時は改暦1097年。1度滅んだはずの世界は、何故か再び人間が生きていける程までに再生されていた。
しかし、『ゴースト』と呼ばれる者たちが人間を襲い、挙句の果てには彼らと『ゴースト』の祖であるリアムがまき散らす怨念により、『マタ』と呼ばれる病
を発症する者も多かった。
ラインバレルの姉・ヘレナも同じく『マタ』を発症し、ラインバレルはそんな姉を献身的に支えつつ、彼らは2人で幸せに暮らしていた。
しかし、ヘレナの奮闘とラインバレルの看病は虚しく無駄に終わり、ヘレナはこの世を去ってしまう。
その後、ラインバレルは自身の住まう聖都・セイビアの『聖火隊』への入隊を志願するが、能力不足と入隊を拒否される。
ラインバレルは両親や姉・他にも『マタ』で死した人々を弔うべく『ゴースト』を排除したいのに、その力がない。そんなとき、彼は原初の災厄と名乗る少年からこういわれた。
「私はこの元凶を引き起こした人物を知っている。だからあの悪を共に討とう」
力なきラインバレルは原初の災厄と契約をするも、それは間違いだったと契約後すぐに思い知らされる。
こいつは『ゴースト』や『ゴースト』の祖よりも邪悪な存在だ。
しかし、力なき自身が姉の無念を、なによりこの『マタ』の蔓延による大災害は見過ごせない。
そう、彼は精神力1つを武器に、邪悪な存在をその身に宿しながら、『ゴースト』の祖であるリアムへと挑むことになる。
ただ、これはそんな邪を宿した純朴な青年が邪を討つ物語ではない。
彼が知るべきは、世界の再誕の原因とその発端。それを知った瞬間、ラインバレルの敵はもう1人だけ増えるのだ。
はたして彼は邪を以て邪を討つか、それとも世界へと弓を引くか――その選択肢しかない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 21:04:26
304063文字
会話率:26%
【第一部:死告ノ赫イ糸】
――それは最も脆く、最も強い、命を手繰る物語。
山形の地に伝わる口寄せ巫女の一族『オナカマ』。その末裔である青年・漆山紲は、心霊現象や都市伝説を相手取る探偵業を営んでいた。
そんな折、首なし男の幽霊との一件を経て、
呪いに蝕まれた少女・御廟楪を保護する。
呪いの正体は、山形に伝わる冥婚の風習――ムカサリ絵馬。本来死者を弔うための赤い糸が、この世とあの世とで結ばれてしまっていたのだ。
人にとって大切な婚姻を弄ぶ呪いによって、かつて止まってしまった、紲の時間までもが巻き取られていく。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。また、特定の文化・風習・宗教・思想等の支持あるいは批判をするものでもございません。ご留意ください※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 05:38:44
379380文字
会話率:54%
遺影を用意できず、顔の原型も留めることなく亡くなってしまった人を弔うため、彷徨う霊に会ってその似顔絵を描く者――『遺顔絵師』。
木蔦右近は、遺顔絵師を生業とする天才画家・姫彼岸合歓のアシスタントをしている。
死者は亡くなった時の姿をしてお
り、遺顔絵を描くためには、その未練を解く必要がある。
そうして死に至った背景に触れることで、右近たちは弔うことの在り方に迷っていく。
やがて、右近と合歓の間にある秘密に触れた時、彼らはどのような決断を下すのか。
ハッピーデースデイ。ハッピーバースデイ。
――生まれ変わる君に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 22:00:00
116869文字
会話率:51%
天竺はびしゃり国えんらの庄かたひんらの里に住まう長者、かんし兵衛夫婦はその慳貪な性格から仏罰を被り命を落とした。後に残された二人の姉弟、姉の天寿姫と弟のていれいは、流浪の身の上となる。やがて両親の七回忌を目前にした姉弟は、親の菩提を弔うため
に我が身を売ることを思い立つ。ちょうどそのころ、おきの郷ゆめの里の大まん長者は、長年病に臥せっている息子を治すために、八方手を尽くしていたが……
慶長年間に人気を博した説経浄瑠璃作品「阿弥陀胸割」を現代語に翻訳したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 22:22:26
14834文字
会話率:24%
白い旅装束の超絶美少女が人々を脅かす悪魔と戦いながら死者を弔う旅をしてとにかくどやる物語。
***
魔本の脅威から解放されたホワイトはワフー国を観光する。そこで三人の子どもにイジメられている飼い犬を見かけ、犬派なホワイトはお節
介から仲裁に入る。
飼い主を探し出し、お説教することを決めたホワイトだったが……?
第6章 → https://ncode.syosetu.com/n4977hz/
第8章 → 執筆中……
第1章 → https://ncode.syosetu.com/n9532gp/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 12:00:00
28527文字
会話率:45%
白い旅装束の超絶美少女が人々を脅かす悪魔と戦いながら死者を弔う旅をしてとにかくどやる物語。
***
レッドの故郷「ワフー国」に入ったホワイト。そこで僅かな魔力を感じたので辿ってみると、怪しい古書店に導かれる。
そこに並んでい
る本の中に一冊だけ、あってはならない物が混ざっていた。
そう、悪魔の品──魔本が。
第5章 → https://ncode.syosetu.com/n8003hj/
第7章 → 執筆中……
第1章 → https://ncode.syosetu.com/n9532gp/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 07:00:00
27873文字
会話率:31%
白い旅装束の超絶美少女が人々を脅かす悪魔と戦いながら死者を弔う旅をしてとにかくどやる物語。
***
今回はレッドの故郷「ワフー国」の手前にある田舎村での出来事。とても暖かく優しい人々に昔をお思いだし、心を許すホワイトに降りかか
るのは避けられない運命だった。
第4章 → https://ncode.syosetu.com/n9466he/
第6章 → 執筆中……
第1章 → https://ncode.syosetu.com/n9532gp/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-25 00:00:00
28500文字
会話率:39%
幼い頃、変な人に出会った……。
ある日外を見ていると、お向かいの加藤さん家で妙な事をしている人がいた。
お葬式みたいな真っ黒い服で、叩きみたいので何かを集め、それを丁寧に瓶に詰めていく……。
あれは、何をしているのだろう??
最終更新:2023-02-25 23:12:09
3502文字
会話率:32%
その部屋には二人の男がいた。
泣きながら。
後悔しながら。
謝りながら。
「すまない。本当にすまなかった。お前を救えなくて_。」
男が握りしめているのは一通の手紙。彼女の婚約者であった男から手渡されたものだ。
急いで封を開け見た中身は二人に
とって衝撃だった。
無意識に流れていく涙は、とどまることを知らない。
親子である二人は、つい先日家族を二人失ったばかりだ。目の前で。
自らの妻を、娘を。自らの母を、妹を。
手を差しのべても拒否され続けた。
もう仕方のないことだと思っていた。
家族のカタチなんて残っていなかった。
「最期に娘を救ってくれて、__ありがとう。」
弔うことさえ許されない君を想う___。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これは99.9%のハッピーエンドに隠された0.01%のバッドエンド。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 19:05:52
14202文字
会話率:22%
第四次世界大戦後の人類の99.999999%は自らの肉体から『部位』と呼ばれる武器もしくは道具を切り離し自由自在に扱う能力を持っている。
そんな世界で部位を切り離す力を持たない女は田舎町で古書店を営みつつ、死者が残した部位を二度と使用で
きない状態になるまで錆び付かせて弔うという副業を行っている。
※第16回書き出し祭りの参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 00:45:09
12990文字
会話率:41%
この作品の更新頻度は月に2回、第2第4金曜日の10:00または22:00となります。午前に更新されなかった場合は午後更新となりますのでよろしくお願いします。
グリネード・マーナ魔法王国の辺境地には魔女の森と呼ばれる白い森があった。森の管
理人と呼ばれる少女セシリアは王命により現れた王太子シリウスとともに地脈から魔力を吸い上げる水晶体がある離宮へ調査へ向かうことに。
地脈から吸い上げられた魔力の行方、突如として起きた魔力枯渇の原因究明、邪神の復活を目論む集団の妨害をきっかけに彼女を取り巻く些細なソレは王国全土をも巻き込んでいく大きな事件へと姿を変えていくのだった。
花の名を持つ魔女は────ウタを歌う。
その唇から紡がれるのは神を讃える賛美歌か。
あるいは誰かを弔う鎮魂歌、それとも破滅を呼ぶ終焉の歌となってしまうのだろうか。
ある二柱の女神の存在によって揺るがされるそのきっかけは────この世界に魔法が生まれた時に零れ落ちた負の錆として蓄積されていた。
負の錆は次第にセシリアを、この世界で魔法を使役する生物を無差別に襲う厄災として王国を蝕もうとしていた。
白き魔女と炎の王太子が出会ったことによって
物語の舞台は整えられた。
その結末は────どこへ向かうのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 22:00:00
265732文字
会話率:23%
九州のとある地域にて、浄化作戦が行われた。午前零時過ぎという闇も味方につけたその作戦には、特殊作戦執行部隊の「アルファ」が、参加した。「入間智」「田所海士」「近藤ハヤル」遺体が発見された上記の者以外にも、行方不明者を数えると、十人にも上る
死者がでた。包括的な死者数は計三十名。のちの社会的影響や目下の成果から鑑みるに、浄化作戦は成功といえるだろう。そして、死者を弔う意味を込めて「アルファ・マンティス作戦」と名付けられ、浄化作戦は完遂された。
18時更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-17 18:00:00
58794文字
会話率:52%
大好きな先生を亡くした少女と、自称《弔い屋》見習いの少女(?)が、人を弔うということについて考えるお話です。
最終更新:2022-06-02 20:52:20
505文字
会話率:17%
『来たるその時代において、特定の人物一人を英雄にしてはいけない。』
――――魔女ハルバートの偉大なる教典
とある宗教団体が製造した破壊兵器に命を狙われ、怪我をした青年シアオは身を隠す為に移動している途中、虐殺
された難民キャラバンを発見し、痛ましい遺体を弔う。
その最中、どこからか古びた兵器に追いかけられて現れた少女、アカリを助け、成り行きで共に『魔法機構遺跡』へ案内する事に。
人類が『神』によって滅ぼされかけている世界。存続の為に強引な進化を選び、魔法を手に入れた人類は、積み上げた文明、知識、技術の全てを『図書館』に託した。
シアオの命を狙う宗教団体と魔女ハルバートの図書館は6世紀に渡る戦争の結末を、シアオに背負わせてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 18:00:00
33171文字
会話率:44%
被災された方々を弔う詩。
最終更新:2022-05-04 06:00:14
341文字
会話率:100%
空飛ぶ金魚に囲まれた俺に女は言った。
――殺すかい?それとも殺すかい?
宮村夏生は妹の沙耶が十六歳になった日に心中した。
しかし夏生は奇しくも一人だけ生き残ってしまう。
そして呆然自失としていたある日、夏生の目の前に空飛ぶ金魚が現れ
る。
金魚を追って行くと、その先にいたのは死んだはずの沙耶だった。
けれど沙耶は夏生から逃げるように走り去る。
そして今度は沙耶を追って行くと、辿り着いたの一軒の喫茶店だった。
そこにいたのは一人の女だった。
「ようこそ金魚屋へ。君が来るのを待っていたよ」
金魚とは未練を持って死んだ死者の魂だと女は語った。
そんな金魚を弔う《金魚屋》が導く先に待つ夏生の選択。
そしてその選択がもう一人の兄の選択を導いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 19:49:34
103226文字
会話率:39%
エジプト神話に登場するハヤブサの頭を持つ天空と太陽の神である「ホルス」に因んで命名された小惑星探査機ホルスは、小惑星「リュウグウ」の探査を終え地球にその採取物を届けると、再び宇宙の旅を続けるのだった。ところが、推進源イオンエンジンの故障によ
り制御不能となったホルスは、自分に搭載されたAIコンピュータに無作為に抽出された千人の記憶提供者たちの思い出が詰まった「隼人(はやと)」という統合データを有しており、土星に接近したところで、その中からホルスの感情回路が選択した想い出が土星の輪に走馬灯のように浮かび上がって行ったのである。
本書ではアラビアンナイトに倣ってその千人の追憶の中からホルスに因んで「隼」にまつわる以下の6つの短編を収録している。
・競走馬プリンセスジャスミンに乗りGⅠレース優勝を果たす物語
・両足骨折した茉莉との二人三脚でのウインブルドン大会優勝の物語
・恋人 那津江との夏祭りの思い出を胸に特攻機「隼」で出陣する物語
・微音の愛に触れて幸せとは何かを知る冷徹な剣豪の無念の死に至る物語
・亡き母の伊織を弔うため帰郷する寝台特急「はやぶさ」で観た宇宙開拓旅の夢物語
・砂漠で迷い込んだ古代エジプトの王子が見つけたエデンの園の物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-17 14:29:59
15323文字
会話率:32%
「ねぇ、どうして貴方は死を望むの?」
自殺願望の強いロキ勇者は、何度も遺体となってシスターの元へやってくる。
日々救えなかった冒険者たちの命を弔う彼女を余所に、連日のように遺体で届く死にたがりのロキ。
命を無駄にする彼に対
し、シスターの苛立ちは限界に達していた。
そして今日も自ら毒キノコを喰らい、命を落としたロキがシスターの元へ運ばれて来る。
死にたがり勇者が求める、本当の願いとは……?
【作者コメント】
これは何度も死を繰り返すロキ勇者と、それを嫌々ながらも蘇生するシスターの紡ぐ物語。
ほのぼの不穏ファンタジーと、ちょっぴりミステリーの開幕です。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
(10話完結。毎日1〜2話投稿致します)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 11:55:17
37681文字
会話率:26%
公募ガイドTO-BE小説工房 骨のお題で書いたものに加筆訂正を施したものです。
この作品は他のサイトでも公開しています。
最終更新:2021-10-10 09:56:55
1648文字
会話率:29%
気が狂ってしまった「らしい」友人を弔う話
最終更新:2021-09-30 05:19:03
379文字
会話率:9%
渋く鳴く長月のミンミンゼミは、僧侶の読経の様に聴こえる。
夏の恋に浮かれ、先に逝った輩を弔うかのような、蝉の声が。伴侶を求めても、誰もきっともういない、ガックリとしながら鳴いてる気がするミンミン蝉。
最終更新:2021-09-15 20:47:18
3235文字
会話率:5%
二人でお祭りの金魚を弔うお話。
【Ace in the hole. ー最後の切り札ー】のスピンオフです。
ノワールとミナの透明な関係。
墓に埋めたのは、なんだったのでしょうか?
最終更新:2021-04-10 21:00:27
2587文字
会話率:14%
命は死ぬ。
それは抗えぬ運命
死んだ肉体は燃やされたり埋められたりあるいは沈められたり
ならば魂はどうだろう?
世の中を彷徨い続けるのか?
同じ形のまま別の肉体に入り込むのか?
否
魂も他の手によって弔われる
これは、魂を弔うものとその世界
に足を踏み入れた2人の青年の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 22:58:13
201文字
会話率:0%