エヴァは昨日女王の座を退き、その地位を姪に譲った。国を維持し、年の離れた亡き姉の娘が即位できるまでの中継ぎで十年、女王として国を治めたエヴァは夫サイモンと共に新しく与えられた領地に向かう。
隣国の第三王子であったサイモンは献身的で、文句も言
わず愛人も持たずただ黙ってエヴァを支え続けてくれた。しかしエヴァはずっとその献身に後ろめたさを感じていたのだ。
何か、報いる術はないのか。エヴァは、ついにそれをサイモンに聞いてみたが――。
結婚して十年目の二人が、やっと夫婦になる話。ただただ平和なお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 15:18:06
5717文字
会話率:65%
帝国唯一の皇族――――皇帝アーネストが殺された。
彼の暗殺者として処刑を受けていた宮女ミーナは、目を開けると、いつの間にか自身が働いていた金剛宮に立っていた。おまけに、死んだはずのアーネストが生きて目の前にいる。なんとミーナは、アーネ
ストが皇帝として即位する前日へと死に戻っていたのだ。
戸惑う彼女にアーネストは、『自分にも殺された記憶がある』ことを打ち明ける。
『どうか、二度目の人生では殺されないで』
そう懇願し、拘束を受け入れようとするミーナだったが、アーネストの提案は思いもよらぬもので。
『俺の妃になってよ』
極端に減ってしまった皇族のために設けられた後宮。金剛宮の妃として、ミーナはアーネストを殺した真犯人を探すという密命を受ける。
けれど、彼女以外の三人の妃たちは皆個性的な上、平民出身のミーナへの当りは当然強い。おまけにアーネストは、契約妃である彼女の元を頻繁に訪れて。
『ちゃんと後宮に通ってる、って思わせないといけないからね』
事情を全て知るミーナの元が心地良いのだというアーネスト。けれど、ミーナの心境は複雑で。
(わたしはアーネスト様のことが本気で好きなのになぁ)
ミーナは現世でアーネストを守り切れるのか。そして、ミーナの恋の行方は――――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:12:15
116505文字
会話率:35%
謀反が起きて皇帝である父は皇妃と共に処刑された。
皇帝の側室であった私の母は、皇帝と皇妃が処刑された同日に毒杯を賜り毒殺。
皇帝と皇妃の子であった皇子が、新たな皇帝として即位した。
御年十才での即位であった。
そこからは数々の武勲や功績を
積み、周辺諸国を属国として支配下においた。
歴代最高の莫大な魔力を持ち、武の神に愛された皇帝の二つ名は…
「勉強ばっかしてないで、たまにはコレで息抜きしてみて面白いから!」
仲の良い友人にポンっと渡されたのは、所謂乙女ゲーム。
『too much love ~溺愛されて~』
というド直球なタイトルの乙女ゲーム。
タイトルに通りに溺愛されたい女子の思いに応えたゲームだった。
声優の美声じゃなきゃ電源落としてるな…と思う程にクサイ台詞満載の乙女ゲーム。
プレイしてしまったからにはと、意地でもクリアしてやると頑張った。
気付けばコンプリートするくらいに遊んだ。
そんな私が・・・
何の因果かプレイしていた乙女ゲームの世界に転生する。
それに気付いた時、驚き過ぎて高い熱を出し寝込んだ。
乙女ゲームに転生とか、訳がわからない。
おまけに何か役割があって転生したという訳でもないようで・・・
そんな私は悪役令嬢でもなく、ヒロインでもなく……ただのモブ。
高難度のシークレットキャラ“隣国の皇帝シュヴァリエ”の妹に転生する。
強大な大国であり、幼くして皇帝に即位した男が兄…。
残虐で冷酷無慈悲から呼ばれるようになった、二つ名。
“魔王”または“血塗れの皇帝”と呼ばれている。
――――とんでもない立場に転生したもんだわ…。
父だった皇帝も側室だった私の母も殺された。
次は私の番――――?
✂----------------------------
アルファポリス様、カクヨム様でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 08:00:00
369909文字
会話率:16%
私はゴーレム。神童と呼ばれていた5歳のご主人様により作られました。
ご主人様の手によって改良を重ねられて、人間のような姿を手に入れましたが、ゴーレムである私には心がありません。それでも、ご主人様と奥様達とおだやかな生活を送っていました。しか
し、新国王の即位により国は侵略への道を歩み始めました。ご主人様のゴーレムは他国を蹂躙していきます。自分の手がけたゴーレムが戦争に使われることに苦悩するご主人様から私は最後の命令を受けます。自分の中にある説明できないものを抱えながら「すべてのゴーレムを破壊する」ために私は歩み続けます。 ※※※泣ける話しを書きたくてチャレンジしてみました。ゴーレムは感情を持つのかという良くある設定ですが、ぜひ読んでみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 20:36:22
10128文字
会話率:18%
5月中旬に降ってわいた、小説家・十三不塔先生と翻訳者・大恵和実先生のトンデモ同人企画「脱出歴史SFアンソロジー〇〇しないと出られない部屋たち」を知り、素人の私は投稿サイトに置いてみようと考えました。
その第1弾、即位前のフランス王太子(のち
のルイ16世)とマリー・アントワネットが閉じ込められたのは「パンを焼かないと出られない部屋」です。
はたして二人は脱出できるのでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 17:25:53
6598文字
会話率:42%
「エレンはね、スレイがたくさん褒めてくれるから、ここに居ていいんだって思えたの」
***
魔法はないが、神から授かる特殊な力――スキルが存在する世界。
王城にはスキルのあらゆる可能性を模索し、スキル関係のトラブルを解消するための専
門家・スキル研究家という職が存在していた。
しかしちょうど一年前、即位したばかりの国王の「そのようなもの、金がかかるばかりで意味がない」という鶴の一声で、職が消滅。
解雇されたスキル研究家のスレイ(26歳)は、ひょんな事から縁も所縁もない田舎の伯爵領に移住し、忙しく働いた王城時代の給金貯蓄でそれなりに広い庭付きの家を買い、元来からの拾い癖と大雑把な性格が相まって、拾ってきた動物たちを放し飼いにしての共同生活を送っている。
ひっそりと「スキルに関する相談を受け付けるための『スキル相談室』」を開業する傍ら、空いた時間は冒険者ギルドで、住民からの戦闘伴わない依頼――通称:非戦闘系依頼(畑仕事や牧場仕事の手伝い)を受け、スローな日々を謳歌していたスレイ。
しかしそんな穏やかな生活も、ある日拾い癖が高じてついに羊を連れた人間(小さな女の子)を拾った事で、少しずつ様変わりし始める。
スキル階級・底辺<ボトム>のありふれたスキル『召喚士』持ちの女の子・エレンと、彼女に召喚されたただの羊(か弱い非戦闘毛動物)メェ君。
何の変哲もない子たちだけど、実は「動物と会話ができる」という、スキル研究家のスレイでも初めて見る特殊な副効果持ちの少女と、『特性:沼』という、ヘンテコなステータス持ちの羊で……?
「今日は野菜の苗植えをします」
「おー!」
「めぇー!!」
友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。
そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。
子育て成長、お仕事ストーリー。
ここに爆誕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 19:40:00
118948文字
会話率:28%
後漢末期、困窮した筵売りの青年・劉備は、飢えを凌ぐため、そして世直しを掲げる熱気に惹かれ、太平道(黄巾賊)に参加する。そこで彼は、教祖・張角と出会い、強い影響を受ける。
ふざけたタイトルと第一章ですが、真面目に三国志です。
史実に沿って
歴史は進みます。
劉備は天下統一しません。
完結保証。毎日更新でテンポ良く進めていきます。
しばらくは9時と16時の1日2回投稿していきます!
〜第一部:名を上げる旅〜
第1章:黄巾の風
黄巾の乱参加、関羽・張飛との出会い
張角「良いか、玄徳。わしは、人を騙しているのではない。」「民が希望を持てぬ世だからこそ、わしの言葉が響く。役人が信じられぬからこそ、民はわしに救いを求める。この世が病んでいるからこそ、わしが必要とされているのだ。」
第2章:流転と喧伝
反董卓連合軍参加。平原の統治。
劉備「み、見たか! 我ら三人が力を合わせ、あの呂布を退けたぞ!」
ハッタリで生まれた武勇伝。だが、それは、無名の彼らがこの巨大な連合軍の中で存在感を示す、最初の、そして奇妙な一歩となったのである。
第3章:徐州の風雲
徐州譲渡。曹操、袁術そして呂布。
陶謙「ならば、劉備。お前は、今日から漢室の末裔になれ。」「それが真実か否かなど、どうでも良いことよ。この乱世においてはな。重要なのは、『漢室の末裔、劉玄徳』という権威だ。その権威があれば、人が集まる。兵も集まる。お前がこの徐州を治める上で、それは必ずやお前の助けとなるだろう。良いか、ただの劉備では駄目なのだ。漢室の末裔たる劉玄徳になれ。」
〜第二部:寄寓と葛藤〜
第4章:雌伏の時
曹操・袁紹のもとでの雌伏。献帝との対面。
第5章:荊州の沃野
新野での駐屯。諸葛亮との出会い。
第6章:長坂の逃避、赤壁の炎
曹操軍南下。赤壁の戦い。
〜第三部:蜀漢建国と落日〜
第7章:荊州の基盤
荊州南部平定。拠点作り。
第8章:益州入り
益州攻略。蜀の国造り。
第9章:漢中王の夢
漢中王、皇帝即位。そして白帝城の死。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 09:00:00
207190文字
会話率:30%
七国に分かたれし世界。
神に“血の力”を与えられた民――エラシア人。
その末裔として生まれた少女・イシャナは、二歳の頃に終結した戦争の爪痕深き王国で、王女として育てられていた。
幼き彼女を支えるのは、訳あって王宮に仕えることになった乳母ラ
ヴ。
崩壊寸前の国家、衰退する王権、誰にも期待されぬ即位。
だがその小さな手に渡された剣が、少女の運命を大きく変えていく。
貴族たちの陰謀、誘拐事件、裏社会との繋がり。
すべてを見つめ、選び、決断する――王女としてではなく、“本物の王”として。
これは、一人の幼き女王が「国を愛するとは何か」を知り、
やがて帝国を築くまでの物語の、始まりの章である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 20:48:34
31288文字
会話率:27%
前世でいうところの応仁の乱の様な王の後継者争いが王都で激化、長幼の序を重んじて兄を即位させようとする一派と武勇に優れた弟を国王に据えようとする動きが原因で国家を二分する程の戦闘が国の中央で王都を擁する王直轄領にて発生
三年に及ぶ大戦の結果
両者は痛み分けに終わり若干劣勢になり始めていた兄側が王権を弟に譲る形で一旦の平静を取り戻したかに見えた。しかし、各領地にて大戦で疲弊した領主に対する離反が多発、停戦の翌月には晒し首の憂き目にあった領主も数知れず多くの領地が立ち上がった土豪やその地に地盤を持つ有力者らによって細分化されていた。就任したばかりの弟では各地を掌握することは叶わず、まだ力を持つ兄の勢力にも警戒せねばならないため、下剋上の機運は中央から各地へと伝播していった
そんな世界の成り上がり者の父の元に生まれたルイは下剋上を成し貴族になる為に数多の戦場を駆け抜ける。
これは王国を揺るがす大動乱の渦中に生まれた1人の男の立身譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 09:42:12
2463文字
会話率:16%
薛国の左羽林将軍・白蓮舞(びゃくれんぶ)は、知略と武勇を兼ね備えた女将軍。仮面をまとい戦場を駆けるその姿は、「白の戦神」として敵味方に畏れられていた。だが、平成王の謀反とそれに乗じた安国の侵攻により、彼女の運命は残酷に断たれる。最期まで皇帝
・楊懐古を守り抜いた彼女は、安国の刺客によって命を落とす――。
それは、すべてが崩れ去った悲劇の終幕だった。
しかし――目覚めた白蓮舞は、侍女・雪瑶の声とともに、六年前の朝に戻っていた。
まだ、方無塵が安国の密偵として薛国に潜伏していた頃。まだ、楊懐古が即位する前。
そして、墨無涯とまだ婚姻を結んでいなかった頃。
自らが死に、愛した人々もまた非業の最期を遂げた未来。その記憶を抱えて蘇った白蓮舞は、国を救うため、そして愛した人を守るために静かに立ち上がる。
陰謀渦巻く朝廷、暗躍する各国の密偵、そして揺れる心――。
「この国を救う。今度こそ、すべてを護ってみせる」
白蓮舞の選択が、未来を塗り替えていく――愛と忠義、陰謀と宿命が交錯する転生戦記、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 22:45:34
66628文字
会話率:37%
この世界を統べるのは、世界の自然を守護する《守り人》であるダークエルフ族。
その長であり、世界最高峰の存在を「黒の皇帝」というが、そのダークエルフ族の権威も厚顔無恥な「ヒト」によって失われつつあった。
本来であれば、自然は豊か、実りは豊富。
数多ある種族たちは平和に暮らし……――だがそれも、遠い過去。
増幅する「ヒト」、富と権力に取りつかれた「ヒト」の跋扈によってそれらは失われ、大地は止めようのない戦争をくり返し、世界は静かに滅びへと向かっていた。
――ダークエルフ族の長であり、「黒の皇帝」である少年・ラトゥ。
彼はある日、自分たちと同盟を結ぼうと調停を持ちかけてきた「ヒト」の国のひとつに赴き、まだ即位したばかりの少女、赤の女皇帝と知り合うことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 22:50:00
38689文字
会話率:19%
とっくに退学した貴族学園の卒業パーティーに招待された公爵令嬢ローズハートは、会場でセルジュ王子に婚約破棄を突きつけられる。
しかし、それはセルジュ王子を失脚させるための茶番であった。
そのままフェードアウトするはずだったセルジュ王子だが、王
族が全滅する事件起こり新王に即位してしまう。
⚠この物語はフィクションです。
暴力的な描写があります。主人公はブラックです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 19:36:16
4831文字
会話率:31%
これは小説ではありません。
古事記や日本書紀などをベースに、歴代天皇がどのように皇位を継承していったかをつらつらと書き連ねていきます。たまに想像・妄想を埋め込むこともあります。
※第34部分以降は続日本紀をベースにしていきます。
※第41部
分以降は日本後紀をベースにしていきます。
※第45部分は続日本後紀をベースにします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:17:23
121050文字
会話率:5%
『歴代天皇即位の軌跡』の番外編。神武天皇以前について。
最終更新:2022-02-22 00:11:47
2097文字
会話率:0%
第一王子エルバイトの婚約者、聖女ロジンカは王妃となるはずが、突然の婚約破棄を申し渡されてしまう。
直後に組まれた第二王子との婚約も破棄されてからは、後見の叔父に見放され、聖女の血を抜かれる日々。
ついには王宮に加護を与えるため、人柱として死
を要求された。
命を失ったロジンカが目覚めると、周囲は一変していた。
元婚約者で国王に即位し、聡明王と国民に愛されているエルバイトから、豪奢な王宮で真綿のように優しく、一方的に溺愛される。しかし彼には「狂っている」と噂もあり…過ぎていく日々は疑問だらけだった──
/他サイト掲載あり 連載更新中⭐︎折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:24:58
86223文字
会話率:28%
バルテ国には仲の良い姉妹の姫がいた。
才賢姫と呼ばれ政治の才能に優れた姉サフィーナ。
獅子姫と呼ばれ軍事の才能に優れた妹フェオドラ。
フェオドラは女王に即位したサフィーナを支え続けることを誓うが、女王命令によって追放されてしまう。
そ
れが姉の夫エドウィンの謀略だったことを知ったフェオドラは、囚われのサフィーナと王都を奪還するために力を蓄える。
そして数年後、獅子姫フェオドラは軍勢を率いて王都へと帰ってきた────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 14:51:31
9671文字
会話率:23%
エリュシア・ル・タレイアは、若くして女王として即位した。
その傍らに並ぶのは、聡明で誠実な王配ラグラン。
彼女にはかつて一人の男を愛した記憶がある。
伯爵家の庶子、ジーク・ヴェルガー。
けれど美しく奔放だった彼を恋い慕い、「お嫁さんにして
」と見上げた少女は、もういない。
失った愛の大きさに気付くのが遅すぎた男は、かつての少女の足元に跪く。
犬のように伏した男とすべてを切り捨てて王となった少女の、永遠の服従と名もなき愛。
///
支配される哀れな男を見たい人向け。
元サヤはありません。
(別サイトにも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 22:00:00
48429文字
会話率:22%
千年の歴史を誇る王国ヴァルネリア。その玉座に突如座ることとなったのは、前王の突然死によって「繰り上がり即位」した青年リオネル九世。学も経験もなく、趣味はSNSとドッキリ動画。彼の信念はただ一つ──「国も人生も、ノリでいける!」
即位式では
演説そっちのけでタマゴサンドを頬張り、開口一番「税金って、なくせばウケるんじゃない?」と放言。重臣たちが凍りつく中、リオネルは「くじ引き内閣」「募金制財政」「TikTok外交」など、国家の根幹を“ノリ”で破壊していく。
国防をゲーム感覚で扱い、教育を「バズるかどうか」で判定、芸術と称して予算を焼却し、広報活動として自撮りばかりする国王に、民衆は怒りと絶望を募らせる。だが、本人は「いいねがつけば政策は成功」と信じて疑わない。
やがて国は混乱と飢饉、暴動と戦争に見舞われるが、それすら「映画のようだ」と笑う王の姿に、誰もが悟る──この男、本物のバカであると。
国民の最後の望みはただひとつ。「この愚王が一刻も早く自分の国に飽きること」であった。
これは、一人の無能な王がノリで国を破壊し、笑いと悲鳴が交錯する中で民が立ち上がる、滑稽で哀しい風刺喜劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 19:36:44
1739文字
会話率:32%
トゥアハナン王国の国王は一四歳の少女ハイネシアだった。王に向いているとの判断で、前王が譲位したから。即位直後に攻めてきた隣国ザラフ王国を叩き潰すと、ハイネシアとトゥアハナン王国の勢威は上がった。戦後、ザラフから送られてきた暗殺者を捕らえると
、ハイネシアは一目で気に入って近習とした。
「わらわはお主を気に入ったから側に置きたい。お主はわらわを殺したいから側にいたい。互いの利益が一致しておるじゃろ?」
「いやいや、おかしいだろ!」
おかしな主従の毎日が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 07:45:48
6612文字
会話率:51%
「あの人はどこに逃げやがりましたか」
怒りを滲ませて、私アスタロトは魔王を捜しまくる。毎日懲りることなく、仕事を放り出して単独で出歩く魔王ルシファー様を追いかけた。
魔王即位から千年余り。魔王の地位を争った実力者は、全員、ルシファー様の
部下となった。魔王を支える大公の地位を得て、ベールやベルゼビュートと並び称される私は彼の補佐官をしている。
実力はあるが、どこか抜けている主君は今日も騒動を引き寄せる。後始末ばかり押し付けて、あなたという人は! 捕まえて、今日こそ反省していただきます。
※魔王様シリーズの最新話ですが、時間軸は初期になります。外伝に近い形で、主役はアスタロトです。リリスやルキフェルは出てきません。単独で楽しめるよう頑張ります(´▽`*)ゞヶィレィッッ!! シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
2025/03/13……連載開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 06:50:00
103769文字
会話率:47%
シュミレ国―――北の山脈に背を守られ、南の海が恵みを運ぶ国。
15歳の少年王エリヤは即位したばかりだった。両親を暗殺された彼を支えるは、執政ウィリアム一人。他の誰も信頼しない少年王は、彼に心を寄せていく。
恋ほど薄情ではなく、愛と呼ぶ
には尊敬や崇拝の感情が強すぎる―――小さな我侭すら戸惑うエリヤを、ウィリアムは幸せに出来るのか?
【注意事項】BL、R15、キスシーンあり、性的描写なし
【重複投稿】エブリスタ、アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、マグネット、ノベルアップ+
【更新頻度】週1~2回折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-21 21:00:00
159150文字
会話率:40%
舞子として女官になる夢を諦められない少女那梨は、太子即位式のために臨時に開かれた舞子選抜試験を受けるため家出する──
万感の思いで務めた即位式の舞を終え、晴れて女官に抜擢されたと思っていたら、まさかの太子の寝所に召されてしまって─?
太子と
関わるうちに、那梨の身に起こる不可思議な事件。
その裏に、太子と対立する王女と龍神の姿が見え隠れする。
宮中の人々の思惑渦巻く中、那梨が辿り着いた先に現れたのは──?
架空の古代中華・朝鮮風王朝の後宮を舞台に、瑤草伝説を織り込んだボーイミーツガールなファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 10:19:24
44436文字
会話率:37%