召喚獣を主体とした異世界転生物。主人公は現実世界から目が覚めたら異世界の赤ん坊に転生。その異世界では主に魔法が主流。主人公は召喚魔法しか基本は扱えないが召喚獣の規模によっては国家転覆も容易。国によって決められた歳で魔法学校への入学が決めつけ
られており入学式とともに魔力測定をする。そこで各個人の魔力総量やレベルを判定しそれぞれのクラスに分けられる。しかし、偏った教育や差別を無くす為に各クラス均等に分けられる為特に差異は無くクラス内でも競争しクラス毎にも競争する仕組みになっている。半年に1度クラス対抗の魔法対抗戦が行われ順位などを争う。そこで上位のランキングに入ったクラスには勿論良い待遇や報酬がある。しかし、主人公は1度目の魔法対抗戦以降出場を禁止される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 18:36:19
80711文字
会話率:60%
何で日本でなろう小説が流行し、漫画やアニメが世界で人気となっているのかを考察したエッセイです。
「進化論」「霊魂:スピリチュアル」「地政学」「ナーロッパ世界観」に興味がある人は、目次から気になるトピックを見て下さい。
主題の返答は、
魔法は無理!前世の適性検査によりステータスの可視化は可能! です。
①5感で計測出ない超常事象は「カントの呪い」によって学問から除外され、急成長する(1600年頃)
②勝者敗者を経験し、無宗教で変態性・創造性が守られたことで、多彩な小説漫画アニメが生まれる(2000年~)
③なろう投稿サイトができ、メディア輸出によって転生死生観が生まれて海外で認識される(2015年頃~)
④小説家の切磋琢磨が「現在の過程がなく人の記憶のみ干渉する霊魂の仕組み」の正解を追いかける(2021年~)
⑤ハード→ソフト→ソウル(霊魂) で新しい研究と消費が見つかり、普及する(2040年~)
産業革命(ハード流通)→先物取引(ハード価値)→インターネット(ソフト流通)→仮想通貨(ソフト価値)→ステータスオープン(ソウル流通)→魂売買(ソウル価値)
⑥赤子のステータスオープン(前世のカルマ累積数値化)により、魂ガチャの捨て子が問題化する
⑦霊魂(Reikon)の日本語輸出と国際的な法整備が行われ、宗教戦争、国際紛争に発展する
⑧世界が3つの国家連合にまとまる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 13:51:26
1028938文字
会話率:5%
※この文章は上海アリス幻樂団様原作の東方projectを原作としています。
幻想郷の歴史書としては求聞史紀、口伝口授などの人物紹介が多く出版されているが、特定の事件の経緯を当事者間の文書を基に編纂したものは見られない。そこで、この文書では
博麗大結界成立、吸血鬼異変、スペルカードルールの制定という、現在の幻想郷の根底に係る事件及び、仕組みの成立過程を当事者間の書簡などの史料を基に編纂したものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 22:46:58
750文字
会話率:0%
数十年前、突如として世界中に「ダンジョン」と呼ばれる謎の構造物が現れた。
これらのダンジョンが誕生した理由や仕組みについては依然として解明されていないが、その内部には希少な資源が眠っており、人類はそれらの恩恵を享受してきた。
特にダンジ
ョンの探索者たちは命を懸けてこれらの資源を回収し、その見返りとして巨額の報酬を手にしていた。
これはそんなダンジョンの存在が当たり前となった時代に生きる青年「片倉 真祐(カタクラ マサヒロ)」が、ダンジョンに挑みそして望みを叶える物語。
しかし望みは天高く、そこに至るまでの道は険しい。
道を往く度に積み重なっていく骸は、果たしてどこまで高くなるのだろうか。
※
本作は「ネオページ」で独占連載契約中の新作を転載したものです。本来ならば他サイトには転載できないのですが、制限の一部が緩和されたとのことで、ネオページでの連載速度を上回らず、かつ一定の文字数制限を順守すれば転載可能となりました。なので、ネオページに比べれば非常に遅々とした速度ですが、こちらでも連載をしようとおもいます。本作、少なくともネオページにて連載中のものについては契約の事もあり、100%完結します。長さ的には最終的に30万文字前後になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 20:45:24
266736文字
会話率:19%
戦争孤児として育った少年レイ・フォワード達は、大人の争いにゆっくりと巻き込まれて行く。
時には小さな宿場町のいざこざに、時には港町の覇権争いに、そして次第に大きな戦争へと彼等の戦火は伸びていく事になる。
異なる価値観、異なる思想、異な
る種族。あらゆる思いが交差していくこの世界。
蒸気機関が発達した西大陸、帝国が支配する中央大陸、法術発祥の地東大陸。あらゆる力に惑わされる少年達。
彼等は、世界の歯車に組み込まれながらその世界の仕組みと謎に触れていく事になる。
そんな時代に生きた少年達が居る。
彼らの物語の書き出しはそう――「むかしむかし、ある所に」
お伽噺の様式美から始まる、あの日読んだ物語。
・ファンタジー×スチームパンク×ジュブナイルでお届けする、少年達の友情と希望の物語。
◆こんな方にお勧め!
・オリジナル世界観が好きな方
・成長物語が好きな方
・じっくり読みたい方
・ネクストファンタジー以外をお探しの方
・チートやハーレム物に飽きてしまった方
※当作品には『暴力描写、残酷描写、猟奇的な内容の描写、ゴア表現』があります。観覧の際にはご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 18:35:17
445199文字
会話率:54%
白雪シアノ――
名もなき陪花候補だったはずの少女に、毒が仕込まれた。
事件は“処理”された。
実行者は罰を受け、帳簿上では終わったことになっている。
だが、それで本当に終わったわけではなかった。
彼女を守ろうとした侍従・イーヴだけは知っ
ていた。
毒はまだ終わっていない。
手の中にある命が、また指の隙間からこぼれようとしている。
そして、“仕組み”が動き出す。
天樞を除いた星の座たちが、
名目と格式を整え、“正しい方法”で――
「彼女が欲しい」と名乗りを上げたのだ。
守るために、そっと手を握った。
けれど、大事なものほど、
先に手のひらから奪われていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 20:12:56
9440文字
会話率:18%
心を手に入れたアンドロイド達は自分達だけの村を作る事にした。
彼らは互いの意思疎通の効率を上げるために、それぞれが持っている記憶とそれに付随する感情の情報を「記憶のプール」と名付けた中に入れ、誰かの記憶を誰でも共有出来る仕組みを作った。
あ
る日、記憶のプールの中に、いつ、誰の、それらが全く分からない小さな記憶が見つかった。
それはただ一言「私は貴方を愛します」だけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 17:40:00
18385文字
会話率:25%
無実の罪で帝国から追放されたシェルビー・スターフィールドは、自分をそんな目に遭わせた者達に復讐するため、悪魔と契約し魔女となった。
そして五十年後……
「シェルビー・ハート、あなたは神に選ばれた」
魔女の力で転生を果たしたシェルビーは
、魔女の身でありながら神の加護を授かり聖女となった。
帝国において聖女は特別な存在。重い代償を悪魔に支払い転生までしてその立場を手に入れたシェルビーの目的はただ一つ。
「絶対に許さない。私に罪を被せた奴らも、この国も」
彼女に罪を着せたのは婚約者だった皇太子と彼女の両親。そして彼らにそうさせたのはこの国の仕組み。
それら全てに復讐を果たすため、シェルビーは国を支える民から掌握しようと試みる。
相棒は契約している美麗な悪魔・サリ。しかし彼の望みはシェルビーの魂がより穢れることと、保留にしている代償の支払い。
目的のため時に恋人のように接してくるサリに翻弄されながらも、シェルビーは相手は悪魔だと自分に言い聞かせる。
日々シェルビーを堕落させようとするサリ。
復讐計画のために増え続ける代償《借金》。
明らかになる帝国の問題。
「言っておくが利子もあるからな」
「なにそれ聞いてない!」
シェルビーは無事復讐を遂げ、借金を完済することができるのか――いまいち締まらない、聖なる魔女の復讐奮闘記。
※流行り要素思いつくだけ入れたらどうなるかなっていう遊びから生まれました。流行りからは遠ざかりました。
※一つのエピソードを書き溜めてから更新していますので、Epが終わるごとに次の更新まで少々時間がかかります。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330648916956451
©2022- 新菜いに折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 09:24:31
552382文字
会話率:49%
『このスキルは戦えない。けれど、戦場を変えることはできる』
辞められない職場を辞めた先が、もっと辞められない場所だった。
ブラック企業で心と胃を擦り減らし、
終電帰りと休日出勤に追われる日々の果て。
ある日、彼女はオフィスで倒れ――そし
て、目を覚ます。
そこは異世界。配属先は、魔王軍だった。
ところがこの魔王軍、
離職率は三桁、制度は崩壊、部署間の連携は皆無。
地獄のような“職場”で、彼女に与えられたスキルは《平時調整》――
戦えず、癒せず、光らず。ただ人の配置と負担を“平準化”する、ハズレスキル。
それでも彼女は、デスクに積まれた配置票を見て考える。
「まず、“人が死なずに働ける形”を作らないと。
戦うのはそのあとだ」
戦うのは剣でも魔法でもない。
疲弊した現場と、壊れかけた人の心。
そして、正面から誰も見たがらない“組織そのもの”。
これは、ひとりの元社畜が――
“逃げずに仕組みを変える”ことで、“戦場”そのものを書き換えていく物語。
カクヨム、アルファポリスでも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 19:38:22
14569文字
会話率:19%
畑を耕し、家族と笑い、静かな朝を迎える青年ゼント。 だが彼の心には、毎晩繰り返される“夢”が残っていた。 鎖の音、血の匂い、「おまえのせいだ」と告げる声──
それは現実の記憶ではなく、別の世界の誰かの“記憶”だった。
やがてゼントは気づく。
自分たちの暮らしを蝕む不可解な税──売上税15%という仕組みが、 市場を、家族を、未来を奪っていることに。
夢と記憶を手がかりに、青年は“この世界の構造”と向き合いはじめる。
経済? 税制? それでも生きる。 消費税と異世界召喚からは、逃れられない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 06:00:00
64833文字
会話率:40%
人間でありながら、先祖返りなのか、カルラの祖父母と両親は番を認識できた。仲睦まじすぎる二組の夫婦のそばで生きていたカルラは己の失恋をへて、自分の番を探しに軽い気持ちで旅に出る。
あっさりと番も見つかって順風満帆かと思いきや、番のラウールは番
を認識できなくなる薬を作成する研究所の所長だった。
番という仕組みを何とかしたいと思う竜人ラウールと、人間でありながら番を認識できたカルラの、ちょっとだけすれ違いの物語。
ご都合主義な話となっております。
番であるが故の悲哀などは無縁です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 10:45:12
16226文字
会話率:47%
ドゥッテイは契約先のエッフィル家の家事を担う居候として生活していた。
彼は家事をする日々によって、住む場所や飲食料は何とか確保できていた。
ドゥッテイは家事生活を送る傍ら、マジカルインターネットワーク、通称インターネットと呼ばれる通信手段
を活用して、文章で作成した物語を公開していた。
ある日、いつもと変わらないインターネット小説の結果が出ない生活を送っていると、エッフィル家に便箋が配達される。
その宛先は、エッフィル家の者に対してではなく、ドゥッテイへのものだった。
彼は便箋を自室で開封すると、中に、『慰安癒館』の無料利用券と目的地への地図、そして説明書きの紙が封入されていた。
ドゥッテイは怪しい便箋をゴミ箱に捨てようとするが、好奇心あるいは何か希望を見出し便箋の指示に従うことに決める。
後日、ドゥッテイは山々が続く街道に沿って移動し、無事に目的地に到着する。
緑に包まれた景色の中にある、『慰安癒館』と書かれた店の中に足を踏み入れていく。
店の受付に促されて奥に進んでいき、待合室で待っていると、一覧表を渡される。
どういう仕組みで何が起こるか分からない状況の中で、ドゥッテイは店員に、『ナデシコエノレフ』という聞きなれない種族の女性を推奨されるが、キャトの女性を選択した。
ドゥッテイがしばらく待機していると、準備が終わった知らせを受け、通路を進んでいくと、一覧表に描かれていた写し絵の女性が彼を歓迎した。
キャトの女性はアバロニカと名乗り、穏やかに店外に連れ出す。
店の外には更に緑が濃い景色が広がっていて、とても落ち着く雰囲気だった。
アバロニカはドゥッテイのインターネット小説の事情を聴くと、何かやる気に満ちた様子で、番号の書かれた小屋の中に彼を案内する。
ドゥッテイは小屋内の椅子に座ると、ソウゾウ魔法が使えるようになるペンダントを渡され、身に着けた。
彼女は一緒にチョッコバママを作ろうと説明すると、彼は言われた通り意識を集中させてバママを作成し、アバロニカはチョッコロネを作り出す。
ドゥッテイはどうしたらいいか分からず、彼女の言う通り、バママをチョッコロネの穴に入れる。
チョッコバママ作成を無事に終えると、二人は気持ちが晴れた表情を浮かべながら森の出口に向かう。
優しくアバロニカに見送られて、ドゥッテイは前向きな様子を見せるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 22:28:16
10803文字
会話率:44%
世界の平和を祈る人々
仕組みを担い役に徹する人
知ってみると多くの宗教や宗派は
共通の理想郷を目標にしている
文化や時代の背景の違いで異なる表現には
目を瞑ろう
明らかにして諦観としよう
最終更新:2025-06-28 07:21:08
3108文字
会話率:6%
もしも、歴史を創ったあの英雄たちが、現代の政治問題を語り合ったら?
時空を超えた討論番組『歴史バトルロワイヤル』。今宵のテーマは、現代日本でも身近な「地方議会の二元代表制」だ。
物語の案内人「あすか」が不思議なタブレット「クロノス」を手
に招き寄せたのは、史上最も相容れないであろう4人の論客たち。
権力分立の理想を説く、近代民主主義の設計者モンテスキュー。
民衆の支持を武器に議会(元老院)を無力化した、ローマの英雄カエサル。
武士の世に「話し合い」による統治を根付かせた、鎌倉幕府の実務家北条泰時。
そして、議論すら不要とし、法と力で全てを支配した絶対君主・始皇帝。
「首長と議会、二つの権力は必要か?」という、あすかの問いを皮切りに、思想のバトルロワイヤルが幕を開ける。
ラウンド1「我が理想の国家」では、それぞれの統治哲学が明らかに。
続くラウンド2「徹底討論!議会は必要か?」で議論は一気にヒートアップ。「議会は不要だ」と断じるカエサルに「それこそが暴政の始まりです!」とモンテスキューが激しく反論。究極の独裁者・始皇帝の「反対する者は罰するのみ」という一言が場を凍りつかせると、日本の実践者・北条泰時が「対立を乗り越える『仕組み』こそが肝要」と割って入る。
まさに「独裁 vs 合議」「効率 vs 自由」「西洋 vs 東洋」――。
それぞれの正義が火花を散らし、互いの論理の矛盾を突き合う、予測不能の展開に!
クライマックスの最終ラウンド、彼らに投げかけられたのは「もし現代日本の顧問になったら、どんな制度を提言するか?」という究極の問い。絶対君主制、住民投票制、合同評定会議、厳格な三権分立……4人から示された衝撃の“処方箋”とは?
果たして、あなたの心に響くのは誰の声か。リーダーと議会の理想的な関係を、時空を超えて問い直す、最高の知的エンターテインメントが、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 01:03:59
26566文字
会話率:77%
古来からの朝廷による統治体制が破綻した戦国時代、諸国では国家の仕組みの再構築のため、下剋上による様々な統治方法が試みられていた。その様な時代に尾張織田弾正忠家嫡男として生まれた吉法師(後の織田信長)は目の当たりにした戦乱の惨状に衝撃を受け
、この世に生を受けた自身の目標として天下の再構築を掲げる。
吉法師は将来の立場の重責や目標達成の困難性の高さに深く悩みながらも、様々な人との出会いを通じて新たな発見やそれまでに無い経験を積み、常識に捕われない革新性、時事の先を読む先見性、状況に応じた戦略の手法を身に付けていく。
やがて元服し尾張の領主となった吉法師は困難な状況を一つ一つ打開し、天下人へと駆け上がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:46:07
782949文字
会話率:44%
精霊の源泉地と言われるアヴァロン島。
その聖地が魔族と呼ばれる存在に占領され、精霊弱化が始まってから数百年が経つ。
聖地奪還を目論んだいくつもの勇者パーティーや連合騎士団もそれが不帰の嶮であると証明するだけだった。
各国が奪還計画に倦んでい
たころ、『智慧の貪狼』を名乗る魔道学者は考えていた。
英雄でも大軍でも無理なのだとしたら…。
■
「荷役、鍵師、鍛冶屋に学者ってパーティな時点で、早晩立ち行かなくなるとは思っていたけどだな…」
「だからわざわざ助っ人を頼んだのでしょう?」
「その助っ人が『料理人』ってのは、極め付きだろ! 真っ当なパーティの連中がこれを聞いたら当分酒のツマミに困らんぞ」
■
「ええ、アルミという金属にチタンという金属をコーティングしたものです。どちらもレンガ山で採れますよ」
ともに鉄より軽く、錆びなくて丈夫であると伝えると、親方はギラっと目の色を変えていろいろと質問を浴びせかけてきた。
だがどちらも高温での酸化に弱く、鋳掛やロウ付け、焼入れが困難なことを知るとスーッと目の色が戻ってしまった。
さらにアルミは曲げ加工に弱く、チタンは切削加工が難しい。
鉄みたいにぶっ叩いて曲げて切ってくっつけてという技法がまともに使えないのだ。
「つまり『鉄は王様』ってことだな」
ああ、真実を突いてしまった。
あれだけ金属加工技術の進歩した現代地球でも、一番活用されていたのは、やはり鉄なのだから。
■
「ええ。まず音声というのは空気の振動ですよね?」
その振動が魔導線の繋がれた極薄の金属板に当たり、金属板は魔石から接続されたもう一方の金属板に対して触れるか触れないかの距離で振動する。
魔力は魔導体を伝わるほどではないにせよ、空間を飛ぶ性質もある。
わずかな隙間であれば、その距離に応じて少しは魔力が流れる。
その魔力波形は魔導線を伝わった先に設置された風魔法の魔導紋によって空気の振動に戻される。
「始めは魔力波形を物理振動に戻す仕組みが要るかと思ったのですが、風の魔導紋で直接いけると解りましてね」
「ええ、魔導紋というものは概念的な動作をするから、理論上は遅延や損失が皆無と言われてるのだけど…」
だが、それをこのように利用するなど考えた者はいるだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 07:02:40
900065文字
会話率:29%
「――あの、これ、ほんとに便利屋の仕事ですか?」
気がつくと俺、タクヤ(25歳・元フリーター)は異世界にいた。理由は不明、説明もなし、いきなり「転移先はこちらでーす」と放り出されて目が覚めたら、中世ファンタジーっぽい町の雑踏の中だった。
剣と魔法が飛び交い、モンスターがうろつく異世界。だが、俺が得たスキルは《万能補助(サポート)》なる、なんとも地味な能力だった。
攻撃? できません。
回復? ちょっとなら。
防御? 相手次第。
「え、じゃあ何ができるんだよ」と突っ込みたくなる俺に言い渡されたのは、ギルドの雑用係――つまり便利屋という職業だった。
魔導具の誤作動を止めたり、泣き叫ぶ銅像を黙らせたり、空を飛ぶ猫を捕まえたり……なんだこの仕事は。
そんな理不尽と戦いながらも、俺は出会っていく。
真面目で不器用な剣士リアナ。王国の出身で、しょーもない依頼に付き合いながらも、世界の行く末に一番敏感な奴。
毒舌ハーフエルフの魔導士フェリス。無表情なのに、意外と面倒見が良い。時々本気で怖い。
暴れん坊な鍛冶屋のドワーフバルド。誰よりもうるさくて、誰よりも仲間思い。
この3人と一緒に、俺は便利屋を続けることになる。
……だが、ただのコメディで済む話じゃなかった。
この世界、どうもおかしいのだ。
あるはずの魔力が循環しない。
遺跡は叫び、書物は嘘をつく。
王都には「観測者」なる謎の連中がいて、俺を試すように依頼を投げてくる。
ついには「お前は第7世代の調整者だ」なんて言い出す始末。
待て待て、俺はただの便利屋だぞ?
――だが俺は知ってしまった。この世界は、まるで管理されているかのように作られた仕組みで動いていることを。
いや、正確に言えば管理されていた『つもり』で、今はボロボロにガタがきてるんだ。
まるで、長年メンテされてないゲームサーバーみたいに。
……じゃあ、俺の『万能補助』ってのは、まさか――?
戦争は起こらない。世界は崩壊しない。だが、少しずつ壊れていく現実を、誰かが直さなきゃいけない。
その誰かが、どうやら俺らしい。
王の陰謀、観測者の策略、古代技術のバグと更新プロトコル――すべての糸が交差するとき、便利屋パーティーは、世界の中心でユルく戦う!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 08:30:00
57906文字
会話率:51%
仮想現実「ヴィルサル」は、単なるゲームではない。夢が現実となり、現実がアバターの仮面に隠される世界だ。リックは現実では目立たない平凡な学生だが、ゲーム内ではカリスマ溢れる戦士スカーレットに変身する。その仮面は他人を操る力を与えるが、日を追う
ごとにリックは本当の自分を見失っていく。
サトウは大企業の後継者であり、現実では誰もが従うリーダーだ。しかし、彼はスカーレットの背後にリックが潜んでいることを知らない。二人の間に繰り広げられるのは、仮想の戦場を舞台にした危険な駆け引き——個人的な闘争、策略、そして欺瞞のゲームだ。
だが、「ヴィルサル」に危機が訪れる。ゲームの仕組みが変化し、慣れ親しんだ秩序が脅かされる中、リックは選択を迫られる。本当の自分として生きるのか、それとも作り上げた仮面として生き続けるのか。やがて彼は気づく。ゲームはすでに仮想の枠を超え、現実の関係、夢、そして彼自身のアイデンティティに影響を及ぼしていることを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 19:38:17
3483文字
会話率:9%
高校1年生の科学少年、柚紀は、いつものように学校で実験をしていた帰りに、トラックにひかれる。目が覚めるとそこは、異世界だった。この異世界の科学を発展させ、転生の仕組みや異世界の技術を発展させるために柚紀は努力を重ねる。これは科学少年が異世
界の文明を築く物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 00:41:08
51046文字
会話率:39%
魔術と剣が共存する王都リュエル=ヴィスタ。
古塔の片隅にひっそりと佇む「キアラ魔術屋」は、表向きはのんびりとした道具屋、しかしその奥には“世界の理を超えた何か”が眠っていた。
店主・キアラ=レーヴェンは、自堕落でふわふわした雰囲気の魔術師
。
だがその正体は、精霊と直接交信し、上位属性の魔術を自然に行使する“規格外の存在”。
彼女だけが知る魔術の“本当の仕組み”は、王国の常識から大きく外れていた。
そんなある日、王宮魔術師の少年ゼル=サイラスが、ひょんなことから店の扉を叩く。
魔術理論の天才として名を馳せる彼もまた、知らぬ間に“世界の裏側”へと足を踏み入れ始めていた。
「ねぇゼルくん、魔術ってね、“お願い”なのよ〜」
それは、魔術が“力”ではなく“対話”であることを知る旅。
人と精霊、記憶と存在、過去と未来が交錯する、静かで深い魔術の叙事詩。
崩れかけた世界の理と、心優しき魔術屋のお姉さん。
そして、一人の少年が“本当の魔術師”になるまでの、出会いと変化の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 10:43:04
15787文字
会話率:31%