【第一部完結しました】
"ギルド"と呼ばれる超国家組織がある。
そのギルドに所属する1人、エリー・バウチャーは幼い頃に両親を殺害した、魔族と呼ばれる化け物を探していた。
そんな両親の仇の魔族を探す旅の最中たちの悪い男
に絡まれていたところを、シルヴィアと名乗る美少女とその仲間に助けられる。
礼をしたいエリーとエリーを仲間に引き入れたいシルヴィアの思惑が一致し、しばらくの間エリーはシルヴィアたちとともに行動することとなる。
自分自身に正直に生きるシルヴィアに振り回されながらも、彼女の仲間の大剣使いのギュンター、魔術師のウェンとも仲を深めていく。
そんなある日、突如として遭遇した魔族。
その魔族が仇の魔族だと確信したエリーは…。
理不尽な世界に翻弄されながらもそれでも前に進み続けた『人間』たちの冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 00:42:21
748458文字
会話率:43%
いつの間にか異世界に転生した元45歳おっさん。キーン君のお話。
スローライフ的なものを目指しているのですが、なかなか思うようにいきません。
自分が掘っていた穴が実は自分の墓だった的な、自分の仕掛けた罠が本当は誰かに仕掛けさせられた罠だった
的な、呻き苦しむ声が急に聞こえてきたと思ったら単に自分の口から出ていただけだった的な・・・。
俺tueeeやハーレム的なものが無い物語が欲しくなった末に自分で書き始めました。
完全見切り発車なので、細かいところは何も決めてません。
突っ込みどころは軽くスルーしてくださるとありがたいです。
ご意見、ご感想などいただけるとうれしいです。
※カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 02:03:38
604966文字
会話率:42%
改訂版戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。
閑話集です。
主に寄贈して頂いたものになります。
本編と全てにおいて一致する訳ではありません。パラレルともIFとも考えて頂くとありがたいです。
最終更新:2024-09-10 11:19:30
200797文字
会話率:35%
性格の不一致で仲たがいはよくある事だ。「死ね」なんて言葉を別れ際に言い合ったら、もう戻れない。でも本当にあの時は心から死んでほしいと思った。
最終更新:2024-09-07 13:10:34
4478文字
会話率:54%
推しを守りたい地味モブ×地味モブに惹かれていく魔性の黒幕のラブコメディ。
失恋をきっかけに、自分が乙女ゲームの世界に転生したことを悟ったレティシア。せっかく舞台となる学園の教師に生まれ変わったのだから、生徒たち(特に推しの王子)をバッドエ
ンドから守ろうと誓う。
そのためにも黒幕で侯爵家の跡継ぎであるノエルを懐柔しようとして婚約を持ちかけたところ、利害が一致して、正式に婚約することになった。
初めはレティシアを警戒していたノエルだったが、彼女が生徒たちと関わっていく姿を見ていくうちに、なにかと傍にいようとするようになる。
「僕のかわいい婚約者さんが何をしているか気になって毎日眠れないんだ。責任とって相手してくれ」
毎日会おうとするノエルに戸惑いつつも、彼が黒幕にならないように手懐けようとするレティシア。一方でノエルは、彼女を他の人に取られないように包囲網を張り巡らせ始めた。
「イケメンでエリートのノエルが私に惚れることなんてないだろうけど、懐いてもらえることくらいはできるかもしれないわよね」
彼の気持ちなんてつゆ知らず、卒業式を無事にみんなで迎えるために奮闘する地味モブ教師は、爆走気味な作戦を繰り出しては黒幕をたじたじにさせる。
目的のために婚約を結んだ二人がいつの間にか惹かれ合うものの、お互いに勘違いしてじれじれするお話です。
※カクヨム様、アルファポリス様でも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 07:00:00
470488文字
会話率:38%
「私と恋をして、誘拐してほしいの!」
戦後日本。代々続く名家の長女である御堂ゆりあは、高校卒業と同時に政略結婚をさせられることが決まっていた。初恋もまだの16歳の春、このまま恋を知らずに親の決めた相手と結婚をするなんて嫌だ———そう考えた
ゆりあは、家の庭師であり三歳年上の幼馴染、柘植柊一に、自分と恋をしてこの家から連れ去ってほしいと頼み込む。
利害の一致から始まった関係ながらも、次第に二人は惹かれあっていく。
ただ柊一はゆりあに言えない秘密があるよう。ゆりあも柊一には悟られたくない気持ちと思い出があるようで…
牛歩にもほどがある、わがままなお嬢様と庭師の恋愛模様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 00:46:30
60893文字
会話率:43%
心からこぼれる詩やポエムなどを書いていこうと思います。
不定期です。書きたいなと思った時にかきます。
ポエムなどが苦手な人は読まないで下さいませ。
恥ずかしながら、少しずつ過去書いたものも、載せたりするとおもいます。
若気の至りのような
作品もあります。
それでも読んでいただける方がいたらいいな、と思って書いていこうと思ってます。
たまに投げ掛けるように乱雑に書くこともあると思いますが、暖かく見守って頂けると嬉しいです。
本作品がが合わないな、と思ったら、不快にならないうちに読むのを止めて下さい。
本作品はアレルギーがを起こす場合があるかもしれませんし、ないかもしれません。ご自身の責任でお読み下さい。
本作品は使用期限はありません。安心してご覧下さい。
他者の作品の盗作及び、転用は致しません。一点ものです。
他者の作品に言い回しが似ている場合もあるかもしれませんが、偶然の一致ですので、ご了承下さい。
それではごゆっくりお楽しみ下さいw折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 09:17:42
22319文字
会話率:1%
夜会で殺人未遂事件が起きた。
犯人とされたのは、第一王子の婚約者であるティナ・セルラト。
ティナは無実の罪を着せられて、投獄されることになった。
牢に入れられる直前、階段から転がり落ちたティナは、
王都から遠く離れた小さな村の外れ、魔術
師クロードの家に転移していた。
クロードはティナの首に〝種〟が植え付けられていることに気づく。
それは過去にクロードから全てを奪ったもので、今ティナの魔力を枯らすもの。
クロードは〝種〟と冤罪事件は密接に関係していると考え、
利害が一致した二人は、冤罪事件を引き起こした黒幕を探し始める。
ティナに殺人未遂の罪を着せたのは誰なのか。
ティナに種を埋め込み、魔力を奪ったのは誰なのか。
過去にクロードを苦しめた種とは。
次なる殺人事件も起きてしまい――。
魔力を奪う種と冤罪事件の黒幕を二人は追っていく。
☆同じ傷を持つ孤独な二人が寄り添いながら、お互いが大切な存在になっていくラブストーリー
☆冤罪事件と種にまつわる謎を解くミステリー
8月中には完結します、ハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 20:33:23
164050文字
会話率:48%
前世でレスられ・サレ妻だった冬子は、辺境伯令嬢セレン・フォーウッドに転生していた。
「私は君に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
せっかくこんな美人に転生したのに、異世界でもレスられてる!
利害が一致して結婚した理由アリ?ス
ノープリンス侯爵と仕事に生きたいブリザード令嬢。
前世では叶えられなかった、仕事も恋もがんばります!
アルファポリス エブリスタにも掲載しています。
前世の冬子のお話が気になる方はシリーズをご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 15:46:11
140512文字
会話率:48%
冬子はレスられ妻だった。
妊活のために仕事を辞めたけれど、うまくいかない日々。
そのうちに夫の不倫を感じて……
幸せになりたいと願いながら、転生した先は異世界!
「私は君に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
利害が一致した侯爵と
結婚したけれど、異世界でもレスられてる……!
気弱な私はもうおしまい!現実世界では諦めてしまった仕事も恋も頑張ります!
理由アリ!?美形侯爵と仕事に生きたいブリザード令嬢のラブコメ予定です。
※序章は現実世界のドロドロ?話で、本編から異世界ほのぼの?恋愛で雰囲気がかなり異なります。
どちらから読んでもらっても話はわかりますし、序章は序章で完結していますので、お好みのものだけお楽しみください。本編にざまぁ予定はありません。
※序章では妊活、不妊の詳細な内容を含みますので苦手な方はご注意ください。
アルファポリス エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-15 21:50:15
16939文字
会話率:42%
祖国を捨てた小隊、イカロスは人探しをするべく各地を旅する。その場に居る理由、目的はそれぞれ違うが、利害の一致がその場に人を繋ぎ止める。
元特別捜査官のD、テレス、トピはアグニカ合衆国を覆う大きな影の正体を知る為、イカロスと行動を共にすること
となるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 13:00:00
39107文字
会話率:45%
”見せてあげましょう。私の、マチルダ・リリカントの願いを、思いを、そして進む道を”
ある日、私は唐突にゲームとして遊んでいた異世界に転生してしまいました。転生先は名門貴族令嬢マチルダ・リリカント。後に青の魔女と呼ばれ、世界を破壊と混乱の
地獄に変えるやばい人です。
さすがにそんな未来は避けたいのですが、ゲームの知識は中途半端、マチルダとしての記憶は全くありませんし、王子からは婚約破棄され、あげくの果てには家族みんながなにやら怪しい。
そんな八方塞がりの状況ですが、何とかしないといけません。
こうして私マチルダの過酷な日々が始まりました。
※本作は以前掲載しておりました
「転生悪役令嬢奮闘記”と思ったら家族みんな転生者でした ~家族全員一致団結して没落から成り上がる~」
を大幅に加筆修正したものとなっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 07:33:50
149494文字
会話率:30%
「ティアーナ。俺と結婚して欲しい」
見知らぬ男性からの求婚。記憶喪失の私にはこの『ジーク様』が恋人だったのかどうかも分からないが、きっと恋人だったのだろう。なぜならば彼は勇者であるのに「君がいてくれれば世界なんて魔王に滅ぼされても良かった」
なんて言い出す闇落ち勇者だったからだ。えっと……非常に愛が重い。
そんな『勇者』である彼と『聖女』であったらしい私は、目指す目的が微妙に不一致のまま再度魔王討伐の旅に出る。記憶が無いながらも徐々に私はジーク様に惹かれていって……聖女の秘密を思い出すのだった。
『君を逃がさない系勇者×記憶喪失聖女』で、諸々の事情により魔王討伐リベンジに向かうお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 06:00:00
54583文字
会話率:54%
16歳の夢見る少女ミラは、夜中に猫に変身するという秘密を抱えながら、平凡な毎日に退屈していた。ある日夜中に家を出ると、かっこいい茶トラ柄の猫に出会う。次第に茶トラに心を惹かれるミラ。しかし茶トラもミラと同じ秘密を抱えてた人間である事が分か
り、猫になるのは北の魔女の呪いだと教えてもらう。2人は北の魔女に呪いを解いてもらうために、一緒に旅をする事に。 性格の不一致から喧嘩ばかりのちぐはぐな旅を続ける2人だが、果たして呪いを解くことができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 23:19:23
114804文字
会話率:50%
日本人の父と漢族系本省人の母を持つ台湾人中学生の菊池須磨子は、学校単位で受験した日本語能力試験に見事合格した。
そして同じく試験に合格したクラスメイト二人と一緒に、ささやかながら合格祝賀会を行う事に。
「せっかく日本語能力試験に合格したんだ
から、何か日本らしいメニューにしたいよね。」
クラスメイトの一人である曹林杏の提案は満場一致で採用されたが、何故か純喫茶でクリームソーダを飲む流れになってしまった。
不思議がる須磨子だったが、これにはちゃんとした意味があって…
(本作品は、コロン様御主催の「クリームソーダ祭り」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 08:10:49
4415文字
会話率:27%
ダンテは13世紀のイタリアに帰れるのか?
ルネッサンス初期のダンテ・アリギエーリが、現代日本にタイムスリップしてきた。
弱小出版社の編集者である有江たちと共に「神曲」を日本語に書き直しながら、元の世界に戻る手掛かりを探ります。
【登場人物
】
・ダンテ・アリギエーリ
48歳 男性 1265年のイタリア・フィレンチェ出身 「神曲」の作者
1313年のヴェローナから日本にタイムスリップ。その原因と戻る方法を探しながら、「神曲・地獄篇」を日本語訳している。
・栃辺 有江 (とちべ ありえ)
24歳 女性 梶沢出版の編集者
ダンテが日本に現れた場所に鉢合わせし、以降、行動を共にしている。ダンテの担当編集者でもある。
・任廷戸 愛永(じんていど まなえ)
27歳 女性 梶沢出版の編集者
有江の憧れの先輩。文学全般に詳しい。若干S気質。
・下根田 陽人(しもねだ はると)
26歳 男性 警察官
有江の住む街の駅前交番に勤務する巡査。爽やかだが、下ネタが好き。
・常磐道 勝清(じょうばんどう かつきよ)
42歳 男性 梶沢出版の編集部長
文豪への嗅覚が鋭く、ダンテに対しても何かを感じている様子。
・西藤 隆史 (さいとう たかし)
36歳 男性 職業不詳
ダンテが住む部屋の先の住民。2023年6月2日に謎の死を遂げている。
・船越川 瑠理香 (ふなこしがわ るりか)
公益財団法人 日本宗教調世会の事務員
西藤 隆史さんの調査を引き継いでいるのか?
この物語に登場する団体名・個人名は全て架空のものです。地名等が一致していても、その内容については創作であることをお断りしておきます。
なお、この作品は「カクヨム」でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 18:21:57
157574文字
会話率:42%
貧乏貴族のヴィオラに突然名門貴族のフィサリス公爵家から縁談が舞い込んだ。平凡令嬢と美形公爵。何もかもが釣り合わないと首をかしげていたのだが、そこには公爵様自身の事情があった。各々の事情があり、思惑の一致した政略結婚。その行方は幸福か不幸か?
***アリアンローズ様から書籍化しました!***
***番外編集『裏側からこの状況を説明します』『フィサリス公爵夫妻の周辺の状況』、始めました!***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 11:47:15
912327文字
会話率:46%
『誰かこの状況を説明してください』~貧乏貴族のヴィオラに突然名門貴族のフィサリス公爵家から縁談が舞い込んだ。平凡令嬢と美形公爵。各々の事情があり、思惑の一致した政略結婚。その行方は幸福か不幸か?
『誰かこの状況を説明してください』の裏側で語
られる、他視点の小話集です♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-13 00:12:34
207786文字
会話率:52%
雌雄の交わり以外で子の出来るヘンテコな世界に転生したエマ。エマは親が期待するような、昔から付き合いのある相手たちではなく、学園で出会う同年代を伴侶にしようとするのだが――
最終更新:2024-08-17 06:10:00
3803文字
会話率:16%
とある貴族家の令嬢、シャルロッテには婚約者がいる。しかしその婚約者は親の再婚相手の連れ子に夢中になって社交界から見放された存在に成り果てている。シャルロッテとて少女である。理想がある。その理想から外れた男を捨て、己の理想を叶えてくれる伴侶を
求める決意を固めた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 00:10:00
5653文字
会話率:15%
【この作品はバンダナ投稿用なので2話止めです】
202X年。
「ガロ」というカロリー変換エネルギーが普及しつつある日本。
常日頃からラーメン大盛り油野菜マシマシマシは当たり前。食いに食いを重ねるサラリーマンの大田蜀治<おおたしょくじ
>。
ある日、地球侵略の先遣隊としてやってきたキガノイド「K-CALREON1000(通称セン)」と呼ばれる侵略者と遭遇してしまった大田だったが、同時に異世界からやってきたワイバーンに殺されかけてしまう。
その時、ガロの起こした奇跡によってセンと合体してしまったのだ。
キガノイドは宇宙の果てから「ガロ」を地球へ送り込み、最終的に成長したガロごと地球を食べる為に侵略にやってくる。
しかし、地球は異世界からも狙われていて、異世界に「食事」と「ガロ」を奪われないよう大田とセンは利害が一致する。
ガロノイド「ガロリオン」となった大田は今日も地球を守る為、ドカ食いをするのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 21:40:00
8909文字
会話率:58%
■大正七年、東京。かつて宮城と呼ばれた場所に鎮座する蒸気式解析機関『天照』が暴走する事故が発生した。それに伴い誤作動を起こした人型戦闘兵器が旧宮城に押し寄せ、皇女・水晶を守護する親衛隊隊長・宿禰瑠璃が殉職してしまう。瑠璃と婚約していた親衛隊
副隊長・忌寸黒曜が駆け付けて兵器を破壊するも、右手を喪う重傷を負ってしまう。
■蒸気機関の暴走から三年経った現在。黒曜は、陸軍参謀本部空挺特務部隊八咫烏、通称処刑隊に所属を改め、東京の治安維持に奔走していた。目黒の邸宅に出撃した折、黒衣の怪人に出会す。怪人と戦闘するものの「大災害の原因は皇女にあり」「いずれ貴殿には相応しい死をくれてやる」と言い残し、怪人は姿を晦ましてしまう――。
■蒸気機関が発達した架空の大正時代を舞台に繰り広げられる、機関に縛り付けられた人間達の復讐の物語。
※この物語は作者の妄想に基づく完全なる虚構です。実在する団体・所属・地名・氏名と一致しても、偶然であることをご了承ください。
※書き溜め保有済。42字*34行換算にて130頁。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 12:33:21
128899文字
会話率:47%
子供の頃から、喫茶店で働くことが夢だった。
大学二年次、夏期休暇の頃。
下宿先として世話になっていた祖父の家で読書をしていると、実家から尋ねてきた弟から一通の手紙を渡された。数年前に失踪して、現在も行方が分からない祖父からの封筒である
。
曰く――喫茶店の店舗を用意した。場所は異界である。奇跡と魔術が存在する珍妙奇天烈な世界であるが、驚くなかれ。人生の糧としてくれれば幸いである――とのこと。
手紙に従い、同封された指輪をつけて裏庭にある蔵に行けば――蔵は、確かに異世界らしき場所に繋がっていた。
驚いたのは、いつのまにか趣ある喫茶店にいたことでも、自由自在に魔法が使えることでもなくて。窓ガラス越しに見える風景――暗い空から静かに降る雪と、青白く光る巨大な満月であった。月光に誘われるように外に出て、何をするわけでもなく月を仰いでいれば、黒馬に乗ったひとりの騎士が通りかかる。
「もし、お嬢様。何をされているのですか」
「月を、見ておりました」
「月光を浴びてはなりません。月蝕病に罹ってしまいます」
「病気、ですか。あの月は悪いものなのですか? あんなにも綺麗で、懐かしいのに」
私の問いに、騎士は肯定も否定もしなかった。少々の間を置いたのち。
「月は、生ける者を惑わし、死せる者を裡に閉ざしてしまう――神の造った楽園です」
とだけ答えた。
その表情は、死別してしまった誰かを深く悼むようでもあり、あるいはその原因となった誰かを心底恨むようでもあり――私は彼の美しい顔に見惚れてしまった。
それが、私と彼の出会いであり――まだ名前すら決まらぬ喫茶店の、初めての客であった。 疲弊していた彼を奇跡で癒したことを契機に、私が聖女であるという評判が広まり、店は次第に賑わっていくが――。
巨大な満月を巡る、のちに聖女と呼ばれる少女と、熱烈な守護者となった騎士の物語。
――――
※あらすじは開発中のものです。実際の内容と異なる場合もあります。ご了承ください。
※この物語は作者の妄想に基づく完全なる虚構です。実在する人物、地名、所属、その他名称において一致があったとしても、創作上の偶然です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 19:42:49
382924文字
会話率:34%
坂ノ上一臣は人を殺した。最上曄夏という名の、心から好いた女であった。自責と後悔に苛まれる一臣は夢を見る。地底湖に架けられた桟橋を誘われるように歩けば、女がいた。
お待ちしておりました一臣様――と女は笑った。
黄泉路の果てに、想い合
った男女が織り成す愛憎の夢物語。
――
※この物語は作者の妄想に基づいた完全なる虚構です。登場する人名、地名、団体、組織その他名称に一致があったとしても創作上の偶然であることをお断りいたします。
※過去、異なる筆名で本サイトに投稿していたものを加筆修正しておりました。
――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-19 18:47:35
31571文字
会話率:38%
幼馴染と私は突然異世界に転移した。まさにテンプレというこの状況、なるほど、これは聖女とかとして祭り上げられて何かと戦うタイプだな、と即座に判断した私たち。すると異世界人たちは叫び始める。
「おぉ、これは……あの伝説の『カンサイベン』では
!」
はい? 心の声が私も彼も一致したような気がする。実際顔を見合わせた。だがしかし、意味不な状況でもボケにはツッコむのが関西人というものなのである。
だから今日も今日とて叫ぶのだ。
「なんでやねん!」と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 22:00:00
2047文字
会話率:52%
(私はこの子を知っている)
サラリーマンだった前世を持つ侯爵家当主のオルグは、ようやく授かった我が子を腕に抱いた瞬間、ふと思う。
そこで前世の娘が話していた乙女ゲームのことを思い出し、この世界はそのゲームの世界観と類似していることに気
が付く。
しかも我が子は、そのゲームの中で婚約破棄の上、最悪死亡エンドまである破滅必至の悪役令嬢の名前と一致している。
まあ、万が一そんなことになっても、自分の権力で断固拒否するけど、娘にはそんな未来は来てほしくない。
娘かわいいお父さんが、悪役令嬢になるかもしれない我が子を守るために奔走する。
あれ? でもこの子、年齢にしては利発すぎるし、時々言動もおかしい。
もしかしてうちの娘も転生者?
本筋通りには進ませない。破滅回避のため、父と娘の奮闘が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 00:29:54
34356文字
会話率:32%