まじない師として宮廷人を相手に小金稼ぎをする貧乏男爵令嬢マチルダ。特に恋のまじないを得意とし、「宮廷のキューピッド」とも呼ばれる彼女のところへ依頼人としてやってきたのは、まじないなど必要としなさそうな高位貴族の美青年で……
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最終更新:2025-07-29 00:00:00
4121文字
会話率:41%
毒に侵され魔獣が蔓延《はびこ》る絶望の国。
その元凶となった狂戦士の子孫である令嬢は、名前すら与えられず七号と呼ばれ、先祖の大罪を償うため死神のように大鎌を振るい魔獣を殺していた。
そんな七号は、国が定めた婚約者であるロスベール公爵から
罵詈雑言と共に婚約破棄をされ、彼の弟であるモクレンに嫁がされることに。
モクレンは無能な白豚男であると聞いていたが、実際に会った彼は賢く心優しい陽気な美青年で、名も無き七号は彼から『ツミキ』と言う名を提案される。
初めて人として扱われたツミキは、モクレンに溺愛されたり周囲の人々から大事にされたり美味しいご飯を食べたりして生きる楽しさを知っていく。
⋯⋯その一方、ツミキを侮蔑し切り捨てたロスベールは、彼女の知らぬ間に破滅の道を辿っていくのだった。
戦うドアマットヒロイン✕陽キャな騎士団長のシンデレラストーリーとなっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 20:10:08
80232文字
会話率:37%
神仙祟り呪いで彩るオカルトミステリー。そして『いまだ何者でもない彼らの織りなす』青春のモラトリアムコメディ
紀元前6世紀、春秋時代の晋。
文武両道だが傲岸不遜な貴公子・ざんねんなイケメン士匄。
生真面目でツッコミ属性の後輩・美少
女風美青年な趙武。
この凸凹バディが、次々と巻き込まれる奇妙な怪異の謎を解き明かす! 迫りくる呪いや祟りを退け、神仙にケンカを売り、無鉄砲な若者たちは生き抜けるのか?
手に汗握るオカルトミステリー、そして思わず笑ってしまう青春コメディと一瞬の切なさがよぎるかけがえのないモラトリアム。
中国古代の怪異譚が今、幕を開ける。
春夏秋冬連作シリーズ
【因果応報、春の祟り】
自業自得で祟られる主役……! 周りは迷惑、主役は反省するのか?
【夏は星狩りの季節】
友達の家に巫女が居候。友達をめぐり巫女と主役の仁義なき戦い!
【恋は秋菊の香り】
恋と女の子たち、そして密室。となれば連続殺人事件開幕!
【冬が来たりて夢幻の旅路】
神域の荒野で彷徨うはめになった主役&後輩バディ。厳しい寒風と共に幻覚が襲う。もう神なんて知るか、ぶっ倒す!?
※この作品は歴史フィクションです。実在の人物、組織、事件、史書記録には関係ありません
※この作品は改稿版です。
※カクヨム、ネオページにも記載有り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 16:50:00
238756文字
会話率:40%
「彼女の記録は、どこにもなかった」
記録が法となる国家・アルトナリア。
“名を持たぬ”記録官見習いアメリアと、
記録の矛盾を静かに追う青年報道官が出会う。
「正しさを記すには、少しだけ鈍感なほうがいい。
……でも君は、全部感じてしまうんで
すね」
交わした言葉のひとつひとつが、
封印された過去と罪を呼び起こす。
名を奪われたヒロインと、言葉に迷いを抱く青年。
記録の隙間で、ふたりは互いを見つけていく。
同人ノベルゲーム企画『咎の上に咲く花』より、若き報道官リュシアンルートの原作シナリオを先行公開中。
※『咎の上に咲く花―共通話― 』が導入となりますので先にお読みいただくことをお勧めいたします※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:05:38
1221文字
会話率:18%
のどかな春の日差しがゆるゆるとふりそそぐなか、
王宮の一角にある庭園ではいくつものテーブルと椅子が据えられ、
思い思いの席に座る貴族の女性たちの上品な話声がゆったりと流れていた。
そんななか、ひときわきりりとした空気をまとった令嬢
がひとり、物憂げなため息をついていた。
彼女の名はヴァレンシア。
辺境伯の娘で。
三歳上の兄がひとりいる。
彼は『傾国の』が冠される美青年だった。
美女と見紛う中性的な美貌の兄と
美青年と見紛う中性的な風貌の妹。
クエスタ辺境伯の兄妹を取り巻く騒動と恋愛模様をお届けします。
※ 一年くらい前に思いついた設定を発掘し練り直しておりますが。
安定の見切り発車です。
気分転換に書きます。
※ 他サイトにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:16:15
26701文字
会話率:34%
「すまない、ヘレナ、クリス。ディビッドに逃げられた…」
父が、土下座した。
「・・・やっぱり・・・」
「そうなるよな」
元・金髪碧眼の美青年だった父は、気前が良いことが長所だ。
友人をとても、とてもとても大事にする。
しかし、そ
れは短所であった。
『友人』の頼みを安請け合いしては裏切られ、ヘレナとクリス姉弟の生活を脅かし続けた。
唯一の資産だったタウンハウスも抵当に入り、子爵位も返上するしかない状況に陥ったその時、父は挽回の一手を打った。
それは、『ヘレナを嫁に出すことで報酬を得、とりあえずタウンハウスは維持』。
身もふたもない契約結婚だ。
相手は植民地支配で提督を務めて帰国したばかりのリチャード・アーサー・ゴドリー伯爵。
いずれ侯爵位を継ぐ金髪碧眼の美青年で不釣り合い過ぎた。
そして、早々に明かされる真実。
「侯爵位を継ぐまでの二年間、両親の前でのみ妻のふりをするのがお前の仕事だ」
美青年も金髪碧眼も、もううんざりの、ヘレナ・リー・プライトン子爵令嬢十七歳。
母譲りの「ぼんやり顔」では舐められ易く、嫁ぎ先ではまず、当然ながら冷遇される。
しかし母を亡くして五年、辛酸をなめつくした令嬢はくじけない。
「ぼんやり顔だからって、性格までぼんやりしているわけじゃないの」
今回も強い少女の奮闘記、そして、そこそこモテ期(←(笑))を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 00:00:15
796018文字
会話率:36%
個別指導塾の若き人気講師・柿崎秋は、生徒や同僚からも一目置かれるスマートなモテ男。しかしある日、担当変更で受け持つことになった高校2年生・長篠律に、これまでの恋愛とは違う“ときめき”を感じてしまう。
敬語を使い、礼儀正しく、どこか儚げな中性
的美青年――彼の視線に、声に、ふとした仕草に、秋の心はざわめいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:02:49
57783文字
会話率:33%
魔法を使うことができる人間が、そう多くない世界。
魔法は〈神より授けられし尊い力〉として尊ばれてきた。
魔法使いの数、そしてその力の強さが国力に匹敵する、と、王国では魔法使いが重用されており、魔法を使うことで成り上がることを夢見る平民も少な
くなかった。
近年名を挙げた商家であるサッカレー家で、メイドとして働くエイダは、“使えない濡れ雑巾”と蔑まれながらも、魔法が使えるということを国に隠して生きてきた。
その理由は、エイダの使う魔法が、〈魔法無効化魔術〉という存在してはならない禁断の魔法であったから——。
ある日、エイダは王都の裏道で、魔力を抑えきれず苦しむ黒髪の美青年を、魔法無効化魔術で救う。
驚いた表情でこちらを見る美青年を前に、事情を説明できるわけもなく。
——どうか、このことがバレませんように……!
自分の名前も告げずに逃げ帰ったエイダだったが、後日目の前に現れたのは、なんとこの国の王太子で——!?
「エイダ。どうか俺と結婚してほしい」
顔も知らない王太子に頼まれたのは、まさかの婚約者になること……!
でもどうやらそれには、深いわけがあるようで——
嫌われ、いじめられてきた平民出身の元メイドが、禁断の魔法で王太子妃になるシンデレラストーリー
※この作品は同様の内容でカクヨム様にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:29:26
36257文字
会話率:34%
『婚約破棄して欲しい』
幼馴染にして婚約者であるアルバスからの手紙を受け取ったユミル。手紙には更に『邪竜討伐祝賀会』への招待状も付いていた。
魔物達を統べる存在とされる邪竜。邪竜復活の報により王都に武術大会に赴いたアルバスはそのまま徴兵され
〝聖騎士〟と呼ばれるまでに武勲を挙げた。そう――この国の王女にして〝聖女〟サクラと親密過ぎると噂される程に。
そして『邪竜討伐完了』の報と共にもたらされた婚約破棄。前の彼と変わってしまったのかと失意に暮れるユミルだが、粛々と王都行きの準備を行う。
そして当日。「ユミル様ですか?」〝レイ〟と名乗る金髪の美青年が迎えに来て、ユミルの運命は大きく変わる。
王都に着くまでに語り合うユミルと〝レイ〟。幼馴染だったアルバスのこと、そのアルバスと婚約していたが破棄されたこと、嘗ては官吏になって国の為に働きたかったが平民の女なので断念したこと、婚約破棄になりもう嫁の貰い手も厳しいのでいっそ王都で何か職を探してみようかと考えていること等を話すユミル。
そして王都に到着し、成り行きでユミルは〝レイ〟の家に転がりこむこととなる。
しかし――そこでユミルは実は自分を此処まで案内して連れて来てくれた〝レイ〟が邪竜討伐を成し遂げた英雄の一人〝勇者〟レイクリウスであったこと知らされ――⁉
一方、幼馴染で婚約者だった〝聖騎士〟アルバス。彼の隣には〝聖女〟サクラの姿があった。
「これで良いのか?」サクラの問いかけにアルバスは「これで良い……いえ、これが良いんです」そう返した。
絡み合う思惑、錯綜する願いと祈り、沸き立つ激情。幾重もの人々の想いが募り、交差し合う。
時が経って訪れる、別れ。最期の刻、それぞれの中にある後悔と未練。
そして齎される――奇跡。
『〝もしも〟の世界を夢見ますか?』
奇跡によって与えられた再びの機会。それぞれの未練を失くすべく動き出す四人。そして蠢き出す――影。
もしも人生の選択を選び直せるとしたら――貴方はどうしますか?
村娘のユミル、〝聖騎士〟アルバス、〝勇者〟レイクリウス、〝聖女〟サクラの四人による群像劇になります。題名通り後半タイムリープし、一回目の未練を失くそうと奮闘するお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 10:02:24
120267文字
会話率:46%
その日、主人公は偶然にも鮮やかな動画広告に巡り合った。
そして目がはなせなくなるほどの蒼穹が視界に広がり、聴き惚れるたおやかな女声が耳を撫でるその動画が示すゲームに、どうしようもなく魅せられてしまう。
[想像と深淵とともに歩む、あなた
だけの生きゆく物語]をキャッチフレーズにした、一つの技術の到達点として完全五感体験型をうたう、没入ゲーム【シードリアテイル】。
ありふれた剣と魔法の幻想世界に、五感体験と自由度の高さを刺激のように加えたそのゲームは、主人公の好奇心を強く刺激した。
趣味全開で金髪緑瞳のエルフ美青年としての姿を作成し、ロストシードと名乗りゲームの大地に降り立った彼は、好奇心のおもむくままマイペースなプレイヤーとしてゲームを楽しく遊んでいく。
ノンプレイヤーキャラクターたちとは、本物の人のように豊かな交流を。
精霊たちとは、つついたりつつかれたりと、たわむれながらの交友を。
研究めいた魔法の習得には、予想と驚きと高揚感をともなって。
隠された要素さえ、時には運、時には閃きで見つけていくロストシードは、自身が思っているよりも無自覚に様々な所で先駆者や変わり者となっていく。
これはそんな好奇心旺盛でマイペースなエルフのゲーム体験を綴る、軌跡の遊楽記。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:00:00
1138849文字
会話率:30%
豊かな自然と、他種族にも比較的寛大なことで知られる、人族の中堅国家、シルベリア王国。ある日、この国に古き《賢者》、エルフ族のIzlendia(イズレンディア)が訪れたことで、物語は始まる。
人族の王国を舞台に、《賢者》と呼ばれるエルフと
数多の者たちが織り成す、最救を巡り、再救へと至る物語。
――これは、約三百年の時をへだて、この地を訪れた古きエルフが巻き起こす、鮮烈の魔法幻想譚。
『エルサリオン1・2・3』を統合し、第一・二・三章と表したものです。内容は、投稿済みのものを修正・加筆しております。今後、第三章の続きおよび第四章……と、旧プロットの続きはこちらの方で連載して行きます。
第二章『精霊守りしは隣人なる者』の旧作の方は、第三回エリュシオンノベルコンテスト(現:ネット小説大賞、前:なろうコン)において、一次選考の中の一作として、選んで頂いたものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-06 20:17:05
15630文字
会話率:30%
人型の龍になって最強クラスに強くなったTS美少女が迷宮からライブ配信!
ライバル無しスタートのウハウハ配信生活を満喫します!
魔物やモンスターが出現し、インフラが全て停止した代わりにspであらゆるものが交換できるようになった世界でひぃひぃ
言いながらもどうにか生き延びていた主人公。
ある日、狩りから帰ってきて家に帰ってきた瞬間、自宅が迷宮に飲み込まれてしまった。
気が付くとそこは迷宮の底。
なし崩しに迷宮の主になった主人公は体を美しい女性の姿をした龍に変えられてしまう。
未だ残る人間社会のしがらみを煩わしく思っていた彼女は渡りに船と新しい人生を生きることを決意。
でも生きていくにはspが必要。
と思ったら、迷宮の主になった特典でライブ配信ができるようになっていた?
だったら試しにとしてみたライブ配信は先行者利益でspがっぽり、人間関係も作らなくてよさそう。
じゃあやるしかないよね! 儲けは趣味と娯楽と自堕落な生活に全ぶっぱします!
面倒ごとは自分を絶対嫌わない従者に丸投げで!
そんなこんなで楽しく過ごす、世捨て人龍のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:08:20
498850文字
会話率:32%
人と妖が共存する世界
人間にはあり得ないほどに紅い瞳を宿して生まれた為に幼い頃から虐げられて過ごしてきた 如月 六花。
そんな六花はある日、妹の代わりに鬼の一族『一条家』に嫁げと告げられる
一条に嫁いだ六花を待っていたのは、白髪の美青年
一条 蓮だった。
一見冷たそうに見えた彼は真綿で包むように身も心もボロボロだった六花を大切にした。鬼に喰われる為に嫁いだと思っていた六花は戸惑ってしまう
そして六花の瞳の色は、妖に嫁げる唯一の人間の証だったことが判明する!
美しく強い鬼×虐げられてきた少女が織りなす美しく優しい愛情の異類婚姻譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:34:13
3335文字
会話率:30%
目覚めたらそこは――胸糞展開で有名な小説『執着の檻』の世界だった。
しかも私、妹が監禁されるルートの“姉”に転生してるんですけど!?
妹シアナは、いかれたサイコパス公爵・エディアルドに誘拐・監禁される運命。
そして姉である私は、彼の手に
よってあっさり死亡エンド……なんて冗談じゃない!
妹を守るため、私は精霊の加護を得て運命を変えてやるわ!
順調にフラグ回避していたはずが、ある日街で助けた少女――。
それが、幼少期に性別を偽って育てられていた“悪役”エディアルド本人だったなんて聞いてない!
避けても逃げても、なぜか彼に執着され、ついには――。
「会ってくれないから、連れてきちゃった」
って、さらっと拉致監禁!? 可愛い顔して怖いこと言わないで!!
友情ルートを目指していたのに、ある出来事で彼と離れ離れに。
やっと平穏が戻ったと思った二年後――。
「ずっと会いたかった」
再会した彼は、すっかり美青年に成長していて……。でもその執着ぶり、むしろ悪化してません!?
「絶対にもう、離さない」
……もしかしてこれ、妹のルートに私が入り込んじゃった!?
悪役に執着されるのは妹のはずだったのに――。なぜか私が溺愛されてます!?
***
執着・溺愛ラブコメディです。
※ 他サイト様でも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:18:20
111863文字
会話率:36%
誘拐事件で視力を失った王女パルマ。
三年後、魔眼によって視力を取り戻した彼女が見たのは、
愛する幼馴染が周囲から「醜い豚公子」と蔑まれている姿だった。
しかし——魔眼が映し出す真実は違っていた。
真に醜いのは腐敗した貴族たち。
真に美しいの
は「豚公子」と蔑まれる彼だった。
「醜い豚が見えます」
愛する人を守るため、パルマは嘘をつく。
魔眼の秘密を隠すため、彼を醜いと偽る。
一方、アグー大公子は誰も知らない二つの顔を持っていた。
昼は「豚公子」として貴族派を率い、
夜は美青年の姿で腐敗貴族の証拠を集めていた。
そして、商人に変装したパルマもまた、
民衆のために動く謎の「若旦那」として暗躍していた。
彼女だけが知っている——「豚公子」の真の美しさを。
彼だけが知らない——「若旦那」の正体を。
「君の商会は面白い。協力しよう」
「ありがとうございます、お客様」
愛する人を守るため、パルマは嘘をつき続ける。
アグーは愛する人が男装していることに気づかぬまま、美しい「若旦那」に心を奪われていく。
秘密の結社「豚とバラの会」、分身スキルを駆使した変装術、
房中術で魔力回復を行う謎の女性——
全ての謎が明かされるとき、二人の愛は真実となる。
腐敗した王国を救うため、新しい時代を築くため、
運命に翻弄された二人が最後に選ぶのは——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:59:16
9615文字
会話率:49%
天空回廊(エア・コリドール)。
地位高き者たちが卓上で繰り広げる、謀略の遊戯。
それに用いる駒を拭く女、清拭女(せいしきめ)。
清拭女のクレディアは、欲望に塗れた駒を日々清める──。
実家のカフェで働きながら、学芸員になるための勉学に励む
少女。
クレディア。
一見客の美青年・ギャロンに誘われて、住み込み勤めの清拭女に。
清拭女とは、卓上ゲーム「回廊」のスタッフ。
ゲームに用いる駒を拭き清める役回り。
クレディアが拭いた駒は、なぜかギャロンには透けて見える。
ギャロンはその現象を用いて、勝負を優位に進める企みを抱いた。
天窓から見えるは宙(そら)。
床一面に描かれるは世界地図。
巨木の幹を彫って作られた遊戯用テーブルは世界樹。
回廊の上位の遊戯である「天空回廊」の決戦場。
王族、貴族、政財界人、将校、豪商、文豪……。
世界へ影響力を持つ者たちが集う回廊場。
そこでクレディアは、きょうも駒を磨く──。
※不定期更新です。
※本作品は「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:40:00
32597文字
会話率:26%
人間は五歳になると、神に祈りを捧げてギフトを授かる儀式を行う。
ウェンデル家の公爵令嬢ナーシャが授かったギフトはテイマーだった。
テイマーはただでさえ貴族界隈で疎まれる能力な上、ナーシャのギフトはさらに「生涯で一体だけマモノをテイムできる
」という制限付きだった。
制限付きは無能の証。
神から愛されていないとされ、忌み嫌われる。
代々、有用性の高いギフトを授かってきたウェンデル家にとって、ナーシャは公爵家の面汚しとなってしまう。
かわいがられてきた日々から一転、ナーシャは公爵家の半地下の部屋に閉じ込められ、監禁生活を送ることとなった。
しかしナーシャはいつかまた家族に笑いかけてもらえる日を夢見て強く生きた。
鉄格子が外れることに気づいた日から、夜な夜なこっそり気分転換に外へ出る。
しばしの自由を堪能し、誰にもバレない内に部屋へと戻るのだ。
しかしある日、兄の妻に見つかってしまい、ナーシャは魔の森へと捨てられる。
魔の森は魔国との国境。人間が一歩でも立ち入れば生きては帰れないと言われていた。
たった一人、森に取り残されたナーシャはそこで黒いドラゴンに遭遇する。
死を覚悟し、せっかく神様にもらったギフトを使ってみたかったと考えた時、眩い光と魔法陣が現れ——
「テイムされたぞ、どうしてくれる!?」
ドラゴンは黒髪の美青年へと姿を変えて激高する。
どうやらナーシャは魔の者(マモノ)の頂点にたつ魔王をテイムしてしまったらしい。
絶対的強者のため、配下に敬われはするものの愛を知らない孤高の魔王相手に、ナーシャは怯えながらも魔王城で暮らすこととなる。
主従関係をなんとか解消したい魔王と、たった一人の味方となり得るマモノを手放したくないナーシャ。
孤独の痛みをゆっくり癒していくナーシャの姿に、当たり散らすばかりだった魔王の心も少しずつ解れていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:00:00
65523文字
会話率:35%
ふと気がつくと、私は水の中にいた。溺れ死ぬと諦めかけたその時、赤髪の美青年に救出される。
え? その青年って国の王太子だったの!? 衝撃の事実を知って驚いたのも束の間、その王太子、アンドリューに私は運命を告げられた。
「鍵の聖女様、
必ず貴女をお守りする。だからどうか幻獣人を束ねてくれないか。私と共に国の危機を救ってもらいたい」
この世界に蔓延る災いを呼ぶ禍獣。その頂点に立つ禍獣の王が蘇る前に、幻獣人の封印を解き、戦いに備えたいという。そのためには聖女の力が必要なのだ、と。
まったく話についていけないのですが……!?
世界を渡った反動からか、ところどころ記憶も失っている私に何をしろと? この世界にいる獣人よりもずっと能力も低い、よわっよわでネガティブなダメダメ人間なのに! そりゃあ髪もところどころ銀髪になっているし、右手の甲に鍵の紋章もあるけど……!
世界を救うなんて到底無理! そう断ろうとしたのに最初の幻獣人を偶然解放したことで運命の歯車が回り出す。
ちょ、ちょっと待ってーっ!? 私、本当に鍵の聖女に任命されちゃったの!?
────癖の強い幻獣人たちを解放し、どうにかこうにか束ねて禍獣の王との戦に備える鍵の聖女、エマ。
そんな中で記憶、自信を取り戻し、力を得ていく。そんなお話。
※逆ハーレムチックですが恋愛にはなりません。
※カクヨムでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 17:08:39
313386文字
会話率:41%
アールグレイ伯爵こと、当代最高のスコーン職人レオ様。
百貨店の物産展で隣に出店する店を確認し、弱小焼き菓子店の鈴音(すずね)は頭を抱える。
絶対に、喰われる。常にSNSで万バズの超イケメンシェフ率いる有名店の隣で、弱小焼き菓子店で
は閑古鳥が鳴くに違いない。
レオ様はまったく悪くないと知りつつも、気が重いまま現場に向かう。
その鈴音の前に現れたのは、「ちょっと嫌だ」と思ってしまったことに罪悪感を覚えるほど好感度の高い奇跡の美青年、レオ様だった。
だが、あることをきっかけに、彼の態度は豹変してしまい……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:45:23
10384文字
会話率:31%
突如としてよみがえった記憶により、私はとある大人気BL小説の登場人物に転生していることに気づいた。
イケメンの王様がヒーローで、周囲の美青年・美少年が攻略対象の、各キャラエンドがある乙女ゲームのような世界。
生前、きちんと読んでいな
かったのが悔やまれる。
私の立ち位置は、王様の従者の美少年。なんだけど、この体、女の子だ……!
BL世界の攻略対象ながら、「男装女子」。原作ファンには「あのキャラ、もしかして女の子? BLなのにヒーローが女とくっつくなんてありえない」と不評だったポジション。
もし私がヒーローに攻略されてしまったら、現実世界ではファンの暴動が起きてしまうのでは……!?
ヒーローには首尾よく他の誰かと結ばれてもらわなければ。
私を攻略しようとしないでください!
そう思っているのに、ぐいぐいと強引に迫られてしまい……
※BLではありませんが、BLについて言及する表現があります。苦手な方はご注意ください。
※やや逆ハー傾向あり。ヒーローは固定です。
※短期連載です。
【他サイトにも公開あり】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 07:00:24
31655文字
会話率:27%
「ミラベル嬢、折り入ってお願いがあるんです。私のことをいじめて頂けませんか?」
堅物と評判の美青年から、突然の申し出。なぜ? 嘘でしょ?
【他サイトにも公開あり】
最終更新:2022-02-01 05:25:15
8000文字
会話率:45%
大学受験の日、哲也は川へ入っていく美青年を助ける。
十年くらい前に書いた話しです。
最終更新:2025-07-22 20:38:46
3618文字
会話率:20%
異世界へ転移したアウローラ。そこで出会ったのは魔法を自在に操る美少女、ミステリアスな美女、傲慢な幼い双子の姉弟、そして因縁のある商人の娘。
謎の生き物からは「新たな女神が降臨した」と歓迎をうけるも、交流ができるわけではないらしい。アウロ
ーラは残してきた人々を想い心細いまま翌朝を迎える…と思いきや、何故か急に時間が巻き戻り、また空から降り立ってしまった。
巻き戻った記憶に皆が混乱するなか、今度は次々と空から物が大量に降ってくる。そして最後に降ってきたのは軍服の護衛官レルム。
唯一の異性枠として人生初のハーレムチャンスを迎えた彼だが、恋焦がれるアウローラを口説くのに夢中で、気付いていない。鳥頭ゆえに。
双子が定めたルールに則って新生活を始めたふたりは、少しずつ距離を縮めていくも、ある時また新たに降り立ったノンデリ美青年によってとんでもない事実を知らされることに。
※前作「当事者の君は蚊帳の外」の続編です。
ヒロインとヒーロー以外は登場しないので、そっち読まなくても問題ないです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 06:00:00
92523文字
会話率:38%
不定期更新になりました。
少年好きが好きを爆発させて、少年だらけの正当派中世異世界ファンタジー書けばこうなる。
少年だらけのファンタジー!世の中半分いるはずの女の子の存在は、……ほぼ忘れてます。
赤い髪と色違いの目を持つリリスは、奇異な外
見から親に捨てられ孤児として風の精霊女王セフィーリアの元で使用人として、魔導師として育つ。
だが、精霊王達に王位継承の承認を得る世継ぎの王子キアナルーサの旅に同行したことから自分が王子の兄であることを知った。
国を乱すことを恐れ、変わらず使用人生活を送ろうとする彼だが、隣国トランの脅威が高まりアトラーナの危機が迫る。
暗躍する隣国の魔導師リューズに対抗するすべはあるのか、彼は何者なのか、そしてリリス自身の隠された秘密も明らかになって行く。
長編。
更新は不定期、月水金。土日はPV少ないので休みです。
のんびり更新していきます。気長にお付き合いしてやるぜって方、よろしくお願いします。
**単独で楽しめますが、背景を知るため人物紹介を先にお読み下さい。
旧作あらすじをプロローグに付け加えました。
「赤い髪のリリス」は、私のかなり初期の小説です。
お読みになる剛気なお方は、人物紹介はネタバレになりますのでご注意下さい。
他に登場人物にスポットを当てた短編集があります。
https://ncode.syosetu.com/n9252fo/
************
各話感想一言でもオッケーです、よろしくお願いします。
お気に召しましたら、ポイント頂けると励みになります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:52:34
1281127文字
会話率:29%
白髪紅瞳を持つ苺苺(メイメイ)は可憐な美貌を持ちながら、その容姿と特殊な異能のせいで〝白蛇妃〟と呼ばれ、後宮で忌避されている。
不平等な選定で最下級妃の位を与えられ、『灰かぶり離宮』と呼ばれる冷宮に押し込められ、明らかに虐げられる日々――の
中、苺苺は不遇に屈しなかった。たとえ離宮付きの女官が皆、初日で逃げ出そうともだ。
「じゃじゃーん、できましたわ! 苺苺特製、木蘭(ムーラン)様ぬいぐるみ! 柔らかな布地を使ったので触り心地も抜群です。今日からよろしくお願いいたしますね、ぬいぐるみの木蘭様!」
『推し』とは後宮で最近流行している言葉で、『無償の愛で妃を陰ながら御支えする』という意味を持っており、女官の嗜みのひとつになっている。
明るく変わり者の苺苺は、皇太子殿下の寵妃と噂される幼女・木蘭を推しとして崇め奉り、悠々自適な離宮で推し活を楽しみながら、全力で異能を使って木蘭に降りかかる悪意を祓っていた。
木蓮の花を刺繍し豪華な応援絹扇を作ったり、毛氈生地でぬいぐるみを製作したり……。
皇太子不在の後宮で仮初め妃生活を満喫していた、そんなある日。
苺苺の異能を使った推し活が、〝木蘭の秘密〟――実は絶世の美青年、皇太子・紫淵(シエン)が〝怪異に巻き込まれた末の姿〟であることを、明らかにしてしまい……!?
「君は俺が木蘭の姿ではなくなった途端に態度が変わるな」
(紫淵殿下は推しじゃないです。不合格です)
美貌の皇太子殿下(最上級妃の幼女)× 白蛇と虐げられる最下級妃 による、後宮シンデレラ・ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:23:45
152422文字
会話率:36%
伯爵令嬢のエルヴィアンカは、両親を亡くして裕福ではなくなった家のために王立学園を休学し、屋敷にこもって愛するお祖母様の看病をして過ごしていた。
しかしそのお祖母様も息を引き取ってしまい、最期のお別れをしていた時。婚約者だった侯爵子息から、「
お前のような女は幸せになる資格などない」と婚約破棄される。
彼の新しい婚約者は、なんと双子の妹のフランチェスカ。お祖母様の看病に少しも現れず、金銭を湯水のように使って着飾り、男性貴族たちの賞賛を集めることに執念を燃やす彼女は、「引きこもりで陰気で意地悪な姉は、美しい私を妬んで虐げている」と学園中に噂を流していたのだ。
社交界では「葬儀の場で婚約破棄された令嬢は不吉を呼ぶ」と囁かれ、エルヴィアンカの新しい婚約者はなかなか決まらず、屋敷には居場所がない。
そんなある日、「不吉を呼ぶ令嬢を娶りたい」と求婚者が現れる。
彼は精霊族の血を引く人外公爵と有名な絶世の美青年、ジュリアスだった。
長い年月を生きたジュリアスは色々とこじらせているあまり、エルヴィアンカへ「政略結婚に愛はいらない」と冷たく言い放つが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-26 07:00:00
21184文字
会話率:26%