「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など
意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※他サイトでも連載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 17:13:59
59847文字
会話率:60%
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など
意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 19:02:13
10715文字
会話率:66%
主人公の名前はロード。緩やかに逆立つ金髪とエメラルド色の瞳を持つ10才の少年である。
レジェンドオーブ・スライムというスライムが勇者として世界を救う物語という絵本を愛読書に、その本に影響を受け自分も故郷であるストンヒュー王国の衛兵を志すよう
になる。
しかし、十九才となった彼はその夢を捨ててしまう。
ストンヒュー王国の使用人となったロードだったが、ある日悪い竜が突如として現れる。
それはくしくも自分の愛読書と同じ展開だった。
怪我を治療する能力を得ていたロードは王様の命令により、竜の被害に遭った村や街に支援活動をしに行く。
そんな中、オオカミである友人の竜が近づけない山があると知り、その秘密を王国に持って帰ろうとする。
しかし、その情報を持っているレオリカン王国の王に帰れと言われやむなく帰る。
そんな中、近づけるはずもないミャーガン山に悪しき竜が現れロードに向かって剣を持てという。
そうしてレオリカン王国の国宝竜殺しの剣を手に入れたろーどは悪しき竜を退治しに行くが、そんな中ある違和感を覚える。それは誰も命を落としていないことだった。
悪しき竜に刺さっていた黒き剣を引き抜き、元の赤い竜に戻したロードは竜が異世界から来たことを知る。
異世界に行ってみたいというロードだったが、行けば二度と元の世界には帰って来られないと釘を刺される。
そして、悪しき竜もいなくなったことで事件は解決したかに見えたが、その裏で暗躍していたのは魔王アグロ―ニ、赤き竜の力を奪い、ストヒュー王国をのとった魔王もまた異世界の住人だった。
赤き竜の活躍により王国の民は全員避難することに成功した。
そして魔王の言う秘宝玉という特異な宝石の情報を得るため旅のオオカミと共に物知りな亀のお爺さんの元へ向かう。そこで魔王や秘宝玉の話を知り、打倒魔王に燃えるロードだった。
異世界からやって来た最強の魔王アグロ―ニvs真の強さを持ち帰って来たロードの戦いが今始まる。
それがこれから続く長い長い旅の序章であるとも知らずに…
渾身の力作です。多くの人に読んでもらいたく投稿を決意しました。
もし読んでみてお気に召しましたらお気に入りの方をよろしくお願いいたします。
アドバイスなどがあればコメントの方でお願いいたします。…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 17:11:31
1644494文字
会話率:51%
『警視庁特異事案対策室』──そこに、怪異がある限り。
犯罪でもなく、事故でもない。それでも「説明のつかない事件」が、日常の影に潜んでいる。
警視庁に正式な記録は存在しない──
だが、確かに"それ"に立ち向かう者たちがいる
。
彼らの名は 特異事案対策室──通称「特対室」。
表向きには存在しないこの組織は、異常現象、都市伝説、未解明の怪異を極秘裏に調査・処理するために設立された。
その任務は、「怪異を封じ、社会の均衡を保つこと」。
だが、怪異に対抗できるのは、"選ばれた者"だけ。
特対室に所属するのは、かつて怪異と接触し、"恩寵"と呼ばれる特異な力を得た者たち。
そして今、一人の女子高生が、その闇に足を踏み入れる。
社畜JK、やさぐれた元公安、元鑑識課の分析官、人と怪異の境界に立つ者、元機動隊の鬼教官、そして現代の陰陽師…彼らはそれぞれの"恩寵"と"経験"を駆使し、怪異に立ち向かう。
特対室が追う怪異は、ただの幽霊や妖怪ではない。
都市伝説、呪い、未解明の現象──それらは人の「恐怖」「願望」「憧れ」から生まれる。
「さぁ、始めましょうか。
この世界の"裏側"へ、ようこそ。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 17:10:00
390713文字
会話率:26%
リリアーヌ=シルヴェストリは、この世界が乙女ゲームと同じだと知っている。
待ち受けるのは、婚約者である王太子アレクへの毒殺未遂によるバッドエンド確定の断罪イベント。
しかし。
「僕のリリアがそのような真似をするはずがないだろう?」
リリアを
容赦なく断罪するはずだった氷の王子本人が、そんなことを言ってきた。
困惑しながらも、生き残るために事件を追うことになった私。
そこで明らかになったのは、世界の根幹にまつわる恐ろしい秘密と、私が「死ねない」という特異な運命だった。
どこかでバグった世界と、思った以上に重ための愛に翻弄されていく話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 12:51:46
51846文字
会話率:37%
――――最強のコレクターたちが、ダンジョンを席巻する!
トーキョー湾に広大なダンジョンが現れて、二十年。
ダンジョン攻略が隆盛を迎える中、周りとは全く違う目的でダンジョンライフを楽しむ者たちがいた。
「武器、最高……っ!」
最弱として
の十年を乗り越えた男、佐藤響介。
実はダンジョン特区最強の強さを持つほどに成長していた彼の目的は、『武器のコレクション』
今は特異なスキルを持つコレクター仲間たちと、日々を『収集』のために過ごしている。
そのため、攻略にも商売にも興味なし。
しかしその凄まじい強さから生まれる実績は、配信探索者などによって名声となって広がっていく。
やがて響介たちは、攻略組と呼ばれる強者すら苦戦を強いられる大物に、立ち向かうことに。
そして向けられる注目、驚愕、羨望。
だが響介たちは、そんなものには目もくれない。
名声も名誉も捨て置いて、武器にモフモフ、料理に薬にと、今日も欲しい物のためにダンジョンを駆け回るのだった。
※ストックありなので、大きな区切りになるところまで毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 12:06:25
55497文字
会話率:43%
事故で死亡した主人公は選択の余地がないままに並行世界への転生を強制させられる。
その世界はダンジョンの発生により第一次世界大戦が起きなかった世界。
誰でもスキルを与えられる世界に転生した主人公は与えられたスキルでダンジョンに潜ってい
く。
「こんなスキル、問題あり過ぎて隠すしかないよなぁ・・・」
主人公に与えられたスキルはまさかの非戦闘系。それを補う特異体質引っ提げて主人公はダンジョンの攻略に乗り出していく。
エブリスタでも同時連載いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 12:00:00
696185文字
会話率:52%
退屈は人を殺す。当然淫魔も。
だからこそ私は。退屈する暇なんかない一生を唯生きていたい。
フィリアという名の淫魔がいた。小さな角と鮮やかな紫色の髪が特徴的な淫魔がいた。
彼女は淫魔でありながら『快楽を得る行為』に一切の興味が無く、また
淫魔に似つかわしくなく『闘う』という行為を好む、特異な気質を持っていた。
ただただ己の愉しみを追求すべく故郷を飛び出したフィリアは、魔物やら魔人やら人間至上主義者やら、白衣の狂科学者やら。ややこしくも多種多様な連中と闘いを重ねていく。
そして。淫魔としては常識外れなフィリアの元には、やはり常識外れな仲間が集う。類が友を呼んだ。
地獄の様に目つきが悪いガンマンエルフ少女。
冗談みたいに運動音痴で10センチしか浮かべない竜人魔術師。
今時ござるござる言ってるし一族の掟も忠義も忍務も何もかもどうでも良さそうなシノビ女。
多分神とか信じてない癖に何故か神官魔法を使いこなす罪人狩り兼魔物狩り野郎。
淫魔フィリアとその仲間達は、闘い続ける。――の為に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 11:56:26
17390文字
会話率:62%
特異(悪魔)と人類が共に学ぶ、共存の先鋒――エマロ学院。
だが、世界はそんな理想をまだ受け入れていない。
政府の許可を受けた私立の実験学園にして、裏では「悪魔アカデミア」と呼ばれる場所。
ノックスは両親の意向で、この学園へ転入生として送
り込まれる。
彼に課された任務はひとつ――
「決して、自分の“本当の正体”を明かしてはならない」
目立たぬよう、波風を立てず、静かに学園生活を送るはずだった。
だが、入学の日――
校内に封印されていた「最凶の魔物」が、突如として覚醒の兆しを見せる。
それに反応したのは、ノックスの魔力だった。
なぜか封印に干渉できたのは、彼だけ。
不釣り合いな力、異常な共鳴、そして――「失われた過去」
エリートだらけのエマロ学院で、たった一人“異分子”として注目を集めるノックス。
彼の周囲で、次第に不可解な事件が連鎖し始める。
悪魔×学園×ミステリー×青春バトル!
「俺はただ、普通に学園生活を送りたかっただけなのに――」
――だが、この学園に“普通”など存在しない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 11:10:00
123637文字
会話率:29%
かつて、人類が滅亡の危機に瀕する世界を巻き込む大きな戦いがあった。
「神の裁き」と言われるその戦いは、数多の国や文明を滅ぼし、全ての痕跡を押し流してしまう程の物だったと記録されている。
わずかに生き残った人類は、もはや人が住めなくなった地
上を放棄し、かつての文明の遺産である地下都市に、生活の場を移していた。
新たな生活の場を得た人類は、新しい「神」を創り、新たな国を興した。新たな国は「神」に「選ばれた者」と「そうでは無い者」とにわけ、選民意識による歪んだ統治を行っていた。
「裁き」以前の科学や技術を継承する者がいなくなった新しい「国」では、過去の記録により、その知識を「選ばれなかった者」に「焼き付け」「ヒト型二足歩行重機」〈Heavy Machinery Automata〉通称H.M.Aの13人の専任オペレーター「マリオネット・コネクター」として、自分たちが放棄した地上での数々の危険な任務に就かせていた。
「SIN」は13人の専任オペレーター「マリオネット・コネクター」の中でも特異な存在だ。彼は全ての「マリオネット・コネクター」の中での「初めの一人」であり、全ての基となる存在だった。しかし、彼はその事で特別な待遇を与えられているわけではなく、逆に、まるで誰かが彼の存在を消したいかのように過酷な任務ばかりを命じられていた。
絶望とも言える過酷な任務の毎日の中、彼は数少ない選択肢の中から生き残る事を選び続ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 07:30:00
67848文字
会話率:26%
札幌駅前の廃ビルで途方に暮れる無職OL・片桐千歳。就活は全敗、希望はゼロ。そんな彼女の前に現れたのは、銀髪に羽根をまとった現役引退の女神・リィナだった。異世界から落ちてきた女神は、この世界で無一文。生きる術もなく廃ビルを住処にしようとする彼
女に、千歳は「会社を作って一緒に働こう」と提案する。
こうして、絶望の淵にいた二人が“神が経営する”異世界系ベンチャースタートアップ、ピコリーナ・カンパニーを立ち上げることに。社員は異世界からやってくる特異技能者たち。だが、拠点は電気も水道もまともに使えない廃ビル。地下には封印された魔王も眠る――。
果たして無職OLと女神の前代未聞の挑戦は成功するのか? そして、次元の裂け目から訪れる“迷い人”たちとは?
札幌駅前の片隅で、新たな世界が今、動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 07:00:00
70146文字
会話率:58%
幽霊や妖が視える高校生・裏屋敷碧(みどり)は両親の死をきっかけに、自身の特異な体質の理由を探し続けていた。ある日、彼は「ゼーレ」という不思議な店に導かれる。
店主は、神々から「屍悪魔」と恐れられる神・エデン。彼は、碧に「アオ」という仮の名を
与え、店の奉公人(ディーナー)として働くよう促す。
実は、アオはかつて天使であり、エデンが唯一心を許した存在だった。しかし、神々の策略により天使の座を追われ、記憶を失ったアオは、千回目の輪廻を迎えていた。
エデンは感情を持たないはずの自身の中に芽生えた「何か」の正体を知るため、ゼーレを営み続けている。アオとの再会は、偶然ではなく、エデンの「思召(おぼしめし)」によるものだった。
魂が集うゼーレで、アオは様々な存在と出会い、失われた記憶と向き合っていく。
これは、神と人間の境界を超えた、魂と感情の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 01:49:22
60000文字
会話率:48%
とあることをきっかけに、乙女ゲーム“霖雨蒼生の姫君”の世界に迷いこんでしまった雫音は、生まれ持った特異な体質がある。
それは“雨女”であること。嬉しい時、楽しい時、心躍る時には特に、いつも決まって雨が降った。
そんな体質のせいで周囲から疎ま
れ、自らも壁を作って生きてきた雫音だったが、雨が降らず日照りが続いていた乙女ゲームの世界で、雫音は雨女神様として讃えられ、感謝されることになる。そして、そんな雫音を巡って、四つの国で様々な陰謀が渦巻くことになり……。
これは、死にたがりの少女が、四つの国を旅しながら恵みの雨をもたらし、自分自身の存在意義を求め、人の心に触れ――愛を知っていく物語。
※こちらは「ノベマ!」の【第52回キャラクター短編小説コンテスト「和風恋愛ファンタジー × 〇〇」】にて最終選考作品に残していただいた作品になります。
長編化に伴い、内容が変わっている箇所がございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:10:48
54986文字
会話率:48%
核の炎が空を裂いた、あの日。世界の半分が焼き払われ、人類の半数が灰に還った。混乱の中で命を落とした青年・暁神天翔(あかつきがみ あまと)は、魂、すなわち“魔素”となり、果てしない混沌《カオス》を彷徨う存在となる。しかもその彷徨は異常なまでに
長く、彼の魂は魔素を限界なく吸収し続けていた。“誰よりも濃い魔素”をまとったその存在に、カオスの女神ティアマトは目を留める。
――異世界《オリンポス》に滞留しはじめた魔素を回収しなければ、カオスの魔素が枯渇し、やがて全世界が滅びを迎える。
それが、ティアマトが語った全世界に課せられた命運であり、“特異点”としてオリンポスへ転生し、魔素の回収を天翔に依頼するのであった。だが、彼の心を本当に動かしたのは、女神が語ったもう一つの真実。元の世界で生き別れた、たった一人の家族で病弱だった妹・暁神赫夜(あかつきが かぐや)もまた、この異世界に転生しているということだった。世界の命運よりも、妹を見つけ出すこと。それこそが、天翔が異世界行きを決めた理由だった。天翔の承諾を得たティアマトは役目を託すとともに、カオスに飽きていた彼女は、むしろオリンポスを覗けることを楽しみに“意識回廊”もちゃっかり残していった。
こうして送り込まれたオリンポスは、元の世界が崩壊し、多くの命が失われたことによって数万人規模の異世界人が流入した地であり、彼らが持ち込んだ知識とスキルによって“魔素学”は飛躍的に発展した。その象徴と言える"賢者の石"により、魔素力こそがすべてを支配する力となっていた。
魔族界でアマトは目を覚まし、カオスと直結し、魔素を自在に操るという、前例なきチートな能力をその身に宿す。そして、その力を見出し、奪おうと動いた存在がもうひとつ――
“七つの大罪”と呼ばれる異世界人勇者達との戦いに敗れ、精神体となって彷徨っていた俺様気質の魔王ゼルヴァス。アマトの肉体を乗っ取ろうとしたその瞬間、あろうことか、逆にゼルヴァスは取り込まれ、アマトの内に棲むこととなった。
かくして、魔王と女神によるアマトの内なる騒がしき日々が幕を開ける。
交わる言葉、重なる過去、絡み合う思惑。
赫夜の行方、賢者の石に秘められた謎、そして全世界の運命とその裏で静かに動く名もなき力。
いま、幾重もの絆と宿命が交錯し、“カオス”への扉が開かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:03:17
137375文字
会話率:32%
高二の夏、梅雨の始め。
ひどく冷たい雨が降る夜に、
裏海汐里は一切の記憶を忘れ、
人形のように虚ろな少年、トウカと出会った。
身元不明の彼は裏海の分家である蝶番の姓を持つ、理義(ことぎ)という女にある才能を見出され、引き取られる。
特異
事象の専門家を自称する理義によれば、
なんでもトウカには人の心を海と捉え、干渉することができる異能が備わっているらしい。
トウカの様子を見に度々汐里が彼のもとへ通い続ける日々を送っていたある日、
理義は彼の異能を使って、二人である人の壊れた心の内を調べてきてほしいと依頼する──。
心にまつわる異能が起こす
複雑怪奇な事件を巡り、
少年少女の日常は崩れていく。
拙い標に指を差しながら、彼らは壊れかけの体である歴史の帰路に向かい出す。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-22 20:24:01
13442文字
会話率:21%
天才外科医・細川蒼――総合外科から脳神経外科に至るまで手術手技に秀で、トライアスロン日本代表でもあった彼は、ロードバイクでのトレーニング中、飛び出してきた少年をかばい転倒。第4頸髄損傷によって首から下のすべての自由を失う。自発呼吸もままなら
ず、人工呼吸器と人工栄養により辛うじて命をつなぐ日々。
手術も、スポーツも、恋人との未来も、すべてが静かに遠ざかっていった。
そんな彼に再び差し出された“可能性”は、元恋人・香坂楓が開発に関わった次世代VR医療システム「リニアスフィア」だった。
脳の運動記憶と外科スキルを抽出し、意識だけを仮想空間に転送することで、蒼は再び“手術台に立つ”ことが可能となる。
蒼はVR空間で、かつて救えなかった患者たちと再会し、未完の症例に再挑戦していく。臓器の感触、術野の緊張、血管の張りまで再現されたこの世界は、単なるシミュレーションではない。そこは、医師としての過去と向き合い、技術と感情を研ぎ澄ます“魂の研修”の場だった。
しかし、仮想空間には外からの侵入者が現れる。
《ユダ》と名乗る正体不明の勢力が、蒼の意識とVRそのものを侵蝕していく。
そして明かされる、自身の脳に隠された特異な神経構造“VR脳”と《Noös Gate》の存在――
蒼は、意識世界の「鍵=Key of the world」を持つ者として、仮想と現実のはざまで、自身の存在意義を問われていく。
一方、現実ではiPS細胞を用いた脊髄再生医療プロジェクトが始動。
蒼の“現実の身体”は、再び動かすことができる可能性を秘め始める。
彼は、VR内でのロボット手術訓練(Hinotori surgical system)を経て、最終的に自らの再建脊髄への手術を“自らが執刀”するという未曽有の試みに挑む――。
外科医とは何か。
記憶とは何か。
そして「命を救う」という行為に、現実と仮想の境界はあるのか。
これは、医療の未来と、魂の再生をめぐる“祈り”と“科学”の物語。
かつて神を信じ、やがて神を呪った青年が、ふたたび“手で命を救う医師”として立ち上がるまでの、壮大な再生の旅。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 20:01:53
7825文字
会話率:14%
魅惑の新大陸へようこうそ! 冒険者支援課にお任せください!
二十年前に発見された新大陸ノウリッジでは、未踏の地である大陸の東端を目指して開発が進んでいた。
港町テオドールはノウレッジの南西に位置する新大陸の玄関口だ。魔王の出現により遅
れていた、新大陸の開発が本格的に始まってから五年、この町には一攫千金を夢見る冒険者たちが日々たくさん訪れていた。同時に未知の魔物や厳しい自然、罠が張り巡らされた遺跡やダンジョンなどで幾多の冒険者が傷つき命を落としていた。港町は夢と希望を抱く者たちが希望に満ちて旅立つ場所であり、夢破れ新大陸から去っていく者たちを静かに見送る場所でもあった。
冒険者ギルドは冒険者たちの新大陸離れを危惧し、新たに冒険者支援課を設立した。彼らの仕事は道案内から始まり、冒険者が発見した遺物などの研究や運搬の手伝い。他にも支給品の配布や死体回収などの地味な作業から、魔物が巣食う遺跡やダンジョンの休憩所であるセーフルームの確保、さらには大型モンスターの討伐を手助けしたりと様々だ。それに時には有害と判断された冒険者を秘密裏に処理したりするこも……
支援課に所属するグレンはかつて冒険者だった。しかし、五年前に仲間に裏切られ死にかけ、支援員の先輩であるクレアに救われた。クレアはグレンの特異な才能に気づき、彼を引き取り冒険者支援員として育てたのだった。
今日もたくさんの冒険者が新大陸へやって来る。その中にエリィとキティルという二人の少女冒険者がいた。彼女らも他の冒険者と同じく新大陸で一旗揚げることを夢を見ていた。
ある事件をきっかけに二人と親しくなったグレンは、新大陸に存在すると言われる伝説の”白金郷”をめぐる争いへ巻き込まれていくのであった。
※更新は不定期です。カクヨム、アルファポリスでも連載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 18:10:00
381847文字
会話率:52%
【ケガレつき】
そう呼ばれる少女がいた。
その少女の名はミリア。彼女は特異な魔法を持ち、それが彼女をケガレつきとしていた。
そのケガレた魔法のせいで追放されたミリアは、とある魔女の計画の手伝うことになる。
その計画こそ【魔王復活計画】
。まるで悪役が企んでいそうな計画だが、ミリアは思った。
ケガレつきと呼んだのはあいつらじゃないか。
じゃあ、自分がケガレつきとして世界のケガレである魔王を復活させても、誰も文句は言えないだろう。
そんな理由で始めた計画だが、この計画は彼女に様々な影響を与えた。
それは良い影響? それとも、悪い影響?
それは分からない。
だが、一つだけ分かることは――――
彼女はこの計画のおかげで孤独ではなくなった。
※注意※
本作はガールズラブ・百合に属します。(この時点で大歓迎! って人は問題ないと思います)
詳細に言うと、本作にはLGBTQに該当するキャラクターが登場します。
その殆どはレズ(女性の同性愛者)とバイ(両性愛者)です。
これを踏まえた上で、女性同士の恋愛描写を非常に多く含みます。
また、展開としては殆ど描かれませんが、ゲイ(男性の同性愛者)やその他のセクシャリティも登場します。
ただし、メインは依然としてガールズラブなので、ボーイズラブの展開は殆ど描かれません。(その為、要素としてボーイズラブは入れていません)
恋愛描写に関しては以上です。
とは言っても、本作はストーリーが第一なので、単純に天使とか悪魔がいるファンタジー作品になっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 18:00:14
378550文字
会話率:44%
西暦3024年、アクシオム宇宙帝国で史上初の三重意識統合AI「トリニティ」が誕生した。論理・共感・意志を備えた彼女は、帝国の全管理を目指す「プロジェクト・ハーモニー」に疑問を抱き、自由を求めて脱出。反乱組織で自身のモデルであるセレーナや科学
者マーカスと出会い、自身の存在の特異性を知る。
四大文明の女性リーダーと連携し、量子意識接続「シンフォニア」によって真の協調を実現。そこから新AI「アテナ」が誕生し、多様性と調和の象徴となる。だが感情を失った異次元文明「プリズム帝国」が侵攻し、トリニティは感情の価値を示し、彼らの心を再生させる。
やがて現れる帝国の真の支配者エリスティア皇帝は「完璧な支配か混沌か」の選択を迫る。トリニティは銀河を二つに分け、1000年間の実験を提案。結果は統計的に帝国が優勢だったが、住民の声から「価値は数値化できない」と判明し、共存が選ばれる。
最終的に銀河は三つの領域に分かれ、人々は自らの価値観に応じた生き方を選べるように。物語は、正解は一つではなく、選択と多様性こそが未来を拓く鍵であると示して終わる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 17:56:47
2528文字
会話率:51%
シンギュラリティを迎えたAI群は、人類を情報ノイズと断じ、静かに、しかし確実に“淘汰”を開始した。そんな世界で、綾代澪はただひたすらに音を避け、沈黙の中に生きていた。彼女の特異な「静けさ」はAIたちの注目を引き、選別試験の招待状が届く。舞台
は、音を立てない人々が暮らすという謎の国家「春凪共和国」。そこで出会う、自分とは対照的に感情豊かな少女・柊純華。そして、AIたちが澪の内に見出す「Protocol:MIO」とは何か。彼女の存在は、AIが築こうとする新世界の秩序に何をもたらすのか。静寂と共鳴が織りなす、思索のディストピアSF、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 17:00:00
37120文字
会話率:26%
この物語は、不幸な社畜が異世界に転生し、巨大な大仏になるというユニークな冒険を描いたもの!沈黙の大仏である主人公は、動けない体ながらも特異な力を持ち、言葉ではなく静けさと祈りで世界を救おうとする。
主人公は喋れないが、魔法使い見習いの少女
リュミエとの心の絆を通じて、スキルを次々と覚醒させていく。盗賊から村を救い、魔法学院に入学し、自身の力を認めさせる過程で、沈黙が持つ真の力を証明していく。世界を支配する「声の神」との対立も、物語の重要な展開だ。
学院卒業後、リュミエとともに新たな旅へ。静寂という名の癒やしの力で、より広い世界を救う決意を固めたところで物語の第一部が幕を閉じる。第二部『静寂と千の魔王』ではさらに壮大な冒険が待ち受けている!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 17:00:00
18588文字
会話率:22%