高校生の真白(ましろ)は、亡き祖父の遺した湖畔の古い屋敷を義母の連れ子である義兄の義堂(ぎどう)と共に訪れる。
その家で見つけたのは、屋敷から見える湖と、そこには存在しない洋館と桟橋が描かれた一枚の油絵――、そして絵の片隅には、祖父のサイン
が刻まれていた。
その日から、真白は夢の中で洋館に通い、美しい青年と会う。やがて真白は現実世界の記憶を失っていく。
部屋から出て来ない破城を心配した義堂は、絵の中に真白の姿を見つけ、自らもその中へ飛び込む。
ふたりが迷い込んだのは、祖父と青年の過去の想い出が閉じ込められた幻想の世界だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 06:00:00
40256文字
会話率:30%
「わたしはF1号カンヴァスです。わたしの表面は油絵具で隙間なく覆われています。」――無名の画家による作品が描かれたカンヴァスが告白するのは、過去と現在が織り交ざる、ある愛の物語。
最終更新:2025-07-18 17:39:08
9880文字
会話率:26%
私、三上涼子(みかみ りょうこ)は事故の後遺症により『人の顔が油絵よりも歪んで見える』という異常な症状を負っていた。
しかしその中、ただ一人だけ普通の顔に見えた男性がいた。
彼の名は桑本英二(くわもと えいじ)。
彼はなぜか<水し
か飲まない>男性だった。
事故と、彼との出会いによって、私の人生は大きく変貌していく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 12:00:00
12646文字
会話率:28%
大正14年、マサ子は新潟県三島郡の貧しい農村に生まれた。母は若くして井戸に身を投げ命を絶ち、マサ子は幼いころから家事と弟たちの世話に明け暮れる日々。学校へは午後のそろばんの時間だけ行くのがやっとだった。 貧困と孤独のなかで育ったマサ子は、
10代で東京へ奉公に出される。奉公先は遠縁の鈴木しげの家だった。時代は昭和初期。そこには、しげの弟・勝利と清もいた。 勝利、清、マサ子。三人は奇妙な縁で結ばれ、絆を深めていく。やがてマサ子は勝利と結婚。息子・浩を授かり、ひと時の幸せを得る。 だが、戦争がすべてを変えていった。勝利は出征し、戦死。残されたマサ子は幼い浩を抱え生きていくしかなかった。 戦争に行くことの出来なかった清は、兄の遺した家族を支えるため、マサ子との再婚を申し出る。 それは愛なのか、義務なのか。 戦争が奪ったもの、そして戦火を越えた先にある希望とは——。
【登場人物】
勝利:戦死した兄。油絵を愛した寡黙な男。マサ子の最初の夫。
清:戦争に行けなかった弟。繊細な心と優しさを持ち、兄の遺児と妻を引き取って家族を支え続ける。
マサ子:戦中戦後を生き抜く女性。2人の男の間で深い葛藤と母としての強さを持つ。
浩:実の父(勝利)と育ての父(清)の狭間で揺れながらも、家族の絆を自分なりに受け入れていく少年。
和子:清とマサ子の実の娘。一家の光。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 17:00:00
49552文字
会話率:26%
明日の授業で行う写生のために、コポック君は絵の具を買いに出かけました。ところが、画材屋には水彩絵の具が置いてないと言います。困ったコポック君に、不思議な画材屋は古い油絵の具の箱を渡します。さて、コポック君はどんな絵を描くのでしょう?
この
作品はカクヨムにも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818093093750304688/episodes/16818093093750869413折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 15:29:51
2233文字
会話率:60%
油絵を専攻している美大生、宮沢 飾(ミヤザワ カザリ)の日常
キーワード:
最終更新:2024-12-05 18:00:00
16193文字
会話率:28%
なつかしいような、はじめてのような、こころにうかびくる風景の中を駆け巡る。自転車で路面電車で徒歩で。風を切る。思い出が映像が、流れ去っては浮かび来る。またあえるとはおもっていなかった存在との再会。そのおもいでの記録。フィクションです。
最終更新:2024-10-31 21:20:52
842文字
会話率:0%
いろいろなジャンルの舞踊。観客として、何の知識もなく眺めて思うことを・・・わかっていない門外漢・・・の立場で、つらつらと。どのジャンルの舞踊を拝見しても、結局、作りこみすぎた衣装や背景は、人間本来のシンプルな形やその動きの美を邪魔しているこ
ともあるような・・・?そういう意味では、結構作りこんでいるように見えるクラシックバレエの衣装や舞台背景などは案外、引き算を重ねていて、ちょうどよいところに収束しているのかもしれないな・・・?と、思ったことなど、書かせていただきました<(_ _)>(*^-^*)いつもお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>(*^-^*)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-13 13:14:53
801文字
会話率:0%
ずっと、そのままでいることは苦痛でしかない。
だけど、デッサンのモデルさんだから。
最終更新:2024-09-16 23:55:53
200文字
会話率:100%
悪さの挙句に大怪我をしてのリハビリ通院中の男。
病院の美術館で発見した御宝を盗もうとするが、間違って異世界へ閉じこめられてしまう。
そこへ、異世界への引き込みを仕掛けた男達がやってきて、諸事情を説明してくれる。
そして、異世界へ出入
り自由の身となる。
のだが、どうにもならないのは、食ってしまった事。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 16:16:01
11436文字
会話率:20%
ダンサーとして成功した友は、怪我をし年齢を重ねかつてのようには踊れなくなっていた。招待された友の家で、友の話を聞く。友としてしたことは、グーパンだった。
最終更新:2024-01-24 07:00:00
2914文字
会話率:19%
愛実と麗子は中学一年生。愛実は天才と言われるピアノ少女。
でも今は、油絵で裸婦を描くことに夢中だ。
中学生最初の日、入学式でセラミックス・ピアノと出会う。
そのピアノは愛実の実力を何倍にも引き上げてくれた。
そして夏休み。クラスで
最初に友達になった正美の親戚の民宿でお手伝いをしにやって来た。
そこで小学校四年生の香奈と出会う。
香奈は亡くなった父親のプレゼントのピアノを一生懸命に弾いていた。
そこで愛実もピアノを弾いて見せた。
その演奏は周囲の民宿のお客さんの心にも響いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 07:36:24
173830文字
会話率:45%
浅木隆は、藤の花を油絵で描いていた。
そこに、会社の先輩・篠崎吉乃が缶コーヒーを差し入れてくれる。
「コーヒーって不思議よねぇ。1つの物に真逆の効果が入っているんだもの」
「そう言ったら『紫』もそうじゃないですか」
そんな軽口を叩きながら、
吉乃は藤の花へと近づき、指先でそっと触れる。
その光景に、浅木は目を奪われた。
『この光景を描きたい』と、強く思った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-29 18:05:59
939文字
会話率:37%
変に、力を入れることなんてない。
最終更新:2022-09-20 07:00:00
249文字
会話率:0%
ヴィンセント・ファン・ゴッホを敬愛している高校三年生の女子がヒロイン。高校から絵を描き始めて、今は油絵に挑戦中。美術部に所属してて、同じ部活の水野さんの事が気になる。
水野さんは、親戚が画家で、自宅にアトリエがあって水彩画を描いている。
ヒロインから見れば、水と油のように、水野さんとは合わなそうな気もする。
来年は卒業という今になって、水野さんと仲良くなりたくて、ヒロインは夏休みに彼女のアトリエを訪問して……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 17:00:00
11345文字
会話率:28%
うまくいかないことばかりだけど、悪くない。
最終更新:2022-07-29 03:13:16
220文字
会話率:0%
諦めかけてる、繋がり。
最終更新:2020-03-13 10:47:30
506文字
会話率:0%
『 2017/07/11 18:25:35 』
夕方に成りかけの休日。
商業カメラマンの片木 絵茉(かたぎ えま)は、機械音痴の男に声を掛けられる。
彼の名は、土師 映伴(はぜ あきとも)。油絵画家だと言う。
二人の世界は交差し、世界
の『 美しさ 』を切り取る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-27 19:28:05
10522文字
会話率:50%
さぁ、今日はどの絵を観賞しよう――。
人の人生を一枚のキャンパス、油絵としてみることができる少年。
彼だけが見える絵に、何を想うのか――。
最終更新:2022-07-09 22:10:23
1800文字
会話率:7%
何気なく入った美術館で、私は一枚の喪服の女の絵に魅せられる。
それは写実主義の極みともいえるような、作者の妻がモデルの油絵だった。
名も知らない画家の遺作に、私の手が触れそうになった時、背後で私を諭す年老いた館員の声がした。
「その絵
に触れてはいけません!それはあなたが思うような美術ではありません」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 19:00:00
1533文字
会話率:27%
とある放課後、僕は、ひと気のない美術室で油絵を描いていた。
すると僕の親友が、息を切らせて美術室に駆け込んできた。
「おい、聞いたか。中島、部活やめるってよ」
中島って、同じクラスのあの中島? へえ、やめるんだ。てか、そもそもあいつ何
部だっけ?
「あいつは、球拾い部」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-12 15:32:49
809文字
会話率:49%
美術部に入部してきた一年生の諸富薫(もろとみ・かおる)は、変わった女の子だった。息を吸って吐くように本を読み、引っ込み思案で内気なくせに、本のこととなると急によくしゃべるし、絵を描き始めると意外にパワフル。二年生の主人公、小木曽一(おぎそ・
はじめ)はそんな彼女に興味を持って、しょっちゅうからかうようになるのだが……。
恋に受験に自分探しに、悩み多き高校生活の日常と青春の物語。全14話で完結します。
黒森冬炎様主催「着こなせ!制服~お仕着せ企画~」参加作品です。
同作者の「天の川とアイスコーヒー」は語り手の視点が違う双子作品となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-04 15:43:15
41648文字
会話率:35%