俺だけ魔法が使えないとか、なんの冗談だ?
俺、相沢ワタルは平凡で一般的な高校二年生である。
成績は中の下。友達も少なく、誇れるような特技も趣味もこれといってない。
そんなつまらない日常は突如として幕を閉じた。
ようやく終わった
担任の長話。喧騒に満ちた教室、いつもより浮き足立った放課後。
明日から待ちに待った春休みだというのに突然教室内が不気味な紅色の魔法陣で満ちたかと思えば、俺は十人のクラスメイトたちと共に異世界に転移してしまったのだ。
俺たちを召喚したのはリオーネと名乗る怪しい男。
そいつから魔法の存在を知らされたクラスメイトたちは次々に魔法の根源となる『紋章』を顕現させるが、俺の紋章だけは何故か魔法を使えない紋章、通称『死人の紋章』だった。
魔法という超常的な力に歓喜し興奮するクラスメイトたち。そいつらを見て嫉妬の感情をひた隠す俺。
そんな中クラスメイトの一人が使える魔法が『転移魔法』だと知るや否やリオーネの態度は急変した。
リオーネから危険を感じた俺たちは転移魔法を使っての逃亡を試みたが、不運にも俺はただ一人迷宮の最下層へと転移してしまう。
その先で邂逅した存在に、俺がこの異世界でやらなければならないことを突きつけられる。
挫折し、絶望し、苦悩した挙句、俺はなんとしてでも──『魔王』を倒すと決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 00:00:00
497445文字
会話率:28%
白水高校《しらみずこうこう》2年生の神山勇人《かみやまはやと》は、放課後部活にも行けず、補習を繰り返し、退屈な毎日を過ごしていた。そんなある日、勇人は補習帰りの廊下で、1枚のノートを見つける。そのノートの表紙には『海辺ノート』と書かれてい
た。勇人は、何だこれ。だと思いながらも、ノートを拾い上げる。すると、突然激しい頭痛に襲われ、その場に座り込んでしまう。そんな様子を見ているかのように、違うクラスで何かと悪い噂が絶えない同級生の三好七海《みよしななみ》が現れる。そんな七海は、勇人を睨みながらノートを奪い取って去っていく。
次の日。勇人が学校に行くと、教室内では不思議な光景が広がっていた。が、起きたことが夢だったかのように消えてしまう。なぜかその場に教室の階層も違う七海の姿を見つける。勇人は、七海に話を聞くべくに会いに行くが、昼休みは教室にいなく七海とは会えず。半ば諦めていると、七海の方から会いに来てくれるのだった。そこで、「このノートは未来を変えることができる」と七海に言われるのだった。信じれない勇人は、七海と賭けをし、その勝敗で信じるか信じないか決めると言う。
ノートと七海に翻弄される勇人。ノートを手にした七海の目的とは。
ノートと人間が織りなす青春ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 18:00:00
72214文字
会話率:39%
繁華街から少し離れた入り組んだ路地にひっそりとある『有幻メンタルクリニック』。
医師の有幻裁人と看護師の天野皐月の二名で営む小さなクリニックだ。
昼間からブラインドを下ろし、太陽の光を遮断した薄暗い室内は、メンタルクリニックらしから
ぬ雰囲気を醸し出している。
そして一風変わった売り文句が『有幻メンタルクリニック』のホームページには記載されている。
『当院は昨今のインターネット環境に於ける問題についての解決も得意と致します』
有幻裁人の診察は、まるで人の心が読めるかの様な応対をし、そこを訪れる患者の心を救っていく。
AIの医師と人間の看護師が織成すドタバタ痛快(?)解決(?)恋愛ドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 14:41:44
103873文字
会話率:50%
この物語の時代背景は昭和
主人公の新作は春の入学式も終わり。高校生活にも少しなれた頃、二階の自身の部屋で進学に向けて自習勉強中の、頭の余り賢くない主人公山本新作の耳へと両親のヒソヒソ声が聞こえてくるのだが。
その内容と言うのが?
父親の経
営する会社の業務拡大に伴って、他県へと会社を移転するから、皆で引っ越そうと言う話しで。
新作を他県の高校へと転校させようと言った話しなのだが。
その話しを聞いた当の本人である新作は顔色を変えてしまう。だって彼は、自身の担任のピチピチした女性教師の久美ちゃん先生に憧れと恋心、想いを寄せているからだ。
だって主人公は大学卒業後に、先生を自身の嫁にしたいと心から思い、願っているから進学に向けて猛勉強。
先生からも個人レッスンを受けているから。
彼は安易に転校をしたくはない。
でも新作が通う高校は県内一の不良学校、悪の巣窟だから。
新作の父親は、この機会に真面目な新作を転校させたいからと妻に相談する。
でも新作の母親は、父親の想いとは裏腹の意見を述べてくるのだ。
新作が通う高校には近所の幼馴染がいる。
その彼が悪の巣窟。県内ワーストワンの学園で、上級生達も恐れるような、広島市内でも凶悪、関わりたくない№1のサイコパスな人間なのだが。
そんな幼馴染と新作は大変に仲が良いのと。
素行が真面目な新作のことを担任の久美ちゃん先生が目をかけてくれて。大学進学をサポートしてくれている。
だから母親が新作の転向を反対し、彼を父親の兄の家に居候をさせてもらえるように嘆願をしてくれと告げる。
でも新作の父親の兄の家には一人娘の美奈子がいるから不味いと告げるのだが。美奈子は、幼い時に新作の嫁にくれると言っていたから。
二人の間に何かしらの問題が生じても、もう既に姪は家の嫁だから問題はないと。主人公が今迄知らなかった事を母親は父親へと告げ、押し切り。
新作は伯父の照明の家から学校へと通うことになるのだが。
でも主人公が幼い頃に憧れていた従姉の姉ちゃんは、実は伯父さんが夫婦が手に余るほどのヤンキーへと変貌しており、家でいつも大暴れの上に。室内でタ〇コ、シ〇ナーは吸うは、家に平然と彼氏を連れ込んで友人達と乱交パーティーするような素行の悪い少女。
だから主人公の新作は従姉の姉ちゃん絡みの事件に色々と巻き込まれていく中で、自分もヤンキーなる事を決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 07:00:00
149599文字
会話率:27%
小中高一貫の女子高に通う、橘カナエ。
決していじめられているわけではないが、クラスではずっとボッチ。前髪で顔を隠して、教室内ではひっそりと存在を消して過ごしていた。
そんな彼女の唯一の特技は、ボッチ故に鍛えられた観察眼で、朝の通学電車で次に
電車から降りる人がわかること。
いつものように通学中の満席の列車内で、これから空く席に座ろうとした時だった。
突然乗り込んできた女性に銃を突きつけられてしまう。その女性、宝来倫子は優秀な戦果をあげる戦闘のプロであり、その戦いの様子が配信される有名人だった。
宝来倫子の言いなりになって列車を降りる橘カナエ。訳もわからずに宝来倫子に連行される途中、二人は襲撃されてしまう。
橘カナエは敵の攻撃にギリギリで当たらずに、前髪を失うだけで済むも、橘カナエをかばった宝来倫子は命を落としてしまう。
死ぬ間際、宝来倫子は自身の持つ知性ある銃──インテリジェンスガンを橘カナエへと託す。
銃という、命を奪う力を手にした橘カナエ。彼女は自身でもあまり意識していなかった鋭い観察眼と、殺戮を全く忌避しない精神性で、敵を次々に殺していく。
その素人離れした活躍がインテリジェンスガンの規約により強制的に動画配信され、橘カナエの戦闘配信は大いにバズってしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 08:44:19
20968文字
会話率:25%
今度の小学生は、家事が出来て、勉強が出来て、仕事が出来る!?しかも多数の資格持ちで、女装もお手の物!!??
とある事情で長い間学校を休み続けた小さな少年、早乙女優。
休学中、ずっと会社で勤務しながらも、なんでも出来て優が大好きな女性、菊
池美奈。酒と酒のつまみが大好きな男性、工藤直紀。目つきが鋭すぎて、室内でもサングラスをかけて目元を隠している男性社員、橘寛人。優が学校に通学し始めたその年に入社してきた新人社員、桐谷杏奈。この職場の人達を初めとした様々な大人達に囲まれ、優は勉強、技術等、様々な力を付けていった。そして、人とのつながりも増えていく。それは、普通に学校生活を送ったのでは得られないほどに。そして優は、自分をここまで育ててくれた恩を返すため、自ら働くことを志願する。当然、菊池や工藤を初めとする大人達は反対したが、優の固い決意と、社長の一言により、休学期間のほとんどを会社貢献のために費やす。優は必死に会社の業務を覚え、たった数か月で1人前の働きを見せ、数年も経過すれば、会社になくてはならない貴重な戦力となっていた。その仕事ぶりは単なる平社員で収まるほどのものではなかった。そんな成長ぶりを見せられた大人達は、自然と優に頼るようになり、優もまた、大人達の期待の応えようと奮闘した。取引先の人にも気に入られ、まさに会社では当たり前の存在となっていく。だが、優はさらに、生活面でも恩を返そうと、料理、掃除、洗濯と、家事においても必死に勉強するようになり、いつの間にかプロと遜色ないクオリティまで引き上げられていた。それでも優は留まらず。より恩を返せるようになるため、今後のことを考え、資格をとるようになる。そして、様々な資格を取得する。そんなことを小学生で成し遂げることができたのは、本人の覚悟と菊池の献身的な教育の賜物であった。
そんな休学期間を過ごすこと数年。優の生活にも多少のゆとりが出てきたため、優は学校に通うように告げられる。だが、学校に通い始めてすぐに同級生から目をつけられ、カンニングの疑いをかけられてしまう。そしてそれ以外の場でも、見た目から判断され、冷遇されてしまうことが多くなっていた。それでも優は培ってきた知恵と技術で、それらを乗り越えようと奮闘する。
時には助け、そして助けられる。
そんな新たな生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 00:00:00
1326916文字
会話率:54%
気弱で冷めている故か、学校でも存在が薄く目立たない黒沼乃有真(くろぬまのありま)
密かに憧れを抱いている人はいるも片隅で眺めるだけ、高校生になったものの何も変わらない、変われる訳がない...... 陰鬱とした思いで毎日を過ごしていたそんな
折、ある転機が。
放課後、教室で一人居残りで宿題をしていたのち一段落がついた所で顔を上げると辺りは薄暗くなっていた。さすがに誰もいないか、と薄暗い教室内を見渡せば男子の注目の的、もとい自分の憧れである女子生徒(芽森文音)が居残っていたことに気づく。彼女は気持ち良さそうに寝ているが時間が時間だ、起こした方が良いのかどうか迷うものの......
『――明日の昼休みに理科室にきて――』
主人公にならざる者、黒く滞っていた彼の日常にある変化が訪れゆく。
(雰囲気に重きを置き執筆しています。ラブコメの主人公ではなく、その友人でもなく、クラスで目立たない男の子による恋愛物語です)
#投稿は未定で不定期更新です
PS、ブックマーク(pt評価)して下さった方ありがとうございます。
指摘感想を受けました故、誤解を招かないようタグ内にアンチテーゼと追記。
詳細は活動報告にて記載いたしました。
目を通して頂けますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 12:04:53
671071文字
会話率:31%
よくある異世界転移者の私は、ゲーム上で息子として作成したNPC(何故か幼児化)を胸に抱えて、気付けば見知らぬ西洋ファンタジー風の世界に立っていた。葛藤も渇望も、乗り越えたり蓋をしたりして、どうにか生きること10年。ある日、独り立ちしたはずの
息子が、超絶イケメン貴族を連れて実家に戻ってきたところより、物語は始まる。
ちなみに、このアポなし息子、来たのは出勤一時間前の早朝。夜も明けていない時間である。そう、化粧も身支度もしていない室内着で、明らかに貴族の青年と向かい合わせで座る羽目になった母親の心境を100字以内で答えよ。
*ボーイズラブ表記は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 21:46:37
150842文字
会話率:28%
よくある異世界転移者の私は、ゲーム上で息子として作成したNPC(何故か幼児化)を胸に抱えて、気付けば見知らぬ西洋ファンタジー風の世界に立っていた。葛藤も渇望も、乗り越えたり蓋をしたりして、どうにか生きること10年。ある日、独り立ちしたはずの
息子が、超絶イケメン貴族を連れて実家に戻ってきたところより、物語は始まる。
ちなみに、このアポなし息子、来たのは出勤一時間前の早朝。夜も明けていない時間である。そう、化粧も身支度もしていない室内着で、明らかに貴族の青年と向かい合わせで座る羽目になった母親の心境を100字以内で答えよ。
*ボーイズラブ表記は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 23:07:07
2381文字
会話率:20%
おまえのリビングのために、室内プールをつくろう。
最終更新:2024-10-11 07:00:00
354文字
会話率:0%
新築から何十年も春風の生活を支え続けたエアコン。
しかし歳を取った春風は室内が暑いのに冷房をつけ忘れてしまう!
エアコンは命を賭けて冷房をつけるが、その生涯を終えてしまう。
異世界に人として転生したエアコンが人々の心に温風を送る。
最終更新:2024-10-08 02:14:31
157286文字
会話率:44%
その張り紙は、男子トイレの個室内にあった。
【その婚約破棄、ちょっと待った!~一人で悩まないでまずは相談を~】
今夜の卒業パーティーで幼馴染の公爵令嬢との婚約を破棄して、愛らしい男爵令嬢を妃にするつもりでいた第一王子レオハルトは、その張
り紙が妙に引っ掛かったので、まずは相談してみることにした。
相談の末に王子が出した答えは…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 09:00:00
9913文字
会話率:72%
日本に古くから社会の闇に存在し、そして今もなお存在する忍。
その現代に生きる忍の一人である影無颯天—かげなしはやて—は都会と田舎のちょうど真ん中に位置する町の高校二年生だが、表では平和に学業をこなしながらも裏では現代社会の闇や妖魔と戦ってい
る存在だ。
そしてそんなどこにでもある意味平和なある日、いつものようにクラスメイトと朝のホームルームを迎えていると突然教室内が光に包まれる。そして気が付くと召喚の間と呼ばれる一室にいて、そしてそこには王女がいて、
「ようこそいらっしゃいました、勇者様」
地球ではどこにでもいる高校生であるクラスメイト達だったが、この異世界でクラスメイト達はいろいろな職業〈クラス〉を、そして身体能力を強化を召喚された影響で取得しているらしい。そして異世界転移定番の魔王討伐を依頼されるのだった。
クラスメイトが自分の職業〈クラス〉に喜ぶ中、颯天の職業は完全に戦闘に向かない生産職だったが・・・
「これは‥‥」
しかし、颯天は自身の職業である錬金術師が最強となり得る可能性を見出していた。
これは異世界に召喚され、授かった職業が最低職の錬金術師-アルケミスト―でありながらも、己の技術と組み合わせ、独自の錬金術で異世界を旅し、やがて最強と謳われる忍の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 02:00:00
417434文字
会話率:49%
平穏な高校生活を送っていた。
孤高というほど敬われていない。
ぼっちというほど孤立していない。
教室内での緩やかな繋がりはあれど基本的には自分のやりたいことができる。
人間関係に煩わされることもなく、休み時間に話す相手に不自由
することもなく、理想の立ち位置を手に入れたと言っていい。
その日も趣味の用事で出かけていた。もちろん一人だ。
普段の自分では決して踏み出さなかった一歩を非日常感が後押した結果、とんでもない行動に出てしまう。
たぶんここ数年で一番突飛な行動。
この出会いは偶然の産物で、でも運命というにはあまりに俗物的だ。
「あ、じゃあナンパOK?」
お世辞にもカッコいいとは言えないこの一言が、俺の出発地点。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 12:14:17
112896文字
会話率:37%
「今宵のお客様にまずお召し上がりいただくオードブルは、四人のアメリカ大統領に仕えた料理人、クリスティーナ・レッドフォードによる――」
この夜、まるで洞窟の中のような雰囲気が漂う薄暗いこの室内で、特別な会食が開催されていた。場所も時間も不
定期、会員制のこの食事会では、世界中の名だたるシェフたちの料理を堪能できるという話なのだが……。
「お次はスープ。こちらはフランス大統領直属の――」
「ポワソン。ミシュラン三ツ星の――」
「ソルベ。イギリス女王が愛した――」
「メインデッシュ。こちらはあの伝説の――」
と、タキシードを着た主催者の男が仰々しくその名を口にして料理を紹介するたびに、客たちは感嘆の声を上げる。
「まあ、これがあの名シェフの料理なのね」
「うふふ、口いっぱいに広がるわぁ」
「ああ、最高だぁ」
「ほんと、おいしい」
「うん、間違いない。いやぁ、実際に彼の料理を食べたことあるけどねぇ、よく再現されているよ」
「ああ、彼が死んだときはまた惜しい人を亡くしたものだと落胆していたが、ああ、うまい」
「うふふ、神様は贅沢ね。彼らの料理を天国で堪能できるんですもの」
「まったくだ! はははははっ!」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-13 11:00:00
2183文字
会話率:56%
「こんなことあるんだなぁ……」
その男はわざと間抜けな声でそう言った。天井を見つめて口を開け、さものんびり屋のように。しかし、心臓の鼓動は速まったままだ。見開いた目はやや血走っていて、鼻はぷっくりと膨らみ、呼吸もまた荒くなった。
彼は
腕をつねり、太ももをバンバンと叩き、夢ではないことを何度も確かめた。
「落ち着け、落ち着け……いや、おおぉぉぉ!」
先ほどまでボロアパートの一室にいたのが信じられない。見上げていたその天井は高く、そして広かった。とうとう堪えきれずに上げた雄叫びは、広々とした室内に木霊し、それが彼をさらに興奮させた。
魔法のランプ。ある夜、まさにお伽噺に出てくるような古びたランプをゴミ捨て場で見つけた彼はそれを持ち帰り、そして朝になってから磨いた。職に就いておらず、暇を持て余していた彼は、現実逃避のために何かに没頭したかったのだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-08 11:00:00
1779文字
会話率:56%
夜。とある豪邸。さっと塀を乗り越えたその黒い影は、素早い動きで窓に張り付いた。すると、まるで魔法のように窓が開き、影は屋敷の中に入った。
ニヤリと笑うのも、月明かりに身を晒すのも一瞬のことだった。彼は腕利きの泥棒。気を引き締め、足音を立
てないよう慎重に家の中を進んだ。
物音は一つも聞こえない。家主は寝ているようだ。このままミスをしなければ、出くわす心配はないだろう。監視カメラの存在も警戒していたが、やはりなんてことはない。確かに、このような豪邸はほとんどが警備会社と契約しているが、それはどこか形式的なもので、一度侵入してしまえば、室内はほとんど無警戒と言っても過言ではない。とくに、一代で成り上がった成金やそれを引き継いだ二代目に多い。金の使い方がわかっていないのだ。
彼は下調べ通りに、金庫のある部屋に向かった。最近は、家の中をSNSなどで公開している人が多い。防犯意識の低さが窺えるというもの。この家はまさに狙い目だった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-16 16:00:00
2739文字
会話率:77%
「メイド家事代行の樋山ミドリです」「うおっ、メイド家事代行ってメイドの格好で来ちゃうんだ」「人によりますね」「人によりますね? ま、いいや。ちょっと中、アレだけど・・」私は塵屋敷待った無しな室内にミドリ氏を上げた。「特別ボーナスは払うから
よろしく! ちょっと身動き取れない仕事でさ」「最善を尽くします。アイスのカップ等が多いですね」「ああ、主食何だ。喉弱くて。終わったら御馳走しよう、山程あるから! ナハハハ」「今日中に頂けるよう最善を尽くします」ミドリ氏は腕捲りして掃除を始めてくれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-03 09:30:43
820文字
会話率:59%
笹本拳太郎は未だに忘れられない記憶に囚われていた。教室の隅で目立たない中学校の同級生であった前田真希がエンジェル様という降霊術を当時行っていた。教室内でそれが次第にエスカレートしていくことで、中学のクラスメイトや周りの人をも巻き込んでいくの
であった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 00:38:13
6476文字
会話率:13%
幽霊がいると噂の高校に通う、とある日から幽霊が見える様になった空井雪は、見えることを内緒にしていた。
しかし、同じく幽霊が視える幽霊部の部長に見えることがバレてしまい、しつこく勧誘されたので、部活には入るが幽霊部員として入ることに。
し
かし、雪が寝ている間にいつの間にか部室内にいて...?
雪、性格急に変わった?と言われるが覚えがない雪。寝るたびにそうなることが続き、幽霊に乗り移られていることを自覚する。
俺、そんな性格じゃないから!ミステリアスなわけでもないから!秘密なんてないから!二重人格でもないから!
否定しても、信じてもらえず雪は、自分が乗っ取られている幽霊を調べるために、幽霊部に通うことに!
見た目美少女で、部活にトラウマがある主人公が幽霊に乗っ取られることをきっかけに青春を謳歌する話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 20:59:04
7988文字
会話率:48%
2024年 01月07日に投稿した 『室内テント生活始めます』の夏版です。
室内テント生活始めます
https://ncode.syosetu.com/n8907io/
キーワード:
最終更新:2024-07-18 19:45:51
388文字
会話率:0%
室温が低いと血圧が高く出るので、テント生活で節約暖房生活始めました。
キーワード:
最終更新:2024-01-07 15:36:10
776文字
会話率:0%
その猫に手を出すな――。
閑静な住宅街の奥まった場所に佇む館。
閉じられた密室の中で猫と向き合う裸体の男が激痛に顔を歪め、苦悶の声を上げる。
痛みと共に体から流れ出す生温い血。
腹の底から湧き上がってくる恐怖心。
そして、それを嘲笑うか
のように室内に響く姿なき声。
屈辱と敗北感に打ちのめされる男はやがて、自らの敗北を認めると戦いの幕は下ろされたが、図らずもそれは新しい戦いが始まる合図ともなった。
それから一週間ほどが経ったある日。
仲間と共に、東京の下町で恐喝を行っていた木嶋正樹は、ふとしたきっかけから怪しげな書類を手にすることになり、独自に動き出すが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 17:08:42
46288文字
会話率:18%
大学生になった少年春斗(はると)は、ひょんなことから幽霊部という怪しいサークルに入会することになる。
幽霊部の行動理念は、世界中の怪談やオカルト、都市伝説や未確認生命体など、非日常的な存在や話題について探求することで【日常を彩る】こと。
そ
の理念のもと、今日も少年少女が世の中にはびこる奇怪な話について議論する。
とある大学の小さな部室内で語られる、ちょっぴりホラーで摩訶不思議なお話の数々。
オカルト好きの方は是非ご賞味あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 17:14:53
144338文字
会話率:52%