俺――加賀見修斗(かがみしゅうと)は中1のクリスマスイヴに告白された。
場所は自分の教室。
時間は放課後。
告白してきたのは釘宮夏美(くぎみや・なつみ)。
俺とは接点のない上位グループ――いわゆるキラキラグループの女の子だった。
シャイ
な夏美が隠れカップルをしたいと言ったので、俺たちは隠れて付き合うことにした。
基本デートは隣町、学校ではせいぜい挨拶程度。
ちょっと物足りない気はしたけど、それでも俺は幸せだった――その瞬間が訪れるまでは。
全てがウソコク、つまりは嘘の告白だったと知るまでは。
絶望した。
激しく絶望した。
が、しかし。
その瞬間こそ激しく絶望した俺だったけど、なぜか翌日になるとオレはけろっとしていた。
だってよく考えてみろよ?
恋愛なんてしょせんは人類が子孫を残すための付随行為に過ぎないだろ?
あほらし。
そんなのに本気になってどうすんだ?
はい、解散。
その後、オレは普通に中学を過ごし、高校生になって――今、教室の隣の席には釘宮夏美が座っていた。
別に無視したりはしない。
さっきも言っただろ?
恋愛なんて別に大したことじゃないんだってば。
こうしてオレと夏美は初めて「友達」になった。
(※)カクヨム並載です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:20:00
25244文字
会話率:26%
近未来、不感知の化け物〈ヴェイル〉を察知・排除するための組織ARCでは、感覚器を一時的に麻痺させ、別の感覚を極限まで研ぎ澄ます手法が用いられていた。神経可塑性を利用したこの方法は、MS薬とCS薬という特殊な薬剤を伴い、痛みと引き換えに“捉え
ることのできない存在”を認知可能にする。
孤児の少年・黎(れい)は、高校生の頃にARCへと誘われる。唯一の家族だった姉を事故で失った彼は、生きる意味を見失いかけていたが、ノアという少女の勧めによってARC入りを決意する。ARCでの生活は危険な任務も伴うが、仲間の絵里や春人と出会い、黎は次第に人との絆を取り戻していく。
それでも黎の内側には、姉の死に対する疑念がくすぶり続けていた。社会への恨みを抱き、春人に感情をぶつけることもあったが、彼との衝突と理解の中でその心は少しずつ解れていく。
任務の中で負った怪我をきっかけに、黎は姉の友人・優玄から衝撃の事実を聞かされる。姉は事故ではなく、黎を守るためにARCの〈被検体〉となり、その実験により命を落としていたのだった。黎には、神経再編が起こりやすい特異性があり、ARCは彼に目を付けていた。姉はそれを拒み、代わりに自らを差し出した――その真実は、〈事故死〉という虚構の中に埋もれていた。
すべてを知った黎は、ARCの任務からも仲間たちからも距離を置く。だが、世界の裏で静かに崩壊は進んでいた。ヴェイルの位置特定に不可欠な“感知役”が限界を迎え、急遽ノアがその役割を担うことになる。感知役は聴覚以外のすべての感覚を永久に犠牲にすることで、全く次元の異なる聴覚処理を行う必要がある。その犠牲をノアは引き受けた。黎をARCに導いたことへの責任と贖罪の想いを抱えていたために。
それを知り、黎は、再び選択を迫られる。姉の意志、仲間の覚悟、自らの痛みと向き合いながら――彼はARCへと戻り、すべての任務と真実を引き受ける決意を固めた。それは代わりに感知役を引き受け、全てのヴェイルを除去すること。
<補足>
本作は約30万字を想定し、主人公・黎の視点を軸に展開しますが、物語の鍵となる場面では視点の切り替えをします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 02:26:19
105797文字
会話率:30%
人の恋愛感情が“色”として見える高校生、星宮輝。
けれど彼自身の感情は、なぜかまったく見えなかった。恋愛不感症のような彼の周囲は、恋色で彩られた光景に満ちていたが──ある日を境に、その色がすべて濁り始める。
「恋冷めパンデミック」とでも呼
ぶべき現象に、学園全体が巻き込まれ、活気も恋もすべてが消えかけていた。
原因は、ある一枚の“呪われた絵画”。
そして、それを解けるのは──恋を知らない少年の、たった一つの告白。
不器用で、無自覚で、だけどまっすぐな感情が、世界の恋を再起動させる。
これは、恋の色が見える少年が「本当の恋」に気づく、たった一度きりの青春の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 09:57:22
6320文字
会話率:27%
時代は今より少しだけ先の近未来
灯(あかり)は、
少年トワと出会う
これまで
惰性で生きてきた灯にとって
この些細な出会いがキッカケとなり
灯の運命は、大きく動き出す
紡がれていく物語で
灯とトワは何を得て、何を失う?
結末で
二
人を待ち受けるものとはー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 00:00:00
60015文字
会話率:13%
女性との性的な付き合いが一向にできない孝也は、うり二つの弟に勝手にAVに出演させられる羽目になり、必死で逃走する。
最終更新:2024-06-16 01:52:58
5223文字
会話率:41%
「我感ずる、故に我あり」
確か、誰かの言葉です。
最終更新:2024-05-30 13:10:14
4995文字
会話率:56%
指輪物語の作者が、戦争で捕らわれた白人の
伝聞で黄色人種をモデルにゴブリンを描写したと
聞いていますが、よくゲームや映画やファンタジーなどで
悪者の群れとして退治されているゴブリンですが、
モデルは戦時中の黄色人種だと思うと、どんなに悪に
見えても
相手にも正義があって魂があるかもしれない事を忘れないように
したいものだという、よくある「お説教」のような感慨になったり。
ゲームなどを遊んでいて食料を確保のために、
そこに住む動物達を狩りつくすようなゲームで遊んでいたり。
ちょっと前までは野菜やフルーツしか採取せず、動物系は
偶然当たったりや近くにいたら近接武器で狩るというスタイル
だったのですが、動物系の肉を食べないと火力が出ず、
火力を上げるために必要以上に見つけたら、狩りつくすように
なりました。肉はアイテムとして保存され腐りもせず、
動物も時間がたてばリポップで、また出てくるので、
ゲーム内なら何の罪悪感もなく狩れるのですが、
現実だと狩りつくすと全滅していなくなるはずなのですが、
現実の人間全員にそんな知恵が備わっているかというと、
生活が困窮している人は、楽してお金や肉が得られるならと、
他人に奪われるより先に自分が狩ってしまおうとなる人がいて
全滅させないよう取り締まったり、ゲーム内ではそんな配慮の
あるゲームは、まだ見た事ないなあ。
ゲームでは、遊びのように動物を狩り、肉を得てストック
するため、一見効率的な行動をしているように感じますが、
傍目には遊びで動物を狩りつくす、本人がそれに全く
気付かなければ、リアルでやっても全く気付かない。
そんなゲームで遊ぶことによる虐待への不感症を増すような
ゲームが、任天堂やら大手でさえこんな感じで、自分だけなら
注意して感性を削られないように気に留めておく事もできるのですが、
ほとんどのゲーマーはそんな事を微塵も感じずに感性を削られて
遊んでいるのではないかと、心配になったので書いたエッセイです。
ゴブリンスレイヤーや他の弱いモンスターを圧倒して狩りつくす
ような娯楽が流行っていますが、気持ちよさだけに流されず
自分を俯瞰してリアルと比べる精神修行的なものを良いゲームとして
自分は評価したい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 11:41:25
1648文字
会話率:0%
私はコマに変わってみることにする。
最終更新:2023-08-24 20:19:44
858文字
会話率:0%
どうにもならない、平和な世界。
最終更新:2023-06-03 22:56:19
490文字
会話率:0%
育った環境が微妙過ぎる為、恋愛方面には殆ど関心がない、自称他称《フリーズドライ女》の沙織。所属部署では紅一点という事も相まって、サクサクサバサバした仕事中心生活を満喫中。それに全く不満はなかったものの、最近の心のオアシスだったジョニーの来
訪が遠ざかり、少々内心が荒んだ状態で飲みに行ったら思わぬ醜態を晒す事に。心の広いできた上司には笑って許して貰えたものの、何故かそれ以降、その上司に何かと構われる事になって、お互いのとんでもない秘密を暴露しあう羽目になる。
その上、社内の人間とは付き合わないと公言している彼との距離が、妙に近くなってきて……。
【夢見る頃を過ぎても】のスピンオフ作品。その登場人物だった妙な所で押しが弱い友之と、色々あって恋愛不感症気味の沙織との紆余曲折ストーリーです。エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 21:36:48
661723文字
会話率:70%
北川修二32歳。
彼は将来を嘱望された男だった。
しかし、順風満帆な彼の人生は二度にわたる裏切りによって暗転する。
婚約者の浮気、
すっかり女性不信となった修二はある年末、久し振りに実家へと帰省する。
そして1人の女性と再会するのだった
。
伊藤美咲28歳。
美しい容姿と素直な性格の彼女は誰からも愛される存在だった。
そんな彼女にも暗雲が。
将来を誓った恋人の裏切り。
傷ついた彼女はそれから立ち直ろうとするが、彼女の身に異変が。
『...何も感じない』
愛を感じられなくなっていた美咲。
傷ついた二人、再生の話。
全3話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-25 18:53:17
9678文字
会話率:45%
いつも迷惑をかけられている妹から婚約者の王太子殿下を譲ってくれと提案された私。
親同士が決めた婚約でしたし、兼ねてから妹の男好きに迷惑をかけられていたので、男関係を清算するのならいいわよと答えました。
うんといった妹でしたが、殿下はこの提案
にはのれないというのです。
私も非常識かなあと引っ込めようとしたのですが…殿下から婚約を破棄したいと言ってきて…。
それに妹が絡んでいるようで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 16:06:16
1695文字
会話率:46%
庶民のマリアンヌさんを階段から突き落として殺害しようとした罪により婚約破棄され、断罪された元悪役令嬢です。今はそれから13年ほどたち、私は辺境送りになってそこから隣国に流れ着き、なぜか魔法学園の購買部の店員をしています。恋愛不感症となりいま
だに独身です。
毎日通ってくるクリス君に癒されつつ、私は毎日を過ごしていましたが……。
ある日、クリス君から王太子が開く舞踏会があるから、そこに出席してとなぜか招待状を渡
私が舞踏会に行くと、そこで婚約者の指名が行われたのですが……その人は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 16:08:50
4125文字
会話率:45%
目覚めたら人買いの馬車に繋がれていた。
それなりに順調に生きてきた楠木彩三十歳。初体験に難ありで、不感症でSex嫌いではあったが、そんなことは隠しつつ彼氏は途切れたことはなかった。そんな彩が目覚めたら異世界におり、しかも十歳の少女になり娼
館に売られてしまった。
異世界は美男美女ばかりがうじゃうじゃ。そんな中、黒髪というだけで醜女扱いのディタは、娼館で生き残る為に、楠木彩の記憶を総動員して奮闘する。
そんな中で知り合った美貌の王子ジークに熱愛され、いつしかディタもジークに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-13 13:23:18
108471文字
会話率:46%
生まれて18年、まったく守護霊さまの存在を感じることなく生きてきたリアリストで霊・不感症の少年が、見えないものが見えることで苦しんでいる少年との出会いから、ひっそりと苦しんでいる人々の存在を知り、気づけば彼らを救う道を探すようになる。そんな
お話。
ネタバレになりますが今回は、望まぬ妊娠をしてしまった下級生、兄と比べられて苦しむ同級生、性同一性障害の弟、ペットロスに苦しむ女性編をupします。
マンガで描いたほうがおもしろい話かなと思いますが、自分の絵柄とは合わないので文章で。
完結済み。1章ずつ予約投稿で晦日に最終話。←はっぴーえんどw
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 16:00:00
83306文字
会話率:39%
ある家族・・
姉妹と弟
外からみたところはともかく、
いろいろ問題が
最終更新:2019-08-26 18:12:08
430文字
会話率:66%
高校生になっても、僕には友達ができなかった。
今思うと、それは当然のことのように思える。だって、当時の僕は、特に面白い奴でもないし、魔法や超能力といった魅力的な才能もない。さらに、僕は人見知りだったから。
そんなある日、一人の転校生
が僕の目の前に現れた。名前はアリス。夢は世界征服。この争いだらけの世界を自らの手で変えたいという、ぶっ飛んだ思考の持ち主だった。
そんな彼女と僕は隣どうしの席だったというだけで、深くかかわることになる。
僕に初めての友達ができた。
アリスのとんでもない行動力に振り回されつつも、僕の周りが次第に賑やかになってゆく。モノトーンだった日常が、彩られてゆく。
この話は、僕が幸せだった時代の物語。
そして、まだ、僕が争いの中で生きてゆく前の、幼かった時代の物語。
―――今、あの子たちは、何をしているのだろうか?―――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-07 15:42:06
64279文字
会話率:26%
なんとなく思ったままを書き綴った
誰かの糧に
苦しんでいる人の感覚のたすけになるといいな
もれなく人間性も失われるけれど
部分的な不感症って大事だよ!
最終更新:2018-01-26 13:52:02
762文字
会話率:0%
人生に価値があるとするなら
感覚にしか過ぎない事だと思っている。
人間に価値があるのだとしたら
理解が出来ない私は壊れたのに違いない。
最終更新:2017-07-18 02:42:17
2249文字
会話率:0%
曰く、不感症だったのが嘘のように、乱れ狂っていた。
ネットで買った媚薬を妻に使用する話。
最終更新:2017-07-12 23:25:03
5829文字
会話率:43%
あらすじは、ありません。
最終更新:2017-05-07 20:00:00
219文字
会話率:0%