俺、ただ呼ばれただけなんだけど——。
異世界に召喚された俺が、よくわからんまま聖剣に触ったら、なんかスルッと抜けた。
そしたら隣にいた神官ちゃんが、顔真っ赤にして「えっ、えっ、えええっ!?」って叫びながら後ずさりしていったんだけど、何事?
気づけば、周りの大人たちは妙にザワザワし始めて、
教会の偉い人は「まさか本当に……」とか言ってるし、
神官ちゃんは「これ、伝説級のやつなんですけど!?」って大慌て。
——いや、俺、本当にただ触っただけなんだけど?
こうして始まる、
聖剣に選ばれてしまった“だけ”の俺と、
かわいくてちょっとポンコツな神官ちゃんとの、
ちょっとだけ運命っぽい、でもだいたいよくわからない異世界生活。
勘違いされて崇められたり、
知らんうちにすごい人扱いされたり、
たまに世界の命運とか背負わされたりするけど——
俺は元気にやってます(たぶん)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:20:32
16239文字
会話率:40%
ボクこと七瀬楓(ななせかえで)は、国民的アイドルグループ≪The Beginning of Summer≫を応援していた。
メンバーのメイメイこと夏目早月(なつめさつき)を本気で推していた。
いつも一生懸命で手を抜かない、でも不器用な彼女の
ことを推していたが、メイメイはあまり人気がなかったことにいつも憤慨していた。
「あんなに一生懸命で良い子なのに、なぜみんなその良さに気づかないんだ!」
≪The Beginning of Summer≫が武道館コンサートも成功させた矢先、メイメイが突然引退表明、そして失踪してしまう。
「メイメイを世界一人気のアイドルにするっていう人生の目標を失ってしまった。もう生きていく気力もない」
楓は悲しみに暮れる中眠り、目を覚ますと、≪The Beginning of Summer≫オーディション前の過去へとタイムリープしていたようだった。
しかもなぜかアイドルのマネージャー選考会場にいた。
マネージャー選考試験では、何万回も聞いた≪The Beginning of Summer≫の曲が使用されていた。
音楽が流れ出せば自然と踊れる。
楓は見事マネージャー選考に合格し、アイドルデビュー前のメイメイと出会い、彼女のマネージャーとなる。
理由はわからないけれど、過去に戻れたのならメイメイを救いたい。楓は心に誓う。
「今度こそメイメイを大人気アイドルにする。そのためならなんだってしてやる!」
え? アイドルのマネージャーって、アイドルと一緒に歌って踊るんですか?
それは聞いてないんですけど……。
しかもボク、女の子になってるんですけど⁉
アイドル5人、マネージャー5人。
みんなそれぞれに武道館を目指したい理由があった。
彼女たちは楓の知っている未来の通り、アイドルデビューして、武道館コンサートを成功させることができるのか。
彼女たちのちょっと不思議でドタバタした日常が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:07:39
230740文字
会話率:45%
未プレイの乙女ゲーム『呪われた王子様と救済の魔法使い』の世界に転生してしまう私。
転生したのはアメリア・ブランシャールという性格最悪の伯爵令嬢だった。
何もかもわからない世界の中で唯一優しくしてくれる、アメリアの義理の姉だというエリナ
お義姉様。
けれど、エリナお義姉様はとある大きな秘密を抱えており……。
「ごめんね。私は君の【お義姉様】ではないんだよ」
「私は……魔女に死の呪いを授けられた、フローラ王国の第一王子・リュシアンなんだ」
私は彼に惹かれていくけれど、リュシアンの死の呪いを解くためには、彼がこのゲームの【主人公】と結ばれる以外には道がなく……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:04:36
23180文字
会話率:44%
貧農の子ユウは飢餓に苦しむ親に人買いへと売られた。
町の商人に買われたものの、不況の波に飲まれて解雇されてしまう。
町の外に放り出されたユウは何もわからないまま路頭に迷った。
しかし、そこで貧民のグループに助けられてから運命が変わる。
もちろん生活は楽ではない。
抱いていた希望が砕けることもある。
それでも明日を信じて生き抜いていった。
やがてユウは冒険者パーティ『古鉄槌(オールドハンマー)』に入り、これを引き継ぐ。
そして、迷宮、大国、未開拓地域、不思議な場所を巡り冒険するのだ。
これは、数ある冒険者の話のひとつであり、けれど他とは少しだけ違う物語
※注意※
2章までは冒険者になる前の話でしかも長いです。
特に最初は戦いはあんまりありません。
主人公ユウが冒険者として旅に出るのは4章から(の予定)
ゆっくりのんびり読んでもかまわない方のみ推奨です。
ストックがある間は毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:00:00
2418240文字
会話率:57%
異世界転生。
それは、ごく限られた選ばれし者が、チートスキルと最強魔法を手に入れ、魔王をぶっ倒してハーレムを築く夢のイベント――だったはず。
だが現実は、
適当な説明だけでほとんど何もわからない。ここでまさかのバグスタート!
スキル欄
には「固有スキル:ステルス」の謎表記。
魔法?ないです。ステータス?普通、初心者ガイド?そんなもんあるか。
完全なる説明不足のまま放り出された結城ユウキ(17)、異世界にて見事に迷子になる。
なのにユウキ、なぜかやる気だけは一人前。
「…とりあえず魔王倒せば、最強になれるか」
と、誰に頼まれたわけでもないのに、魔王討伐という最大ミッションを自発的に選択。
武器も仲間も何もない、あるのは謎スキルと希望?だけ。
最弱(本人自称)の少年が、世界の理不尽に突っ込みながらも、魔王討伐の道を歩みはじめる!
これは、「なんか知らんけど頑張る系男子」の、ちょっとズレた異世界冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:00:00
13948文字
会話率:53%
いつ頃から、そう思うようになったのかはわからない。
だけど、僕は凡人である事、普通である事が、猛烈に嫌になったんだ。
平凡な自分に、強烈な嫌悪感を感じるようになった。
没個性的、周りの人たちに埋没して行く自分。
だから自分を変えよう
と思ったんだ。
そこで、近年世間を騒がせているダンジョンに行ってみたくなったんだ。
そこに行ったら、何か変わるんじゃないかと思って・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:00:00
565410文字
会話率:34%
一度眠ると、次に目を覚ますのは数日後――。
そんな奇妙な体質を持つ青年・田中大樹(たなか だいき)は、長らく自宅での生活を余儀なくされていた。しかし、ひょんなことから久しぶりの外出を決意する。
「見つけたぞ……!!!」
町中で突如として
現れる、鋭い眼光を持つ男たち。
彼らは怒りをあらわにし、大樹を追いかける。
そして告げられる「恨み」の言葉。
まったく身に覚えがない大樹は困惑するが、訴えもむなしく、男達に監禁されてしまう。
閉ざされた部屋。
謎めいた「復讐」の言葉。
次に眠れば、いつ目覚めるかわからない状況で、大樹は必死に考える――自分は一体、何をしたのか?
そして、彼が辿り着いた真実は、あまりにも衝撃的なものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:00:00
15023文字
会話率:23%
キトルは、貧しい村で7年間を過ごし、明日には奴隷として売られる事が決まっていた。しかし、そんなキトルに、突然前世の記憶が蘇る。彼女はかつて大山さくらであり、この村で生まれたキトルは大山さくらが転生した姿だった。
キトルが混乱する中、頭の中に
響く声に「緑の手」という転生スキルを授かる。
最初はその使い方もわからない力をどう使うべきか迷う中、彼女はこの世界がゆるやかに枯れていっていることを知る。
「自分なら、この世界を変えられるかもしれない」と思い始めたキトルは、決意する。
自分の力でこの世界に希望を与えるために。
「平和に世界を救ってやろうじゃないの」
彼女の冒険が、世界を豊かにしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 23:50:00
137502文字
会話率:41%
世界が滅びそうだ。でもステラは田舎で平和に暮らしている。家族は難しいお年頃の弟と、酔っ払い代官の父、病弱設定の母。家事に、ギルドや孤児院の仕事と忙しい。そこに、昔、父が爵位を返上して代官になったきっかけを作った公爵令嬢がやってきてステラに言
う。「あのときは、ほんとさーせんでした!その上で、申し訳ないんですが、なんとか、聖女として目覚めて、世界、救ってもらえないでしょうか!」意味がわからない、私は聖女になる資格ないし、攻略対象と魔王討伐?え、無理無理。私はここで静かに平和に暮らすのよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 23:36:04
11258文字
会話率:23%
僕は道を探していた、そして見つけた道は過酷で常に死と隣り合わせだった
死を感じる事で生きている実感を得る、そんな道も有るのだと気付いた僕はただひたすらに前へ進んだ
進んだ先に有るのはさらなる死地への近道か、今はまだわからない
最終更新:2025-05-21 23:18:49
113734文字
会話率:45%
田舎出身の青年ユニスは、迷宮都市で日雇いを経て冒険者となり、ゴブリン狩りで慎ましく生計を立てていた。
ある日、運よくスキルポーションを入手し、「融合」スキルを獲得する。
「ゴブリンの牙」×「ショートソード」=?
「皮の小手」×「スライムゼ
リー」=?
「ナイフ」×「火打石」=?
『何ができるかは、融合してみないとわからない!』
地味だけど強力な融合スキルを使い、最弱素材から少しずつ強くなっていくユニス。
これは、素材と知恵で成り上がる、一人の青年の成長と冒険の物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 22:42:22
130223文字
会話率:31%
王は彷徨い続け、少年と出会う。
黒く、蝕み、喰らう王の名を呼べ。
対異能犯罪者特殊部隊BLACK D.O.G
数年前に噂になった信憑性のない都市伝説。
少数精鋭でそのメンバー構成が隊長と副隊長以外は孤児だったとまことしやかにささやかれて
いる。
「嘘か誠かわからない新聞記事のせいで俺らは普通に戻ることになった……
普通じゃないのに?
何も知らない奴らのせいで俺は…俺たちは……」
これは、普通にあこがれた少年たちの物語である。
カタラレヌ・クロニクルシリーズ第三弾(仮)(予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 22:19:02
100054文字
会話率:44%
明星 一狼(あけほし いちろう)は「自由」を夢見る高校生。高校二年生の春、将来を考えると何がしたいのかわからない一狼はとりあえず「自由になる」と書いた。
「自由を手に入れれば、何だってできる!」
楽観的な意見にクラスメイトや教師は呆れて
言い返すことができなかった。
そんな楽しい学校生活に突如、暗雲が立ち込める……
これは、「自由」を求めた”獣”と「幸せ」を求めた”人間”の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 23:53:00
78365文字
会話率:49%
気がついたら、大陸サイズのダンジョンの最奥でした。
記憶も名前もない、でもなぜかモンスターは一撃で倒せる。
……え? わたし、何者?
見知らぬ空間。モンスターの巣。レベル1000超えの敵がうようよ。
なのに、わたしだけがおかしいくらいに強
い……けど、自分の力が逆に怖い。
脱出を目指して、迷宮を進む少女は出会う。
怯える小さなモンスター。見てはいけない存在。記録すら拒む世界の真実。
これは、“誰かが見つけてくれるのを待っていた”少女が、
空を知らない底から這い上がる、ひとつの旅のはじまり。
自分が何者かもわからないまま。
でも、たった一歩を踏み出すその瞬間から——物語は始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 22:17:38
7302文字
会話率:4%
気がついたら、宇宙にいた。
体は少女、でも中身は超然。
世界の“おもしろい”を探して、星から星へとぶらぶら観察中。
でも、ある日出会ったのは……
泣いたり笑ったり怒ったり、よくわからない行動ばっかりする“奇妙な生き物”。
「なにこれ、意味不
明すぎて逆に最高!」
これは、一見普通の少女が神様ごっこてきな遊びに興じて世界を観察し、ある時には介入して人間を学んでいくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:27:14
34691文字
会話率:27%
ガラの悪い冒険者、オレステス=ラルヴァ。魔物討伐の途中に攻撃が直撃しそうになり、もうダメだと瞼を閉じ――目を開くと別人になっていた。オレステスと同じ、悪魔の色と言われる緑の髪と瞳の侯爵令嬢、オレスティア=スピリティス。
記憶喪失のふりを
してオレスティアの環境を探ると、実父、義母、義弟に疎まれ、そのせいで使用人達にすら侮られている始末だった。しかも家のためにと、荒くれ者と有名で年の離れた辺境伯の元へと嫁がされることが決まっているらしい。
その環境に同情するオレステス。なぜ魂が入れ替わってしまったのか、いつ元に戻るのか、そもそも戻れるのか。なにもわからない中、元に戻れる日のため、少しでもオレスティアの状況をよくしておいてやりたい。
ならばまずやるべきことはひとつ。
筋力トレーニング! 強さはすべてを解決する!
本作品は他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 22:10:00
9381文字
会話率:7%
切なくて、どこか色っぽくて。笑って泣ける、愛情と友情の感動ストーリー。
―― あなたは一人ではない ――
すらりとした見た目で、元運動部の筋肉質。長い人差し指で眼鏡を持ち上げ、理路整然としたショウジ。
その風貌からも、「淡々としていてク
ールだ」と周りからは評されるが、実際は大きな難問を抱え、強引に夢の世界へ落ちる日々を過ごしていた。
大学で出会った友人、純粋無垢で天然ボケな遊の発言に、「何を言ってるのかわからない」とたびたび固まりつつも、居心地の良さを覚えていたある日、遊の紹介で、ひとつ年上の先輩、力也と会うことになる。
指定場所は、【ウィンク・ハート】なる喫茶店だった。
まるで洋館のようなアンティーク調の店内。窓から差し込む太陽の光。サイフォンから漂う、コーヒーのいい匂い。
人知れずロマンチストでもあるショウジは、ウィンク・ハートに胸が高鳴り、おおらかなマスターともすぐに打ち解ける。
そして、力也と対面を果たすことになるのだが……。
【※以下、ネタバレを含みます】
力也を目の前にしたショウジは、息をのんでしまう。
華奢な身体、さらさらの黒髪、長いまつげと、黒い瞳。白い肌に、柔らかそうな唇。
甘くて、濃厚で、上品な、いい匂い。
穏やかな声と、優しい微笑みで挨拶をされ、全てが自分と異なる力也を前にし、ショウジは今までに感じたことのない衝撃が体に走ってしまう。
しかし、力也は微笑みの裏でトラウマを抱え、うまく眠れない日々を過ごしていた。
光を失う黒い瞳、寂しそうな眼差し……。心配するショウジだったが、ウィンク・ハートで開催される小さなコンサートで、力也の歌声を聴くことになる。
僕を月に連れて行って――――?
力也の清らかな歌声と、身をよじって歌う艶っぽさに、鼓動が高鳴るショウジ。
俺が守りたい。そう思いながらも、会うたび、声を聞くたび、あと少し、もう少しと、力也に近づきたくなる自分に戸惑ってしまう。
「この感情を解いてしまって、力也さんに会えなくなったら嫌だ」
月に近い力也の家で、その愛しい寝顔を見守りながら、気持ちを偽ろうとするショウジ。
だが、友情に熱く、正義感の強い遊に諭され、励まされ。
ショウジは自分が抱える偏見と難問に向き合い、力也に思いを伝える決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 21:46:02
112409文字
会話率:40%
「職業が…ない…?」
職業と技術、才能がものをいう世界で、何も得られなかった少年。
何も得られずとも、彼は迷宮に足を踏み入れていく。
何を得られずとも、自分の手でつかむために、ただただ前へ進んでいく。
はいったいなにを思い、考え、そして
どのような道を進んでいくのか。
そして、そんな彼の思いは、確かに周りに伝わっていく。
まるで波紋のように。
世界は、英雄を求めている。
※ハーレムからなにからなんでもごった煮の作品になる予定です。
とにかく僕の好きな展開を詰め込む予定ですので、風呂敷を結べるかもわからない見切り発車ですが、温かい目でお付き合いいただけると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 21:04:02
128136文字
会話率:43%
目覚めたとき、俺の記憶は消えていた。
自分の名前は「高木謙太郎」。それだけは、医者や周囲の人間から聞かされて理解していた。でも、それ以外の過去は何もわからない。俺は何をしていたのか、どこに住んでいたのか、誰を愛していたのか――すべてが霧の中
だった。
そんな俺の前に「まい」という女性が現れた。
彼女は俺の「恋人」だと言った。戸惑いながらも、彼女は俺を支え、笑顔を見せてくれる。記憶がない俺にとって、まいは唯一の拠り所だった。彼女といると、どこか懐かしく、温かい気持ちになる。俺は少しずつ、彼女の存在を受け入れていった。
しかし、俺は知らなかった。
彼女の言葉の裏に、たった一つの「嘘」が隠されていることを。
その嘘は、俺の失われた記憶と深く結びつき、決して明かしてはならない「真実」を覆い隠していた――。
この物語は、記憶をなくした男と、愛する人を失った女が織りなす、切なくも温かい愛の軌跡である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 20:50:48
437769文字
会話率:36%
どうせ会社を辞めるのだ、どうなったって構いはしない。
その日、白築(しらつき)アリスはそれまでの二十六年の人生で、一番自暴自棄になっていた。
理由はありふれたもので、婚約者の浮気である。
しかも。
「白築さん。斎藤くんから聞いて
いた話は、事実だったのね」
「はい?」
「あなたが、斎藤くんにストーカーしているっていう話」
私が、ストーカー!?
彼に何かとお金をせびられて、結婚するからと深く考えずに渡していたら……
「入社以来『彼女がいるから、付き合うことはできない』といくら斎藤くんが断っても、あなたのほうから『遠距離なら少しくらい遊んでもバレないから』と執拗に迫ったのだとか。しかも最近になって『ホテルに行かなくても、一緒に食事してくれるだけでもいい』としつこく言って、何度も奢らせてずいぶんお金を使わせたんですって?」
アリスに「付き合っていることは、まだみんなには内緒に」と言っていた婚約者は、用意周到に社内に嘘の噂を広めていたのだ。
誰も、アリスの言い分に耳を貸さないように。
このままだと、絶体絶命。
会社を辞めるしか無い。
自暴自棄になったアリスの前に現れたのは、創業者一族の若手エリート、王子様キャラの弓倉海(ゆみくら・うみ)。
(お付き合いして陥れられるにしても、弓倉さんレベルだったら納得できたのに……!)
やけっぱちになったアリスは、海のもとへと歩み寄り、ぴたりと寄り添って明るい声で宣言したのだ。
「なんのことかわからないんですけど。私、弓倉さんと結婚を前提にお付き合いしています! 来月の誕生日に入籍しようねって、昨日も話し合ったばかりで」
嘘だった。
もうどうにでもなれ。
人生の最後に、イケメンの彼氏がいたという妄想にでも浸りたいだけ!
そんなアリスを抱き寄せて、海もまた笑顔できっぱりと言い放った。
「実はそうなんです。僕たちお付き合いしているんですよ。いい機会だから皆さんも知っておいてください」
え……
ええーーーー!?
ただの自棄で嘘とはったり、しかし引っ込みがつかなくなりまさかの御曹司と婚約!?
※他サイトにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 20:45:03
65335文字
会話率:32%
魔法使いのアダムは、三年の眠りから目を覚ましたとき、自分が取り返しのつかない状況に陥っていることを知らされた。
眠りにつく前に関係を持った婚約者エイプリルとの婚約は、彼女たっての願いにより解消されていた。
そしてエイプリルは、たったひとり
で子どもを育てていたのだった。
アダムとの間にできた子を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 19:55:02
8390文字
会話率:43%
強く気高く美しい、女王陛下の近衛騎士である女公爵閣下が呪われた。
どんなに手を尽くしても、眠りについて目覚めることがない。
これ以上はどうにもならないということで、王宮の隅で冷や飯ぐらいをしている呪術師に声がかかった。
蛇の道は蛇。見事
この呪いを解いてみせよ、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 21:25:10
8000文字
会話率:41%
ー赤は禁忌であるー
国中の人間が忌み嫌う赤色。
真っ赤な瞳を持った王女アビゲイルは、王宮の一室に監禁され生きてきた。
両親に愛されず、兄や妹にも嫌われている。
そんなある日、彼女の元に王国一の騎士グレイアムがやってきて、求婚してきた。
彼は
『転生者』でアビゲイルのことは『ゲーム』で知り一目惚れしたと。
意味のわからない言葉を並べる彼に連れられて、アビゲイルは王宮を後にする。
アビゲイルをバカにし続けてきた者たちへ、復讐することを提案するグレイアムだが……?
『殺すなんて生ぬるい』『幸せの甘い蜜の中で動けなくしてやるわ』『私なしでは生きていけない木偶の坊にしてやるの』『嘲り捨てた女にすがるって、どんな気分かしらーー!』
一風変わった復讐劇、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 20:18:14
245546文字
会話率:40%
無感情な理系男子・天霧澄寒は、ある日突然、「L.O.V.E.システム」に強制接続された。
眠るたびに転送されるのは、赤い空の下、怪物が徘徊する終末世界。
現実で好感度を稼ぎ、そのポイントを異世界での生存力へと変換する——それが、この世界で生
き延びる唯一の手段だった。
だが澄寒は、これまで誰かを好きになったことすらない。
心の動きがわからない彼にとって、「好感度」とは未知のものだった。
これは、戦うために「関係」を築く物語。
恋愛を知らない少年が、生き延びる理由と、心のつながりを見つけていく。
感情 × 戦術 × 生存。
恋愛じゃない。——これは、「生存」のための攻略だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 20:04:34
44694文字
会話率:15%