これは、ある町から始まる旅の物語。
異色の冒険者がいた。その男の名はシルヴァー。虎人族という獣人の一人である。
この人の世は様々な種族が入り混じり、多くの魔法、武技の使い手がいる。
それだけではない。
背中を任せられる仲間がいる。
信頼
に応えてくれる味方がいる。
たった一人で森に住んでいた虎の時と比べて、彼の世界はどんどん広がっていく。
今の所、大体一週間に一度水曜日に投稿しています。一話一話はおよそ3000字です。
展開は実にのんびりです。
人物紹介をシリーズに追加してあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 07:00:00
1601857文字
会話率:54%
【これは国境も次元も越える、ただ「人」の物語】
剣を手にしてモンスターと立ち向かい、魔法の法則が実在する世界がある。レベルも、スキルも、ステータスも、チートさえもなく、私たちの世界のように皆が一生懸命暮らしている異次元の世界。 そこに、足
原法次《あしはらほうじ》と双美沙也《ふたみさや》、そして瀬戸日奈《せとひな》は突然日本から転移されてしまった。
法次にあるのは野球で鍛えられた体と元プロ選手だった父親から受け継いだ運動神経、そして沙也と日奈を元の世界に絶対帰らせるという固い意志。頼りにできるのはお互いを信じる心と、ごく一部の善良な異世界の注民たちだけだった。
だが、この世界はどうしても優しくなかった。結局命の危機に迫ってこんな訳も分からない所で終わってしまうのかと思ったその瞬間、法次たちの前に現れたのは…
同じ髪と瞳の色の持ち主。
だが、違う言葉の使い手。
その者たちは日本ではない他所の国から転移されてきた兄と妹であった。果たして、彼らとは背中を預ける戦友になれるのか。
ファンタジー世界で出会った仲間が外国の人?だった、物語が…
今、始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 05:40:00
104586文字
会話率:47%
さなぎからちょうちょうに変わるのを羽化という。或いは仙人になることを指す言葉でもある。
朝みる夢が肌に残るとき、経験もないくせにその感覚が羽化にぴたりときます。書き留めることでその肌合いが今の己れであるようにと、連作のタイトルとしました
。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 04:47:08
162017文字
会話率:5%
ラシャ地の外套に覆われたひとの群れが数珠つなぎとなって歩いている。墓地へは向かうのでなく、その帰りだった。もとは紺色だった外套のひとまでが小糠雨に濡れきって、ぐっしょり黒く重たい水滴が膜を張り|傴僂《せむし》のように皆の背中を丸くする。
そんな雨も先頭で遺影をもつ二人に近づこうとしない、特にその母親には。彼女の輪郭には静寂な空気だけがふさわしいことを知っているからだ。この隊列の哀しみは、遺影の赤毛の|娘《こ》よりも、その娘の喪失を一身に引き受け飲み込もうとしている母親の喪失感から起こっている。
鎮魂が|相応しい《ふさわしい》この母の中には、赤い巻毛よりももっと赤い炎が燃え盛っている。が、そのことに気づくものは誰もいなかった。母であるこの女でさえまだ気づいてはいないのだから。
それを見ているのは、死んだ娘とその娘を死に追いやった三人の男たちだけだった・・・・・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-01 10:34:55
37744文字
会話率:20%
猛暑ばかりが続く毎日で、少しは涼しくクールに、そして気だるい眠気を共有いただけたらと書きました。
特に、女性の方に、暑苦しくない添い寝の心地よさを感じていただければ幸いです。
最終更新:2020-08-29 03:07:54
2717文字
会話率:25%
高校入学を控える西城愛里(15)が、同性であり人生の先輩である川島田のり子にいろいろな知識・知恵を教えてもらうお話。
誰かのお役に立てたらいいな…。
最終更新:2025-04-02 04:32:32
58669文字
会話率:61%
この世界には多くの人種が存在する。頭に犬や猫のような耳がある獣人族。手がヒレで水中が活動拠点の魚人族。背中に羽が生えており、魔力量が他の種族よりも多い妖精族等々。そんな世界で主人公ロイは国際問題解決組織[IPS]の実働課に所属している。メ
ンバーは課長のレオン、課長補佐のマイ、医療係のエフィ、サクリファイス隊ヒーラーのサキ、サクリファイス隊タンクのカイ、サクリファイス隊アタッカーのエンサ。そして、サクリファイス隊リーダーのロイで構成されている。実働課はその名の通り問題が起きた現地に訪れ問題の切除を目的としている。さあ、今日も沢山助けるぞ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 03:14:37
5548文字
会話率:64%
許せない!!!
暴力で人を抑えつけようとか問題を解決しようというその思考が許せない。それに会話の内容からどう考えても男尊女卑の古くさい風習がまかり通っているらしいことも許せない。そして何よりきっとこれは多分間違いなく異世界に召喚されたのだろ
う。だとしたら、今まで平和な国で平穏に暮らしていた生活のすべてをここにいるこいつらに突然奪われたのだ。考えれば考えるほどに悔しさが沸々と湧き上がり腹立たしい思いが込み上げる。
「許せない!」
「まだ逆らうか!!」
蹲っていた体をさらに蹴り上げられた。
何なの何なの何なの。私に簡単に暴力を振るうコイツが許せない。だいたい男尊女卑なんてカビくさい考えがはびこるこの国の風習が許せない。それに召喚なんて考え出したヤツが許せない。そして何より召喚なんて横暴を許しているこの世界が許せない。この世界に神様がいるのなら絶対に許せない! みんなみんな滅びればいい!! こんな世界ごと滅んでしまえばいい!!! 葵はキツく唇を噛みながら湧き上がる怒りにだんだんと我を忘れていった。
ここが誰かを召喚できる場所だというのならどうかお願いこんなくだらない国を滅ぼせる悪魔を呼んで。平和な世界で平和に過ごす人たちがもう二度と召喚されないように、こんなくだらない世界を壊してしまえる力をどうか私に与えて。
葵は昔読んだ漫画の一小節呪いの言葉を思い出し、口の中で何度も繰り返しながら一心に願った。
葵の体がさらに蹴られた瞬間に堅く噛んだ唇から一滴の血が床へと滴り落ちた。瞬間床に描かれていただろう紋章が光り始め、葵の口から滴り落ちた一滴の血がその紋章をなぞるように広がっていく。
『我を呼んだのはそなたか。望みを叶えるには生け贄を捧げよ』
「ここに居る人たち全員を生け贄にして。それで足りなければこの世界の人たちも気が済むまで好きなだけ好きにすればいいわ」
『気に入った。では好きにさせてもらおう』
薄暗闇の中、血の色に不気味に光る紋章から徐々に姿を現したのは、黒い翼を持ち山羊のような角を携えた人型の葵の持つイメージのままの悪魔だった。
「ちょっと待った!! どうかどうかこの世界を滅ぼすのだけはお許しください!」
土下座せんばかりの勢いでいまだに床に倒れ蹲る葵の目の前に現れたのは、頭には天使の輪を持ち背中には白い羽を広げている見るからにイメージ通りの天使だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 03:00:00
42456文字
会話率:56%
勇者の仲間だった聖女アグノラは泣き叫んだ。
愛する勇者マリウスが、魔王を討伐する目前で殺された。魔王との実力差は著しく、全滅は間違いなかった。だがよく見ると、マリウスは背中からナイフで刺されていた。それは仲間の裏切りを意味した。
何度も
告白しても愛を受け入れてもらえなかったアグノラだったが、マリウスが死ぬ直前に「愛しています」と伝えると、マリウスから「俺も」と返事があり、マリウスはそのまま息を引き取った。
様々な想いが駆け巡る中で激しく泣いた聖女は、光に包まれた。
そして気付くと、過去の姿に戻っていた。
まだ勇者と出会う前の自分に。
もう勇者は殺させない。
それなら、勇者を勇者にしなければいいんじゃないの、とアグノラは考える。
のどかな村でスローライフがしたいともらしていたマリウス。その夢、私が叶えてあげるからね、とアグノラは誓うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 01:20:00
414747文字
会話率:26%
東西に向かい合う大陸群『天使の背中』の東大陸に位置する大国、エスペーシア王国。
平和を絵に描いたような国と呼ばれるこの国で、作家を志すアラサー女子シナモンことシーナは、毎日の暮らしに刺激を求めていた。
異国からやってきたという「船長」に出会
ったシーナは、退屈な日々から抜け出すため、船長とともに西大陸へと向かう船に乗る。
西大陸の小国ソニード王国の歌姫と船長の物語が3年前から止まったままであることを知ったシーナは、彼らを再会させて物語を完結させると宣言する。
だれもが心から安心できる、最高のハッピーエンドを目指して。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 00:00:55
414855文字
会話率:22%
羽根を広げた天使の後ろ姿のような大陸『天使の背中』。
その東大陸北西部に位置するエスペーシア王国にて、コリアンダー騎士団長はカステーラ博士のお茶会にお呼ばれする。
ひょんなことから、話は6年前の王室専属医決定時の頃へ。
カステーラ博士が王室
専属医の就任を断った理由が、コリアンダー騎士団長の言葉とともに明らかになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 00:07:33
5029文字
会話率:32%
羽根を広げた天使の後ろ姿のような大陸『天使の背中』。
その東大陸北西部に位置するエスペーシア王国にて、メイドのクミンは友人のシーナと休日を過ごしていた。
しかし、シーナはいつも眠そうな顔をしている…
クミンが尋ねてみた、その驚きの理由とは。
そして、ふたりが立ち寄った喫茶店の正体は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-11 00:16:03
5849文字
会話率:22%
ものには、想いが宿る。
大切に使われた道具、繕われた布、長く愛された鞄──
それらはただのモノではなく、持ち主の記憶や願いを抱え、まるで命を持つように生き続ける。
そんな“想い”を見つめ、形にする仕事がある。
**創術屋(そうじゅつや
)**── それは、ものづくりと魔法を織り交ぜ、壊れたものに新たな命を吹き込む者たちのこと。
町の片隅の工房「継ぎ屋」で育ったツムギは、ものづくりが大好きな職人の娘。
温かく穏やかな性格ながらも、自分に自信が持てず、いつも父の背中を追いかけるばかりだった。
けれど、ある日、小さな男の子がボロボロのポシェットを抱えて訪れる。
「お母さんが作ってくれたんだ。だから……直したい」
お金はないけれど、大切なものを守りたい。
その願いにツムギは心を動かされ、初めて自分の力で“もの”を救うことを決意する。
試行錯誤の末に生み出したのは、ただの修理ではない、特別な“創術”を込めたポシェット。
ツムギの初めての仕事が、誰かの笑顔につながるとき、彼女は一歩を踏み出す。
「創術屋ツムギ」、はじまりの物語。
これは、壊れたものを修理するだけでなく、人々の想いを紡ぎ直していく、
ほのぼの温かい“ものづくり”の異世界ファンタジー。
魔法と手仕事が交差する世界で、ツムギの小さな工房から紡がれる物語が、今日もまたはじまる──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 22:06:43
283128文字
会話率:46%
美術館に展示品として飾られている生命体。
その背中には真っ白な羽が生えており、タイトルプレートには『天使』の文字。
天使はあまりにも美しい。しかし、羽ばたくこともできない頑丈な鳥籠に入れられている。
主人公である沫時真まつときしんは
、その光景がどうにも嫌だった。
だから、その天使を鳥籠から羽ばたかせると決めた————————。
——————————————————————
初投稿です。
少しでも楽しんでくだされば幸いです…!
一応現代の話ですが、現代にはないものも登場したりします。
カクムヨ様の方にも投稿させていただこうと思っております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 21:40:00
56383文字
会話率:37%
ある日突然父を亡くした10歳の少女ジェマ・ファーニストは、黒ブタのジャスパーと街はずれの家で2人きりで暮らしていた。
ジェマの夢は父、スレート・ファーニストのような所有者固定魔道具師になること。道具師の上位職魔道具師の中でも数名しか作
ることができない所有者固定魔道具。それは特定の人物しか扱えない魔道具という希少なものだった。
スレートが遺した書物、材料、人脈。その全てを糧に、ジェマはまずは道具師としての道を歩み始めた。
街の人々のための家具や小物を作りながら、魔術を付与する練習をする日々。そのうちに街の人々だけでなく、森の民や精霊、動物たちまでお客さんになっていく。
ジャスパーや仕事で出会う人々と関わるうちに、道具師としても人としても成長していくジェマ。順調な生活かと思いきや、その道は前途多難。
何故か自分で素材調達へ行くことになったり、恋愛ごとに巻き込まれたり。友達もライバルも現れて、てんやわんやの大変だけど楽しい修行の日々。
そしてジェマはスレートの死の真相、スレートも語らなかった母の存在へも辿り着く。
これは父を失った少女が父の背中を追いかけて道具師から所有者固定魔道具師になるまでの軌跡の物語。
火・木曜連載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 19:00:00
56563文字
会話率:58%
ある日突然父を亡くした10歳の少女ジェマ・ファーニストは、黒狸のジャスパーと街はずれの家で2人きりで暮らしていた。
ジェマの夢は父、スレート・ファーニストのような所有者固定魔道具師になること。道具師の上位職魔道具師の中でも数名しか作
ることができない所有者固定魔道具。それは特定の人物しか扱えない魔道具という希少なものだった。
スレートが遺した書物、材料、人脈。その全てを糧に、ジェマはまずは道具師としての道を歩み始めた。
街の人々のための家具や小物を作りながら、魔術を付与する練習をする日々。そのうちに街の人々だけでなく、森の民や精霊、動物たちまでお客さんになっていく。
ジャスパーや仕事で出会う人々と関わるうちに、道具師としても人としても成長していくジェマ。順調な生活かと思いきや、その道は前途多難。
何故か自分で素材調達へ行くことになったり、恋愛ごとに巻き込まれたり。友達もライバルも現れて、てんやわんやの大変だけど楽しい修行の日々。
そしてジェマはスレートの死の真相、スレートも語らなかった母の存在へも辿り着く。
これは父を失った少女が父の背中を追いかけて道具師から所有者固定魔道具師になるまでの軌跡の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 22:50:10
229520文字
会話率:60%
美唯菜(みいな)は小学校四年生、新菜(にいな)は小学校三年生。二人は家がお隣同士の従姉妹です。きらきらしたものが大好きなにいなは、ある日カラスに大切にしていたきらきら石を奪われてしまいます。きらきら石を取り戻すため、にいなは夜に罠を仕掛けま
すが、逃げられてしまいます。カラスを追いかけて、二人は夜に家を飛び出しました。親切なフクロウの背中に乗ってカラスの巣に追いつくと、そこにいたのは体中にきらきらしたものを身につけたカラスの女王でした。女王は言います。「この下の遺跡にあるきらきらしたものを取ってきたら、きらきら石は返してやってもいいよ」
にいなとみいなは、地下の遺跡に入っていきます。さあ、冒険の始まりです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 17:47:24
93925文字
会話率:29%
病に侵され、一人寂しく世を去った香里 世梨香(こうり せりか)と言う名の日本人女性は、気づけば見覚えのない場所で、見覚えのない人達の列をぼんやり眺めていた。
そうこうするうち、如何にもお役所の人間と言った人物が近づいてくるのだが、何とそ
の背中には黒い、だけどこうもりのではなく、小鳥の翼がついていた。その男性からの指示に従ってゲットした数字の掛かれたカード。どうやら後はこの番号でどうこうするらしい。流れに身を任せるまま辿り着いた場所で意味不明の手続き(?)の後、担当者達と話した結果お願いされたのは、最早手遅れになりつつある……いや、既に壊れてしまった世界【セントマレンシスタ】への転生…。
更に更に魔王討伐でも、聖地巡礼でもなく、ゲームしててくれ……だった。
こんなの、転生するしかないでしょう!? 拒否る人っている!?
さて、それから先はどんな日々が待っているのやら……
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※リアル都合等により予告なしで更新不定期、且つまったり進行となっております。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 17:29:45
28842文字
会話率:23%
4年前兄が失踪、父親は息子を探しに海外へ主人公るりあんはうるう年の七夕の日短冊に、願い事を書くと叶うと言うちょっとした能力を持っている。
兄を帰ってこさせるべく、願い事を書いて家に帰る途中背中を何者かに鋭い物で刺されてしまう。
家に帰ってお
風呂に入ると背中から小さい翼が生えていて、色々考えた結果夜中の公園へ行き木に登り飛んでみようとした時、知らない人に見つかってからの記憶がない。
目覚めると、そこには魔法あり翼が生えた人間が居る世界に迷い込んでしまった。
これから主人公はどうなっていくのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 16:38:40
6330文字
会話率:50%
シリウス星人の兄妹が地球征服のために現れた。
彼らは選別した地球人に強力な特殊能力を与え、その力を利用して人類を殲滅する計画を進めていた。能力が発動すると、能力者の背中には緑色に明滅する「背番号」が浮かび上がり、彼らは「バックナンバーズ」と
呼ばれるようになった──。
世界各地で「背番号」を持つ謎の巨大物体が出現し、混乱が広がる中、ごく普通の高校生・白井ヒロトはある日突然、「地球人を殲滅せよ」という不気味な声を耳にする。そして、自分の背中に緑色の「38」という番号が浮かび上がっていることに気づく。
人類の敵となる運命に直面したヒロトは、地球を滅ぼす力に飲み込まれてしまうのか、それとも新たな未来を切り開くのか──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 23:47:47
12044文字
会話率:16%
その男は暗く黒くどこまでも深く染め上げられた外套に身体をすっぽり隠していた。
頭巾から見え隠れする双眸の瞳もやはり黒曜石のように黒く、左腕の鱗籠手は黒鋼で背中の両手剣の刀身、柄、全てが黒鋼だ。
幾重もの剣戟のなか白刃を受け流し叩き返してきた
籠手。その傷跡は死合う相手に幾度も死を呼び込んだことを伺わせた。槍襖を食い破るよりも多く首を跳ねたであろう黒鋼の大剣は切先から柄まで鋭く、黒光の珠が滑り落ちた。
世界はあまりにも曖昧で境界線が朧げとなった。
リードランを放浪するアッシュ・グラントは空を眺めそんなことを考えた。
今日この日を迎えるまでの出来事がそう思わせたのだ。それは昨日のことでもあったし、気が遠くなるほど昔の話でもあった。アッシュ・グラントの名を含む英雄譚は幾つかあったが、その始まりは百年以上も前になる。だから決定的にコレがといえる譚はなかった。いやどちらかと云えば、それを考えることが面倒だったのかもしれない。ただ漠然と曖昧さと朧げさを頭の片隅に置いておければ良かった。
今は行方をくらました友を探しダフロイトへ到着をしたばかりだ。
そちらに力を注ぐべきなのだ。
だから息を大きく吸い込み、アッシュ・グラントはダフロイトの南大門を静かにくぐった。
※本編は文字数が多いので本当にお時間あるときに是非。
※本作は、残酷描写|暴力描写|性描写 がございます。
これらが苦手な方はお気をつけください。
※本作は「カクヨム」「Nola」へも同様のものを投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 19:56:17
1006910文字
会話率:31%
トランポリン、というスポーツがある。
成瀬公音はそれの選手だった。
より高く、より美しく、より高度な技を、一切のブレなく披露する。宙を舞う白鳥のように、それを見事にやり切って、彼の眼を釘付けにした一人の女子選手がいて、それが彼の目標に
なった。
でも、彼は中学生の頃に出場した全国大会で挫折した。大きな壁に阻まれて。その壁を乗り越えられなかった自分に失望して。それで、トランポリンから背を向けて、もう忘れ去ったのだと思い込むことにした。
しかし、あの時の情熱は、彼を逃がしてはくれなかった。
高校生になって、あの時、白鳥のように見えた選手が目の前に現れる。
運命的な再開、逃げたものに向き合えという、試練の機会なのか、それとも自分自身の未練に付け込む悪魔の囁きなのか、それは分からないけれど。
──これは、挫折を引きずる後ろ向きの少年が、一度は諦めた目標に、もう一度向き合う物語だ。
挫折に向き合う臆病者の背中を押す、物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:52:21
48857文字
会話率:39%
「想い人がいるから愛せないが、結婚してほしい。」と、突拍子もない告白をしてきた若き侯爵、ロゼアル・スファルティス(27)は、討伐第二部隊で共に戦う戦友とも呼べるエルことノエル・スワント(24)に全幅の信頼を寄せており、「結婚相手ならエルの妹
が良い」と、強引に求婚状をエルに相談なく送り付けてきた。
エルの妹=スワント伯爵令嬢のアリエルにとっては、ロゼアルは憧れの武人であり、自分の背中を任せられる戦友と思っていたため、【白い恋人】宣言には言いようのない感情に戸惑う事となる。
恋をしたことのないアリエルが、ロゼアルと過ごす中でエルとしてもアリエルとしても彼に翻弄され、切なくも甘い恋心に気づいていくストーリー。
ボーイズラブではございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:01:09
30710文字
会話率:42%
精霊や魔物が存在し、人が魔術を行使するファンタジー世界に転生してしまった元高校球児。魔術を学ぶエリート校に入学したは良いものの、成績の方は落ちこぼれ。その特徴的な小さな体躯からつけられたあだ名は【ゴブリン伯爵】。同級生たちを見返してやろう
とちょっとしたルール違反に手を出した結果、精霊のようなものと名乗る3歳児の下僕にされるハメに……
だけど、その3歳児はいたずらが過ぎて地上へと落とされた掟破りの存在だった。
我が儘で食い意地が張っていていたずらが大好き。寂しがり屋で甘えん坊で何でも欲しがる3歳児に手を焼かされながらも、その小さな身体に規格外の能力と途方もない知識が秘められていることを知り、転生者モロニダスはひとりの女の子に追いつくことを決意する。
入学した時は隣にいたはずの少女。落ちこぼれた自分とは対照的にどんどん優等生として上り詰めて行く、この学校で知り合った最初の友達。将来を共にしたいと願った彼女と肩を並べるため、少年は遠ざかってしまった背中を追いかけて走り出した。
不思議な3歳児に手を引いてもらいながら……
※現在は週2回、月曜日と水曜日の正午に定期更新しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:00:00
3436017文字
会話率:55%
クトゥルフ×ブロマンスの異色ホラーサスペンス。「怪異の掃除人」シリーズ第三弾。
怪しい三十路男とお人好しの大学生男子が、時に軽口を叩き合い、時に背中を預けながら、名状しがたい怪異に立ち向かっていく。
きっちり着込んだスーツの上に不審者面が
乗っかった曽根崎は、知る人ぞ知る“ 怪異の掃除人 ”である。
警察では解決できない不気味な事件を専門とし、必要とあらばあらゆる手を尽くして“ 無かったこと ”にする。
そこにひょんなことからアルバイトとして勤めることになった大学生・景清は、今日も曽根崎に金をちらつかせられながら共に調査に向かうのであった。
【怪異の掃除人シリーズ】
「怪異の掃除人」
https://ncode.syosetu.com/n2626fi/
「怪異の掃除人は日常を満喫する」https://ncode.syosetu.com/n8793fm/
「続・怪異の掃除人」
https://ncode.syosetu.com/n0497fn/
Twitter(小話やら裏話やら短編やら)
→ https://mobile.twitter.com/koksan11
※「カクヨム」「エブリスタ」にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:00:00
724589文字
会話率:62%
自分には文才が無い。他にすごい人はいくらでもいる。自分が書く意味はあるのだろうか……。
あるよ!! ありまくるよ!! 書こう!!!!!!
悩めるあなたの背中を全力で叩いて励まします! 毎度おなじみ一切叱らない系ゲロポジティブエッセイで
す!!
1.才能無くても書くのは楽しい
2.才能が無いからこそ見える景色がある
3.都合良く私の時代が来るかもしれない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-24 08:16:59
3030文字
会話率:6%
書けないよー!と悲鳴を上げるあなたに捧げる。
毎度お馴染み励ますだけのゲロポジティブエッセイです。
今回はそっとあなたのお背中をさする気持ちで書きます。
1.書くことは己への救いである
2.好きな展開を書いてしまえ
3.神の声を聞け
4
.あなたの小説はあなたのもの折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-13 19:23:55
2291文字
会話率:0%