ヒロインより二歳年下のヒーローが、ヒロインにいつまで経っても子ども扱いされてイライラしたり悶々としたり、外堀を埋めて結婚に漕ぎつけようとしたりする話。
※ヒーローはヤンデレ寄りで面倒くさい性格の男です。ご注意ください。
最終更新:2024-08-16 19:25:11
32094文字
会話率:26%
2年前に婚約し、婚姻式を終えた夜。
フィファナはドキドキと逸る鼓動を落ち着かせるため、夫婦の寝室で夫を待っていた。
湯上りで温まった体が夜の冷たい空気に冷えて来た頃やってきた夫、ヨードはベッドにぽつりと所在なさげに座り、待っていたフィファ
ナを嫌悪感の籠った瞳で一瞥し呆れたように「まだ起きていたのか」と吐き捨てた。
夫婦になるつもりはないと冷たく告げて寝室を去っていくヨードの後ろ姿を見ながら、フィファナは悲しげに唇を噛み締めたのだった。
《アルファポリスにも掲載しています》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 13:13:38
168788文字
会話率:38%
「実は私、もうすぐ結婚するのよ」
「――――は?」
雑然とした下町の飲み屋で、友人は驚いたように目を見開いた。
帝国の第一皇女エレナーレ。華のない、強そうな鉄の皇女である私に舞い降りたのは、絶世の美女の妹の代わりに、敵国へ嫁ぐという縁談
だった。
諦めたようにその事を告げた私に、友人は呆然としながら呟いた。
「――――滅ぼそう」
「は?」
「その国、滅ぼしてくる」
「え……待って待って、何言ってるのよ」
敵国に占領された領地では、民と兄の第一皇子が捕らえられている。私が嫁がなければ、皆の命はない。
残り三週間。敵国に嫁ぐまでに残された期間はそれだけだった。
迎えに来た敵国の王太子。妹の悪政に、差し向けられた刺客。不穏な空気が徐々に濃くなる中、敵国の花嫁となる期限が迫る。
――ちゃんと待っててね。必ず迎えに行く。
私達は友人同士だ。これは、友情の域を超えている。だから、諦めないと。絵に書いたように美しいあなたには、たくさんの縁談があるはずだもの。――そう、思っていた。
これは、お転婆な皇女エレナーレが、友人と一緒に謎と陰謀を蹴っ飛ばしながら、友達の壁を越えて愛を育てるまでのお話。
「っふ、顔赤すぎだろ」
「しょ、しょうがないでしょう!?」
エレナは友人の域を超えられるのか!?(※友人は暴走気味に越えてきます)
全34話、完結まで執筆済み!
毎日ハイペースで投稿します。
ぜひ最後までお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 08:46:43
163560文字
会話率:48%
少子化がグローバルイシューに盛り込まれた近未来。海外の人間科学研究チーム「ASTRO」はハーフの子どもの出生率が「純潔種」より大幅に高いことを発表。日本では蔓延した少子高齢化の深刻化を抑制するため、同国に限らず異国民と交配し「混血種」を増
やすことで少子化を減少する取り組みが行われ、その数はおよそ国内の2/3を占めていた。しかし、のちの研究で混血種は子(し)の出生率を高めると同時に、血が独立し意識を持って宿主を乗っ取る危険性があることを発表。「ハブ化」と名付けられた現象が瞬く間に世間を震撼させる中、ハブ化した後も唯一血の暴徒化をコントロール出来る少年・ノエルと優等生イリヤは混血種を根絶させる手がかり“Sillky Blood”を探し求め立ち上がるが───?
「目障り。失せろ」「こっちおいでよかわい子ちゃん」二重人格系ヒーロー×正義感強めヒロインの「血種」アクションストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-08 20:34:38
723文字
会話率:10%