【しあわせの国】と呼ばれる国があった。
数十年前から続く魔獣との闘いで疲弊したこの国では、罪人であっても命を奪うことは禁じられている。
罪を犯した者は、王国に伝わる魔法で罪の記憶を消されて元の生活に戻っていくのだ。
この歪に慈悲深い国で王国
軍見習いのアルバートが、仲間と共に様々な経験を経て成長する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:10:27
342657文字
会話率:63%
この国では今、たくさんの宗教が勢力を伸ばしている。
俺の彼女のひまりも宗教に入信する1人だった。
最終更新:2025-07-28 22:48:25
1487文字
会話率:30%
竜帝国ルトアーナ。
五つの大陸に分かれているこの国では、それぞれの特性を持つ竜と人が共存していた。
光の竜王キアラは、竜騎士団長アベルのパートナーとして日々を過ごしていた。
しかし、竜帝国を脅かす存在となる闇の竜王が現れ、キアラは致命
傷を負ってしまう。
命の灯火が消える寸前、キアラの前に竜神が姿を見せる。竜神から持ちかけられた提案は、同じように命が消えかけている人間の体にキアラの魂を入れることだった。
アベルと話してみたいと思い提案を受け入れたキアラは、病弱な伯爵令嬢ルーシャとして生きることになる。
竜と会話ができ、五体の竜王を統べる存在の《光彩の乙女》として、闇の竜王と戦うことになるとは知らずに―――……。
竜王が憑依転生した選ばれし少女ルーシャを中心に巻き起こる、愛と絆の物語。
*他サイト【アルファポリス】でも連載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:20:00
510957文字
会話率:46%
大小数多の国々からなる、広大な大陸…“祝福を受けし大地、ラ・フェリューテラ”。その南部を占める三大王国の一つ、エヴァンニュ王国にある山の麓の小さな村、「ヴァハ」———
その村には、この国ではまず見ることのない、銀の髪の若者が住んでいた。
彼
には周囲の人間に疎まれる、複雑な事情とある秘密があるのだが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:44:34
3465128文字
会話率:41%
魔法が日常に存在する世界。
人々は「火」「水」「岩」「風」「雷」の五属性のいずれかを扱い、魔法には1〜10までのレベルがある。
そして、レベル10を超えた者のみが辿り着ける“独創”――個人にしか使えない唯一無二の魔法が存在する。
さらにそ
の上。
限界を超えた者だけが得られる究極の力「リミッター」――それは世界にただ一つ、その者だけが使える最終奥義。
15歳で成人となるこの国では、魔法と武を極めし者たちが“王国学園”に進学する。
入学の時点で“独創魔法”を操る、六人の少年少女。
岩を操る天才・ルシアンを筆頭に、幼なじみの仲間たちはいずれも「歴史に名を刻む才能」として注目を集める。
その彼らを待ち受けるのは、ただの学園生活ではなかった。
同学年には国の双子の王子と姫。
そして、影から忍び寄る“七つの大罪”――七星魔王。
「傲慢のルシファー」「嫉妬のレヴィアタン」「憤怒のサタン」……
この世界を混沌へ導く7人の魔王が、封印から目覚めようとしていた。
人々の憧れ、“国最強”の称号を持つ七人――セブンスター。
彼らに憧れ、背中を追い続けるルシアンたちは、次第に運命の渦に巻き込まれていく。
やがて訪れる、リミッターの覚醒。
そして世界を賭けた“七星魔王”との最終決戦。
これは、選ばれし六人の少年少女が、
師を超え、伝説を越え、世界を救う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 00:31:18
47837文字
会話率:45%
この国では、扱える魔法の色によって個人の価値が決まる。
もっとも尊ばれるのは『赤』の魔法。
国の守り手である魔法騎士の象徴である色。
貴族の令嬢リシェルは幼い頃から騎士に憧れ、魔法の才に夢を抱いていた。
けれど天が彼女に与えたのは、人々から
忌み嫌われる『黒』の魔法。
「黒なんて、死を呼ぶ色よ!」
「うちの家名に泥を塗った恥さらしが……!」
華やかだった令嬢生活から一転、人目に晒されぬよう幽閉され、時間が過ぎるのを待つだけの虚しい日々。
そんな絶望の淵にいた彼女の前に、自らを『闇の精霊』と名乗る黒いモフモフの獣が現れ、こう告げる。
「お前の魔法は黒じゃない。世界にたったひとつの “闇” だ」
その言葉を聞いてリシェルは思う。
夢を諦めるのは、まだ早い。
自らの運命を切り開くため、実家を飛び出し名前も身分も偽って、騎士団試験に挑む。
誰にも言えない闇の力を携えて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:00:00
80171文字
会話率:27%
2100年 VR,AR技術の向上により、ゲームだけの国「プレイ」が生まれた。
この国では、生きていくのも、欲求を満たすのも、ゲームがすべて。
ゲームの実力がある人間は、全てを叶えられる。それが「プレイ」だ。
ある日、唐突にプレイヤーに送られ
た、運営からのメッセージ。
「メンテナンスを行う。プレイヤーはログインするな」と……。
しかし、「プレイ」にいる、ゲーマーなんて、運営からの強制ログアウトのギリギリまでゲームを楽しむものだ。
それが、地獄の入り口になるとも知らずに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 11:24:38
3422文字
会話率:14%
気がついたら、カラフルな球体に閉じ込められていた!
どうやら、宝石竜という種に異世界転生したらしい。私は黄玉と名付けられ、お母さんと弟と、森に隠れ住む。
同じ頃、ある国でその国を治める王に、男の子が生まれた。王にとって初めての子ども
で、国中が祝福した。しかし、その子どもは赤い瞳を持っていた。この国では、赤は下賤な色とされており、生まれた子どもは貴族たちに忌み嫌われた。
これは、宝石竜として生まれた姉弟と、不吉とされる赤を持って生まれた王子が出会い、平穏な幸福を手に入れるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 10:14:36
1266687文字
会話率:46%
フェリシアが結婚して、フェリシアの子供が侯爵家を継げばいい」
女侯爵である姉が言い出した。
3姉妹が10代のころに両親がなくなり侯爵家の建て直しで、この国では行き遅れと呼ばれる部類に入っているシャルロッテ(長女)、フェリシア(次女)、ジャ
クリーン(三女)の美人三姉妹。
今日まで3人で頑張って侯爵家を建て直し、落ち着いたからそろそろ後継者をと、フェリシアが姉に結婚を薦めれば、そんな言葉が返ってきた。
姉は女侯爵で貿易で財を成している侯爵家の海軍を取り仕切る男装の麗人。
妹は商会を切り盛りする才女。
次女本人は、家内の采配しかできない凡人だと思っている。
しかしフェリシアは姉妹をけなされると、心の中で相手に対して毒舌を吐きながら撃退する手腕は、社交界では有名な存在だ(本人知らず)。
なのに自慢の姉妹は結婚に興味がないので、フェリシアは姉妹の相手を本気で探そうと、社交に力を入れ出す。
フェリシアは心の中で何か思っているときは「私」、人と喋るときは「わたくし」になるのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 07:10:00
45339文字
会話率:52%
1975年、ここは我々の住む世界よりもちょっとだけ進んだ技術がある日本。戦後、目覚ましい復興を遂げたこの国では、今や自動車が空を飛び、リニアモーターカーが日本中で走り回っている。イジメが原因で不登校になった天才発明家、春風桜も、この世界の日
本に住む少年の1人。ある日、彼と幼馴染みの美女3人は、散歩中にとある男とぶつかってしまって─────!?
このレトロフューチャーな日本で、このどこか懐かしく、それでいて近未来を感じさせる、スーパーヒーロー活躍譚が今、幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 12:00:00
108812文字
会話率:56%
ブランシュタイン皇国。この国では騎士団に入団して始めて一人前になる、と言われていた。五年前に皇位継承権争いが始まり、騎士団を選ぶことが派閥を選ぶことと同義になり、見習い騎士のフィンはどの騎士団に入団すればいいのか悩み、いまだに決めることが出
来なかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 10:30:00
32233文字
会話率:41%
ローマリア王国には大斧を振り回し、多くの武勲を立てたビアンカという女戦士がいる。彼女は百七十八センチの長身で軍服をキリッと着こなし、肩口で真っ直ぐに切り揃えられたサラサラの黒髪をいつも靡かせ、切れ長の目にはこの国では珍しい紫の瞳がトレード
マークだ。年齢は二十一歳。王国の結婚適齢期は過ぎてしまったが、当の本人に結婚願望が無いのだから仕方ない。
――――ある日、ビアンカは王太子に呼び出され、国軍から辺境伯領への移動を命じられる。『これはそなたにしか出来ない特別任務である』と王太子は強調し、何故か彼女には花嫁衣裳が用意された。――――最初は花嫁衣裳を見て混乱したビアンカだったが色々考えた末、この特別任務は辺境伯を探るためのスパイ任務だと確信する。
――――リシュナ領(辺境伯領)へ向かったビアンカを待ち受ける運命とは?
この物語はR15です。
ブックマーク・評価・ご感想等、どうぞよろしくお願いいたします!!
誤字脱字のご報告は感謝いたします。
この物語はカクヨムにも掲載しております。
どうぞよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 17:01:08
288700文字
会話率:45%
仲睦まじい婚約者が居る身体にその記憶と気持ちを持ったまま転生してしまった水瀬鈴。この国では輪廻転生を神聖視していて、転生体だとバレたら王家に伴侶として保護されてしまう。鈴は婚約者であるヒューバードに自分がリリンの身体に入った転生体だと打ち明
け、提案する事にした。元鞘ではありません。ハッピーかもちょっと分かりません。こういう場合もあるよな、と思って書きました。タグに気をつけて下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 12:17:08
4660文字
会話率:60%
ある日、クリサンセマム家の長女アリエッタの世話係として、レオナという侍女がやって来た。
礼儀作法、貴族令嬢としての所作など。
厳しく、だが優しくアリエッタを教育するレオナには、誰にも言えない秘密があった。
『アリエッタ・クリサンセマムを
、稀代の悪役令嬢として育て上げること』
アンデシュダリア国王の密命により、元・暗部の構成員であるレオナは、アリエッタを聖女の宿敵として育成するという使命を与えられていた。
高貴であるが故に高慢、誰よりも完璧な悪役令嬢として聖女の前に立ちはだかり、最後には民衆の前で正当な断罪をするために。
この国では代々、ある一定の周期に従って悪役令嬢を用意し、悪の限りを尽くさせてきた。
そして最後には神の名の下に公開処刑することで、民衆からの支持率を操ってきた忌まわしき因習。
その名も「悪役令嬢断罪計画」――。
今回選ばれたアリエッタも例外なく、レオナの手により悪役令嬢として育てられ、聖女の敵として憎まれ役となり断罪される運命にあった――はずだった。
「あたちはアリエッタ、よろちくねレオナ」
『はああん、なんですかこのくそほど愛くるしい天使様はあああ!?』※レオナの心の声。
アリエッタお嬢様はこの私が幸せにしてみせますわ!
例え世界を敵に回したとしても!
アリエッタの可愛さに、完全に本来の目的を喪失させた侍女レオナによる、アリエッタを幸せにする計画が勝手に始動される。
その名も「悪役令嬢救済計画」――。
大切なアリエッタが幸せに暮らしていけるよう、自ら進んで手を汚し、全ての罪を背負う覚悟を決めたレオナ。
全てを騙し、欺き、国家転覆を目論んだ首謀者としてレオナ一人が断罪されるように――。
しかしレオナは知らなかった。
アリエッタもまた、レオナのことを大切な家族として一緒に幸せになりたいと願っていたことを……。
過保護で脳内が可愛いアリエッタだけで埋め尽くされている盲目的愛執が強すぎる完璧最強侍女レオナによる、一方通行な暴走溺愛ファンタジー。
ちなみにハッピーエンドです。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 07:16:55
20582文字
会話率:28%
「偽の聖女であるお前とは婚約破棄だ! ボクは真の聖女である彼女と婚約する」 私の耳にこれでもかってくらいのテンプレセリフが聞こえてきた。 「ええっと、わたくしが偽物で義妹が本物って根拠はございますか? 法的な」 この国では聖女の認定も解
除も、法律でぎっちり決まっているんだけどなー 短編版に多少加筆+後日談の聖女の休日をアップします。 ジャンルはヒューマンドラマに変更しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 15:00:00
18579文字
会話率:36%
「偽の聖女であるお前とは婚約破棄だ! ボクは真の聖女である彼女と婚約する」 私の耳にこれでもかってくらいのテンプレセリフが聞こえてきた。 「ええっと、わたくしが偽物で義妹が本物って根拠はございますか? 法的な」 この国では聖女の認定も解
除も、法律でぎっちり決まっているんだけどなー 殿下も義妹も知らなかったみたいで残念ねえってお話♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 16:49:31
3865文字
会話率:36%
突如現れた新たな常識によって世界は少しだけ荒れていた。
人々の誰もが、その手に銃を取り出し、銃の傷を治癒することができる、という魔法じみた力を使えるようになった。あちらこちらで銃撃戦が繰り広げられるようになり、それらの無法者たちはボウト
(暴徒)と呼ばれるようになる。
そんな中で、この国では最大手の民間軍事会社であるベルブリッジ社(通称BB)によって、ある程度の治安が維持されていた。
九鳥ユウは、母親が亡くなる直前に、自分の父親がBBの創業者だと知らされる。しかし、それを確かめる術はない。高校卒業後、ユウはその真偽を確かめるべくBBに入社した。しかし、何一つ掴めないまま4年が経過しようとていた。
※他サイトに重複投稿していることがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 12:00:00
93641文字
会話率:58%
とある国で双子の王女が産まれた。この国では双子は不幸の象徴と言われどちらかを処分しなければならなかった。しかし流石に産まれたばかりの赤子の命を奪うのは躊躇する。そこで双子のうち1人は捨てられる事になった。さて、捨てられた赤子の運命は?そして
、王女となったもう1人の赤子は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 18:35:11
2282文字
会話率:32%
この物語は東秀一が異世界転生をして世界を変えていくものである。
この国では民主派勢力の活動が活発化して、武力闘争に発展していくのだが、その裏には政府の謀略があった。民主派リーダー宋清の妹の宋麗を中心に進んでいく偽装革命「特別作戦三八五
号」。主人公シューティングスターの奮闘むなしく民主派勢力の惨殺という形で終結する。反撃に転ずるシューティングスターは民衆派の残党とともに「特別作戦三八六号」を発動させ、政府に対し革命を起こす。シューティングスターと宋麗は民主派の残党の裏切りにもめげずに政府打倒を果たすが、その建国記念式典に向かう途中、覇王にシューティングスターの身体を乗っ取られてしまう。そして一万年の時を経て物語はふたたび動き始める。シューティングスターと名乗る男の前世である宋月によって。かつて革命の女神を輩出した宋一族の養子となった宋月は勇者学校に入学するが、冤罪により退学に追い込まれる。その後、シューティングスターを名乗る男に勇者スーフェンの道を命じられてダンジョウ城にて勇者となる。シューティングスターの活躍と逆行転生により周恩君という存在に転生した前世宋月の物語を描く第一幕 流星伝。
双竜とともに魔界に乗り込み魔王を封じたシューティングスターと宋麗は覇王討伐に動き出すが逆に愛する宋麗が覇王に乗っ取られてしまう。そして、宋麗は周兄の記憶を失う。自分の記憶を失った宋麗を目の当たりにして自我が崩壊するシューティングスターを救い出すために永遠の時の旅路から復活する周恩君という存在に宿るもう一つの人格が宋麗とシューティングスターを救い出すために奮闘する。宋麗を救うため自らを身写しの鏡に消滅させる周兄。そして、宿敵と手を結びイバラヒメを葬る周兄の最期の瞬間、宋麗の悲痛な叫びが魔王城に響き渡る。第三幕は宋麗が周兄と慕う異世界転生を果たした人物が奮闘する物語を描く第二幕 双子鏡編。
現代日本の樹海で自殺したこの物語の主人公 東秀一は異世界転生を果たす。その世界は知らない言葉を話す中国人のような人々が住む不思議な世界。この世界でさまざまなことに巻き込まれるこの物語の主人公 東秀一。そして運命の刻がやってくる。異世界転生から宋麗を助けるため東秀一がふたたびシューティングスターとなるまでの物語を描く第三幕 時の旅人編。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 12:35:56
166688文字
会話率:37%
いつか師匠が言った。
「アンタがどんな道を選んでも構わないけどね。これだけは忘れちゃだめよ。アンタの進む道はアンタが決めなさい。誰かに決めてもらった道なんて、ぬるいことやったら、アタシが殴りに行ってあげるから」
辺りに立ち込める鼻が曲が
りそうな鉄の臭いも、体を支える手についたドロリとした感触も、耳が痛くなるような静寂の中に響く師匠の声も、私の頭をガシガシと撫でる大きな手も、瞼を閉じれば目の前に現れるように覚えている。
それなのに、その時の師匠の顔を私は今も思い出せないでいる。
✽✽✽
今から約30年前、世界各地に「穴」が空いた。その穴から出てきた化物たちによって、世界の都市のいくつかは壊滅しかけた。
突如として現れた者たちにより、その化物たちは退治され、そうして世界は平和を取り戻した——かに思えた。
以来、穴は空いたり塞がったりを繰り返し、人々はそれに対抗する手段を身に着けていった。
この国では、その穴を「結門(ゲート)」と呼び、そしてそこから出てくる化物たちを「禍枉(まが)」と呼んだ。
禍枉を倒すことができるのは、「祝(しゅう)」と呼ばれる言葉による術のみ。その術を心得る者を祝法士と呼ぶ。
そんな、神子(みこ)機関によって管理される祝法士たちの中に、一際異彩を放つ者がいた。
立花ナオ。
それは生まれながらにして理を外れるという業を背負った、「禍枉憑き」である。
理外の術をもって禍枉を倒す彼には、1つの目的があった。
数年前に失踪した、育ての親を見つけ出し、1発ぶん殴ること。
その拳に宿るのは、憎しみか、それとも愛か。世界の命運すらもを左右する禍枉との戦いが、ここに始まる——。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、思想等とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:00:00
30732文字
会話率:44%
この国では「血」がすべてを決める。
富も地位も、名誉も愛も、血液型によって与えられ、剥奪される。
誰もが自分の血を誇り、あるいは呪いながら生きる世界。
血液型という見えない紋章は、生まれた瞬間に個人の運命を決定づける。
力を持たぬ「無血者」
として生きる少年カイは、スラムの仲間と家族のように暮らしていた。
だがある日、騎士団の奇襲により、カイの中に秘められた異質な力が目覚める──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:10:00
5573文字
会話率:26%