東大陸にある王国マンドリーグ。
その魔術士団に所属する青年ロゼは、そこそこに任務をこなしつつも、人とも面倒事とも距離を置いて過ごしていた。
だが、ある日王国議会から出された面倒そうな命令を避けようとするも、意図せず巻き込まれてしまう。
逃げ
ようとするロゼに食らいついて離さない金の髪の少女レンシアと、西方の部族の一人、バナウ。
彼らの抱える問題と闇に、二人に引きずられたロゼが今、(結果的に)立ち向かう。
※同人誌用に書かれた作品群の三作目で、書下ろしになります。
※一作目、二作目は改稿が終わっていないので連載は未定ですが、本作のみでも理解できる内容となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:00:00
140885文字
会話率:35%
《よう、生まれ変わった俺。元気してたか? ……さっそくだが伝えたいことがある。お前、俺の思い出作りに協力しろ。「セイシュン」とやらを満喫するんだ》
《この本に書いてあった。素晴らしいな! 人間界のセイシュンとやらは!》
――お前それ、間違
ってるぞ! ラノベで書かれた空想のセイシュンだ!
非リア充な高校生である俺は、実はかつて、この世とは別の世界である魔法界において、並ぶことなき大魔術士『魔神セイラル』だった……ことを、17歳の誕生日に知らされる。
じゃあなんで今は、人間界で生活しているのかというと……。昔、たまたま手にした人間界の書物、「ライトノベル」に感動して、そこに書かれていた青春を味わうために、秘術を尽くして人間界に転生、人生をやり直そうとしているらしい。……馬鹿すぎる!
そんな青春なんて、どこにもありはしないのに。
ーーーーー
非リア充的生活を送る少年が、さまざまな少女? たちと出会い、恋に落ちる……かもしれない、ちょっと不思議な青春物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:44:50
947632文字
会話率:35%
生まれ変わりなんて、あるか――。現実主義者の傭兵、25歳のゼロ・レクティスは、ある日、生まれ変わりの秘薬【妖精界の秘宝(メロ・ディ・ウェルティ)】によって、魔獣に転生した悪党に襲われ、相棒の妖精シロルとともに命を落としかける。だが死の間際に
、ふたりも【妖精界の秘宝(メロ・ディ・ウェルティ)】を飲み、ゼロは、同じ歳の魔術士、【大賢者】クルス・ディワンへと転生する。
転生の際に、消えゆくクルスの魂と交錯したゼロは、クルスに、近々養子として迎える子を立派な勇者として育てること、そして、その勇者にふさわしい仲間を集めて、ともに、7年後に復活する魔王を討伐してほしいと頼まれる。それが【大賢者】の運命(さだめ)だと。しかし、自由を好むゼロは転生後、それらを無視して、再びゼロとして生き直そうと、クルスの屋敷から逃げ出そうとするが――。
ーーーーー
自分のために生きてきた男が、だれかのために生きることとなり、少しずつ、見えるものが変わってゆく。そんなお話です。
※不定期連載です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 01:09:04
55191文字
会話率:45%
人が文明を築き、幾千年もの時が流れた。
魔王も魔物すらいない世界。
だが人々は争い、傷つけあう。
世界は幾度も戦争と災厄に見舞われ、人々は絶望した。
しかしその中に英雄という存在が希望を与え、平和をもたらした。
いつの
世にも英雄は現れ、時代にその名を刻んだ。
そしてこの時代にも英雄は現れる。
後世の人々は彼を歴代最強の英雄と讃えた。
その男の名はミュラー、蒼き狼の二つ名を持つ魔術士。
彼の歩んだ数奇な運命の記憶が今ここで明かされる!
彼の英雄の青い青春と、血に染まった黒き過去。
激動の英雄譚、ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:00:04
247880文字
会話率:21%
オリジナルゲームを創作するのが趣味である会社員の凛々花は、仕事から帰ってきたある夜に、いつものように制作中のゲームをデバッグしていたところ、ゲーム世界に転生してしまう。
乙女ゲーム要素と、剣と魔法のファンタジー要素を詰め込んだRPG『い
つか世界を救った伝説の聖女と呼ばれるまでの冒険譚』は、鋭意制作中の未完成ゲームだった。
転生後、好みを詰め込んだオリジナルキャラクター、剣闘士アデルと魔術士カインと対面するも、憧れのゲーム世界を体験できたと浸っている暇はない。
何故なら、このゲームは未完で不具合(バグ)だらけ。
エンディングは未知。作りかけのラスボス。出会うモンスターはいきなり上級。ステータス値の設定不備に、無限ループ。
不具合だらけのゲーム世界で、主人公リリは大好きなオリキャラと共にハッピーエンディングを迎えることができるのか!?
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ハイファンタジー > 異世界恋愛です。
貴族社会の恋愛ではなく、剣と魔法でモンスターと闘うファンタジー世界の恋愛物語で、ヒロインにベタ惚れのダブルヒーローが出てくる逆ハーレム寄りの三角関係ものです。
ヒロインは夢女子風味。前生はエンジニア職なので、少しソフトウェア用語が混じります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 06:30:00
110716文字
会話率:28%
【コミカライズ1巻好評発売中!】 僕の名前は国分健人、中学二年生です。 授業中に居眠りしていたら、学年丸ごと異世界に召喚されていました。 でも、召喚主である王女様が言うには、勇者としてではなく、不足している兵士を補うための召喚なんだって。
魔力判定では、なぜか僕だけハズレ判定で、危うく追放されそうになって、最後のチャンスをもらえたんだけど……なんだか嫌な予感しかしないんだよねぇ……ちゃんと元の世界に戻れるのかなぁ…… 絶体絶命の危機に目覚めるチートな力? 護衛は最凶スケルトン? 森を抜けたら別の国? 一人放り出された異世界で、チートっぽくない生活が始まります。 ダンジョン? まだ入る許可がもらえません。 今日は倉庫で一日芋運びして、日給350ヘルト。 えーっとギルドからの借金と今月の下宿代が……あぁ、下宿先は食堂なんで、ご飯は美味しいですよ。 書籍(双葉社モンスターノベルス1巻2巻発売中) コミカライズ(双葉社がうがうモンスターとニコニコ静画で連載中) カクヨムでも公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 19:20:00
5115272文字
会話率:56%
アルトには思い人がいた。学園で出会ったハンナという少女だ。その少女が殺された時から、アルトは復讐を誓った。
だがアルトには力がなかった。存在力が低く、どれだけレベルを上げても強くなれなかった。あらゆる力や知識を求めたが、遂にアルトの復讐
は叶わなかった。
老衰により永遠の眠りについた後、アルトは二度目の人生を歩むチャンスを得た。
「賭けるのは自分の命。たったそれだけで、すべてを救えるんだから安いものだ」
生まれ変わったアルトは、神から与えられた新たな力「工作スキル」を駆使しながら、ハンナの命を救うために動き出した。
――底辺魔術士が、二度目の運命を改変する。
※本作はカクヨムにも同時投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:00:00
656284文字
会話率:29%
フォーン家三男のクリスは、将来を期待されていたのに無能に育ってしまう。
ついたあだ名は『でくの坊』。あまりの無能ぷりに、たった十二才で廃嫡されてしまった。
そんなクリスは書庫で不思議な魔導書を発見する。
それはパラメーターを調節し、
様々な魔術の改造使用を可能とするものだった。
かねてより魔術に興味があったクリスは、これに興奮。様々な魔術を改造し、次々と使用していく。
自由気ままに創作魔術生活を送るクリスに、次々と難題が降りかかる。
だが、クリスは気付かない。
気付かぬまま、何故か問題を解決させてしまう。
この物語は、いずれ英雄と呼ばれる子どもの、勘違いサクセスストーリーである。
※本作はカクヨムにも同時投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 18:00:00
181234文字
会話率:30%
「お前らいい加減にしろよ! 俺は魔剣技師で何でも屋じゃねぇし、ここは工房で、食事処じゃねーんだよッ!!」
日本人だった前世の記憶を持ってこの世界に生まれた主人公バッカス。
彼は子供の頃に神が振るう神剣と呼ばれる武器を見た。
それ以来
、彼は神剣に憧れそれに迫る魔剣を造ることを夢に、魔術と魔導技術の世界へと足を踏み入れた。
そして現在――24歳のバッカスは、酒好きの多い町ケミノーサで魔剣の研究をする片手間に、日用品の魔導具を造ったり魔術士として何でも屋を手伝ったり昼行灯として食事をしたり酒を呑んだりしながら生活している。
魔剣だけ造っててもお金にならないので仕方が無い。
神剣にこだわり続けてても生きてはいけないから他のモノも造る。
いつかは神剣に迫る魔剣を造りたいがそれはそれ。
魔剣技師バッカスは好き勝手生きている。
酒を呑むのは好きだし、食事も大好き。料理そのものは趣味ながらプロの域。
何でも屋としても腕利きで、魔術士として戦闘するのもお手の物。
気づけば餌付けしてしまっていた友人知人に囲まれて、魔術の腕前頼りにやたら厄介事が舞い込んでくる気がするけど気にしない。
口は悪いがお人好しのバッカスは、喰って呑んで魔剣を造って、時々舞い込む厄介事に手を貸して、ちょっぴり女難の相に悪さをされながら、日々の生活を営んでいる。
冒険控えめ、食事は多め、時々バトルな、スローライフ気味異世界生活を送るバッカスの雑記帳。
これは――強き芯を抱く者たちの幻想譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 20:29:53
581040文字
会話率:45%
商業ギルド支部の警備員ブレイズは、ある雷雨の夜、魔境の森で死にかけの少女を保護する。
後日、相棒ラディカールと森へ調査に赴いた彼が目にしたのは、魔境の森の不可解な変化だった。
獣たちは、浮足立って落ち着かず。
奥にある謎の小屋は、それまで
開かなかった扉が破られている。
拾った少女はやがて目を覚ましたが、自身に関する一切の記憶を失っていた。
ウィットと名付けられた少女はギルドで暮らすことになるが、ある事件をきっかけに、奇妙な異能を発現して――。
剣士ブレイズと魔術士ラディが、謎のボーイッシュ少女の面倒を見ながら魔境の謎に向き合ったり向き合わなかったりする、下っ端日常ファンタジーです。
※地味に異世界転移の要素があります。
※この作品は他サイトにも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 23:02:00
588203文字
会話率:39%
アウローラ=ヴァン=エヴァーフレイムはかつて『人魔大戦』を終結に導いた伝説の英雄『聖王』に仕える騎士であり、凄腕の魔術士だった。
しかし終戦から十年後、アウローラは主君を護れなかった罪悪感から、アルカディア聖王国の都市・ラルクスで無
気力な日々を送っていた。
生きる目的も、展望もない怠惰な日常。
そんなある日、若き女領主・セリアより奇妙な依頼を持ちかけられる。
「――お前に、ある少年を護ってもらいたいんだ」
依頼を渋々引き受けたアウローラは、やがて少年を取り巻く環境が巻き起こす事態に否応なく巻き込まれていく。
その少年がまさか、最愛の主君の生まれ変わりとも知らずに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 03:43:52
130371文字
会話率:27%
魔法士の一族リティアは、わけあって魔術士養成高等学校に入学する。そこで出会う友人達と共に課題をこなしたり、困難に立ち向かったりしていくうちに、自分の過去、そしてこれからの未来を考えていく。これはリティアが魔術薬師になるまでの物語。
最終更新:2025-03-17 19:00:00
2573912文字
会話率:56%
魔術士のニブイチは自説の検証と生活の充実を求め、理想の女性としてテルテを生成しようとした。それはほかでもない、自分のためだった。しかし、出来上がったテルテはニブイチの思惑とはかけ離れていた。
最終更新:2025-03-09 01:10:00
136688文字
会話率:50%
かつて魔物達を率いて世界を恐怖に陥れた魔王。しかし、魔王は人々の希望である勇者によって討ち倒され、世界に平和が戻った。
それから500年の時が流れた。
勇者の仲間の一人である不老不死の魔女と呼ばれるネイティアースという魔術士は勇者が没した後
も世界平和のために国々で活躍していた。
世界一偉大な魔術士として名を連ねている彼女だったが、彼女の寿命が間もなく尽きようとしていた。期間は約1年。
そんな彼女は残りの時間を世界漫遊で面白可笑しく過ごそうと思い立った。
これは超ポジティブ思考な魔女が行く先々で人助けをしながら旅を楽しむ物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 06:24:14
107695文字
会話率:24%
誰か来て! ここにヤバい人がいます!
どうやっても女の子にしか見えない、道具屋兼落ちこぼれ付与魔法剣士と、微妙なお年頃でショタコンの性癖を拗らせ気味のお姉様魔術士の二人がくりひろげるコミカルファンタジーです。
ここは東西に果てしなく長い
大陸の中央部にあるトアール王国。
その北部に位置する北の都。町の名前はまだ無い。
北の都には複数世代からなる、古代の地下都市や迷宮があり、冒険者ギルドには深層へと挑戦する冒険者たちが集まっていた。
道具屋こと付与魔法剣士の少年サントも、そんな冒険者の一人。
少年なのに可愛いだけが取り柄で、非力で役立たずと貶される彼の前に一人の女魔術士が現れる……。
この作品は「カクヨム」「ノベマ」他にも掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 19:07:23
28752文字
会話率:43%
ステータスとスキルが存在する剣と魔法の世界。記憶を失ったまま湖をのぞむ草原で目覚めたユウは、魔物に襲われ近くの町に逃げ込む。人の良いおじさんのデリック、自称図書館司書の少女エルに世話になりながら、右も左もわからない異世界でユウはようやく安
定した暮らしを得ようとしていた。しかし、その町はとんでもない秘密を抱えていた!
ユウは成長率が大幅に上昇するユニークスキルと魔法の才能を駆使して弱肉強食の世界を歩んでいきます。ユウの成長はこの世界の住人より遥かに早く、周りを圧倒しながら強くなっていきます。ユウの重力魔法はあらゆるものを破壊し押し潰し、その反面回復魔法で様々な人間を救います。そしてユウは仲間とともに、あらゆる試練を乗り越えていきます。
処女作です。どうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 01:32:39
1709720文字
会話率:44%
勇者候補パーティー所属の熟練闇魔術士、《バクタ・ナガラ》。
頼れる仲間たちと共に竜王を討伐し、勝利を掴んだ──はずだった。
だが、竜王の転生能力に巻き込まれ、
気づけば魔術の才能S級の少年《アカツキ》の身体に転生していた。
しかも俺だけじ
ゃない。
討伐したはずの竜王まで、一緒に転生憑依してる……!?
喉の病気で魔術の詠唱すらできない天才少年、アカツキ。
生きるために俺は《触手魔術》を使い、アカツキの喉を治療した。
だが、その瞬間、俺は気づいてしまう。
──アカツキの魂はまだ、この身体の中に残っていたのだ。
こうして俺(憑依中)、教え子(本来の持ち主)、
そして討伐したはずの竜王(なぜか憑依中)。
「3つの魂が1つの身体を共有する」、この奇妙なトリオの状況で、
俺はアカツキの「家庭教師」として、彼に魔術を教えることになった。
「僕、また空を飛んでみたいです!触手で!」
「そっかー空かー……え?触手で?」
……何故か気に入られてしまった、俺の触手魔術を。
元のパーティーに戻る方法を探しつつ、
教え子(と竜王)を鍛え上げる俺の奮闘記が、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 20:04:15
224228文字
会話率:35%
金糸のような髪に琥珀の瞳。
私の人生に影響した出来事は数多いけれど、彼との出会いは最悪だったと胸を張って言える。
そう。あれはまだ私がいたいけな少女だった頃――去った戦争で母国を失った私は、七年弱という長いサバイバル生活を経て家族ともど
も悪徳宗教にまんまと騙された挙句、なんの因果か人売りに攫われて競売にかけられる一歩手前まで追い詰められていたのだった――! (1章回想)
奴隷!? 好きでなりたい訳ないでしょうが! 何が何でもこの会場をぶっつぶ……いえ、抜け出して自由になってやる! ……って、意気込んだ矢先に私を窮地に追い込んだのが、例の彼だったっていう訳なのよ。
え? そんな事どうでもいいとして、どうして母国を滅ぼした国に素知らぬ顔で住み着いているのかって?
……どうしてでしょうねぇ? (にやり)
強欲なる勇者の書。
紫目の少女と強欲な針鼠が辿った後悔と希望の記録。
これは、勇者がいなくなった世界のお話だ。
素直じゃない少年少女が真っ直ぐ前を向く為の旅路だ。
失くした記憶と、過去の贖罪と、未来の因縁と。全てをない交ぜにしてページは進む。
そして、私を知っている彼の事を――私は、知らない。
1章:彼と私の最悪な馴れ初め
2章:浮島での就職活動
3章:浮島生活と白魔術士
4章:(いま、書いてるよ。)
※1 4章の公開について、詳しくは活動報告にて。評価・感想・誤字報告なども歓迎していますので、よければ「ぽちっ★」とお願いします。
※2 「カクヨム」「ノベルアップ+」でも投稿中。
※3 1章と2章の話数調整を行いましたが、内容に大きな変更はありません(2020.9.17.)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 07:10:00
1616850文字
会話率:39%
元宮廷魔術師のルナがギルドから受けた、貴族令嬢の護衛依頼。その依頼遂行中に、思わぬ形で、命の恩人フィンブルと再会。彼は初級魔法スロウしか使えないが、世界最高のダンジョントラベラーだった。
元宮廷魔術士とスロウ使い異なる二人の線が交わる時…
…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 09:41:48
6157文字
会話率:66%
魔術国家デ・ラ・ペーニャには、魔術の研究機関である『魔術大学』が無数に存在する。
学内では各分野における教授の指揮の下、新たな魔術や道具を開発すべく、大勢の魔術士が試行錯誤を繰り返していた。
17歳の少年、アウロス=エルガーデンは最
低水準の魔力しか持たない魔術士。
彼は魔術そのものではなく、魔術が出力されるまでのプロセスを簡易化・高速化する為の論文を作成しようとしていた。
過去に多くの魔術士が諦め、現在では“一攫千金論文”と揶揄される研究に臨むアウロス。
才能も愛想もないその少年の揺るぎなき信念は、それぞれに質の異なる闇を抱えた同僚達を巻き込み、やがて大学、そして国家にさえも多大な影響を及ぼす――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 00:00:00
1443334文字
会話率:34%
時は大正時代。華やかな文明開化が進む一方、社会の裏では「魔術士」と呼ばれる者たちが密かに活動していた。彼らは魔術を操り、国家や名家に仕える一方で、平民との関わりを禁じられていた。
物語の主人公、花村紗英(はなむら さえ)は没落した魔術士の
家系に生まれた少女。彼女は幼い頃に両親を失い、家宝として代々受け継がれてきた不思議な指輪だけを手元に残していた。この指輪は、彼女の運命を変え始めていた。
ある日、紗英は日本の魔術士を育成する名門「帝国魔術学院」から突然特待生として迎え入れられる。平民である彼女が学院に通うのは極めて異例であり、名家出身の生徒たちから厳しい偏見や冷たい仕打ちを受ける。
そんな中、学院で華族出身の有馬蓮(ありま れん)と出会う。蓮は魔術士の名門一族の御曹司であり、学院の生徒たちから憧れの的だった。蓮もまた、名家ゆえの責務や秘密を抱えており、次第に紗英との交流を通じて心を開いていく。
一方、学院内では謎の事件が次々と発生。やがてそれは、人間界と魔界をつなぐ「月影の扉」に関わる陰謀であることが明らかになる。そして紗英が持つ指輪が、その扉を封じる「鍵」であることが判明する。
指輪の力を巡って巻き込まれる二人。紗英と蓮は、魔術界を揺るがす真実と向き合い、平民と貴族、魔術士と非魔術士という垣根を越える決断を迫られることになる。
彼らは果たして、人々の未来と己の運命をどう切り開いていくのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 20:42:48
24979文字
会話率:44%
リランとアヴィストは同じ小さな村出身の幼馴染み。眉目秀麗な彼に秘密の初恋を抱いているリランは、変わらない日常を過ごすのだと信じて疑わなかった……あの日までは。
全てを奪われた少女は、唯一を奪われないために奔走する。たとえそれが、ただの自
己満足だったとしても。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 00:00:00
136454文字
会話率:50%