「おまえの嫁入り先が決まった」
虐げられて育った公爵令嬢エステルに告げられたのは、竜殺し、血みどろ伯爵と呼ばれる辺境伯との結婚。
エステルはしおらしく父と継母の言うことに従いました――が、実は内心、大喜び。
「これで長年の夢がかなう
わ!」
エステルの小さい頃からの夢は「記憶の花」という魔草を探すこと。
エステルは「記憶の花」を探すために、実は魔力が高く、魔法を使えることを周囲にひた隠しにしてきた。
同時に、母からの唯一の遺品である魔導書を使って、ひたすら魔法の訓練にとりくんできた。
これもすべて、「記憶の花」を探す自由を得たとき――つまり、結婚で家を出されるときのため。
そのときが、ついにやってきたのだ。
しかも、嫁入り先・クラウド・フォン・トレンメル辺境伯の所領は、魔力を湛えた土地にしか咲かない「記憶の花」を探すのに、うってつけの土地。
竜の棲む土地というのは膨大な魔力を有しているといわれ、クラウド辺境伯が退治した竜の棲み処付近にも魔石の大鉱泉があると噂されているほどだ。
エステルの父・リヴィエール公爵は密かにその魔石の大鉱泉を狙っていることを知ったエステルは、噂は本当だったのだと喜び、「記憶の花」探索に思いを馳せる。
腹に一物も二物もあるエステルだったが、御相手のクラウドも何か隠していることがある様子。
それぞれの思惑で行動する二人は衝突を繰り返すが、やがてお互いに知らない面を知るようになって……?
これは、ピュアな願いをひた隠して生きてきた二人が、心を温め合う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 14:30:00
131257文字
会話率:45%
アルラウネという魔物は、未成熟の魔草マンドラゴラの根が血を吸うことで生まれる。
成熟すれば血の主さながらの容姿に育ち、血の主が蓄えた知識を受け継ぐという。
――もし、このアルラウネが血の主の記憶をも宿すとしたら。
やがて自ら地面から
這い出た彼らは、果たしていかなる運命を辿るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 23:24:33
115714文字
会話率:14%
※コミカライズ1巻発売記念番外編更新します
いきなり異世界に来て、行き倒れる前に行き倒れられたスミレは、特に使命や能力があるわけでもなく、強大な敵に立ち向かうこともなく初心者向けの街の冒険者ギルドで働いている。謎の男に懐かれ、冒険者の卵た
ちに懐かれ、異世界の動植物とたわむれながらのんびり暮らすスミレの明日はどっちだ――
※カドカワBOOKS様から「行き倒れもできないこんな異世界じゃ とくにポイズンしない日常編」が書籍化しました
※2巻「迷子の迷子の子竜ちゃん編」は「竜の牙編」を元に書き上げたオリジナルストーリーになりますよろしくお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-04 23:53:03
2061372文字
会話率:48%
砂映・K、37歳、魔法薬師。
客からの信頼は厚いが、マイナーな魔草師という資格しか持っておらず、魔法関係職としてはありえない程魔力が低い。
ある日彼の勤める店に、長男が芋虫になった、と積多という男が駆け込んでくる。重大な案件として魔法関係職
最上位の魔道士に仕事が回るが、砂映はその魔道士、雷夜の手伝いをするよう言われる。雷夜は砂映の学生時代の同期生で、天才として名高い一方、「ゴキブリ雷夜」と呼ばれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 19:06:52
88519文字
会話率:46%
目の色が赤くなるのは当たり前。爪鋭くなるのは良くあること。背中に翼のような物が生え、火を吹いてもおかしくない。存在しない物が見え始め、気が狂いそうになり始めたら、そろそろやばい。
そして人間としての理性を失ったとき、そいつは魔物となる。そ
りゃそうだ。食べちゃいけないものを食ってんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-25 04:15:37
520文字
会話率:0%
スクエアエニックスのゲーム、サガをイメージした作品です。
キャラやシナリオはオリジナルです。
技、術、モンスターの参考はアンサガ、サガスカ、ミンサガ、ロマサガ3、フロ2など。
処女作です。世界観を何個も思いつかないので、この世界でいろんな主
人公を立てていきたいです。鍛冶屋の師弟編はちゃんとプロット立てたので迷子にならない……はず。
更新は不定期。
○冒険者パーティー編○
冒険者パーティーを組んでいる者達の冒険譚。
エルダードラゴンに挑んでみたり、ミミックを捕まえたり、魔獣に踏み潰されそうになったり、虫にたかられたり、魔草にかじられたりと戦いの日々を送っています。
○鍛冶屋の師弟編○
鍛冶屋のアシムに弟子入りしたイワンは、珍しい素材を求めるアシムの後を追って旅歩く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-05 19:48:12
161249文字
会話率:21%
クリスティーヌは、18歳の雪降る中に不慮の事故(ツルッと滑る)で頭を打ち、目が覚めると6歳の幼い頃の自分に戻ってしまう。
18年間に培った知識と技能をフル活用し、自分の欲望を満たす為、婦女だからできなかった事、自分にとって害ある者に仕返しを
する為に、戦い強くなり、邪魔な者は徹底的になぎ倒しながら手に入れたいものを少しずつ手に入れる。全身全霊をかけて魔獣と魔草の為に人生をやり直す、ちょっと変わった魔獣や魔草が大好きな、ぶっ飛び公爵令嬢の物語。
一部グロいシーンもございますのでR15としています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-27 23:00:00
343660文字
会話率:34%
「私の下僕にならない?」
魔術を根底とした文明が築かれた世界〝エルピス〟。
異世界からの侵略者である〝魔族〟は人間を遥かに超えた生命体で、瞬く間に世界を侵略していった。中でも秀でた力を持つ〝四天魔王〟を筆頭に、災厄の時代へと突入した。
そんな中、四天魔王の一人であるイグナーツ=エフェンベルクが人間に捕らえられた。
相手はティネと名乗る幼い少女。彼女はこの世界でも数少ない〝魔草薬師〟を名乗り、四天魔王の一人を我が下僕にせんと交渉する。
彼女が人質にしたのは、イグナーツの本体。
魂だけ抜き取り、変哲もない人間の中に埋め込まれられたのだ。
無力化された、歯向かうことも出来なくなった魔族は、少女の野望成就に力を貸すことにした。
魔族ですら生み出せなかった、禁忌の術の開発に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-25 07:45:59
76584文字
会話率:49%
シンラと共に生きた魔草薬の先覚者であるマリアンナーシェの傍らには、常にフェルディナントが寄り添っていたという。
最終更新:2019-08-09 20:10:05
13999文字
会話率:36%
全ては、天明八年六月二十四日に始まった。
壇ノ浦に生じた、大きな渦から〔あのお方〕が現世に復活した。
〔魔導維新〕
人間も、魔人も、妖鬼も、その日の出来事をそう呼ぶ。
魔によって、維を新たに導く――。
〔あのお方〕の力によって生まれた、
この世ならざる妖鬼が、九州・中国・四国と次々に侵攻。
その圧倒的な力を前に、幕府軍は敗退を繰り返し、その命運は風前の灯であった。
〔あのお方〕に支配された地域は、魔人と呼ばれる〔かつて生きていた者〕によって統治され、人間は奴隷であり、家畜であり、財産であり、食料と化していた。
しかし、人間も諦めたわけではなかった。
身分を越えて激しく抵抗を見せる者。幕府支配地域へ脱出する者。そして、魔人や妖鬼を専門に退治する〔狩り師〕も誕生した。
魔導維新は、多くの人の運命を、この国の未来も一変させた。
小幡徳之進。
印南藩家老の御曹司も、魔導維新によって狩り師となる道を歩む事になる。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。
※この物語は、「風説百魔草紙」と題した筑前筑後オリジナル作品企画の作品群です。舞台は江戸時代ですが、オリジナル解釈の江戸時代ですので、史実とは違う部分も多数ございますので、どうぞご注意ください。また、作中には実際の地名が登場しますが、実在のものとは違いますので、併せてご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-14 23:03:34
8012文字
会話率:45%
妖しき鬼よ、滅び候え~異形の妖鬼VS元公家の陰陽バトル!
闇が闇であり、夜が夜であり、そこに魔が潜んでいた時代。
公儀陰陽方奉行・櫛橋月京奏世は、櫛橋流陰陽道を駆使し人を喰らう妖鬼を追っていた。
いずれ、最愛の妻を喰らった鬼に出会えると信
じて。
巷説江戸演義と対を為す、幻想伝奇ホラーアクションの新シリーズ「風説百魔草紙」の櫛橋月京篇!
<カクヨム・アルファポリスにも掲載中>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-18 00:04:02
41798文字
会話率:51%
平山清記は、夜須藩御手先役という刺客である。その清記がとある公卿を暗殺し、その逃亡中に雨に降られ祠で雨宿りをするのだが――。
「天暗の星」の後日談ともなる、伝奇時代小説。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは一切関係
ありません。
※この物語は、「風説百魔草紙」と題した伝奇時代小説企画の作品群です。舞台は江戸時代ですが、オリジナル解釈の江戸時代ですので、史実とは違う部分も多数ございますので、どうぞご注意ください。また、作中には実際の地名が登場しますが、実在のものとは違いますので、併せてご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-03 02:10:49
2276文字
会話率:24%
五歳のとき、ある事件に巻き込まれ、自分の身体が痛覚を失っていることが周囲の大人に知られてしまったレイリ。そして、レイリの体は異常に再生能力が高かった。傷つけられても顔色を変えず、決して死ぬことがない少女は、人間が持つ恐怖と欲望に晒される。
事件の後、レイリは“薬草の魔女”と出会う。彼女に体質のことを相談したはずが、なぜか二代目“薬草の魔女”としての素質を見込まれ、修行を始めることとなった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-12 22:39:04
710文字
会話率:22%