神聖皇国『旭光』、ここは鬼などの人外の者が実在する、現代の『御伽の国』であった。
帝都東京の誇る運河地区次期領主の僕飯塚ナオヤは、ふとしたことから『鬼の呪い』を受けてしまった姉のナオミを助けるために『鬼退治』を行おうと、鬼殺しの専門家で
ある腕利きの『鬼術師』たちを河口近くの中洲にそびえ立つ巨大な居城へと呼び寄せる。
しかし実は我が飯塚家自体が古の『平安鬼族』の血を引いていて、すでに姉は銀髪に黄金色の縦虹彩の瞳と十二歳ほどの幼き身体という鬼そのものの姿へと『先祖返り』してしまっているのであり、鬼術師たちは単に姉の『糧食(エサ)』としておびき寄せただけだったのだ。
人肉を喰らったときだけ本来の二十代半ばの大人の女性の姿へと戻ることのできる姉と、実の姉弟でありながら男女の交わりをくり返していく僕。
そう。もはや人の血肉なしでは生きていけない姉はすべての事情を知る弟に縋り続けるしかなく、そして僕はそれをいいことに実の姉を自分だけのものにしていたのであった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-15 21:32:25
31449文字
会話率:41%
鬼人形の嘆きの詩です。
最終更新:2016-02-05 20:42:31
210文字
会話率:0%
様々な体験や邂逅を受け「僕」の心は徐々に荒んでいった。そんな中「僕」は故郷である岩手にて親友と再会し、そこで様々な災厄から守ってくれる人形を作る人形師の話しを聞く。
色々と調べ、ようやく人形師の住む村……氷上村へとやってきた「僕」だった
が、そこで「僕」が出会ったのは災厄から守ってくれる人形ではなく、災厄を起こす呪われた人形だった。
「僕」が闇の深淵へと歩む、闇行シリーズ第4弾。
今回は別の短編小説『B階の怪』と繋がっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-28 08:06:11
8720文字
会話率:23%