名門貴族の令嬢・リリアナは、王太子セドリックとの婚約を突然破棄される。彼の新たな愛人エレナの出現により、リリアナは「利用価値のない女」として一方的に捨てられ、家族からも追放されてしまう。
絶望の中で彼女は目覚める――自身に流れる強大な“魔
女の血”。
復讐を誓った彼女は、森の奥で魔女としての修行を始め、着実に力を蓄えていく。
そんな中、幼馴染のマーカスと再会。かつて彼女を想いながらも遠く見守るしかなかった彼は、今度こそリリアナの力になりたいと申し出る。
やがて王都に舞い戻ったリリアナは、セドリックとエレナへの復讐を開始。策略と魔術で二人を追い詰め、ついには王国の闇に巣食う真の敵――禁忌の魔術を操る黒魔導師の存在に気付く。
復讐の先に待っていたのは、単なる恋愛の裏切りなどではなかった。王家を操る古の呪い、そしてリリアナの血に刻まれていた“太古の魔女”の記憶。
リリアナは選ぶ。復讐だけでは終わらせない。
自らの過去も、憎しみも、運命すらも超えて――世界を救う“真の魔女”として、立ち上がることを。
黒魔導師との激戦の果て、封印の魔術で彼を葬ったリリアナは、戦いを終え、マーカスと共に新たな人生を歩み出す。
もう、誰の顔色も伺わない。誰にも縛られない。
これは、かつて復讐の魔女と呼ばれたひとりの少女が、再び“愛する”ことを知るまでの、再生の物語――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 19:10:00
118630文字
会話率:29%
病弱な妹に求められるまま、婚約者を譲った伯爵令嬢クラリス。
しかし、それは妹の「理想」だったはずが、彼女を破滅へと導くきっかけになった――。
自由を手にしたクラリスは、誠実な騎士カミルと共に小さな領地で新たな人生を歩み始める。
穏やかな愛を
育みながら、誰の顔色も伺わず、自分のために生きる未来へ。
これは、妹のわがままから解き放たれた姉が、自分の幸せを掴み取るまでの物語。
カクヨムでも公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:10:00
7887文字
会話率:34%
人生で初めて吐いた嘘は何だっただろう。
間違えてお母さんのコップを割ってしまった時かな、宿題を忘れた言い訳だったっけ。
でも慣れって怖いもので、今では顔色一つ変えず、さも当たり前のように嘘が吐ける。
私、譎《いつわ》 凛心《り
こ》 。高一。
ちょっと嘘が癖づいてるだけの女子高生をしています。
最近の悩み事は、夜な夜な学校の先輩に捕まって、抱き枕になる仕事をさせられてること。
別にいかがわしくはないけれど、他人に説明できる気はしない。お金を貰って、身体に触れさせてるから、当然といえば当然だけどさ。
でも、それより、何より。きっと、誰に言っても信じてもらえない理由がもう一つあって。
私を買ってる、その女の人、つき先輩は……。
人ではない―――人狼だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 18:00:00
24479文字
会話率:25%
──まだ「好き」と言ってないのに、
私の恋心は、彼に“録画”されていた。
高校生の天音は、ある日バズっているSNS動画を見て、凍りつく。
映っていたのは、**「自分が無意識に恋している瞬間」**だった。
視線、脈拍、顔色、瞳孔の開き──す
べてがAIにより読み取られ、感情が盗撮された“証拠映像”。
仕掛けたのは、クラスメイトの宮坂伊織。
無害そうな笑みを浮かべる彼は、《他人の恋心を視る力》を持っていた。
「天音、お前が俺を好きなの、最初から分かってたよ」
──これは、“心を盗まれた少女”と、“心を見すぎる少年”の、歪で透明なラブストーリー。
恋が始まるより先に、恋が終わっていた。
でも、私はまだ、愛されてみたい。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-27 18:19:41
7140文字
会話率:32%
かつて世界を支配した魔王レグナは、聖女との最終決戦に敗れ、死んだ――はずだった。 しかし目覚めると、そこは理解不能な超高層ビルが立ち並ぶ異世界「東京・渋谷」。 しかも、自身の肉体は、貧弱な日本の「高校生」になっていた。 名は黒須レグナ。魔力
は消失し、圧倒的な力も配下もない。 混乱の最中、彼は強制的に「都立桜並木高等学校」へ転入させられる。
未知の文明、奇妙な風習、そして何より、周囲の人間から感じる微かな魔力の波動。 この学校、ただの高校ではない。 冷酷な観察眼で周囲を探るレグナは、妙に落ち着いた少女、顔色を窺う少年、そして、制御不能な強大な魔力を秘める「生徒会長」の存在に気づく。 過去の因縁を感じさせる「聖女」の転生体、蒼月サラとの再会は、彼の深層に眠る記憶を呼び覚ます。 失われた魔力の残滓、現代東京に潜む異界の因子「魔核」の気配。 そして、突如として生徒が昏睡状態に陥る謎の事件――背後には、異界の尖兵、灰塚マラの影が迫る。
これは、魔王の矜持を胸に、現代社会で再び頂点を目指す、孤独な戦いの記録。 あるいは、新たな仲間との出会い、そして世界の命運を賭けた、壮大な物語の始まり。 彼はこの世界で、破壊の魔王となるのか、あるいは、新たな秩序を築く存在となるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 17:36:07
104971文字
会話率:8%
黒ぶち眼鏡の主人公、祝(いわい)は図書館で出来た赤髪ド派手ファッションな友人の荘介と不思議な眼鏡を見つける。
それは『殺された人間』が最後に見た光景を映す眼鏡だった。
日々入れ代わり立ち代わり映し出される他殺の光景。
そんなある日、その中
のひとつを目にして顔色を変えた荘介が眼鏡を持ったまま姿を現さなくなってしまう。
図書館以外で会うことはなく、ここで交流したこと以外は荘介についてなにも知らない祝。
しかしもし親友だと思っているのが自分だけだとしても、荘介を心配して助けになりたいと祝は考える。
とある場所で祝と再会した荘介は抱えている問題を吐露。
ふたりは協力して問題の解決に乗り出すが……?
■Attention
・やや湿度の高いブロマンスです(念のためBLタグを付けております。加えてBLとして見ても大丈夫なようにしています)
・ホラーというよりはややサスペンス寄りです。流血要素有り
・ハッピーエンド
・カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 16:35:00
10640文字
会話率:24%
ラフィリカは婚約者のシャリオンと従妹のマエリスの仲睦まじさに日々、ため息を吐く。
うんざりしていた。
両家の親達を集めて婚約を無くす為に舵を取る。
マエリスからシャリオンへの恋文。
内容は誹謗中傷と、婚約破棄を促すものだった。
両者は四面楚
歌の顔色。
点滅具合が、カラフルだわ?
悠々自適になると軟膏や娯楽用品のアイデアを出す。
そうして作ったものに関して、元婚約者達は関与できないようにした。
最後まで、うちを馬鹿にしていたので、わざわざこちらが作ったものなど使いたくはないだろうという、配慮だ。
優しさできっと今頃、嬉し泣きしているわね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 06:10:00
8744文字
会話率:19%
【あの、何処かでお会いしたことありましたっけ?】
伯爵令嬢のアンジェリカ。母親は元々身体が弱かったが、出産と同時に亡くなってしまう。
両親の愛を知らずに育ったアンジェリカ、彼女の唯一の希望は親同士が決めた婚約者の存在であり、20歳になった
ら結婚する約束になっていた。
やがて時が流れ、父親が子供を連れた女性と再婚する。実は相手の女性は父親の愛人でヒロインより2つ下の娘がいた。アンジェリカは新しく出来た家族に喜ぶも義母は冷たく、義妹は性悪でヒロインの物を何でも欲しがる娘だった。挙句に婚約者にまで手を出して妊娠してしまう。
子供が嫌いな義妹と、世間体を気にする家族と元婚約者にとって、子供は邪魔な存在だった。そこで彼らは生まれてくる子供をアンジェリカが浮気して出来た子供として育てさせようと決めた。
「お前は何一つ取り柄が無いのだから、せめて美しい妹の役に立つことをしてみろ」とアンジェリカを脅し、人の顔色ばかりを窺って生きてきたアンジェリカはその要求をのむことにした。
その浮気相手に選ばれたのが世間の評判が悪い冷血伯爵だったのだが、思いがけない溺愛がヒロインを待っていた——
*『ネオページ』にて先行投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 17:30:44
109576文字
会話率:53%
いくつもの命が散る戦場。家族から虐められているフィーネは、軍医としてその過酷な環境下で働いていた。
そんなある日、公爵騎士のレオンが戦場で負傷し、キャンプに運び込まれる。それに対応したのは、教会から派遣された聖女。彼女はフィーネの実の妹であ
り、家族からの寵愛も受けていた。しかし聖女の妹はレオンの惨状に悲鳴を上げて逃げ出してしまう。そこで代わりに対応したフィーネは、顔色一つ変えずにレオンを見事に治癒するのだ。
数日後、フィーネはレオンから結婚を申し込まれる。「レオン様は私の治癒魔法が目的で、それに愛はない」とフィーネは思い込むが、実はレオンは彼女のことを溺愛していた。
「戦場には聖女がいる──そんな噂を聞いていたが、確信した。君が本物の聖女だったんだな」
次第にフィーネの規格外の治癒魔法が、世に知れ渡っていくことになり……。※ハッピーエンドの幸せたっぷりのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:33:13
223738文字
会話率:39%
この作品には暴力、殺人、ごく軽微な性的描写や乱暴な言葉があります。
この作品の楽しみ方:
覚えのない話をしてくる人が多くてげんなりする主人公を応援しよう!
「式典の前に、諸君には伝えておくべきことがある!」
彫刻が施された壮麗な大階段
の中程に立ち、そう声高に言い放ったのは王太子フィアベル・ルミナント・アントピア。客観的に見ても「美しい」と評価される金髪青眼の彼は王族らしい煌びやかな式典服を纏っている。
そんな美青年に身を寄せているのは垢抜けない赤毛と栗色の瞳をした少女。無垢さや純朴さを引き立たせる淡い色合いのドレスに身を包む彼女はシーナ・ヨーギという名前の元庶民だった。
「私は今この時を以て、狡猾で陰湿な悪女、クロエカイン・リリーベル・ヘルロンドとの婚約を破棄する! そしてこのシーナ・ヨーギ男爵令嬢を新たな婚約者に迎える!」
「悪女」と名指しされたクロエカイン・リリーベル・ヘルロンドが、色めく人集りから現れた。
大階段の前へと進み出るリリーベルは、星の輝きに似た白金の髪、紅玉の瞳を持つ美しい淑女だった。
「フィアベル王太子殿下。この件については殿下と私の個人的なものであったはずです。何故このような場で、そのように一方的に決定を下されるのですか?」
ルミナントはシーナを庇いながら婚約者を睨みつけた。
「貴様の悪行を俺が知らぬと思っているのか! 貴様は嫉妬のあまり我が愛するシーナを虐げ、孤立するように追い込んだ! こうして悪行を知らしめねば貴様は罰を受けずに逃げるだろう! 王族に楯突くあの目障りな断罪卿に泣きついてな!」
断罪卿、という言葉を聞いてリリーベルは顔色を変える。
「フィアベル王太子殿下、婚約破棄については受け入れます。ですが謂れなき罪と当家への蔑みは撤回してください」
「王家を軽んじる断罪卿の義娘は罪を認めぬらしい! 貴様など貴族の風上にも置けぬ! 国外追放だ!」
怒りのままに王太子がそう叫んだ時、閉ざされていた大扉がけたたましく軋みながら開いた。
「今し方、我が家名を蔑む声と何の根拠もない裁定を下す声が聞こえた。はて、私には覚えがない。蔑みを受ける理由も、何の権限もなく貴族子女を罰する愚かな王太子がいることにも」
天井から降り注ぐシャンデリアの光が反射しないほど黒い板金鎧を鳴らしながら、背の高い影のような存在は嗄れた低い声で言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 01:00:00
126465文字
会話率:35%
主演のシンヨコレディたち、馴染みの喫茶店にて。
名も無き男共から合コンに誘われた。
「オレたちと、みなとみらいで夜景見ながら食事でもしようぜ」
空架橋「え、え、えっと……」
横浜の、洒落たミナトに他県出身者特有の憧れはあれど、ナンパを受け
たのは初めてだったので決めかねる。
とりあえず3人の友人の顔色を伺ってみた。
その生粋なハマっ子達は、苦い表情ではっきりと拒んだ。
新治英々子「ミナトだって。だっせー」
寺家育美「ホント、時代遅れよね」
舞岡市治「田舎ものですか?」
ディスられた野郎共は、気落ちして去りましたとさ。
このお話は、市治さんの地元横浜市にはびっくり意外な伝承が数多くありまして、それを自由奔放に楽しんでいます。
伝承を愛し、史跡を愛し、妄想を愛し、歴史をスパイスに。
旅の醍醐味とは、時間とお金の無駄遣い。
日本全国どの地域でも、皆様の足下には"伝承"という名の異世界が眠っているのです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 10:51:13
72253文字
会話率:38%
「嫌いなもの」を書く作文課題。
誰かの顔色と、気を遣う日々の中で
たった一行の本音すら、言葉にできなかった。
素直になれなかったあの日の記憶が、
今もどこかで、静かに息をしている。
最終更新:2025-06-30 19:58:37
1896文字
会話率:33%
お洒落な街の中心にあるギルド。その一角、酒場にて交わされた一言が、全ての始まりだった。
「御前はクビだ。」
あまりにも強すぎるがゆえに、仲間から“不要”とされた男――魂魄雨笛(こんぱく うてき)。
孤独な旅立ちを余儀なくされた彼が出会っ
たのは、ボロ布のような服を纏い、怯える瞳で大人を見上げる一人の少女だった。
彼女に名はーー無かった。
「その娘を僕に頂戴?」
白銀貨一枚で少女を買い取り、逃げるように彼女を連れ去る雨笛。
怯えた目と蒼白な顔色――彼女が抱える心の傷を癒すように、雨笛は魔法を教え、彼女に「ミナヅキ」という名前を与えた。
けれど、それはただの始まりに過ぎなかった。
最強ゆえに独りとなった男と、傷ついた少女。
ふたりの旅は、かつて見捨てられた“ギルド”や“世界”そのものを巻き込む、
再定義(リデファイン)される冒険譚となっていく。
かつては戦闘の流れすら速めてしまう圧倒的な存在。
今は“師”として“守護者”として、少女とともに――彼は歩み出す。
これは、英雄達の話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 11:54:22
1043文字
会話率:34%
変化を嫌い、ただ流されるままに日々を生きる高校生・相沢蓮。
家族の単身赴任をきっかけに始まった一人暮らしは、蓮にとって初めての“自由”だった。
誰の顔色も窺わずに過ごせる夜の街――そこで蓮は、透明な孤独を纏った少女に出会う。
「私にはもう
…顔色を窺う人すらいない…」
彼女のその一言は、蓮の心に静かに波紋を広げていく。
これは、誰かの言葉に揺れながら、自分という存在をようやく問い直す、
そんな“空白の旅路”を歩む少年少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 21:43:19
2953文字
会話率:17%
父に冷遇されて育った貴族令嬢アンジェラは、第二皇子に見初められて結婚する。
「わたしを不遇から救ってくれる皇子さまかもしれない」
そう夢見ていたが、彼は──とんでもない男だった。
気弱で臆病なアンジェラは、夫の顔色を伺いながら監禁状態の生活
を送ることになってしまう。
ある日、護衛騎士のグレゴワールと共にこっそり外へ飛び出したアンジェラは、それをきっかけに「自由に生きたい」と思い始める。
しかし、外に出たことが第二皇子に気づかれてしまった。連れ戻そうと追いかけてくる夫から逃げている途中、グレゴワールはアンジェラを守ろうとして瀕死に。
「このままわたしは、誰かに守ってもらいながら一生逃げ続ける人生を送るの? ……そんなの嫌だ」
そう思ったアンジェラは、夫の支配から独立することを決意する。
無力なヒロインが「離婚」という目標に向かって突き進みながら、ヒーローと共に成長していくロマンスファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:20:00
94685文字
会話率:29%
――え……?
アパート暮らしの大石という男がいた。その夜、彼はふと部屋の中をゆっくりと見回し始めた。唐突に、何かの“気配”を感じたのだ。しかし、部屋の様子は朝出かけたときとまったく変わらない。玄関と窓の鍵はきちんと閉まっており、誰かが
侵入した痕跡もない。
だが感じる。言葉では説明しようのない、確かな存在感がそこにある。
大石は戸棚の隙間、押し入れの中、カーテンの裏――思いつく限りの場所を調べ尽くした。
何も見つからない。しかし、諦めて布団に潜り込んだあとも、その気配は消えることはなかった。
やがて、大石は確信した。間違いない、自分は――。
「幽霊に取り憑かれたみたいなんだ……」
一週間後の晩。居酒屋のテーブルを挟んで向かい合う友人に、大石はそう打ち明けた。
友人は「はあ?」と言いかけ、言葉を飲み込んだ。目の下には濃い隈、頬はげっそりとこけ、顔色も悪い。冗談を言っているようには到底見えなかった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-05 11:00:00
2135文字
会話率:67%
「ファウスタ グランディ公爵令嬢、私は君との婚約を解消したい。なぜなら、真実の愛を知ったからだ。」
王立貴族アカデミーの卒業パーティーの場でシャルル王太子は宣言する。
ファウスタ公爵令嬢は顔色を変えずに内心の喜色を隠している、周りの生徒達は
まるで芝居を観る様な好奇心で王太子、公爵令嬢、そして王太子に手を捕まえられている困惑の表情のヘレナ アニエリ男爵令嬢を眺めていた。ヘレナは上昇志向の強い令嬢だったが、あくまでワンランク上を目指していた、王太子というはるか上は対象外なのに、どうしてこうなったのか、そしてここからどうするのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 15:00:00
6130文字
会話率:37%
22歳のクララは、父の爵位を継いでマグラス伯爵家の当主となるはずだった。
しかし、妹のイザベラに次期伯爵の座を奪われてしまう。イザベラはさらに、クララの婚約者デリックまで奪っていった。実はイザベラとデリックは、浮気関係にあったのだ。
で
も。クララは全然悔しくない。今日ものんびりまったりと、花壇で土いじりをしている。
彼女は社交場よりも花壇を愛し、花や野菜を育てるスローライフを切望していたのだ。
「地位も権力も結婚相手もいらないから、のんびり土いじりをしていたいわ」
そんなふうに思っていたとき、一匹の黒猫が屋敷の庭へと迷い込んでくる。艶やかな黒い毛並みと深緑の瞳が美しい、甘えん坊の仔猫だった。
黒猫を助けた縁で、『飼い主』を名乗る美青年――レナス辺境伯家の次期当主であるジェドとも妙なご縁ができてしまい……。
「俺の猫を保護してくれてありがとう。猫を助けてくれたついでに、俺のことも助けてくれないか? 俺の妻になってほしいんだ。契約結婚で構わないんだが」
「……はい??」
とんとん拍子に話が進み、レナス家に嫁入りしてしまったクララ。嫁入りの報酬として贈られた『わたし専用の畑』で、今日も思いきり家庭菜園を楽しみます!
病弱なジェドへのお見舞いのために、クララは花やハーブ料理を毎日せっせと贈り続けるが……
「あら? ジェド様の顔色、最近とても良くなってきたような」
一方、クララを追い出して喜んでいた妹&元婚約者のもとには、想定外のトラブルが次々と……?
――これは予期せぬ嫁入りから始まった、スローライフな大事件。
クララと甘えん坊の仔猫、そして仔猫にそっくり過ぎる訳アリな旦那さまが繰り広げる、ハッピーエンドの物語。
* 併載:カクヨム
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 12:20:00
123496文字
会話率:48%
元社畜「足立 幸」が、勇者ではなく異世界に勇者を派遣する神に転生。神社会は昨今の転生ブームで超ブラック…。
そんな多忙という言葉では足りない第2の社畜人生を送っている足立の元に届いたのは、見覚えのある世界の情報…。
なんと、前世で熱中してい
たゲームそっくりの世界でした。
はっとして、手元の勇者候補一覧を見ると、そのゲームの推しであり勇者である主人公の名前がしっかりとありました。
気分が高揚したのも束の間、シナリオを思い出し足立の顔色は真っ青になります。
なんと言ってもこのゲーム。仲間集めが難しすぎることで有名で、選択ひとつでパーティ加入フラグがへし折れていき、最終的に勇者1人で魔王討伐という鬼のようなルートの存在するゲームなのです。
辛い思いをする推しなど見たくない。
推し勇者の未来を守るため足立は勇者を導くことを決意します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 23:24:50
3088文字
会話率:28%
華やかな舞踏会で突如王太子から婚約を破棄された公爵令嬢エレオノーラ・フォン・ハーフェンシュタイン。彼女の独特な言動や奇妙な趣味が原因だと言われても天然に受け止める彼女の日常は、婚約破棄後も変わらず穏やかに続いていた。
しかし、街中では
突如として奇妙な出来事が起き始める。「顔色の悪い人々」がよろめきながら歩き、人々が慌ただしく逃げ回る。
彼女の周囲では血相を変えた親友のオリヴィアや、疲労困憊した護衛騎士団長ガーウィンが必死に何かを伝えようとするが、エレオノーラは首を傾げるばかりだった。
混沌と恐怖に包まれた世界で、唯一平和な心を保つエレオノーラの目を通して描かれる短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 12:10:00
6517文字
会話率:47%
アデラインは優秀な騎士を多く輩出する名家ノーチェ侯爵家の第三子として生まれたが、体が弱く剣を持つには不向きな娘だった。ただ、それだけならまだしも彼女は魔力を多く持っていたのだ。この国では魔法使いと騎士は競い合う存在であり、いがみ合っていると
いっても過言ではないのに。
騎士の名家として名を馳せるノーチェ家の子どもとして、魔力を多く持つことは恥だと両親に言い続けられたアデラインはある日とうとう悪名高い元騎士に嫁がされることになる。
しかし、アデラインはそれでも両親に逆らおうとはしなかった。貴族である以上、家が取り決めた結婚は義務だ。ただ一応聞いておこうとふと思い、両親にこう尋ねた。「この結婚に益はあるのですか」と。すると両親は「ない」ときっぱり言い切った。
だからアデラインは、最後の最後に思い切り反抗というものをしてやろうと決めた。思えば物心ついてから常に両親の顔色伺い、その命令に従ってきたのだから一度くらいは許されるだろう。そんな甘い考えの下、アデラインは短い自由な学生時代に恋した人の家に押しかけることにした。最後だからと言い訳をして。
両片思い系男女が、いろいろな障害を乗り越えてくっつく話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 23:50:33
74827文字
会話率:66%