高校生の原田幸直は、幼い頃兄の高校の学校祭で食べたクレープに魅了され、クレープ道を日々邁進している。
そんなある日、自身の学校祭のクラス模擬店で、アルバイト先の店長・水木が、あの日のクレープを作った〝妖精さん〟だということが判明する。
妖精
さんに無自覚で初恋を抱いていた幸直は、それを無自覚のまま水木を師匠と呼び、弟子になると宣言した。
しかし水木は憎々しげに拒否する。
だが幸直は諦めない。必ず弟子になるという思いを持ちながら、バイトに精を出す。
後日、ある妻子連れの客と水木が気まずい雰囲気になってしまうのを見た幸直。
以前、道路横断の介助をしたことで知り合った水木の祖母に相談してみる。
それをうけてか、祖母は翌朝水木に、幸直が案じていると伝えた。
水木は余計な着回しを、と思いながら、幼い幸直と出会った時のことを思い出す。
落ち込んでいた当時の自分を掬い上げてくれたことには感謝しつつ、それでも他者をどうしても信じられない彼は、翌日幸直と話をすることに決めた。
翌日、バイト終わりの幸直は水木に呼びとめられる。
撒き餌代わりに水木が作ったクレープを食べながら、幸直は水木が他人を拒絶する最たる原因を聞くことになった。
水木は新卒就職先のパティスリーにて、嫉妬に駆られた先輩からの酷いモラハラ、その先輩から脅された後輩からの意図せぬ裏切りに遭った。
それで心が折れ退職し、祖母の元に帰ってきたのだ。
その後輩というのが、先日の親子連れの父親である。
それを聞いて、幸直は初恋をはっきりと自覚した。
幸直は、恋心があることも白状しつつ、それでも弟子になりたい、絶対に裏切らないと告げる。
しかし水木は首を縦に振れなかった。パワハラと裏切りのトラウマは根強い。
どうしても弟子になりたいなら、と彼が出した4つの条件に、幸直は一も二もなく頷いた。
幸直はこの条件を達成する自信があったのだ。
それから数年後。幸直の専門学校卒業式の日に、水木は彼の本気を知らしめられることになるのだった――……。
原田幸直(はらだ ゆきなお)
高校1年生。
幼い頃に食べたクレープが忘れられず、クレープフリークとなった。
父方の遺伝で見た目も体格もゴツい。
水木裕斗(みずき ゆうと)
幸直がアルバイトしているクレープ店の雇われ店長。
過去のトラウマで他人には無愛想になってしまう。
中肉中背。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 19:00:00
64231文字
会話率:30%
ピンポンダッシュ──子供の頃、退屈な下校時間中にしでかした方もいたのではなかろうか。
他人様の住居の呼び鈴を鳴らし、家主が出てくる前に逃げ出す、というアレである。
呼び鈴の代わりに石や雪玉を投げたり、ついでに虫やカエルの死骸を玄関先に放っ
てみたりと、悪餓鬼にはたまらないイベントだった事だろう。
しかし、悪行は存外あっさりとバレるもので、翌日登校するなり、職員室に呼び出されたり……。
と、こんな具合でピンポンダッシュのお話でございます。
※この作品は小説投稿サイトノベルアップ+でも投稿しています。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-17 16:07:39
1735文字
会話率:17%
雪の日に思う事
許す事
キーワード:
最終更新:2024-02-05 16:58:19
413文字
会話率:0%
慌てて追おうと顔を出した青年は、赤い炎を薄くまとった銀の大剣が、飛んでくる雪玉をスラリと斬ったのを、すぐ間近で見た。
じゅわあ、と蒸気を上げて消滅する雪の塊。
***
魔法使いたちと貴族の坊ちゃんと捕虜の少女と酔っ払いのおっさんが雪合戦
する話。
前中後編の全3話です。
***
「ええええ」と貴族の少年がソワソワと頬を押さえる。
脱落者席から、冷やかしの口笛と祝いの言葉とブーイング。
「こないだからなーんか怪しいと思ってた」とにやにや笑う先輩。「式にゃ呼べよー」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 20:00:00
7370文字
会話率:36%
無職になったので、田舎に帰り、
親の会社を手伝うことになった。
この職場には問題が多い。
問題の根本はわかりきっていて、
しなくて良いことが大半を占める。
俺の仕事は雪上を転がる
泥だらけの雪玉であった。
いかれぽんちの掌編
小説――。
―――――――――――――――――
他サイトでも重複掲載。(外部サイト)
https://shimonomori.art.blog/2023/04/29/rollinrollin/
文字数:約10,000字(目安5~15分)
各話1,200~2,000字区切り
※読了目安は気にせず、
ごゆるりとお読みください。
※本作は横書き基準です。
1行20文字程度で改行しています。
その他の作品の案内。(外部サイト)
https://shimonomori.art.blog/2022/04/30/oshinagaki/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 00:00:00
10710文字
会話率:20%
彼女は目覚めた…薄暗い遺跡の中で。
彼女は出会った一人の少女と。
少女は遭遇した一匹の彼女と。
この物語はここから始まる。
一回終わりを迎え複製されたこの世界で彼女の在り方は?
どちらに転んでも世界は虚ろへと変貌する。
選択に答えなんてない
、彼女は自らの選んだ道を進む。
何が幸せか…それは見てからのお楽しみ。
傍観者は傍観者らしく苦しむ様を見て嘲笑いましょう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-07 23:53:12
8968文字
会話率:27%
よくあるバス事故で異世界…じゃなく、異世界ではあるが他空間にとばされ閉じ込められてしまった主人公。
抜け出すためにあれこれ頑張るが結局出ることが出来ずに長い年月が経ってしまった。
冒頭からピンチのヒロイン、訳の分からない空間に閉じ込められた
主人公、この二人と一匹(?)が出会い、異世界へと脱出できた主人公は何をするのか。
これから始まるのはヒロインの成長の物語であり、主人公の目的を果たすための物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-01 21:24:16
25652文字
会話率:39%
私、高橋明里は北海道に住んでいて、2月27日に16歳の誕生日を迎えた。放課後、仲のいい男子で隣の席だった広田光樹が誕生日プレゼントをくれるというので、彼について行くと、渡されたものはなんときれいに作られた雪玉だった。大切にしてね、と言われた
私はそのまま捨てることもできずに、家の冷凍庫に置いておくことにしたが、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 23:56:10
4424文字
会話率:58%
静かな夜だった。夕方から降り出した雪は日が暮れてからも降り続き、世界の音を消していく。
翌日、窓の外は一面の銀世界に覆われていた。
雪の中、出勤した騎士団本部前は雪玉が3つ積まれた雪だるまをはじめとし、動物を模したものや、人物を象かたどった
ような精工なものや巨大な雪山があった。
その雪山の前でリンデンブルグ皇国の第一皇子マクシミリアン・アルトゥール・フォン・リンデンブルグは意気揚々と告げた。
「祭りをするぞ!」
開催は明日より2日間。1日目に音楽隊の演奏と儀仗隊のファンシードリル披露、2日目は騎士団対抗雪合戦!
それに強制参加が決まったエレノアは静かに溜息をついた。優勝チームは報奨金及び真珠騎士団との食事会となっている。
食事会回避のためにもなんとしても優勝しなくては!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-14 11:52:52
13426文字
会話率:46%
真冬の新月の日に、ボウボウと勢いよく火を焚き、村中の人たちが外に出てお祭りをするのです。『星送りの祭り』と呼ばれるそのお祭りの様子を、ちょっとだけのぞいてみましょう――
最終更新:2021-12-28 21:22:07
1525文字
会話率:35%
近未来日本。
人類の科学分野の進歩は留まることを知らず、AIやロボット技術の発展により人類は合法的に奴隷を手に入れることとなった。大多数の人類が労働から解放され、各々が自由な時間の使い方を確立し、豊かな人生を謳歌することを実現していた。
そんななか主人公の鬼丸シュウタは大学に通いながらせっせとバイト三昧。いつもと変わらない日常はほんの少しだけもたらされたきっかけによって坂を転がる雪玉のように大きく変貌していく。
事故に合い、目が覚めるとそこは地下に建設された巨大施設。その施設は非合法なテクノロジーが地下に潜ったことで発展を遂げ、巨大な競技場を形成していた。
魂を可視化する《ヨミヨミギア》
サポート美少女アンドロイド《エーテル》
自分の意思とは反して強制参加させられる主人公。
地下施設で繰り広げられる3対3の異能力バトル。
そして主人公の異能《魂喰》の能力が波乱を巻き起こす!
■この作品は【カクヨム・ノベルアップ+・ノベルバ・マグネットマクロリンク・待ラノ】でも掲載中(予定)です。読者の方の好みの環境でお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-19 18:28:30
43256文字
会話率:47%
わたしとあなたのおはなし
最終更新:2019-08-30 23:47:21
3806文字
会話率:32%
少女は山中で身の丈より遥かに巨大な、卵と出遭う。
彼女は以来、それらに毎日「水」を注いだ。
何の故にか、それは、母性である。
彼女の稀なる一日は、雨季の初めの日であった
※かつて見た夢を小説に編集したものです
最終更新:2019-05-06 22:38:47
30822文字
会話率:38%
努力は報われるのであります。これは、真実です。さて、どうだろう
キーワード:
最終更新:2018-12-09 00:02:58
2402文字
会話率:35%
「椰子のみ食べたい雪玉、熊と出会う」という、橋本洋一さまのあまりにも不可解で素敵なフレーズが気に入って、作品を書かせていただきました。
詳しくは、こちらを。→ https://mypage.syosetu.com/mypageblog/vi
ew/userid/1423845/blogkey/2235304/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-04 22:58:41
447文字
会話率:0%
「雪合戦をしませんか」
幼少期、近所の豪邸に住んでいた高富は、貧乏長屋の純一を見かけると声をかけてきて、一緒に遊ぼうと誘った。
遊びの中で、互いにぶつかった雪玉が消滅したよう見えた、曖昧な記憶。
数十年後、純一は高富と一緒にあるプロジェクト
に参加していた。
高速で電子と陽電子を正面衝突させて、宇宙が出来た原理を知ろうという実験。
頭脳の高富、技術の純一。
幼馴染み故、ぴったりと息の合った二人だが、危険を伴う実験に反対する連中や、実験結果を悪用しようとする輩など、次々と妨害が現れて、なかなか前に進めない。
「この実験は危険かもしれない」
尻込みする純一に、計算上安全だと主張する高富。
そして実験当日。
「MBSラジオ短編賞1」応募作品2019.1.8
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-08 11:59:43
7145文字
会話率:52%
風邪で会社を休んだ「僕」は、高校の頃の元カノの姿をテレビ越しに眺める。
あの頃にも風邪で学校を休んだことがあった。元カノとの記憶がよみがえってくる。そして。
最終更新:2018-12-08 19:00:00
6061文字
会話率:48%
ある雪の日、白の映える校庭で僕を雪玉が襲った。
最終更新:2017-02-20 21:22:42
1070文字
会話率:59%
冬童話2017参加用作品です。
精霊と契約をした人の子は人の子の王となり四季の塔の守り人になった。それから時が過ぎ……
王の住む王都から遠く離れた北の村に一人の少年、彼の友達は白いほわほわの雪玉だけ。そんな彼にある日... ...
最終更新:2016-12-15 17:04:17
17224文字
会話率:50%
冬に恋人と別れ、沈む私。
他人の家に雪玉を投げつけたのを境に、心が上向きになる。
快復に向かう途中にあった私は、知らない男を連れた元恋人に遭遇し、再び心が沈んでしまう。
文学サークル「日和」木更津
最終更新:2016-01-02 18:00:00
1900文字
会話率:0%
『童心』の第2弾です。
最終更新:2015-03-01 18:00:00
229文字
会話率:100%
アイエルは17才の時計職人。仕事帰りのとある冬の夜、雪の妖精だと名乗る不思議な雪玉に出会った。「虹の橋に行きたいの。春までにそこを渡って天の国に帰らないと、体がとけて消えてしまうから。」
最終更新:2014-12-28 01:53:10
10804文字
会話率:23%
未来の世界。技術は進展し、様々な機械が日夜製造されていた。
最新鋭の機械が街中を動き回る。事故の案件も、清掃も全て機械が自動で行っていた。
しかしそれらは発達した都市部だけの話。
表があれば裏もある。
「ダメンズゴル」
そこは社会から抹消
された者達の住む貧民街。
ここに政府から特別視され、常に観察されている少年がいた。
銀色の髪を生やし、両目に赤い瞳を持つ少年は特殊な鍵を持っていた。
『コントロールボイス』
己の声だけで機械を操ることが出来る。というものだった。
だがその存在は政府から危険視され、結果としてダメンズゴルに隔離されたのだった。
楽園から隔離された貧民街。生きるには自分で稼がなくてはならない。
そんなある日。食料が切れた少年は買出しに出かけた。
いつもと何ら変わらない。灰色の空。
ふと、まるで運命の糸にでも操られたかのように空から少女が現れる。
雪玉の化身のような姿をした少女は「ミンク」を名乗り、主人公に救いを求める。
これは、灰葉明蘭(はいばあらん)による組織解体物語(オフィサーブレイクストーリー)である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2014-04-19 03:33:21
2796文字
会話率:32%