100年もの歳月をかけ、広大な魔界を統一したプリームス・バシレウス。
齢350を数える彼女は、大元老院より”魔王”の称号を授与される。
そして統一された魔界に平和が訪れたかに思えた矢先、新たな戦乱が待ち受けていた。
それはプリームスを破滅
に導く序曲となってしまう。
だが大切な仲間も忠臣も失い、自身の命さえ失いかけた時、転機が訪れる。
全てへの決別・・・過去への別れは新たな人生の始まり。
命を繋いだプリームスは、しがらみから解放され”自分の為”に生きる事を決意する。
差し当たっての目標は人知れず隠遁し、自由気ままな生活をする事。
新天地での新たな人生は、果たしてプリームスの望む物になるのだろうか?
歴代最強魔王が故に隠しきれない実力・・・。
漏れた力の片鱗と、その絶世の美しさが他者を魅了し放っておかれる訳も無く・・・。
巻き込まれ型の魔王活劇&オペラ、ここに開演!
※改稿版を順次”カクヨム”様で投稿を始めました。
小説家になろう様での”こちら”投稿連載がメインとなります。
従って修正や改稿がされず、前半では非常に拙い所が見受けられますがご容赦下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 17:10:00
3614655文字
会話率:35%
ファンタジー小説を読みすぎたせいか、何故か乙女ゲーム“魔法学園て恋と魔法とエトセトラ”の世界に転生してしまった白井優里です!というかこのゲーム、私ほとんどやったことがないんですけど!なのに、転生先がここってちょっとおかしくありませんかね?し
かも悪役令嬢って……前世の私とは真逆キャラ。えっ?今世の私、ユーフィリナにとっても真逆キャラなの?それって明らかにキャスティングミスじゃない!もう、それだけでも頭が痛いっていうのに、前世の属性、喪女の私の周りは超絶シスコンのイケメンお兄様やら、親馬鹿ならぬ馬鹿親な両親、そしてこれまた超イケメン揃いなのに何やら問題を抱えていそうなゲームの攻略対象者たちの包囲網が敷かれちゃっているんですが!これまたどういうことでしょう?そんな彼らに振り回されつつも、どうにか断罪を避けるべく、悪役令嬢を改め引き立て役令嬢になる決心をした私。人生、方向転換は大事です!なのに、その引き立てるべきヒロインが、一向に見当たりません。ほんと誰か教えてくれませんかね?ヒロインは一体どこのどなたなんでしょうか?普通ヒロインって隠しきれないオーラとか出ているもんじゃ………って、すみません、ファンタジー小説の読みすぎでした。あぁ、この世界にこの無理ゲーの攻略本とかないですよね……はい、わかっています。あるわけがないですよね。はい、諦めます。もうすっぱりきっぱり潔く諦めますから、断罪でも騒動でも溺愛でもなく、私に平穏な毎日を下さい!!言っときますけど、断じて私は“神の娘”の生まれ変わりなんかではありませんから!
この作品はカクヨムにも掲載しています☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 23:44:44
1129082文字
会話率:23%
ある日、水瀬結菜(みなせゆな)は高校の同級生である安達健次から、望月雪人の訃報を聞かされる。
高校時代、雪人は多くの人間に愛される人気の少年だった。
しかし、その訃報を聞きながら、結菜は笑みを隠しきれないでいた。
結菜が家に帰ると、そ
こには死んだはずの雪人の姿があった。
誰にも邪魔されない、誰にも傷つけられない。
「ふたりぼっち」になるために、雪人は偽りの「死」を選んだのだった。
雪人と結菜が幸せな共同生活を送っている時、世間では連続殺人事件が発生していた。
そんな最中、雪人は密かに結菜と京都旅行に行こうと提案する。一目を避けて旅行を楽しむふたりだったが、雪人が生きていることが安達にバレてしまい――
<2011年頃執筆>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 21:54:08
119277文字
会話率:39%
予期しない魔法の影響で魂が入れ替わってしまった、見習い修道女リリーと侯爵令嬢コーネリア。
意識を失っているうちに、リリーはコーネリアとして嫁ぎ先の辺境伯のもとへ、コーネリアはリリーとして修道院へとそれぞれ運ばれていた。
しかも、王命での政略
結婚相手である辺境伯ディランからは政敵のスパイと疑われ、塔に軟禁されて四面楚歌。
「いいこと、リリー。わたくしたちが入れ替わっていることを、決して気づかれては駄目よ。もし知られたら命の保証はないわ」
「む、無理です、コーネリア様! しかも春まで!?」
全力で令嬢の真似をしても素の自分を隠しきれないリリーに、猜疑的だったディランも違和感を持ち始める。
一方で、おんぼろ修道院で過ごすコーネリアにも思わぬ事態が――。
入れ替わりから始まる、頑張る女の子の恋と友情のお話です。
※当小説は、玄武聡一郎先生主催【#書き出しコロシアム】企画参加作品の連載版です(設定等には変更があります)
※しばらくは毎日更新します
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 21:00:00
144815文字
会話率:39%
痛みとボケたがりは、隠しきれない。
最終更新:2024-04-15 19:00:00
839文字
会話率:0%
<読み切りファンタジー小説>
強力な魔力を有するマリョ・クワール族が住む惑星ティーガン。
そこに住む両親の間に生まれた主人公:ヌバラディール・ペペは順調に成長していき父親の背中を追うように魔王育成学校に入学。首席という成績ではなかったが無
事に卒業し魔王サポートセンターへと就職した。そこで下積み時代を過ごしたのちに念願だった魔王の夢が叶う。
魔王となったペペは初任務の地である惑星ダホードへと降り立った。そして手順通りダホ―ドの征服を開始。
だがこの惑星が生み出した対魔王である勇者は予想だにしない行動をし始める。勇者は魔王同様に世界を我が物にしようと力ずくで国や人々を支配し始めたのだ。そのやり方は強引で極悪非道。この行動に動揺を隠しきれないペペ。だがそんな彼を更に追い詰めるように手下だった悪魔と魔族が1人残らず勇者へと寝返ってしまった。仲間に裏切られ1人取り残されるという魔王として失態ともいうべき状況に落ち込むペペ。しかし元魔王の祖母からこっそり助言を貰うと新たな仲間と共に人間を勢力に加えながら勇者を倒すことを決意する。これは世界征服しようとした魔王がクズ過ぎる勇者から逆に世界を救うお話。
※この物語はフィクションです。実在の団体や人物と一切関係はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 19:00:00
39634文字
会話率:50%
両親の死をきっかけに故郷ティースを離れ、300光年先にある惑星エライユにやってきたリリーは一癖も二癖もあるメイドたちと一緒に住み込みで王城に働く事になる。
無茶振りする王、おっとりこなすメイドたち、容姿端麗な騎士は唯一まともそうだけど…?
天使みたいな翼と悪魔みたいな翼の子が恋してたら萌えじゃない?を起点に書いてます。
異文化コミュニケーションに四苦八苦する新人メイドと時々粗雑が隠しきれない真面目騎士のじっくり進むタイプの恋愛です。
序盤は恋愛面での進みが悪いです。
ふたりとも背中に翼がある異種族でハッピーエンドを目指しています。
作中に中々出てこない設定ですが元々地球だった惑星が舞台の話なのでそれっぽいものがバンバン出ます。
過激な表現は控えますが、流血、死、性描写が入るので苦手な方はお控えください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 20:00:00
132068文字
会話率:38%
静かに 波が打つ、近未来を見ていた灯台の光、肩寄せて 手を繋ぎ夜明けを待っている
「二人の夜は永遠に続くね 何があっても手を離さないでいてね。」永遠に二人の気持ち
舞い上がれ ただ 信じていた町の火よ
私はあなたを愛している。 恋して 恋焦
がれ果てない旅に二人を誘う
隠しきれない夢に連れてってくれ
永遠に揺られ 大空舞い上がる 優しい太陽が包みこむ
何度でも会いたいくなる 九龍城で君をまち キット湾で記念写真を 僕らの行く末をそっと見守る
不安がないことなんて ないよ ただ希望を胸に二人で空へ
街を跨げば、人の笑顔が見える 私はあなたを愛してる 君と旅する
舞い上がれ 空へ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 12:57:51
264文字
会話率:0%
「どうしてわたしなんかを――……?」
問いかけると、年下のはずの彼は、すこしだけ大人びた微笑を見せた。
「ひみつだよ。――だって、そうしたらあなた、もっと僕のことを考えてくれるでしょう?」
宵国は、月仙女・姮娥娘々(こうが・にゃんにゃん)
の加護を受けて栄える国だ。
蘇紅月(そ・こうげつ)は、算術好きの変わり者。そのせいもあって、かつて婚約者に棄てられ、二十五歳になる今も独身のまま、自室で算盤と算木とに向き合うことだけに楽しみを見出す日々を過ごしていた。
そんな紅月のもとに、ある日、突如として、皇太孫(皇太子の嫡男)との縁談ばなしが舞い込んだ。
皇太孫・李朗輝(り・ろうき)は、成人したばかりの十六歳。
自分などが、そんな彼のお妃候補になどなるはずもない。もしかしたら何かの陰謀なのではないか。そんなふうに疑いつつも、お見合いに出掛けた紅月を迎えたのは、涼やかな美貌を誇り、明るく溌溂とした少年だった。
隠そうとしても隠しきれない算術好きのために、奇異な行動、奇異な発言をしがちな紅月を、けれども朗輝は、ちっとも気にしたふうがない。
それどころか、紅月に対して甘い言葉を囁き、ぐいぐいと迫ってくるのだ。
戸惑いながらも、どきどきしてしまう紅月だったが、その後、朗輝とともに出掛けた港で、紅月の元許婚とふいに再会したところから、事態は租税の不正案件という、思わぬ方向へと転がり始めたのだった。
算術マニアでちょっぴり引きこもり気味の行き遅れ令嬢、お見合いをきっかけに、年下皇太孫殿下から、謎の溺愛モードに突入……??
果たして、朗輝が紅月に求婚した理由とは――……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 18:37:33
97327文字
会話率:31%
物語は緊迫した状況から幕を開ける。ベイカーとベイカーの操る死者たちは、マジェスフィア協会の魔鉱機士であるトールが乗る馬車を冷酷にも襲撃する。この衝撃的な事件を受け、協会は新たに魔鉱機士『メディエット』をファントムウッズへと急遣する。彼女の
目的は二つ。一つは襲撃により失踪したトールの捜索、もう一つは急速にその名を広めつつある怪人「ジョーカー・ザ・ワイルド」についての情報収集だった。
ジョーカーは死者さえも甦らせる異常な能力を持つとされ、それが街の人々、特に市政を担当するアレックス市長に多大な懸念をもたらしていた。
アレックス市長は小柄な外見で冷静を装っていても、ジョーカーの出現とその異常な力に対して緊迫感を隠しきれない。その背後には、市民を守るという責任と、ジョーカーの力がもたらす未知のリスクへの懸念が複雑に絡み合っている。
メディエットは、古びた街並みとその暗い歴史の中で、怪人の噂、市長の隠された動機、そして何よりベイカーの不穏な行動に次第に巻き込まれていく。ジョーカーの目的は一体何なのか、その危険な力とどう対峙するべきなのか。ベイカーがトールを襲撃した理由とは何か。そしてアレックス市長の真の意図は何か。これらの問題を解明するため、メディエットは多くの困難と危険に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 18:00:00
140116文字
会話率:52%
リゼット一行が、『自警団』の活動中遭遇したのはアルベリック王太子率いる騎士団、つまり敵。
なんとかその場は逃れるも、リゼットは動揺を隠しきれないでいた。
だって、王太子殿下その人は、彼女の勤める店の常連客であり、想いを寄せる人だったから。
最終更新:2023-09-21 01:36:10
14681文字
会話率:36%
ガチャゲーが好きな男子高校生――運囘神楽――学校からの帰り道前から来た自転車とぶつかり死んでしまう……。
意識が戻り、目を開けると異世界だった。
テンプレ通りの事態に驚きと興奮を隠しきれないのだが、確認したスキルは「ガチャ」!?
ガ
チャによって最強を目指す!そんな物語。
ガチャ好きの名は伊達じゃない!
少しでも面白いと感じていただけたら、小説のフォロー、評価、コメント等お願いします。
この小説はカクヨム、アルファポリスにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 18:15:15
16505文字
会話率:18%
主人公、山本しほ、高校一年生!
漫画の中の男の子に夢中になってたら
ある日突然、漫画みたいな展開になって、動揺の隠しきれない日々を送る羽目になる!
漫画の推しとリアルに出てきた推しに似たような転校生!
ただ似てるだけと思いつつも!
最終更新:2023-05-08 03:06:41
1259文字
会話率:17%
底辺ダンジョン配信者グループ「たまこし学園」
努力するものの全く売れないベテラン配信者と、年に数回しか活動しないサボリ魔、この二人を抱えた「たまこし学園」の運営事務所は、新たなテコ入れとしてバイト掲示板で求人をかける。その結果、新たに清楚
系の人材の獲得に成功した。
「磯部ミヒロ」
小柄で愛らしい雰囲気に、萌え声を兼ね備えた彼女は間違いなく清楚系として間違いなく萌え豚どもの財布を貪り尽くせる。そう確信していたマネージャーだったが……。
「わ、私、戦いとか全然得意じゃなくて……ぷちっ。あ、なんだかハエがうるさかったのでついつい潰しちゃいました♡」
「そ、それハエじゃない……超危険指定されてるボスモンスターだよ……」
清楚系路線を目指すミヒロ本人の意思とは裏腹に、彼女の隠しきれない戦闘の才能。それが明らかになるや、ミヒロ自身はもちろん、「たまこし学園」のメンバーたちにも影響を及ぼしていき……。
これは、自分を清楚系だと思い込んでいる戦闘狂が、日本のダンジョン界を震撼させちゃう物語だぞ★折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 08:10:21
80174文字
会話率:82%
『どうでもいい』が口癖の高校二年生、天風(あまつかぜ)。
年相応に人間関係について悩む普通の思春期の少年だが、無神経で大嘘吐き。
唐突な行動で周りを驚かせるが、期待されたらそれ以下の結果しか出せない怠惰体質。
人間関係をゼロから始
めるにはどうすればいいのか。
天才、秀才、凡人、従姉、様々なクラスメイト達と接し、また障害を越えてなんとか学校生活を満喫する。
「まあ、それもどうでもいいけど」
始業式の帰り、校舎を見上げると一人の少女が。
六月中旬、偽善を振る舞う同属が。
金髪頭の不登校の女の子が。
特殊性癖を隠しきれないクラスメイトが。
天風にかかれば勉強も運動も恋愛も十把一絡げで解決――なんてことはないけれど、彼が望むハッピーエンドを目指す裏切りラブコメ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-26 14:00:00
272156文字
会話率:45%
ボロを纏い熱い灰を被った私に、汚い水が頭からぶちまけられる。
「―――なんで、こんな格好を……」
「はぁ?なんでって、あんたがなんの価値もないグズのシンデレラだからでしょう?」
知らない若い二人の女と中年の女が悪意のこもった目で私を見下し嘲
笑う。
私は、汚れを魔術で消し去ると、背筋を伸ばし、強気な表情で立ち上がった。
「―――なぜ、こんな下働きを受け入れているのかしら」
金がないなら稼げばいい。目指すは世のため人のため。私がこんな小さな世界で立ち止まれるはずがない。
断罪されシンデレラに転生した悪役令嬢カサンドラは、短剣一本で魔獣の肉を切り毛皮を剥ぎ取り金を得て、やり手の商会の男と手を組んで、新規事業を立ち上げた。
「お前は可愛い」
「愛してる」
「俺の妃になれ、カサンドラ」
待って、貴方がそんな大物だったなんて聞いてない――!!
これは、シンデレラに転生した猪突猛進でワーカーホリックな悪役令嬢が、性悪で万能な王子様の溺愛から、なんとか逃げ出そうと頑張るお話です。(逃げられません)
完結まで執筆済みです。
じゃんじゃん連投予定です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 08:11:38
104908文字
会話率:64%
卒業の季節にーー、衝撃的な告白を。
隠しきれない青春。
最終更新:2023-03-08 00:17:53
200文字
会話率:0%
「フィオーラ、そなたとの婚約は今この時をもって破棄する」卒業式を明日に迎えた前夜祭で、主催者であるショーン王太子が壇上で突如宣言した。「殿下、これは一体どういう事でしょうか?」フィオーラは王子の宣言が信じられず、不安を隠しきれない僅かに震え
る声で王子に尋ねる。「そなたがこのシルビアに、私の婚約者として公爵令嬢として相応しくない行いをしていたことは許し難く、王族に迎えるに値しないと判断した。これよりそなたの罪を明らかにし罰してくれよう」ショーン殿下を慕い続けてきたフィオーラは自身にかけられた冤罪を晴らそうと必死に訴える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 23:47:52
14601文字
会話率:50%
身寄りのない俺は高貴な家柄に引き取られた。
中等部のとある日、ツンデレ義妹の財布を探しに行ったまま俺は行方不明になった。
二年間の月日が流れ、俺は家族の元へと帰ってきた。
「――わ、私が、いなくなれって言ったから……」
「安心しろ、ち
ゃんとこの家を出ていくぜ」
「――えっ……」
帰ってきた俺に待っていたのは――
才能を持つ生徒たちが集まる学園。余りある才能で性格がひん曲がった同級生。
冷酷冷徹な糞親父。
夏の日に大切な約束をした幼馴染だと言い張る少女。
全校生徒から嫌われている一人ぼっちなツンデレ妹。
空白の二年間の中で何度も出会った陰キャな少女。
これは行方不明から生還した実力を隠しきれない男が繰り広げる、青春ツンデレざまぁじれじれ学園ラブコメである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 10:38:04
90597文字
会話率:35%
ユナ・マヨルカは『最強のヒーラー』として七聖人に選ばれる事を夢見てきた。
ーー『七聖人』ーー
それはこの国の頂点に君臨する、選ばれし七人の精鋭達である。
地位、名誉、富、全てを手に入れる彼らは、誰しもが憧れる存在であった。
ユ
ナはヒーラーという役職の冒険者として、その座に選ばれる事を望んでいた。
しかし、冒険者という仕事は過酷である。
その日暮らしで、給料は安定しない。
命の保証もない。
怪我をして仕事が出来なくなったら、もちろんその分の給料は出ない。
パーティー内での人間関係トラブルも日常茶飯事。
そこで、少しでも安定した生活を送りながら夢を実現させたいと思い立ったユナは、とある会社に就職した。
『戦闘員派遣会社 ホワイトリング』
常に自員不足である冒険者パーティーの補充要員として、戦闘員を派遣する会社。
月給制。
昇給あり。
有給あり。
社宅あり。
保険完備。
残業代あり。
求人募集のチラシに書いてあった募集要項は、まさにユナが求めていたものだった。
が、入社したユナを待っていたのは、会社名とは正反対のブラックな労働環境。
詐欺まがいの契約内容。
ヒーラーとして入社したのに器用貧乏に付け込まれ、他のポジションを強要される日々。
増え続ける仕事量に嘆く毎日。
マウントを取ってくる先輩や馬鹿な同期フランツにも悩まされ、振り回され続ける。
こんなはずじゃなかった……。
そんなある日、七聖人の一人『剣王アーサー』との出会いでユナの運命は大きく動き始める!?
これは、一人の少女が最強のヒーラーを目指す奮闘記!
至って真面目に生きるユナの姿に、時にスカッとし、クスッと笑えること間違いなし!
痛快異世界コメディー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 20:00:00
105244文字
会話率:24%