「この地で生き抜く——それが、俺たちの選択だ」
異世界「エルヴァディア」に突如として転移した相浦陵と桐崎美玲。
未開の地「デストロイア」に足を踏み入れた彼らを待ち受けていたのは、絶え間なく襲い来る未知の魔物たち。
騎士二十人分
の戦力を要する影狼を瞬時に討ち、
巨体を誇るサイクロプスを徒手空拳で沈める。
だが、この地で戦い続けるだけでは、生きていくことはできない。
美玲は天照大御神より授かった「創造の力」を使い、死骸を素材へと変え、
絶望の大地に拠点を築くことを決意する。
「無いなら、創ればいい」
しかし、デストロイアはただの未開の地ではなかった。
影に潜み、獲物を襲う影喰い。
崖の上から急襲する魔崖猿。
闇夜に紛れる魔闇獣。
群れを統率し、知能を持つ魔狼王。
一撃で建物を粉砕する魔暴獣。
次々と襲い来る魔物を斬り伏せ、己の生存を賭けて戦いながら、
彼らは「この地を開拓する」ことを選ぶ。
そして、その奥地には、誰も知らぬ未知の領域が広がっていた。
「ここが俺たちの新たな住処だ」
未開の地を切り拓き、異世界を生き抜く英雄譚、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 02:00:00
84026文字
会話率:34%
世界を旅する男がひとり。
フードの下から覗くのは、吸い込まれそうなほどに美しい漆黒の双眸。
瞳と同じ色をしたローブを羽織り、胸元にはブローチがひとつ。
艶やかな青から夏空のような水色へ、そして白へと続くグラデーションのかかったそれは鳥を模
している。
────────────────────
何の変哲もない日常が突然終わりを迎えた。
瞬く間に変わった景色に焦り戸惑いながらも進んだ先には…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 19:04:51
1002455文字
会話率:41%
時は平安時代後期。都から遠く離れた地方で豪族から武士が生まれ、その力を無視できなくなった時代。都からはるか東の地では、有力武士の一縄氏と郷巻氏が覇を競い合う。20年前に郷巻氏との合戦に敗れた一縄氏は、その後の混乱を収拾し、勢力を盛り返した
今、再び郷巻氏に挑みかからんとしている。
その一縄氏の家人(けにん)・笠階宇木正の元には、ユニ族の青年の間者がいる。ユニ族とは、常人では真っ暗で何も見えないような闇夜でも、物を見れる目を持つ異能の一族。青年は親兄弟を亡くし、子供の頃から笠階家で育てられてきた。アカゲラと呼ばれている彼が、なぜ間者になり、何の為に闘うのか。そこには、笠階の娘、山吹が深く関わっている。彼女もまた、別の異能の持ち主だった…。
一縄、郷巻の覇権争いに、都の帝の思惑も絡み合い、異能を持つ二人の運命が翻弄される。
*時代考証はしていません。登場人物も全て架空の人物です。平安時代後期の様な別の世界のお話と言う感じでご理解を。なので、変な拘りですが、『天皇』という言葉は使わず、『帝(みかど)』という呼び方にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 09:10:00
97809文字
会話率:53%
今、流行りの「人が消える怪奇スポット」。
八俣智彦は恋人や友人とそこを訪れ、闇夜に染まる廃村へと紛れ込んでしまった。しかも裏切りにあい、1人廃村へと取り残される。智彦は生き延びる為に、生きて帰る為に、理不尽へと抗い始める。だがそこはまるでホ
ラーゲームの世界の様で・・・智彦は知らぬ内に、異能ともいえる力を身に付けて行った。斯くして彼は、己の夢の為に、力を振るい始める。寝取られ描写があります/ざまぁ展開もありますが中盤以降となります/どこかで見たようなホラーゲームの要素をエッセンスに書きました/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 15:39:22
629586文字
会話率:29%
魔法なんて存在しない世界。
けれどその世界の裏では『魔法使い』たちが、戦いを繰り広げていた———!?
最終更新:2025-03-24 00:01:53
3416文字
会話率:25%
少女フェイヴァは、鋼鉄の化物から生まれた。桃色の髪。整った容姿。そして、金属の翼が内蔵された兵器【死天使】として。
しかしフェイヴァは、兵器には不要なはずの心を宿してしまっていた。
失敗作として処分されそうになったフェイヴァに手を差し伸べ
たのは、彼女の“母親”を自称する女だった――。
人に受け入れられたい。友達がほしい。フェイヴァのささやかな願いも虚しく、人々は彼女を殺戮兵器として忌み嫌い恐れた。
兵士見習いの青年との出会いを契機に、フェイヴァは兵器が猛威を振るう世界に翻弄されていく。
機械である己に苦悩するフェイヴァと、過去に傷を抱えた少年少女たちの戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 18:12:03
881352文字
会話率:35%
拙作【機械仕掛けの天使は闇夜を翔る】(https://t.co/TuMeeX4JN0)に頂いたファンアートです。どれも素晴らしい作品です。ありがとうございます。
↓にいくほど新しく頂いた作品になります。同じ方に頂いたものは一ページにまとめ
ています。同じ方から新しく作品を頂いた場合には、サブタイに【NEW】と表示しています。
ページ下部には、絵を描いてくださった方のサイトや小説も紹介しているので、是非足を運ばれてみてくださいね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 21:26:05
7570文字
会話率:0%
2023年11月20日。急に性別が変わってしまった俺(夜桜魔沙斗)は同性の友人中津浦優斗に片思いをしていた。慣れ親しんでいる視点、軽くなった体。二回目の大学4年生(25歳)で内定も出ている中で変わってしまった体。就職、恋愛、結婚、親との確執
、アルバイト。日々の中でボロボロになりながらも懸命に生きる一人の少女。彼女は母親と分かり合うことはできるのか。
更新は不定期になるかもしれません。作品の都合上多少の性描写やいじめ描写があります。すれ違いを求めている人には物足りないかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 02:01:49
391510文字
会話率:51%
禁忌呪術を使い、全てを失った来。絶望し、命を断とうとしたが何者かに助けられ、目を覚ます。
生きる意味など見出せないと、不満を募らせる来に、来を助けた男、成介は優しい言葉など掛けはしなかった。
望むものなど何もないが、不満ばかりが募る中、任
務と称し、闇夜に溶け込みながら任務を遂行していく来。
『この世には、身を隠してでも生きなくてはならない理由を持つ者がいます。僕もその一人です』
同じような境遇の者がいる事を察したが、興味はない。
自分は一度死んだ……その思いは、向上心にはならず、感情が欠落したかのような来に成介は、クセのありそうな麻緋と共に任務を遂行させる。
それぞれに闇を抱え、闇に染まる事で、失った全ての意味を掴もうとする『闇犬』の、任務という闘いが始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 20:35:08
167768文字
会話率:36%
伝説のラスベガスヘッドライナー香澄のボディーガード千。元々お笑いコンビ千三郎の突っ込み。篠崎歯科の3階。午前3時。スマホに向かって、小説を打っている。
新乃丞は新月の夜、砦の見張り台に登った。
この暗闇の中を馬を駆って城方から、影が来る。
「夜馬の法」と呼ばれる忍の術。黒装束に黒い頭巾。見事に木立を抜け、泥濘を飛ぶ。
「いかんな。砦の築陣に寄り過ぎ、いや、かわしたか?」
新乃丞は、見張り台を駆け降りた。そこは罠になっており、かわす方向は1ヶ所しかない。その1ヶ所に馬の脚を掬う縄が張り巡らしてある。
馬は前のめりにつんのめり、黒装束は投げ出される。その空中で、鞍から右にぶら下がって新乃丞は抱き留めた。金木犀の香りがした。
竹ブスマの穴を通り過ぎ、雑木林に黒装束を落とした。
さらに、放馬され猛る黒装束の馬の手綱をつかんで飛び降りる。闇夜にも輝くような白馬だった。
「白神?咲姫様?」
ドウドウドウ
馬を収める。手綱を持って、黒装束の落ちた雑木林に向かい、片膝を突く。
「失礼ながら。名馬白神。咲姫様であられますか?」
雑木林に捕まって、黒装束はもがいている。
「これをなんとかせよ」
「はっ。ご無礼」
新乃丞は黒装束を抱き上げて、馬の前に座らせた。
「助かった。礼を言う。名は何と申す」
「名乗るほどの者ではございません。名馬白神に乗られるは咲姫様とお見受けいたします。お怪我はございませんか?」
「怪我はない。見事に受け留め、草木に降ろしてくれた。見事な身のこなし。天晴れじゃ。褒美を遣わす。苦しゅうない。名を名乗れ」
「はっ。新乃丞砦、足軽大将槙新乃丞にございます」
咲姫は黒装束の片袖をチギリ、新乃丞に差し出した。新乃丞は顔を伏せ、にじり寄って、両手で差しいただく。
「新乃丞顔が見たい。顔を上げよ」
礼儀としては恐れ入って下がらなければいけないが、美丈夫で評判の咲姫を見たかった。
顔を上げると、闇夜にお互いの眼が合った。
「見事なまなこをしておるな」
「咲姫様こそ。麗しい眼をしておられます」
そのまま見つめ合う。
ニコッと笑ったと思うと、咲姫は立ち上がって、新乃丞の持っている手綱をつかんだ。
「帰る」
新乃丞は名馬白神の下に控えて、手を組む。
咲姫が足を乗せて、ひらりと馬上に戻る。
新乃丞は手綱を離して、ズズッと退いて。平伏する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 10:08:01
8295文字
会話率:62%
閃き翔ける夜空の向こうは星降る様に流れる川の辿り着く先に開かれた扉をくぐる。その時々の詩。
最終更新:2025-03-12 23:49:18
1569文字
会話率:0%
この物語は戦乱の世に忍の間で知らないものはいないといわれる暗殺の瞬が名を捨てるまでのお話である。
時は戦乱の世、家族を失った水無月瞬は忍の里に生きる齢15の少年だ。その少年は里で暗殺を生業として1人で生きてきた。そんなある日、瞬は依頼を見る
と目を疑った。
それは暗殺の瞬とは対極にある「守人」だった。人を殺めることには精通しているが、人を守ることはやったことがない。依頼の宛先間違えているんじゃないか?
しかもその依頼主はおとぎ話のような架空の組織として知られる「影屋敷」だった。
影屋敷には怖い噂がたくさんある。例えば、影屋敷の悪口言った奴は何者かに消される。影屋敷を探しに行ったものは帰って来ない。そして影屋敷を口にした者はハゲる!?
影屋敷からの依頼に半信半疑だったが、瞬は人生で初めて見る天使のような存在・猫のだてまきをきっかけに全身を刃に変化させる小さな男の子・諒と出会い人生は予想をしない方向へ進んでいく。
闇夜に潜んで相手に触れずに殺めていた瞬は守り人として任務をこなせるのか。
その「影屋敷」とは一体どんな組織なのか。
そして何を企んでいるのか。
時にシリアスなバトルアクション(※残酷な描写を含みます)
時に心温まるエピソード
その瞬の行き着く先には何が待っているのか。
痛快超能力バトルファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 15:30:00
493507文字
会話率:44%
あたしの黒色は、リストができるほどの色とりどり。
最終更新:2025-03-06 07:00:00
442文字
会話率:0%
白い勝ち星の輝かない闇夜でも、途方に暮れるな。
最終更新:2024-08-17 08:48:41
407文字
会話率:0%
あの日の赤いキャンディをさがしてる。
最終更新:2023-06-14 07:00:00
422文字
会話率:0%
皆瀬 春香 高校2年生の女子、黒髪のショートカットで、性格は控えめ。直接いじめられることはないが、常にクラスメートから無視されがちで、部活動でも他のメンバーの影に隠れている。ある日、唯一親しい友人から「エターナル・クロニクル」という人気のV
RMMORPGを一緒にやってみようと誘われる。これまでこういったゲームをプレイしたことがなかったため、彼女は直感でキャラクターを作成し、偶然「アサシン(殺し屋)」、「マーチャント(商人)」、「シーカー(探求者)」という職業を選択した。
ゲーム内で、彼女はシルバーの長髪と鋭い瞳を持つキャラクターになり、現実の自分とはまるで違う姿になった。ゲームに入るとすぐに、冷徹で優雅な雰囲気を持つ謎の女性「セイ」と出会う。他のプレイヤーが彼女を初心者と見なして無視する中、セイだけは彼女に手を差し伸べ、「面白い子だね」と言って助けてくれる。
彼女のスキルが向上するにつれて、冒険者たちの注目を集めるようになり、しかし一部のプレイヤーからは妬まれ、命を狙われることに。スキル「シャドウ・ストーカー」を駆使して、彼女は身をかわし、相手を影から暗殺する。やがて「闇夜の魔剣」としてその名を馳せることになるが、最も驚くべきことは、「セイ」が実はリアルの世界で同じクラスの友達、天宮 百合 だということだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 19:16:35
3362文字
会話率:49%
起動せよ、その心。歩き出せ、魔の道を―――。
魔法とモンスターが存在する異世界―――〝ネイバース世界〟に召喚された春賀(はるか)の前に、一人の少女がもの凄い速度で空から落ちてきた。
「闇夜を貫く真紅の流星! 魔法神秘のトリックスター!
天才巨乳美少女魔法使い、フィアーナさんとは私のことでーす! ・・・キマッた」
この物語は、地球世界の少年・真崎春賀(まさき はるか)が、人型ロボット『マギアギア・エリス』に乗り、『魔法少女』に変身して、悪の組織、〝ボルヘイム〟との戦いに身を投じる、ちょっぴりダークなオトボケ異世界ファンタジーである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 18:00:00
148161文字
会話率:41%
闇夜・闇の評議会シリーズ3部作の2作目。
闇の評議会対円卓同盟の全面戦争が始まる。
最終更新:2025-02-12 05:37:50
141568文字
会話率:40%
ワトソン重工の前身、ワトソン商会の始まりと円卓同盟の面々を更に深く描く闇夜・闇の評議会シリーズの短編です。
改変歴史、パラレルワールド、架空歴史ものです。
シリーズ1作目【闇夜が訪ねてくる】の現代から更に140年前に遡る。そして
シリー
ズ2作目【闇夜の追撃】へ続く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-29 04:14:40
1556文字
会話率:45%
赤いコンテナが川崎港に到着した。
その中に異常な何かが潜んでいた。誰かの手引きで入国させたのか、目的は何なのか。
原始的な恐怖を起こすその異常な何かを阻止出来るか。
未曾有の事態に立ち向かう人たちの物語がここにある。
最終更新:2022-09-25 04:45:39
110538文字
会話率:31%
吉井秀人(よしいひでと)は、友人である広池剛(ひろいけつよし)からのSOSを受け、夜の夕暮れ広場へと赴く。
しかし、剛の姿はなく、代わりにいたのは闇夜で尚美しくある黒髪の女子高生ーー久家桜花(くげおうか)だった。
忍び寄る影、夕暮れ広
場の幽霊の正体とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 20:48:03
178013文字
会話率:44%
「貴女を迎えに来たんだ。〝月読命の姫巫女〟よ。――――我が花嫁殿」
帝都から、少し離れた場所にある一つの大きな御屋敷。
月読命を奉り、生まれた女は代々姫巫女として神託を授かりその力を借り受けられる家柄である月詠家に生まれた二人の少女。妹の
月詠蒼依は、闇夜を思わせる波打った艶やかな髪と蒼玉を思わせる瞳を持ちその容姿と生まれ持った霊力の高さから月読命の姫巫女と謳われ、姉である月詠琥珀は、両親とも妹とも似通わない類稀なる容姿から、幼少期から〝月欠の忌み子〟と罵られ、女中同然の扱いを受けていたが、幼い頃に交わした〝約束〟が叶うことを夢見て暮らしていた。
しかし、その辛い生活もある日を境に一変する。姉は、当代随一を誇る四神【白虎】憑きの白菊翡翠に求愛された。
「琥珀さん、〝約束〟を果たしに来たよ」
これは、家族に虐げられていた儚い少女が愛されることを知り幸せになるための恋物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-21 07:53:34
874文字
会話率:18%
冬の童話参加作品です。
星ひとつない新月の夜。
セルカは一夜の奇跡を願った。
「ボクは、行きたい場所も、やりたいことも決まってるんだ」
それは不思議なお茶会と、旅立ちの話。
最終更新:2025-01-16 23:41:58
769文字
会話率:34%
大学研究室での好奇心から、ある女性のソフトSM写真と彼女の死の痕跡を見つけた隆也は、メンタルヘルス系掲示板に導かれる。
そこで出会った桜井美月は抑うつと解離性健忘を抱え、愛を衝動的に求める“天然の悪女”として生きていた。
二人は周囲の混乱を
恐れながらも互いに惹かれ、同棲を始めるが、彼女の突然の死が隆也の世界を崩壊させる。
悲しみを共有できる相手もおらず、彼は涙に暮れながらSNSの大喜利アカウントや飼い犬だけを支えに日々を送る。
やがて、時間が苦痛を少しずつ鈍化させ、彼は残された喪失とともに前へ進む術を模索し始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 17:43:21
15943文字
会話率:10%
堅洲町の最端にある集落多胡部。深きものの末裔達が農業で生計を立てるこの小さな集落では、近場の森からやってくる獣による食害が悩みの種になっていた。
折しも今は夏野菜の収穫時期真っ最中。魔王の力で豊作の野菜を全て胃の腑に収めようと、食欲に導
かれて人里に降りてくる獣達。畑を狙う猪達は牙を研ぎ澄ませ、実り稔った夏の恵みに舌なめずりを見せている。
無法者の盗人共に対処すべく、集落の猟師達は定期的に総出で山狩りをしなければならない。
そうなると困るのが人手である。収穫を担当する者が山狩りにとられている以上、畑仕事は遅々として進まない。
そんな同胞の悩みを解決するべく、堅洲町のダゴン秘密教団は毎年団員を手伝いに出していた。
教団の代表である真宗老人に頼まれた響達もまた、夏休みを利用して緑豊かなこの集落にやってきた。
一仕事終えた真夏の夜。休息をとっていた響達の耳に、番犬の声が鳴り響く。闇夜に隠れて暗躍する不審な人影。野菜を狙っているのはどうやら獣だけではないようだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 14:45:19
21176文字
会話率:43%