時は室町。二刀を扱う少女・結(ゆい)と、謎多き師匠・楓(楓)は、全国を巡り"妖"や"幽霊"など、不可思議なものを退治する旅をしている。
旅の中で、人と妖の想いに揺れる結。
失った姉の記憶、楓の正体、
自分の生き方____
すべてを抱えながら、彼女は足を進める。
これは癒えぬ傷を背負いながら生きる少女と、それを見守る師の旅路。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 19:00:00
75949文字
会話率:48%
これは、今から260年前の戦争孤児だった救われた、はずの兄妹話。
「もう無理だ」
バシャン!崖からおれは飛び降り海に落ちた。・・・ああ、全て奪われた。救ってくれた親父や部下達、おれに教えてくれた幹部の皆は、死んだ。唯一の妹は、大天使
に奪われた!
「許してくれ、親父、皆。向こうで説教聞くからさ」
これで、楽になれる。海の冷たさも、今は救いの手みたいだ。
その時、声がした。沈みゆく中で。
「おい、人の子。お前死ぬのか?・・・くくっわははっ!馬鹿じゃねえのかお前。そんなことで命を捨てるのか、まだ何もしていないのになぁ」
うるさいな。そんな事?ふざけるなよ!?
「おれは全てを奪われたんだぞ!?それを、そんな事だと?いい加減にしろ!」
誰か知らねえが、ぶっ飛ば、す。って、何でおれ喋れるんだ。ここは、海の中だぞ?喋るはおろか話なんて出来ない、出来るはずがないのに。
「なっんで。そんなはず」
「おいおい、今更だな」
声のした方を見ると、真っ黒なモヤを纏った10歳くらいの男の子が鎖に繋がれながらあぐらをかいていた。
「お前は、誰だ?おれに話しかけてきたのはお前か?」
「ああ、つうか俺以外いないだろうがよ。それと俺は、大天使ミカエルの影、ギベア。俗に言う邪神様だ」
「邪神か、その邪神様がおれに話しかけてきたのはなぜ?」
ギベアは、怪しげな笑みを浮かべて言った。
「お前、俺の封印を解いて他の4人の兄弟も色んな国に封印されているから解いてくれ。代わりにお前が死ぬまで付き従い、俺の能力を貸す。っていう契約をしてくれね?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 13:08:06
36370文字
会話率:55%
自殺しようとした私、高校一年の桜麒星凛(さくらき せいりん)は、ある一人の男に助けられる。その人は鬼面者という仕事らしい・・・私は鬼面者になるために生まれた子らしいけど、えっ、私って結構すごい鬼面者なんですか!?
ほんのり恋と戦いと私
の正体を知る《今》の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 12:57:34
13864文字
会話率:59%
神隠しの山と畏れられる志ノ沙山。ある日の黄昏時に深手を負った狐が迷い込み、全身に負った傷からの出血に耐えきれず意識を手放した。狐が次に意識を取り戻し、目を覚ました場所は、金木犀が咲き乱れる古い屋敷だった。
その屋敷にいたのは、三重という初老
の女性。そして三重を尊重するアズトという存在。
狐の命を助けてくれたらしい、アズト。狐は自らの命を救ったアズトに対して恐怖と深い親愛の情を抱くようになっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 12:18:37
77115文字
会話率:48%
夕暮れ時、金木犀の香りが鼻をついた日に、決まってお姉さんは僕を待ち構えている。理由も彼女の素性も分からない。
しかし美しく優しい彼女に会えることは、つまらない僕の生きがいであって他ならない。
ただ、僕はなんとなく知っている。
彼女が国を一
つ滅ぼして、なおも世界の脅威となっている巨悪の根源であることを。
でも、僕は知らない。
なぜ彼女は僕の傍に現れるのか。なぜ僕にやさしいのか。
なぜ、僕に力を授けるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 23:20:07
14382文字
会話率:39%
あの日、僕は彼女と出会った。大人の女性で、たまに少女のような可愛らしさがある彼女。
あの日、私は彼と出逢った。歳のわりに大人びていて、そのくせ普通の事に心底悩む不思議君。
僕は恋を理解出来ない。
私は恋を知らなかった
あの
人が、恋を教えてくれた。
※カクヨムで書いてるのをこちらでも載せていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 13:26:28
93873文字
会話率:64%
13年ぶりの邂逅、あの時伝えなかった気持ちとは
女子刑務所の刑務官として働いている白野は入所してきた黒井がかつて自分を救ってくれた恩人と瓜二つなことに気づく。かつて政府への反逆者として名を馳せ、自殺した彼女に。黒井と共に過ごす中で失われてい
た恩人との思い出がよみがえってくる。弾圧されるべくして自由を失った者の生涯を描く。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-04 15:19:51
12568文字
会話率:42%
香には、金木犀の香りを嗅ぐことで不思議な世界へ行けるという秘密があった。
そこには、そこでしか会うことのできない青年がいた。名前を教えてくれないその青年は一体誰なのか。そもそもこの不思議な世界はどこなのか。
様々な過去と共に真相が明かされて
いく。
ショートショート第一弾です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 14:49:29
4045文字
会話率:25%
40代中間管理職の俺は、四人の中学生と共に異世界召喚に巻き込まれた。
テンプレの様な王と王女の言葉を、三人の中学生勇者は間に受けているが、一人の中学生は真面目に反発し、チートを貰った俺は社会経験から胡散臭さを感じ一人で逃げることを選択する
。
残念ながら貰ったチート以外はご都合主義が通らなく、俺は生きる為に人を斬る事を厭わないと決めた。
途中利用した浮浪児二人を仲間にし、不都合な現実を生きていくために足掻くだけだ。
そんな甘くない大人の異世界転移ストーリー
中学生とはすぐに別行動となります
主人公は年齢相応の分別を持っています
安易な恋愛感はなく、考え方は父親に寄ります
生活の為とリスク回避としては、簡単に人を殺します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 18:00:00
15432文字
会話率:39%
伝説のラスベガスヘッドライナー香澄のボディーガード千。元々お笑いコンビ千三郎の突っ込み。篠崎歯科の3階。午前3時。スマホに向かって、小説を打っている。
新乃丞は新月の夜、砦の見張り台に登った。
この暗闇の中を馬を駆って城方から、影が来る。
「夜馬の法」と呼ばれる忍の術。黒装束に黒い頭巾。見事に木立を抜け、泥濘を飛ぶ。
「いかんな。砦の築陣に寄り過ぎ、いや、かわしたか?」
新乃丞は、見張り台を駆け降りた。そこは罠になっており、かわす方向は1ヶ所しかない。その1ヶ所に馬の脚を掬う縄が張り巡らしてある。
馬は前のめりにつんのめり、黒装束は投げ出される。その空中で、鞍から右にぶら下がって新乃丞は抱き留めた。金木犀の香りがした。
竹ブスマの穴を通り過ぎ、雑木林に黒装束を落とした。
さらに、放馬され猛る黒装束の馬の手綱をつかんで飛び降りる。闇夜にも輝くような白馬だった。
「白神?咲姫様?」
ドウドウドウ
馬を収める。手綱を持って、黒装束の落ちた雑木林に向かい、片膝を突く。
「失礼ながら。名馬白神。咲姫様であられますか?」
雑木林に捕まって、黒装束はもがいている。
「これをなんとかせよ」
「はっ。ご無礼」
新乃丞は黒装束を抱き上げて、馬の前に座らせた。
「助かった。礼を言う。名は何と申す」
「名乗るほどの者ではございません。名馬白神に乗られるは咲姫様とお見受けいたします。お怪我はございませんか?」
「怪我はない。見事に受け留め、草木に降ろしてくれた。見事な身のこなし。天晴れじゃ。褒美を遣わす。苦しゅうない。名を名乗れ」
「はっ。新乃丞砦、足軽大将槙新乃丞にございます」
咲姫は黒装束の片袖をチギリ、新乃丞に差し出した。新乃丞は顔を伏せ、にじり寄って、両手で差しいただく。
「新乃丞顔が見たい。顔を上げよ」
礼儀としては恐れ入って下がらなければいけないが、美丈夫で評判の咲姫を見たかった。
顔を上げると、闇夜にお互いの眼が合った。
「見事なまなこをしておるな」
「咲姫様こそ。麗しい眼をしておられます」
そのまま見つめ合う。
ニコッと笑ったと思うと、咲姫は立ち上がって、新乃丞の持っている手綱をつかんだ。
「帰る」
新乃丞は名馬白神の下に控えて、手を組む。
咲姫が足を乗せて、ひらりと馬上に戻る。
新乃丞は手綱を離して、ズズッと退いて。平伏する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 10:08:01
8295文字
会話率:62%
寒宵解けゆく冬の朝の、ちょっとした出来事。
キーワード:
最終更新:2025-02-16 20:00:05
637文字
会話率:27%
金木犀が咲き始めた頃。死神は有り余る感情に押し潰されそうになっている少女――桂花(けいか)に出逢う。桂花に彼女自身の命を奪うよう願われるものの断ると、自身の感情を奪ってほしいと彼女は言った。
感情を知らなかった死神は、少女の感情を喰らう
中、その感情は死神に変化をもたらし――。
これは、感情を知らなかった死神の、愛しき記憶である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 00:00:00
22158文字
会話率:33%
男と女が庭師から逃げる話
キーワード:
最終更新:2024-12-15 01:25:38
1267文字
会話率:59%
特殊エキストラスキル:リサイクルを覚えた主人公は突如異世界に飛ばされてしまう。 目覚めた先には絶世の美少女、自称女神様が。 自称女神と異世界を旅することに! いざ、いかん! 世界をリサイクルじゃ。
最終更新:2024-11-20 10:00:00
46595文字
会話率:34%
やっとの思いで、魔王城へたどり着き、仲間たちと苦難を乗り越えた主人公たち。
最後の魔王との闘い――しかし、主人公パーティにはある秘密があり……。
NTR要素ありますが、そんなバッドエンドじゃないつもりです。
よろしくおねがいします。
最終更新:2022-10-03 03:09:29
7900文字
会話率:36%
『さっきの、最低ですよね』
――十代の、若い、十人男がいれば八人は振り向くような、同僚の女の子になじられてしまった主人公。
だが、主人公は落ち着いていた。
たとえ、誰かに誤解されても、自分を信じれる根拠とはーー?
最終更新:2021-05-08 20:04:10
4369文字
会話率:28%
「俺」と「私」の不思議な関係
基本会話文のみ
たまに一人称
ゆるーくゆるく
キーワード:
最終更新:2024-11-12 23:24:06
2598文字
会話率:99%
会社帰りのティーラウンジで資格試験の勉強に励む僕は、いつもの“指定席”に精霊が座っているのを目にする。
最終更新:2024-11-08 14:36:32
8657文字
会話率:39%
資格試験に落ちて意気消沈する僕の元に、春色に染まった精霊さんが再び訪れた。 金木犀の香りを纏って…
最終更新:2022-08-24 15:40:09
3004文字
会話率:46%
「参加者の中に、病気で余命宣告されている人がいるらしい」
高校卒業から四半世紀たった40代初めの同窓会。
急遽、開催されたのには理由があった。
彼女と私。
一見平行で交わることなどないと思われたふたりの人生が、同窓会で一瞬だけ交わるこ
とになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 21:44:13
3292文字
会話率:25%
学校と家と私、居場所について考える
キーワード:
最終更新:2024-10-29 22:49:54
1411文字
会話率:0%
神力が溢れ出る金狐のコンちゃんと神力がいつも満タンにならない空腹狐の銀。ある日の夜、金ちゃんが「栗ごはーん」と呟いているのを聞いて食べたくなった銀は少しだけ神力を使って栗の木を探すことにした。「可愛い金ちゃん、僕だけのコンちゃん、いっぱい
頼ってね」
過去に書いていた、お喋り小説『小狐の料理帳 第2章 金木犀の幸』より「ご飯と僕」の改稿物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 09:53:19
500文字
会話率:24%
お母さんの葬儀のあと、金木犀の咲く庭で優が泣いていると、小さな女の子が現れて言った。
「お兄ちゃん、なんで泣いてるの? 男の子は泣いちゃだめなんだよ」
女の子は赤い漆の椀に庭の枯山水の白砂をすくうと、金木犀の花を載せて優に差し出す。
「
はい、ご飯。アーちゃんおかかのふりかけご飯大好き。ご飯食べたら涙が止まるよ」
なんだかわからないうちに、優はその子と、おままごとを始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 03:08:01
6065文字
会話率:35%
※エブリスタ様、魔法のiらんど様、カクヨム様でも掲載中です。
「ある者は言った。人の感情が歴史を変え、人の想いが新たな歴史を作るのだと
大陸から離れた絶海に浮かぶ大島。そこには、銀木犀が息吹く西の国・銀桂国と金木犀が国土を埋め尽くす東の
国・金桂国があった。二つの国はかつて、桂華国と呼ばれる一つの巨大な王国だった。しかし、七百年前に勃発した王子同士の対立および内乱により、国家は二つに分裂。兄王子を初代銀桂君とする銀桂国と、弟王子を初代金桂君とする金桂国が誕生し、現在まで中央荒原にて争いを繰り広げていた。
そんな折、銀桂国で史上初の女王が即位する。名は桂白琳。まだ十七歳の少女だった。
白琳は兄の想いを胸に、金桂国と和平を結ぶため金桂国王・華理玄に二国会談を申し入れる。敵国からの和平交渉に理玄は不信感を募らせるも、申し入れを受け入れる。
そして、二国会談当日。
両者は無事和平に賛同し、終戦を約束する。しかし、そこから新たな問題が発生し、白琳と理玄は再びすれ違う。
周囲に翻弄されつつも、逆境に立ち向かう稚き女王。葛藤しつつも、平穏な未来の為に少しずつ一歩を踏み出していく若き王。
様々な想いと陰謀が渦巻くなか、二人の王が導きだす答えとその運命とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 19:30:00
119886文字
会話率:44%