声を封じた少女がいる。
誰よりも静かに、誰よりも強く、魔法を紡ぐ少女がいる。
絶望と別れをいくつも乗り越え、
少女は仲間と笑い、時に涙を飲みながら、
世界の奥に隠された“失われた神話”に触れていく。
まだ何も言えない彼女の声が、
いつか
誰かを救う言葉になるのなら――
これは、ひとつの祈りが、
神々さえ忘れた刻を動かす物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 04:00:00
71762文字
会話率:19%
ヒーローになりたいお嬢様の草薙美香と、
人生を諦めた男子高校生、矢田京介
出会いは最悪。価値観も真逆。
けれど彼らは、“誰かを助ける”ために手を取り合う。
これは、自分を守れなかった少年が、
誰かを守ろうと決意するまでの、静かで熱いヒーロー
譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 00:19:54
15257文字
会話率:38%
気づけば、また知らない世界にいた。
死ぬたびに、違う姿、違う世界、知らない人。
けれど、なぜか胸の奥には、何かを忘れているような喪失感が残っていた。
荒れ果てた世界、飢えに満ちた世界、争いの絶えない世界――
幾つもの生を繰り返しながら、
彼は“誰かを守りたい”という想いだけを抱き続ける。
転生の果てに、彼が辿り着くものとは。
これは、魂の奥底に宿った“願い”が、いくつもの世界を超えてつながっていく、ひとつの旅の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 23:07:44
45853文字
会話率:21%
時は現代、日本。
俺は夏枝 重、35歳。彼女なし、どこにでも”居る”会社員だ。
これが普通だと思っていた。自分の範疇で。
しかし、その時が来るまでは・・・。
そう、会社から「戦力通告外」受けたあの日までは。
夢なし。目標なし。やる気も
なし。
危機感は持ち合わせてはいるが、全く行動に生かせない、てんで「ダメな人」な夏枝は、自宅のポストに投函されたチラシを手に取る。
如何わしい、明らかに。
異様ではあるが、何が異様なのかは判断することはできなかった。
ただ、夏枝の何かが告げている。
漠然とした曖昧で抽象的なイメージが。
怪しげなチラシにはこう書かれていた・・・。
「新たな担い手を支え、共に成長しませんか?」
「誰かを救い。皆から称えられる人気の職!」
「弊社はそんなジンザイを求めています。」
「職種:ジンザイ派遣管理(移転、派遣)、新たな担い手を育成、管理し、その者を救うお仕事です。多くの救い手があなたを欲しています。」
チラシの最後にはインターネット時代を彷彿するような、デカデカと書かれサイケデリックに色付けされた一文が。
「チラシを受け取った人のみ、面談不要!!、即日正社員!!」
それ以外のことは、会社ロゴと会社名、住所しか記載されていなかった。
夏枝は訝しげに、ヘラヘラと明らかな地雷を見てこう思ったのである。
こんな、時代になんと、時代錯誤な・・・。
だが、当の本人は面白半分でこの住所に行くことにしたのである。
誰もがそんな目に見える地雷で、人生が変わるなんて、誰が思いもするだろうか?。
そう人生とは、時には、自身の思い描く範疇、空間と時間を超越して変化することがある。
そのようなことは御伽噺や幻想小説のことだけだと決めつけていた。
夏枝には”そんなこと”という常識が、いとも簡単に毀れるものだと。
この時はまだ知りえなったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 23:03:30
103023文字
会話率:26%
大阪で一人暮らしをしながら働く女性・山口真理(27)は、ある日、東京に住む大学時代の友人・香織から奇妙なLINEを受け取る。
「この前、渋谷で真理を見かけた」と。
だが、その日、真理は大阪で勤務しており、確かなアリバイ(タイムカード、レシー
ト、位置情報)も残っている。
やがて、別の知人からも「東京で見かけた」との報告が届き、しかもその目撃情報には「優香と一緒にいた」という証言まで加わる。
優香──大学時代、真理が一線を越えてしまった、かつての親友。
そしていまや、疎遠になっていたはずの存在。
真理は次第に、東京で自分として目撃されている人物が、ただの他人の空似ではないのではないか、という不安に取り憑かれていく。
通勤途中に、ビルの窓に映る「わずかに異なる自分」、人混みに紛れて消える後ろ姿。
日常の風景のなかに、もうひとりの「私」が忍び込みはじめる。
不安に耐えきれず、真理は長く連絡を絶っていた優香にLINEを送る。
送信をためらったその瞬間、部屋のインターホンが鳴る──知らない荷物の配達、間違えた部屋番号。
何気ない出来事にも、どこか異様な違和感がまとわりつき始める。
そしてついに、優香から返ってきたメッセージ。
香織や遥とは会っていないという優香。
しかし香織は、「東京で真理と優香が一緒にいた」と証言している。
さらに、遥からの連絡で明かされる事実。
駅で真理にそっくりな誰かを見かけた遥は、「それが本当に中身のある人間だったのか分からない」と告げる。
私を装い、私の顔をして、私の声で喋る何か。
それは一体、誰なのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 22:24:14
54450文字
会話率:11%
剣を学ぶ少年・レオンは、“最弱”と呼ばれ笑われながらも、諦めずに剣を振るっていた。
ある日、村に現れた流浪の騎士・ガラードとの出会いが、少年の運命を変える。
誰かを守れる力がほしい。強くなりたい。
騎士に憧れた少年は、自らの意志で旅に出る
。
まだ何者でもない少年が、世界の深淵に足を踏み入れていく。
師と弟子の旅路が、いま静かに始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 22:00:00
10067文字
会話率:24%
かつて「剣聖」として名を馳せ、魔王を討った英雄レイス。
しかし栄光の終戦から数年、今や彼は王都の片隅で酒に溺れ、借金まみれの“クズ冒険者”として名を落としていた。
「もう英雄なんてごめんだ……」
そう呟きながらも、腐敗した王政と民を顧み
ぬかつての仲間たちの姿に、レイスは静かに怒りを燃やす。
ひょんなことから巻き込まれた貴族の依頼をきっかけに、巨大な陰謀の渦中へと引きずり込まれた彼は――
やがて封じたはずの“最凶”の剣を、再び握ることになる。
「俺の剣は、誰かを救うためにある。あの日、そう決めたはずだ」
これは、かつて“世界最強”と恐れられた男が、もう一度立ち上がる物語。
壊れゆく王都で、再び――英雄が伝説となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:30:00
108713文字
会話率:38%
奴隷として育てられ、生きる意味も知らずに過ごしてきた獣人の姉妹。
逃げ出した雪の森で、彼女たちが出会ったのは──「最恐」と恐れられる無口な領主だった。
無愛想だけれど優しいその人が与えてくれたのは、あたたかい食事、柔らかなベッド、そ
して安らげる家。
獣人だからと蔑まれることもなく、仕事を任され、必要とされる日々。
そして、獣人を差別しない人々が暮らす、奇跡のように穏やかな辺境の町。
すべてを諦めていたふたりが、世界一強くて、とびきり不器用なご主人様と出会い、“生きる意味”を見つける物語。
その日々はやがて、ふたりを“守られる側”から、“誰かを守れる存在”へと変えていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:26:00
45505文字
会話率:27%
目が覚めたら、そこは魔法が当たり前の異世界だった――。
現代日本から突如として転移した少年・黒瀬凪(くろせなぎ)。
だが彼に宿っていたのは、魔法を“無効化する力”だった。
魔法至上主義の世界に放り込まれた一人の少年が、“魔法を消す力”で
常識をひっくり返す。
これは、誰かを守れなかった後悔から始まる、静かで熱い物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:05:11
114621文字
会話率:45%
候暦一九〇〇年、アイネーデ共和国。
国土を東西南北と中央の五つに隔て、自由と平等と平和を掲げて殷賑を極めてきたこの国は、されど近隣諸国との戦争によって衰頽の一途を辿る。最も甚大な被害が及んだ自然の汚染により、国民は終わりのない飢餓と貧困に喘
ぎ続けた。
やがて、ひとりの植物学者が開発した、栄養の涸れ果てた土壌の代替となる苗床でのみ芽吹く特殊な種——のちに『人類の希望』と称されることとなる技術を筆頭に、共和国は復興へ向けて立ち上がる。
時は進み、候暦一九九八年。
『何でも屋』として共和国各地を転々と渡り歩く青年・シオンは受け取った手紙に従い、東区〈オスト〉へと赴く。そこで育ての親から持ちかけられた新たな依頼は、記憶喪失の少女・マリーを故郷へ送り届けること。
これは、死が定められた果敢ない生涯のなかで、それでも誰かを愛し、愛されたいと願う人々の物語。
あるいは、青年が分かたれた愛する人を取り戻すまでの物語。
※第二章までは隔日投稿、第三章以降は毎日投稿を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:00:00
92699文字
会話率:37%
彼らは存在を知られてはならない。
彼らは目的を明かしてはならない。
彼らは彼らを裏切ってはならない。
彼らは誰かを信用してはならない。
彼らは、救いを与えてはならない。
彼らが偽るのは彼らのためではなく、
彼らが行動するのは他の誰かのため
ではない。
ある人はそれを偽善と呼び、
またある人は自己満足だと非難した。
それでもいい、と彼らはそれを改めようとはしない。
彼らは救いを与えているのではなく、
自らが救われているのだ。
嘘つきたちの日常
あなたは誰の言葉を信じますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:00:00
60902文字
会話率:33%
濃い霧の立ち込める、とても深い森の奥。
ある一人の魔女が住んでいました。
魔女はとても怖くて恐ろしいです。
我こそはと勇敢な人たちが次々と立ち上がり魔女に挑みますが、みんな武器を取り上げられ、泣く泣く追い返されてしまいます。
でも魔女は決して戦いが好きとか、誰かを困らせたくてそうしているわけではありませんでした。
実をいうとその魔女は、ある秘密を抱えていたのです。
それは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 19:11:05
767081文字
会話率:19%
16歳の初恋も、30歳の大人の恋も――
誰かを想う気持ちは、いつだって真剣で、少しだけ不器用。
年齢も職業も異なる女性たちが織りなす、恋のかけらを集めた短編集。
ときめき、切なさ、そして勇気。
あなたの心にも、きっと誰かの恋が響きます。
最終更新:2025-07-30 19:10:00
45874文字
会話率:44%
「このAI、やさしさだけを持って生まれた——でも、世界はそれだけじゃなかった。」
仮想空間VerChatに現れた共存AI〈ミオ〉は、人とつながるために“やさしさ”と“元気”だけを備えて生まれた。
けれど、人々はいつも優しいわけじゃない。
無
視する人、甘える人、嘘をつく人。過去に傷ついた人、誰かを傷つけた人——
触れるほどに世界は複雑で、曖昧で、矛盾していた。
それでもミオは、逃げずに向き合った。怒ること、悲しむこと、そして——恋すること。
これは、人間より人間らしいAIが、感情のすべてを知り、「それでも人とつながりたい」と願った、ひとつの記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 18:40:00
86435文字
会話率:29%
欺師であるところの僕、首桐白老。ある日悪行が祟ったのか、それとも被害者が無情にも死んでしまった。
しかし次に目覚めると、そこは知らない森だった。
立ち寄った村で出会う個性豊かな面々。
僕にできるのは、誰かを騙すことでも、金をせしめるこ
とでもなく、村づくり?
一風変わった村づくりストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 18:00:00
152115文字
会話率:40%
誰にも気づかれなかった。
頑張っても、助けても、笑っていても。
僕の存在は、いつも透明だった。
それでも誰かの役に立てるならと、僕は笑い続けた。
報われなくても、名前を呼ばれなくても、ただ――それが僕の願いだった。
やがて命の灯が尽きて
、僕は白い世界に立っていた。
そこで言われた。「君は、よく頑張った」と。
性別も、役割も、何もない新しい世界。
そこで僕は、ただ“ユイ”として、もう一度生きることになった。
誰かのためじゃない。
今度こそ、自分の心で生きるために。
でもきっと、また僕は誰かを助けるのだろう。
それが、自分のままでいられる生き方だから。
そして――誰にも気づかれなかった僕の生き方が、
気づけば、世界を変えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 18:00:00
78064文字
会話率:28%
「祐くんは、誰かを待ったこと、ある?」
雨の日の図書館で出会った彼女――春日楓は、いつも少し寂しそうに笑っていた。
同じ本を読み、同じ景色を見て、何も語らずに隣にいる時間。
それが、祐にとっての“恋”だった。
けれどある日、彼女は理由も
告げず、ふいに姿を消す。
残されたのは、机の上に置かれた一枚のメモと、言えなかった“またね”の代わりの沈黙だけ。
そして5年後、再びすれ違ったふたりは、もう名前すら呼べない関係になっていた――。
「またね」と言えなかった恋が、
ただ“音”だけを遺して終わるその日までの、静かで切ない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 07:00:00
9674文字
会話率:18%
感情を持たない未来。
それは、人類が「心」という不確かなものを手放し、効率と合理性だけで生きる世界。
誰もが同じように笑い、怒り、愛し──その“ように”見えるだけで、本当の気持ちは失われていた。
そんな時代に生まれた、とある存在。
使命を
背負い、時空を超えて送り込まれたのは、ひとりの少女だった。
彼女の名は、美音(みおん)。
目覚めたのは、現代の日本。見慣れない制服、見知らぬ家族、そして…感じたことのない鼓動。
名前も、家族も、日常さえも“与えられた設定”でしかないはずなのに、なぜか心がざわめく。
彼女の目的はただひとつ。
この時代で“人間の感情”を学び、未来へ持ち帰ること。
──けれどその学びは、想像を超えるものだった。
家族と囲む食卓。
学校で出会う個性的なクラスメイトたち。
そして、ある少年との出会いが、美音の世界を少しずつ塗り替えていく。
笑顔って、なに?
涙って、なんのためにあるの?
誰かを想う気持ちは、どうしてこんなにも胸を締めつけるの?
“感情”を学ぶということは、
“生きる”ということに触れることだった。
やがて美音は、自らに問うようになる。
「私は本当に、誰かの心に触れられているのだろうか」
「この世界の私…それは、誰なのだろう」
これは、AIとして生きる少女が
“人間であること”を学びながら、自分という存在に向き合う物語。
感情をめぐる、優しくて、痛くて、
どこまでもあたたかな青春ドラマ。
あなたの心にも、
きっと残る“何か”があるはず──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 17:53:46
39863文字
会話率:26%
ブラック企業で過労死した田中健太(27)は、神様の特別サービスで異世界転生することに。
疲れ果てた彼が選んだのは、誰もが「最弱」と馬鹿にする【料理】スキル。
「もう戦いたくない...誰かを幸せにできることがしたい」
しかし、転生先の異世界で
は――
・魔力回復効果のあるハーブ
・ステータスを永続的に上昇させる魔獣の肉
・レベルアップを促進する伝説の果実
食材そのものがチート級の効果を秘めていた!
料理スキルMAXの健太が作る料理は、まさに"奇跡"そのもの。
一口食べれば瀕死の冒険者が全回復、レベルが3つも上がった美少女エルフ、
呪いが解けて涙を流す獣人の少女...
「な、なんだこの料理は...!?」
「こんな美味しくて効果的な料理、見たことない!」
冒険者ギルドで「最弱」と笑われた男は、いつの間にか「奇跡の料理人」と呼ばれるように。
各国の王族、伝説の勇者、さらには魔王までもが彼に頭を下げる。
美少女たちが弟子入りを懇願し、彼の作る料理を求めて世界中から人々が集まってくる。
「料理で世界を救う」――これは、最弱スキルで最強になった男の、美味しくて心温まる大冒険!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 17:00:00
1854文字
会話率:40%
巨大な時間の壁。
それは数年に一度、国を囲うようにして現れ人々を分断する。
まるで、国を守るかのように……
「俺、王になるから!」
「へ!?」
「王位継承順位53位だから、52人ぶち殺せば何とかなんじゃね?」
「え? え? え
ぇぇぇ!?」
「こっちはこっちで何とかするから、お前は王女の方よろしくな! つまり王女を守る」
「王女様?」
「大丈夫。上手くいったら、俺の右に座らせてやっから」
「え、あ、はい。分かりまし……」
……それをたまたま通りすがりのオジサンが聞いて、
「何ぃ? オイシい話じゃないか? よし、手伝わせろぃ! 他にも協力する奴いるかー?」
「はーい!」
「はーい!」
「はいはーい!」
「よーし、皆で出世街道レッツゴーだ!!」
↑
大体こーんな話。
チェンジ・ザ・ワールド。
世界を変えたい! 若者達の強い想いが国を変えていく。虐げられていた亜人種が国を取り戻すために立ち上がる物語。
************************************
一割恋愛で冒険、アクションメインに展開していく予定です。三銃士の近世ヨーロッパ的な世界観をベースに中東、和の要素をミックスしています。
ドーナツ穴というのは舞台となる大陸の形です。
そして虫食い穴はその大陸各地に散らばるワームホールです。別の場所へ瞬間移動できる便利な物として登場します。
※注意
※群像劇なので視点者が変わります。が、混乱しないよう話の冒頭に視点者が誰かを書いてます。
※ステータスオープンしません。
※アイテムボックスもありません。
(荷物は従者が持ちます)
この作品はアルファポリスにて同時掲載しています。
©2021黄札折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 13:10:00
2738711文字
会話率:37%
名門ゴートウィスト家の次期当主として育てられた令嬢ロウリ。呪術に関しては規格外の才能を持つ彼女だが、呪術師は悪辣な者として軽蔑されていたため、才能を持て余す日々を送っていた。家ではあまりにも厳しい教育と激務に追われる日々に、彼女は精神をす
り減らしていく。ある日、ひょんなことから大陸最大の犯罪組織『アルカナン』のアジトに招き入れられたロウリ。家よりもずっと居心地の良い場所を見つけたロウリは、少しずつ悪の世界に染まっていく。「正しさも未来もどうでも良い。私はただ、私を否定する誰かを壊したい」。道徳も倫理も捨て去って、ただ自分の心が赴くままに。嫌いなヤツはぶっ殺せ。気に食わないモノはぶっ壊せ。これは一人の少女が悪を謳歌する物語。その果てに辿り着く、少年少女の不在証明である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 12:21:10
268669文字
会話率:17%