たった一つの車両に乗り合わせた人々、それぞれの胸に秘められた宇宙がある。外から見れば、ただそこに座っている人々の集まり。しかし、その一人ひとりの内側には、波乱万丈の過去があり、切実な現在があり、そして眩しいほどの希望か、あるいは深淵のような
絶望がある。同じ車窓の景色を見ているのに、見えているものが全く違う。感じている光や音、匂いが、その人の心のフィルターを通して全く異なる意味を帯びる。ただ、淡々と確実に進む電車の中、君はどこにいるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 23:31:47
30204文字
会話率:3%
「だから、本当なんだってば!」
夜、とある居酒屋。男は声を荒げたあと、ハッと我に返り、周囲をぐるりと見回す。他の客たちがこちらを見ているのに気づき、慌てて肩をすぼめた。そして、声を潜めて繰り返した。
「……だからさ、本当に不正ログイン
されたんだよ」
「はいはい、言い訳はもういいって」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-09 11:00:00
1870文字
会話率:93%
恋人と二人で映画を見ていた。
互いが互いに同じ方向を見ているのに、些細な事からすれ違いが始まる話。
其れでも今の俺達の関係も、似たようなやっすい関係だった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛、いいえ、交友に置いても。
人の話はちゃんと聞くものですよ。
私に言われたくはないでしょうが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 21:17:36
842文字
会話率:27%
午後三時、君と出会った。
午後三時、君とのお茶の時間。
午後三時、僕の唯一の幸せの時
午後三時、君が隣に居ない。
午後三時、欲しいのは君だけ。
午後三時、君だけを見ているのに。
午後三時、君はーーー
誰からも疎まれるシオンと鳴
り響いた午後三時の鐘の音をきっかけにお茶会という交流を始めたアシューム。
理想的な貴族の姿から逸脱していることをわかりながらそれでも、と。
もしもと望んたことは夢物語だと思うことしかできなかった。けれどそれでも手を引いていたら、違ったのか?
午後三時、あたしは飛び降りたのアシューム視点。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 10:27:26
19492文字
会話率:31%
夢というものは不思議な現象です。自分の思惑や考え方とは全く異なる内容や、
毎日見ているのに記憶していたりしていなかったりと、理想の夢を見たいと願う
人たちの夢を主人公の大門冴鬼が例示的に披露いたします。
最終更新:2023-11-22 09:56:19
7552文字
会話率:9%
頼みごとをする時に体当たりをしてくる系女子のミノルとケーキバイキングに。
いつもと同じように友達としての誘いだと思っていたのだが。なにかしらのきっかけでミノルの中のなにかが吹っ切れたのか、いきなりキスをされてしまった。
今まで我慢をしていた
であろう思いがあふれてきたのか彼女が涙を。
そんな可愛いミノルの姿を見ているのに、頭の中では幼なじみが浮かんできていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 13:00:00
77836文字
会話率:67%
黄金色の瞳が美しい伯爵令嬢ヴィクトリア・ウェルスにはなやみがあった。手が大きいことだ。
その為か、デビューからすでに幾度ものシーズンが過ぎたが、ヴィクトリアは婚約もできずにいる。
ある夜のパーティで、幼い頃からひそかにあこがれていた公
爵令息エドワードが、小柄で可愛らしいコーラル嬢を見ているのに気付いてしまった時、彼女のなかでなにかが壊れた。
とりみだすヴィクトリアに、商人の息子でヴィクトリアのよき友人であるピーターがささやく。「彼が君を思い出したら素敵だと思わないかい?」と。
©2023 弓良 十矢
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 11:30:03
11719文字
会話率:53%
天界の使いエルミカに勇者の素質を見出だされた統間秋人は条件付きで勇者となるが、見返りがなければ働かないニート勇者だった!?
秋人の知らない所で動き出す事件や組織。
そんな事を余所に幼馴染みと良い仲になろうとする秋人だったが、巻き込まれ
体質であるためにそれを許されない!
暗い過去よりも明るい未来を夢見ているのに、明かされるのは過去ばかり。
さあ統間秋人はこの先どうなっていくのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-30 06:00:00
98591文字
会話率:25%
【本編完結済】【二部連載中】
大陸最大の強国、フィフラル帝国の皇帝と正妃の間に生まれた第二皇子ザイルは、傍若無人な人物として知られていた。しかしそれは、ザイル自身が望み、創り上げた姿であった。
二十の年を迎えるある日、ザイルはとある目
的のために、隣国、ラティティリス王国にある学園への留学を決める。学園で昼寝場所を探していたザイルは、面倒なことにラティティリス王国の王太子、ランドルの浮気現場を目撃してしまった。それだけならば放っておくつもりだったが、あろうことかその場面を、ランドルの婚約者であるラテルティアが見ているのに気づいてしまって。
涙を流すラテルティアに声をかけ、共に過ごすうちに、彼女に想いを寄せるようになったザイルは、ランドルと彼女の婚約を解消しようと動き出す。彼女を幸せにしたいと、ただそう思ったから。
とある目的のために傲慢に振る舞う強国の第二皇子と、『王冠』と呼ばれ婚約者に蔑ろにされる公爵令嬢の、膝枕から始まるほのぼの恋愛小説。
(7/17 あらすじ変更しました)
えぶりすたさん、かくよむさんにも投稿中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-05 17:00:00
276231文字
会話率:27%
私が異世界を嫌いな理由は彼が私を見てくれないからです。
だから異世界を好きな彼も嫌いです。
しかし、彼が異世界の本を見ているのには理由がありました。
彼の一途な愛が分かったとき、私は彼も異世界も今まで以上に好きになるのです。
甘くてドキドキ
のお話をどうぞ読んで下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 05:58:37
1548文字
会話率:52%
みんな違うモノを見ているのに何故か? 会話があっている!
___ボクの名前は、ひょろっと細長く背も高い男の子の【キッポ】だよ。
最終更新:2020-02-10 03:00:00
1124文字
会話率:12%
見つめ合う僕とキミの違いは、、、?
僕はキミが好きだから、キミを見ているのに、、、!
キミは僕の変なところばかり見ている、、、!
最終更新:2019-02-02 03:00:00
1336文字
会話率:37%
主人公は、今の自分が「沢瀬誠司」16歳、だと言う事は知っている。
情報は混乱している、認識は”元の世界”を見ているのに、理解だけは「現実を見ている」のだ。ともかくあの後、自分はどうなったのか。大事な物を取りに行かねばならなかった筈だ、その
途中で、倒された。その宝玉が無ければ、魔王を止める事は出来ない。
両親も居て、学校にも行かねばならない。 ともかくそのまま、知人友人らと共に、流される様に、ゲームセンターへ。喧噪の中にそのゲームが有る。そして、それは”自分の居た世界”の様に見えた。
倒される、ゲームオーバーの表示?「どうなるのか?」そりゃ死んじゃったんだよ、それは困る、とかなんとか。再挑戦が可能?コインはある、でも、数枚だ。
色々と、解っているのが奇妙。ともかくトライする。残機制では無い、そのまま挑み、倒されてしまう、不意に、”リアルな痛み”だ。自分がまた、殺された。
再びコインを入れて、そして、挑む。苦闘の果てに、何とか倒す事に成功…幸い、だろうか。今、自分は確か、ホブゴブリンと対峙し、宝玉を手に入れた、筈?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-03 11:58:54
5520文字
会話率:37%
美大の教授である私は、助教でありかつ愛人の奈緒美と、銀座の古いビルに迷いこむ。そこでは期限限定で、S市の眼鏡の工房が出店していた。手持無沙汰の私は、白衣の男に話しかけると、奥の部屋に誘われ、不思議な眼鏡を見せられる。一つの眼鏡は、「フレゴリ
の眼鏡」と呼ばれていて、私がそれを掛けると、強烈なデジャブ様の感覚を体験した。
白衣の男は、デジャブとジャメブといった「親近感の変容」と言われる体験のメカニズムについて説明してくれた。脳内での視覚情報の処理においては、意識的な認知の回路と、意識下の、「親近感」などの感覚を視覚情報に付与する回路とが関与しているとのことだった。そして、それらの二つの回路の協調性が失われて失調が起こると、「親近感の変容」や、種々の精神症状が起きるとのことだった。
私がそれらの説明を聞いているうちに、痺れを切らした奈緒美が、勝手に「カプグラの眼鏡」と呼ばれる眼鏡を掛けてしまう。その眼鏡はジャメブ様の体験、つまり、慣れ親しんだ事物を見ているのにも関わらず、当然それに伴われるべき親近感が失われてしまうという体験を引き起こす眼鏡だった。
奈緒美は、「カプグラの眼鏡」をかけて私を見ることによって、親近感が撤去された私の顔そのものを見て、ただの中年男と改めて感じ、恋愛感情が一挙に冷めてしまう。さらに、「カプグラの眼鏡」を外しても、いった冷めた奈緒美の恋愛感情は、また戻ることはなかった。
途方に暮れた私は、余生のせめてもの慰めに「フレゴリの眼鏡」を売ってもらおうとするが、男はもっと良い眼鏡として「中安の眼鏡」を提示する。それは、視覚情報がない時にでも、感覚を付与する回路が誤作動して、圧倒的な親近感のみが目の前に現出する、といった体験を引き起こす眼鏡だった。
男は、研究所に来てくれれば「中安の眼鏡」を貸すが、その代わりに、実験の被験者になってくれと言って来る。私に選択の余地はなかった。
眼鏡を展示している部屋を見ると、「フレゴリの眼鏡」をかけた奈緒美が、早速、若い男を気に入ったようで、眼鏡の奥からうっとりと男を見つめながら話していた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-23 23:19:45
10012文字
会話率:45%