かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿で
この世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 12:43:18
146865文字
会話率:40%
世界には“獣”が跋扈していた。
ある時は人に紛れ、ある時は誰もが寝静まった夜に、人間を貪り食う怪物が。
だがやがてそんな獣を狩る者が現れ始める。
斯くして〈狩人〉と呼ばれるに至った彼らは、執拗なまでに獣を蹂躙する事で一般人からも恐れられ
る事になってしまう。
しかしそこまでして狩人が躍起になろうと獣が尽きることは無かった。
これは滅びかけた世界で、世間知らずな少女と無愛想な狩人が出会った事で始まる、血塗れの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 04:59:13
128912文字
会話率:40%
人前で、笑顔を貼り付け十三年。
少しでも失敗を犯したら鞭で打たれ、最近は平手もおまけのようについている。
今はそんな鞭打ちのお時間。何回されても慣れないこの鞭打ちも、表面上美しい笑顔で耐えてみせる。
(何回やっても、慣れないわね……)
ルーリア・コキリ・セロライハラ。侯爵家の次女であるがメイドのような暮らしをしている。否、メイドより酷い暮らしをしている。
ワンピースに近い薄茶の埃まみれのドレス。埃を被った髪。その髪は血のように赤黒く、それが理由で家族に虐げられていると言っても良い。髪と同様、目も赤黒くて、まさに血塗れなのだ。瞳がルビーのようなんて、そんな綺麗なものではない。ルビーと呼ばれるものは透き通っていて、生き生きとした赤色の瞳のことを言うのだ。
ルーリアの瞳はそんな色ではない。
赤にはドス黒い黒色も混ざっていて、今にも死にそうな目をしている。髪も同じだ。埃を被って少しばかり見えないは見えないが、よく見れば直ぐに分かるということで。
そんなルーリアが鞭打ちの時間が過ぎて窓拭きをしている最中、母であるギュアカーラの聞いたことのないほどのご機嫌な声を聞き、ルーリアは怪訝そうに窓から門前を見る。すると、ギュアカーラの隣でメティーチェイアが上品なカーテシーを披露しているではないか。
その前には男性がいる。誰かしら。そう思ったのは少しの間。姉と母の自室があるこの廊下には、来ないのではないだろうか。
そう思い窓拭きを再開し鼻歌を歌っていた時、話し声が聞こえて横を振り返ると、あの三人がこちらへ来ているではないか。
ルーリアはバケツとタオルを置いて曲がり角まで逃げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:46:21
97715文字
会話率:44%
セルマと魔導師たちによってガベリアの地が甦ってから、十年が過ぎた。
高等魔術学院二年生の少年、ベスは自警団の魔導師を目指して勉強と訓練に励んでいた。ある日、寮の同室者で友人のクライドから頼み事をされる。それをこなすために部屋を離れた数十分
の間に、クライドは忽然と姿を消していた。
部屋は血塗れ、目撃者は無し。寮に出入りした不審者もいなければ、彼が玄関や窓から寮の外に出た形跡もない。
クライドは自分の意思で失踪した、という自警団の見解の元、ベスは仲間と共に彼を探し始める。何のために部屋をあんな状態にしたのか、クライドは何が目的で失踪したのか。やがてゴシップ誌が事件を書き立て、更に、似たような失踪事件が別の場所でも発生する。
全ての謎が明らかになり、ベスが知った友人の本当の姿とは――。
『Ecphore―闇を巡る魔導師―』の登場人物も再び顔を出す、シリーズ第二弾。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 13:22:33
294363文字
会話率:53%
強大な力を持つ聖女として生まれたアルミラ。
だが、故国において「聖女」とはただの道具――。戦争に連れ出され、敵国を血で染めた彼女だったが、国はついに負けてしまう。
敵国王の元まで引きずり出されたアルミラは、ぼんやりと「彼に殺されるのね
」と成り行きを見守っていた。
だが、彼の取った行動は意外なもので――。
※自サイトにて公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 11:59:37
13493文字
会話率:40%
恋も仕事もダメダメなホラー作家・綾瀬真夜は、曰く付きの洋館を取材中、血塗れのフランス人形に出会い命を落とす。目覚めると、そこは異世界──火系魔法を操る侯爵令嬢・マリーネとして転生していた。優しい婚約者と幸せな日々を送るが、恋敵や怪異が現れ
、婚約破棄の危機に。現世と異世界を繋ぐ架け橋の謎を追い、マリーネは恋と運命の呪いに挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 09:06:01
30344文字
会話率:29%
謀反が起きて皇帝である父は皇妃と共に処刑された。
皇帝の側室であった私の母は、皇帝と皇妃が処刑された同日に毒杯を賜り毒殺。
皇帝と皇妃の子であった皇子が、新たな皇帝として即位した。
御年十才での即位であった。
そこからは数々の武勲や功績を
積み、周辺諸国を属国として支配下においた。
歴代最高の莫大な魔力を持ち、武の神に愛された皇帝の二つ名は…
「勉強ばっかしてないで、たまにはコレで息抜きしてみて面白いから!」
仲の良い友人にポンっと渡されたのは、所謂乙女ゲーム。
『too much love ~溺愛されて~』
というド直球なタイトルの乙女ゲーム。
タイトルに通りに溺愛されたい女子の思いに応えたゲームだった。
声優の美声じゃなきゃ電源落としてるな…と思う程にクサイ台詞満載の乙女ゲーム。
プレイしてしまったからにはと、意地でもクリアしてやると頑張った。
気付けばコンプリートするくらいに遊んだ。
そんな私が・・・
何の因果かプレイしていた乙女ゲームの世界に転生する。
それに気付いた時、驚き過ぎて高い熱を出し寝込んだ。
乙女ゲームに転生とか、訳がわからない。
おまけに何か役割があって転生したという訳でもないようで・・・
そんな私は悪役令嬢でもなく、ヒロインでもなく……ただのモブ。
高難度のシークレットキャラ“隣国の皇帝シュヴァリエ”の妹に転生する。
強大な大国であり、幼くして皇帝に即位した男が兄…。
残虐で冷酷無慈悲から呼ばれるようになった、二つ名。
“魔王”または“血塗れの皇帝”と呼ばれている。
――――とんでもない立場に転生したもんだわ…。
父だった皇帝も側室だった私の母も殺された。
次は私の番――――?
✂----------------------------
アルファポリス様、カクヨム様でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 08:00:00
369909文字
会話率:16%
貶められた伯爵令嬢セレスティアは――殺戮令嬢として血を纏う。
皇太子と婚約していたセレスティアは聖女に謀られ、皇帝暗殺の罪を着せられた。皇太子イグノランスには婚約破棄され、田舎に飛ばされたセレスティアは復讐を誓い、悪魔メフィスト三世と契約
――魂と引き換えに、聖女を殺すための圧倒的な力を手に入れる。
自分を陥れた聖女マリシャスと皇太子イグノランスを殺すため、宮殿に乗り込み無差別に人を手に掛けていったなかで、返り血だらけのセレスティアはついにふたりを見つけた。
聖女と皇太子を殺したセレスティアだったが、「……この、イカれ令嬢。あと少しだったのに」と赤く血塗られ死んだはずの聖女が起き上がる……。
※殺伐とした血塗れのダークストーリーに血が渇くギャグが挟まってます。残酷描写、下ネタ、多め。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:21:39
16473文字
会話率:55%
第一部:血と誓いの夜
胎動の兆し
裏街の孤児たち
初めての血
鈴鹿一家入門
功二との出会い
兄弟盃
恋女房・柚月との逢瀬
裏切りの血夜
第二部:狂気と信仰の芽生え
血の経典
功二との抗争の夜
鈴鹿一家の血戦
教団の胎動
友情と裏切りの狭間
血塗れの誓い
恋女房の死
第三部:地獄の舟の建造
功二への疑念
血の儀式と最初の信者
功二の覚醒
鈴鹿一家総長の暗殺計画
裏切りの発覚
第四部:教祖誕生
血の大抗争
功二との決別
鈴鹿一家壊滅
天の印の旗揚げ
地獄の舟の旅立ち
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 14:22:57
12508文字
会話率:14%
耐え難い苦痛の果てに命を落とし、幽霊として転生した青年。森の奥で死にかけた彼が出会ったのは、同族を手にかけ、血塗れで笑うエルフの女だった。
これは偶然の邂逅から始まる、狂気を孕んだ二人の物語。
基本的に一話辺り3000字が目安です。
最終更新:2025-06-25 07:33:44
12695文字
会話率:28%
「レイチェル! お前との婚約を破棄する!」
悪女レイチェルは皇太子から婚約破棄され、妹に奪われた。
代わりにあてがわれたのはバケモノと噂されるマディソン・ヒース辺境伯。
左半身に赤くただれた火傷痕のある、辺境の守護神である。
遅
れてやってきたマディソンは血と火炎の香りを漂わせ、レイチェルに火傷痕に覆われた手を差し出す。
「このような血塗れの手でもよろしいか」
「わたくしはこれほど美しく素敵な手を知りませんわ」
悪女な聖女は返品不可である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 18:07:06
7179文字
会話率:37%
身に覚えのない罪で婚約破棄を迫られ、結婚指輪を嵌めるはずだった薬指を切断されてしまったアクトバッド・ホープフロムルイン・リベリオン。(悪役令嬢)彼女はレイダウンレイル男爵の元に嫁ぐことになった。
レイダウンレイル男爵は貴族達の間で『血塗れ
卿』と呼ばれている恐ろしい人物だそうで、アクトバッドは辛い思いをする覚悟を決めていたのだが、出迎えたのは一人の不思議なメイドだった。
そのメイド曰く、『血塗れ卿』は全くもって噂通りの人物ではないようで……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 01:14:00
43006文字
会話率:48%
二十歳の誕生日を迎えたバートリ家のご令嬢エリザベルは、吸血鬼の一族と誤解され、結婚相手が見つけられずにいた。
そんな中、宗主国の王から、隣国のワラキア公との結婚を勧められてしまった。
ワラキア公と言えば、敵味方関係なく串刺しにしてしまう、〝
串刺し公〟という異名があった。
そんな残酷な人物との結婚なんて絶対無理!!と思っていたエリザベルだったが、しぶしぶ嫁ぐことに。
嫁ぎ先で出会ったワラキア公は、なぜか牛の頭蓋骨を頭から被り、一言も喋ろうとしない。さらに、夜になると地下から竜の唸り声も聞こえて――!?
バートリ家の吸血姫(※誤解)と、ワラキアの串刺し公(※誤解)の、想定外の異類婚姻譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 00:00:00
120505文字
会話率:43%
かつてある一つの過ちを犯し零落した女神のティーネは人里離れた森の中で隠遁していた。生きることに疲れた彼女はある雨の強い日に自殺を図る。そこにナイフを持った血塗れの少年が現れて───
最終更新:2025-06-09 23:30:00
12288文字
会話率:40%
光と影が混在する街─七浜。
そこで暮らす普通の高校生、本郷 恭助は退屈な毎日を過ごしていた。異色の背景を持つ彼は、ある日目撃した殺人現場に居合わせる。
そこには血塗れで日本刀を手に殺人を犯す美少女、一ノ瀬 雪子。彼女は裏社会に名を轟
かせる伝説の暗殺者だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 14:48:24
172288文字
会話率:40%
藩烏国の南北に走る街道が一点に集まる街、姻寧。
古くより近隣国屈指の要所として栄える姻寧の街は現在、とある『商会』によって仕切られている。
霜天商会の裏方……黒社会における『商会』の実働部隊の頭として霜天商会会長に仕えている蓮は、ある雨
の夜、行き倒れを拾う。
血塗れの花嫁装束を纏い、甘ったるい香りを漂わせる、絶世の美貌の花嫁。
その正体は蓮を凌ぐ戦闘能力を備えた、麻薬中毒の《少年》暗殺者だった。
『忘れ茉莉花』と呼ばれる麻薬の乱用により、名前以外の大半の記憶を失っていた少年暗殺者・麗華(リーファ) 同時に姻寧近隣では、花嫁装束を纏う暗殺者『新娘(シンニャン)』失踪の報が駆け巡っていた。
「麗華が本物の『新娘』ならば商会に迎え入れたい」という会長の意向により、蓮は麗華を己の配下として迎え入れることになるのだが……
「……殺されるのは、困る」
「この地獄に縋ってでも、生きていたい理由が、僕にはある」
雨夜の中に、茉莉花の香りを溶かして。
茉莉花の煙の中に、記憶を落として。
それでも『会いたい』と望んだ人に再会するためだけに、二人は血の雨の中をいく。
黒社会を生きる青年×暗殺者の少年、茉莉花香る、苦くて痛くて仄暗い中華譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 21:00:00
68536文字
会話率:34%
この世は呪いに満ちている。
太古の大昔、最厄の妖狐が人間をそう定めたために。
とある事件により心を閉ざす大国の若き皇帝・紅焔は奇妙な妃を迎えた。
そなたを愛するつもりはないと言い放った彼に、美しい妃は「それでかまわないから、都に怨霊や呪い
の影があれば自分にすぐ教えるように」と条件を出す。
その言葉通り、妃は皇帝を突如襲った「血塗れの怨霊」を不思議な力で追い払ってみせた。
妃は一体何者なのか。徐々に明らかとなる、妃と千年前の大妖妃との関係とは。
中華風ファンタジー世界が舞台の、謎多き妃×傷を抱えた皇帝のオカルトミステリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 22:39:51
241311文字
会話率:39%
闇を蹴飛ばした
靴音が響く
路地裏の亡霊が嘲笑う
血塗れの月に口づけて
亡骸は夜を彷徨う
キーワード:
最終更新:2025-05-14 19:18:24
236文字
会話率:100%
剣と魔法によって隆盛する世界があった。
そんな世界の中の一国、グラズヘイム王国で公爵家として名を馳せたヴァナディース公爵家。
その一人娘フレイヤは、突如襲ってきた謎の黒い剣士によって、家族諸共皆殺しの憂き目にあってしまう。
それから80年
余りの時が過ぎ、幽霊屋敷と化した公爵家に、一人の騎士が訪れた。
光の侯爵騎士と謳われ、現在は没落の一途を辿っている貧乏侯爵の当主、騎士のバルドルだ。
彼は国の大臣の命令で幽霊屋敷の調査に来たのだが……彼には幽霊が大の苦手という致命的な弱点があった。
彼の訪れが、恨みを残して死んだフレイヤの魂の目覚めと呼応した時、二人は衝撃の出会いを果たす。
これは、そんな恐がり騎士と悪霊令嬢が織りなす、彼らの波乱と幸せを描いた日々のドラマである。
(この作品は、カクヨムでも発表していきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 21:10:00
312796文字
会話率:57%
夢の中で目が覚めたら、そこは知らない森でした。
しかも、身につけているのは血塗れボロボロのメイド服。汚くて臭くて、気持ち悪い。
高校受験を終えたばかりの凪が、幼い頃からよく見ていた不思議な夢は、違う世界の現実だった。
「この世界の聖女って、
ガチで国防と経済の要なんだなー。そりゃ、どこの国でも欲しがるわけだ」
混沌に向かうこの世界を、別に救わなくてもいいよと言われた凪は、ひとまず魔導学園に通って一般常識を身につけることからはじめることに。
聖女としての力はあるので、そのお仕事はするつもりですけど、タダ働きはいたしません!
すべては、郊外庭付き一戸建てで、安定した老後を過ごすため!
これは、違う世界で殺された聖女と入れ替わった少女が、聖女として働いたり、ツッコミ体質な護衛騎士に恋をしたり、敵をフルボッコにしたりする物語。
※この作品は、アルファポリスさまにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 00:30:17
456026文字
会話率:39%