代々吸血鬼を殺す結川家の末裔である結川櫂奈は、吸血鬼になった叔父を殺して以来、吸血鬼を殺すことを躊躇していた。そんな櫂奈を見かねて、兄の良牙は吸血鬼狩りの家業から外す。
普通の男子高校生として過ごすことに罪悪感を抱いていた櫂奈は、サクヤが
吸血鬼から血を奪って人に戻す場面を目撃する。
真祖の娘を名乗るサクヤが、吸血鬼を人に戻す力を持っていると知り、櫂奈はお互いの目的のために、協力をすることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 23:12:04
30016文字
会話率:46%
生まれた時から、ずっと地下牢で暮らしてきた第二皇女。
家族から、使用人から、貴族から疎まれて育った彼女は“愛”を知らない。
また、感情に乏しく、誰に何をされても無反応だった。
そんな皇女が、ついに地下牢を出ることになった。
でも、それは決
して良いことじゃなくて……傍から見れば、悲劇そのもの。
だって、彼女はこれから────“生贄”として、大公に嫁ぐから。
初代皇帝と大公が交わした血の盟約により、死ぬ運命を課せられた皇女は「これが自分の生きてきた理由だから」と受け入れ、一切抵抗しない。
そのまま大公領へ連れて行かれ、恐ろしい怪物と対面した。
そして、早速殺されるのかと思いきや、妙に優しくて……?
温かい食事、清潔な洋服、自分の居場所を与えられ、皇女は驚く。
────何故、生贄である私を丁寧に扱ってくれるのだろう?と。
暴力を振るわれることも、暴言を吐かれることもない暮らしは皇女にとって、衝撃だった。
最初は戸惑うものの、周りのサポートもあり、だんだん慣れてきて……?
ついに笑顔を見せるようにまでなった。
────これは生贄として虐げられてきた少女が、自分の人生と温かい心を取り戻すまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 19:23:40
110089文字
会話率:28%
公爵令嬢イヴ・バレンシュタインは公爵令嬢とは思えぬ悲観的な人生を送ってきた。
幼い頃に母を無くし、家族には疎まれ、唯一心を許した男に婚約を破棄され、その後すぐに宰相・国王に裏切られた。彼女は国が抱える罪を全て背負って明日、処刑されることが
決まっていた。
***
…ああ、お母さま。
あなたの嘘は優しすぎました。
やはり、私は生まれてきてはいけなかったのですね。
私はただ、ずっと…
「…生きる理由が、欲しかった」
「_________それが、お前の望みなら」
小指に強い熱を感じ、シルクの手袋が焼け落ちた。
私を拘束していた衛兵は地面に倒れ、口から泡を吹いている。天井が割れ、周囲には瓦礫が転がっている。
周囲にいた人々はいつの間にか消え、血と硝煙の匂いだけがその場に渦巻いていた。
「___イヴ・バレンシュタイン」
どこか懐かしい声が、私の名を呼んだ。
「血の盟約のもとに、お前の望みを叶えよう。願いはひとつ。対価はその魂だ。……さあ、お前は、何を望む」
壊れた天井から降り注ぐ月の光を浴びながら、その男は私の前に舞い降りた。
あまりに美しく、あまりに異様な光景だった。
少女は、悪魔の手を取った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-31 12:27:04
8445文字
会話率:34%
ロバ耳の王と血の盟約を交わして苦悩する理髪師、旅人を地獄へ落とそうとする北風と太陽、自分をドラゴンだと信じて疑わないみにくいアヒルの子……。
登場人物の誰かが中二病の、ちょっと変わった童話集その3。全6話です。
最終更新:2023-02-08 12:31:04
8480文字
会話率:51%
〜これは“今”からおよそ300年前、アウストリー公国で王朝が代替わりした際の出来事である〜
「貴様との婚約なんぞ破棄だ破棄!」
そう喚き散らすのはこのアウストリー公国の公太子で、辺境伯令嬢ヴィクトーリアの不肖の婚約者のクラウスだ
。
そしてその傍らには、不安げにクラウスとヴィクトーリアを交互に見渡す子爵家令嬢タマラの姿。
「貴様のような粗暴な女との結婚など冗談ではないわ!貴様との婚約を破棄し、この愛らしいタマラを新たに婚約者とする!先祖の決めた盟約など知ったことか!」
あろうことか彼は次期公王たる公太子の地位にありながら、自らの祖先とヴィクトーリアの祖先である東方辺境伯とが取り決めた“血の盟約”に従って結ばれているヴィクトーリアとの婚約を破棄すると宣言した。
それもヴィクトーリアが男勝りの女騎士で「ちっとも女らしくない」という、まことに身勝手な理由で。
「ほう。我らが祖先の決めた盟約など守る必要がないと?」
「そんな古臭い盟約になんの意味がある!なんなら貴様ら辺境伯家も攻め滅ぼしてくれるわ!」
クラウスのその言葉は、代々国境を守ってきた辺境伯家の令嬢としてのヴィクトーリアの矜持を大いに傷つけた。
彼女はだから、右手にはめていた白手袋を脱いで投げつけた。
「よかろう。では決闘だ」
「えっ、………あたし!?」
そう、ヴィクトーリアが手袋を投げた相手はタマラ。彼女に公太子の婚約者の座をかけて決闘を申し込んだのだ。
だがさすがに「普通の令嬢」であるタマラをいたぶる趣味はヴィクトーリアにはない。ゆえに代理人を立てることに同意した。
だが決闘当日、クラウスとタマラが連れてきたのは、なんと公国最強の騎士ジークムントだった!
◆王族の婚約は政略であり、それを破棄すると極端な話こうなるよ、ってだけの話だったのに……………どうしてこうなった?解せぬ。
◆思いついたので書き始めた見切り発車作品。短めなので多分止まらずに書き上げられます。
ヘイトキャラとかざまあとか書くの苦手な作者が(多分)珍しくちゃんと書けたざまあ話。多分。基本的にはタイトルでネタバレしてます。
◆戦闘、流血、瀕死描写があるためR15で。
恋愛要素は比較的強いけれど題材的にハイファンタジーで投稿します。
◆この話はアルファポリスで先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 20:00:00
57964文字
会話率:49%
ハッブル王国の王太子だったレオナールは、ある日、弟と宰相の悪巧みにより廃嫡に追い込まれてしまう。
ポイ捨てされた先は国の外れの村。そこには異能者たちが生活していた!?
宰相の執拗な追跡を逃れつつ、レオナールのキャンプ生活がスタート。そこで待
ち構えていたのは、自らの運命に気づく旅だった――
この作品はエブリスタと、別タイトルでアルファポリスにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 22:00:00
104372文字
会話率:51%
様々な獣人族が共存する世界で、唯一無二である血の盟約により、猛獣であるトラ族の領主後継者であるリカルドから婚姻の申し入れを受けたウサギ族の領主一族であるラリエット。小動物であるウサギ族にとって、猛獣の住処は危険がいっぱい!何とかして、リカル
ドから婚姻の申し入れを撤回してもらおうと奮闘するラリエットではあるが・・・。全4回で完結する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-25 18:01:47
29250文字
会話率:38%
其の狂乱の王の鮮血の盟約によって、
子供達は残酷な未来へと足を踏み入れる
此れは…そんな残酷な始まりの物語
一次創作企画で執筆中に御座います
Twitterにて更新中です。
何故御拝読頂けたら幸いです
宜しくお願い申し上げます。
最終更新:2021-12-06 10:37:22
1331文字
会話率:29%
其の狂乱の王の鮮血の盟約によって、
子供達は残酷な未来へと足を踏み入れる
此れは…そんな残酷な始まりの物語
一次創作企画で執筆中に御座います
Twitterにて更新中です。
何故御拝読頂けたら幸いです
宜しくお願い申し上げます。
最終更新:2021-12-06 10:28:30
689文字
会話率:16%
其の狂乱の王の鮮血の盟約によって
子供達は残酷な未来へと足を踏み入れる
此れは…そんな残酷な始まりの物語
一次創作企画にて執筆中で御座います。
Twitterにて更新中です。御拝読頂けたら幸いです
何故宜しくお願い申し上げます。
最終更新:2021-12-06 09:50:59
1059文字
会話率:8%
ただなんとなく近所の野良猫に餌を与えていた時に出会った1匹の小狐。
お腹が空いている様だったので餌を与えてあげたらなぜか懐いてしまった。
そこからしばらくの間は学校帰りに住み着いている神社へ行き、餌をやり、かまってやるのが日課になってしまっ
た。
そんなある日、少年がいつもの様に神社へ向かう。そこには野犬に襲われて瀕死になったあの小狐が横たわっていた。
少年は小狐を助けるべく病院に急ごうとした。
少年は焦っていた、だから気が付かなかった。
神社から飛び出した先にはちょうど車が来てしまっている事に。
気がつくと少年は見知らぬ土地、見知らぬ人種が住まう世界にいた。
そこで一人の少女と出会う。
「主人様、お待ちしておりました」
そして少女は続けて告げる
「貴方様はあちらの世界で私を救おうとしてくださいました。そんな心優しい貴方様だからこそ、この世界へとお呼びする事ができました。さぁ、私と契って下さいませんか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-15 01:04:26
718文字
会話率:15%
「なんで、花を、摘みに来ただけなのに…! よりにもよって飛竜(ドゥーク)に追いかけられてるんだあぁぁっ!」
ここは天険、竜骨山脈。騎馬を駆る勇壮な遊牧部族が、《魔獣》と《精霊》に親しむ闇エルフが居を構える大山脈である。
始まりは山羊を駆
る遊牧民の少年ジュチと、飛竜に乗った闇エルフの王女フィーネが起こす運命の衝突事故(ボーイミーツガール)。
「あ、ああァ…。ごめんなさい…! 本当にごめんなさい!」
私は貴方を『殺した』のだと、少女は叫んだ。
「あんまり気にするなよ。もう友達だろ」
本来交わらぬはずの二人に奇縁が絡まり、決して分かたれることのない《血の盟約》が結ばれる。
それでも少年と少女は穏やかに絆を紡いでいけるはずだった―――本来なら。
「子殺しの悪魔(アダ)?」
少年の部族を襲う災厄の名は、悪魔。
「然様。ジュチよ、《天樹の国》―――シャンバラへ向かえ」
部族の賢者から示される悪魔払いの道に保障は無く、ただ苦難だけが約束されていた。
シャンバラで再会した少年と少女は互いの大切なものを守るため、時に情を交わし、それ故に対立しながらも最後には手を取り合い、苦難へと挑む。
部族を襲う災厄を払うため、闇エルフの少女を縛る頸木を砕くため。
少年よ、シャンバラを征け。
※念のためR-15指定。たまに死人が出る、奴隷など残酷描写があるのでその点はご注意を。
※ハーメルン、ノベルアップ+、待ラノ、カクヨム、アルファポリスにも掲載しています。
※20/09/17 タイトルを変更しました。旧題『騎馬の民、シャンバラを征く~山羊に跨った凡骨少年、闇エルフの姫と出会い、英雄へと道を踏み外す~』
※20/12/02 あらすじを変更しました。
※20/12/21 前書き・後書きを整理しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-29 06:00:00
202701文字
会話率:38%
この地は、悪魔と人による熾烈な戦いがあった場所である。
20年前───。
激戦の末、人は『神の知恵』によって授かった錬金術で『悪魔殺しの剣』を作り、遂に悪魔の本拠地である『天地の塔』にまで迫っていた。だが人間は、巨大な悪魔の塔を攻略す
ることが出来ず、長年に渡る戦いで疲弊した人は、遂に悪魔に大敗を喫してしまう。
大広間の赤い絨毯の上に引き摺り出された人の代表者は、異形の姿を持つ悪魔たちが両脇に整列する中、その中央で鎖に繋がれた状態で両膝を屈していた。
檀上のサタンは玉座から悠然と人の代表者を見下ろすと、選択を迫った。
名誉を重んじてこのまま滅ぶか、それとも恥を忍び種を存続するために魔族に降るか───。
………人は、魔族に降ることを選択した。
その時、人の代表者は血の涙を流ながら宣誓<ゲッシュ>したと言う───これこそが今なお遵守され続けている『血の盟約』である。
『この大陸に生を受けた人は、大悪魔サタンに絶対なる忠誠を誓い、死ぬまでこれを違える事は許されない。サタンのために生き、魔族にために尽くすことを誓うものとする』
こうして人は、魔族が支配するラーゼラル大陸において必死にサタンのために働き、遂には騎士として登用されるまでになった。
魔族は圧倒的な力により大陸を支配しており、誰も逆らう者はいなかったため、平穏な日々が過ぎていた。
───そう、東よりかの者らが来るまでは───。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-16 10:00:00
263291文字
会話率:37%
「血の盟約により、汝を召喚す」。ひとり暮らしのさえない大学生、如月裕太のもとに、召喚通知が届けられた。日本の西半分を占める謎の地域「曇天国」。その上空は常に雲に覆われ、たったひとつのトンネルを通るほかは誰も入ることはできない。曇天国へと向か
う電車の中、裕太は何を思うのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-11 22:38:34
22869文字
会話率:30%
高校二年生の藤宮遥は吸血鬼の父と人間の母との間に生まれた『混血児《ダンピール》』
変死体事件を切欠に、再び吸血鬼がひとを支配する世の中になろうとしていた。
友人・家族を守る為、遥は混血児の力を使い精神世界の中で孤独な戦いを強いられる。
数
多の戦いの中で遥は出会いと別れ、守るべきものに対しての誓い。
様々な問題に直面した彼が得たものは、果たして『ひと』として生きる道なのか『吸血鬼』として同族を始末するのか。混血児の悲しい定めと、運命に抗う少年の物語の1ページ。
──
日常シーンの後、吸血鬼が出てから精神世界へと場面変更。シリアス多め、精霊、式神、魔術、神器、ドラゴンと何でもありに見えますが使う人が限定されている事と、混血児としての様々な葛藤や遥の成長を追って頂けると嬉しいです。
ローファンとハイファンが混ざっておりますが、お一人でも楽しんで頂けたら嬉しいです。
※一旦改稿作業に入りますm(_ _)m軸自体は変わりませんが細かい部分修正まで第2章の開始遅れます。
6/8 35話「血の盟約」まで改稿済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-13 18:00:00
144608文字
会話率:40%
血の盟約に基づき、汝、ラグラジに龍殺しを命ずる。
そう記された王の印鑑つきの羊皮紙は、この騎士の運命を数奇なものへと導く。
白銀のフルプレートアーマーの騎士は、この世で一番信頼している男のもとへ向かう。
最終更新:2017-04-09 16:30:06
7447文字
会話率:34%
化け物が人になった時、止まっていた運命の歯車が動き出し、世界を巻き込む戦乱を呼び込む
最終更新:2014-09-21 16:23:25
3551文字
会話率:15%
「わしは世界最後の竜である」と、『竜』は少年に向かって名乗った。しかし、その『竜』は恐るべき正体を隠しもっていた。
かつて人類は『魔法』を利用して、豊かに暮らしていた。しかし、三百年前に起きた原因不明の現象、<大喪失>によって世界から魔法は
失われ、人類の半数が死亡した。
そして月日が流れた世界の片すみで、膨大な魔法知識を持った一人の『竜』が長い眠りから目覚めた。『竜』と<血の盟約>をかわした少年の物語は、ご町内のトラブルから世界を揺るがす大事件へと加速していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-05 02:00:00
196137文字
会話率:35%
化け物に襲われたあたしを助けてくれたのはバンパイアの男だった。けれど、そいつ……あたしの命を助ける代わりに「お前の血を一生俺に捧げろ」なんて言ってきた。冗談じゃない!って思ったのに、気づいたら後先考えず承諾していました……。でも仕方なかった
んです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-24 23:48:42
77552文字
会話率:30%