僕の目の前にたくさんの人がいる。主にその人の群れを構成するのは子供で、中心には男が一人。そしてそれを穏やかに見つめる女が一人。僕は傍観しているような気分でありながら、群れを構成する一人だ。
眼の前の光景には家族団欒という名前を付けら
れた。男がお父さん、女がお母さん、僕を含めたその他が子供。群れと呼べるほどの人数があるだけあって、皆と等しく仲が良い訳では無い。僕がよく話すのは一人の弟と一人の姉。しかし僕ら全員に血の繋がりなどなく、お父さんとお母さんも結婚なんてしていない。
一つの世界を構成してしまいそうなほど大きなこの部屋の外には、僕の本当のお父さんやお母さんに妹がいる。僕ら全員、今眼の前の家族がデタラメだと知っている。それでも得体のしれぬ男を父と呼び女を母と呼ぶのは、この世界に囚われているからだろう。この世界いちばんの毒に侵されているのだ。その毒の名前は『幸せ』という。理由が分からない程に『幸せ』以外を感じることができないのだ。この世界の家族になってしまった僕らは等しく『幸せ』の中毒者。どうして『幸せ』なのかさえ理解らないくせに安心と一緒に噛みしめる。
果たして僕のいる世界は何なのか?
お父さんやお母さん、兄弟の正体とは?
現実と夢が交わり合う、ファンタジー的ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 14:29:30
13898文字
会話率:6%
高校2年生になる槙本信介は、どこにでもいる普通の高校生だった。顔も普通で成績が良い訳でもなく、本当にどこにでもいる帰宅部の高校生。ぼっちと言う訳でもなく、休憩時間になると友達と接したりする物語に出て来る主人公気質は全然なく、やる気のない感
じの今時の男子高校生。
そんな信介は、クラス疎か学年で1番モテると噂の女子生徒と密かに連絡を取り合い好意を寄せられる。
この物語は、そんな気怠い感じで接する主人公と今まで近寄って来た男とは違う信介に好意を寄せる学年1のモテ女子の今の時代だからこそある物語。
日間現実世界[恋愛]ランキング 1位達成!
週間現実世界[恋愛]ランキング 1位達成!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 00:00:00
243892文字
会話率:44%
国中の貴族子息が集まる魔導学院に玉の輿目的で在籍する、ど田舎の男爵令嬢ヴィオラ。幼少期のトラウマからとても卑屈な性格をしている彼女はこの学院で伴侶となる人を見つけられなければ村長の息子と結婚しなければいけない事でかなり追い詰められていた。そ
んなヴィオラの傍には貧民ながら多大な魔力を見出された特待生がいる。彼女は将来有望な有力貴族の令息達から淡い想いを寄せられているが全く気づいている気配はない。魔力は凄いけど貧民、美人でもない、頭が良い訳でもないのに、何で――そんな嫉妬に包まれたヴィオラは幼馴染シュゼムが作った惚れ……薬をきっかけに変わっていく。
※10話前後、3万5千字位で終わる中編です。完結保証。
※カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 15:09:24
46920文字
会話率:37%
異世界に来たからって強くなる訳じゃない。
特別頭が良い訳じゃない。
特別勇気がある訳じゃない。
そうだ。普通だからいいんじゃないか。
ある日、気づいたらゴリラにビンタされている俺。
どうやら異世界に転移したようだが、どうしてこうなった
!?
これはいずれ世界を救う事になる一人の男の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 00:38:57
855545文字
会話率:21%
私は、最強主人公が書けません。
チート主人公とも言いますね。
その言い訳を聞いてやってください。
最終更新:2021-11-22 22:39:29
1501文字
会話率:0%
この世界に突如姿を現した魔神達。彼らは、この世界を支配する人族の上に君臨した。魔神達は、抗う者に容赦なくその力を発揮していく。そして人族の王国の全てを支配した頃、魔神に戦いを挑んだ者達がいた。精霊と妖精達である。精霊と妖精達は、魔神達に肉薄
しあと一歩のところまで迫った。だが、魔神達も全力で精霊と妖精と戦い、そして彼らを退けた。
精霊と妖精は、魔神の力によりこの世界に四方に封印されてしまう。そんな戦いから時が過ぎ、魔神に支配された人族の王国は、君臨する者の命に従い戦いを繰り返し、無駄な血を流す日々にあけくれていた。
そんな荒んだ時代の片隅でひとりの人族の子供が生まれた。躯体に恵まれた訳でもなく、頭が良い訳でもない。その子供は、この世界の人族が殆ど持ち合わせていない能力を持って生まれた。
その能力を与えたのは神である。だがその能力でこの世界から魔人を一掃できると神も考えたりはしなかった。人族の子供に能力を与えたのは、ほんのお遊びのつもりであった…。
主人公は、とあるきっかけから封印されなかった数少ない妖精と共に旅をしながら妖精と精霊の封印を解いていき仲間を増やしていきます。ですが大喰らいの妖精達が仲間になっていくと食い扶ちを稼ぐのも大変になり、それを稼ぐために傭兵団を結成する羽目になります。戦う妖精達。それを支える主人公。転移転生もしないのにお約束の「かれーめん」も登場します。
この世界のお話は、ふたつに分かれます。この異世界のお話を「異世界Side」として「小説家になろう」で展開します。現世界のお話を「現世界Side」として「YouTube」の動画投稿で展開します。
初めての試みなのでいろいろご迷惑をおかけすると思います。お話を書いて動画撮影に行って動画編集してとかなり大変です。なので広い広い心で読んでいただけると作者も大喜びです。
という事で前作同様コメディ要素増量ですので、あまり肩肘はらずに読んでいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 01:01:45
208480文字
会話率:37%
25年後の後悔~その後の王妃、グランド王子の視点。
頼りない親の元でも、周りがしっかりしていると、子供は何とか
育つものです。
両親はアレだけど、側妃様がまともで良かった!
悪気がないからと、なにをやっても良い訳ではありません!
最終更新:2021-09-21 10:00:00
4681文字
会話率:21%
エリートウーマンの幸久志信ユキヒサシノブ27歳女性は、本社での定時勤務を終えて、愛しの彼の元に帰る最中であった。
幸久志信シノブにとって今日は、会社で不正を行いシノブの同僚にその罪を被せた上司を摘発し、周りの取り巻き含め、解雇が決まった日
であった。
しかし、シノブはやはり気持ちが良い訳ではなく、気持ちを切り替えるため足取り早く愛しの彼の元へ向かった。
しかし、彼のいるアパートについた時、警察が1階の彼の部屋の前を封鎖していた。
状況を確認しにすぐに部屋に入ろうとしたが、警察に取り押さえられた。
彼の心臓にナイフが刺さっていて、すでに彼は生きているように見えなかった。
その時、シノブの身体に激痛が走った。シノブの胸からナイフが出ていた。
後ろを向けば、胸にナイフを刺した男は本日解雇が決まった上司であった。
シノブはそこで息を引き取った。
目が冷めたら、照明が宙に浮いている部屋にいた。
シノブは、シノブに似た容姿であるが、金髪で目つきがきつい頭に包帯を巻いた14歳の女の子になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-10 18:02:31
82610文字
会話率:23%
離れて暮らしていた妹と、妹の高校入学を機に同棲。
ところが、妹は俺に婚姻を迫ってきて?!
いや、俺と妹は別にそこまで仲が良い訳でも、悪い訳でも無かったし。
正月に実家に帰った時には普通だったんだけど・・・
そのうち、前世からの約束だとか言
い出して・・・これは・・・厨二病?!
厨二病に罹患すると、お兄ちゃん大好き状態になってしまうのか?!
妹の症状改善の為、偽装彼女を作る決心をするが・・・頼める奴なんかいない。
丁度転校生が来たので、偽装彼女になってもらう事にする。
彼女がいる、と紹介すれば妹も諦め・・・
え、厨二力って何?!
--
・不定期連載になる可能性が有ります。
・R15や、残酷な描写有りは保険です。
・ありふれたネタですが・・・あまり深く考えず読んで頂ければ幸いです。
--
カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-17 05:00:00
65262文字
会話率:34%
人を殺すわけではなく、消すこのできるサイト「デリートサイト」。
その会員となった田坂智は人を消す力を手に入れた。
(人を消すとはどういうことだ?人なんて消して良い訳がない)
デリートサイトの会員となり、デリートマンとなった田坂智。彼は葛藤
の中で、人々を消していく。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-08 19:00:00
167940文字
会話率:48%
それは学園の卒業パーティーでの出来事であった。
パーティーで歓談を楽しんでいた卒業生の公爵令嬢、マイオドールの元に、婚約者のシドがやってきた。
「マイオドール、お前に話がある!」
「丁度良いですわ。私もシド様にお話しがあったのです」
シドは別の女性、メアリーを愛しており、マイオドールに婚約破棄を突きつけるつもりであった。
しかもマイオドールはメアリーのことを皆の前で良い訳のしようのないほど確実にイジメている。それは勘違いとか誤解では断じてない。そんな令嬢と結婚なんてできるものか、こんな婚約、絶対に破棄してやる! と。
「ここに居る皆を証人とさせてもらおう、皆も聞いてくれ! いいかマイオドール! 俺はな、」
「シド様! あなたとの婚約、破棄させてもらうわ!」
その時、悪役令嬢が先手を取って婚約破棄を突きつけた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-09 00:00:00
6311文字
会話率:41%
榊智哉はクラスメイトの神林千佳のことが気になっていた。異性としてではなく、クラスメイトとして。神林は他のクラスメイトたちに対して、特に仲が良い訳でも無いのに時折すごく親しげに話しかけ、相手に引かれて。その度に切なそうな表情を浮かべていた。
榊がクラスメイトの三城谷音葉と、事故から救ったことをきっかけに付き合い始めたあたりから、神林は榊のことを切なそうに見ている様になって。そのことで三城谷と喧嘩になりそうになったのだが、榊がどうにか宥めて、神林と友達になった。
※2016/08/16 完結しました。
※プロローグや閑話を除き、基本的に智哉視点で記述していきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-16 11:05:26
155350文字
会話率:34%
俺、霜月白矢は現在進行形で恋をしている。
そいつの名前は城本綾音。特別仲が良い訳ではないが、たまたま幼馴染になっただけ。俺は昔からそいつに想いを寄せている。
城本は「彼氏ノート」という不思議なノートを持っていた。俺はそのノートを借りることに
成功。
不思議なノートの中身とは・・・?
少し不思議な恋が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-22 09:26:08
1054文字
会話率:63%
異世界転生する少年、剛志はよくある能力を欲した。
そうありがちでよかったのだ。ちょっとした最強が欲しかったのだ。欲したのはそれだけだったのだ。
※この作品は能力が奇抜で強ければ良い訳ではないという想いから出来ました。が、別に奇抜な発想や最
強物を批判するものではありません。著者は変わった設定とか無双とか結構好きです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-06 21:13:34
1469文字
会話率:30%
異世界、それは人々の思い描く桃源郷。
そんな異世界に簡単に転生できるようになった現代、転生者のチート能力や野望によって数多の世界が消滅、支配されてしまう。
異世界人だからといって殺して良い訳ではない。それは、どの世界でも共通する
殺人である。異世界人だからといって奴隷にして良い訳ではない。私利私欲に溺れた哀れな転生者に裁きの鉄槌を下す組織。
それが、時空管理局である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-21 20:01:44
456文字
会話率:13%
例え話を例えないで話してみた。
損して得取れは徳が大きいからと損にはならない。
損な言い訳。
折った骨は、太かった。
最終更新:2015-04-14 21:28:47
512文字
会話率:0%
何故だか面倒事に巻き込まれる。もはやこの運命には逆らい様が無いという事を、私は若干の自虐を込めつつも既に受け入れている。
特段面倒見が良い訳でも無く、ましてや自分から首を突っ込んだ事など一度も無かったにもかかわらず、私は子供の頃から、面倒な
事に巻き込まれる人生を歩んできた。
幼稚園の時だった。
同じ「さくら組」の友達二人が、ひとつのおもちゃを取り合う喧嘩を始めた。二人は互いに自分が最初に遊んでいたおもちゃだという事を主張し、相手のことを嘘つきだと断罪した。
私はその様子を眺めながら、どっちかが後で使えばいいのにと、子供心にも冷やかな視線を送っていた。
だが、その様子を見るに見かねたキョウコ先生(独身)が言った「だったら隣で遊んでいた『私』に聞いてみたら?」という、幼稚園の先生としては、あってはならない解決案を提示したその一言が、対岸の火事を決め込んでいた私を一転、紛争の関係者へと格上げした。
私は、仲の良かった友だち二人からそれぞれ「ほんとうのこといってよ」と左右から肩を揺すられ責められ、その重責に耐え切れず思わずこぼした「わからない」という一言は、それぞれ二人から「うそつき」呼ばわりされるという情けない結果をもたらした。
今思えば、これが最初だった、と思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-10 23:25:51
10931文字
会話率:17%
俺の名前は晴渡努(はれわたりつとむ)。普通の高校生。成績はさして良い訳ではなく、悪いわけでもない。まさに凡。顔も凡。家庭も凡。お盆の日も凡にすごす。
そんな人生にも転機というものがあった。
その転機が俺の今までの人生を変えていく。
その転機
は、あったほうがいいのかもしれないし、なかったほうがいいのかもしれない。
これは、その転機から何かを見つけ出す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-16 20:29:49
4223文字
会話率:70%
現代日本人の機械島・済(きかいじま・わたる)のトリップ物語
魔王を倒す為に呼ばれた訳じゃない、実は超能力を持って居て『異世界ハーレム作ってやるぜ』なんて言う程頭も悪くはないが内政どうのと出来るほど頭が良い訳じゃない、勘違いが起こる程コミュ
力が無い訳じゃないし、召喚された訳でもない、喧嘩が強い訳じゃないし奇策が練れる程卓越してない
無い無いだらけで浮き草みたいに流される主人公の長い長い旅路の物語
※ハーレムだけどナデポニコポ搭載してません、過度の期待をしてはいけません、ぶっちゃけ作者の落書きに近いです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-22 12:48:06
106103文字
会話率:47%
何処にでもいるような普通?の少年が、これまた何処にでもあるような展開の異世界に飛ばされてしまう。
決して強い訳では無い。
決して頭が良い訳でも無い。
ただ、優しくて人に甘くて困っている人が居ると放っとけないお人好しなだけの少年。
その少年が他の人と違う点がある。
それは――
――極度の二次元愛好者っていう。漫画大好き、アニメ大好き、エ○ゲギャルゲはたまた乙ゲまでジャンル問わず大好きというある種のダメ人間。
そんな少年の異世界奮闘記をどうぞご覧下さい
この小説に入っているネタ(随時更新)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-23 22:29:50
8226文字
会話率:28%
何処にでもいるような普通?の少年が、これまた何処にでもあるような展開の異世界に飛ばされてしまう。
決して強い訳では無い。
決して頭が良い訳でも無い。
ただ、優しくて人に甘くて困っている人が居ると放っとけないお人好しなだけの少年。
その少年が他の人と違う点がある。
それは――
――極度の二次元愛好者っていう。漫画大好き、アニメ大好き、エ○ゲギャルゲはたまた乙ゲまでジャンル問わず大好きというある種のダメ人間。
そんな少年の異世界奮闘記をどうぞご覧下さい
この小説に入っているネタ(随時更新)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-16 23:31:38
219文字
会話率:0%