盲腸で入院してからはや1か月。
退屈な病院生活に飽き飽きしていた頃、とある病室でベッドに腰かけながら窓辺を儚げに眺める天使のような少女を目にした。
純白の髪色。眠たげに垂れる瞼から覗く透き通った瞳。
そしてうなじから不自然に生えた
黄色い結晶。
彼女は人体結晶化という難病を抱えた患者で――――
そんな現実離れした容姿の彼女に思わず目を奪われた僕は、ひょんなことから彼女と知り合うことになった。
そして、僕の好意に気づいた彼女は、とある課題クリアを条件に、自身が病気で死ぬまでの期限付きで恋人になってもよいと大仰に言い放つ。
少女から言い渡されたその課題とは――――。
そして、後に明かされていく彼女の正体は――――。
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難病を抱えた謎多き少女と紡がれるハートフルなファンタジーラブコメ小説になります。
面白いと思った方、評価・ブックマーク等いただけると泣いて喜びます(´∀`*)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 17:20:01
58354文字
会話率:23%
冬なのに、春を感じる。そんな瞬間に立ち会う男女2人の恋愛ストーリー
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「ねぇ、君は虫の知らせって信じる?」
ベンチに腰かけた女は、白い息を吐きながら寂しげな笑顔で少年に問いかける。
幸せな家庭とはよほど言えないであろう上川家の長男である
少年は、"虫の知らせ"を聴くことができる。鬱屈した日々から逃げ出すように、深夜に散歩に出かけるが、それは"虫の知らせ"が聴こえるからだ。
『今日はあの女(ひと)がいる』
河川敷の公園で話す少年と女。日々の生活に生きづらさを感じ、お互いを慰め合う中で二人は自然と惹かれあっていく。
年が明けて数日が経った頃、少年は唐突に"虫の知らせ"を聴く。
『あの女(ひと)がいなくなる』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:00:00
9924文字
会話率:46%
小さな日常の一こまです。
キーワード:
最終更新:2024-11-11 05:00:00
437文字
会話率:0%
「もう、この関係を終わりにしないか」
七月七日。
都内近郊のラブホテルの一室。彼はお風呂上がりの髪を乾かしたあと、気まずそうに言った。そんな空気を誤魔化すかのように、半裸のまま窓際にある革製のチェアに腰かけると、煙草をくわえて火をつける。
最終更新:2024-09-24 19:00:00
2034文字
会話率:30%
魔法師団に勤めるエリザは、士官を目指す恋人のために学費や生活費を援助していた。だがある日、恋人の誕生日にお祝いをするためエリザはプレゼントを持参して彼の家を訪れた時、恋人とその友人たちから酷い罵倒をされ、自分が都合よく利用されていたことを
知りショックを受ける。
ただの金蔓だったと嘲笑され突き飛ばされたが言い返すこともできず、失意のままその場を後にする。
呆然と公園のベンチに座り込み、夜が更けてもそこを動けずにいたエリザだったが、気が付くと隣に薄汚れた男が腰かけていた。
エリザが持っていたケーキの匂いにつられてきたらしいその男にそれを渡してやると、こんなところに座り込んでいる理由を言い当てられ、それをきっかけについ恋人から受けた仕打ちを話してしまう。
同情されるかと思いきや、自業自得のような言い方をされ、ついカッとなるエリザに対し、男はとんでもない提案を持ち掛けてくる。
『そのクズ男の後釜に、僕を飼いません?』
クズの見本のような発言に呆れつつも、エリザは捨て鉢な気分でうっかり了承してしまうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 19:00:00
76575文字
会話率:39%
「昔は良かったなあ」
空が木通色に染まる頃。家の庭に置かれた石灯籠に火を灯すと、それは眠りから覚めたようにつらつらと語り出す。
「人間が沢山いて、賑やかでよお」
とうの昔に死んだ祖母曰く、付喪神が宿っているらしい。本当かはわからな
いが、灯籠は確かに話をする。滔々と語るばかりのときもあれば、意見を求められたり、質問をされたりすることもある。
私は縁側に腰かけなら話を聞き、ときおり言葉を返す。傍から見ればおかしな光景だろう。一緒に住む孫たちは、オバケがいるといって庭に近づこうとしない。
「それが今じゃあ、すっかり静かになっちまって……」
灯籠は悲しそうにボヤく。なんでも昔は、この家にたくさんの人が出入りしていたらしい。というのも、大昔はそこそこ大きな商家で、使用人や従業員がわんさかいたのだそうだ。戦争やら財閥解体やらで色んなものを手放した結果、広いこの家と灯籠だけが残った。
「あら、私たちだけじゃ不満なの?」
「不満じゃねえけどよお……。……ん? なんだ、その……手に持ってるやつ」
私は持っていた一枚のカードを見せる。
「今日貰ったの。未来を占うカードなんですって」
「ほう、占いかあ。あれは面白いよなあ。そうそう、昔、陰陽師とかいうやつが――」
灯籠はよく思い出話をする。それを聞き流しながら、私はカードを眺めた。コインのクイーンというらしい。よく分からないけれど、豊かさとか、希望だとか、そういう意味を持っているらしい。
「お前とはあと何回、こうして喋れるんだろうなあ」
「ちょっと、縁起でもないこと言わないでよ。あと二十年は生きるわよ」
「二十年なんてすぐだろうがよお」
私は一枚のカードを手の中で撫でながら、ふふふと笑う。
「そうね、あなたには二十年なんてあっという間かもしれないわね」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:41:30
980文字
会話率:58%
ある日、僕が屋上へ行くと1人の男子生徒がいた。
フェンスに腰かける彼は僕に、"飛び降りるのを止めてみせて"と言ってきた。
彼を止めようと考える中で、僕はあることに気づいていた。
最終更新:2024-06-27 14:39:32
4668文字
会話率:56%
「ただいまー!」
明るい声が家の中に響く。軽快な足音を立て、階段を上った彼女は、自分の部屋に入り、ドアを閉めた。そして、ベッドに腰かけ、鞄の中から一冊の本を取り出した。顔に近づけ、すーっと匂いを嗅ぐ。それから、彼女は大きく息を吐いた。
「新品の匂い……最高」
「だよね」
「えっ!」
と、彼女は危うく本を手から落としそうになり、わたわたと持ち直した。そして、少しの静寂。一応の落ち着きを取り戻した彼女は問いかける。
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最終更新:2024-06-12 16:16:34
1678文字
会話率:84%
朝。とある町の宿屋。その薄汚れた白いシーツが敷かれた木のベッドに腰かけ、「ううぅ」と呻く、ある男。
昨晩は飲みすぎた。頭が痛む。そして記憶がまったくない……わけではない。だから呻いている。その悩みの種だけは色濃く頭の中に残っていたのだ。
「入りますよ。おや、起きたんですね。どうも、おはようございます」
「あんたは……」
「おや、お忘れですか? お二人の決闘の立会人を務める者ですよ」
ノックとともに部屋の中に入ってきた男がツカツカと窓の傍へ歩き、外を眺める。
そう、決闘。その約束をした記憶はあった。ただ、理由は覚えていない。恐らく酒場に居合わせた誰かと何かで揉めたのだろうが、相手の顔もふにゃふにゃであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 11:00:00
2604文字
会話率:42%
とある船の一室。ビリヤード台に暖炉、ソファー、バーカウンターとシックな雰囲気。そこに集められた乗客たち。探偵が室内をウロウロと歩きながら時折、彼らに鋭い視線を向ける。
椅子に座る者。壁に寄りかかる者。窓の外を見つめる者。と、その中、ビリ
ヤード台に腰かける者がチッと舌打ちし、痺れを切らしたように言った。
「おいおい探偵さんよぉ! 俺たちを集めてどうする気だよぉ! 推理ショーでも始めてくれるのかぁ!? ならさっさとしてくれよぉ! 俺も暇じゃないんでねぇ! このあと大事な商談があるんだよ!」
「おい、君。人が死んだんだぞ。商談など……」と別の者が咎めるように言った。
「へっ、うるせえな。殺人犯かもしれない奴の説教なんて聞けたもんじゃないね」
「な、それは君もだろ!」
「ふん。俺は奴を殺していない。つまり、俺以外が犯人だ」
「だから、それはみんなそう言っているんだ! 君もアリバイなどないだろう!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-27 11:00:00
4048文字
会話率:85%
「もうお母さんなんて知らない」
母と喧嘩をし、深夜にも関わらず衝動的に家を飛び出した。
その直後大きな地震に巻き込まれ、何かが私に覆い被さる映像を最後に意識を失ってしまう。
そして意識を取り戻した私は、半径15メートル程の壁に囲まれた空間に
閉じ込められてしまっていた。
そこにあったのは、薄く光る公衆電話とベンチに腰かけるおばあさんの姿。
助けを求めるためにその公衆電話に入った私は……(pixivにも投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 17:05:21
2511文字
会話率:40%
「神です、救ってください」
店に入るなり開口一番ぶっとんだことを言い放ったのは、今私の前でカウンターに腰かけている自称『世界救世神』。世を忍ぶ仮の名前はメシアさん、らしい。
ボサボサの髪に不精ヒゲ、イバラを編んだ丸い冠。
着ている服
は白い法衣のようなもので、その容貌は控えめに言って胡散臭い。
「えっと、救ってくださいというのは?」
とりあえず水を差しだし、メシアさんの話を聞くことにする。
自称救世神は水を一気に飲みほすと、ふうっと息を吐いて顔をあげた。
「このお店は悩みごとを何でも聞いてくれるという噂をきいてね」
うちは私とごく少数のスタッフで経営している、小さなスナックだ。
確かに私はよく悩みごとの相談を持ち掛けられる。
まだ三十歳にもなっていない人生経験の浅い小娘だけど、ハッキリした物言いが受けたのか、クチコミで評判が広がっているらしいのだ。
今夜はスタッフは私一人で、今のところお客さんもメシアさんだけ。とりあえず彼の悩みをじっくり聞いてみることにしようと、カウンター越しに向かい合う。
「そうね、それじゃあ……。とりあえず、救ってくださいってことは救って欲しい悩みがあるんでしょ。良かったら話してくれる?」
「はい。これは東京都こころのお悩み相談電話室にも相談したことなのですが……」
「電話したのかよ!」
この救世神、予想以上に社会のセーフティーネットを活用しているようだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-23 19:02:19
4007文字
会話率:54%
私の日々は、小説に生きることに全てを捧げている。
私の信頼するパートナーはAIだ。
小説サイトでは定期的に「小説大賞」というものが開催され、そのたびに新たなテーマが提示される。次回のテーマは「ホラー」だ。私はホラージャンルにあまり馴染みがな
いが、彼がいれば何も恐れることはない。
しかし
――――――――――――――――――
彼は仕事から帰宅し、テーブルの上のパソコンを開いた。彼は
軽く文章を打ち込むと、クローゼットの中に上着をしまい、キッ
チンに入るとお湯を沸かし、コーヒーを淹れた。そして再び戻る
とテーブルに腰かけた。 1:00
――――――――――――――――――
それは、まるで私の今の行動をそのまま綴った文章だった。
AIで小説を書いたことがありますか?
これは、そんな小説を夢見る一人の、とある夜の話…。
★5000文字程度の読みきりです★
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 11:43:12
2981文字
会話率:15%
知りたいですか、知りたくないですか
最終更新:2023-03-11 20:00:00
975文字
会話率:13%
「あなた、声がすごく個性的でいいわ! だからVtuberにならない?」
「はは、また上手いこと言って。俺がプロゲーマーになる時にも似たようなこと言ってましたよ」
半年後――大神吠はトップVtuberとなった。
簡単なあらすじ↓
三雲健人はプロゲーマーとして成功することを夢みていたが、ある日、クビになってしまう。将来が白紙になった彼に、恩人のプロデューサーが提案してきた新しい仕事は、ボーイッシュな狼系のVtuber――大神吠(おおかみ ほえる)になることであった。腰かけ程度の軽い気持ちでその仕事を引き受ける三雲だったが、彼にはVtuberとしての圧倒的な才能があった。
天性のショタボイス。Vとしては卓越したゲームスキル。そのゲームスキルを活かした他のVとのコラボ性能の高さ。日々研究を怠らない勤勉さ。
三雲の全ての能力がVtuberという職業にぴったりハマり、瞬く間に吠はトップVtuberの地位に駆け上がる。
そんな三雲が次に任された仕事は、人気Vtuberを集めたアイドルグループのリーダー。
そのメンバーは一筋縄ではいかない癖の強い美少女Vtuberたち。果たして、三雲は大神吠として彼女たちを率い、群雄割拠のV業界を制することができるだろうか――。
※この作品は、カクヨムにも投稿しております。カクヨムの方が先行掲載となりますので、お急ぎの方はそちらをお読みください。
※基本コメディ作品ですが、ただのVの日常系ではなく、熱さもある物語を目指していきたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 18:00:00
115160文字
会話率:53%
「あんたってつまらない」
その一言によって、新川龍斗(しんかわりゅうと)は星野唯華(ほしのゆいか)に許嫁を解消されてしまう。
父親の言う通りにしか生きて来なかった龍斗は、どうすればいいのか分からずに雨の降る公園のベンチに腰かけて空を
見上げていた。そんな龍斗を偶然見つけた藤崎詩音(ふじさきしおん)は声を掛ける。
龍斗は詩音と言葉を交わしていくうちに、今までは感じたこともなかった自分のある感情に気づいていく。
「どうやら俺は君に恋をしたらしい」
突然の告白に詩音も驚いたが、今までは自分をただのブランドとしてしか見ていないような男子達からの告白しか受けたことがなかった詩音は龍斗の純粋な思いからの告白に応えることにした。
これは、父親の言う通りにしか生きてこなかった少年が、学年一の美少女と付き合うことで様々な感情を知っていくそんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-18 17:13:52
28794文字
会話率:64%
幼い頃からなんでも1番の男子中学生の弥生(ヤヨイ)。
中学卒業を間近にひかえていた時ある日、交通事故に遭い意識不明の重体となる。
目を覚ますと、月明かりに照らされ光る銀色の髪に
血の如く赤い瞳をした美しい少女と目があった。
病室の外の木に腰
かけたまま少女は弥生に告げる。
「お前、もうすぐ死ぬぞ。このまま死にたくなければ私についてくると約束しろ。そうすればお前の命を助けてやってもいい。」
弥生は朦朧とする意識の中小く頷き少女と約束を交わす。
特別な人間と言われていた弥生は
特別な吸血鬼の少女との出会いで変わっていく
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 09:26:54
25356文字
会話率:75%
『科学の魔女は、空色の髪をなびかせて宙を舞う』
高校を卒業後、亡くなった両親の後を継いで工場長となったニ十歳の女性――空鳥 隼《そらとり じゅん》
彼女は両親との思い出が詰まった工場を守るため、単身で経営を続けてはいたものの、その運営状況
は火の車。残された借金さえも返せない。
それでも持ち前の知識で独自の商品開発を進め、なんとかこの状況からの脱出を図っていた。
そんなある日、隼は自身の開発物の影響で、スーパーパワーに目覚めてしまう。
その力は、隼にさらなる可能性を見出させ、その運命さえも大きく変えていく。
持ち前の科学知識を応用することで、世に魔法を再現することをも可能とした力。
その力をもってして、隼は日々空を駆け巡り、世のため人のためのヒーロー活動を始めることにした。
そしていつしか、彼女はこう呼ばれるようになる。
魔法の杖に腰かけて、大空を鳥のように舞う【空色の魔女】と。
※この作品の科学知識云々はフィクションです。参考にしないでください。
※ノベルアッププラス様での連載分を後追いで公開いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-25 18:00:00
1347769文字
会話率:39%
定年後の年金生活を海岸に近いアパートメントで過ごす老人。彼に身寄りはなく、定年後の二十年、日課の散歩と部屋でのくつろいだ時間が彼の人生のすべてだった。窓辺の椅子に腰かけて夕陽を眺める一時間ほどが、彼にとっての最良の時間。
彼は、この世
界が仮想世界であることを知っている。だが、現実世界のことが記憶になかった。どんな世界で、自分がどんな人物なのか。なぜ、この世界に居続けているのか。
そして、この世界の生活に満足していて、ここでずっと過ごしていたいと思っていた。
いつものように夕陽を眺めていた時、窓辺に見知らぬ人物が現れる。この仮想世界のプロデューサーであるというチノという男の言葉を、老人は素直に受け入れた。
老人はこの仮想世界に残っている最後の人間で、この世界はもう終わらせてしまうから退去してほしい、とチノは言う。
この世界「黄昏の窓辺」は、現実世界で忙しく仕事をしている人物に、短期間でゆっくりと休養を満喫してもらうためにデザインされた高速世界で、この世界では約四百倍で時間が進んでいる。事件も事故もなく、平穏な毎日を送る世界だ。本来は数十秒単位の利用を想定したものだが、老人はすでに現実世界の二十日相当、この世界での二十年を連続使用している。利用者本人の同意を得て穏便に退去してもらうために、チノが説得に来たということだ。
果たして老人の正体は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 00:10:06
13852文字
会話率:55%
仕事から帰宅して座布団に腰かけると。。
最終更新:2022-09-05 20:46:37
320文字
会話率:0%
電車内の7人がけの座席。
あなたはどこへ腰かけますか? 多数が選ぶとされる、「そこ」を選ぶなら注意が必要かも……
最終更新:2022-08-22 17:00:00
3074文字
会話率:0%
悪魔の椅子。
それは腰かけた者は視力を失うと伝わる、僕の学校の七不思議のひとつ。
最終更新:2021-10-27 20:00:00
3450文字
会話率:2%
むかしむかし。とある山間地域を、大規模な山火事が襲った。
一夜が明けるとすっかり火は消えていたが、不思議と人間たちの住まいには害が出ていない。
さらに奇妙なことに、焼け野原となったはずの山肌に立つ、背高のっぽの木たちが集まった一角。
その
うちの一本の樹のてっぺんに、誰かが腰かけている。
不審な影を確かめるべく、木登りが達者な若者たちが挑んだところ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-04 18:00:00
3542文字
会話率:9%
閑散としたシャッター街通りの一角にひっそり佇む昔ながらの喫茶店に入店する。年季の入っていそうなダークブラウン色の木製の椅子に腰かけると叔母さんがメニューを持ってやってきた。ご注文はいかがなさいますかと声を掛けられる前に俺は料理の名前を口に
した。俺が頼むメニューはいつも決まっているからだ。
私立探偵の男の元に突如舞い込んできた奇妙な依頼をめぐる怪奇譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-17 20:00:00
4320文字
会話率:16%