いやあ、暑い暑い、ぐつぐつと煮え立つような暑い季節ですねえ。でも、そんなうだるような暑さだからこそ、ザバッと風呂に入るのがまた、気持ちいいもんですなあ。
で、風呂上がりに冷たいのを、くーっと一杯。これがまた最高……なのに、肝心の風呂が壊
れちまいましてね。こりゃあ困ったなあと、まあシャワーで済ますしかないかと考えていたら、ふと近所に銭湯があったのを思い出しましてね。こりゃあ、ちょうどいい機会だと思い、ふらっと足を運んでみたんです。
時間帯がよかったのか、それともいつもこんな調子なのか、中はがらんとしてましてね。年季の入った番頭さんがにこっと笑って「お兄さんの貸し切りですよ」なんて言うもんだから、こりゃあ贅沢だなっと鼻歌まじりで服を脱いだんです。
気分よく体を洗って、ざぶんと湯船に浸かったまではよかったんですが、これがまた思った以上に熱くてね。つい「いや、あっつ……」なんて声が漏れちまったんですよ。
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最終更新:2025-07-28 11:00:00
2957文字
会話率:46%
ふわり、一反木綿が世界を巡る。
冒険がしてみたいと生まれ故郷の日本を飛びたち、ひゅるひゅると気の向くままに。
ある日、小耳に挟んだ人魚の秘薬の話。
飲めば足が生えるというその薬を、どうしても試してみたくなった。
「足はまだ生やしたこ
とあらへんな! めっちゃおもろそうやんけ!」
冒険好きの一反木綿はざぶんと海に飛び込み、人魚の村を見つける。
そこで出会った内気な人魚の魔女と共に、薬を作る材料を探すため、一反木綿は冒険へと繰り出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:53:02
7041文字
会話率:59%
仕事から帰宅して座布団に腰かけると。。
最終更新:2022-09-05 20:46:37
320文字
会話率:0%
ざぶんざぶん。
ギィギィ。
波の音、櫓の軋み。
善次郎はそこでふと目を覚ました。
果たして善次郎が見たものとは――。
最終更新:2014-08-05 19:00:00
3353文字
会話率:29%