高校入学初日、笹崎凛太郎はなぜか「モルック部」に勝手に入部届を出されていた。断る間もなく流されるように入部した凛太郎は、当初「投げるだけの地味な遊び」とモルックを軽く見ていた。
だが、真剣に汗を流す部員たち、なかなか当たらないスティック、
文化祭での部の発信、そして悔しい初試合を通して、凛太郎は徐々にモルックに、そして仲間に心を惹かれていく。
1年目の冬、「上手くなりたい」という初めての目標が芽生え、引退していく先輩たちの背中を見送りながら、次第に彼自身が「チームを引っ張る存在」へと変化していく。
2年目には後輩も入り、主将代理としてチームをまとめる難しさを痛感する。勝利よりも大切な「伝えること」「信じること」に直面し、ぶつかりながらも本物の信頼を築いていく。
そして3年目――。
最後の大会、文化祭、そして別れの季節。
モルックという競技が、自分の居場所であり、人生そのものだったと気づいた凛太郎は、仲間たちと共に笑い、悔しがり、未来を託し、卒業していく。
3年間のすべてが詰まったスティックを後輩へと手渡すその瞬間、凛太郎は胸を張って思う。
「僕の3年間は、ここにあった」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 09:40:00
22270文字
会話率:27%
「社会不適合者にも二種類。コミュニケーションが苦な奴とそうじゃない奴。俺は前者だ」
「胸を張って言うことじゃないよ、芥お兄さん」
「うるせぇガキ、帰れって言ってんだよ」
18歳、最終学歴高校中退の自称社会不適合者の芥。
14歳、ネグレクト
を受けている中学2年生の春。
社会に馴染めない少年と、社会からはじき出された少女。
ひょんなことから出会った二人の、穏やかで少しズレた日常。
真っ当に生きられない日陰のような生活が、今ひっそりと始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:44:42
101394文字
会話率:31%
これは、青い星のように輝く五人が、いつしかあなたに出逢うまでの物語。――男性五人組アイドルグループ『ばーちゃLimit!』は、日本中に名を轟かせるトップアーティストの一組。しかし、一周年記念のライブで、メンバーの新井 隼也だけがいない状態だ
った。それから時は遡り、一年前。羽瀬 陽菜斗は、友人である隼也にアイドルにならないかと誘われ、グループを結成する。そこから後にリーダーの宮條 巴矢、ダンサーの猫田 琉、可愛い系の川島 るりと出会い、五人は苦難を乗り越え、成長していく。アイドルの意味とは何か、推しの意味とは何か……そして、胸を張ってステージに立てる日は来るのか。(※この作品は、小説賞投稿用に2023年11月に執筆した作品の再編集版です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:50:00
42732文字
会話率:58%
ある邸で秘密の会議が開かれていた。
そこに出席している3歳児。王弟殿下の一人息子。実は前世を覚えていた。
どうしてちびっ子が秘密の会議に出席するような事になっているのか? 何があったのか?
『ばぶぁッ!』と元気な声で目覚めた赤ん坊。
おかし
いぞ。確かに俺は刺されて死んだ筈だ。
なのに、目が覚めたら見覚えのある部屋だった。両親が心配そうに見ている。
しかも若い。え? どうなってんだ?
体を起こすと、嫌でも目に入る自分のポヨンとした赤ちゃん体型。マジかよ!?
神がいるなら、0歳児スタートはやめてほしかった。
何故だか分からないけど、人生をやり直す事になった。実は将来、大賢者に選ばれ魔族討伐に出る筈だ。だが、それは避けないといけない。
何故ならそこで、俺は殺されるからだ。
ならば、大賢者に選ばれなければいいじゃん!と、小さな使い魔と一緒に奮闘する。
でも、それなら魔族の問題はどうするんだ?
それも解決してやろうではないか!
小さな胸を張って、根拠もないのに自信満々だ。
今回は初めての0歳児スタートです。
小さな賢者が自分の家族と、大好きな婚約者を守る為に奮闘します。
今度こそ、殺されずに生き残れるのか!?
とは言うものの、全然ハードな内容ではありません。
今回も癒しをお届けできればと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:51:59
419037文字
会話率:55%
平凡な高校生・桜井悠斗は、夏休みに**下呂温泉の老舗旅館「夕凪楼」**での住み込みアルバイトに応募する。東京の日常に満たされない思いを抱えていた悠斗は、新幹線と特急を乗り継ぎ、憧れの和の世界へと足を踏み入れた。
旅館の仕事は想像以上に厳し
く、慣れない敬語や重労働に戸惑う日々。しかし、女将から特別指導を受ける同年代の女将見習い・佐藤凛の涼やかな笑顔と、しなやかな仕事ぶりに、悠斗は次第に惹かれていく。凛のひんやりとした指先や石鹸のような香り、そして彼女がまとう格式ある着物の佇まいは、悠斗の心を密かに揺さぶった。そんな中、同じ高校の同級生・新堂蓮もアルバイトに加わる。器用に仕事をこなす蓮と、凛との距離が近づく様子に、悠斗は焦りとジェラシーを感じ始める。
大規模な宴会を仲間と乗り切ったことで仕事の喜びを実感し、お客様へのミスで女将や藤原仲居から厳しく叱責されながらも、手作りの甘味を差し入れてくれる温かさに触れる。深夜の旅館散策や、凛と蓮と三人で分かち合った缶ジュースのひとときを通し、悠斗は「夕凪楼」という空間の魅力と、自身の成長を自覚していく。
しかし、蓮が凛を花火に誘う場面を偶然聞いてしまった悠斗は、言えない恋心を募らせる。仕事中、凛が落とした可愛らしいヘアピンを拾い、こっそりポケットにしまう悠斗。蓮が常に一歩先を行くように凛をサポートする姿を見て、悠斗と蓮の間には、言葉にならないライバル意識が芽生えていく。
短い夏休み最終日、悠斗は心からお客様をもてなし、女将からの感謝の言葉に深い達成感を覚える。しかし、駅へ向かう凛と蓮の後ろ姿を見送り、喉まで出かかっていた**「好きだ」という言葉は、結局言えないまま下呂の夜空に吸い込まれていった。**
新学期、東京に戻った悠斗は、「おもてなし」の精神が深く根付き、学業にも真剣に取り組む自分に気づく。机の引き出しにしまわれた凛のヘアピンを見るたび、あの夏の日々や、言えなかった言葉の重さが蘇る。旅館での恋は成就しなかったが、悠斗は「夕凪楼」で得た経験が自分を大きく成長させてくれたことを確信する。女将の言葉を胸に、いつか凛と胸を張って向き合えるその日のために、もっと素敵な自分になることを誓い、悠斗は新しい季節へと歩み出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 16:55:14
6354文字
会話率:0%
ロリポップをこよなく愛する少女、東林 弥兎(とうばやし みう)は、その日も胸を張って街を歩く。
日も暮れた頃、路地へ足を運ぶと、色を無くした世界へといざなわれた。
その空間で、縫い目と継ぎ接ぎが全身にある生きたウサギのぬいぐるみと遭遇
する。
差し伸べられたその手を取った時、彼女は自分の運命を大きく変えることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 20:13:06
325317文字
会話率:41%
真嶋隼人(ましま・はやと)、三十五歳。
日本の法務省管轄下にある厳重刑務所で勤めるエリート刑務官――のはずだった。
部下の指導も評価され、上司からの信頼も厚く、将来は管理職コースも見えていた矢先。
とある同僚からの「理不尽な嫉妬」によって
、背後から刃物で刺され、彼の人生は終わりを迎えた……かに思えた。
目を覚ますと、そこは見知らぬ世界。
「おっ、新入りか? ちょうど手が足りなかったんだ」
そう言われ、訳もわからぬまま“監獄島ガランツァ”なる辺境の島に連れて行かれる。
そこは、異世界における最悪最凶の犯罪者を収容した、国家管理の“監獄”だった。
だが──中に入ってみれば、そこは正義も規律もあったもんじゃない。
看守たちはコネと怠惰で仕事を放棄、賄賂と癒着が横行し、囚人たちは自由気ままに釣りに賭博に酒盛り三昧。
上司は責任逃れ、報告書は丸投げ、雑用ばかり押しつけられ……まるで“異世界ブラック職場”の縮図だった。
――ここ、本当に刑務所ですか?
新米扱いで雑用係にされた元エリート刑務官、真嶋隼人。
彼は絶望しながらも、刑務官としての信念を捨てなかった。
「刑務所とは更生の場であるべきだ」
「人は変われる、やり直せると、俺は信じている!」
囚人の中には、元勇者、天才詐欺師、義賊の盗賊、冤罪の貴族など、ひと癖もふた癖もある連中が揃っていた。
だが隼人は、彼らと少しずつ信頼を築き、“共に生きる”監獄の再構築を目指していく。
腐りきった看守たちとの対立、島の外からの圧力、国家の陰謀……
様々な困難が立ちはだかるなか、彼が目指すのはただ一つ。
――囚人も看守も、胸を張って生きられる場所を創ること。
これは、異世界の片隅で一人の元エリート刑務官が、
曲者だらけの囚人たちと織り成す、再出発のスローライフ改革録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 12:56:34
122432文字
会話率:35%
地方のとある商店街にある「桜川商工会」。そこでは、日々、地域の小さな事業者たちが訪れ、支援員たちが静かに汗をかいていた。新人職員・森田悠斗は、ベテランの先輩・秋山真由の指導を受けながら、不器用ながらも地域の人々との信頼を少しずつ築いていく。
老舗和菓子店のどら焼き職人、八百屋の店主、そして小さな店先でチラシを配る少年――彼らの商いには、長年積み重ねてきた誇りがありながらも、共通する悩みがあった。「人が来ない」という現実。その光景は、悠斗自身のある過去の記憶と重なっていく。
ある日、彼は一人の少年と出会う。その出会いが、悠斗の心に火を灯す。街を元気にしたい。子どもたちが胸を張って「家の店」と言えるようにしたい。やがて彼は、「桜川マルシェ」という新たな挑戦を提案する。
しかし、それは“理想”だけでは乗り越えられない壁にぶつかることでもあった。周囲の無関心、先輩職員との対立、そして組織が抱える複雑な事情。地域支援の現場に潜む現実と希望の狭間で、若き職員たちは何を選ぶのか。
これは、過疎化が進む街の片隅で、それでも「諦めない」を貫いた人々の、小さくも熱い再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 19:26:27
38601文字
会話率:43%
金糸のような髪に琥珀の瞳。
私の人生に影響した出来事は数多いけれど、彼との出会いは最悪だったと胸を張って言える。
そう。あれはまだ私がいたいけな少女だった頃――去った戦争で母国を失った私は、七年弱という長いサバイバル生活を経て家族ともど
も悪徳宗教にまんまと騙された挙句、なんの因果か人売りに攫われて競売にかけられる一歩手前まで追い詰められていたのだった――! (1章回想)
奴隷!? 好きでなりたい訳ないでしょうが! 何が何でもこの会場をぶっつぶ……いえ、抜け出して自由になってやる! ……って、意気込んだ矢先に私を窮地に追い込んだのが、例の彼だったっていう訳なのよ。
え? そんな事どうでもいいとして、どうして母国を滅ぼした国に素知らぬ顔で住み着いているのかって?
……どうしてでしょうねぇ? (にやり)
強欲なる勇者の書。
紫目の少女と強欲な針鼠が辿った後悔と希望の記録。
これは、勇者がいなくなった世界のお話だ。
素直じゃない少年少女が真っ直ぐ前を向く為の旅路だ。
失くした記憶と、過去の贖罪と、未来の因縁と。全てをない交ぜにしてページは進む。
そして、私を知っている彼の事を――私は、知らない。
1章:彼と私の最悪な馴れ初め
2章:浮島での就職活動
3章:浮島生活と白魔術士
4章:(いま、書いてるよ。)
※1 4章の公開について、詳しくは活動報告にて。評価・感想・誤字報告なども歓迎していますので、よければ「ぽちっ★」とお願いします。
※2 「カクヨム」「ノベルアップ+」でも投稿中。
※3 1章と2章の話数調整を行いましたが、内容に大きな変更はありません(2020.9.17.)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:10:00
1660927文字
会話率:38%
こちらに集められた皆様は、今日からhoproviderとしての役割を果たしていただきます。かつては「レンタル人間」とも呼ばれていました。
あなた方には体の一部を貸し出す仕事をしていただきます。
もはや、この世に病気や怪我で苦しむ人はほと
んどおりません。景気の回復、戦争の根絶、世界の平和が約束されているとすら言ってもいい。
そんな世界を裏で支えるのがあなた方です。今の世になくてはならない存在です。
どうぞ胸を張って、役割を果たしていただければと存じます。
2024/10/15に小説投稿サイト「エブリスタ」で投稿した作品の重複掲載となります。こちらの閲覧形式に合わせるため、一部表記等を編集しています。
「集める」がお題の超・妄想コンテストに応募した作品です。
身体欠損を想起させる描写が含まれるため、一応R15のレーティングを設定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 07:30:00
5760文字
会話率:32%
もしもここが物語の世界だとしたら、悪役令嬢は物語の終わりに何を思うのか
⟡.·*.··············································⟡.·*.
「リリー・アンネット。貴殿の行ってきた数々の悪事を
見逃すことはもう出来ない。本日をもって君に離婚を言い渡す」
夫の言葉がホールに響き渡る
リリー・アンネットの物語はここで終わる
悪役令嬢として誰からも後ろ指を指される
悲しい物語が
決まった筋書きに抗うことも出来ず
ただ決められたレールを歩き続けたリリーは
ようやく本当に自由を手に入れる
生まれも
好きな人も
自分の行動すら決められた人生だった
『周りの目なんてもう気にしなくていいのだ
決められた物語を歩まなくていいのだ
その証拠が今の私だ
今走り抜けていく私こそが
本当の私なのだと胸を張って言える
今の私ならどこへだって行ける』
リリーは笑った
それは美しく、優しく、ただの少女のように折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 07:00:00
65159文字
会話率:41%
「お願い…私が死んだ事は、誰にも知らせないで」
お嬢様が亡くなった。
お食事中の、一瞬の出来事だった…。
先代御当主様と奥様が流行病で亡くなって以来、家名と公爵家の名誉は一人娘のお嬢様が守ってきた。
「後ろ盾の無い令嬢だとは言わせない」
「力を無くした名ばかりの公爵家だと侮らせない」
そう不敵に笑ってみせたお嬢様はもう居ない。
手品師として名を馳せ公爵家へ出入りしていた父が荼毘に付された時、途方に暮れた私を拾い上げてくれたあの温かい手の持ち主はもう、誰も居なくなってしまったのだ。
「実はな…先代御当主様の亡き妹君に、ご子息がいらっしゃったそうだ。容姿こそ御当主様達とは似ても似つかぬが、公爵家の人間に遺伝する痣はあったらしい」
…一度、探してみてはどうだろうか。
そんな折、執事長からもたらされた一縷の望み。
長年仕えてきた使用人達は、残された公爵家の血筋を探すことにした。
けれどその間、お嬢様の不在をどう秘匿するかが問題で。
折悪く2週間後は王宮で開かれるパーティー。
焦りに満ちる空間に、凛とした声を叩きつけた。
「私に、身代わりをさせてください!」
お嬢様専属の侍女として、一番近くで彼女を見てきた。
変装術が得意中の得意な私なら、少しの間貴族達を欺くことくらい出来る筈。
露見すれば縛り首の可能性だってある、危険な綱渡り。
けれど、やらねば。
遺言を果たすために。
お嬢様は多分、公爵家を守るために自身の死を隠匿したのだろうから。
「良いのか?クラリス」
私の身を案じて渋い顔をしてくれる執事長に語り掛けられる。
力強く頷きそうな所を、踵を揃え、胸を張って微笑んだ。
「…はい、私は只今から公爵家当主、ルイーズ・ド・シュヴァリエでございます」
斯くして始まる成り変わり作戦。
まずはパーティーと思ったら…マナー講座!?ドレスでエスコート!?ダンス!?
途方にくれるクラリスの前に、更なる問題が積み重なる。
ご子息は今何処にいらっしゃるの?
パーティー以来付き纏ってくる第二王子の目的は?
お嬢様は本当に…病死だった?
期限は公爵家の後継ぎが見つかるまで!
誰にもバレず、生き残れ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-21 20:24:54
6920文字
会話率:41%
※『ロマンス詐欺にご用心』という短編のナイル視点です※
王族でありながら王制の批判をしたばかりに流刑地ロストル島に送られた青年ナイル。孤独に打ちひしがれた彼は、風船に託した手紙を空へ放つ。絶望の中で届いた返事は、異国に暮らすエリーズ嬢からだ
った。顔も知らぬ相手との文通に励まされ、ナイルは次第に立ち直っていく。やがて本国では革命の機運が高まり、彼自身も大きな決断を迫られることに。
すべては、彼女に胸を張って会うために――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 18:01:04
7040文字
会話率:14%
「異端の聖女と流刑地ライフ〜禁忌の研究などしていないのだから胸を張って新天地を謳歌してやろう!〜」の番外編となっております。まずは本編をお読みください。
本編はこちら。
https://ncode.syosetu.com/n0789hn/
※カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 20:56:18
34405文字
会話率:31%
魔術師ペルクスはある時、獣人と妖精の夫婦から「自分達の子供が欲しい」という依頼を受けた。長年に渡る苦労の末、無事二人の娘カモミールは生まれる。しかし生命の創造は禁忌の研究として彼らは異端審問にかけられ、魔界と呼ばれる地域への流刑となってしま
った。しかしペルクスとカモミールは悲観しない。まずは離れ離れになった両親との再会、そして快適に暮らせる環境を整える事を目標に、未知に溢れた魔界を冒険する。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 18:02:57
478924文字
会話率:31%
独身社畜のアラフィフサラリーマンである俺は、これでもう何周目であろうか?
今日も就寝前に大好きなロボットアニメ『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』のBDを鑑賞していた。
このロボットアニメは、残念ながら世間ではあまり人気が出なかったものの、俺
は可能な限りのグッズを集め、設定や資料を読み漁り、コミケで同人誌を出すほど愛していた。
ゆえに俺は胸を張って言える。
世界で一番『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』詳しい人物であろうと。
そんな俺であったが、出勤の途中、突如地面に出現した穴に落ちてしまい、別の世界で落馬して倒れていた少年と頭をぶつけ、なんとその体が入れ替わってしまった。
こうして異世界の貴族の嫡男と入れ替わってしまった俺だが、なんとか異世界での生活に慣れ、13歳で教会からスキルを授かった。
だがそのスキルのせいで、廃嫡、領地を追放されることに。
だがこの俺、ダストン・バルサークはまったく落ち込んでいなかった。
なぜなら、自分のスキルが『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』であったからだ。
「このスキルを極めたら、絶対無敵ロボ アポロンカイザーに乗れるかもしれない!」
根拠もないのにそう思った俺は、異世界で絶対無敵ロボ アポロンカイザーを極めるために、異世界で奮闘を始めるのであった。
「カモォーーーン! アポロンカイザーーー!」
剣と魔法とスキルの異世界で、好きなスーパーロボットを極めんとする、元アラフィフ独身である俺の第二の人生が始まる。
※この作品は、カクヨムでも連載されています 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 19:00:00
413446文字
会話率:41%
独身社畜のアラフィフサラリーマンである俺は、これでもう何周目であろうか?
今日も就寝前に大好きなロボットアニメ『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』のBDを鑑賞していた。
このロボットアニメは、残念ながら世間ではあまり人気が出なかったものの、俺
は可能な限りのグッズを集め、設定や資料を読み漁り、コミケで同人誌を出すほど愛していた。
ゆえに俺は胸を張って言える。
世界で一番『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』詳しい人物であろうと。
そんな俺であったが、出勤の途中、突如地面に出現した穴に落ちてしまい、別の世界で落馬して倒れていた少年と頭をぶつけ、なんとその体が入れ替わってしまった。
こうして異世界の貴族の嫡男と入れ替わってしまった俺だが、なんとか異世界での生活に慣れ、13歳で教会からスキルを授かった。
だがそのスキルのせいで、廃嫡、領地を追放されることに。
だがこの俺、ダストン・バルサークはまったく落ち込んでいなかった。
なぜなら、自分のスキルが『絶対無敵ロボ アポロンカイザー』であったからだ。
「このスキルを極めたら、絶対無敵ロボ アポロンカイザーに乗れるかもしれない!」
根拠もないのにそう思った俺は、異世界で絶対無敵ロボ アポロンカイザーを極めるために、異世界で奮闘を始めるのであった。
「カモォーーーン! アポロンカイザーーー!」
剣と魔法とスキルの異世界で、好きなスーパーロボットを極めんとする、元アラフィフ独身である俺の第二の人生が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 14:07:52
7877文字
会話率:36%
私には好きなやつがいる。
そいつの名前は三田川勇気《みたがわゆうき》。ユウキって私は呼んでるけど、私はユウキのことがずっと前から好きだった。
記憶に残っている限りでは、多分幼稚園の頃には既にユウキのことを意識していたと思う。
昔の私
は引っ込み思案で臆病な性格をしており、よくユウキに庇ってもらっていたのだ。
それから10年以上の時が流れて私とユウキは高校生になり、私はかつての臆病だった性格を改善することが出来ていた。
胸を張って歩くことだって出来るし、外見にだって気を遣ってる。
そのおかげか、友達だって何人も出来ていた。男子に告白だって何度も告白されてるくらい、私は変われたのだ。
勿論ユウキ以外の男子と付き合うつもりは一切ないから、丁重にお断りさせてもらっているけど。
とにかく、もう気弱だったあの頃の私はどこにもいない。
自信をもって変わることが出来たと言えるし、あとはもうユウキに告白し、付き合うだけだ。
そのはず、だったんだけど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 07:30:00
7162文字
会話率:25%
久方ぶりに訪れ、思い出す懐かしい記憶。
それが間違いないと胸を張っていえますか?
最終更新:2024-12-23 23:50:00
2441文字
会話率:0%
君があたかいこと。みんなもっと幸せに胸を張ってもきっといい。
最終更新:2024-12-06 19:02:52
291文字
会話率:0%
「えへへー♪ アキトくん、どうどう? 新しい制服似合ってる?」
届いたばかりのまっさらな高校の制服を着たひまりちゃんが、ファッションショーでもしているみたいに、僕――神崎暁斗(かんざき・あきと)の目の前でくるりと回った。
短いスカー
トがひらりと舞い、僕は慌てて視線を上げる。
「すごく似合ってるよ。まるでひまりちゃんのために作られた制服みたいだ」
「やった♪」
僕とひまりちゃんは血のつながっていない義理の兄妹だ。
僕が小学校のころ、クラスに母子家庭の女の子がいた。
それがひまりちゃんで、ガリガリに痩せていて、何度も繕ったであろうボロボロの古着を着ていたこともあって、
「貧乏神が来たぞ~!」
「貧乏が移っちまう! 逃げろ~!」
心ない男子たちからは名前をもじって貧乏神なんて呼ばれていた。
「うっ、ぐすっ……」
ひまりちゃんは言い返すでもなく、いつも鼻をすすりながら俯いてしまう。
そして当時の僕はというと、自分こそが神に選ばれし特別な人間だと思い込んでいたのもあって、ひまりちゃんがバカにされているのを見かけるたびに、助けに入っていた。
そして父さんが食堂を経営していたこともあり、僕はひまりちゃんを家に連れ帰っては一緒にご飯を食べた。
それはいつしか、ひまりちゃんのお母さんも含めた家族ぐるみの付き合いになっていき。
ある時、僕の父さんとひまりちゃんのお母さんが再婚して、ひまりちゃんは僕の義妹になったのだ。
「これからは毎日一緒にいられるね!」
そんなひまりちゃんは年々綺麗になっていき、いつしか「女神」と呼ばれるようになっていた。
対してその頃には、ただの冴えない凡人であることを理解してしまった僕。
だけどひまりちゃんは昔助けられた恩義で、平凡な僕を今でも好きだ好きだと言ってくる。
そんなひまりちゃんに少しでも相応しい男になるために。
女神のようなひまりちゃんの想いに応えるために。
もしくはいつか、ひまりちゃんが本当にいい人を見つけた時に、胸を張って兄だと言えるように。
高校進学を機に僕はもう一度、僕をがんばってみようと思う――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 07:20:00
112396文字
会話率:44%
自殺はしたくなかったが、死にたくはあった。
そしてやっと綺麗に死ねたのに。
転生だと、ふざけるなよ!!
まぁ、だが生きているのなら頑張って生きるだけだ。
いつだって前を向いて、そしてちゃんとした理由できちっと死ぬんだ。
胸を張って誇れる
生涯を目指す不幸な男の子が
頭のおかしいサイコパスな女の子とファンタジーをする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 08:04:08
12564文字
会話率:22%