親を亡くし、伯父の家である八條伯爵家に引き取られた梔子は、珍しい銀色の髪を持つことから醜いと蔑まれ、虐げられてきた。何もかもに絶望していた梔子だったが、ある夜、美貌の青年に求婚される。
彼の名は篁紅月。
紅月は国中に名の知れた人気画家で、浮
世離れした美貌を持つことから帝都中の娘たちの憧れでもあった。
優しくいたわってくれる紅月のもとで、梔子は心の傷を癒し、まわりからも愛されていく。
しかしそんな二人に、梔子を妬んだ従姉の魔の手が迫り……
「必ず守るよ。もう二度と、貴女が何も恐れなくてすむように――」
ぼろぼろだった花嫁は溢れんばかりの愛を注がれ、本来の美しさを取り戻して幸せになっていく。
求婚から始まる溺愛シンデレラ浪漫。
*この作品はエブリスタ様にも同時投稿しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 18:10:48
213930文字
会話率:26%
日本生まれで日本育ちの主人公は、二十年近くも自分を人間だと思って過ごしてきた人外の存在です。
無敵ともいえる力と天井の美貌を持っている主人公ですが、認識の甘さや人の心が分かっていないせいで、行く先々でトラブルを起こしたり巻き込まれたりしてい
ました。
それは異世界に行っても変わりません。
むしろ、パワーアップした力と美貌は、行く先々で人心を惑わして、問題を起こしたり解決したり、他人に解決してもらったりします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 18:00:00
4192334文字
会話率:19%
地球が異世界と融合して同時期に現れた魔王に世界は危機にあった。人類は異世界の勇者と協力して魔王討伐を目指した。
あれから三年が経過して冒険者達は次々と魔王に敗れていった。
そこで政府は高校生を集め冒険者として覚醒させ冒険者と共に魔王討伐に向
かわせる政策に方針を変えた。
男子高校生の英太は一クラス全員で冒険者覚醒儀式を受けた。ギルド教会で儀式が開始されるなか、英太が惚れていた三人の女子がスカウトに来たイケメン勇者に取られ、自分は冒険者覚醒儀式によって可愛らしい六歳児の幼女に性転換してしまった。
儀式によってまれにTSするらしい。
不本意ながらオールレベル1 の幼女になった英太をスカウトする冒険者は一人もいないかと思えた。
一人だけ選ばれず好きな女子も勇者に奪われ、失意にさいなまれていた幼女英太に手を差し伸べる冒険者がいた。
勇者と引けを取らない実力と美貌を誇る白銀の聖女パラル。
彼女が英太の手を握ると優しく微笑み『サタンちゃま』と呼んだ。
どうやら幼女姿の英太の職業は悪魔王サタンらしい。正体知っていた聖女さまはサタンちゃまを冒険者のパートナーに選んだ。
戸惑いながら聖女さまに選ばれたサタンちゃまは内心ホットしていた。
しかし、聖女さまの肩にかけられていた鞄の中には、かまされたら最後。絶対服従の首輪が入っていた。
『サタンちゃまをあたくしの犬に出来れば、あのクソムカつく勇者をだし抜ける』と聖女さまはほくそ笑む。
そう、世間の評判とは裏腹に彼女は腹黒聖女さまだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 16:17:23
1402458文字
会話率:52%
子どもの頃に父から性的な悪戯を受けたアニエスは、男性恐怖症に陥った。
学園を卒業後修道院へ入る筈が、母の再婚相手の都合で、ある侯爵家へ嫁ぐことに。
数年間だけの白い結婚でいいという条件だったため渋々受け入れた。
美貌の侯爵令息であるゾーイは女性嫌いで、男色の噂があったがそれは事実だった。
女性は愛せないと言ったゾーイに嫁ぐ日、ゾーイの同性の恋人シェリがそこにいた。
アニエスは夫と愛人シェリの三人での結婚生活がはじまるが······。
アニエスが自分の過去の闇から脱し、自分という存在を前向きに愛することができるようになるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 13:10:40
16004文字
会話率:27%
「愛してる」
絞り出すような、震える声で彼は私の姉を抱きしめて言った。
アリアーナ=レイルズは、命をかけて恋人の命を救ったものの、死の淵から戻った恋人のシリウスが愛を告げたのは、彼女の『姉』ローゼリアだった。
竜の血を引く王家特有
の病気『竜魔症』に侵された恋人のシリウス=リントヴルムはこの国の第二王子で、第一魔術師団の団長だ。
シリウスを助けるため、第一魔術師団の副団長を務めるアリアーナ=レイルズに竜魔症の治療に必要な『竜の鱗』をとってくるように王命が下り、危険な魔物の跋扈する『竜谷』に向かう。
『一度目の人生』では、シリウスの命も仲間の命も救えなかった。
けれど命と引き換えに、「竜」にもらった二度目の人生。
『次』は必ず助けるとアリアーナは自分に誓い、数ヶ月かけて命からがら鱗を持ち帰るも、彼の愛は姉に向けられていた。
白魔法に愛された稀代の『聖女』ローゼリア=レイルズ公爵令嬢。
彼女はレイルズ家特有の白魔法の才能がないと両親や親族に蔑まれてきたアリアーナに、唯一優しくしてくれた大好きな姉だが、素直に祝福など出来なかった。
更に父親に国から追い出されたアリアーナは『二度目の人生』と引き換え時、竜と『約束』していたことを果たすために竜谷へ向かう。
アリアーナが去ったその日に王都が魔物に襲われていたことなど知る由もなく。
――それから数年後、竜の元で暮らすアリアーナのところに彼の弟が現れ、『シリウス兄様があなたを必要としている』と、彼女を王都に連れ戻そうとするが……――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 12:46:24
252227文字
会話率:45%
「本当に君を愛していると思ったのか?愛なんて初めから無い。君に望むことは一つ。僕らの前から消えてくれ。」
エルナが崖から落ちる瞬間、頭に浮かんだのは冷たい黒曜石の瞳。
結婚式の翌朝、ベッドの上で裏切りの言葉とともに彼女を捨てたラフター=ス
カイロッド公爵。
帝国でも随一の魔力を有し、社交界でも女性の憧れの的である黒目、黒髪の美貌の貴公子。
エルナは貴族の落とし胤であったが、母親はそれを隠し平民として暮らしていた。
ラフターには、本当の兄弟のように育ったレイニード公爵家のアレクサンダーと、王女のシャーロットという従兄妹がいた。
始まりはラフターに、アレクの妻である妊娠中のシャーロットから、夫の浮気に関する相談だった。
エルナをアレクの愛人と勘違いした彼は計画的にエルナを自分の物にした後、彼女を切り捨て、アレクから遠ざけるため領地の奥地へとお目付役にショーロットと共に送る。
道中魔狼に襲われた一行は交戦するも、エルナが崖から転落する悲劇となった。
一年後、発見された時、エルナは記憶を無くした状態だった――――
愛していても自分の行いからくる後ろめたさにどうしていいか分からない公爵と、またしても愛する人を失うことに怯えるエルナ。
誤解と、思い込み、すれ違いが更に二人の想いが複雑に絡み合う、不器用な二人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 17:05:35
106767文字
会話率:35%
男爵令嬢リディアは臆病で内気で、忌み嫌われる黒魔法使いだ。リディアの〈生き物を隠す黒魔法〉を認めてくれるのは、幼なじみで婚約者となるマックスだけ。
そのマックスに誘われ参加した夜会で、リディアは何の偶然か聖女様を拾い、『勇者』と名乗る異
形の青年と出会う。「この国から聖女を逃がしたい」と言う『勇者』と、古代魔族の魂を宿す『怪物王子』に妹のメリルともども巻き込まれるかたちで、逃亡の旅に出ることになってしまった?!
逃亡から始まる冒険、その果てにリディアたちが見つける『世界の真実』とは?
※本作は、【今流行の(?)「クソ妹」が出てくるストーリー】となっておりますが。
①クソ妹は主人公サイド
②クソ妹を悪者にしてもざまぁしてもダメ。おバカなのも避けて
③クソ妹の尖った性格はそのままに主人公たちとハピエンへ突っ走る話にしてください
以上の条件を満たしてみようチャレンジでございます。
※テンプレ通りの話にはしません。皆様の予想をいい意味で裏切れたら幸いです。
※ブクマ・評価、面倒でなければ感想もいただけると大変嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 12:00:00
144457文字
会話率:37%
自らを魔女称する高級娼婦にして男爵夫人のヌイヴェル。
“肌の触れ合った”相手から情報を抜き取る魔術を行使する。
部屋の中ではひとときの安らぎと楽しみを、部屋の外では陰惨たる収奪と暗闘を……。
陰謀渦巻く上流階級の世界を、己の美
貌と才知と魔術をもって渡り歩き、程々に贅沢をして、それなりに恋をして、何より盛大に楽しんで、自分の人生を謳歌したい。
そんな一人の女性の数奇なる日々の一幕を描くヒューマンドラマ形式のファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 11:54:10
675630文字
会話率:28%
超絶美少女に転生! でもなんだか扱い雑じゃない!?
正体を知られたら殺される!? 無自覚に危険な秘密抱えるファンタジー。
常に死の淵を無自覚で歩く彼女、シャーロットは転生者である。前世は健全な男子高校生であった。今世は美少女である。
シ
ャーロットの住んでいた村は暴徒に襲われ失われた。
弱者の権利は保証されない異世界で、見た目の良さと回復魔法しか取り柄がない彼女は生きていくために選択を迫られる。
それは――強き者の庇護下に入ること。
前世の分も生きたい。こんな厳しい世界でも真っ当に人として生きたいと望み、彼女は覚悟を決める。
美貌を利用し、人を使い、寄生し、自分の権利を確保しながら生き続ける。
その果てにたどり着いた冒険者と言う職。ダンジョンと言う人知を超えた魔境から資源をかき集めるスカベンジャー。
彼女にとって、人を上手く動かして稼げるこの職は天職と思えたが、嫉妬に狂わされた女冒険者により危機に陥る。
彼女の危機を救ったのは、口数も少なく不愛想な一人の剣士であった。
彼は要求する。助ける代わりにダンジョンについて教えろと……
カクヨムとハーメルンにも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 07:30:05
148764文字
会話率:38%
今から思うと、バイトの休憩時に社員食堂の扉を開けた事が間違いの始まりだったんだと思う。
たが考えてもみてほしい。誰があの社員食堂が異世界と繋がってるなどと想像出来るだろうか。
バイト初日だったのだ。異変に気づけるはずがないだろう。
あの扉
の先には、5人の先客がいた。
赤、青、緑、黄、桃、の5色の髪をした人々。
戦隊レンジャーを思い起こさせるような、美しい男達と1人の女。そう、この国宝級美貌の戦隊ヒーロー達の事だ。
バイト先は、大型ショッピングモール内の店だったため、食堂にいた戦隊達は、ステージでの戦隊ショースタッフだと思い込んでしまっていた。
自分は何となく流れでここまで来てしまっただけだ。
まさか討伐記録係の黒レンジャーになるなんて。
こんな国宝級美貌の戦隊ヒーロー達との旅なんて碌なことがないに決まっている。
戦士としてお荷物にしか見えない自分に、イケメン野郎共が厳しい言葉をかけてくる。
『こっちが寝たふりしてると思っていい気になりやがって。こんな失礼な奴ら、二度と敬語で話してやったりしない。お前たちなぞタメ語で十分だ』
著者 : クロイハル
書籍 : 国宝級美貌の戦隊ヒーローと私の討伐記録
引用箇所 : 第三話〜あの時私が内心思ってた事〜
決して気を許したりしないと誓うハルと、自由人のハルを持て余す戦士達の旅のお話。
そしてそれは、あり得ないタイトルで恋愛カテゴリーに入っていく、無謀な物語でもある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 07:30:00
328507文字
会話率:36%
絶世の美少女、伯爵令嬢ノエル・ブリザーグ。
薔薇にたとえられる美貌の彼女に、数多の男たちが求婚してきた。
そんな彼女には大きな秘密があった。それは……
「あー……米の酒が飲みてぇ……」
中身が極道(おっさん)だったこと。
足を洗ったハミダシ
モノは、異世界で家族の温かみに触れ、まっとうな令嬢になれるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 07:20:00
515151文字
会話率:36%
ひょんなことから聖女となったアデルは、大聖堂で働いていた。適齢期を過ぎても大聖堂に居座って、恋愛や結婚なんてする気は全く無い。彼女が好きなのは『仕事』だけ。趣味で『魔力研究』をしながら、いきいきとキャリアを思い描き働いていたアデル。そんな折
、祝日に祝典のため大聖堂を貴人が訪れる。仕方なく儀式の手伝いをするアデルだったが、天使に喩えられる美貌の貴人は、顔を隠しているアデルに近寄ってきて…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 12:00:00
20315文字
会話率:28%
グランディ王国物語の続編です。
前作を見てくれるとわかるかな。
私、レイカ・モルドール。
男爵家の三女。前世日本人よ。
同じ前世仲間の王妃様に取り立ててもらってるの。
美貌の第二王子夫妻やオネエのお庭番、才女の発明家さんにも仲良くしてもら
ってる。
だけどね、トラブルは忘れた頃にやってくるんだな、こりゃ。
相変わらずの懐かしいネタあり。
読んでね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 07:02:06
505379文字
会話率:40%
始祖は救国の英雄、そして今も国の守護神として名を馳せるファラー家。
だが強すぎる威光は多くの敵を招き、とりわけ始祖の再来とも呼ばれる末娘のジークリットは化け物と忌避され、度々命を狙われてきた。
そんな中、悪評まみれの彼女に一人の求婚者
が現れる。それは名門グリーベル家の嫡男アレクシス、数々の浮き名を流す美貌の貴公子だった。
無事に婚礼の日を迎えた二人の間にあるのは、打算のみ。けれど、いざ始まった新婚生活はやたらと糖度高めで……?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-10 03:20:01
774038文字
会話率:43%
ローレルは両親が経営する町の宿屋【妖精のとまり木】の看板娘。
美しく儚げな母は妖精に例えられ、その美貌を受け継いだローレルだったが、当の本人はそれをもて余していた。
そんな中、宿にやって来た謎の旅人・マロウに出会い、ローレルはマロウに一目惚
れする。
しかし、初めの印象とは異なりマロウの飄々とした態度に戸惑うばかりだったが、予想外の出来事を経てマロウの優しさや心の内を知り、心からローレルはマロウに惹かれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 01:45:16
31041文字
会話率:40%
高校二年生になる小鳥遊愛結は、実の父親だけでなく義理の家族からも蔑ろにされながら生きていた。
一七歳の誕生日、義理の母が作った借金のカタとして売られ、生きることに絶望していた愛結の前にシリウスと名乗る美貌の男性が現れる。
彼は愛結を『花嫁』
と呼び、借金を肩代わりし、さらにはそのまま異世界――魔法界へ連れて行かれる。
シリウスは自分が魔法使いであることと、愛結が『花嫁』であると明かされる。
あまりにも突拍子もない話に混乱しながらも、行き場のない愛結は成り行きでシリウスと共に暮らすことに。
そこで彼女は、シリウスの孤独と深い愛情を知っていく――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 23:27:39
195910文字
会話率:28%
辺境伯家の三男ギリアムは、遊学先から戻る途上で貴族の馬車を襲う飛行魔物の群れに遭遇する。
美貌の伯爵令嬢ニルダを助けたギリアムだったが、彼女はひどく失望した様子。というのも、襲撃は彼女自身の仕込んだもの。
後妻の娘ばかりを偏愛するようになっ
た父に疎まれ、どこかへ幽閉される前にと脱出を試みたのだというのだ。
その場では伯爵家へ送り届けるしかなかったが、ギリアムは「困ったときは力になるから」と請け合い、ニルダも彼の言葉に望みをつなぐのだった。
やがて領地へ戻ったギリアムを見舞う、父と兄たちの急死。家督相続と領地運営の重責に立ち向かうギリアムだったが、そんな中で奇しくもニルダ救出のチャンスが巡って来る。彼女を保護して傍に置いたギリアムは、その型破りな思考と規格外の魔法の力に翻弄されつつも、ニルダとの絆をさらに深めていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 23:17:14
16104文字
会話率:48%
元勇者、ユズシマ・シワスは異世界へ召喚された日本人である。
彼は平和になった世界でどうにか築いたささやかな家庭の、ありふれた幸せのために人生と戦うのだ!
だが一つだけ普通と違っていた事は――その家庭には六人(うち一人自称)の妻がい
たのです。
美貌と個性にあふれる妻たちを愛し、時にスペシャリストをそろえたチームとして指揮する元勇者が繰り広げる、第二の冒険。ダンジョン編はっじまるよー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-19 23:55:47
101582文字
会話率:43%
鬼ヶ島にて、犬、猿、雉の犠牲もありながら死闘の末に鬼退治を果たした桃太郎。
島中の鬼を全滅させて村に帰った桃太郎は、娘を授かり桃姫と名付けた。
桃姫10歳の誕生日、村で祭りが行われている夜、鬼の軍勢による襲撃が発生した。
首領の名は「温羅巌
鬼(うらがんき)」、かつて鬼ヶ島の鬼達を率いた首領「温羅」の息子であった。
人に似た鬼「鬼人(きじん)」の暴虐に対して村は為す術なく、桃太郎も巌鬼との戦いにより、その命を落とした。
「俺と同じ地獄を見てこい」巌鬼にそう言われ、破壊された村にただ一人残された桃姫。
「地獄では生きていけない」桃姫は自刃することを決めるが、その時、銀髪の麗人が現れた。
雪女にも似た妖しい美貌を湛えた彼女は、桃姫の喉元に押し当てられた刃を白い手で握りながらこう言う。
「私の名は雉猿狗(ちえこ)、御館様との約束を果たすため、天界より現世に顕現いたしました」
呆然とする桃姫に雉猿狗は弥勒菩薩のような慈悲深い笑みを浮かべて言った。
「桃姫様。あなた様が強い女性に育つその日まで、私があなた様を必ずや護り抜きます」
かくして桃太郎の娘〈桃姫様〉と三獣の化身〈雉猿狗〉の日ノ本を巡る鬼退治の旅路が幕を開けたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 23:05:29
434300文字
会話率:51%
菊井芙実乃は、小学四年の弟に呼吸器を止められ、命を落とす。
再び目覚めた芙実乃だったが、そこが元の世界でなく、魔力保持者になったとも知らされ、パートナーを呼ぶよう求められる。なんでもここは、年八千を超す異世界人を召喚する学校とのこと。魔
力保持者の声なら、言葉が通じる同年代の魂に響くのだそうだ。
その芙実乃の呼びかけで捕捉された魂がこの世界に迎えられた。
柿崎景虎だ。芙実乃は彼の美貌と人柄に尊崇の念を抱き、日本一の侍を呼べたと確信する。
しかし二人の身体能力は年度最低。劣等人種と判断し、担任は密かに憂慮していた。景虎が傷を負わない力場を周知させる模範試合に選出されたからだ。学校側はその試合を、トップの生徒による一方的蹂躙と無傷の最下位生徒を見せる、例年行事のつもりで行った。
そこで予想を覆す景虎。死なないはずのステージで対戦相手を殺し、蘇生に来た相手方担任の首をも刎ねてしまう。その光景を控え室で見ていた芙実乃と担任は、景虎を射殺すべく踏み込んだ軍人と対峙する。
絶体絶命かと思われたが、魔法でも異能でもない芙実乃の特性が軍人を止め、担任が景虎に非はないと中継で語ることで、二人は無事学校生活を送りだす。
パートナーの殺害を願うルシエラと親しくなるが、一方でそのパートナーであるクロムエルとも交流を持った二人。試合で彼を殺めかける景虎を見た芙実乃が咄嗟に力場を作り、結果、景虎に黒星をつけてしまう。
不相応な勝利だとクロムエルが返上を訴えると、審議のため景虎が上級生に呼ばれることに。異世界人差別の緩和を夢見る彼らを下し配下とした景虎が、考えていた計画の実現性を検証し皆に告げる。その内容は元の世の狙った時と場所へ魔法を放つこと。
それが叶うなら、芙実乃の死を天災に見せることができる。
弟や両親を世間からの非難に晒さないため、芙実乃は魔法に励む決意をするのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 23:00:00
672324文字
会話率:41%
俺の名前は前野貴明、自分で言うのも何だけど特徴の無い…周りに合わせて賑やかし役に徹する何処にでもいるような普通の男子高校生だ…。
そんな俺が通う学校には銀色にも見える金髪を持つ北欧系の血を引く美少女、イリナ・ミハイロフ・八葉という子がいる
。
容姿端麗て成績優秀な彼女は当たり前の様にクラスの垣根を越え、学校中で人気者だ。
しかし彼女は誰とも必要以上に仲良くしたがらないし告白も全て断っている。
義務的なやり取り以外誰かと接する事が基本的に無い、だからか彼女は皆から余計に敬われ持ち上げられていく。
まさに高嶺の花…そんな彼女についたら通り名が銀天使なんて厨二チックな物だった。
皆にとっての憧れ…。
敬われ、持ち上げられ、尊敬され、嫉妬され、如何わしい目で見られ、恋い焦がれられて…それでも手の届かない偶像的な存在だった。
そんな彼女にある疑いがかけられる。
クラスのグループラインに貼り付けられた短い一つの動画。
そこにはイリナ・ミハイロフ・八葉が小学生程の幼い男児に抱き着いているという決定的な瞬間が映し出されていた。
学校中の皆はコレを気に一気に彼女への態度を改めていく…ショタコン、性犯罪者と罵声を飛ばし信じていたのに、崇高な人だと思っていたのにと勝手な事を言う。
しかし前野貴明はある違和感に気付き、それをクラスメイトや学校側に指摘する。
しかし相手にされず結果的に彼もまた学校で孤立して行く事となるが何故か日に日にイリナ・ミハイロフ・八葉からの信頼は分厚く強固な物になっていく。
学校1の美貌を持つ北欧美少女にめっちゃ懐かれていく事となるのだ…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 22:33:33
48182文字
会話率:41%
宇宙を駆け巡る独立パイロット、カイ・アサミと、美貌と戦闘力を兼ね備えた用心棒フローラ。
元漁船を改造した宇宙船「白鯨号」で、彼らは立ち寄るステーションごとに様々な依頼をこなし、その日暮らしを続けている。
時には採掘を行い、時には輸送業に手を
出し、さらには宇宙海賊の基地を襲撃することも――。
これは、無法者たちが闊歩する広大な星海で織り成されるエリートでデンジャラスな日常の物語。
※notユニコーン向け折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 21:31:13
451175文字
会話率:24%
幼い頃から王女に想いを寄せる騎士、レオンハルト。
戦争から帰ってきて英雄となったレオンハルトに命じられたのは「ツェーリンゲンの魔女」との結婚だった。
神託により王女の命を危ぶむと告げられた魔女から愛する王女を守る為、魔女と結婚したレオンハル
トであったがーー。
「無愛想ね。けどいい男」
レオンハルトの前に現れた魔女は、はっと目を見張るほど美しい少女、ルーナ。
冷たい美貌を持つルーナはその見かけによらず、おてんばでおしゃべりでじゃじゃ馬そのもの。
大きく口を開けて笑ったり、声を上げてわんわん泣いたり、いい匂いがして緊張したり。
王女様が好きなはずなのに、無邪気で気まぐれなルーナに振り回されるうちにレオンハルトはどんどん自分の気持ちが分からなくなってきて……?
「この結婚に賭けてみようと思います。私の人生を」
ラブコメ風味、だけどちょっぴりしょっぱい。
年上の妻に振り回される年下男子が主人公の異世界恋愛ファンタジー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 19:08:05
106820文字
会話率:49%