人生とは孤独なのだよと誰しもと風の旅人は言う
孤独が人に教えてくれるものもあろう
燐寸を擦って煙草を咥える旅人
宿場町はなにも答えない
夏を教えてくれるものだけが私を救い
懐かしい玩具箱の中で布袋様の根付が嗤ってる
玄関に貼られたお守りの札
に赤い染み
どこか奇妙な大人の世界は
魔術のよう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 09:41:45
3411文字
会話率:0%
雨は呼ぶ
闇の生き物を
そっと法螺貝に耳を澄ませると
過去が囁きかける
夢を見ているのだ
低い男の声が腹から
雨が降っているからでしょうか
お腹の子は随分野太い声
それでなくても
仏間は線香の香りで
亡くなった人達の遺影が
笑ってゐる
雨の
中
美しいかんばせの着物の男が
神社へ向かっていく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 15:02:13
4017文字
会話率:0%
夏の想い出は夢を見てる
昭和のあの道
年輪のような年寄の皺
入道雲の堕とす黒い影
凌霄花を浮かべたバケツの中
オルゴールの中のゼンマイには
幽かな幽霊が取り憑いていて
電柱は警官になっては
夏の扉を警備している
熱風が麦藁帽子を飛ばして
無
垢な子供達が駆けだすと
夏の歯車は廻りだす
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-26 02:29:40
3059文字
会話率:0%
蝋燭に火をともす──。
キーワード:
最終更新:2024-11-19 20:10:39
255文字
会話率:0%
結婚する前の話です。
折しもその日はお盆でした。
彼の実家は昔ながらの日本家屋で、玄関を開けると線香の匂いが私を出迎えました。
玄関を上がって奥の仏間には先祖代々のご位牌が祀られた仏壇が鎮座し、夏野菜と共にお供え物が並べられていました。
線
香の煙が筋のように立ち上る仏壇に手を合わせると、私は彼の部屋がある2階へ向かいました。
まさかこの夜、人生32年目にして初めて心霊体験をするとは想像さえしていませんでした。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-12 14:15:51
3279文字
会話率:10%
それは線香の煙のように漂って
キーワード:
最終更新:2024-10-24 10:10:50
1389文字
会話率:52%
線香の煙のように弱い「私」の心について。
最終更新:2024-10-14 02:43:45
1038文字
会話率:0%
一人読み声劇シナリオです。
感じるままに読んでいただけたらと思います。
軽い言い回しの変更は可ですが、過度な改変はご遠慮下さい。
基本連絡等は不要ですが、連絡いただけたら喜んで聞きに行かせていただきます。
キーワード:
最終更新:2024-09-30 00:09:24
1076文字
会話率:6%
ぬるい微睡から覚める。
最終更新:2024-09-24 14:07:13
1812文字
会話率:25%
あの日から、ずっと。
―そして。
最終更新:2023-07-07 16:05:17
1640文字
会話率:27%
うだるような夏の夜。
夏の夜空に、花が咲く。
最終更新:2022-05-22 14:30:08
702文字
会話率:15%
世界の果てで、彼が見たものとは――
※他サイトで公開中の作品を一部改訂したものです。
最終更新:2024-09-20 23:09:09
1894文字
会話率:0%
僕は先輩と線香花火をしに浜辺へやってきた。パチパチ、ザバーン。線香花火と波の音。ああ、夏って感じだなぁ…………ってちがーーう!!!今、一月!めっちゃ真冬!寒すぎ!
そんな時期に先輩が僕を誘ったのはなぜ……!?
最終更新:2024-09-18 18:40:00
2748文字
会話率:46%
「かんぱーい!」
「おー」
とある一軒家の居間。天井に向かって掲げたグラスに入ったビールを一気に飲み干していく二人。縁側を通って、開けっ放しの窓から心地よい風が流れ込み、蚊取り線香がほのかに香る。「家を買ったから、都合のいい日に遊びに来
いよ」と誘われ、この夜、彼は手土産にビールを持ってやってきたのだった。
「ははは! どうだ? 中古にしては、いい家だろう?」友人が彼に訊ねた。
「ははは、何回聞くんだよ。はいはい、いい家だよ。広くて昔ながらの感じで、まあ、サザエさんの家みたいだけどな」
「いいじゃないか。国民的な一家だろ?」
「まあな。でも大丈夫か? 結婚する予定もないのに、一軒家なんて買っちゃって。しかも坂の上だしな」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-07 11:00:00
2251文字
会話率:90%
とあるアパートの一室。ソファに座っていた女は、インターフォンが鳴ると立ち上がり、ゆっくりと玄関に向かう。
「はい、いらっしゃい。わっ、お花? ふふっ、どうしたの?」
「はははっ、理由がないと彼女に花を贈っちゃダメかな? あ、ケーキもあ
るよ」
「ふふふ、ありがと。さ、入って」
「お邪魔します。あ、線香を上げてもいいかな。仏壇とかある?」
「あ、うん、ありがとう。でも大丈夫」
男は彼女の返事に対し、「そうか」と言い、優しく微笑んで、カーペットに座った。
「さてと、それでどう、元気?」
「うん。まあまあかな……あの子を失ったのは、やっぱり、つらいから……」
「そうか……」
「……でも」
「うん?」
「最近は、こう思うようになったの。あの事故は、あなたと出会うきっかけになったって……」
「そうか……」
「ふふっ、あなたったらあの時、救急隊員の人に『関係ない人は乗れません』って言われて『恋人です! 恋人なんです!』って、必死に言ってたよね。まだ付き合うどころか、お互い、名前も知らなかったのに」
「あ、あれはそう言わないと一緒に乗せてもらえないと思って……やっぱり、聴こえてたんだね。意識がないように見えていたけど」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-03 11:00:00
2828文字
会話率:97%
線香花火をする17歳の女の子のお話です。
最終更新:2024-08-26 20:00:00
1345文字
会話率:6%
性別が48個に分化させるパラメシウムウイルスの流行により、人類の交配確率が極端に下がった。そうして、世界人口は半分に減少した。その状況を重く見た人類は、効率的な人口増加のために、強制的なペアリングが成されることとなった。
そんな世界で
、全ての性別と交配可能なキングとクイーンの性別を持つ天翔と霞は、貴重な人間として、追われていた。
そんな2人が行きつく結末とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 13:10:04
4658文字
会話率:33%
僕とナツの短くて切ない物語
最終更新:2024-08-19 09:26:02
18035文字
会話率:16%
掌編。線香の話。
※「カクヨム」との重複投稿です。
キーワード:
最終更新:2024-07-28 09:00:00
940文字
会話率:0%
お線香とねこ
お線香とねこ
最終更新:2024-05-28 06:36:18
203文字
会話率:0%
春はお線香の香り
春はお線香の香り
最終更新:2024-04-30 00:26:44
327文字
会話率:0%
今までしてきた恋愛はなんかパッとしなかった。
いつだって少し物足りなくて
寂しかった
最終更新:2024-02-19 22:52:34
30439文字
会話率:46%
無名画家の男は、自分の絵が注目されるためにある計画を思いつく。
最終更新:2023-12-31 11:43:08
3809文字
会話率:11%
真冬の雪の積もった庭に年上の幼馴染みを招いた。
夏にしようと約束した花火をしたかったのだ。
白い雪に散る黒い灰。
言葉少なく色鮮やかな光と彼を見詰める。
胸を締め付ける澱のように溜まり広がる遅効性の毒のように広がるこの気持ちをどうにか押し込
めないと…。
藍さくら 様 主催のユーザー自主企画『真冬の花火企画』の参加作品です。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 03:00:00
3646文字
会話率:20%
従姉妹の初盆に線香をあげる為、両親の故郷の港町に家族で出かけた。
空いた時間に砂浜に行ってみると、その従姉妹に似た女性が居た。
彼女とおしゃべりをして別れ際、彼女はこう言った。
「あまり一人で砂浜に居ると人魚に連れていかれちゃうから」
最終更新:2023-11-10 17:38:54
15307文字
会話率:32%
※作者的にはホラーを書いたつもりです。
※他サイトに投稿したものに加筆したものです。
夜のお墓で知らない人たちと線香花火をする。
それがわたしの参加したイベントの内容。
そして始まる、誰にも話せない秘密を明かす時間。
最終更新:2023-10-07 20:00:00
11057文字
会話率:41%