大陸の中央に位置する巨大帝国パルスナの北端の小さな村。
藍鶲の年、大帝生誕月の満月の日。その日はオヅマにとって一つの選択肢が示される日だった。
この日、母は父を殺す。そうして逮捕されて、絞首刑になってしまうのだ。
それは<夢>で、けれどこれ
から確実の起こりうることをオヅマは知っていた。
この悲劇から紡ぎ出される連鎖を断ち切る為に、オヅマは行動を開始する……。
騎士を目指して、ごくごく普通の生き方を望む少年のお話。
※カクヨム、ノベルアップplus、ハーメルンにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 20:31:30
1257020文字
会話率:40%
「ムショヅメ」と言っておきながら、この話はムショ(刑務所)ではなく「留置所」の話です。
基本、下ネタや下品、性的な感じで進みます。
#特に女性の方、お気に食わなければそっとウィンドウを閉じて下さい。吐き気がする、とか思ったら、どうか読む
のをやめてください。これは『アスリーが変態』というのが大前提ですので…。
なのでお願いですから、通報しないでください……お願いします!
作者がうんぬんではなく単純にアスリーが(主に性癖が)ちょっとアレなだけなので。
!コレは情景描写をかなり省き、わりと台詞のやり取りを中心に話が進むかも。知らんけど。
!時代設定や地域などそれらも明示していません。容疑者の連行に馬車が使われるか、車が使われるか、空飛ぶデロリアンが使われるか、それは別にどうとでも。読んだ人が決めちゃっていいです。今、頭の中で思い描いた、それで。
刑も、魔女裁判とか銃殺とか絞首刑とか、宇宙空間に永久追放とか、オークの群れに投げ込まれるとか、まあそれも読んだ人が決めていいです。
###一部は現代日本に近い場合もあります###
!作者は「ハコヅメ」も大好きです。単行本、DVD、実写版と持ってます。JOJOも文庫版は全部買ってます。「ガンダム」はいっぱい。
その他、色々リスペクトしてます。パクリや悪意は一切ありません。でもお行儀は悪いかも。
(作者の中での設定)
主人公はアスリー・シーズ19歳、黒髪ロングで黙っていればステキな人です。
この時点でウェイン&アヤナは11歳、ミュールは15歳と位置づけましたが、色々とボロが出そう。
#あくまでフィクションです。現代日本とは異なります(一部が似ているだけ)
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本編「ウェイン・アポカリプス」(ファンタジー)
https://ncode.syosetu.com/n6559ge/
短編集「頑張れ、アヤナ隊長!」(ポンコツ)
https://ncode.syosetu.com/n7281ii/
バックアップ目的でカクヨムに重複投稿いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 21:16:40
27900文字
会話率:63%
「なるほど。私は今世では人間なのね」
子爵令嬢ミラ・オーウェンは、産声を上げた刹那に自身の前世を思い出す。
多くの兄弟達と共に、大海原への旅路を目指し、潮の香りを感じ、碧く煌めく波に飛び込む一歩手前で、儚い命を散らせてしまった、あまりにも
短過ぎる、ウミガメとしての前世をーーー。
自分だけ波を知ること無く死んでしまったあまりの無念さに、尋常で無い生への執着を抱いた結果、晴れてミラ・オーウェンとして転生を果たした。
ウミガメと違い人間であれば、今世は長生き余裕のイージーモード★イェイ……と思っていたのだが。
「いいかい?! 君はシャルロットの取り巻き……あ、シャルロットっていうのは悪役令嬢で、何かとヒロインを排斥しようとつっかかってくるキャラなんだけど……とにかくね!! シャルロットとは関わらないで!! 全ての罪を被せられて、オーウェン家は爵位剥奪のうえ、ミラは……俺の推しである君は絞首刑にされてしまうんだああああああ!!!」
ある日、突然現れたポールという謎の少年から、意味不明な、けれども聞き逃す事は出来ない話を告げられる。
ポール曰く、ミラの転生した今世は乙女ゲームの世界であり、このままだと学園入学後にシャルロットという公爵令嬢によって、18歳で処刑となる運命らしい。
人生を謳歌しようと思っていた矢先に、なんたる由々しき事態か。
ミラは強く決意した。
これはポールをガイドとして、是が非でも自身の命を守り、絶対に死んでなるものかと。
そして、ポールに問う。
「なぜ君は私を助けようとするの?」
「そりゃあ、立ち位置的にはモブだけど、ミラが俺の推し……ええっと、す、好きな子……だから……」
「なるほど。私のどこが好き?」
「あなた様の素朴で質素で個性の主張が激しく無い顔面が俺の性癖ぶっ刺さりカンストしているからでございます」
ミラは胸中で深く息を吐いた。
(はあ〜……顔面性癖ぶっ刺さりカンストしててマジで良かった〜)
前世ウミガメの子爵令嬢と前世ゲーム実況者の平民の男の子の愉快な破滅回避ラブコメディ。
※基本的にギャグです
※ハピエンになる予定です
※途中や後半でシリアスが入っても軌道修正するかの如くギャグが乱入します
※恋愛要素もありますが甘々では無いです
※更新頻度にはムラがあります
※気を付けてはいますが、誤字脱字あればご指摘頂けると助かります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 00:08:36
11234文字
会話率:33%
【全75話、予約投稿済み】眠りから覚めた12歳の侯爵令嬢ファビオラは、先ほどまで見ていた長い夢が、まるで現実かのように感じられた。「私がこれから間違いを犯さないよう、神様が警告してくださったのかもしれないわ」なぜならば夢の中では、ファビオラ
の家族が濡れ衣を着せられ処刑された上に、ファビオラ自身も19歳で非業の死を遂げていたのだ。「そうならないように、私は正しい行動しなくてはいけないのね」決意を固めるファビオラはまだ知らない。それが夢ではないことを…。(他サイトさんにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 07:00:00
275282文字
会話率:35%
乙女ゲームの悪役令嬢に転生していたと気づいた私。
でもこの悪役令嬢、前世の私と同様で、かなり不幸に思える。
結局、婚約破棄を告げられ、しかも絶対的な窮地に立たされ――。
颯爽と現れ、悪役令嬢を救ってくれるヒーローはいない。
もはや絞首刑は免
れない!?
だが逆境の中、ドアマット悪役令嬢は、自らの力でざまぁと断罪回避を成功せる。
◆模倣・盗用・転載・盗作禁止◆(C)一番星キラリ All Rights Reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 13:11:02
71487文字
会話率:23%
一度目の人生で断罪され絞首刑になったことにより、二度目の人生は回避しようとするものの上手くいかずまた死亡、三度目では諦めて自殺、四度目は全てが始まる前に先回りして国外へ逃げようとしたが途中の馬車で何者かに襲われ死亡、そうして迎えた五度目の人
生。
「それなら一度目よりも完璧で華麗に悪役令嬢とやらになってやろうじゃないの!」
ローズマリーはそう意気込むけれど、なんだか五度目の人生は様子がおかしくて……?
*こちらは連載版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 21:00:00
6079文字
会話率:28%
一度目の人生で断罪され絞首刑になったことにより二度目の人生は回避しようとするものの上手くいかず国外追放、三度目では諦めて自殺、四度目は先回りして国外へ逃げようとしたが途中の馬車で刺客に襲われ死亡、そうして迎えた五度目の人生それなら一度目より
も完璧で華麗に悪役令嬢となってやろうじゃないの!と意気込むけれど、なんだか五度目の人生は様子がおかしくて……?
こちら連載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 01:11:21
2125文字
会話率:15%
聖女に無礼を働いた罰として、絞首刑に処される悪役令嬢セルシア。彼女が処刑され、意識を失う直前、彼女は前世の記憶を思い出す。この世界はゲームの世界であり、自分は悪役令嬢なのだと。回避しようがないという怒りを残しながらも、その目を覚ました先は屋
敷の天井。7歳の頃の自分へと巻き戻っていた。今回こそは絶対に生き抜くと誓ったものの、セルシアは同じ転生者であり、このゲームの主人公・ミリアによって、冤罪により再び絞首刑にされてしまう。そして再び目を覚ますと、またもや7歳の頃の自分へと巻き戻っていた。セルシアは冒険者になることを決意し、その身に甲冑を纏う!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 11:00:00
4259文字
会話率:36%
快楽殺人犯が絞首刑になる話。
最終更新:2024-03-04 23:07:03
2237文字
会話率:6%
バレンタインデーの由来となった聖バレンタインを処刑した皇帝。
時のローマ皇帝クラウディウス二世の小話です。
彼はいかにして、司祭を絞首刑に処すに至ったのか?
最終更新:2024-02-14 09:18:53
3365文字
会話率:11%
絞首刑。それは刑場の隣の部屋。刑務官が三人横並びになり、壁に取り付けられた三つのボタンを同時に押すことにより、刑が執行される。
そう、三つ。そのうちの二つはダミーである。本物のボタン。その一つが押されることにより、踏板が外れ……。
と
、ダミーが必要な理由。それはボタンを押す刑務官の心の負担を減らすためにある。しかし、人ひとりの命を結果、奪うという行為に対し、どの程度効果があるのか。
押したくない。そう思うことは仕方がないのである。
「……時間だ。三、二、一、零で押すぞ。いいな?」
「はい」
「はい」
「三、二、一……いや、ちょっと待て。お前、それなんだ?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 11:00:00
2018文字
会話率:83%
ベルトラン公爵家のご令嬢であるシュリーは、とある日の夜会で婚約者である王太子に婚約破棄と断罪を言い渡された。
けれど、この国では絞首刑でしか処刑の手立てがない。そのため、絞首刑を何よりも嫌っているシュリーは、王太子殿下にこう進言したのだった
。
「10日以内に『一瞬で首を刎ねる事が出来るギロチン』を作れたら、婚約破棄も処刑も応じますわ」
そして、夜会での断罪から丁度10日後。無事に王城前の広場にギロチンが置かれ、シュリーは看守と共にその処刑台へと足を運んだ。
そう、全てはこの素晴らしい処刑を成立させるために…。
※ちょっとダークですが、最後はハッピーエンドになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 19:20:01
9056文字
会話率:39%
あらすじ書くのが面倒なのでちょっと待ってね(๑>•̀๑)
最終更新:2023-10-29 03:00:47
11496文字
会話率:66%
忍者の家系で育てられた主人公ナオは クラスのいじめに耐えかねていじめっ子を返り討ちにして殺害、突入して来た警官を殺害した事で、銃立てこもり事件となり、日本中の学校のいじめっ子に対する抑止力となる為、ネットに現場の動画をUPしながら突入して来
た機動隊と戦う。
最終的に捕まったナオは 銃を使った警備を行う日本の民間警備会社、ミハル警備に買い取られ、強制就職する事になる。
そして、この会社の裏の姿の 合法では解決出来ない正義を武力で執行するアジア系テロリスト組織『無敵の人』のメンバーとしてナオが仲間達と戦う。
登場メンバー
ナオ(神崎直人)
本作主人公、忍者の家系で育てられた人で、民間人は殺傷しては行けないのルールの元、暴力にいじめに耐えていたが、敵と認定した事により殺傷…ミハル警備に就職する。
アスペルガー症候群の障害を抱えており、興味のある事に対しては異様なまでの執着心を持つ。
経済や歴史、政治に詳しく、統計などの数字ベースで話すのが特徴。
ミハル(蒔苗美春)
ミハルカンパニーの社長、総資産額は1兆円ほどの金持ちで、衛生兵。
脳以外が全部機械の身体の全身義体であり、逮捕しに来た警官を皆殺しにする程度の戦闘能力を持っているので、逮捕が出来ず、首の強度が高いので絞首刑を執行されても普通に生き残れるので、法律に対しての無敵性を持っている。
本名は、サカタ・ハルミ。
ナオキ(神崎直樹)
元特殊作戦群所属の自衛官、海外派遣中に民間人を殺したと言う事にされ、業務上過失致死傷で起訴される。
保釈金と妻 勝子と息子 直人にDVをした事にされ、離婚した事による慰謝料で、財産をむしり取られ、現在は執行猶予期間中で、妻と息子に接近禁止令が出ている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 01:39:16
168645文字
会話率:35%
素行不良生徒は電信柱に吊るされる……。
最終更新:2023-07-25 11:15:33
1221文字
会話率:63%
懸賞金のために魔王を倒した『サンランページ』のリーダー『ゼノ』は、陸にろくな懸賞首がいなくなったので活動拠点を海に移そうとしていた。
その矢先、副リーダーのグレインから突然の追放宣言を受ける。
「え? リーダーは俺なんだけど?」
当然の疑問を抱くゼノは、たびたび問題行動を起こしていたグレインへこの機に逆追放宣言をする。
「警告はしたからな」と謎の言葉を残し消えたグレイン。
ゼノは不安に思いながらも今後のため、提督アルビンへ謁見する。
「なーんか、不穏な空気」
アルビンのおかしな態度、武装した衛兵に囲まれつつある謁見部屋、なぜか食べさせてくれない豪華な料理。
いい加減に我慢の限界が来たゼノは声を荒げたが、そこへとてつもない嫌な予感と共にグレインが余裕たっぷりな顔で海軍の礼服に着替えて立っていた。
「ご機嫌よろしゅう提督。それとゼノ、サンランページを追放してくれた事に礼を言うぞ。これで一々貴様を気にすることなく、俺に従う手下と共に賞金首――早い話が海賊共を捕まえることができる」
囲んでいた衛兵たちが一斉に剣を抜いた。更に「捕らえて明日の朝、絞首刑に処す」との提督直々のお言葉。
逃げるしかない。ゼノは割り切ることにした。
「やっぱり喜んで追放されてやる! それでサンランページがお前の都合のいい物になったなら、また一から俺のパーティーを作り直してやるよ!」
魔王を倒したゼノと、同等に強いグレインによる、ハイエルフやボクッ娘船長を巻き込んだ海が舞台の追いかけっこの始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 20:00:00
83620文字
会話率:51%
悪役令嬢のアティシア・ソルビガン侯爵令嬢は、ライゼン王子様が好き。だけど、私の人生が書かれた本には、このままでは王子に殺されるか、絞首刑か、杯毒殺か、ギロチンの未来しか無い。どうにかして生き残る方法を模索していたら、ライゼン王子に気づかれて
しまいました。アティシアのライゼン王子への切ない思いと、それに応えるライゼン王子の、甘く切ない恋物語のつもりです。勿論ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 18:39:44
9929文字
会話率:50%
"世界最悪の殺人鬼"の異名を持つ『有栖辺(アリスベ) 蓮雨(レウ)』は、世界各国で少なくとも70人を殺害し、最終的に日本で捕まった。
そして死刑の判決が下され、絞首刑に処される。
だが、気が付けば彼は"神&qu
ot;を自称する存在のもとにやって来ていた。そこで彼は『神殺しの核《ダークネス-コア》』の破壊を命じられる。
超古代文明の民が残したソレは、この世が望んで生み出した生命ではない『魔物』を生み出す力を有していたのだ。魔物は人類の住まう地を侵し、いずれは人類を絶滅に追いやろうとしていたのだ。
レウは核を破壊し人類を救う為に転生し、転生先の街で悪魔に父を殺された恨みを持つ少女『ラキュア』と出会い旅を共にする事となる。
レウは旅先で様々な英雄達と出会い、彼らを駒のように扱い目標達成に近付いていくのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 21:03:23
45521文字
会話率:66%
レイン・ウィクターソンは、どこにでもいる普通の伯爵令嬢だった。
強いて言えば、王都立魔法学園での成績は序列最下位。いわゆる落第ギリギリの才能ナシ、役立たず扱いを受けてきたという点だけが異なっていた。もっとも、それがこの事件に関係があると
は思えなかったが。
「レイン・ウィクターソンは、絞首刑とする」
意味も分からないまま、意識を落としたレイン。
そんな彼女が次に目を開いた時、そこに広がっていたのは卒業したはずの王都立魔法学園だった。先ほどまでの出来事が夢か、あるいは今見ている光景が夢か、それとも――どちらも現実か。
わけも分からないまま過ごしていると、レインの目の前には忘れられない後悔が広がるのだった。
※この作品は【王都立魔法学園で序列最下位、役立たず扱いされた悪役令嬢のやり直し。~死罪や国外追放、謀殺されてもハッピーエンドまで諦めません~】の連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 09:04:06
3249文字
会話率:29%
レイン・ウィクターソンは、どこにでもいる普通の伯爵令嬢だった。
強いて言えば、王都立魔法学園での成績は序列最下位。いわゆる落第ギリギリの才能ナシ、役立たず扱いを受けてきたという点だけが異なっていた。もっとも、それがこの事件に関係があると
は思えなかったが。
「レイン・ウィクターソンは、絞首刑とする」
意味も分からないまま、意識を落としたレイン。
そんな彼女が次に目を開いた時、そこに広がっていたのは卒業したはずの王都立魔法学園だった。先ほどまでの出来事が夢か、あるいは今見ている光景が夢か、それとも――どちらも現実か。
わけも分からないまま過ごしていると、レインの目の前には忘れられない後悔が広がるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-02 14:19:46
5248文字
会話率:31%
「あいつらを呪い殺すには怨霊になるしかないわ」
「とりあえず聖女になりなさいよ」
「だが断る」
「………………」
アンジェリカはかつて、ソレイユ王国の王子妃だった。
だが、アンジェリカが嫁いだ第1王子ルイには側室がいた。
彼女の名前は
アリエル。アンジェリカの腹違いの妹だった。
常に妹と比べられ、惨めな思いをしていたアンジェリカは、唯一王子の妃に選ばれ、民に尽くすことで生きがいを感じていた。
ところが、そんなアンジェリカをアリエルは決して見逃してくれやしなかったのだ。
アリエルがルイの子供を妊娠した直後、アンジェリカとのお茶会が原因でアリエルが流産してしまった。
「王の血を受け継ぐものを殺したものは、例え誰であろうと処刑する」
そのため、アンジェリカやお茶会の準備をした大事な侍女のコレット、そしてアンジェリカを庇った実の母親が絞首刑となってしまった。
目の前で大切な人の命を奪われたアンジェリカ。とうとう自分の番になった時、アリエルの真の企てに気づいた。
アリエルは自分が正妃になるために、わざと自分で毒を飲んで流産し、アンジェリカが処刑されるように動いたのだった。
真実に気づいたアンジェリカは、その場で叫ぶ。
「あなたなんかにこれ以上、私の命を自由になんかさせない!!」
生きている間は、他人の意のままに操られた。
死ぬ時くらいは、自分の意思で死にたい。
生まれる時には、場所も家族も選べないのだから……!
そう考えたアンジェリカは、自らの舌を噛み切り、自害を選ぶのだった。
ところが、そんなアンジェリカに自らを「神」と名乗る美しい男が手を差し伸べる。
「君には次の神になってもらわないと困る。もう一度生き直して、ちゃんと寿命をまっとうしてきてほしい」
「だが断る」
実は、アンジェリカが自害をしたもう1つの理由は、怨霊となり自分たちを絶望に陥れたアリエル達を呪い殺すことだった……。
「とりあえず、今から無理やりに生き返らせるから、聖女にでもなればいいよ。きっと君の望み以上のことが叶うかもよ」
嫌がるアンジェリカを神が無理やり生き返らせたことで、アンジェリカの人生は王子に嫁ぐ少し前まで戻ってしまった。
こうして、アンジェリカは渋々第2の人生を歩まされることになったのだが、そこでアンジェリカは「あくまで聖女として」大きな第1歩を踏み出していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 20:58:13
57320文字
会話率:39%
戦地の医療支援で働く聖女ロレインは、子供を助けて崖から転落死した。
ロレインの前に神が現れて願いをひとつ叶えてくれるという。
ロレインは戦争も聖女もいない平和な世界で、平凡な幸せを手にしたいと願った。
目覚めると、処刑中の悪女ロレ
インに転生していた。
絞首刑の際にロープが切れて落下したが、治癒魔法で回復し立ち上がる。
前代未聞の出来事で執行立会人の王弟殿下に保護され、屋敷の掃除婦として雇ってもらえることになった。
「銃弾が飛ばない暖かいお屋敷で、おいしいご飯に楽な仕事、お給料まで頂けるなんて最高です!」
「……君は本当にあの悪女ロレインか?」
天国のような仕事先で、満ち足りていたロレインだが、元聖女の癖が抜けず困っている人を助けたらいい人だと噂になり、なぜか王弟殿下が激甘な空気で絡んでくる。
さらに国王陛下まで顔を青くしてやってきて、「許してくれ」と土下座してきた!
何があったか知りませんが、溺愛とか謝罪とかいらないので、そっとしておいてください!
私は平穏に生きたいんです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-18 22:22:04
42952文字
会話率:47%