ある日、何の前触れもなく、一柱の神が孤島に降り立った。
最初、島の住民たちは歓喜に包まれた。神が地上に現れるなど、滅多にない奇跡だったからだ。
だが、その感動はすぐに悪夢へと変わった。
神は絶対的な支配を敷き、人々を奴隷のように扱った。
命
令に背く者は、容赦なく虐殺された。
恐怖の時代は何年も続いた。
だが、ある日、ひとりの男が立ち上がった。
「もう、たくさんだ」
そう叫んだ彼は、反乱を起こす。
仲間を集めるのは困難だったが、長年積もった苦しみが、やがて民の心を動かした。
ついに、彼らは行動を起こす。
だが——
希望など、神の全能には遠く及ばない。
人間など、神にとっては塵にすぎないのだ。
そしてその男は、胸を貫かれ、瀕死に陥った。
しかし、彼は死ななかった。
なんと、傷口から紫がかった粘液のような物質が湧き出し、肉体の穴を塞いでいった。
それは、この世のものとは思えぬ不気味な存在。
その刻印——後に「神傷(しんしょう)」と呼ばれるそれは、呪われた証であり、
同時に、神を討つ唯一の鍵かもしれなかった——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 18:09:33
5729文字
会話率:42%
国際的な地下資源開発チームが、深さ15,000メートルの新記録を達成する。
掘削中に未知の白い粘液状物質を発見し、研究施設へ送付。
直後、チーム内で謎の高熱と幻覚症状が発生する。
最終更新:2025-07-24 08:00:00
16532文字
会話率:26%
「もう、あんな働き方はしない……今度こそ、静かに暮らすんだ」
過労の果てに命を落とした社畜研究員、紡イツキ(29)。
異世界で目覚めた彼が手にしたのは、ガラクタの山から奇跡を生むチートスキル【万物再編】と、「のんびりしたい」という切実な願
いだった。
人付き合いが苦手な彼は、誰にも会わなくて済む辺境の森に工房を構える。
冒険者が捨てていく「ゴミ」を安く買い取り、趣味のモノづくりに没頭する……それこそが、彼の理想のスローライフ。
ゴブリンの骨から、驚くほど美しい光沢の食器を。
スライムの粘液から、ありえないほど強力な万能接着剤を。
――だが、本人にその”異常さ”の自覚は、まるでない。
「いや、これは素材が良かっただけで……大したものじゃありません」
彼の謙虚な言葉とは裏腹に、その”リサイクル品”は異世界の常識を静かに、しかし確実に覆していく。
いつしか彼の工房には、噂を聞きつけた商人や貴族まで押しかける始末。
「なんでみんな俺のところに……? 目立ちたくないんで、そっとしておいてください……!」
これは、世界を変える気も、成り上がる気もゼロな、超絶内気で謙虚な職人が、ただの趣味(のつもり)で世界を根底からひっくり返してしまうかもしれない、無自覚系スローライフ・ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 20:00:00
43874文字
会話率:6%
宇宙より飛来した隕石に内包された粘液細胞が地球の生物を取り込み一世代で急激な進化を遂げた。東京に上陸した巨大生物は人間さへ、その体内に吸収し進化した。しかし日本政府には成す術がなかった。米軍の思惑と翻弄される人々。人類の運命を握るのは?
最終更新:2025-05-03 08:18:24
21154文字
会話率:19%
――あ、死んだ……。
――え、死んだのか……?
――ああ、おれは死んだ……。
地面にへたり込む彼は、朝起きたばかりのような脳でそう思った。ぼーっとしてはいるが、自分が死んだ瞬間の記憶、こちらに迫りくる車が網膜に張り付き、頭から
離れない。この体が、つい先ほどまでいた現世と未だ粘液性を帯びた糸で繋がっているような感覚がしていた。
だが、もうその糸は断たれている。そう、自分は死んだのだ……。
彼は辺りを見回し、そして少しばかり安堵した。この景色。どうやらここは天国のようだ。彼の周りには同じように辺りを見回す人々がいた。そのうちの何人かと目が合い、軽く会釈する。それもまた、彼の心を落ち着かせた。
しかし、自分が天国に来られるとは思っていなかった……とまでは言わないが、確信はなかった。警察の世話になったことはないが、自分は善良な人間だったと胸を張って言えるかと問われれば、顔を背けただろう。もっとも、多くの人間がそうだろう。多かれ少なかれ誰しも悪いことはしたはずだ。虫などを殺したことがあるだろうし、嘘もつく。
しかし、こうしてここにいるということは、そういった些細なことは判断基準にはならないらしい。地獄行きは免れたのだ。
彼はふぅと息をつき、立ち上がろうとした。その時、頭上に影が差した。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-22 11:00:00
2090文字
会話率:27%
人々を虐げる魔物と、それを統べる魔王がいる世界。
勇者が、戦士が、魔王の城に挑み、姿を消していった。
人々は魔物に怯える生活を続けている。
そんな人々を救おうと、次に魔王の城に挑むのは、
一人の飛翔騎士の男。
飛翔騎士とは、棒状の槍を使い
、空を飛んで飛翔攻撃をする騎士。
弱点は、飛翔攻撃から地面に降り立った時だけ。
すると魔王の城の宝物庫で、伝説の槍、竜の翼を見つけた。
竜の翼は地面に降りずに飛翔攻撃を連続して行うことを可能にする。
弱点が無くなったその飛翔騎士は、
槍の攻撃が効かない、大きな粘液状の魔物と対決する。
無限の飛翔攻撃と、槍の突きを無効化する粘液状の魔物と、
勝つのはどちらだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 21:11:29
8655文字
会話率:9%
万年ぼっちの高校生・田中ヒロは、ある日クラスごと異世界召喚された。
みんなが伝説級のスキルをゲットして盛り上がる中、ヒロだけ『粘液』という十八禁チックな『外れ』を引かされる。その上クラスの女子相手に〇ッチな『誤発動』を起こしてしまい、なんだ
かんだで王国全土に指名手配されるお尋ね者になってしまう。
とことん不遇なヒロだが、『ねばねば・ぬるぬる・どろどろ』の複数のパターンを持つ上に『緊張すればするほど強くなる』粘液の特性を生かして冒険者として覚醒。ツンデレ魔女アイリス、むっつり女神官シャルロットなど、美少女たちを仲間にして成り上がっていく。
一方クラスメイトたちには王国に巣食う魔族の手が迫っていて……。
これはぼっちな少年が、クセ強スキルで自らの運命を変える物語――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 22:10:07
63454文字
会話率:36%
水は砂、両足は馬車、吸血鬼はいっぱいの牡蠣になったりするこの世界で日々の生活を送っているスライムには夢がありました。それは神さまや仏さま、エルフさまに出会うことでした。ドワーフやドラゴンにはあったことがあるのにエルフさまは噂話でも聞いたこと
がない。エルフさまは本の中にしかいらっしゃられない。きっと神さまや仏さまのような偉い立派な方なのです。会えるわけがないと諦めていました。そんなある日ヒガシマチニュータウンが巨大なロック鳥となって天空に旅立ちました。スライムも居住地である大きな鳥とともに旅立ってしまいました。もう後戻りはできません。冒険に出るしかないのです。でもこれでよかったかもしれません解脱を果たした仏さまには会えなくても神さまやエルフさまには会えるかもしれないから。そして宝物のモンスターリストにチェックを入れるのです。いざ知的好奇心を充たすのです。
もしくは事物が事物である究極的な根拠はないが故に安定した姿を持たない世界において確固たる姿を外界に求める愉快な粘液のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-06 01:45:21
6202文字
会話率:23%
世界を救った英雄が「その後」を生きてゆく物語――。
【累計4000万PV突破、感謝!】
異世界に迷い込んだ高校生、影村千尋(カゲムラチヒロ)は魔王討伐の旅を終え「賢者ググレカス」と呼ばれていました。褒美として王様から頂戴した「賢者の館」
は快適で、美少女ホムンクルス・プラムと自由気ままに暮らし始めます。けれど平穏な生活を望む彼の想いとは裏腹に、次々と訪れる客人たち――『勇者に憧れる兄妹』『幼女化した元悪魔神官』『半獣人の暗殺者』etcにより、新たな冒険へ巻き込まれてゆくことになります。
次第に増える居候。美少女&美少年達に翻弄されつつ、ググレカスは果たして「平穏な日常」に辿りつけるのでしょうか……?
★ググレカスは攻撃魔法は使えません。知識チート魔法『検索魔法(グゴール)』、魔王より奪った『賢者の結界』、スライムを操る『粘液魔法』を駆使しピンチを切り抜けます。
★作者渾身の挿絵イラストつきです。
★残酷シーンはありません、安心してお読み頂けます♪
★登場人物たちは恋をしたり、結婚したり、子を授かったりもします(1400話の間に、三組の婚姻が成立!)
★鳥羽小歌様と有志声優陣による「ボイスドラマ」も絶賛公開中です!→ *ttps://mqube.net/play/20170725270437 (「*ttps」は「https」に)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 17:12:16
5140168文字
会話率:43%
粘液生命体、スライムの海に沈んだ地球。
衰退した人類は、スライムと共存の道を選び細々と生き延びていた。
「漁師」である父ウルドと息子カイル。
二人の目を通し、スライムから糧を得る人類の未来を描きます。
最終更新:2019-09-26 12:09:55
5141文字
会話率:42%
『闇の滴(スライム)』と呼ばれる不定形の粘液生物に蝕まれてゆく世界。そこに暮らす少年アズハは、疑似妹のココネと小さな冒険(日帰りです)に旅立つ。
そこで見た世界の真実と、ココネの秘密とは――。
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最終更新:2013-06-19 13:16:12
22214文字
会話率:29%
私立探偵・高村淳一が、内側から破裂した凄惨な死体となって発見された。現場は完全な密室で、一介の探偵には似つかわしくない見事なダイヤモンドと、得体のしれない青い粘液、そして正気とは思えぬ内容の手記が残されていた。宝石の謎、粘液の正体、そして手
記に記されていた『猟犬』とは?
この不可解な難事件に、女子高生探偵・鳥居神楽が挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 12:00:00
18155文字
会話率:57%
ある日、夢美は、未解決のまま終わった事件特集。15年前のあの事件と言う題名のテレビ番組をたまたま見ることになる。その日を境に、彼女は奇妙な夢を見ることになる。それは断片的で醜くおぞましい、それは幼い頃の記憶、彼女は20歳以降の記憶をなくして
いた。何の昔のことを思い出そうとしても頭が痛くなり、何も思い出せないままでいた。昔自分の身に何があったのか、この奇妙な夢は一体何なのかそんなことを思いながら過ごしていた時に。彼女の家に1人の男が家に訪ねてくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 00:27:59
225文字
会話率:0%
お風呂場にそれは現れた。粘液を残して歩く、あいつである。
最終更新:2021-11-09 02:58:03
256文字
会話率:0%
ダンジョン内で突然キレ始めたパーティーリーダーと戦闘になり、主人公は深手を負った上に行先不明でテレポートさせられてしまいます。死んでもなんらおかしくない状況でしたが、目を覚ました主人公は命を落とすかわりにノクターンに出てきそうな触手に転生し
ていました。
魔物転生するやつ最近見ないなと思ったので自分で書きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 07:43:44
12760文字
会話率:25%
工業高校の生徒が打ち上げたモデルロケットが翌朝、粘液まみれになって発見された――。
そのうわさを店の常連から聞かされた古書店主・真樹啓介は、数日前に自分の店の前の道路が溶けた奇妙な出来事を思い出し、常連客の少年ともども、謎を追うことに。
やがて、ひなびた温泉地・八峰山(はっぽうさん)の裾野にある神社が一連の事件に絡んでいると踏んだ真樹は、一路、八峰山へ向かうが……?
「梔子色の古神」に続く和製クトルゥフ神話「傘岡怪奇劇場」第二弾、堂々の登場!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-14 12:00:00
69961文字
会話率:52%
世界を魔王の手から救った最強の剣士ゼクス。
彼は褒美を貰うべく王城へと向かった。しかし、そこで言い渡されたのは、
「褒美はなし! 強すぎるのは危険だから追放!」
という王の言葉。
ブチ切れたゼクスは王に剣を突き立て、彼女でもある王
の娘アリシアと外界へと飛び出す。
行く当てもなく辿り着いたのは魔王を倒した魔王城。ゼクスはそこでアリシアと二人きりの生活をしようとする。
だがしかし、ベッドで寝ていたゼクスの布団の中――そこに居たのはなぜか全裸で寝ている少女フウ。
フウに連れられて外に出た広場には、スライムの粘液でベタベタになっている銀髪の少女。また別の位置ではモンスターに舐められ続ける金髪の少女……。
そう、この少女たちこそ、ゼクスと死闘を繰り広げた元魔王と元四天王だった――
ゼクスは生き残っていた魔力を失った魔王と四天王を守りつつ、アリシアと過ごすかどうか悩む。
そこに現れたのは格闘家の男。他愛もなく勝利するゼクスだったが、男が言い放った一言によってゼクスはもう一度キレることとなる。
「姫を連れ去った、剣を持った魔王が居るからと! 退治してくれと頼まれたんだ!」
格闘家は王様に頼まれたと、そうゼクスに告げた。「クソジジイ」と吐き捨てた後、ゼクスは格闘家の男に伝言を頼んだ。
「帰ったらクソ野郎に伝えてくれ、『そっちがその気なら全力でかかってこい』ってな」
ゼクスの言葉を受け取り、格闘家はその場を去って行った。
これは、彼女とキャッキャウフフをしながらも、剣士が魔王城を守るちょっとエッチな異世界恋愛バトルファンタジー!
【完結する前もした後も、評価やブクマを押してくれる方々ありがとうございます(m;_ _)m】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-19 17:05:13
100745文字
会話率:70%
【2017年 紅山 槙 第1作目】
半獣半人の魔物が人間のヒロインと乙女ゲーム展開するだけの単純なお話です。
変態すぎる妖艶な蛇、粘液でぬるぬるの爽やか系人魚、五体を分解する潔癖症の死体、天井を歩く多足のヤンデレ蜘蛛といった大変個性豊かな
人外野郎ばかりが登場しますが、いずれのキャラも性格・容姿の捉え方には読み手によって個人差があると思われます。
「話が生理的に無理」「爬虫類以下と死体は萌えの対象外」「作者に病院を紹介したい」と思ってしまう方は、誤って読み進めないようにお願いします。
哺乳類もサブキャラとして多数登場します。
大丈夫!ちゃんとケモ耳と獣毛、生えてますから!
ギャグ物かと誤解されないように念を押しますが、内容は糞真面目で何のひねりもない、たぶん正常な乙女ゲームです。R15指定は保険です。
主人公は悪役令嬢ではなく、
異世界ですが転生ものでもありません。
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*アルファポリス様・ツギクル様でも公開中です。
*2017年10/18、第一章完結しました。
*結構ヘビーな話です。
*2018年10/9、大改稿を実施しました。ストーリーの大筋に変更はありません。詳細は割烹をご覧ください。
*2019年7月30日 登場人物紹介のページにキャラ画像をつけました。本編に挿絵はありません。
*2020年6月3日より、連載再開しました。更新は不定期です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-03 22:35:55
114422文字
会話率:40%
目の先に映る世界は凄惨な光景で埋め尽くされている。
手からは生き物が動脈を小突く一定の鼓動が伝わり、そして目には、まだ手沢のついていない一抹のナイフを通して地面に流れていく体温が映る。出水した赤の液体は、絶えず流失し続け地に大きな水たまり
を作っている。人間というのは、体内から半分以上の血液が出ると致死する可能性が極端に高くなると言われていることを思い出すに、目の前の血だまりがとうにその致死量と呼ばれるものを超えていることは火を見るより明らかだった。
さっきまで雨を降らしていた霧がかっていた雲は一時顔をそらし、代わりに覗かせた月がより鮮明に景色をはっきりとさせていく。月明かりに照らされてらてらと輝く赤黒い水たまりは、かさを増しやがて足下にまで及ぶ位になった。この乱れた呼吸は誰のものだろうと口をつぐむとそれは紛れもなく自分から発せられたものだった。他人から発せられる腐った鉄のにおいに脳漿がくらくらと陶酔し一歩退く、するとどろどろでネチャネチャとした粘液が足に絡んで思うようには動けなくなる。手元に残ったままの確かな感触を引き抜けば、そこからは止めどなく血が流れていく。
鈍く光ったナイフを見る。半液体から、反射された己の顔は酷く歪んでいる。
そうしてその肖像画を眺めていると、ばたりと眼前の人間だったものが肉塊に変わって崩れ落ちていった。
今日僕(私)は、人を殺めた。
あらかじめ準備していた高尚な動機も今となればほんの一縷のあまりたいしたことではなかったように、僕は思う。
あれだけ殺したくてたまらなかったはずなのに、殺したくはなくなってしまった私は、この事実を呪う。
神よ、願わくは変えられない物を受け入れる勇気を僕に。
願わくは、変えられない物を変える勇気を私に。
少年が、少女を殺してしまったことによって始まるピカレスク小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-30 20:41:52
123933文字
会話率:39%
あらすじ、、、
雨は、何日も降ってない、、アスファルトの路面、、
頭の無い、女子高生の死体が転がっていた。
路面には、ぬべぬべとした粘液が付いてるだけで、血痕の跡が無かった。
そんな奇怪な事件があった、、この大都会のど真ん中で、、
、
それらを調査する為、、特殊能力の女子高生を挿入していく、、、
その女子高生は、千年鬼姫の血を曳く娘であった。
侵略的外来種によって、日本国が危険に晒されている。
鬼石 扇姫と仲間たちが日本国を侵略的外来種から守って行くのであった。
侵略的外来種が女子高生を襲うのは、どうやら、千年鬼姫の血を曳く15歳前後の娘を狙っているようである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-29 16:01:09
6336文字
会話率:40%
いつのまにか泥の底を這いずり生きるゲル状生物になっていた。
コミカルな印象はなく、濁った泥の中を腐肉を食らいながら生きる粘液状の生物に。
救われない姿。
けれど、底辺を這いずることに関してはあまり抵抗がなかった。むしろこうなってしま
えばモラルも体面もないし自分以外との煩わしい関係もない。
ただ食らい、ただ生きる。他のことに腐心する必要がないことに自由を感じていた。
決して救えない生き物として生きるゲイルの物語。濁った生涯の先に、彼がいつか救われることを願って綴ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-02 09:05:56
115415文字
会話率:14%
「ガングリオン」……【ganglion】
〔医〕関節包、稀に腱鞘(けんしょう)に生ずる嚢腫(のうしゅ)。指頭大、弾性があって軟らかく、なかにゼリー状の粘液物質を容れる。女性の手の甲に好発。
……『広辞苑』より。
ただし、本作とは全く関係
無い。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-07 23:24:30
44604文字
会話率:19%