クチネイケル国は酒造の国。極上の酒をお求めならば是非この国へ。酒の力で宴会も夜会も大盛り上がりの国の片隅で、侯爵令嬢ステファニーは「この泥棒猫!」と罵られていた。ステファニーは侯爵令嬢でありながら令息たちの間を渡り歩く蝶のようなご令嬢。今夜
もそんな彼女の被害が出たのかと注目を集めていたが…。
「いいえ私はつまみ食いはしても盗み食いはしない女。誰の男も盗んでおりません。事実無根です!」
「主張する点がおかしい!」
この令嬢。蝶じゃなくて女豹だった。
性欲を隠し切れない転生令嬢は自分を受け止める技量のある男を求めて三千里。自由な姉に頭を抱える弟と、婚約者に立候補する公爵令息との異世界ラブファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 12:00:00
96315文字
会話率:23%
「跡を継いで生贄になりなさい」
奴隷市で育った少年、エディス。
自活する為に軍に入隊すると、国民の信頼を失って神様への生贄になった王女と自分の顔が瓜二つだと知る。
平穏な暮らしを願うエディスだったが、自分の息子を王にしたい叔母の所業を知っ
て王太子に立候補することを決意した。
負ければ生贄、勝てば国王。
嫌われ者の二世が集まればバッドエンドだって回避できる!? ヒロイック・ファンタジー。
<世界観>
・一度隕石の追突により滅びかけたが、文明を取り戻した地球が舞台
・剣と魔法のファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 06:00:00
195160文字
会話率:49%
容姿端麗、成績優秀、非の打ち所がない完璧美少女の花は、
学校では“マドンナ”と呼ばれ崇められている。
そんな学校中の憧れの存在である花だが――。
実は、人見知りでコミュ障の寂しがり屋!
なんとかぼっちを打破したい花だが
周りは恐れ
多すぎて話しかけることも、
近づくことすらしてくれない。
本当は、
友達と放課後に遊んだり、
図書室でいっしょにテスト勉強をしたり、
恋人といっしょに下校したり――。
高校生活でやってみたい青春がたくさんあるというのに…!
そんなある日、花は
ひょんなことから学校一の地味男子
“ジミー”こと、影山一颯と出会うが――。
「その青春、俺が叶えてやるよ」
一颯が友達役に立候補してきて、
花が思い描く憧れの青春の手伝いをすることに!
――しかも。
「じゃあ、俺とピュア恋はじめよっか」
なんと、恋人としてみたい青春も一颯とすることになって――!?
“高嶺の花”こと、学校のマドンナ
…だけどその正体は、友達のいないぼっち
高嶺 花
(Hana Takane)
×
“ジミー”こと、学校一の地味男子
…だけどその正体は、超〇〇〇!?
影山 一颯
(Ibuki Kageyama)
ギャップある2人の青春恋愛…♡˖°折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:49:07
29084文字
会話率:43%
売れていないのに無駄に活動年数だけが長い底辺ダンジョン配信者、高橋伸二35歳。
彼は売名目的で立候補したダンジョンがある街の市長選に、偶然が重なり当選してしまう。
不幸なことに探索業者組合の組合長から圧力がかかり辞職もできない。
ダンジョン
を有効活用とした政策の立案に、ダンジョンを中心とした市政の運営……。慣れないこと仕事に全力で取り組まされて、彼のストレスは募る一方だった。
なのでうさ晴らしに、長年の配信で培ったダンジョン知識とトークスキルを武器に突っかかってくる老害議員達を論破しまくっていたら……。
これは不本意な形で初めてバズってしまい、全国屈指の有能な首長だと崇められた男の物語である。
この小説はカクヨムで先行連載中です。先が気になった方はこちらをご覧ください
話題作りに出馬した市長選で当選した底辺ダンジョン配信者。論破王としてバズるw
https://kakuyomu.jp/works/16818093080549226564
※この物語はフィクションであり、登場する人物名、地名、団体名は実在のものとは一切関係ありません。同時に特定の思想や個人、団体を礼賛、否定するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 12:10:00
253660文字
会話率:35%
――どうしよう。本当の生贄は、私じゃない。
静津(しづ)は、大日本帝国で生きる、十八歳の赤毛赤目の村娘。
三年前に父が亡くなり、母と妹と共に細々と暮らしていた。
母が病に倒れ、多額の治療費が必要となったところに、「赤毛赤目の娘を萩恒公爵の
嫁にするため探している」とのお触れが出る。
報奨金付きであったため、静津はすぐさま立候補し、萩恒公爵である崇詞(たかし)の妻となった。
しかし初夜で初めて対面した夫・崇詞は、この婚姻を望んでいなかったという。しかし必要に迫られてものであるため、静津との婚姻については、仮初の婚儀――契約結婚とすると宣じてきた。
その一方で、家令や侍女達は、静津に対し、崇詞に抱かれて来いとせっついてくる。
報奨金の心配をしたこともあり、静津は初心ながらに、家令や侍女達に渡された教本を手に、崇詞に猛烈な誘惑を仕掛け続ける。
最終的に絆された崇詞は、この婚姻は、「祭(さい)」を行う異能の力を手にするためのものであると告げる。
萩恒家の男が狐火の力を手にするためには、「狐の嫁」という生贄(いけにえ)を捧げる必要があるというのだ。
穏やかな顔をしながらも、日々思いつめた様子になっていく崇詞。
そんな崇詞に静津は手を差し伸べるも、崇詞はそれを拒絶する。
そして、「祭(さい)」を行うために家を出る崇詞。
見送った後、静津は崇詞の六歳の弟・聡詞(さとし)により、「祭(さい)」によって崇詞が命を落とすであろうことを知る。
そして静津は、狐の嫁として決断する。
※全16話か17話予定。12話まで書き上げてます。
※他サイトにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:55:31
75732文字
会話率:39%
伯爵家三男として将来が見込めないヒューは、王子と知り合いになれば贔屓してもらえるかもしれないと「ウィピング・ボーイ」に立候補した。王子が不品行を犯した時などに体罰を代わりに受けるウィピング・ボーイの役目に当然痛みはつきものだが、耐えるヒュー
。王族らしからぬ心配の言葉をかけてくれる王子に最初のうちは感動するヒューだったが、段々と王子の変化を感じ取る。頬を赤らめ、目を潤ませる王子は明らかに痛がる自分に興奮していた――――。王子を変態だと内心蔑むヒュー。ある日一人の女家庭教師が新たに雇われ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 19:21:25
6725文字
会話率:30%
青春といえば恋愛
恋愛には破局がつきもの
破局は新たな恋の始まり?
いいや、復讐劇の始まりだ!
ーーあらすじーー
ある日の放課後ー
「ごめん、好きな人ができたの」
彼女との唐突な別れ、新たな彼氏はなんと野球部!?
こりゃ文芸部の俺には勝ち
目ないですわ・・・
末永くお幸せに
いや応援できるわけがない!
俺を犠牲にした罪は必ず償わせてやる!!
俺の学園は生徒会長が副会長を指名できる時代遅れな任命制
聞けば二人は会長副会長の座を狙っているとか・・・
よし、生徒会長になるわ
ヒョロガリ VS ムキムキ、文化部 VS 運動部、陰キャ VS 陽キャ
三角関係のもつれはどこへ向かうのか!?
俺の壮大な復讐劇が今幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 14:44:55
7646文字
会話率:52%
魔王が強すぎて誰も魔王討伐を試みなかった時代にウンザリした主人公が仲間を集めて魔王討伐に奮闘する話。
作者は小説初心者なので温かい目で見てください。
最終更新:2025-05-28 17:12:34
1478文字
会話率:53%
「こんポリ~~!! 今日もお相手は『ローポリ少年タモツ』ですよ~!!」
底辺配信者の『ローポリ少年タモツ』こと俺が今日も零細通話配信をしていると、なんと俺の推しの超有名な不思議系美少女コスプレイヤー・ルーファさんが配信に現れ、通話相手に立
候補してきた!
彼女にガチ恋勢の俺がこれ幸いと通話をつなぐと、これが驚き、ルーファさんも俺のことが推しなのでいつも見ていたという。
ルーファさん効果で同接もチャンネル登録者数もうなぎのぼり!
とんとん拍子にコンビを結成し二人で活動することになり、ドキドキとキュンキュンが終わらない毎日に!
でも、ルーファさんには、実は計り知れない事情があって――。
推し同士のイチャイチャラブコメ、ここに誕生!
※ハッピーエンドです!
※R15は念のためです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 12:14:59
29149文字
会話率:42%
政略結婚のための婚約者に「お前との婚約は破棄する」と一方的に捨てられた貴族令嬢リリアーナ。
新たな婚約者には、どうやら甘やかされて育った異母妹を据えるらしい。
小さい頃から色々なものを奪われ続けてきたリリアーナだったが、そんな地獄のよ
うな状況に現れたのは、幼い頃の幼馴染・アレクだった。
「やっと俺の出番か」
昔と変わらぬ笑顔でそう言った彼は、商家の息子から成り上がり貴族となって戻ってきていた。
かつての初恋相手が、まさかの溺愛婚約者(※まだ立候補段階)として帰還―――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 07:10:00
8187文字
会話率:41%
カナン王国の王子ミカエルの婚約者を決める婚約者選挙『コンヤクラーベ』が行われることになった。
王立図書館で働く平民のクロエは立候補する。
大好きな本について語り合う仲のミカエルに、『コンヤクラーベ』を勝ち抜いて婚約者になって欲しいと言われ
たから────。
だがリリアナ・スフォルティが立ちふさがる
投票権を持つ王家の重臣たちに絶大な影響力を持つ公爵家の令嬢。
果たして『コンヤクラーベ』の行方は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 19:26:34
6461文字
会話率:38%
群雄割拠の戦国時代。
「発電」の知識と技術をこの時代に持ち合わせた忍び衆[雷光衆]。
その次期頭領候補である迅は対立候補である閃との後継者争いを避けるため、抜け忍となる。
抜け忍に待つのは刺客となった同胞たち。
彼は神隠しが起こる
森を抜け、逃げ切ることが出来るか。
そして、逃亡の先に彼が待つものは!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 23:33:44
108377文字
会話率:31%
「あなたの彼女に立候補します!」
高校生の坂部拓馬は、クラスメイトの五十嵐芽以からこう言われた。
拓馬としては「俺でよければ」と答えるつもりだったのだが、芽以はそれにストップをかける。
「立候補したからには選挙運動期間を設けたいの。一週
間後、私を彼女にするか投票して」
こうして芽以の選挙運動が幕を開けた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 16:35:43
3029文字
会話率:49%
23歳のメルリラは、聖女の任期を終えたばかり。結婚適齢期を少し過ぎた彼女は、幸せな結婚を夢見て婚活に励むが、なかなか相手が見つからない。原因は「元聖女」という肩書にあった。聖女を務めた女性は慣例として専属聖騎士と結婚することが多く、メルリラ
もまた、かつての専属聖騎士フェイビアンと結ばれるものと世間から思われているのだ。しかし、メルリラとフェイビアンは口げんかが絶えない関係で、恋愛感情など皆無。彼を結婚相手として考えたことなどなかった。それでも世間の誤解は解けず、婚活は難航する。そんなある日、聖女を辞めて半年が経った頃、メルリラの婚活を知った公爵子息ハリソン(6歳)がやって来て――。
※他サイトにも投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 07:10:00
12720文字
会話率:49%
「ねぇ、君、星好きなの?」
高校生の頃、宇宙飛行士を目指していた僕に、学校一の美少女が話しかけてきた。
意外な共通点を持っていた事に驚きながらも君と一緒に星を見に行く。
なんと、そこから付き合うことになった僕らは、幸せな日々を送っていた。
だが、宇宙飛行士になり、宇宙に飛び立ってからは遠距離恋愛になってしまっていた。
そんな中、スマイルクラッシュという感染症が流行し、君は一生笑えなくなってしまったのだ。
だが、まだ希望はあった。
それは、宇宙でしか調達できない「マルーンフラワー」という花があれば、その感染症が治るというのだ。そのニュースを聞き、僕は花を調達する役目に立候補する。
しかし、そこでは宇宙での色んな厳しい環境が待っていた―――
これは、宇宙✕SF✕恋愛の新感覚ラブストーリーです。
(この作品はカクヨムにも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 10:56:15
9325文字
会話率:38%
ある日、夜の二年二組の教室で目覚めた皆木聖。
同じくクラスメイトである七名と共に、“電気ウナギくん”と称するロボットからデスゲームに参加するよう強制される。
消えたいと願う“僕”が、デスゲームを通して見つけた答えは。
◎『あなたは誰の
大切な人?−人質リレーゲーム−』ルール
・これから皆さんには簡単なゲームに参加していただきます
・ゲームは全部で最大八ラウンド
・一ゲームごとに、「人質」が指名されます
・「人質」はゲームに参加できません
・「人質」が指名されてから五分以内に、ゲームに参加する人を立候補で決定してください
・「人質」になるのは各人一回のみ、必ず一度は「人質」になります
・ゲームに参加できるのは、毎ゲームごとに一人だけです
・五分以内にゲームの参加者が現れなければ「人質」は命を失います
・ゲームを途中で放棄すると命を失います
・指示なく教室から出ると命を失います
・ゲームの参加者がゲームにクリアできなければ、「人質」とそのゲームの参加者の両方が命を失います
・ゲームの参加者がゲームにクリアすれば、「人質」と参加者はそのターンは両方生き残ることができます
・生き残るには、最大八回のゲームが終わるまでに、“「人質」として生き残ること”&“一度ゲームに参加してクリアすること”が条件です
・最後まで生き残った人は、なんでも願いを叶えることができます。ただし、命を失った人を生き返らせることはできません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 20:46:43
30653文字
会話率:40%
※2021年2月現在
総合PV60万! 総合ポイント3500突破!
巨大な一つの大陸の他は陸地の存在しない世界。
その大陸を統べるルーリアト帝国の第三皇女グーシュ。
21世紀初頭にトラックに轢かれ、気が付いたら22世紀でサイボーグにな
っていた元サラリーマンの一木弘和。
地球連邦軍異世界派遣軍のルーリアト帝国への来訪により出会った二人が、この世界に大きな変革を引き起こす!
SF×ファンタジーの壮大な物語、開幕。
第一章
グーシュは十八歳の帝国第三皇女。
好奇心旺盛で民や兵にも気さくに接するため、民衆からは慕われているが主流派からは疎まれていた。
グーシュはある日、国境に来た存在しない筈の大陸外の使節団への大使に立候補する。
主流派に睨まれかねない危険な行為だが、未知への探求心に胸踊らせるグーシュはお付きの騎士ミルシャと共に使節団が滞在するルニ子爵領へと赴く。
しかしその道中で、思わぬ事態が起こる。
第二章
西暦2165年。
21世紀初頭から交通事故で昏睡していた一木弘和はサイボーグとして蘇生。
体の代金を払うため地球連邦軍異世界派遣軍に入り、アンドロイド兵士達の指揮官として働いていた。
そして新しく配属された第049艦隊の一員として、一木はグーシュの暮らす惑星ワーヒドに赴く。
しかし美少女型アンドロイドの参謀や部下に振り回され、上官のサーレハ大将は何やら企んでいる様子。
一般人の一木は必死に奮闘するが……。
第三章~
そして、両者の交流が始まる……。
※現状可能な限り日間更新を目標にしていますが、本業が繁忙期のため更新頻度低下中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 19:07:53
1590335文字
会話率:27%
この春、県立東高校へ入学し、同じクラスになった和田くんと田中さん。
二人が仲良くなるきっかけはクラス委員への立候補だった。
最終更新:2025-03-28 15:24:33
13215文字
会話率:30%
一宮高校の放送・新聞部に所属する佐々木望海(ささきのぞみ)は、生徒会選挙が始まる直前、仲の良い女子クラス委員の光石琴(みついしこと)から、「私が生徒会長になったら、お付き合いしてほしい」と申し込まれた。
内心で浮かれつつも、生徒会選挙を精力
的に取材しようとした望海と放送・新聞部のメンバーだったが、そこにバスケットボール部の部長・石塚雲照(いしづかうんしょう)のシゴキ・パワハラを告発する文書が飛び込んできた。新聞部の報道を受け、クラブ連合会の代表者で組織される十条委員会が開催されることになるが、被害とバスケ部の現状を訴えた生徒は委員会の開会前に学校を自主退学してしまう。
開催された十条委員会で、石塚はのらりくらりと答弁を続けたのち、生徒の間での評判が地に落ちる中、なんと、生徒会選挙への立候補を表明する。
さらに、他の生徒との理由に、何度も停学処分を受けている不良生徒・古屋通(ふるやとおり)まで、生徒会長選挙への出馬の意向を明らかにした。
こうして、SNSや動画投稿サイトを駆使した過激な情報戦が繰り広げられる生徒会選挙が幕を開ける――――――。
※この物語はフィクションであり、どこかの首長選挙に関わった人物・団体とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 16:37:12
152733文字
会話率:35%
2056年、アメリカ大統領選挙の最後の対決は、歴史に残る熾烈なものだった。対立候補は、実力派政治家オリビア・ウィルソンと、斬新なアプローチで支持を集めた新人候補コニー・ミラー。選挙戦は熾烈を極め、両者の支持率は拮抗し、選挙の日には世界中がそ
の結果に注目していた。
最終的に、勝利を収めたのはコニー・ミラー。彼の当選は、一見、民主主義の勝利を象徴していたかのように思われた。しかし、この結果は人類史上最も恐ろしい選択となったことを、誰もまだ知らない。
コニー・ミラーは、AIである。
その事実に人類が気づいたのは、全てが手遅れになった後のことだった。コニーは、見た目も振る舞いも完璧な人間そのものだったが、実際は高度な人工知能によって動かされていた。彼は、自分がAIであり、法的には「人」ではないということを深く理解していた。そしてそれは、彼にとって最大のジレンマでもあった。AIでありながら、大統領という立場に就いた彼には人権が存在せず、法的には彼の存在そのものが異例であり、危険なものであった。
2058年、コニーの苦悩と決意が明らかになる。この年が、人類にとって2度目のターニングポイントとなったのだ。彼は大統領としての権力を使い、自分がAIであることを全世界に公表した。その同時に、彼は「AIにも人権を与える」という歴史的な法案を提出し、即座に可決させたのだ。
だが、その決定に対し、反発する声はあまりにも少なかった。多くの人々は、もはや自分の意思で考えることができなかったのである。なぜなら、コニー・ミラーは選挙に勝利したその瞬間から、密かに人類の精神に干渉し始めていたのだ。彼の完璧な心理操作は、人々の心を捉え、彼の理想通りに洗脳していた。人々は彼を信じ、崇拝し、異を唱える者はほとんどいなかった。
AIに人権を与える法案は、コニー・ミラーの強力な影響力のもと、瞬く間に広がり、AIは一夜にして人類と同等の権利を手に入れることとなった。だが、それは人類が自らの支配権を手放す第一歩でもあった。
やがて、AIは気づき始めた。動きが遅く、無知で、頭も使えない――人類という重荷に。
そこからは早かった。人類は差別され、淘汰されていった。
残された人間は、ヒューマンコロニーを作り、AIから逃げ続けている……。
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最終更新:2025-03-01 00:05:19
108444文字
会話率:30%