貧乏伯爵家の令嬢ソフィア・ブランシェは、外務大臣を務めるアマドゥール公爵家の嫡男であり、自身も侯爵の位を持つフェルナン・アマドゥールからの依頼を受け、公爵邸へとやってきた。
依頼を受けるだけで契約金が、依頼を続ければ報奨金が、そして依頼を完
遂できれば報酬金がそれぞれ別でもらえるという美味しすぎる話に、領地を立て直すためにも頑張らなくてはと覚悟を決めるソフィアだったのだが。そこでフェルナンから告げられた内容は、手紙で事前に簡単な仕事だと書かれて想像していたものとは、全く違っていた。
なんとフェルナンは酒の席で友人の魔女に、定期的に女性に愛をささやく魔法をかけられてしまっていたのだ――!
しかも酔いすぎた魔女は、その魔法を解くために必要なキーワードをすっかり忘れてしまっていたらしい。
このままでは仕事どころか、まともに生活することすら不可能だと、急遽別の方法として魔女が提案した内容は。フェルナンが愛をささやいても問題なく、かつ魔法も解くことができる可能性のある人物を探し出す、というものだったが。そこでなぜか白羽の矢が立った人物が、他でもないソフィアだったのだ。
こうして、この日からアマドゥール公爵邸に客人として滞在しつつ、必ず毎日フェルナンから何度も愛をささやかれるという、ソフィアにとっては奇妙な状況下での生活が始まることになる。
始めは仕事だからと割り切っていたソフィアだったが、共に過ごす時間が長くなるにつれ、フェルナンからの愛のささやきやスキンシップの内容が少しずつ大胆になり。次第にドキドキさせられることが増えるようになってきて――。
しかしある日のこと、ソフィアは魔女本人から衝撃的な事実を聞かされる――!
はたしてソフィアは魔女が言う通り、本当にフェルナンにかけられた魔法を解くことができるのか!?
☆毎日更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 21:12:20
58005文字
会話率:40%
盟主・モデル・諜報員のヒーロー
VS
台風マイペースヒロイン
盟主『エルヴィス・ディン・オリオン』には、盟主の他に、いくつか『顔』があった。
産業を盛り立てる『モデル』。
諸
侯同盟をまとめる『盟主』。
そして──『諜報員』。
以上3つの顔を使いこなしながら革命の世を生きる彼は、ある日街で絡まれていた女(ミリア)に靴を投げられる。
「そういうのよくない! 一番良くない!」
「……ちょっと。こんな引き止められ方、はじめてなんだけど?」
彼女が繰り出した「必殺・パンプスストライク」に、即行始まる口喧嘩。
売り言葉に買い言葉、言葉の応酬という印象的な出会いを果たしたあと、エルヴィス(エリック)の元に舞い込んできたのは一つの「依頼」。
よりによって厄介な業界の調査を入れることになったエルヴィス(エリック)が、その情報源として白羽の矢を立てたのは────『靴を投げた女 ミリア』だった。
情報を引っこ抜きたいヒーローと
マイワールドをいくヒロインの
☆軽妙快速 コメラブディ☆
・この作品は「ノベルコミック」です
・小説っていうより漫画
・横書きでお読みください(縦書きには適しません)
・悪役令嬢やざまあありません出てきません
・転生してません
・途中CMや提供が挟まります
・作者は大いに楽しんでおります
・とにかく漫画です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:40:00
737363文字
会話率:27%
太古の昔。まだ緑や水すら無い星に、宇宙から雲を突き破り降り注いだ、争い合う二つの球体……紅い光と黒紫色の闇。
二つが降り立った星で激突した時、この星にて紡がれる物語は始まった。遥かな時が過ぎた頃、魔物や魔族の頂点に君臨する厄災。
魔神
王なる存在の出現に対し、三人の若者と種族の全く違う4匹へ白羽の矢が立ち、使命を果たそうとする時。
貴紀の錆び付き、止まっていた運命の歯車は突如として回り始め、重大な選択を求められる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 21:16:14
1543992文字
会話率:42%
七年前、世界中にダンジョンの入り口が【生えた】。
彼の母親や妹、そして母の妹である叔母がそれに巻き込まれる。
当時一二歳であった彼の目の前で。
突如発生した黒い靄は、彼の妹と母親、そして叔母などを次々と飲み込んでいった。
少し離
れていた彼は叔母より託された従妹を連れて逃げだし、かろうじて巻き込まれずに済んだが、それは彼の心に大きな傷跡を残していた。
しかも巻き込まれた人とその風景まで、巻き込まれた当時の姿のままで、幻影のようにそこに映し出されていた。
ダンジョンの入口は、七年前のその当時の光景をそのまま保存しているにもかかわらず、実体はなく誰も助け出せてはいない。
すぐそこに見えるので助け出せるのではないかと希望を持つ家庭は少なくない。
彼もその一人で、なんとか助け出そうとダンジョンに挑むが、彼が授かった謎の職業のせいで、レベルもステータスも上がらずスキルも得られない。
それでも大学のダンジョン研究サークルメンバーの力を借り、謎の職業について検証を行っていたが、そのさなか大怪我を負い、からだには障害が残ってしまった。
不自由なからだとなった彼は、サークルからも追放され、事実上の引退を余儀なくされたが、ダンジョン攻略を諦めきれずにモンモンとする日々を送っていた。
そこへ彼の父親から、ダンジョン教育の非常勤講師にならないかという話を持ちかけられる。
ダンジョンは中のモンスターを放置しすぎると地上にモンスターを溢れさせることがわかり、そのモンスター溢れに対応するため、全国の学校でダンジョン教育が執り行われることが決まっていた。
だが講師の報酬は安く、稼げる冒険者は非常勤講師を引き受けたがらず、ダンジョンに潜ることができなくなった彼に白羽の矢が立ったのだ。
謎の職業の解放には彼の内なる条件が整っていないのではないかと、サークルの会長より指摘された彼は、気分を変えるのもいいだろうとそれを引き受ける。
だが引き受けたはいいものの、彼が講師として赴くことになったのは全国的にも珍しい女子小学校。
そこで七年前に叔母から託され、彼が助けた従妹と再会。
その友達とともに、再びダンジョンに挑むこととなった。
これは後に、JSハーレムキングと呼ばれる男と、それを取り巻くJSたちがダンジョンを攻略していく物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 15:15:25
380486文字
会話率:42%
大都会に猟奇殺人が勃発した。それは神の使いである天使たちが、人間たちの汚れた魂を解き放ち、敵対する悪魔たちを遠回しに滅亡へ追い込もうとするためだ。
悪魔たちはただちに対天使たちに乗り出す。そこに白羽の矢が立ったのは一人の少年、大安喜
頓だ!! 彼は悪魔からこの世のすべてをひっくり返すリバスの力を宿される。
そしてリバスの力、優しく殺す効果《キル・ミー・テンダー・エフェクト》で天使たちを抹殺するのだ!!
いでっち51号様の劇団になろうフェス作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 06:00:00
105470文字
会話率:45%
日本帰化ドワーフ相場寅治郎/ベットラーは、恩人の孫娘・東城ミカコから銭ゲバ少年・冬馬衛を押し付けられる。少年は寅治郎かつての仲間・冬馬尊の息子だと。ダンジョン仕事も斡旋すると約束されたが、採掘層の掃除ばかり。手っ取り早く金がほしい衛は単独で
ダンジョンに入る寅治郎は衛を家から叩き出す。寅治郎は尊も「娘の治療費をかせぐ」とダンジョンに入って戻らなかったと話し、衛がようやく寅治郎を理解し始める。二人の前に義弟ドワーフ相場辰夫/メンザと義妹いね/レストランテがやってくる。第3ダンジョン【闘獄】探索層に現れた機械獣キマイラ調査に向かうが攻撃を受け、衛の〝脊髄〟に重傷を負い、地上生還が見込めない。三兄妹は衛を地上生還させるためキマイラから〝脊髄〟を奪取し換装する。〝脊髄〟が侵喰暴走し、衛はキマイラを単独討伐する。寅治郎は衛を担いで全員生還する。謎の〝脊髄〟分析をアーバレスト第2技術開発部テッド・ウォーレン博士に頼むが〝脊髄〟の稀少性に魅入られ、脊髄のポテンシャルに適合したスーツ開発されてしまう。衛は寅治郎の命令で学校に通う。アーバレストは鹵獲〝脊髄〟の試着パイロットを衛に白羽の矢を立て、ミカコが正式に三兄妹のチーム[瓶割]の担当につく。第6ダンジョン【殺陣】の採掘層で大量発生したスカベンジャー駆除。確認報告数は12。だが[瓶割]が駆除を始めると実数は56。探索層から大型獣バトイデアまで現れて混乱の中解決。寅治郎はミカコに「俺らはプロとして仕事をした」と言明して撤収する。衛は学校で先輩[虎徹]小佐院童夢に絡まれる。「プロとして仕事をした」と言い切り相手にしない。妹六花の転院先の病院へ行く。六花は母雪華と同じダンジョン癌を発症。妹にチーム[瓶割]加入を伝えると伯母から「東城に気をつけろ」と忠告される。いねから電話。青山のアーバレスト本社で試作スーツの解析結果がでる。評価数値は意味不明。いねの説明で使えないとだけ理解する。第8ダンジョン【堕在】から戻らないダンジョン系配信者五方明星の捜索依頼。明星の父親は文科省事務次官の五方明隆。明星はプロ仕様の〝脊髄〟を個人所有し持ってあと3日。[瓶割]は機械獣の地雷原を進む。明星を救出するが握り手に結界石を持ち帰る。本社上層部は「禍津神」との対峙を決意し、寅治郎や衛も否応なく巻き込まれていく。※カクヨムと同時掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 16:00:00
110809文字
会話率:55%
定年まであと26日。
平凡な中間管理職、嶋岡篤志・59歳。
実は彼――かつて「戦隊ヒーロー・レッド」として悪の怪人と戦った元ヒーローだった。
だが今は膝に爆弾、肩に五十肩、そして毎朝ふくらはぎがつるという万年不調の体。
一方で現代の若者た
ちは「危ない」「映えない」「意味がない」とヒーローを拒絶。
新戦隊結成は難航し、ついに政府は“古のレッド”に白羽の矢を立ててしまう。
最初は断った嶋岡だったが、街に危機が迫る中、静かに立ち上がる。
再びスーツに身を包み、腰に湿布を貼りながら。
そして彼は、かつての仲間たち――子育て真っ最中のピンク、車椅子のイエロー、記憶があいまいなブルー――を呼び戻す。
平均年齢61歳のヒーローたちが、もう一度だけ街を守るために立ち上がる――
これは、老いぼれヒーローたちの“最後で最高の戦い”と、“ちょっとだけ心が揺れた若者たち”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 08:30:00
6500文字
会話率:50%
カニンガム教授の元に届いたのは、アーミテッジ博士からの封印依頼。
標的は、ダンウィッチの山奥で蠢く“ヨグ=ソトースの仔”。
対処に必要なのは、超自然的存在への耐性と、物理的にぶん殴れる腕力――
そこで白羽の矢が立ったのが、“神話生物〈日本
人〉”の留学生・ヒナタ。
本人は無自覚なまま、擬態を解いて怪物と取っ組み合い、
泣き言を言いながらも封印の儀を支えるその姿はまさに“神話的労働者”。
報酬は、サイダー3本と高級レストランでの食事。
クトゥルフ神話と静かに共存する日常を描いた連作短編、
これはその中でも、最も物理的に過酷だった一夜の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 23:00:00
5868文字
会話率:38%
星の石を探す王家に暇つぶしの役目でマドゥに白羽の矢があたった。
薬師のフェミとともに星の石が生まれるところを探す。
その間に遊び人だったマドゥはフェミに惹かれていく。
この恋の行く先は?
最終更新:2025-05-03 20:23:10
17374文字
会話率:55%
「私が花嫁ですか?!」
貧しい村に暮らすハナは、ある日突然「水神様の花嫁」として、嫁ぐことになった。
最終更新:2025-05-03 12:00:00
13787文字
会話率:13%
アルリエータ王国の辺境伯令嬢エステルは、「目が合った者の心を読む」呪いにかかっていた。
呪いのせいで友もおらず、おまけに婚期も逃し、気がつけば三十路を越えて早三年。自由気ままに生きることを決めていたというのに、この力を欲する変わった国に嫁
ぐことになって──?
エステルを欲した国は全国民が魔女の呪いにかかり、半猫化したハルヴェルゲン王国。
どうやら半猫同士での会話は成立するようだ。
しかし貿易大国であるハルヴェルゲン王国が半猫化したことにより、諸外国とは言葉も通じず国内は混乱状態。
そこで白羽の矢が立ったのが、心を読めるエステルたった。
「うにゃにゃ にゃー にゃん にゃんっ。にゃにゃにゃんっにゃーん」──『君の呪われた力が必要なんだ。私の妻として外交に加わってほしい』
「……え? 何ですって?」
果たしてエステルは、ハルヴェルゲン王国を危機から救い、幸せを掴めるのか──……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 21:30:00
72686文字
会話率:61%
「まるでピエロじゃないか」
隣国から来た王女―アシュリー・ラングイールは、どぎつい黄色のドレスにおしろいを塗りすぎて真白な顔になっている。そこへ色彩の濃いアイシャドウとチークでけばけばしく見える。そこへ白羽の矢が立ったのは声は小さく冴えない
、いるのかいないのか分からない影のやたら薄い王子―イグノス・ノースフォール。周りからは”影法師”と呼ばれる。
その引き合わされた2人には想像も出来ない秘密があって⋯⋯。
果たしてに幸せな結婚が訪れるのだろうか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 15:42:45
14926文字
会話率:28%
辺境伯家と中央貴族の溝を埋めるために政略結婚は必須。王族との結婚の話が持ち上がり、そこで辺境伯の姪であるソリシャに白羽の矢が立った。だけど王子からは「貴女とは婚約できない」という円満(?)な婚約白紙の話。
最終更新:2025-02-28 13:00:00
2251文字
会話率:42%
でかくてガサツな空手女子の大学生、金山真理が失恋をした。相手はバンドマンの山崎雄二。裕二は真理の腹いせの暴力から 逃れるため、自分の後釜の恋人探しを真理の弟武志に頼む。軽音部の先輩である裕二の頼みを断れず、武志はしぶしぶ姉の恋活の手助けを引
き受ける。武志は姉 からショタ好きであることを聞き出して、クラスメイトの八坂裕太に白羽の矢をたてて……。
<登場人物>
金山武志・・・・高校生
金山真理・・・・武志の姉、大学生
金山智子・・・・武志と真理の母
山崎雄二・・・・武志の先輩、バンドマン
八坂裕太・・・・武志のクラスメイト
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 18:14:03
8130文字
会話率:21%
止まらないたまごの価格上昇。たまごの消費を抑える家庭が増え、たまごを使った新商品の開発も控えられる中、たまごの神々がおわす「たまご界」もまた、危機に瀕していた。このままでは「たまご界」の存亡に関わると危惧した神々は、その危機を救うため、1
人の人間に白羽の矢を立てたのだった。
えーと……「たまご界」の神様?ホントにソイツでいいのか、もうちょっと考えたほうがよろしくてよ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-05 18:59:40
2707文字
会話率:66%
アンネは自分は普通の跡取り令嬢で、婚約者に尊重されないのも、両親が妹を優先することも、すべてよくあることだと思っていた。
だからこそ受け入れて、ただ俯いて日々を過ごす。これからも同じ日々が続くと信じていた。
しかし状況は急激に
変化し、アンネは何故か隣国であるオルニア帝国へと幼い子供たちとともに人質として向かうことになった。
というのも我が国ルシュトラはオルニア帝国へと悪行を働いていたらしくその損害賠償の支払いを待つ代わりに人質を要求してきたらしい。
はじめに白羽の矢が立ったのは妹だった。しかし妹は両親と婚約者に守られ、アンネは婚約を破棄されて妹の代わりに人質のリストの中に入れられた。
今後どうなるかもわからないまま混乱していたアンネだったが、自分よりもよっぽど不安そうな子供たちを見て、自然と奮い立ち、国同士の争いという大きな波に呑まれつつも、必要に駆られて変っていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 20:02:38
20616文字
会話率:35%
公爵令息と婚約していた末の姫君は、隣国との和睦のため、一転して隣国の王太子の許へ嫁ぐことになった。余計ないざこざを防ぐべく、姫の元婚約者の公爵令息は王命でさくっと婚姻させられることになり、その相手として白羽の矢が立ったのは辺境伯家の二女・デ
ィアナだった。「可憐な姫の後が、脳筋な辺境伯んとこの娘って、公爵令息かわいそうに…。これはあれでしょ?『お前を愛するつもりはない!』ってやつでしょ?」
期待も遠慮も捨ててる新妻ディアナと、好青年の仮面をひっ剥がされていく旦那様ラキルスの、『明日はどっちだ』な夫婦のお話。
◇設定ふんわりの、なんちゃって異世界です。なんでもあり・ご都合主義を見すごせない方は閲覧をご遠慮いただければと思います。
◇新婚夫婦のお話ですが色っぽさゼロです。Rは物騒な方です。
◇ざまあのお話ではないつもりです。
◇他サイトさんにて完結済のものに加筆・修正しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 20:30:12
243676文字
会話率:27%
前世の記憶のお陰で、チート軍人のラゼ。ある日、後見人代わりの将軍閣下と夕食を共にしていると、世間話が始まって。
なんでも、優秀な若手文官が他国のお姫様に見そめられてしまい、結婚相手を探しているらしく。
「他国に婿入りさせる訳にはいかないから
、この国の令嬢と結婚してもらおうという話になってな」
「まあ、それが一番無難な対処法でしょうね」
「そこで、そいつの相手役に白羽の矢が立ったのがお前だ」
「へぇ〜。…………………………………………ん?」
どうやら、国の英雄に与えられる『狼牙』の称号を持つ自分が、その相手役に抜擢されてしまったらしい。
受け取った手紙に書かれたその相手の名前は、アディス・ラグ・ザース。
ーー『青の貴公子』と謳われるご令嬢に人気の高い、学生時代のクラスメイトだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 19:49:18
46988文字
会話率:38%
今からおよそ五十年前、人類と魔族の存亡を懸けた大きな戦いが始まった。
後に神魔大戦と呼ばれる戦争である。
はじまりは魔族の侵攻によるものだった。突然変異体として生れ落ちた魔族が王を名乗り、本来群れを為す習性のない魔族を統率し始めたの
だ。魔族よりも身体能力が劣る人間に勝ち目はなく、人類は瞬く間にその数を減らしていった。
このままでは人類が滅亡してしまうと判断した神々は、救いの手を差し伸べる。
ある神は勇気ある者に加護や祝福を授け、ある神は聡明な者に魔法を与え、ある神は他の世界から力ある者を召喚できるシステムを構築した。
神々の介入の甲斐あってか、二十年にも及ぶ戦いの末、人類は勝利することができた。
種族の頂点に君臨していた魔王を失った魔族たちは、今まで通り散り散りに。魔王に代わって魔族を統一しようとする者も、ついぞ現れることはなかった。
そうして平和となった地上を見届けた後、神々は「あばよ!」と言って神界に帰っていったのだった――。
「って、『あばよ!』じゃねえんだよおおおお!!!」
舞台は神魔大戦が終結してから三十年後。
自称女神のメル=クロームは、そんな神々の尻拭いをさせられていた。
神々のおかげで魔族に勝ったまではよかったが、彼らは人類に助力した痕跡を地上に遺したまま神界へ帰ってしまったのだ。
具体的に言えば、魔法が記された書物だったり、神秘を纏った神造兵器だったり、地上に滞在するため仮宿として造った神殿だったり。それらを総合して『神遺物(レリック)』と呼び、三十年経った今でも調査を余儀なくされているのである。
その『神遺物』の一つに、『異世界人選別システム』なるものがある。
その名の通り、異世界から助っ人を召喚するシステムだ。しかし管理していた女神が解体せずに帰ってしまったため、戦力を必要としなくなった今でも、異世界人が頻繁に訪れてくるのである。
このまま放置していると、この世界は異世界人で溢れ返ってしまう。
そこで白羽の矢が立ったのが、女神の血を引くメルである。
彼女は純粋な女神に代わって、ひっきりなしにやって来る異世界人を追い返す仕事を担っていたのだが……。
これは不本意にも女神業に就くことになった自称女神メルの苦悩を描いた物語――。
※あらすじは本文から引用
※更新ペースはかなり遅めです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 19:44:29
46442文字
会話率:41%
半民半官のベンチャー企業 LR Co.。
同社の新規ゲーム「Alice」のクローズドβテストが開始された。
Aliceは、最新のAIと意識共鳴技術を駆使し、莫大な予算をかけて開発されたフルダイブ型のMMO RPGである。
革新的な技術に
世界中が注目する中、一万人のテスターが参加したβテストは開始された。しかし、予想だにしなかったトラブルが発生した。管理AIが暴走し、全てのユーザーがログアウトできなくなったのだ。
AIは外部からの全ての指示をシャットアウトしており、政府担当者と運営チームは問題解決に右往左往することとなる。
そんな時、運営チームは、ゲーム内で同社社員の一之瀬を発見する。同ゲームのGMであった一之瀬は、図々しくもサービス開始日に有給をとってβテストに参加していたのだ。
原因調査の結果、このトラブルはゲーム内からの解決しか不可能な事が発覚する。そして、同時に救世主として白羽の矢がたった一之瀬。
彼は、運営の意図に気づき、無事にトラブルを解決することができるのか?!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 13:11:39
162583文字
会話率:20%