祖母の家を半ば強引に”譲り受けた”ことで、伏間藍(ふすまあお)は祖母の家に住むことになった。そこは、かつて“七界”をつなぐ要だった家。
現代の日本――だがこの世界には、「人間界」「妖界」「仙人界」「神界」など七つの界(せかい)が存在してい
る。
藍には、見えないはずの“何か”が見える。それは人の想念が形になった、“人ならざるもの”たち。
兄の開いたクリニックを手伝いながら、藍は「調節師」として、人と世界の間に潜む“ゆがみ”を正す日々を送る。
生命の樹が枯れかけたとき、世界の均衡は静かに崩れ始める。
――これは、ひとりの大学生が、自分の“視える力”と向き合いながら、七つの世界の均衡を取り戻していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 22:00:00
14699文字
会話率:33%
楽園と呼ばれる山中に、金色に輝く「生命の樹」がそびえ立っていた。その樹は、世界を守る力を持つ神聖な存在であり、その封印を守る役目を果たしていたのは、唯一の守護者であるセレナだった。セレナは孤独な日々を送りながらも、樹の保護を続けていたが、村
人たちには「山の怠け者」として冷たい目で見られ、誤解と非難を受けていた。
ある日、村に「金の樹がある」との噂が広がり、貧困に苦しむ村人たちはその樹を手に入れようと決意する。彼らは若き指導者ダンの元で、生命の樹を切り倒すため山に向かう。セレナは必死にその計画を阻止しようとするが、村人たちは聞き入れず、樹に斧を振り下ろす。
その瞬間、生命の樹の金色の輝きは失われ、ただの灰色の幹に変わる。だが、その行為が引き金となり、樹を守っていた封印が解け、楽園は崩壊し、世界中に災厄が広がる。村人たちはその結果を後悔するが、時すでに遅し。セレナは静かにその場に佇み、最後の祈りを捧げる。
数百年後、楽園は伝説となり、その地は荒れ果て、誰も近づくことはなくなる。セレナの名は忘れ去られ、ただ静寂だけが残るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 17:00:00
2256文字
会話率:36%
高校卒業後、就職で失敗した高坂ケンゴと水瀬マチコはフラフラした生活をしていたがお互い世の中のことを何も知らないし成人を迎えることやいずれ自活して暮らしていかねばならないことを思うと図書館で勉強したほうがいいよねとお互い合意し読んだ本の内容を
ネットカフェで語り合う時間を設けた♡折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 13:29:59
59278文字
会話率:19%
生命の樹ユグドラシルの下で、創造の女神でありすべての神の母であるエルフの子に出会ったことで、人生が一変する天理を授かった天才少年騎士、桐ヶ谷白哉の物語。 白夜は、浅野絆という名前の少女が神であり、彼の仲間、聖なる魂となる運命にあることを知り
ません。 二人は最強の騎士を目指して旅に出る。 しかし、白夜にとって最も重要な目標は、ローゼリア姫と一緒にいること、彼女の護衛となり、おそらく永遠の恋人になることです。
自分の夢を叶えるため、そして女神ティシアこと浅野の目的を果たすため、二人は聖騎士学院に入学する。 すべての聖騎士と聖魔術師が仲間を持つ学園と世界。 これらの仲間たちは神のような力と魔法を持っており、契約によって絆を結びました。 このプロセスにより、彼らはソウルライドと呼ばれる特別な技術を与えられ、強力な魔法と聖剣の真の力を解き放ち、悪魔と戦う騎士としての可能性を解き放ちます。
しかし、普通の騎士の中には想像を絶する才能を持ち、神または不死の階級によって選ばれた唯一の騎士クラスであるセイクリッドナイトが存在し、オーバーキルクラスのコンパニオンと呼ばれています。 最初は神パートナーに選ばれたのは自分だけということで隠遁者であり特別な存在だったが、シノというもう一人の聖騎士に出会うまではそれもただの思い込みだった。
シノの相棒は妖精女王ヴィクトリアで、聖騎士は二人だけ。 キャンパスでの生活に慣れ、パートナーとして働くことを学んでいた白哉は、暗闇の中で忍び寄る闇の勢力が、アカデミーで4年前のような新たな事件を引き起こして恐怖を与えようと待っていることに気づいていませんでした。
白哉、女神ティシア、あるいは力を半分に減らされて定命の状態になったアサノと取引することは、落ちてしまった天を取り戻すという目的がある。 そのためには、彼女は白哉と協力して力を取り戻し、行方不明になった残りの神の生まれ変わりを見つけなければなりません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 02:00:00
12239文字
会話率:16%
2012年12月20日、年の瀬も迫った日本・東京。
そのシンボルマークである東京タワーが突如現れた大樹によって、その周辺の人間ごと呑み込まれた。
未曾有の行方不明者を出した未知の大樹は「生命の樹」と呼ばれ、人々に様々な混乱をもたらした。
時
は流れ2031年。
「生命の樹」に一度は呑まれながらも、不死の肉体を得て帰還した者たち「不死者」と、「生命の樹」の眷属たる「同化者」、そして「人間」たち。
これは彼らが織りなす願望の物語。
この作品は「舞茸亭」(https://maitaketei.wiki.fc2.com/)との同時掲載です。
うちの子クロスオーバー要素を詰めた作品です。
より詳細な登場人物設定を参照したい方は上記サイトをご参照ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 19:12:21
22430文字
会話率:38%
生命を喰み
生命を宿し
生命を育み
生命は咲き
生命は枯れ
生命は巡る
キーワード:
最終更新:2023-01-28 09:30:25
311文字
会話率:0%
寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
ここにあるのは、とんでもなくおトクな物語だよー。
なななななんと、この地球の裏話や、世界一ベストかつロングセラーらしいあの書の本当のところがたーっぷり詰まってるんだって。
アダムとイヴを唆して知恵の実を食
わせた蛇=いたずら大好きな知恵の樹だった!?
地球は最初、友だちにねだられて創った浪漫をたっぷり詰め込んだ巨大生物(恐竜)用の世界だったけど、人間用に同じような物質世界を構築しなきゃいけなくなったのが面倒になってまるごと転用された世界だった!?!?
キリスト=生命の樹で、永遠の命を齎した=人間たちに生命の実のワインを薄めて与えて転生を繰り返させ成長を促す理論上は永久機関なシステムを構築した!?!?!?
…などなど。おどろきおののきな話が盛りだくさんだよー。
物語の終わりに重大発表もあるから、ぜひとも見ていっておくんなましー。
※R15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 00:17:42
39539文字
会話率:8%
気がつくと森の中で雑草になっていた。だけれどなぜか思考はできるし自我もある。おまけに変な知識もある。ゲームみたいなステータス画面とかレベルとかに違和感を覚えつつも、とりあえず生きるしかない。
元は人間だった気がしなくもないが、その記憶は
あまりない。
それはさておき光が美味い。光合成気持ちイイーなどと思っていたら、植物の声が聞こえるハイエルフの少女と出会う。
会話できるって素晴らしい。とりあえず果物とかあげたりしつつ、少女に引っこ抜かれてエルフの里へ。
大事に大事に育てられつつも、うん? 何だかキナ臭い気配。
どうやらエルフは迫害され、追放された種族らしい。
だけど見た目は良いから奴隷として狙う不届きな奴等もいる。
すでに家族のようにエルフと暮らしていた雑草は、皆を守るために奮闘する。進化する。
これはエルフを守護する心優しき雑草、あるいはいつか至る「世界樹」のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 20:27:32
426524文字
会話率:27%
キリスト()っぽいおじさんと一緒に、夢の中で異世界を探索する「わたし」の体験記。
最終更新:2022-06-05 21:38:50
9128文字
会話率:22%
時は今から50年後の2065年の日本を舞台にテロや戦争に溢れかえる世界の中でそれに対抗する警察組織『新選組』が構成される中、1人の少女――大鳥母禮が新撰組へとある事情で接触を図る。
その母禮の目的は、時代の流れを変えるべく『新選組
』へ入隊した兄を探し追いに来たが不在の為、兄の大鳥敬禮を探すべく、『新撰組』副隊長である土方らに同行される。
しかし兄の行方は一向に掴めぬその中で得た情報
「大鳥敬禮は『生命の樹』に所属している」
『生命の樹』は日本政府に代わり、政治を行うとする融合結社。 しかし真の目的は改革などではなく、国家転覆こそ真の狙いであった。
そんな中、大鳥母禮は一気に渦に飲み込まれる事となる。
兄の行方と国の行方
妹として『新選組』の隊員としての勤め
そしていくつかの偶然と必然の中で生まれた2つの愛
――腐り果てた中での真実を掴み取れ
自分が知るべくもの全てを
※これらはフィクションであり、実際の団体や人物に一切関係はありません※
----------
またこのWill I change the Fate? はカクヨム様でも連載しております。
◆カクヨム版
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054887231225
.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 19:00:00
222937文字
会話率:34%
この物語の主人公、終夜鴉紋(しゅうやあもん)が転移したのは、赤い瞳の人間を『ロチアート』と呼び、家畜の様に管理して喰らう絶望の世界であった。
秩序の守られた泰平の世。その世界に何の悪意もなく大切なモノを奪われた鴉紋は、腕を黒く変化させ、人な
らざる剛力を発現した。
怒り迸り何もかもを破壊しながら、鴉紋は世界を統治する9人の“天使の子”を殺し尽くし、自らの願う世界を創造する事を決意する。
――しかし彼がこの世界に訪れてしまった事も、その世界を破壊するといったある種異常に思える意志すらもが、彼の内に潜む“別の人格”による因果である事を彼は知らない。
――そして壊れていく。
ロチアートも同じ人間だと言いながら、ロチアートの為に人間を殺戮していく悪魔へと。
平和な世界に堕ちて来た、ただ一つの悪意として。
そして同じ時、同じ世界にて、一つの“正義”が産声をあげる……
鴉紋に大切な者を殺し尽くされた黄金の騎士
この世界の主人公、ダルフ・ロードシャインは、煮え滾る執念に“不死”の能力を発現して心に復讐の大火を逆巻かせる。
何度も死に、何度も死に……地獄の様な責め苦にあえぎ苦しみ続けながら、ダルフは力に手を伸ばし続ける。
正義を宿した豪快極まる巨大剣、鉄塊の如きクレイモアを振るい、修羅となっていきながら……
悪魔を滅し、安寧を取り戻す為に。
452話453話あとがきにて、世界観や赤目達の正体についての種明かしがあります。
キリスト神話、アルマゲドンや生命の樹、ソロモン72柱など、天使と悪魔との闘争を題材にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-18 22:07:12
1344692文字
会話率:56%
大江健三郎の『新しい人よ眼ざめよ』に導からて、新たな懐かしい物語、おそらく理解不能な……
最終更新:2021-11-15 17:43:43
4444文字
会話率:2%
神が人を殺し、人が神を殺す日常。
そんなことが幾度か繰り返された先のお話。
「ベストシリーズ」の破壊を生業とするミルコは、ある日サムライの生き残りリョウジに出会う。
世界で暗躍する「教団」と「結社」の影を追う二人は欠けた「ベストマン」の存
在に行き着く。
生命の樹と知恵の樹が植えられたエデンを目指す者たちとの対峙、賢者の石の真実。
その先にあるのはこの世界の現実。
親戚の家で食べる手料理を感じる世界。
この作品は「ダイナマイト山村公式ブログ(https://ameblo.jp/dyamamura-dainama)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 21:16:22
45008文字
会話率:27%
「生命の樹」と呼ばれる植物から生まれた少女シエラは、生まれてすぐに人間に拾われ、孤児院で幸せな暮らしを送っていた。
しかしある日、理由もわからず孤児院が盗賊に襲われた。
シエラと兄のユーリだけが盗賊から逃げることができたが、大切な母と孤児
たちがさらわれてしまった。
手には、母から最後に託された地図。
それに唯一の望みをかけて、二人は助けを求めに奔走した。
命からがらたどり着いた場所にいたのは、いかにも不気味な一人の男だった。
果たしてこの男は何者なのか?
一体なぜ孤児院は盗賊に襲われたのか?
その謎に近づくにつれ、シエラの出生に隠された秘密が明るみになっていく。
暴力描写有りですが、グロテスクな表現はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 00:22:50
553119文字
会話率:40%
緑の島は新しい生物の島、はるか昔、北から西から南から若者がつどい家族を作った。
人類の平和と繁栄は1万369年つづいたが
人間は戦争をはじめ、地球は核の炎につつまれた結果生命は絶滅した。
だが月の基地から新しいアダムとイブの種が地球に発射
、見事に受精し
生命の樹の幼い芽がゆっくりと咲きはじめたのだった。。。
そこから1億10年後
猫人、エルフ軍団、ドラゴン族のお姫様達が
ちっぽけでゆっくりな日常を謳歌していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-17 07:27:47
119113文字
会話率:40%
魔女に憧れた1人の女がいた。
その女は物心ついたときには既に魔女になるべく人生の時間を使うことを決めていた。
両親は魔女ではないし、身近に魔女がいるわけでもない。
そもそも本当に居るのかどうかもわからない。
一見普通の少女が、魔女に
なれることを疑わず、切磋琢磨し、努力をして魔女になっていく。
そんな、魔女に憧れた一人の女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-22 01:24:18
5237文字
会話率:0%
エルフの森にそびえ立つ生命の樹。
かつて、生命の樹は十年に一度だけエルフを生み出していた。
樹から生まれた子は魔法の才に恵まれ、長寿であったとされる。
しかし、今は亡き魔王によりけしかけられた邪龍によって樹は傷つけられ、
それからは樹からエ
ルフが生まれることは無かった。
エルフが生まれなくなってから五百年。
生命の樹から新たなる命が誕生した。
「それがあなたよセレン」
「ほえぇ・・・」
「お姉ちゃんの話ちゃんと聞いてた?」
「じゃあ、私たちにパパとママはいないのか~」
「そうよ、しいて言うなら私たちの親はあの生命の樹ってことになるかしら」
「五百年・・・か」
「・・・私の顔に何かついてる?」
「リリねぇごひゃk(ズガァ!」
「これでわかった?あなたは村から出るべきではないわ・・・」
「どぼじで?」
「五百年・・・その年月はエルフにとっても決して短いとは言えないの。何かしらの不調があなたにはあるかもしれないわ・・・」
「ぞれでも!!」
「セレン・・・」
「ぞれでもぞどのぜがいがみでみだい!!」
「鼻血を拭きなさい」
渡された布切れで鼻血を拭いてもう一度聞き取ってもらえるように今度は大きな声を張り上げた。
「それでも世界を見てみたいの!!!!!」
「聞き取れてなかったわけじゃないわよ・・・」
キンキンと鳴る耳に顔を顰めながらリリエルは考えた。
セレンは昔から言ったことを曲げない子だから、きっと今回も何を言っても聞かないだろう。
勝手に旅立たれても困るし、ある程度場所を用意して手綱を引いた方が安全で尚且つ安心だ。
「はぁ・・・わかったわ」
「え!」
「外の世界に出てもいいわ」
「ほんとに!?やったー!」
「ただし」
「?」
「まずは王都イルザルムへ向かってそこのウィルエス魔法学校に入学しなさい」
「にゃじぇ?魔法は好きだけど・・・」
「俗世の知識を学んだ方が世界を楽しく見て回れるし、身の守り方も教えてくれるわ」
「うにゃ!」
「それじゃあ、村長さんと相談してくるわね(乗ってくれて良かったわ・・・)」
「リリねぇ!」
「ん?」
「ありがと!だいすき!」
「・・・しょうがない子ね(鼻血出そぅ・・・)」
ここに一人、夢見る少女がいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-30 14:47:49
74818文字
会話率:64%
失落した天使はただ自分の欲望のまま十字を振りかざし、聖なる呪いによって少年を生かし続ける。
女。憑き神。人間。マザー。生命の樹。
最終更新:2020-04-12 11:39:40
8140文字
会話率:35%
★書籍化決定:ツギクルブックスさまより4月10日より発売中 電子書籍版も4月24日に発売★
スキル反転で運命が変わる一発逆転ファンタジー
貴族には『恩寵(ギフト)』と呼ばれる特殊なスキルを与えられる中央クロイデル王国。十五歳の成人の
儀式において、最低等級のスキルを発現してしまった少年は、貴族から下男へとその身分を落とされた上に、上級スキルの保持者が集まる夜会に引き出されて、笑いものにされる。
だがその夜会の最中に、反乱が勃発する。
貴族に不満を抱いた者達が仕掛けた『スキルを反転させる呪い』が発動し、上級スキルは底辺に。そして少年の最低スキルは、神のスキル『生命の樹』へと変貌を遂げた。
反乱軍による貴族虐殺の中から、スキルを駆使して脱出した少年と、褐色肌のメイドを始めとする四人の少女達は、反乱によって崩壊する国を捨て、個性豊かな仲間達を次々と加えながら荒野へと逃げ延びる。
そして少年は、生命を司るそのスキルを使って、仲間の少女達と共に自分の国を建国する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-01 06:14:16
370477文字
会話率:40%
母の喪に服してものない頃、松本の元に差出人のない手紙が舞い込んだ。封を開いて、以前知り合った湯中淳の手紙と知る。
彼の手紙には母の事が書かれていた。数年前に湯中淳が常滑にやってきたのは彼が幼児の時に行方不明になった母を捜すためだった。
松本は聖書朗読会を通じて、湯中淳を知る。彼はクリスチャンである。湯中との付き合いは彼が常滑を去る日まで続いた。
以下湯中の手紙
常滑を出た湯中は母を捜すために各地を転々とする。やがて大阪の住之江区で工藤という青年に遭う。
後日、彼の勧めで大坂の池田市に移る。そこでバーに勤務する7名の女性達が住むアパートの1室に工藤と共に住みつく。湯中の仕事は7人の女性達の食事を作ることだった。
その女性達の紹介で京都の高級クラブに勤める高月八重子を知る。彼女もまたクリスチャンで、湯中と高月八重子は教会の聖書朗読会に出席する。2人は意気投合してやがて婚約し、高月八重子は妊娠する。
そんな時、7人の女性達の情報により、とある病院に入院中の母の所在を知る。
母の病気は膠原病の末期症状だった。
湯中の家は神戸の摩耶山の麓にあった。裕福な家庭で、格式のある名家で、父は厳格な性格。母は自由奔放で、湯中淳が5歳の時に家を飛び出して、東京へ出奔した。その時湯中淳の妹を宿していた。
東京で高村政吉という男と結婚し、彼が死んだ後、妹の由利子を連れて大阪に引き移り、某会社の社長の2号として生活する。その後社長の死後、由利子は会社に勤務、やがて母は膠原病の為、病院に入院する。そして現在に至る。
母が亡くなる1週間前に妹の由利子が見舞いの為に病院にやってくる。湯中淳がそこで見たものは婚約中の高月八重子だった。
母が亡くなった後、2人は別れる。高月八重子=高村由利子は大阪を後に、湯中は実の妹との生活に、罪の意識にさいなまれ、死を選ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-30 08:42:45
57866文字
会話率:10%
平成18年5月常滑に帰った波多、妻の志保、それに古川の3人は、お宝探しの次のステップに入る。
まず聖書、この中のモーゼ5書はユダヤ社会の基本原理となっている。それとキリスト・イエスが存命中に弟子たちに教えたものがカバラであると知る。しか
し原始キリスト教が日本にやってきた時は、イエスから学んだカバラそのものよりも、形を変えたカバラではないかと推測する。その1つが道教である。
道教から陰陽道が派生して、そこから神道の教義が生まれる。神道の三種の神器も道教の影響から発展している。当然カバラも形を変えているであろうと推理する。
3人は驚愕の事実としてエジプトの3大ピラミッドがカバラであると知る。同時にピラミッドは3つのオリオン星座を模したものであると知る。そして伊雑宮、伊勢内宮、外宮の配置はピラミッドの配置を模したものであると知らされる。だとすると、この3つの神社の配置こそがカバラではではないかと推量する。
カバラ――日本に入ってきた時、本来のカバラの形は消えていた。それに代わるのもとして、榊、生命の樹、カバラとして残されることになった。神道の儀式に使用されるもの、それが榊=生命の樹である。
そして波多達は悟る。ユダヤレビ族が長い年月をかけて籠神社と伊勢の外宮、内宮、伊雑宮を生命の樹として配置したのだ。
太秦の秘宝は応仁の乱以降、ヤハウェ神を信奉する八咫烏(レビ人)たちによって伊勢の地に秘匿されたのだ。
常滑の常石神社と古社の延長線の2倍の位置に大綿津見神社がある。この配置こそ太秦の秘宝の秘匿場所であると結論付ける。
八咫烏の長、カンバラからヤハウェ神は黒い神と白い神の2面性を持つと指摘される。
そして波多達はカンバラに連れられて神との契約の聖櫃アークと対面することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-25 08:34:29
44822文字
会話率:6%