「魔法の才能が無いお前とは婚約破棄だ」と王子に言い渡されたエルフリーデは見事な階段落ちで死んだ。かと思われたが、息を吹き返す。さらに前世で美大生だったことを思い出す。この世界の魔法は「描く」ことで力を発揮すると知ったエルフリーデは再起を図る
ために美大生の知識でチートを試みるが、現代美術は何の役にも立たなかった。それどころか「お前は美術を馬鹿にしている」と学園を追放されてしまう。領地に戻ったエルフリーデはそれでも描くのをやめなかった。描いたものが魔法になるのが楽しくて仕方なかったからだ。日々ファクトリーのごとく生み出される現代美術魔法に領民は迷惑し、両親から家を追い出される。しかし、領民も両親も知らなかった。エルフリーデの生み出した岡本太郎魔法『太陽の塔』が辺境に侵略しようとした帝国軍を退けていたことに。さらに王子と婚約を新たに結んだ女の実家が、実は帝国軍を手引きした裏切り者であったことがバレた。王子はエルフリーデを学園に呼び戻すために、エルフリーデのために美術コンクールを開く。王子はどれがエルフリーデの作品か分からないまま、「君の魔法は素晴らしい。再び婚約しよう」と持ち掛けたが、王子が直前にゴミだと思って捨てさせた小便器こそエルフリーデが提出した作品だったのだ。もちろん婚約は破断。王子は恥をかき、世界の美術の概念が爆発した。そしてエルフリーデは今日もでたらめを描き続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 21:58:33
18496文字
会話率:37%
美術館にはライトグリーンが厚塗りされた「殺意」と、黄色いパーカーを着た女の子がいた。
最終更新:2020-04-27 22:54:56
1515文字
会話率:33%
中学生のエミコは美少女フィギュアを何よりも愛する女子である。ヲタク界カーストの底辺としてプラスチックの少女を求める毎日だったが、ある日ひょんなことで今まで見たことのないほど美しいフィギュアと出会う。しかし、そのフィギュアの値段はなんと200
万円! それを作ったのは中学生にして稀代の天才現代美術家であり、しかも、クラスメイトの女子だった……! ちょっと残念微妙な二人のヲタク少女の出逢いとプラスチックな日々を描く、友情以上百合未満、衝動買い系ガールミーツガール。
※この小説にはマニアックな描写・パロディがそれなりに含まれます。元ネタがわからなくても将棋マンガを読むようなノリでなんとなく察してください。また元ネタに対して他意はございません。作者はみんな大好きです。
※この小説は「カクヨム」にも掲載しています(カクヨム掲載verは台詞の前に改行ありです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 18:00:00
41497文字
会話率:40%
三桝隆一が、広島市現代美術館で
鑑賞した作品の批評記録
最終更新:2020-01-27 20:39:17
4866文字
会話率:0%
「確かにあの夏、僕たちは少しおかしかったのだろう。」
清里高原のホテルに勤務する芦田幸生(あしだゆきお)は失恋したばかり。仕事上がりの大雨の日の晩、びしょ濡れで歩く年下の女性を泊める。彼女は戸田亜里沙(とだありさ)、現代舞踏が専攻の芸大生だ
った。大雨の中、スマホも現金もろくに持たず歩いていた彼女には何か話しにくい事情がある様子。そう思いつつも幸生は、自分ペースな亜里沙に魅かれていく。…なんて著者にしては珍しく、ちょっとシリアスタッチの恋愛文芸、霜月透子さま主催『ナツコイ』企画参加作品です☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-10 18:03:13
69901文字
会話率:49%
ある特定のミームを認識しているかどうかの差によって、その者がテキストから読み取り思い浮かべる情報も変化してくる。という現代美術的実験の目的を持つ作品
文学極道にて2017年4月投稿
http://bungoku.jp/ebbs/log.c
gi?file=525;uniqid=20170404_857_9536p#20170404_857_9536p折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-29 15:23:15
516文字
会話率:0%
「現代美術展を観賞する」というテーマを通じて、現代美術そのものが結局のところ近代以降の権威の体系に染まっていってしまっているのだということをメタ的に示した実験小説。何を言っているかよく分からないかもしれませんが、筆者もよく分かっていません
。2,100字程度。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-04 14:43:31
2092文字
会話率:18%