「……すまない。彼女が、私の【運命】なんだ」
──フェリシアの婚約者の【運命】は、彼女ではなかった。
「あなたも知っている通り、彼女は病弱だ。彼女に王妃は務まらない。だから、フェリシア。あなたが、彼女を支えてあげて欲しいんだ。あなたは
王妃として、あなたの姉……第二妃となる彼女を、助けてあげて欲しい」
婚約者にそう言われたフェリシアは──
(え、絶対嫌なんですけど……?)
その瞬間、前世の記憶を思い出した。
彼女は五日間、部屋に籠った。
そして、出した答えは、【婚約解消】。
やってられるか!と勘当覚悟で父に相談しに部屋を出た彼女は、愕然とする。
なぜなら、前世の記憶を取り戻した影響で魔力が暴走し、部屋の外では【五日間】ではなく【五百年】の時が経過していたからである。
フェリシアの第二の人生が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 10:20:00
28931文字
会話率:16%
ロクサーヌは、かつて婚約破棄を経験した。彼は幼馴染だったロクサーヌではなく、学園で知り合った女性の手を取ったのだ。妹のミュリエルは、逆に婚約者を彼の幼馴染に取られた。その時に妹の味方をした公爵家のジェラールが、ロクサーヌにミュリエルを口説く
許可をほしいと訪ねてきたことによって、ロクサーヌも真剣に自分の結婚相手を探すべく、叔父に相談を持ちかけたのだった。叔父が紹介してくれたのは、叔父の植物大好き仲間である騎士ロラン。叔父曰く、小さな花を愛でる心を持つ繊細で優しい男の子。実際の見た目は騎士らしく体格が良く、鋭い眼光の男性。ついでに鬼教官とか言われている人物。子供さえ作れればいいと考えているロクサーヌと、植物にしか興味のないロラン。叔父の紹介で出会った二人はどうなるのか。「苦い恋」シリーズです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 00:10:00
47104文字
会話率:48%
「お前は素直に金を出せば良いのだ! クソッ。本当に愛想もない、可愛げのない女だ。それに比べてラビニュは………………」
はーっ、恐喝、暴言、浮気発言。
いきなり訪問して来て、何を喚いているのだろう?
私(わたくし)はいつもの命令通りに応
接室にて、侯爵令嬢インフェルの婚約者である、第二王子カヴァルートの対応をしています。
この王子、金髪碧眼の副騎士団長、ガタイも良く王妃に似て儚げな顔(かんばせ)をしているから、性格を知らない人には大人気らしい。
「申し訳ありません。私の一存では決めかねます。
父に相談してみます」
「駄目だ。内密にしろと言っているのだ」
「………………、少々お待ちください」
「全く。お前の家は金だけはあるのだ。お前に当てられている支給金(お小遣い)があるだろうが。それを寄越せば良いだけなのだ。時間が勿体ないじゃないか、早くしろ!」
そもそも、侯爵令嬢の支給金(お小遣い)はインフェルの物だ。
馬鹿王子のものではない。
けれど私は、言い返すこともなく席を立った。
長い廊下を通り、インフェルの部屋に辿り着く。
「コンコンッ」
「はい、どうぞ」
そこにいるのは、侯爵令嬢インフェル・アルガーゾン。
私の主人(マスター)である。
「いつもごめんね、あんな罵倒を受けさせて」
「いいえ、何ともありません。私に感情はありませんから」
「もう、そんなこと言わないでよ、|β《ベータ》。貴方が学習を積んで、感情領域も発達しているのを知っているんだから。本当にごめんね。この編集終われば、代わりなんてさせないから!」
私は侯爵令嬢の姿に扮していますが、実はアンドロイドなのです。
《個別識別番号は、アンドロ|β《ベータ》113で御座います。一応男性型なのですが》
カヴァルート第二王子が言われていた通り、アルガーゾン侯爵家の資産は王国を軽く凌ぐ勢いで、益々増益を続けています。その大まかなものは、ロボットや精密機械・ロケットなどを担う産業を持つからです。
魔法がない世界なので、科学が進歩しています。
はっきり言ってアルガーゾン侯爵家が、カヴァルート第二王子なんて不良債権を引き取る義理はありません。単なる王命で押し付けられた契約なのです。
それを阻止する為に、私(インフェル)は立ち向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 00:37:54
16203文字
会話率:28%
妹の婚約者のことが気になって仕方ない姉。
婚約者を奪われたくなくて、父に言いつけられる。
姉は妹婚約者のことで父に相談すると・・・
最終更新:2024-03-16 17:18:11
3035文字
会話率:33%
双子の女神が奉られる世界。女神の愛する人族に存亡の危機が訪れた。新たなる魔王が誕生し、人族に戦争を仕掛けたのだ。この新たな魔王、元女神の筆頭側仕えの大天使であり、実力は折り紙つき。しかも、悪魔としてパワーアップしていた。このままでは人族は滅
びてしまう。しかし下界のことに神は直接手を下すことは出来ないという掟がある。困った女神は父に相談した。父はニッコリと「任せなさい」と言った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 20:33:40
210476文字
会話率:23%
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくし
は皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇アルファポリスにも上げてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-16 17:27:52
45750文字
会話率:21%
【何者でもないなら、なればいい。顔がないなら、作ればいい。声が届かないなら……リスナーじゃなくなればいい。律太――お前、Vtuberになれよ】
【あらすじ】
VR空間とそこにダイブすることができるVR機器が一般社会に浸透しはじめた、少し未来
の日本。
幼い頃からダンス教室に通っていた男子――立野律太<たちの・りつた>は高校卒業間近にして、クラスメイトの竜崎真姫<りゅうざき・まひめ>に告白するかどうか悩んでいた。
真姫は奥手で引っ込み思案であり、交友関係の広い律太は避けられていたからだ。そんなある日、律太は真姫がVtuberになろうとしていることを知る。
「竜崎さん声がめっちゃ素敵だから絶対良いと思うぞ! 配信したら教えてくれよ! 絶対に応援するから!」
その後、無事Vtuber<紫竜ひめの>としてデビューした真姫だったが、事務所に所属しないVtuberには人権がなく、全く再生数もチャンネル登録者数も伸びなかった。更に他のVtuberの嫌がらせや悪質リスナーによって陰湿な攻撃を受けてしまい、真姫を塞ぎ込んでしまう。
見るに見かねて律太は叔父に相談した結果――
「だったらお前がVtuberになって応援すればいい。ただのリスナーよりよっほど拡散力がある。まあ人気が出れば、だけど」
こうして律太は、金髪の女騎士風のアバターであるVtuber<盾野リッタ>としてデビューすることに。
その無駄に良いモデリングの良さと、律太のトークスキル、圧倒的ダンス力、そして〝紫竜ひめのを勝手に個人的に応援することに特化した配信〟という尖ったやり方が受けて、リッタの存在は徐々にVtuber界隈で話題となっていった。そのおかげで真姫の配信も少しずつ登録者数が増え始め、ついに二人はコラボを行うまでに仲良くなったのだった。
「だが中身が俺だとバレたら恥ずかしすぎるから、身バレだけは防がないと。ああああ! 仲は良いけど距離が遠い!」
やがて二人は、【ドラゴンナイトチャンネル!】という合同チャンネルを立ち上げ、大手Vtuber事務所の新人達が多数出場する大型VRイベントに出場することに。
二人はそこで――伝説を作り上げることになる。
*Vtuberを独自解釈しており、現実の物とは何の関係もありませんことを予めご了承ください
*他所にも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-08 18:00:00
115894文字
会話率:49%
母親違いの妹はいつも変でした。
フラグとかイベントとか口走り、あんたは悪役令嬢で私をいじめるはずなのよ!といつも言うのですが。奇行がすぎるといっても妹です。いじめるはずはありません。
義母は病院にいれたほうがいいのかと父に相談しましたがそん
なことしなくていい!と怒られましたわ。
そのまま私たちは魔法学園に進学したのですが、イベントをあんたが邪魔したのよ!と妹に怒られる日々なのですが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-05 16:03:55
1751文字
会話率:16%
コンクールで優秀賞をもらった萌は、突然来たスカウトに驚いていた。
まさか自分が音大へ行くように勧められるとは?!
だけど自分に向いているのか迷いがあった。
それを理科教師の父に相談に行っていると、モグラを育てている男の子と知り合い・・・
グリーンスクールは基本的に若葉茂るグリーンのイメージで書いているので、冬のネタがあんまりありません。
季節外れだと思わず読んでいただけると助かります。
全18話です。2月いっぱい連載します。
カクヨムでも連載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16816452218489563753
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 10:00:00
11935文字
会話率:61%
貧乏男爵令嬢のリリカ・タナードは魔力がないせいで、いつも家族から虐げられていた。
ある日、無理矢理嫁がされそうになり、お屋敷を投げ出した。
そんなリリカがついた仕事は、怪我をした魔導騎士様のお世話。
虐げられていた男爵令嬢が幸せになるお話
です。
「君は魔力の影響を受けないってデイケイ叔父が言っていた。
だから!ウィリーの杭を抜いて欲しいんだ!
まさか、本当に魔力の影響を受けない人がいるなんて思わなかった。
そんな人がいたらって思って、病院院長のデイケイ叔父に相談したんだ。
もしかしたら、患者さんにそんな人が居るかもしれないから。」
私は頷いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-23 22:51:12
18007文字
会話率:22%
第一王子エリオットの婚約者であるパトリシアは、最近エリオットと噂になっている女生徒について悩んでいた。
父に相談したところ、陛下に呼び出される事になった。
そこで陛下からある依頼をされ……
※恋愛ジャンル詐欺かもしれません……要素がだいぶ
薄い……(;´∀`)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 16:09:01
11044文字
会話率:60%
作者のメンタルは絹ごし豆腐です。
閲覧数の多さに気後れして書けなくなってしまいます。
酔いのノリと勢いと、友人が読みたいという発言によって頑張って書いてます。
主に自己満足です。
それでも楽しんで読んでいただけるなら、幸いです。
皆様誠に
ありがとうございます。
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これは、とある家族の日記である。
父[ゲーム名:騎龍]|(42歳)
小さい頃からゲームが好きで、微妙にゲームオタク気味。
社会人になり一人暮らしをして止めるものがいなくなり、睡眠時間3~5時間・土日祝日はゲーム三昧で5年ほど過ごす。
[タバコとコーヒーとゲームがあれば、生きていける!]
と豪語する。
妻との出会いは会社で、惚れられた模様。
段々と染めて、妻もプチゲーマーになった。
子供と楽しく遊ぶのが好き。
妻[ゲーム名:ソルティー](39歳)
割りと普通の女性だったが、父と出会ってしまったことで人生が変わってしまった。
妊娠中にツワリが酷く、出歩けなかった日々が続いた。
父に相談したところ、コミュニケーションの一環でパソコンのMMOを紹介された。
チャットと言うよりタイピングが苦手だったが、優しいギルドのメンバーから「ゆっくりでいいからね」と言われ、努力して楽しく会話出来るようになる。
以来家事が終われば暇を見つけてゲームする、というより会話する。
長男[ゲーム名:アスタール](17歳)
上記の父に育てられた結果、結構なゲーマーとなってしまった。
簡単な落ち物のゲームを3歳から触れて過ごす。
父が「世界が滅びても大丈夫なように育てる。」と言い、サバイバル能力が高い。
コミュニケーション能力が高く、友達も多い。
「ゲームの中でくらい厨二のようにはっちゃけよう。」と考えている。
ゲームによって、キャラが定まらない。
今回は素。
次男[ゲーム名:天音](15歳)
こんな家庭に育ったにも関わらず、以外と冷静に育った。
厨二病を患ってるが、周りの目を気にしてばれないように過ごす日々。
特に何も言わないが、内心でひどいことを思っている。
家族の前のみ、言葉に出す。
どんなことを言っても笑って済ます父親の懐の深さが好き。
友達の延長のような、干渉しすぎない家族が好き。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-30 03:42:37
339492文字
会話率:30%
ある一人の教師が部屋から不自然な音を聞く。
あきらかに誰もいないはずの部屋、疑問に思い建物自体の過去を探ろうと資料を探す。
しかし、見つかる資料はどれも遠い過去に辿り着けない。
不思議に思い建物の持ち主である父に相談するが、父は過去を知る者
であり、過去を隠そうとしている人物だった。
やがて教師は建物に入ることが出来ないようにされてしまう。
教師は隠そうとした過去を探るため、好奇心が強く、底知れない潜在能力を持ち、仲間に恵まれた生徒が現れるのを待ち、行動に移る。
生徒は予定通り過去を知ることに成功する。
しかし、生徒の好奇心と戦闘センスが、この大地に存在しない魔法を習得してしまい、過去を知ってしまったことを父に悟られる
生徒の存在は過去に通じ、今後の計画に支障を来すと考えた父は、モンスターを利用して生徒と共に存在を消す計画を実行する。
消された生徒の仲間達は、生徒の残した手掛かりから、この島は仲間達を見捨て世界から逃げ出した島である過去を知り、生徒の救出作戦と過去から逃げ出した原因である呪いの解放をめざし、人間以外の生き物と心をかわし冒険して行く。
仲間と協力し過去をにあった出来事を清算する中で、出会い、別れを経験し辛いことにも向き合う大切さから、すべて失ってはいけない事を考えるようになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-08 21:55:42
159916文字
会話率:17%