太陽の寿命は約100億年。寿命が近くなると、太陽はゆっくりと膨張し、赤色巨星という姿に変わる。その時、地球は太陽に呑み込まれるか、焼き尽くされる運命にある。そして、太陽が燃え尽きた後に残るのは、冷たく冷えた白色矮星。そこにはもはや光も熱もな
く、全てが闇に包まれてしまう――これは、僕の前世の知識だ。
ところが、困ったことに最近、この世界の太陽も赤く、大きくなり始めていた。しかも、大自然の精霊であり預言者でもある彼女はこう言ったのだ。
「太陽が燃え尽きそうだから、なんとかしてー」
一体どうやって? 何で僕に!?
火球、電撃、大爆発――派手な魔法こそ高貴とされるこの世界。ところが、僕が使える魔法はたった一つ、離れた相手と会話ができる『念話』だけ。
「…これって、ただの電話じゃないか!」
答えの糸口も見つからず、太陽を崇拝している怪しげな教団も邪魔をしてくる。
途方に暮れながらも、僕は覚悟を決めた。この力しかないなら、これを使い倒す。派手さはなくても、僕にしかできない戦いが、きっとあるはずだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 21:06:00
133079文字
会話率:41%
神隠しの森と言われる森がある。幼い姉妹が行方不明になり殺人犯が変死した怪異の森。その神隠しの森にある夜火球らしき物体が落ちた。その頃から森近辺の家が蔦に覆われるようになった。そして蔦に覆われたいずみの実家でも奇妙な出来事が起きるようになる…
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 16:52:23
48640文字
会話率:35%
真冬の雪の積もった庭に年上の幼馴染みを招いた。
夏にしようと約束した花火をしたかったのだ。
白い雪に散る黒い灰。
言葉少なく色鮮やかな光と彼を見詰める。
胸を締め付ける澱のように溜まり広がる遅効性の毒のように広がるこの気持ちをどうにか押し込
めないと…。
藍さくら 様 主催のユーザー自主企画『真冬の花火企画』の参加作品です。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 03:00:00
3646文字
会話率:20%
火球(ファイアボール)
最終更新:2023-12-02 23:58:06
3557文字
会話率:10%
彼ら、彼女らの世界はこの“神の塔”の中だけで完結している。
誰もが生まれる前から決まっている最重要目的こそが“神の塔”の攻略。
誰が言ったのか、どうして攻略をするのか。そもそも“神の塔”とはなんなのか。それすらも分からず、誰もが攻略へ向けて
登り続ける。
人々が生まれ出る祭壇のある第一階層を除き、いずれの階層にも魔物は存在し、階層主と呼ばれる魔物を討伐すれば上の階層へと進める。
誰もが生まれながらにレベルとステータス、適性というものに縛られ、戦う者も、戦わない者も攻略をするために生きる。
戦闘職と呼ばれる攻略の花形である冒険者たち。剣を得意とする者や、魔法を得意とする者。人であったり亜人であったりとさまざまだが、ここに魔法を使えない魔法使い適性の彼女がいる。
「モエは魔法使いなのですっ」
「じゃあ火を出してみてよ」
「……ファイア」
「なにその水溜まり。しかも赤いの」
「ファ、ファイアなのですぅ……」
魔法使い適性が初めて覚えて行使する火球を飛ばす魔法さえも彼女が使えば手からこぼれ落ち、液体のごとく地面に広がり消えるのみ。
「君にこれを──」
「これは」
「“自在の鉄塊”という。この塔に縛られた者たちの象徴──」
そうして“自称”魔法使いモエは、自身が魔法使いであると頑なに信じつつも、鎖付き鉄球を振り回して暴れるゴリゴリの物理戦闘職として活躍することに……。
「あのー、魔法使いです。パーティを追い出されて……誰か一緒に組んでくれませんか?」
──活躍するはずである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 21:16:29
260518文字
会話率:51%
凄惨な戦いだった魔王大戦は人類が勝利した。
しかし、戦後の復興に伴う軍備縮小により、火球の魔法使いだったクロウは職を失う。
転転と職を変え、なんとか生きていたが、やっとましな仕事にありつく。
荷馬車の護衛運送業務だった。
不審なところもあっ
たが、背に腹は代えられない。
だが、輸送途中で襲撃に会う。そこで破損した荷からあらわれたのは緑の瞳の少女だった。
※本作品においては暴力の描写があります。小説上の表現として用いています。その点ご理解の上お読みください。
*「カクヨム」に投稿しています(名義:@ns_ky_20151225)。
*「アルファポリス」に投稿しています(名義:alphapolis_20210224)。
*「エブリスタ」に投稿しています(名義:estar_20210224)。
*「ノベルアップ+」に投稿しています(名義:novelup20210528)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 08:00:00
119791文字
会話率:53%
大戦に勝利し、魔王の脅威は去ったが、その置き土産は残った。いまだに鬼や魔物の類が帝国の陰で跳梁跋扈している。
魔法使いは懲罰任務で街道の安全を確保する隊と行動を共にする。
鬼退治、そして、破壊された魔除けを発見した彼らは追跡を開始する。
*「カクヨム」と重複投稿しています(名義:@ns_ky_20151225)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-02 08:00:00
8096文字
会話率:48%
(第1部)
二十年前ロシア上空で発生した巨大火球の爆発は、実は二台のUFО同士の衝突事故の成れの果てであった。この事故で火球になったUFОを破壊し、命をかけてロシアの住民を救ったのがESО(地球治安維持隊)隊員の主人公アリサの父だった。
二
十年後アリサはエイリアンチャンネルQというTV番組のMCをやっていた。でも実はESОの調査官でもあった。エイリアンチャンネルQは過去に発生した宇宙人絡みの事故を取り上げて、それが起きないように啓蒙活動をする番組である。今回は二十年前のロシアの事故が取り上げられた。偶然その時事故を起こした片方のUFОが検問で宇宙麻薬密輸の疑いをかけられたが、決定打がないので、アリサが地球でその犯人のマジックショーに潜入捜査をして確証をつかむことになった。宇宙麻薬を積んだ小型UFОの気配を察知したアリサはUFОに乗り込んで、バトルとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-05 08:53:16
52348文字
会話率:68%
「火球」のファル。
彼は魔法使いとしての才能は並で、火魔法の中でも一番弱いと言われるファイヤーボール――小さな火の玉を飛ばす魔法――しか使う事が出来ない。
しかし彼はその魔法1つだけで2つ名を得るまでの功績を叩き出している。
そん
な彼の歴史の一変。
アルファポリスにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 18:53:42
3756文字
会話率:19%
ーーーダンジョン。
地上に聳え立つ巨大な塔へ、冒険者達は今日も挑む。
その中で、長く人類の障壁となっているのが70階層主の炎の鬼神であった。
戦闘狂で辺りを破壊し尽くす姿から、“破壊魔神”と恐れられていた。
鬼神は、日々やって
くる挑戦者との戦いを楽しんでいたが、手応えのない彼らとの戦いに物足りなさを感じていた。
ある日、いつものようにボスの間の重い扉が開かれ、挑戦者がやって来た。
早速、強力な火球をお見舞いしたところ、どうやらその冒険者の様子がおかしくて……?
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁああ!!!殺さないでぇぇぇ!!うぇぇぇぇん誰か助けてぇぇ!!」
「……………はぁ?」
どうやらその冒険者の少女は、仲間に捨てられたらしい。
少女を拾った鬼神は、少女に修行をつけたり、少女を捨てたパーティをボコボコにしたり…
泣き虫でへっぽこ冒険者の少女との出会いが、退屈だった鬼神の毎日を塗り替えていく。
※色々と設定が甘いところがあるかと思いますが、
広いお心で楽しんでいただけますと幸いです。
※カクヨム様でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 19:00:00
289541文字
会話率:49%
世界中で火球が観測され始めたある日、ハワイに設けられている小惑星地球衝突最終警報システムが、未知の彗星の飛来を検知した。直径が推定30キロ。最接近までは約30日。
突然現われたその未知の彗星は従来の彗星の10倍以上の速度で近づいていた。
時
速200万km。音速の1600倍、光速換算でも500分の1の超速度で飛来する彗星は、果たして地球にインパクトするのか――
自然災害の中編ホラーパニックで、全てフィクションです。
科学的検証については、前作以上に甘く見ていただければ……(汗)
観測されたことのないダメージ計算が上手まとまらず……ギリギリ、4月にスタートできました。毎週、火曜、金曜でアップしていく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 18:08:28
70229文字
会話率:33%
交通事故で死んでしまった、16歳の大道堅一。人脈もないままいきなり異世界転生した彼に、唯一与えられた魔法。それは、シールドと呼ばれる防御魔法だった。
「よっしゃ、これで冒険者として生き抜いてやらぁ」
しかし、実際に使ってみればわかる。ゴブ
リンの矢を貫通させたり、ワイバーンの火球を受け止めきれなかったり、爆風に吹き飛ばされたり…………などなど、防御魔法と謳っておきながら、実際は防御できないほどの超最弱であった。でも、ケンイチは諦めない。運動部で培った鋼の精神を持って、ときには挫けながらも、ときには勢いに任せながらも、シールドの可能性を信じて、試行錯誤しながら冒険者として生きる――そんな物語。 ※流血、死体の表現あり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 21:39:44
171754文字
会話率:38%
平和な国に住むライサス王子とルリア姫は、幼いとき流れ星の跡をさがしに行ったことがありました。
年月がすぎて二人は婚約しますが、大国が攻めてきて王子の命がねらわれてしまいます。
そのとき、流星群が現われ、不思議なことが起こります。
全3回。「
冬の童話祭2022」参加作品です。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-11 12:32:32
7248文字
会話率:25%
暴れん坊のテツは、親が止めるのも聞かず、荒くれ者がたくさん住んでいるぼろ長屋に毎日出かけていました。
テツはぼろ長屋の住人の中で、彦じいのことが一番大好きでした。
ある日テツは、彦じいから流れ星が流れる本当の理由を教えてもらいます。
どうして流れ星が人の願いを叶えるのかを――。
冬の童話祭2021参加作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 05:35:02
2877文字
会話率:32%
2021年12月10日、午後7時ころに大きな火球が飛びました。
保育園で”ふたご座流星群”の噂を聞いていた愛ちゃんは「流れ星が見たいなぁ。」と思っていましたが、7時ごろにはお風呂に入っていたために、せっかくのチャンスだったのを見逃してし
まいます。
頭にきた愛ちゃんは、帰って来たお父さんに八つ当たりしてしまうのですが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 00:00:00
4664文字
会話率:31%
とある小さな村に、ファイアボールを撃ち続ける少年がいた。
初級魔術で、最も簡単と言われるファイアボールは、小さな子供さえも撃てると言われていた。そのため、ファイアボールしか唱えられない彼は、当然のように馬鹿にされていた。
大概の人間は、
それで、ファイアボールを撃つのをやめるだろう。
だが、彼はやめなかった。
馬鹿にされ続けても、彼は、ひたすらファイアボールを撃ち続けた。
朝食、昼食、夕食、合わせて45分に、睡眠3時間……合わせて3時間45分、最低限の肉体保持に必要な時間以外は、全て、火球《ファイアボール》に費やした。
そんな彼のファイアボールは、音速を超えて、ついには生き神様とまで呼ばれる存在になる。
しかし、彼も寿命には勝てない。生涯、ファイアボールを撃ち続けた彼は、ひとり、死に絶えようとしていたが……
「コレは……まさか……若返ってるのか……?」
山の中で見つけた謎の転生器によって、若返り、少年時代の肉体を得ることが出来た。
若返った彼は、
「とりあえず、ファイアボールでも撃つか」
また、ファイアボールを撃ち続けた。
彼は、100万回の転生を繰り返し、感謝のファイアボール1垓回を撃ち終え……いつしか、彼は、最強へと至っていた。
永き時を経て、ファイアボール以外の魔術に興味を持った彼は、山を下りて有名な魔術学院に入学する。
ファイアボールしか使えない彼は、学院の入学試験で、最低ランクのEランクをつけられてしまうが――
「なんだ、今のは、上級魔術《アドヴァンス》かっ!?」
「今のは、上級魔術《アドヴァンス》じゃない……火球《ファイアボール》だ」
彼のファイアボールは、既に、人外の域にまで至っていた。
生涯をファイアボールに捧げ続けた男が、普通レベルの魔術師が集う魔術学院でなにを為すのか。
とりあえず、彼は、今日もファイアボールを撃っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-09 18:00:00
105851文字
会話率:52%
天涯孤独の星村香帆(ほしむらかほ)は、ある日流れ星に願いを言う。
珍しく長い流れ星で、3回願いを言い終わっても、光っていた。
帰宅すると、星の神だという天津甕星(あまつみかぼし)が現れ、
香帆は自分に仕える巫女の血筋だと言い……
※エブリ
スタより転載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-06 20:00:00
7867文字
会話率:45%
「どうしてこうなった……?」
今朝、キヨシは異世界に住む誰かの身体へ、転生してしまった。
しかもまだ小学生くらいの子供にだ。
生憎とその日は、魔法学園の入学式。
なすがままに式典を迎えてしまうキヨシ。
さらに、この世界の魔法
の唱え方に驚愕する。
飛び出る火球を『はみ出る毛』と唱えるのだ。
水を生み出す時には『艶やかな毛』とも。
そよかぜ風を起こすために『縮れた毛』とも叫ぶ。
自称ムダ毛フェチのキヨシでも、言葉に出すと恥ずかしさがある。
せっかくの魔法が使える世界が、とんだ世界にきたものだ。
彼にとって、この世界は天国なのだろうか。
はたまた、地獄なのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 00:38:34
3651文字
会話率:25%
『最弱』の魔導師アレス。
彼の魔力量は5歳児並み。最下級魔法しか使えず、村で落ちこぼれだと言われていた。
そんな彼は、自分自身と真逆の最強魔導師、ドロシーに恋をしていた。
彼はドロシーの誕生日パーティーでサプライズ登場をし、告白しよう
と考える。
そして、当日隠れていると、ドロシーが他の男と手を繋いでいる所を目撃してしまう。彼は飛び出し話しかけるが、「あなたのことを一度も幼馴染だなんて思ったことないから」と言われてしまった。
その言葉を聞き絶望したアレスは逃げ出すも、川に落ちてしまう。流された先は……一面何もない僻地だった。
彼は自暴自棄になり、禁術『呪魔憑依』で人間であることを捨てる変わりに、数百倍の成長効率を獲得することになる。
3000年後、彼は最下級魔法の『火球』を使い続け、最終的に全てを灼き尽くす豪炎の最強大魔導師へ変化を遂げていた。
彼は長い時を経て村へ戻る。世界が荒廃しているということも知らずに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 08:03:54
6135文字
会話率:28%
先日の火球騒ぎの裏で起きていた事件の顛末。
だがしかしけれどもとはいえ。
※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。
https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2020/0
7/23/135548折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-25 18:10:56
2727文字
会話率:45%
「ねえ。もう二度と、ポニーテールができないようにして」
真夜中、終電もない午前2時。彼女は家に来るなり私にハサミを押し付けてそう言った。土砂降りの雨は彼女を濡らし、その黒髪に夜の光を集めてきらりと宝石をちりばめていた。
最終更新:2020-07-03 01:17:32
1221文字
会話率:50%