ーーーダンジョン。
地上に聳え立つ巨大な塔へ、冒険者達は今日も挑む。
その中で、長く人類の障壁となっているのが70階層主の炎の鬼神であった。
戦闘狂で辺りを破壊し尽くす姿から、“破壊魔神”と恐れられていた。
鬼神は、日々やって
くる挑戦者との戦いを楽しんでいたが、手応えのない彼らとの戦いに物足りなさを感じていた。
ある日、いつものようにボスの間の重い扉が開かれ、挑戦者がやって来た。
早速、強力な火球をお見舞いしたところ、どうやらその冒険者の様子がおかしくて……?
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁああ!!!殺さないでぇぇぇ!!うぇぇぇぇん誰か助けてぇぇ!!」
「……………はぁ?」
どうやらその冒険者の少女は、仲間に捨てられたらしい。
少女を拾った鬼神は、少女に修行をつけたり、少女を捨てたパーティをボコボコにしたり…
泣き虫でへっぽこ冒険者の少女との出会いが、退屈だった鬼神の毎日を塗り替えていく。
※色々と設定が甘いところがあるかと思いますが、
広いお心で楽しんでいただけますと幸いです。
※カクヨム様でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 19:00:00
289541文字
会話率:49%
横暴な冒険者パーティに半ば強引に加入させられていたニツキは、彼らの勝手な理由で追放される。彼が使える探知魔法――正確には『探査魔法』は冒険者をする上でときに『人権』と呼ばれるほどの重要魔法だったのだが、ソレ以外の魔法がろくに使えなかったのだ
。これもいい機会だと、自身の目標に向けて気持ちを切り替えたニツキ。横暴なパーティの調整役をやらされていたことで周囲に同情された彼は、パーティからの離脱を歓迎され、新たな道へと歩き出す。一方そのころ、あらゆる事務仕事をニツキに押し付けていたパーティは、冒険に出ることも、治療のための施設を利用することもできず、窮地に追い詰められていた。結果として彼らの起こした大事件が、ニツキの運命を変えることとなるのは、この時予想できる者はいなかった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 16:00:00
21793文字
会話率:37%