はじめまして! この度、とあるご縁がありまして、この場所で筆を執らせていただくことになりました、新米作家のユウイチロウと申します。
普段は辺境の片隅で、もふもふした可愛い相棒たちと畑を耕したり、色々なものを作ったり、美味しいご飯を食べること
に全力を注いでいます。と、言うと聞こえはいいんですが、実は元はしがないサラリーマンのおっさんでして、気づけばこの世界に転生していた、なんていう、まるで漫画みたいな体験をしています。
そんな僕が、この世界の素晴らしい日常や、時に起こるちょっとした騒動、そして何よりも愛すべき魔物たちとの触れ合いを、皆さんに楽しんでいただけたらと思い、筆を執ってみました。ラガーマン上がりのゴツい体ですが、心は意外と繊細(なつもり)です。料理もクラフトも好きなので、きっと皆さんの「お腹」と「ものづくり心」を刺激できるかと!
正直、文章を書くのは初めてなので、お見苦しい点も多々あるかと思いますが、温かい目で見守っていただけると幸いです。この世界の魅力と、もふもふな魔物たちの可愛さを、精一杯お届けできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:00:00
272853文字
会話率:32%
【簡単に】戦闘能力ゼロだが異常にポジティブな少年が、幼馴染の嘘を真に受けて「勇者」となり、3年間のズレた努力の末に魔王を倒す旅に出る物語。
【ちゃんと】里一番の心優しい少年アルは、戦闘センスが皆無にもかかわらず、幼馴染の嘘を真に受け、錆
びた剣を「勇者の剣」と信じ込んでしまう 。魔王を倒すという使命に目覚めた彼は、周囲の呆れをよそに、3年間ひたむきに努力を重ねる 。その内容は、聞き込み調査で不正確な地図を作ったり 、実戦では役に立たない剣の型を毎日練習したり 、未来の仲間と楽しむための道具でリュックを一杯にしたりと 、どこかズレていた。
しかし、その純粋さと揺るぎない決意は、やがて「勇者ごっこ」と見ていた里の人々の心を動かし、尊敬へと変えていく 。17歳になったアルは、心配する家族に見送られ、一人旅立つ 。彼の武器は不思議な強運と、誰もを惹きつける人の良さ 。孤独な魔導士リナとの出会いを経て、彼の旅は本当の意味で始まろうとしていた 。これは、勘違いから生まれた勇者が、その真っ直ぐさで周囲を巻き込み、やがて本物の伝説となる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 09:33:05
5319文字
会話率:33%
■第5回HJ小説大賞後期1次選考通過■
【こういう方にオススメの作品です】
・異世界転生が好き
・ゲーム的スキルに馴染みがある
・伝奇物が好き
・伝説の武器や知っている英雄が出てくると興奮する
・蘊蓄やTIPS的なものって読んでて面白
いよね
・色々なキャラクターのエピソードをちょいちょいと摘まみたい
・強い奴と強い奴を並べて、「さて、どっちがより強ェんだ?」ってやるの楽しい
・つまりは「ぼくのかんがえた聖杯戦争」的なアレ
・異世界と地球にどんな関係があるのかを知りたい
・“転生物の到達点、その一つ”を見てみたい――
【以下ちょっとだけ真面目なあらすじ】
二〇XX年、地球人類は異世界転生者に襲われた。剣と魔法による異常識を前に人類は不意を打たれ、人口の半分が失われた。
異世界転生者達は人類の完全滅亡を盾に神々に要求するが、神々はこれを拒否。異世界転生者達に神罰を下す為、輪廻転生したかつての英雄達を遣わす。しかし、これが異世界側の罠であり、受け答えを条件として成立する決闘儀式であった。
かくして、異世界転生者と輪廻転生者。
ここに最強同士の火蓋が切られたのだ――――!
※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 08:11:10
76304文字
会話率:52%
トゥーラン皇国の皇女ティアナは2歳差の弟ロナルドと5歳年下の公爵家長男クロードと共に育った。
ティアナが10歳の魔力測定で見つけたのはピンクの杯。
22歳になりティアナは恋を知ると、ある日その杯が光り始めた。
(少しの間毎日、以降は毎週
水曜もしくは金曜に更新を予定しています)
(念の為にR15付けてます)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 08:04:42
9111文字
会話率:39%
ブラック企業に心と身体を壊され、酒に溺れて死んだ三島敬一、39歳。
目を覚ますと、そこは“酒の存在しない異世界”。
神様に与えられたスキル《酒精掌(しゅせいしょう)》──
それは手からあらゆる酒を出せる不思議な力だった。
冒険者ギルドの隅
っこに、ぽつんと現れた“酔いどれ席”。
そこに集まるのは、過去に悩み、今に苦しむ者たち。
酒を一杯、愚痴をひとつ、泣いて笑って少し軽くなる。
そんな毎日が噂を呼び、いつしか彼は「聖人」と呼ばれるようになった。
──だがその力の裏には、彼の知らぬ“代償”が静かに進行していた──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 08:00:00
19843文字
会話率:37%
――その女神は、すべてを失い、やがて自分を救った。
ホストと酒に溺れ、母親としての責任から目を背け続けてきた夜の女・綾瀬ひかり。
息子を飢えさせ、祖母に育児を丸投げし、明日さえ見えないまま“今”を浪費し続ける彼女の前に、突如現れたのは〈蝉
仙人〉と名乗る不気味な存在だった。
「お前、明日から蝉な」
強制的に“七日間の死と再生のループ”に放り込まれたひかりに与えられたのは、たった一つの試練――「セミッション」。
それは、息子に「おはよう」と声をかける、コップ一杯の水を渡す、温かいごはんを出す――誰にでもできる、けれど彼女にはできなかった小さな愛の行動だった。
失敗すれば地獄のような死を迎え、成功すればポイントが加算される。
果たして彼女は、繰り返す死の中で“本当の母親”になれるのか。
イシュタル神話に重ねられた現代の“堕ちた女神”が、
再び光を選び直す、魂のリスタート物語。
読後、きっと「生き直す」という言葉の重さが変わる。
――これは、希望の救済録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:55:41
8042文字
会話率:31%
死んだはずの公主が、毒杯の先で目を覚ました。
冤罪で幽閉され、母を殺され、十五歳で命を絶った少女は、三年前の十二歳に逆行する。
舞台は、五徳神星(ペダグラルファ)大陸に君臨する白王朝。
再び手にした、かけがえのない日常。だが、このままで
はまた、同じ未来が繰り返される。
裏切りと陰謀の中で命を落としたあの日の真実を知るため、
幼き姫・白蘭花(バイランファ)は、たった一人、運命を変える復讐の道へと踏み出す。
――彼女の傍らに立つのは、
初恋の兄弟子・明杰(ミンジェ)か。
兄のように慕った幼馴染・慶虎(ジンフー)か。
それとも、最も憎む敵・軒虎(シェンフー)か――。
「恋もして、復讐も遂げて、今度こそ、幸せになる」
愛と策略が交錯する中華幻想ロマンス、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:23:04
23695文字
会話率:48%
田舎の宿屋の娘として生まれたネイシャ。
彼女は幼馴染と紆余曲折あり、幼馴染と共に魔王を倒し英雄となった。
回復魔術が得意なネイシャは聖女ネイシャと呼ばれるように。
ネイシャは魔王の死に際の魔法を受け暫くして命を落とした。
……目が覚めると目
の前には母の乳房が。
夢でも魔法にかかったわけでもない。貴族の赤ちゃんになっていた。
ネイシャはサグリナ王国リステッド家の長女、サラティス・ルワーナ・リステッドとして第二の人生を歩む、ネイシャ時代にはできなかったことをし精一杯人生を楽しむと決めた。
一、美味しい物を食べる。
二、世界を周る、まだ見ぬ景色を見る。
三、魔術の研究をする。
金銭問題、他貴族との勢力争い、魔族などさまざまな問題に巻き込まれていく……
とある少女の日常の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:03:36
334786文字
会話率:45%
神の宣託を受けてから一〇〇年。長き、長き戦いだった。
古の生命体である魔王の存在そのものを消滅させる力はなく、封印が精一杯ではあったが勇者一行はついにそれを成し遂げた。
最後の封印を施した魔女ジャンヌ―――ある者は彼女を「不世出の天才であ
る偉大なる大魔術師」と表現し、またある者は「神に寵愛されし英雄」と称え、国民は「ドーレリャンの魔術師」と愛した。
そして、魔王討伐から更に三〇〇年。
死期を感じるジャンヌの前には自ら氷漬けにした魔王がいた。
どうせ死ぬならその前に、ドーレリャンの偉大なる魔術師の集大成である封印を施して逝こうと思ったのだ。
「最後の魔術、お主と心中することになるわけだが、まぁ、悪くない人生だったぞ」
魔界の最下層、誰にも知らせず、誰にも見送られず逝く人生だろうが、それはジャンヌの紛れもない本音、だったはずだ。
心中に去来する寂しさに、ジャンヌ自身戸惑いを感じて義手で胸をおさえる。
(何を迷う?)
世界を守り、仲間もでき、弟子もできたではないか。他に足りぬもの。
「……そういえば、ついぞ女扱いされなかったな」
恋というものを知らぬまま終わるのか。
そんなことを思いながら彼女の意識は途絶えた―――はずだった。
「まさか自分の命までかけて俺を封印しようなどナンセンスだぞジャンヌ。目覚めたら妻が死んでいるなんて最悪すぎる。結果として生きているから最高の目覚めとなったが。運命だな」
「待て誰が妻だ! 一体何がどうしてこうなっている?」
勇者や弟子、果ては世界を巻き込んでの魔王と魔女による恋愛喜劇のはじまりはじまり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 07:00:00
38332文字
会話率:42%
俺は戸河内草太(とごうちそうた)。
東京の私立大学に通う、ただの20歳だ。
趣味はプロサッカーリーグN1『FCキャピタル』をゴール裏で跳ねて歌って熱く応援すること!
あの日、『FCキャピタル』の勝利を国立競技場で祝った帰り道、自宅近くにある
赤信号の横断歩道に飛び出した小さな子供を見つけた。
反射的に駆け出し、子供を突き飛ばす。――だが、俺はそこで人生が終わった。
目を覚ますと、潮の香りが漂う異世界の片田舎『シルク村』。
剣も魔法も才能ゼロ。
冒険者ギルドには「使えない」と門前払い。
だが――
「あなた、営業に興味ありませんか?」
村の美女にスカウトされ、気づけば俺は“サッカークラブ”の代表に!?
知識も戦術も全部現世仕込み。
選手は漁師、道具は手作り、それでも――この村と、ボールと、魂があれば、王国にだって勝てる。
チートなし!魔法なし!武力ゼロ!
でもクラブ経営とチーム愛だけは誰にも負けない!
これは、俺と村の仲間たちが王国最大のサッカー大会「国王杯」優勝を目指す物語――
『ACシルク物語』、キックオフ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:45:29
29963文字
会話率:35%
──その日、戦場で一番人が集まっていたのは、「飯屋」だった。
東京・中野にひっそり佇む町中華「梁山泊」。
店主の李 翔(リ・ショウ)は、腕は一流だがどこか世捨て人じみた料理人。
「うまい飯があれば、人は生きていける」──そんな信念で、騒が
しい現代を料理の香りで包んできた。
だがある日、厨房で意識を失った李は、目を覚ますと古代中国、乱世のただ中にいた。
そこは、盗賊と反乱者が集うという伝説の地「梁山泊」。
だがまだ、それはただの荒野であり、名もない小さな野営地にすぎなかった。
戦も、策略も、何もできない。
ただ彼にできるのは、「腹を満たすこと」だけ。
「だったら俺は、この梁山泊で、店をやる」
その言葉から始まった、中華飯屋「梁山泊」の物語。
剣士、逃亡者、美女、策略家──
傷を負い、道に迷った流れ者たちが、李の店に集まり、飯を食べ、語らい、やがて再び歩き出していく。
料理は、人を変える。
人が集まれば、物語が始まる。
そして、誰かが言う。
「あんたの料理は、人の心を立ち上がらせる」
これは、“闘う梁山泊”の前にあった、
“生きる梁山泊”の物語。
一杯の飯から始まる、もうひとつの水滸伝──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:00:00
60610文字
会話率:24%
その美貌にして、ルカ・ルロイは、なぜシャキーン王子に婚約を破棄されたのか…?
『男』だがらさッ
最終更新:2025-07-29 01:30:04
8097文字
会話率:25%
世界に発表された超大型オンラインゲーム。
MrMMO RPG(Mixed reality Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)
『ハイファンタジー・オンライン(High Fan
tasy Online)』。
VR、AR、携帯端末、PCと接続機器を選ばず、クロスプラットフォームで相互にデータを取り扱うことが出来る究極の大人数参加型ロールプレイングゲーム。
数千年前、世界規模で起きた未曾有の大災害を経て、陸地の大部分が海中に没した。
物語(ゲーム)は、中央アジアにある、スカイトバーク王国“はじまりの街”からスタートする。
その日、ある一人の少女が森の中で目を覚ました――どうも、元の場所とは似て非なるもの?――と、独り言ちながらナビゲータの誘導で街へ。
どこか懐かしく、そしてちょっと違う世界。
戸惑いながら、逞しく生き抜いていく彼女(マル・コメ)の物語。
◆
彼女を転移させた力は?
ふたつの異なる世界が交差する魔力装置の存在。
世界を巻き込んでドタバタの冒険戦記。
◆
“近況報告”
ありがとうございます。祝! 総PV数40万突破でございます。
感謝してもしきれない、気持ちで心がもう一杯です。花粉症で泪に溺れているのか、喜びのせいか、いや、喜びの方で噎せ返り、咳き込み、鼻水を流して嗚咽、吐き気をおぼえながら感動しているところでございます。フォロワーさん、ありがとう!!!!
そして、ついに、ブックマークも200を越えました。
まさか、ここまでいや、これを糧に。
私は、もっと大きくなりたい。
「大きくしたのは俺たちだ」と言ってもらえるようなモノになりたいです!
◆
“作者名”変更。
Twitter アカウント名の“さんぜん円ねこ”と同期したいと思います。
もっと皆さんと繋がりたいという思いですので、今後ともごひいきお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:00:00
4196977文字
会話率:25%
二十歳のあたしが唯一、頼れる魔法。
それは、バーで飲む、甘いカルアミルク。
『君の孤独がわかる』
――そう言ってくれた、少し年上の“彼”。
カウンターの定位置。二つのグラス。
甘いカルアミルクと、彼の飲む苦いジントニック。
彼と会える火
曜日だけが、私の“現実”だった。
なのに、どうして。
一杯の甘いお酒から始まったはずの物語は、嫉妬と誤解、そして狂気の果てへと堕ちていくの?
これは、甘くて、ほろ苦くて、あまりにも痛い、依存の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 22:10:00
7477文字
会話率:12%
世界に終焉が降り注ぎ、六つの聖骸は永遠に失われた。
世界に混沌が降り注ぎ、新たに五つの遺物が生まれた。
その五つの呪詛の名は、
その五つの奇蹟の名は、
聖杖、聖杯、聖剣、聖貨、そして――
聖典《Ringmoire》
最終更新:2025-07-28 22:00:00
141858文字
会話率:56%
≪カフェ・プラネタリウム≫
そのカフェでは、ただ一杯の飲み物が、ひとつの記憶を映し出す。
星の名を冠した飲み物を注文するとき、
あなたはひとつの過去と向き合うことになる。
忘れていた大切な人。
名づけられなかった想い。
心の底で沈黙して
いた出来事。
――ここは、「記憶」を静かに飲み干す場所。
少しだけ優しくなりたい夜に。
少しだけ過去を見つめたい夜に。
星の名を持つ飲み物と、静かな対話が始まります。
◆各話完結・連作短編形式折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 21:30:59
11160文字
会話率:17%
偉大なる魔法使い、大地の館の主、ルドン・ベキアがこの世を去った。王に認められた館は『導きの杯』を所有するが、主がいなくなるとその効果を失ってしまう。弟子であるサルジアは、ルドンの要望により、彼の子どもが引き継げる年になるまで仮の主となるこ
とになった。
同じころ、預言者が悪魔の到来を告げていた。館を継続していくためには、功績を立てる必要がある。この悪魔の到来を阻止して功績としようと動く中で、サルジア自身について、師匠の想いについて知ることになる。
果たしてサルジアは無事に館を引き継ぐことができるのか。ルドンはなぜ、サルジアを館の主に望んだのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 20:59:14
128788文字
会話率:54%
二十歳の誕生日、スピリタスを加湿器に入れて室内噴霧した女――大江山伊吹(おおえやま・いぶき)は、アルコール中毒であっさり死亡。
死後の世界で出会ったのは、酒を愛し、酔いに生きる神、酒神バッカスだった。
「お前の酒への愛、気に入った! 異世
界に転生して、魔王でも酔わせてこい!」
酒神バッカスの加護を受け、伊吹は異世界に転生。
与えられたチートは【任意の現代酒を精製できる能力】と【酒を飲めばバフがかかる“酒バフ”】!
だが、異世界の酒はまずかった。どれもこれも、まずい。最悪だ!
美少女騎士との出会い、炭酸水しか出せない魔法使いの仲間入り。
つまみを求めて、酒を造り、売って、飲んで、戦って、異世界を酩酊しながら大冒険!
「最高の酒が飲めるなら、魔王の一人や二人、ぶっ飛ばしてやるよ!」
これは、ただ“うまい一杯”のために異世界を救う、酒バカ少女の酔いどれ転生譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 20:00:00
16995文字
会話率:50%
1980年──
第二次世界大戦に勝利した大日本帝國とナチス・ドイツは、世界を二分しながらも、互いに冷たい均衡を保ち続けていた。
だが、列島での核実験の失敗と暴動をきっかけに、帝國はこの地を“管理外地域”として切り捨てた。
首都は
満洲へと移され、日本列島は国家の庇護を失い、地図の余白に追いやられる。
法は失われ、国家は崩れ、通貨は腐り、銃だけが価値を持つ世界。
それでも、人々は生きていた。傭兵、難民、技術者、密輸屋、そして過去を持つ者たち。
誰もがこの崩れかけた島の上で、自分だけの居場所を探していた。
旧・大宮の街は、かつて東京防衛の最前線──“防波堤”として築かれた都市インフラの名残を留め、今では数少ない“秩序”の拠点として機能している。門前衆と呼ばれる自警団が治安を維持し、傭兵たちはその陰で金と情報をやりとりしながら命を繋いでいた。
その街に、一人の男がいた。
名を、ダン・クロイ。
かつて帝國の特殊部隊に属し、いまはその過去を背負ったまま、金で仕事を請け負うだけの傭兵として、静かにこの地を生きていた。
そして、もう一人の訪問者。
サラ・ウィンターズ。
「元・海兵隊のフリー傭兵」と名乗る、素性の知れぬ女。
物語は、ここから始まる。
無法地帯の片隅で交わされた、一杯の酒と一つの契約から。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 19:43:07
6497文字
会話率:44%
都会の片隅に、地図にもSNSにも載っていない不思議な喫茶店がある。
店の名前は「喫茶リセット」。ここは、人生につまずいた人だけが迷い込む場所。
心に傷を抱える人々が、マスターの淹れる一杯のコーヒーと共に、自分の過去と向き合い、少しだけ前を向
ける物語。
今日もまた、誰かが扉を開ける。
人生をほんの少し、リセットするために――。
1話完結・読後スッキリ満足の、現代ヒューマン×ほっこり異世界感漂う連作短編集。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 19:00:00
9018文字
会話率:41%