埼玉県南西部にある東京都の飛地・巴川村。この村にある警視庁巴川警察署はその立地から訳ありの警察官ばかりが配属される警視庁の左遷先として知られる警察署だったが、2008年9月、この村の近くで二年前に世田谷で無差別連続殺人を犯して逃亡中だった
指名手配犯・鬼首塔乃が逮捕され、一時的に巴川署に連行される事となる。一方、時を同じくして巴川村一の旧家で大財閥『月園財閥』を率いる月園家当主・月園葵が病死し、その遺言状の発表が行われようとしていた。巴川村村長の依頼でこの遺言発表の場に立ち会う事になった元警視庁刑事の私立探偵・榊原恵一だったが、発表された遺言により次期当主の座をめぐって葵の五人の孫が争う事になり、やがて相続候補者の一人が何者かに殺害。しかしその直後、村と巴川署を繋ぐ橋が流され、豪雨で外界から孤立した巴川村と、その村の中でさらに孤立した警察署のそれぞれで凶悪な連続殺人の幕が開く事となる……。クローズドサークルの警察署で起こる殺人、遺言をめぐる旧家の惨劇、そして不気味に微笑む無差別連続殺人鬼……いくつもの事件が複雑に絡み合うこの惨劇を、真の探偵・榊原恵一は解決する事ができるのか! そして、『本格ミステリ』のあらゆる要素を混ぜ込んだこの大長編の真相を、賢明なる読者諸君は真相編までに解き明かす事ができるだろうか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 00:00:00
339435文字
会話率:63%
三重県熊野灘に浮かぶ魚島に存在する廃墟『旧伊勢宮森水族館』。それは海洋生物学者・宮森海次郎が設立した個人経営の水族館であったが、七年前に宮森が飼育していた殺人クラゲの水槽に転落して非業の死を遂げた事で廃墟化し、長年にわたって放置され続けて
いるいわくつきの物件だった。2008年7月、志摩市沿岸にある別荘に集まっていた早応大学探検サークルのOBたちが熊野灘でクルージングをしていたが、その最中に事故で船が故障した事から魚島に上陸する事となり、予想以上の速さで接近した台風から逃れるために廃墟となった水族館内に避難。だがその翌日、メンバーの一人の死体がが腐った水の入った水槽内に突き落とされ、脱出不可能となった館内で連続殺人の幕が開く事となる……。同じ頃、一人遅れて志摩市の別荘に到着した中学教師の綿野英美里は誰もいない別荘に不審を覚え、助けを求めた志摩警察署でかつての教え子である女子高生・深町瑞穂と、その瑞穂が師と仰ぐ元刑事の私立探偵・榊原恵一と遭遇。彼らや警察と共に別荘内を調べると、血まみれになった女性の遺体が発見された……。本土と魚島、同時並行で起こった二つの事件を追う榊原恵一の推理やいかに! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 01:09:01
246306文字
会話率:63%
マンションの隣室から響くテレビの大音量に堀村朝彦は激怒した。文句を言いにその部屋を訪れた堀村であるが、なぜか部屋の鍵は開いており、不審に思って中を覗くと、そこには男の死体が転がっていた……。どういうわけかテレビが大音量で鳴り響いていた殺人
現場。警察の捜査が始まる中、協力を要請された私立探偵・榊原恵一はこの不可思議な事件の謎に挑む事になるのだが……。なろう公式企画『春の推理2023』参加短編作品!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-20 00:29:58
21481文字
会話率:68%
シャーロットとハーキュリーは双子の兄妹。男女の双子として生まれたが、身長が2,3cm違うだけで容姿はそっくり、性格はいい勝負。180cmほど身長があるシャーロットは、小柄で華奢な女性が好まれるこの時代のテイストから外れている。なので、家庭教
師に兄と席を並べて学び、伯爵家の騎士団で走り込みから始めて鎧磨きまでこなし、独り立ちを企んでいる。未来は官吏か女性騎士か。ハーキュリーは前世日本人、転生者。日々妹激愛を楽しんでいる。舞台は、ヴィクトリア朝のロンドンをイメージ。馬車と汽車、煤煙と霧、植民地と海軍提督、ロングドレスとフロックコート***アルファベットと中1程度の数学が出ます。中学生以上にお勧めします。なおこのお話は、推理カテゴリーにさせていただきましたが、本格推理ではありません。兄妹の掛け合いと、暗号解読をお楽しみください***追記:新婚の夫ののろけ話が出ましたので、R15指定を入れます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 16:54:54
56894文字
会話率:64%
大学生、弓嶋魁が自死を図った。
彼が自死の間際に書き起こした手記には、長野県のペンション『スケープゴート』で発生した殺人事件の経過とその顛末、彼がそこで犯した罪についてが書き綴られていた……
あらゆる責任の所在を抉り出す、古き良き、本格推
理小説!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 12:00:00
88094文字
会話率:47%
幼い頃、タマラは石につまづいて転んだことがあった。転ぶ原因になった石を蹴ってしまうタマラ。タマラがそれを両親に話した数日後、両親は彼女に対し「石を蹴ったことは絶対に口外してはいけない」と言われてしまう。いつもとは違う両親に戸惑うタマラ。
そ
して十年後、タマラはそのことが改めて気になったので、『何でも探偵』を名乗るアントンという男性の元へ向かった。
タマラが十年前に転んで石を蹴ったことで一体何が起こったのか?
似非推理、似非ミステリーなので本格推理や本格ミステリーがお好みの方にとっては物足りないと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 17:00:00
8958文字
会話率:40%
椥辻京悟《なぎつじきょうご》は大学卒業後、会社に就職する道を選ばなかった。
人並み外れた頭脳を持つ椥辻は、河原町子《かわはらまちこ》に雇われ、様々な任務に挑む。
その中で巻き込まれた6つの殺人事件。
犯人は誰? 全てクローズド・サー
クルの本格推理小説。
※この作品はエブリスタにも掲載しており、ルーキー特集に選ばれました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 22:20:00
73604文字
会話率:69%
島田荘司先生の作品に出会ったおかげで、私は本格推理に接触し、自分最初の推理小説《桜の木の下》を完成させました。
憧れと感謝を含め、本作では島田先生の作品からいくつ選び、感想を序章にして、その作品の特徴を活かして、前作の続きの物語を書きます。
トリックなどは真似しません。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-28 13:18:54
11609文字
会話率:60%
海と山とに挟まれた、瀬戸内を一望する僻所に建つ、私立の女子校「聖ミシェール女学園」。
そこの中等部に通う一年生、自称「ごく普通の女の子」の咲山 巴(さきやま ともえ)。「取り柄といえば勉強ができる事くらい」という面白みのない女子(自称)
で、「間違っても少女漫画の主人公にはなれないタイプ(自称)」の彼女は、とある奇妙な部活――「探偵舎」に、なし崩し的に引き込まれてしまう。そこは、いわゆるミステリー研究会の類ではなく、「探偵」をする事こそが部活、主な活動内容は「推理」だった。
そんな奇妙な部活で、おかしな特技を持つ先輩たちに囲まれ、振り回される中、やがて巴は自ら「封印」していた、その類まれなき才能を発揮して行く。
それは、『安楽椅子探偵』の才能――。
やがて巴を中心に、少女たちは幾多の事件の渦中へと巻き込まれて行く……。少し不思議でややキュート、はたまたダークでデストロイな、論理のアクロバット、屁理屈と博覧強記とシニシズムとサーカズムのガーズル・ディテクティブ・ストーリー。謎と論理のエンタテインメント、ここに開幕!
★
本作品は、ケイブ社のケータイ用コンテンツ(i-mode及びEZweb、うわ懐かしいなもう!)、『探偵プレイ』内で連載され、好評を博した(←って自分で言っちゃってるよ! まあ事実ですけど!)、一話完結形式で送る連作短編ガールズ・ショート・ミステリー集、そのウェブ小説バージョンです。
(※ちなみに初出媒体は既にリリース中止、2010年より作者自ら、同人ソフトとしてノベルゲーム版をリリース中。中、といっても色々忙しくてもう5年くらい止まっていましたが! 楽しみにしていた方、どうもすみません!)
ちなみに一話完結物とはいえ、連作短編物という都合上、連載小説形式で公開いたします(もちろん連載の後半はこの類のミステリー物のお約束通り、どんどん一話完結にならなくなっていきますので!)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 11:00:00
975205文字
会話率:44%
『今日は何の日』をテーマにした365話のオリジナル短編小説集です。
テーマによって恋愛、ミステリー、SF、時代劇など様々なストーリーが展開されます。
笑える話、泣ける話、本格推理など読者を飽きさせることがありません。
物語の最後にはイメー
ジイラストも挿入いたしました。
通勤通学のときや休み時間など、気楽な読み物として活用していただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-22 08:44:21
509905文字
会話率:56%
近代、現代の本格推理小説の世界をご紹介します。
最終更新:2024-05-10 07:15:25
4005文字
会話率:13%
【「読者への挑戦」があります。】
僕――諫早周平は友人から離島でのバカンスに招待される。
離島には一風変わった館があった。僕たちは思う存分、バカンスを楽しんでいたが……。島は悲劇の舞台に変わっていく。
※自らの推理を披露するコメントはご遠慮
ください。皆さんが楽しむためなので、ご協力をお願いします。
※犯人は論理的に指摘が可能です。ぜひ、本作に散りばめられた手がかりを根拠に推理をお楽しみください。
※カクヨム、アルファポリスでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 19:40:00
103410文字
会話率:41%
辺りは浸透し染まり帰り他に誰もしゃべる ものはいなかった
そんな中で一人 街灯を羽織った男が真ん中に立ち
ぐるりと辺りを見えたしてこんなことを つぶやい
たさて
屋敷の外は非常に 寒々しい嵐である
ひょっとするとあたり一面
暴風が吹いてどこ
かしら壊れてしまう そんなことも
十二分に 想像しやすいそれほどの嵐である
暴風雨に混じって雨が 窓ガラスを何度も何度も叩いていく
ただこの小さな 島だそれに不釣り合いなこの洋館において
そんな雨粒というものはどうにも都心と
いうものとは違い まるで小さな小石を投げられているように
ピリピリと今にも 砕け散れそうで気が気ではない
ひょっとすると本来であればこんな島に
窓ガラスを設置するのであれば 戸板の一つでも 立てなければいけないのではないかとそう
考えるのではあるがしかしこの屋敷を建て た主はそんなことは
毛頭を考えなかったのであろう この話において
皆が集まるのは 新月の夜のことであっ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 12:24:58
8207文字
会話率:0%
少女が出会った子猫は、
猫の凍死事件から始まる殺人事件を通して、
やがて生涯の相棒となります。
雪獅子炎華とユキニャン、
出合いの物語です。
最終更新:2023-04-09 09:44:37
20004文字
会話率:42%
これまでにこのサイトにアップした短編ミステリーのうち、読者様の反響が大きかった作品、作者の自信作を選りすぐってベスト盤(版)を作ってみました。
本格推理、(多重)どんでん返し、叙述トリック等々、さまざまなバリュエーションを揃えました。
多少の加筆・修正に加え、後書きに「執筆秘話」も入れましたので、過去に読んでくださった方も、再度お楽しみいただければと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 12:31:03
121413文字
会話率:33%
裏通りに佇む小さな紅茶喫茶店に、美しき女神が現れた!
日常的に頻発する小さな事件を、美人女子大生が次々と解決していく痛快ミステリ―短編集。それぞれの事件が章ごとに完結しており、内容も【出題編】と【解決編】とに分割して、読者への挑戦状形式に
してあります。さあ、あなたに事件の謎が解けますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-15 23:00:00
178475文字
会話率:54%
里山登山を楽しむ男女四人。ところが、そのうち一人が、何者かの手によって惨殺されてしまう。事件の容疑者はたったの三人! 犯人はこの三人の中のいずれか一人であるのだが、果たして、あなたは真犯人を突き止めることができるだろうか?
読者への挑戦状
を挿入した、如月恭助シリーズ第九弾となる中編ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-04 19:00:00
51406文字
会話率:52%
(難易度★★★)
かすかに残る幼い記憶を頼りに、父親が生まれ育った山里を訪ねた麻祐は、やがてそこで、十九年前に起こった猟奇的な事件を知らしむこととなる。如月恭助ミステリーシリーズ第八弾。
最終更新:2020-03-31 19:00:00
150636文字
会話率:62%
将棋探究部という部活に所属する個性豊かな部員が謎に満ちた事件を解決するユーモラス本格推理。問題編と解決編に分かれ、皆様に謎解きを楽しんでもらえるようにしています。
私立清海高校1年A組で合唱コンクールで使うはずだったCDが何者かに盗まれ、
焼却炉で燃やされる。A組の面々は犯人を探すが一向に見つからない。容疑者の誰もが犯行があったと思われる時間に焼却炉へ行くことが不可能だった。
そのなか、瀬川歩が所属する将棋探究部の面々が犯人のトリックを暴き、事件を解決する。
物語は問題編と解決編に分かれています。ぜひ問題編を読み、トリックを想像しながら解決編をお読みください。
※将棋の小説ではありませんので、将棋のルールを知らない方も安心してお読み頂けます。
※時代背景が少し古くCDが出てきますが、ご了承ください。
※※この作品は著者運営サイト、アルファポリス、小説家になろうにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-07 16:00:00
264012文字
会話率:49%
桜が咲く田舎の駅舎を舞台にした、とある少年少女の出会いと別れの物語。
曰くつきの桜にまつわる謎に触れていく、ちょっと不思議なヒューマンラブミステリー。
(※本格推理ではなく探偵もでません。人間ドラマ、いいお話、感動系、恋愛が絡んだ作品です)
人気の無い夕暮れの駅にて、場違いなお茶会を開くセーラー服の少女と男装の麗人。
偶然、近くを通りがかった主人公は少女の笑顔にどこか懐かしさを覚える。
少女はいったい何者なのか。夕暮れ時にお茶会を開く理由とは?
会話の中で謎を追っていくうちに真っ青な桜が咲き乱れて、主人公は大事な記憶を思い出す……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 00:00:00
9529文字
会話率:34%
見立て殺人、密室殺人に目的が必要な方は、読むことを推奨しません。
見立て殺人、密室殺人に心ときめいてしまう方には推奨します。
なぜって?
だって、見たいでしょ、それが美しいでしょ、きれいでしょ。
そんな心躍る謎を、解いてみてよ、私の、愛し
の、探偵さん。
――――――――――――
登場人物
駒澤文名:芸術家、建築家として高名。美輝の祖父にあたる。
後進の育成のために紗綾達の通う学校を創立した一人
籠塚:リゾートのオーナー
桐沢:チーフスタッフ
浦添:スタッフ、駒澤家の元執事。
本宮:美輝の元家庭教師、小説家。
小坂:プレオープンに招待された客
琴芝舞:紗綾の幼馴染、美術部副部長。この人のせいで美術室のクーラーが壊れた。
駒澤美輝:駒澤文名の孫娘。美術部部長。
瓦木紗綾:ご存知エンジのジャケットの探偵さん。
――――――――――――
この作品はPixivでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-03 16:34:18
41662文字
会話率:44%
社の命運をかけた社長自らの生前葬で事件は起きた。
火葬場から出てきたのはなんと人間一人分の遺骨であった。
死体消失事件は数あれど、死体“出現”事件は珍しい。
いったいこれは誰の骨なのか? いや、これは続く世紀の大事件の始まりに過ぎなかった。
登場人物
久根別希々佳:依頼人、祖父大造の身辺に不審を感じる。
久根別大造:葬儀会社社長
川崎哲夫:葬儀会社副社長
新井:Sホール主任
佐野:Sホールスタッフ
大河原:Sホールスタッフ
鞍馬:Sホールスタッフ
土屋警部:S県警の警部
行橋警視:S県警の警視
琴芝舞:紗綾の幼馴染としてワトソン的なことをしている。
瓦木紗綾:ご存知、エンジのジャケットの探偵さん。
――――――――――――――――――――――
この話はpixivにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-03 14:27:13
39229文字
会話率:48%
「先生はいつも私の失敗したお話しばかり書きますよね」
探偵小説は、言われてみれば探偵の失敗譚かもしれない。
だって、事件を防げなかったんだから。
じゃあ、探偵ですら話したくない、そんな失敗譚は?
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この話はpixivにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-12 10:14:40
12816文字
会話率:54%
警視庁は刑事部捜査第一課に「特命捜査対策室 不可能犯罪係」を設置した。
目的は、時間的制約のある難事件、および人間が行うには不可能だと思われる事件を解決することであった。不可能犯罪係を率いるのは、科学捜査のスペシャリスト、女性警部、早乙
女弥生。それを支えるのは、かつて世界で活躍したマジシャン、氷室裕天。これは彼女とその仲間と奇妙な事件の物語である。
(一話完結の短編集)
第一話 プロローグ「800万分の3の青酸カリ」
第二話 「自動人形館の殺人」
第三話 「鬼島の三密獄門」
第四話 「伊豆の霊能者」
第五話 プロローグ2「人ヲ殺ス死体 ― Murder of the Dead ―」
第六話 「天城殺人事件」
第七話 インタールード「エリちゃんと魔法のコンペイトウ」
第八話 「殺人者は、未来から……」
第九話 「ガラスハウスの梅安」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-19 19:00:00
249087文字
会話率:42%
名探偵が殺された現場に遭遇した花筐綾芽と日下部貴一郎。
名探偵に成り代わることを思いついた綾芽は、名探偵が殺される直前まで扱っていた事件を解決して名探偵を殺した人物を探す。しかし本格的に捜査を始めた矢先に命を落としてしまう。
一人残された貴
一郎は、綾芽の死にショックを受けて塞ぎ込む。姉で刑事の理緒が大怪盗逮捕のために外に連れ出すと、大怪盗の死体を目の当たりにする。大怪盗の死に貴一郎は綾芽を見習って大怪盗に成り代わることを決意する。
大怪盗に成り代わろうと調査を始めた貴一郎は、理緒が見ている前で車に撥ねられてしまう。
名探偵と大怪盗の死。そこに連なるように二人の高校生の死。
浮かび上がる一人の犯人像。
犯人の正体と目的はいかに。
※pixivにも同じものを掲載します。
※ミステリーや探偵小説のキーワードを使用していますが、本格推理などではありませんのであしからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-26 23:06:17
40494文字
会話率:34%
一年前に弟を目の前で轢き殺されてから部屋に閉じこもるようになった神無木円。
彼女は死んだ弟の名前で呼んでくる、狂ってしまった母親に会うのが苦痛で、すべてから逃げるように一年間、両親とも顔をあわさずに暮らしていた。
精神状態が不安定な母親の療
養のためにと、別荘である硝子の館へ出掛けた父の神無木操だったが、固定電話からの連絡を最後に音信不通になってしまう。
硝子の館は時価数億の宝が隠されているという噂があり、十四年前に円の祖父が消息を絶った曰く付きの場所だった。
円は、父の友人を名乗る人物からの手紙に従い、八人の探偵を集めて硝子の館へと向かうが――。
※本格推理小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-03 15:38:07
155289文字
会話率:40%