見習い鷹使いのニヌムは、クマに襲われて引退を余儀なくされた祖父に代わり、都でひらかれる鷹匠の催しに参加することになる。そこで才能を見出された彼女は、都の鷹匠の弟子として取り立てられた。
ある日、決してヒトには飼い慣らせないとされる、猛獣狩り
の神鳥〈双睛〉(そうせい)が都に運ばれてきた。なんの因果か〈双睛〉の世話がかりとなってしまったニヌムは、思いがけず双睛と意思の疎通がとれるようになってしまう。それが、やがて国の命運を揺るがすことになるとは知らずに――。
※『カクヨム』『ノベルアップ+』でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:02:18
39291文字
会話率:32%
※『Dawn of the Mapmaker』という題名でCross Infinite World社から英語版が出版されました。詳細は目次下部をご覧ください。
その知識は、本来お前が持つべきものではない――
筆写師見習いのかたわら、地
図制作を請け負うウネン。領主の依頼で仲の悪い隣領との境界を測量することになった彼女は、護衛を探すために訪れた酒場で一人の旅の剣士と出会う。
ウネンが過去に作った地図を手に、剣士は「測量技術を誰から教わった?」と詰め寄ってくる。彼は、三年前に失踪したウネンの師匠を罪びとだと言って探していた。
師の犯した罪とは何なのか。門外不出の知識とはどのようなものなのか。
恩師の無実を証明すべくウネンの旅が始まる。
――小柄で男の子と間違えられてばかりいる地図屋の少女と、少女の師匠を追う腕利き剣士(口下手で苦労性)と切れ者魔術師(笑顔が胡散臭い)との、世界の秘密を巡る冒険譚。本編完結済み、番外編追加予定有り。[個人サイトとカクヨムにも掲載]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 12:15:26
546696文字
会話率:44%
満員電車に揺られる私は、手提げ袋に水仙の刺繍を施した一人の女性に、かすかな希望を見出す。しかし、電車が駅に着くや否や、人波に押された女性の元から香水瓶が滑り落ち、無情にも扉の外へ蹴り出される。私はその光景に世界の無情さを痛感し、凍てつくこの
季節と非情な人間がどこか似ていると感じながら、心に焼き付いた香りを抱いて電車を降りた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 01:47:33
1542文字
会話率:0%
本が好きだ。書くのも好きだ。でも読まれるのは、ワイバーンに乗った母さんの話ばかり――。
テンプレばかりが評価されるWeb小説界で、自分の書きたい物語とのギャップに苦しむ“僕”。
あとがき、Web小説の神様、ドストエフスキー、太宰治……現れ
る奇妙な存在たちが、僕に問いかける。
「君は、なぜ小説を書くんだい?」
読む者すべてに刺さるとは限らない。それでも、自分だけの“文学”を探すショートショート。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 21:20:52
3217文字
会話率:55%
高校二年生の冬、受験勉強に疲れてしまった少女は、クリスマス当日にとぼとぼと街を歩いていると、人気のない路地の先に、目の前に小さく可愛らしい洋館を見つける。入り口前にある看板を見ると、『クリスマス雑貨 ひいらぎ』と書かれていた。
疲れた心を
癒す、児童文学風のメルヘンファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 21:51:09
4073文字
会話率:46%
地球に埋蔵された資源が枯渇した未来。絵画からエネルギーを得る技術が確立され、絵画が芸術としての価値を失った世界のお話。
地中海に浮かぶコルシカ島。絵画修復家の少年ルカは、ある日森の中で記憶喪失の少女ニノンと出会う。彼女には“絵画の声が聞こ
える”不思議な力が宿っていた。
一方ルカの家では、地下室に保管していた絵画が窃盗団に盗まれるという事件が起こる。だが盗まれたのは絵画の一部で、「島には全部で4つの絵画が隠されている」のだと父は告げる。二人は謎の絵画を追って、故郷を後にするのだった。
旅の途中で出会う傷ついた絵画、問題を抱える人々。彼らの悩みを修復しながら、やがてルカは大切なことに気づいていく…。
島に隠された謎の絵画と少女の失われた記憶を巡る、ディストピア・ジュブナイルファンタジー。
※ 第五回ネット小説大賞・最終選考、ProjectANIMA第二弾・中間選考、カクヨムコン5朝読賞・最終選考に残りました。
※ウェブサイト:waiwaisakana.wixsite.com/canaan折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 17:51:24
1209760文字
会話率:46%
時計のない町で、人々に時間を知らせるため鐘を鳴らし続ける独りぼっちの少年・リゲル。
たった一匹で放浪の旅を続ける老竜。
塔の上でリゲルが老竜を助けたことからはじまる、一人と一匹の旅。
最終更新:2017-12-14 22:13:42
8477文字
会話率:22%
ジャスト5分のボカロ曲を、うどんタイマー代わりに使用した時のお話。
実話を純文学風に書いてかいております。
しいな ここみ様が主催されている「麺類短編料理企画」の参加作品です。
最終更新:2024-10-04 07:00:00
1737文字
会話率:0%
――胸下までかかる長い髪を一つに結ったら、裸の状態でソレを着る。今日のは一段と重い気がした。
主人公の住む町は、玄関から一歩外に出ると、誰も彼もが泣いている。皆、ソレを身に纏い、叫びと涙と苦しみを外側へと放出させる。
主人公は1日
の中で、様々な人と出会い、様々なソレを見る。主人公は当事者であり、傍観者であり、被害者であり、加害者なのだ。
痛みと苦痛と叫びが織りなす不思議な、けれども、現実世界にも当てはまるようなそんなお話。
「カクヨム」にも掲載。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 18:00:00
7865文字
会話率:35%
ある仔猫視点の物語です。
世界一不幸な猫ですが、その猫は実は…。
児童文学風味です。
キーワード:
最終更新:2024-04-11 19:43:35
2510文字
会話率:29%
「申し訳ございません……」
――謝る魔法使いには、いったいどんな事情があるというのだろう。
ある日の朝、庭に落ちていた手紙を拾った王女様は手紙の呪いにかけられて、人形の姿になってしまいました。 助けにきてくれたのは、王女様が大嫌いな魔法使
いです。 呪いをかけられてしまったのは、自分のせいだと話す魔法使い。
謎に包まれた魔法使いには、何やら不思議な石の秘密が隠されているようで……。
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 17:10:02
54239文字
会話率:43%
芸術家、桐谷の作品を受け取りに、彼が住む山奥の別荘に毎月出向くことは、画廊に勤めるわたしの大切な仕事だった。
そんなある日、桐谷の過去を画廊のオーナーから打ち明けられる。愛する妻を亡くしていること、それ以来あの別荘に住んでいること、そして…
…絶望を映したような絵しか描かなくなったことを。
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主人公としてはなけなしの勇気を振り絞って幸せな結末を選んだつもりだけど、第三者からは違って見える。そんな何とも言えないラストです。
シリアス風味強め、作品ジャンルとしては現代恋愛4、ヒューマンドラマ3、純文学3くらいの割合で構成されています。
全10話、予約済。
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こちらは「小説家になろう Thanks 20th」参加作品です。
「小説家になろう」20周年、おめでとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 18:00:00
29985文字
会話率:46%
本当は此処を訪れる予定はなかったのです。
本当はメルヘンな喫茶店を探していたのです。
けれども一度目が合ってしまった故に、全てを忘れて私はそこに足を運ぶ事に致しました。
幻想怪奇なその場所へ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺
に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
そーいや此奴、甘党だったなー。
飴ちゃん、いっつも持ち歩いていたなー。
此奴が主人公の小説も書いたなー。
というのを思い出し、読み直しました。
骨董品店の主と知り合いだと良いと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-08 16:41:34
1916文字
会話率:50%
真夏の青春の一ページ
最終更新:2024-01-03 12:00:00
2452文字
会話率:43%
2022/7の作品
南米圏文学風のなんちゃって寓話
最終更新:2023-09-23 01:31:37
3170文字
会話率:43%
就職して一年と少し。日々の残業と上司のパワハラに疲れ果てた君は仕事を休むことにした。
これからどうやって過ごそう。そう思いながらSNSアプリを触っていたら、ふと目に留まったクリームソーダ。マリンブルーのソーダに浮かぶ白い砂浜のようなバニ
ラアイス。ホイップクリームにちょこんと座るローズピンクのさくらんぼ。
それを見た時、君は閃いた。そうだ、この街にあるクリームソーダを全制覇しよう、と。
ポップ&クリーミィ。君のクリームソーダーな休暇、ここに始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 23:16:19
3757文字
会話率:23%
少年の日常です。
スーパーマンになれない少年はどうするのか?どう考えたのか?
少年的には前向きに終るオチになってます。
最終更新:2023-07-03 21:27:05
1045文字
会話率:3%
「その日、僕は眠れなかった」。――心の騒ぎに苛まれて一夜を明かした主人公・ハリドは、学校をサボって、セルジオ老人の経営するバールを手伝いに向かう。しかし、バールでハリドを出迎えたのは、見知らぬ東洋人の女性だった。女性の目的は何か? ボクサ
ーの男性が姿を見せない理由は? それらの全てを知ったとき、ハリドはもはや、“子供”のままではいられなくなる。
これは、思春期特有の憂いを体験した少年が、大人になることを意味に直面する物語。全六話、9,000文字程度。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 03:00:00
8753文字
会話率:38%
今年に入り厄が続いてばかりの主人公は、持病が悪化し、ついには仕事を休職し、実家に引き篭もってしまう。ある日、母からの提案で「厄払いに行きましょう」と誘われた主人公は、しぶしぶ神社に行くことになって――。
最終更新:2023-05-14 12:00:00
5000文字
会話率:47%
応援している声優のコンサートに行った帰りにオタク仲間と出会ってファミレスで駄弁っていた「俺」。偶然遭遇した同僚が職場の上司にいびられている場面を目撃した彼は……
※この作品は「小説家になろう」「アルファポリス」「カクヨム」「エブリスタ」に
投稿しています。
※この作品は2022年に文芸同人誌で発表した作品を改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 20:23:28
1163文字
会話率:0%
退屈な役所勤めのミハイル・ペトローヴィチ氏が抱く、ささやかな願い
最終更新:2023-03-05 00:53:47
1927文字
会話率:0%