積み重なる死者の山。
爛れた肉塊。
焼け落ちる家屋。
変わり果てた故郷を前に、男は呆然と立ち尽くす。
帝国の蒼き炎が、男の全てを焼き払った。
眼前には、愛する妹の変わり果てた姿。
男は悲しみの慟哭の中で、帝国への復讐を誓う。
その刹那
、男の身に異能が芽吹いた。
〖強奪〗する者。
それはまさに、男の怒りを体現するかの如き力。
奪われる側から奪う側へ。
敵の異能を奪い、自身の糧とする。
複数の異能を操る男は、異端者として名が知れ渡る。
男の選択は、徐々に世界を変革させる。
利用出来るものは全てを利用して、苛烈なる復讐劇が幕を開ける。
相次ぐ奇妙な縁に翻弄されながらも、男は呟く。
これも女神の思し召しか――
血に塗れた復讐の果て、男に待ち受ける運命とは。
※断章と記載されたエピソードは、本編の過去話や裏話的な立ち位置を意識したお話になっています。
読み飛ばして頂いても本編に支障はない様に執筆しているつもりですが、もしお付き合い頂けましたら大変嬉しく思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 20:40:00
117952文字
会話率:38%
しがないパン屋の長女アネットは、過去に恋愛がらみで嫌な思いをしてからというもの顔の良い男性が苦手だ。
だというのに、なぜか我が国一顔が良いとされる騎士団長様に求愛され続けている。
顔だけでなく、実力も性格も良い騎士団長様にはファンが大勢
いるため、もしお付き合いでもしようものならアネットは散々な目に遭うだろう。
ただでさえ顔の良い男性は苦手なのに、人から恨まれて針の筵になるなんて真っ平ごめんだった。
客商売にも支障が出かねない。
だから何度もハッキリ断っているのに。
「人気者の恋人なんて……絶対に嫌です」
「僕が、他の女性に言い寄られなければいいんだね?」
アネットを溺愛したい騎士団長様はいったい何を企んでいるというのか。
そもそも、なぜ彼ほどの人物が地味なパン屋の娘を愛しているのか。
不安しかないアネットだったが、彼女はパン屋の娘。
今日も今日とて頭を痛めながらパンを焼く。
※楠結衣様の「騎士団長ヒーロー企画」参加作品です。
短髪ヒーロー、溺愛、花束の要素あります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 21:00:00
22512文字
会話率:43%
他人の死期を見ることのできる特殊能力を持つ少年オリベル。この力を持つが故に自身の心に支障をきたしてしまい周囲との関りを断ち切っていたオリベルはある日、同じ村の少女ステラと出会う。ステラの顔を見たとき、オリベルは心底驚いた。なぜなら他の人な
ら見える筈の死期がステラの顔にだけ見えなかったからである。初めての経験にオリベルは戸惑いつつも一緒にいるうちに唯一死期を気にせずに遊べるステラへ徐々に心を開いていき、毎日遊ぶほどの仲にまでなった。
そんなある日、村へ王国の騎士と名乗る者達が現れ、ステラが世界を救う英雄の後継者であると告げ、王都へと連れていかれることが決まる。村中が喜ぶ中でオリベルだけは悲しみに沈んでいた。そしてステラが王都へと連れていかれる前日、初めてステラの顔に死期を見る。それもあと六年しか生きられないというものであった。
死期とは絶対に変える事の出来ない運命。これは死期が見えるという特殊な力を持つ少年が幼馴染のためにその運命へと抗っていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 14:52:07
346407文字
会話率:46%
情報技術の進歩による情報化社会の発展により、在宅で仕事をする人間が増えてきた。
内容こそ多岐にわたるものの、必要なのは知識か技術、もしくはその両方だ。プラスコミュニケーション能力も必要かもしれないが、そこは『社交辞令』や『ビジネスマナー
』という技術を身に着け、『コンプライアンス』に注意し、『ハラスメント』に当たらないよう振る舞いに気を付ければ問題ない。
だから田舎暮らしの中卒でも、実績があれば生活に支障はないと彼、荻野睦月はそう思い込んでいた。
……住んでいた田舎町が廃村になるまでは。
お陰で睦月達は近くの地方都市に引っ越し、この歳で通信制高校に通う羽目になった。家業を継ぐとかでない限りは、最低でも高卒資格を持っていないと、社会では潰しが効かない。進学でも公務員試験でも就職活動でも、生きていく上では高卒でギリギリなのが現状だ。
そして引越日当日。荷物を纏めて車に乗り込もうとする睦月を呼び止める者がいた。
睦月の父、秀吉だ。
彼は部屋に睦月を呼びつけると、開口一番こう告げた。
「睦月……お前とは親子の縁を切る」
「どうした親父。とうとう頭がバグったか?」
「…………酷くね?」
その会話を発端として……睦月の未来は、多難の予感で溢れることになった。
『この物語はフィクションであり、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在するものとは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
R15版掲載先
『小説家になろう様』
『アルファポリス様』
『カクヨム様』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 12:00:00
842337文字
会話率:47%
私は1Fで原発復旧作業の放射線管理をしている青成瓢太(以後瓢タン)といわきの居酒屋とか寮の部屋とかで飲むことがあった。瓢タンの話は例え話を交えて、しかも酒の力によってどこまでが事実かどうか、作り話のようにも思えるが、それなりにリアリティもあ
って面白くもあった。
当時の話を比較しながら、昨今聞いた酔夢譚を並べてみた。
当初は福島第一原発、福島第一、通称1Fの問題は使用済み燃料の撤去、デブリに触れる放射性廃液を止めること、が優先だった。使用済み燃料を放置していると冷却水が止まった時に再度メルトダウンの可能性があるし、デブリに触れた地下水は放射性汚染水となって、その放射能を除去するための処理設備が必要になるし、除去した処理水は海へ放流しなければいけない。デブリがあって地下水が止まらなければ永久に処理水の放流が続き、関東の消費者不安が原因となり福島県の漁業に支障を来す。実際に処理水放流まで10年経って徐々に福島漁業は復活していったが、処理水放流以後に事故前に復活が遠のいた。
事故後の時点では県としては、原発など見たくもない、原発に騙されたというアレルギー反応的な思いから原発を見えなくなるまで跡形もなく撤去することが要望だった。また福島県の汚染したエリアのうち市街地や田畑は除染し、その除染土は帰還困難区域に一旦移動することは許すが、期限が来たら福島県から撤去することが国との取り決めだった。
しかし15年経とうとしている現在では、1Fの撤去工程は絵に書いた餅のごとく先が見えない。凍土壁は失敗してデブリに触れる地下水は止まらないので処理水も止まらない。また福島県の除染は市街地と農作物の田畑で、農作物は事故前にほぼ戻ったが、原野と山林は未除染のままである。そのため山菜の特に茸は全面的に出荷制限中である。
そろそろ県側もこの福島の大地の物理学的事実や1F復旧の技術的に困難な事実を見つめなおして妥協点を探してみたらいかがなものか。
要は15年経ってみて、過去の事実は変わらないが、行く末を占う諸般の事情が異なってきた。
そう思いながら、私は瓢タンと酒を飲みながら過去の話を再び面白おかしく聞くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 23:10:39
43856文字
会話率:20%
1カ月以上、週に2、3日、頭痛に悩まされて日常生活に支障が出たから、頭痛外来でMRIを受けた。
結果はまさかの……、タイトル通り。
コロナ後の頭痛はコロナ後遺症も疑うべし。
最終更新:2025-04-28 22:08:59
4583文字
会話率:38%
社交界の薔薇、と謳われるセレスティーヌ・トトウ侯爵令嬢。
その完璧な美貌も洗練された身のこなしも、機知に富む話術も全て仕事の為。
セレスの働くしょぼくれた薬師塔への予算の確保、領地内への薬草採取の許可、完成した薬の流通販売の円滑な承認、等々
を得るためにセレスは社交界での地位を築き上げてきた。
生涯を薬師塔に捧げると決め、仕事を続ける上で支障にしかならない結婚は全く望んでいない。
セレスの醸し出す、゛高嶺の花゛感から求婚自体も少ない上に、侯爵家の地位を利用して断りまくっていたのに、22才にして、とうとう断れない格上のオルランド公爵家からの婚約の打診が。
絶望するセレスの前に現れたのは、稀代の魔道士で変人と有名なアーノルド。彼はセレスの望まない結婚を解決できると言うが、、、。
解決方法は「俺と結婚しましょう。」で、セレスは即お断りする。
でも、そこは何だか結婚して、変な呪いをかけられるはめに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 19:52:54
146034文字
会話率:42%
「魔法使い」とは「アスリート」と同じような意図で使われる言葉である。
「魔法が上手く使える」は「足が速い」とほぼ同じ意味で捉えられ、別に魔法が使えなくたって生きるのに何の支障もないような、そんな世界になった現代。
楠ゆかり は飛行魔法が使
えるだけのただの一カフェ店員だ。その力を店の電球を替えるのに使っている。
そんな楠の元にある日ギルドのリーダーが訪れ、楠を勧誘する。
「魔獣に対処する組織、ギルド。どうか我々にお力をお貸ししていただきたい」
「お断りします」
一度は断ったものの、臨時隊員としてギルドに協力することにした楠。
彼女が配属されたのは陽動飛行隊。
そこは、飛行バイクで空を飛びながら最前線に出る、とんでもない部隊だった。
さらに癖の強いバディと組むことになり、楠の日常は一変していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 20:10:00
94618文字
会話率:50%
「空門(SoloMon)――悪魔を紅茶専門店で雇う話――」を現在編といたしますと、こちらは過去編となります。
どちらからお読みいただいても、支障はございません。
本作は、一話完結となっており、どのエピソードから読んでいただいても、
物語を追えるようになっております。
もちろん、すべてお読みいただければこれほど嬉しいことはございませんが、まずは各エピソードの前書きをご確認いただき、ご興味をお持ちいただけた物語だけでもお付き合いくだされば幸いでございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 15:20:47
78859文字
会話率:62%
おれのじいちゃんがすごすぎる件。……昔からすごかったんじゃが?
じいちゃんの作った時空転移装置で、じいちゃんはばあちゃんを捜しに行く。
おれはじいちゃんについていき、動画のネタを集めつつヨメ探し。
一石二鳥だぜ!
【登場人物紹介】
桐
生貴虎《キリュウ キトラ》
主人公。じいちゃん大好きな孫。じいちゃんからはキー坊と呼ばれている。
社会人だったが、現在は動画編集者兼配信者タイガーとして祖父宅を拠点に活動中。
取材感覚でじいちゃんの異世界転移に付き合う。
学生時代は野球部に所属していた。
専用装備:トラキチ
桐生悟朗《キリュウ ゴロウ》
貴虎の祖父(じいちゃん)。天才発明家。
二年前に実験に失敗して妻が行方不明となり、時空転移装置を作り直す。
腰を痛めており歩行に支障がある。
桐生早苗《キリュウ サナエ》
貴虎の祖母(ばあちゃん)。村一番の美女。名家育ち(村長の姪っ子)。
悟朗の妻であり、失敗に巻き込まれて二年前にクライデ大陸へ到着している。
テレスギルド本部に捜索願を提出した。
桐生竜也《キリュウ タツヤ》
貴虎の親父。貴虎は『オヤジ』と呼ぶ。
悟朗と早苗の間に生まれた長男(ほか、長女と次男がいる)。
貴虎が幼い頃から頻繁に旅行しており、貴虎はじいちゃんの家に預けられていた。
and more……?
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 14:11:32
123117文字
会話率:43%
人知れずこの世界には魔法術者が存在する。
一般社会に溶け込み生活をしている。
医者、政治家、教師または学生であったりと
16歳の少女もまた学生として日常に溶け込んでいた。
多少問題ごとはあっても日常生活に支障はなかった
高校2年生
のゴールデンウィーク最終日ある少年と出会うまでは…
ここから物語は動き出す何でもない日常から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 22:23:50
27742文字
会話率:54%
主人公、神尾夏樹は女の子になりたいと思う「TS願望」を持つ15歳。
夏休みの初日、夏樹は「性転神社」の賽銭箱に、1万円(ピン札)を突っ込むとこう言った。
「僕をめちゃくちゃかわいい女の子にして下さいっ!!
あ、でも日常生活に支障出るから
好きな時に女の子の姿と元の姿を切り替えられるようにしてください。」
あまり期待しないで帰った翌日、朝起きると夏樹は女の子になっていた!!
「いつでも元の姿に戻れる」のをいいことに、あれやこれやとやっていく夏樹。しかしその精神はどんどんと……!!
隠し通そうとしたら初日であっさり家族にバレて姉妹に着せ替え人形にさせられたり、自分の身体を見てみたり、下着を買いに行ったり、出かけた先でばったり友達に出会ったり。
とにかくテンプレとお約束が盛り沢山!
作者の性癖増量中!!
さぁ君もTSスキーになろう!!
※「TS美少女は魔法の力でぐうたらしたい」と同時に連載しています。まだの方はこちらも是非読んでみてください↓
https://ncode.syosetu.com/n8774hi/
※不定期投稿です。週に最低1話は更新します!
※話のリクエストは大歓迎です!!感想にお願いします!
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体、地名などとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 18:48:30
67422文字
会話率:41%
「従弟の尻拭い~~」において、本編の時間軸に載せられなかった話を投稿していきます。
読まなくとも支障がない話が中心です。
最終更新:2025-03-14 10:08:58
60857文字
会話率:66%
女性向け。
ストーリーメインな異世界恋愛です。
1章完結
2章完結
全3章にて完結予定。
※冒頭を大幅改稿したため番号が飛んでいます。汗
※ストーリー展開に支障はありません。
※一部キス以上のお話しが今のところ2章後半にございます。
3章からはちょこちょこいちゃついてます。。ご注意下さい。。。
○無自覚獣人✖️翻弄される主人公。
初音は気づけば異世界にいた。
奴隷商に売られかけて夜の街を逃げ回る最中、初音は1匹の黒猫を助けるも奴隷商に捕まってしまう。
その窮地を助けてくれたのは、金色の瞳に、獣の耳と尻尾を持つ端正な顔の獣人と呼ばれる青年だった。
動物の声が聞こえ、図鑑を読むように流れ込んでくる動物の知識。そして魔力を分け与えた獣人に宿る魔法の力。
そんないわゆるチート能力を持つ初音と、青年ーージークの距離は次第に近づいく一方で、異世界人として付け狙われる初音は世界の不条理に関わっていきーー?
※題名やらが急にバッサリチョコチョコ変わったりする場合があります……滝汗
読んで頂けるだけで励みになります。ご指摘、ご感想、ご意見など頂けましたら更に喜びます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 20:44:51
198225文字
会話率:50%
第24条1項『婚約破棄は、両性の合意のみに基づいて成立し、決して真実の愛などにより一方的なものであってはならない』
憲法公布から45年後。
婚約破棄の為の憲法の制定から一転、今度は孫たちが婚約を結ぶ為の憲法が制定する?!
*「第24条1項〜
」を先にお読み頂くと、より楽しめます
*「タナカのタナカによるタナカのための〜」と少しリンクします
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 12:03:15
11903文字
会話率:34%
2月25日付で外国人が母国の運転免許を日本の免許に切り替えられる「外国免許切替(外免切替)」制度をめぐり、短期滞在者がホテルの住所で日本の免許を取得することについて、政府は実態を認めた上で、ホテル滞在による「支障は把握していない」とする初
の答弁書を閣議決定しました。
今回は「外面切替の問題」を容認してしまった問題について個人的な意見を述べていこうと思います。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-03 18:02:16
3209文字
会話率:3%
鷹架錠次は引退をした元私立探偵だ。
彼はいま、息子夫婦と孫の夏音とともに暮らしている。
近所には元刑事の冴場大全も住んでいる。二人は現役時代からのつきあいだ。
錠次が引退をした理由は、認知機能が低下して探偵稼業に支障をきたすように
なったからだった。
錠次はある日、信じられない光景を目にする。
四十年前に謎の失踪を遂げた恋人のエリカを目撃したのだ。
エリカは当時と変わらない若い容姿を保っていた。ありえない光景に錠次は「とうとう幻覚を見るようになったか」と認知能力の衰えを嘆く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 20:04:02
88460文字
会話率:53%
伯爵家令嬢のエメリーヌは、他人より少し手汗が多い。
手をつないだ子には気持ち悪がられ、教科書はそんな気が無いのに濡らしてしまう。
そうだ!人と係わらない、道具が濡れても支障のない仕事をしよう!
手汗のせいで、社交も苦手な彼女は、みんなに見守
られながら、庭師への道を進みます。
そんな彼女が作り上げた庭は?
手汗令嬢が幸せになるまでのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 11:51:29
27709文字
会話率:41%
【シリーズ】「ちょっと待ってよ、汐入」
街フェス
僕、能見鷹士はなぜか探偵の汐入悠希の無茶振りに巻き込まれてしまう(【1】猫と指輪、【6】ゴーストバスターズ?【7】贋作か?真作か?)。いつもは汐入が持ち込む厄介ごとのお話しだが、今回は僕のこ
とを話そう。
僕は大手コンサルに勤めていたが三十路を前に退職し、中小企業に特化した個人コンサルタントを起業した。このお話は僕が独立する3年前、まだコンサル会社にいた時の話。仕事も覚えようやく一人でゼロからイベントを企画した。地元を盛り上げるための街フェスだ。何とか開催にこぎつけたがそこで小さな奇妙な事件が起こる。地元をホームとするスポーツチームのユニフォームを飾ったマネキン達の身体の一部が少しずつ無くなっている。イベントには大きな支障はないけど、僕は街フェスの運営で忙しいから汐入に調べてもらうことにしよう。いつもは僕が汐入に巻き込まれているけど、この時は僕が汐入を巻き込んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 19:58:46
6066文字
会話率:40%
平凡な中年男性・辻垣内は、ある日突然、尻の穴の異様な肥大化に見舞われる。当初は痔と疑うも、徐々に膨張していく肛門に不安を覚え病院を受診するが、原因は不明。腫瘍や感染症ではないにも関わらず、肥大は進行し、日常生活にも支障をきたす。激痛はないも
のの、異様な見た目と滲み出る悪臭を放つ液体に苦悩する辻垣内は、再入院するも原因は特定できず、症状は悪化の一途を辿る。
遂には、肛門が手のひら大にまで肥大化し、緊急手術が行われるも大量出血で失敗、辻垣内は死亡する。しかし、驚くべきことに、死後も肛門の肥大化は止まらず、病院は対応に苦慮する。遺体は異形の肉塊と化し、腐敗臭とは異なる強烈な悪臭を放ちながら増殖を続け、周囲を巻き込む事態となる。病院は焼却処分を試みるも失敗、制御不能な状況に陥り、この世のものとは思えぬ現象に翻弄される様を描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 22:00:00
30952文字
会話率:8%