あるクリスマスの夜、男は池袋を歩いていた。
寒風が吹きすさぶ中独り身の自分を嘆いていると、突然後ろから驚きの声が上がり、振り返ると、黒い波打つ球体が浮かんでいる。
驚きも束の間、そこから大量のモンスターが溢れ出し、人間達を襲いだし
た。
男は必死に走り、一つのデパートに逃げ込む。
縮こまり隠れる中で、全世界中が同じ状況に陥っており、未曽有の大パニックになっていることを知った。
同時に、ほとんどの人間が魔法と呼ばれるようになる力を発現していることも。
男は恐怖を感じながらも、夢にまで見たファンタジーが目の前にあることに歓喜する。
まず何をしよう。どうやって楽しんでやろう。
これは一人のオタクが、現代を死に物狂いで冒険する『Real』である。
【第1巻】デパート内攻防戦 編
【第2巻】始まりの地 編
【第3巻】繋がり 編
【第4巻】首都戦争 編
※この作品は賞に応募しようと書いた作品なんですが、途中で、話の内容的に「あれ?これなろうの方が向いてんじゃね?」と思い投稿してみた物です。
ぜひ読んでみてください。
カクヨムにも掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 09:17:43
1876100文字
会話率:51%
17歳の少女、香坂葉乃はとある理由により出来る限り人目を避け生きてきた。高校は退学、家にも居場所などなくほぼ虚無のような心を携え屍のように生きていた。
すると、ある宵の頃――自殺願望を抱きつつアーチ橋の上から水面を眺めていると、不意に
名前を呼ばれハッと振り返る。すると、そこにいたのは何とも怪しいローブ姿の男性で――
*当作品は、小説投稿サイト『エブリスタ』『カクヨム』『アルファポリス』でも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 07:37:47
29930文字
会話率:52%
あれから、1年。 以下 2020.3.12 の「ちょいちょい」より
弁当箱大のソニー製ラジオを出して
スイッチを入れて聞く。
もちろん、山奥なのでNHK(笑)
3月11日がやってくる
希望をもってすすむ。
誰かが言った
「
運命の分かれ道、行くも、もどるも・・」
もう4,5年前になるか、
居酒屋で、
宮城出身の人とややしばらく、震災時の話をしていた。
最後に言われた言葉。
「もう、振り返るのはやめよう。じゅうぶんだよ。
前を歩こう」
たしかにその通りだな(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 07:00:00
820582文字
会話率:6%
ある晩、山奥の小さな村に住む健二は、山を越えた街で行われる祭りに向かっていた。道中、ふと耳にした声が気になった。「健二、そこにいるの?」その声は、彼の名前を呼んでいる。だが、周りには誰もいない。
健二は心臓が高鳴るのを感じながら、声のする
方へと近づいた。「健二…おいで…」声はさらに大きくなり、彼は恐る恐る振り返る。振り向くと、背後に薄暗い影が立っていた。目は彼をじっと見つめ、今まで聞いたことのない寒気を感じさせる。
「おまえ、もう戻るな…」影が囁くと、急に風が強く吹き荒れ、周囲の木々がざわめいた。その瞬間、健二は全身の毛が逆立つのを感じ、いつの間にか声が聞こえなくなった。
健二は全速力で村へと戻り、決して振り返ることはなかった。しかし、その夜、彼の耳の奥で今も響き続ける。「健二、戻っておいで…」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 03:00:00
597891文字
会話率:30%
自分用メモ、10分程度でできるので毎日書きたいと思っている
キーワード:
最終更新:2025-07-29 23:06:38
10086文字
会話率:18%
「どうされましたか」
階段から聞こえてきたその声に真昼含め五人全員が振り返る。
そこには死神を傍らに携えた名探偵が地に降り立っていた。
佐原玖音はその日、絶海の孤島にある洋館に、同輩の物部葵と、一つ先輩の望月真昼と共に身を寄せる運びとなっ
ていた。
玖音は、夏休みの長期休暇を利用して、真昼に彼女が所有する洋館にバカンスをしようと葵と共に誘われていた。玖音は「もちろん」と了承し、その無人島へとたどり着く。
玖音はすぐに思い知ることになる。
名探偵と別荘この組み合わせで何かが起こらないわけもなかったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 19:43:51
55814文字
会話率:46%
ちょっと疲れた心に、ひと皿の物語を。
「ランチ2人飯」は、仕事や人間関係にモヤモヤを抱えた人たちが、昼休みにふと迷い込む不思議なお店で繰り広げられる物語。
客は1人だけ。
メニューはなし。
そしてマスターも、同じ料理を一緒に食べる――。
心をほぐす料理と、言葉少なめなマスターとの対話。
食後、振り返るとそのお店は跡形もなく消えている。
「誰にでも、そんな昼休みが一度くらいあってもいい」
小さな気づきと、静かな余韻が残るランチタイム物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:40:53
56640文字
会話率:31%
「……気持ち悪い。どうせ、この婚約も嫌なんだろ?」
――それは、婚約者との初対面で言うセリフじゃなかった。
貴族の義務で結ばれた政略婚約。
アーデン伯爵家の次男ノエルは、婚約者リヴィアに一目惚れするも、動揺から暴言を吐いてしまう。
謝る
間もなく彼女は留学し、以降のやりとりは一切ナシ。
「これはもう婚約破棄確定だな……」と覚悟していた数年後──
「ご無沙汰しております、ノエル様」
戻ってきた彼女は、誰もが振り返る“完璧な淑女”になっていた。
近づきたいのに、近づけない。
謝りたいのに、言い出せない。
なのに毎回エスコートされるのは、僕の方!?
やがて二人は、魔石に秘められた謎と学院内の異変に巻き込まれていく――
これは、不器用な少年と完璧すぎる令嬢が、すれ違いながらも心を通わせていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:10:00
155626文字
会話率:35%
「神原さん、ですよね?」
背後から、明るい声が響く。
振り返ると、ピンクのニット帽をかぶった若い女性が、マイクを手に笑顔で立っている。
磯部美琴、22歳。地元テレビ局の新人アナウンサーだ。
彼女の後ろには、カメラマンが無愛想に機材を
構えている。
「初めまして! 杜の都テレビの磯部美琴です! よろしくお願いします!」
美琴は弾けるような笑顔で手を差し出す。俺は一瞬戸惑いながらぎこちなく握手に応じる。彼女の明るさが、場違いに感じるほどだ。
「えっと、今日が初の仙台入りですよね? 地元ファンへのメッセージとか、聞かせてもらえますか?」
マイクを向けられ、奏汰は言葉に詰まる。
ファン? そんなものが、この球団にどれだけいるというのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 23:04:04
4524文字
会話率:26%
来斗(らいと)の学校では、学校一人気といわれている美咲(みさき)に対して、数日に一度告白が行われていた。
すれ違えば誰もが振り返るかわいさに、男女問わず誰にでも優しくて明るい性格をしている美咲がモテるのは、必然のことだった。
しかし、肝心
の美咲は恋愛に興味がなく、誰とも付き合うつもりはない。
それなのに数日おきに告白をされているので、彼女は困っていた。
来斗はそのことをふびんに思うものの、嫌われ者の自分と人気者の美咲では住む世界が違う、と線引きをしていた。
そんな中、本来であれば深く関わることがなかったはずの二人に、転機が訪れる。
幼い妹のおねだりで祭りに連れていっていた来斗は、美咲がナンパされて困っている状況に出くわしてしまった。
厄介な男どもを追い払うため、美咲の彼氏のフリをして場を乗り切る来斗。
だが――その光景は学校の生徒たちにも目撃をされており、瞬く間に学校で噂が広まってしまう。
そして、幼い妹にも美咲が彼女だと思い込まれてしまい、美咲からも頼まれたことで、来斗は美咲の偽彼氏になるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 01:53:00
204633文字
会話率:36%
ヒーロー協会から除名という名の追放をされた悪名高いヒーローの私は、そのヒーローで活動していたことを秘匿して郡部の町に引っ越しをした。
そこでヒーローに成りたての女の子が、私が元ヒーローであったことを知り、私に訓練をしてもらいたいと言い始
めた。
静かに、誰にも気にされず過ごすつもりだったのに、中々私を放ってくれない。
他人に教える、ということはとても難しい。
手探りで教えながら、過去を振り返る。どうやって教えられたか、どんなタイミングであったか。
先輩、あなたはどんな風に私に教えてくれていたのかな。
先輩、何を思っていたのですか。
なんてことを、ふと、人生2回目だけど頼りにならない私は思うのだ。
ハーメルンでも公開しています。
※ハーメルンで活動されている『難民180301』先生の『塵埃の魔法少女』に感化されて書きました。
こういうお話って結構好きなんですけど、『難民180301』先生が作った作品は特にグッとくるものがあるんです。
そんなお話がかけたらいいな、と思って書きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:39:03
41627文字
会話率:29%
シングルマザーの母と居候の従弟の央志の三人でボロアパートに住んでいる女子高生のいをり。
どうやら最近、隣の部屋にやたら仰々しい一家が住み始めた。
近衛くん、という誰もが振り返るくらいの整った顔をした彼は、どうやら徹底的に「庶民」として第二の
人生を歩んでいきたいみたいだ。
「庶民」の作法を教えて欲しいと請うてきた彼に、いをりは指南することになり―――折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-27 18:45:16
4322文字
会話率:43%
父の代から続く、悲願の魔王討伐を苦難の末に成し遂げた勇者アイル=ラグドール。
だが皮肉にもその功績によって、自分よりも偉大な存在になる事を恐れた王によって国を追われる事となる。天涯孤独の身となったアイルにとってもはや国に留まる理由は何一つ
無かったため、どこか静かなところで残りの余生を送ろうと考える。
そう思った時、自分が旅の最中で書いていた日記を何となく読み返す。それは自分にとってある意味では冒険の書のような存在でもあった。
手帳で自身の過去を振り返ると同時に、思った以上に自分の手元に不要になった冒険の中で手にした道具の数々が自分の手元にある事に気付く。
「これを元の場所に返したり、必要とするところへ渡す旅に出よう。そして、その旅の最中で自分にとって安住の地を見つける事を今後の目的にしよう」
そう考えた時、自然とアイルはつぶやいた。
『そうだ、終活、しよう。』
今、世界を救った勇者アイルのセカンドライフ&エンディングノート作業が始まった。
(※以前に書いた短編の長編版になります。最初の数話は以前の短編に加筆修正した形になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:22:15
96227文字
会話率:44%
父の代から続く、悲願の魔王討伐を苦難の末に成し遂げた勇者アイル。
だが皮肉にもその功績によって、自分よりも偉大な存在になる事を恐れた王によって国を追われる事となる。天涯孤独の身となったアイルにとってはもはや国に留まる理由は何一つ無かったた
め、どこか静かなところで残りの余生を送ろうと考える。
そう思った時、自分が旅の最中で書いていた日記を何となく読み返す。それは自分にとってある意味では冒険の書のような存在でもあった。
過去を振り返ると同時に、思った以上に自分の手元に不要になった冒険の中で手にした道具の数々が自分の手元にある事に気付く。
「そうだ。これを元の場所に戻したり、これを必要とするところへ渡す旅に出よう。そして、その旅の最中で自分にとって安住の地を見つける事を今後の目的にしよう」
『そうだ、終活、しよう。』
今、世界を救った勇者アイルのセカンドライフ&エンディングノート作業が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 15:07:56
13716文字
会話率:42%
大雨の夜、営業終わりのタクシーに、一人の女が飛び込んできた。
全身ずぶ濡れで、震えながら「追われてるの、お願い、走って」と繰り返す彼女に、俺は迷いながらも後部座席のドアを開けた。
行き先は、郊外の小さな坂の上にある学校。
この暴風雨の中、
そんな場所へ向かう理由は説明されないまま、車は静かに発進した。
アクリル板の向こう、彼女の姿は霧に包まれ、次第に見えなくなっていく。
それでも「もっと速く」と、どこか水中から響くような声だけが聞こえていた。
車内にはいつの間にか湿気が広がり、ミラーは曇り、床には水が染み出していた。
背中に冷たいものが触れた時、俺はようやく「これはただの乗客じゃない」と理解する。
彼女は濡れ続けていた。乗車から何十分経っても、服も髪も乾かず、むしろ車全体を濡らし始めていた。
呼吸すら重くなるような圧迫感の中、たどり着いた坂の上で、彼女はぽつりと呟いた。
「ここなら、もう大丈夫」
振り返ると、後部座席には誰もいなかった。
残されていたのは、水たまりと、窓ガラスに貼りついた長い髪の毛だけ。
その直後、無線から市街地が海水で浸水したという緊急速報が流れた。
……もし、あの時ドアを開けていなかったら。
今、俺はここにいなかったのかもしれない。
――乗せた女は、乾くことがなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 17:00:00
4632文字
会話率:17%
セミが鳴く、夏の午後。
僕たち兄弟は、クーラーのある部屋で寝転んでいました。
すると、兄さんが海に行こうと言いだします。
一週間後、家族で海に行きました。
兄さんはすぐ泳ぎに行ってしまいます。
僕が振り返ると、もう兄さんの姿はありませんでし
た。
皆で探したけど、どこにもいません。
それからのことです。
僕の周りで、不思議な現象が起き始めたのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 16:02:06
1436文字
会話率:39%
遺伝子操作によって生み出されたデザインチャイルド、ユキ・ヴァイス。ロボット開発のために”作られた”彼女は、小さな国ヴァイス公国で、自らが設計した感情記録システム「Lyric」を搭載したロボット・ハルとともに静かな日々を過ごしていた。
しかし
、ユキの才能とハルの存在が知られ、ジルドニア帝国がヴァイス公国に宣戦布告。戦火が迫る中、ユキは過去を振り返る——幼い頃に目の前で撃たれたロボットへの罪悪感、そして「ありがとう」より先に「ごめん」を言えるロボットを作りたいという願い。彼女はハルに密かに自由意志のコードを組み込み、いつか自分を恨んでも構わないと覚悟していた。
戦場に送られたハルは、三百四十二時間の戦闘の末、初めて「会いたい」という純粋な感情を自覚する。それは命令でも記録でもない、彼自身の本音だった。
最後の戦いで圧倒的な敵に直面したハル。自己犠牲によってユキの”帰る場所”を守ることを選び、小型原子力セルで自爆する。その最期の瞬間、彼は初めて「姫様」ではなく「ユキ」と名前で呼び、愛と感謝を込めて別れを告げた。
白い花「希望」が風に揺れる中、人工的に作られた二つの存在が育んだ真実の愛が、永遠に刻まれた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 14:36:34
6128文字
会話率:19%
『神との対話』は、アメリカ人ニール・ドナルド・ ウォルシュ(Neale Donald Walsch)さんの著書です。
私は、日本で年間3万人近い自殺者が出ている窮状を憂えています。テレビで鉄道人身事故のニュースを見るたびに、心が痛むの
です。
私はかつてホスピスを目指した病院がうまくいかず、赤字のためにできた億単位の借金返済に追われました(ノンフィクション『いのちの砦』を参照ください)。順風満帆の人生から、一転して絶望の淵に立たされたのです。
自分探しの旅をしていた時に、この『神との対話』に出会ったのです。著者のニールさんは、私と似たような人生を歩んでいますので、強く共感を覚えました。
この書は、私が今までに出会った本の中でも最も秀逸な作品の一つでした。対話形式で書かれた本書をまとめるのは、たいへん難しいことでしたが、人生に悩み真理を求める人々に少しでも役立つようにと、診療の合間をぬってその大要をまとめて、Wikipediaに投稿したのです。
あなたの人生を振り返るきっかけになれたらと、祈ってやみません。
私の説明はあまりに稚拙なものですので、 興味のおありの方は、原著を読まれることを心からお薦めいたします(市町村の図書館やAmazon にも置いてあると思います)。
┌----------
神との対話①②③:ニール・ドナルド・ウォルシュ著/吉田利子訳 サンマーク出版/1997年 価格:普及版 各800円
続編:神との友情 上下・神とひとつになること・新しき啓示・明日の神・神へ帰る・神との対話 完結編
└----------
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 02:00:00
1663416文字
会話率:3%
敬意を表して:「千年前の俺よ、俺は最後まで生き残った。まるで小説の主人公のように、世界の神となったのだ」
敬意を表して:「千年後の俺よ、或いは君はもう俺ではないかもしれないし、二人は別々の存在かもしれない。だが、君が俺のために拓いてくれた道
を、心から感謝しながら最後まで進んでいく」
たとえこれが振り返ることのできない旅だとしても!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:16:11
5201文字
会話率:31%
2010年の夏、地方の村に住む17歳の少女・葵は、祖母の遺した手帳に記された「空蝉」の言葉に心を揺さぶられる。蝉の声が響く縁側で、村の少年・悠と過ごすひとときは、夏の儚さを際立たせる。夏祭りの夜、川辺で二人は刹那の美しさを感じ合うが、夏が終
わると葵は都会へ、悠は海の近くへと別れる。時が経ち、葵は手帳と川石を手に、あの夏の記憶を振り返る。空蝉は、去りゆく夏の美しさと、愛した時間の証を象徴する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 13:33:33
1736文字
会話率:50%
ドイツ人とのハーフで、誰もが振り返る美少女・香澄クラウディアは、実は中学時代にデビューした正体不明の大人気ラノベ作家だった。
シリーズ4巻で累計100万部――“天才新人作家”と噂される彼女には、ある秘密の原点がある。
それは、小学生の頃。
自作の小説をバカにされた中、たった一人だけ「面白い」と言ってくれた少年・越智素直の存在。
夏休みの間だけ交流し、別れ、そして……彼の言葉だけを胸に、クラウディアは小説を書き続けてきた。
けれど――
「この想い、どうやって伝えたらいいの?」
何年経っても忘れられないその気持ちを、クラウディアは彼への想いを日記小説という形で綴りはじめる。
そして迎えた高校生活。地元に戻ってきたクラウディアは大好きな素直をまさかの再会。
しかも、彼もその小説を読んでいて……?
素直になれない天才美少女作家と、昔の記憶を失っていた小説を書きはじめたばかりの少年。
文字に恋して、言葉ですれ違って――二人は、同じ文芸部で今の物語を書きはじめる。
恥ずかしくて、素直になれない。
でも、それでも書かずにはいられない。
文芸部を舞台にした青春すれ違いラブコメ、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 03:29:29
105452文字
会話率:40%