大河ドラマはファンタジーであり、歴史小説もファンタジーである。
現代を生きる歴史の証人であったも事実を知らず、況して前世の歴史家が正しい歴史を語ったと思えない。
それは風評であり、人聞き、勘違い、思い込みである。
そこに残るのは様々な思惑を
載せた公文書と私的な日記が残るだけであった。
織田信照は天下布武を唱えた織田信長の弟であり、転生した知識を生かして天下を統一した。本能寺で饅頭を喉に詰めて死んだ信長に代わって天下を治めた。そして、戦国時代が終わり、大航海時代を生きた織田信照も死を迎える。慶長15年(1610年)、享年65歳。
愛する妻や子、孫に囲まれた大往生であった。
静かに目を閉じた信照の先にあったのは、懐かしい若きりし母の顔であった。そして、気付いた。
夢ではなく、二度目の転生であり、『ふりだし』に戻った。
うんざりした信照は乳母の乳を飲みながら、すべてを投げ出した。
様々な思いや願い、そして、記憶もどうでもよくなり、いつしか消えていった。
そして……。
・
・
・
信照もまた慶長15年(1610年)まで生き残り、再び終わりが近づいていた。
信照は城から戻ってきた孫に自分の半生を語り出す。
それは知識チートが消えた信照が、織田信照の名を捨てるまでの歴史であった。
戦国引き籠もりニート織田信照伝の開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 10:01:15
112335文字
会話率:44%
アール王国の王妃選びに勝ったカロリナは幸せな生活が待っているハズであった。
でも、何故か、王妃になってすぐに叛乱が起こった。
どうして?
城から逃げようとすると、ライバルだった悪役令嬢エリザベートの義弟に腹を刺されて敢え無く終わった。
カロ
リナはどうしてこんなことになったのか判らなかった。
でも、気が付くとカロリナは7歳の幸せだった頃に戻ってきた。
大好きなお父様やお兄様のいる世界。
たくさんの人に愛されて我儘で好き勝手に過ごした日々だ。
カロリナは再び平凡な日々に戻ってゆく。
でも、戻ってきたのはカロリナだけではなかった。
そうだ。
ライバルも記憶を持って戻ってきていた。
より強力になった悪役令嬢エリザベートがカロリナの周りに嵐を呼ぶ。
侯爵令嬢カロリナは平凡な日々を守れるのだろうか?
※ 別の作品のようで同じ作品です。
「乙女ゲームの悪役令嬢に転生したからと言って悪女を止めたら、もう悪役令嬢じゃないよね!」
この2周目をカロリナのサイドから描いております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-12 14:00:39
319558文字
会話率:34%
お父さんと娘四人。それとペットの犬の日常を切り取った話。
上の三人は前妻の娘。前妻は産後鬱となり、雲隠れした。
その後父は再婚したが、しばらくして義母は身体をこわす。入退院を繰り返しながらも、四女を産んだがその後も伏せって、帰らぬ人と
なった。
続け様に父は胃癌となり、一家は陰りをさすようになる。
三女が家事を手伝い、長女の計らいにより犬を飼うこととなる。犬の面倒は四女が担当。次女は大学を無事合格。一家に明るさが戻ってきた。
その後、長女へ見合い話。四女の保育園でのいさかい。三女の趣味と家事の両立の課題。次女の大学での交友関係と、小さいながら課題を乗り越えていく。
そして子供達の課題を乗り越えた一家はコンサートに赴き、絆を固く結ぶ。
しかし、そこに父の新たな彼女が出現する。このことで一家の様相が変貌していくのであった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 10:00:00
59635文字
会話率:33%
「神が救ってくれないのなら、悪魔に応えてもらおう。」
チャールズ・オーガスト・ミルヴァートン。
娼館で生まれ育ち、母の愛だけを信じて笑っていた少年は、
ある夜、目の前でその母を惨殺され、血と静寂の中で世界を失った。
やがて彼はある貴族に
引き取られ、温もりと名を得るも──
運命は再びすべてを奪い去る。
ミルヴァートン家は皆殺しにされ、チャールズは奴隷として売られた。
飢えと絶望の中、地下牢で彼が捧げた最後の祈りは神ではなく、
闇そのものだった。
その闇には名があった。
——ヴェスペラ。
煙と謎に包まれた悪魔。
彼女は契約を差し出す。魂と引き換えに、すべてを奪い返す力を。
七年後。
あの夜泣き叫んだ少年は戻ってきた。
貴族としてでも、乞食としてでもなく──
悪魔に選ばれし復讐の器として。
今、腐敗したロンドンの貴族たちはその罪の代償を知ることになる。
仮面は一枚ずつ剥がれ、裁きの時は訪れる。
……それは、捨てられた少年の笑顔を纏ってやって来る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 09:41:51
36415文字
会話率:23%
地球出身の冴えない男、ハラヤマトキノリは今日も親から譲り受けた輸送艦で配送の仕事をしていた。
オンボロ輸送艦はトラブルは日常茶飯事。
この日もエンジンが悲鳴を上げ、応急処置をして何とか母港に戻ってきた。
「金がねぇ。金がねぇ。宇宙くじでもあ
たんねぇかな?」
そう言って買った宇宙くじをなんとなく見ると。
「あれ?輝いてね?」
なんとトキノリの買った宇宙くじが当選していたのだ。
その額なんと100京クレジット。
「この金があれば欲しかったあの船が買える!」
新しい船を手に入れたトキノリは今日も今日とて宇宙を行く。
この作品はカクヨムでも投降しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:20:34
33467文字
会話率:53%
え? 僕がVチューバーに!?
自分の声にコンプレックスを持ち、外では無口だった少年『栗林有介』。
その彼に突然転機が訪れた!
ある日久々に実家に戻ってきた姉はVチューバーになっていたのだった。
そんな事はまったく知らなかった有介は姉がいない
ときその部屋に入り、ノリノリで歌っていたゲームソングが全世界に配信されてしまう!?
そう彼の姉はその時、配信機材を切り忘れていたのだった。
Vチューバー『マロン』と一緒にいるこの美少女は誰だ!?
こうしてこれまでひっそりと暮らしていた普通の少年のVチューバーへの道が始まったのだった!
「僕の特技なんて、ただゲームをすることくらいだから⋯⋯」
姉の所属する芸能事務所『ホロガーデン』にはゲームが得意なVチューバーは少なかったのだ。
こうして少年は『アリス』として期待の新人Vチューバーとしてデビューする!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:15:13
884054文字
会話率:41%
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたこと
が明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:10:00
632864文字
会話率:59%
都会でブラック企業に潰れかけたエンジニア・智久(ともひさ)は、祖父の遺した古民家を継ぐため、限界集落「日向の村」へと戻ってきた。
そこは人口減少、高齢化、産業衰退――
何もかもが“詰んだ”田舎だった。
「どうせなら、全部ぶっ壊してやるか」
復讐心と好奇心を携え、智久が持ち込んだのは、かつて彼が開発していたAIアシスタント“ミナ”。
彼女の力で、農業の効率化、インフラ整備、果ては恋愛相談(?)まで――
次々と村の問題を解決していく。
けれど、智久の周囲にはなぜか魅力的すぎる女性たちが集まってきてしまい……?
天才莉央の同僚エンジニア、純朴すぎる幼馴染、フェロモンだだ漏れの役場のお姉さん、そして――爆乳が揺れる牧場娘。
「俺、村おこしに来ただけなんだけど……」
――これは、AIと共に始める、新時代の田舎スローライフ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:00:00
37413文字
会話率:44%
数年前──世界中に、現実と異世界を繋ぐ《ゲート》が現れ始めた。
その中からは、凶暴で異形の“モンスター”が溢れ出し、人類は滅亡の危機にさらされる。
そして人々の中には、ごく稀に《ギフト》と呼ばれる特殊能力に目覚める者が現れた。
それは、モン
スターを討つために神が与えた奇跡か。それとも、世界を壊す呪いか。
渋谷──日本最大の街で発生した、史上最悪の《黒紫のゲート》。
数千人が飲み込まれ、戻ってきたのはたった一人。
主人公・御影真一(みかげ しんいち)。
無職で絶望の淵にいた青年は、たった一人で“地獄”を生き抜いた帰還者となった。
己の《ギフト》──イマジン。
イメージしたものを現実に具現化する、規格外の力に目覚めた彼は、
その力を使って裏社会で闇に生きる日々を送る。
悪人を狩り、血と罪に塗れながら「これで最後にしよう」と呟く、報われぬ夜。
──だが、運命は彼を許さなかった。
「お前の力が必要だ。ハンター協会の“Z級”に。」
国家最高戦力《Z級》、その五人目として──
孤独な帰還者は、再びゲートの闇へと挑む。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-28 05:40:18
11097文字
会話率:57%
主人公の藤原海は10年連れ添った夫、蒼空と離婚した。周りには、理由を話していない。いちいち説明するのも面倒だから。そんな彼女には誰にも話せない秘密がある。離婚して、1年後、彼女の前に現れた1人の男性。彼は河本雷斗。雷斗は以前、彼女の部署から
本部へと異動したが、どう言う訳か、彼女の要る部署へと戻ってきた。雷斗は相変わらずの馴れ馴れしさで周りの人を巻き込む。海はそんなタイプが大の苦手。そんな雷斗にも人には言えない悩みが?。そんな2人はこれから?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 05:27:25
647264文字
会話率:47%
ただ実家に帰るだけのつもりだった――
中国で武者修行を終え、日本に戻ってきた三十代後半の男・一真(かずま)は、通りすがりにとある学校の前を通りすぎようとしたが、クラス召喚というとんでもない異世界転移に巻き込まれてしまう。
見知らぬ異世界、
召喚したのはエルサリオンという胡散臭い王国。
「君たちは勇者だ!魔王を倒してくれ!」。
だが、一真は“クラスメイトですらない”ただの巻き添え中年。
おまけにスキル無し。理由も聞かずに即・追放される。もう一人、スキル無し判定された美少女のような少年・**晶(あきら)**と共に。
――だがその判断、どう考えても早計だった。
武術の達人・一真は、八卦掌、心意六合拳、太極拳、八極拳――
地球の拳法と、生死をかけた修行の末に身に付けた“仙術《封神拳》”で、異世界の常識をぶち壊す!
ただし、封神拳は強すぎて、超疲れるし超腹が減る!
これは、最強中年が拳と信念で道を拓く、異世界無双譚――
「俺の拳にスキルはいらん。必要なのは“覚悟”だけだ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 00:08:00
51551文字
会話率:32%
昭和後期、山奥の小さな村で、祭りの真っ只中、村の守り神の花嫁役の少女が行方不明になる事件が起こった。
しかしその後、立て続けに村が豊かになる不思議な現象が起こり、少女は神様の花嫁になった為、神隠しにあったのだろうと事件は有耶無耶にされる。
39年後、神隠しにあった少女が、当時の姿のまま村に戻ってきた。
なぜ今になって、少女は村に戻ってきたのか。
神隠しにあった少女と、その関係者の視点で物語は進みます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 23:50:24
22972文字
会話率:47%
失ったものがあった。一つはすぐに戻ってきた。ただ、今まで持っていたものとは少し違った形で……。
もう一つ失ったものがあった。それは失う直前まで確かに見ていた。
ルーチェは、取り戻したことで新たな力を得て失ったもの――姉のリナシッタを
捜した。しかし、すぐに見つかることはなく、時間だけが過ぎていく。
今日もまた、ルーチェのもとに昔からの知り合いが依頼を持ってくる。なんてことはないはずの依頼。だが、その依頼を追う中で、ルーチェは見つけてしまう。リナシッタの姿を――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 23:00:00
38084文字
会話率:47%
広島県に住む女子高生、桃ノ木紅葉は、ひょんなことから東京から戻ってきた幼馴染のヒロちゃんとヒロちゃんの祖父の家で共に暮らすことに。
ヒロちゃんのお祖父さんは、自分のことを毛利元就の生まれ変わりだと話すおもしろお祖父さんかと思いきや、え、これ
ってマジな感じ……??他の家族も毛利一族の生まれ変わりっぽいし……てことはヒロちゃんも??
これは、前世で毛利とギスった吉川広家が現世で毛利家の人々と平和に暮らす話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:22:45
20912文字
会話率:51%
瀬戸内海に浮かぶ小さな島〈灯凪島〉。過疎と高齢化が進むこの島で、かつて夏の風物詩として親しまれていた伝統イベント〈サンセットフェス〉は、十年前の台風でステージが倒壊して以来、開催されていない。
この春、島の高校に進学した少女・結香は、かつ
ての祭を復活させたいと強く願っていた。彼女が目指すのは、観光や経済の再生ではない。島に生きる誰か一人ひとりの「戻ってきたいと思える居場所」をつくること。言葉では多くを語らない彼女だが、その背中と行動が、同級生・翔斗の心を動かす。
翔斗は、他人から好かれることを望むあまり、本音を隠して生きてきた少年。だが、結香のぶれない姿勢に触れるうち、「本当に好かれる人間とは何か」を自分に問い始める。
そして仲間たちが集う。自作ドローンを駆使する引きこもり気質の颯斗、何でもこなすが自信の持てない恵里、理想と現実に悩む音響担当の葵、観察力でチームを支える利奈、そして脱線ばかりだけど自分の得意を理解しているトロイと、冷静沈着なアリヤ。
反対する大人たち、予算不足、台風被害……数々の困難を前にしながらも、「じゃあ、どうすれば?」と問い、行動し、助け合う。言い訳をせず、立ち止まらず、一歩一歩進んでいく彼らの姿は、誰かの心に「信じたい」という火を灯していく。
夏が来るまでの三ヶ月間。島の誰もが「もう無理だ」と言った夢に、彼らは向き合い、挑み、叶えようとする。
これは、誰かのために動き出した少女と、行動の強さが人を変えていく物語。潮風が運ぶ希望の音に、あなたも耳をすませてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:10:00
6640文字
会話率:60%
ごく普通の高校生だった俺、斎藤蓮(さいとうれん)の日常は、ある日突然、終わりを告げた。
壁の外での授業中、怪異の大群――スタンピードに襲われ、幼馴染の橘陽菜(たちばなひな)を庇った俺は、謎の光に包まれて意識を失う。死んだ……そう思った俺が
次に目覚めた時、そこにいたのは「斎藤蓮」ではなかった。
コンクリートの冷たい床の上で目覚めた俺の身体は、月光を溶かしたような銀髪と、猛禽類を思わせる金色の瞳を持つ、見ず知らずの美少女そのもの。混乱する頭に流れ込んできたのは「アリア」という名の戦闘専門家の知識と、常人を遥かに超える身体能力。だが、その規格外の力には「生命エネルギーを激しく消耗する」というとんでもなく燃費の悪い欠陥があった。
正体を隠すため、黒いパーカーとフェイスマスク、サングラスで全身を覆った怪しい出で立ちで街を彷徨う俺は、怪異に襲われる陽菜と再会する。消耗しきった身体に鞭打って彼女を守り抜き、気絶したところを拾われた俺。その戦い方と癖から、陽菜は俺に一瞬で気づいた。
涙ながらに「おかえり、蓮」と抱きしめられた時、俺は心から安堵した。
こうして始まった、陽菜との同居生活。陽菜の家で、彼女の優しさに包まれて、平穏が戻ってきた……はずだった。
だが、俺はすぐに気づくことになる。蓮(おとこ)の心を持つ俺(おんな)にとって、幼馴染の彼女が振りかざす、この言葉が一番の脅威だということに。
「だって、女の子同士なんだから!」
謎理論のもと、俺たちの距離感はどんどんおかしくなっていく。
違う、全然普通じゃない! 大丈夫じゃない!
冒険者「アリア」として活動を始めた俺は、実力からギルドマスターに目をつけられ、Cランクに特例昇格。そのせいで、お嬢様にも妙に気に入られてしまい、強引な依頼に巻き込まれる羽目に。彼女のアプローチは、俺の秘密をさらに危うくしていく。
過保護な幼馴染と、グイグイくるお嬢様。そして、俺の正体を探ろうとする斥候や、なぜか結成されたファンクラブ。俺の周りには、一癖も二癖もある連中が集まってくる。
これは、最強の力を手に入れた代わりに、平穏な日常を失った俺が、大切な幼馴染との約束を守り抜くために奮闘する、秘密と勘違いだらけのTS転生ファンタジー。果たして俺は、正体を隠し通し、平穏な日常を取り戻すことができるのか。――いや、もう無理かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:46:45
186911文字
会話率:32%
2038年、夏、渋谷。その門は、突如現れた。
中世ヨーロッパを思わせる巨大な門扉の中から現れたのは、緑色の肌が特徴的な人のような生き物。
それを見た誰かが呟く――ゴブリン、と。
次の瞬間、地球上の全ての生物の眼前に、それが浮かんでい
た。のちに、システムメッセージと名付けられることになる、不思議な画面が浮かんでいたのだ。
この日、闘争の時代が訪れた。
そして、英雄たちも誕生した。
渋谷の英雄たちと呼ばれる約千人の人々と、その中から生まれた、世界にその名を知らしめた九名の男女――シークレット・ナインと呼ばれる英雄の中の英雄が生まれ、数時間後、渋谷事変が幕を閉じた。
世界は、未曾有の災厄に耐え、順応し始める。
渋谷事変後、世界各地に門が現れるも、シークレット・ナインを始めとした力を得た人類が奮闘し、怪物たちを門の中へ押し戻すことに成功、逆に、怪物たちを討伐すべく、門の中へと侵入。門内部をダンジョンと呼称。ダンジョンの調査を開始したことで、判明したことがある。
現在、地球が見舞われている災厄が、異世界からの侵略であること、門の向こう側は必ず、ダンジョン最奥であること。
そう、ダンジョンは最奥から始まる。
渋谷事変から五年後。とある少年が、ダンジョンアタックを始める。本来、人数を集めて探索することが推奨されるダンジョンにおいて、その少年は、たったひとりで怪物の命を散らしていく。
その壮絶かつ美麗な闘いぶりから阿修羅の異名を充てられた彼は、日本刀片手に、嬉々としてダンジョンに向かう。何故か?
彼は、現代剣術の惰弱さに呆れていた。そんな彼の前に、闘争する場が現れた。しかし、年齢制限のルールに阻まれて五年も待たされた彼は、今年、十五歳になり、ようやく愉しめるようになった。約二〇年ぶりに、闘争の場に戻ってきたのだ。嬉しいのは当然である。
彼は、いわゆる転生者。その正体は、天才と謳われたものの、志半ばで病に倒れた剣士。
かつての名は――沖田 総司。
最強の狼の群れの中にあって、天稟と称えられた天才剣士が、現代最強の阿修羅――藤堂 海斗となって、ダンジョンを征く。
ダンジョンの先、異世界の大地を踏んだ時、再誕した狼は果たして、何を想うのか。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体などとは一切関係ありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:01:25
80932文字
会話率:41%
最強の退魔師と謡われる一族に生まれながら、才能が欠如し、術者として落ちこぼれ、無能者、欠陥品言われた少年・星守真夜。
だが彼はある日、異世界の神に異世界へと召喚される。
そして異世界にて四年の月日を過ごし、強大な力を得て、勇者と共に異世界を
救った彼は、再び元の世界に戻ってきた。その力を得た状態で。
しかしそれは新たな始まりに過ぎなかった。
帰還した真夜は、今度は退魔師として、戦いに身を投じていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:01:15
1317175文字
会話率:38%
侯爵令嬢であるソニアは人生に絶望していた。
過去の失敗から家での立場が無く、異母妹のメリアに奴隷のように扱われる。割れたカップを素手で掃除させられ、魔力も奪われる日々。
そんなとき、公爵家当主であるクラレンスより縁談が届く。冷酷で知られる彼
からの縁談にソニアは震えあがるが、拒否できずに嫁がされた。
そして、初めて顔を合わせたクラレンスからの言葉は、「1年後に離縁する」という拒絶の意思。
さらに、他家に嫁いでもメリアはソニアの魔力を奪いにくる。
絶望するソニアだが、公爵家の使用人は彼女に精一杯尽くしてくれ、少しずつ彼女の顔に笑顔が戻ってきた。
しかしその裏で、王都では不審死が相次ぐ。そしてソニアは、知らず知らずのうちに陰謀に巻き込まれていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:00:00
107684文字
会話率:33%
4年前、誰もが死んだと信じていた一人の魔法少女。
戻ってきた彼女を待ち受けていたのは、素手だけが許された魔法少女格闘リーグ「Fist of Hope」、通称FOH。
そして俺は――
彼女を再び頂点へと導く、たった一人の存在。
彼女の幼な
じみにして、セコンドだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 13:00:08
33174文字
会話率:24%
兄に毒を盛られ、家督の破棄を迫られる。
転生後最大の危機は突然訪れた。
また10代で死んでたまるか!
どうやら父と長男は家督を奪うために次男によって毒殺されたようだ。
兄のいう通りに家督を破棄して、生き残るため他にも譲歩する。兄は譲歩の内
容に納得したのか、家から出ていくのを許してくれた。
俺は命かながら家から出て、魔法を使い解毒を試みる。解毒に成功すると、生き延びられた喜びと同時に、なぜこんな状態になったのか……。父と長男はもう生まれ故郷にはいない。故郷にいては命が狙われると通っている王立魔法学園がある王都へと向かう。
王立魔法学園に戻ってきた俺は汗だくになって体を鍛える。
転生した異世界セリアンスフィアには魔法がある。
しかし、地球でイメージするような遠距離魔法を使うには膨大な魔力が必要となる。魔力の少ない俺は身体強化で魔法を使うしかない。脳筋魔法使いをやめて錬金術師になりたいが、貴族は錬金術師になれない。
家督を放棄した今なら学園をやめて錬金術師なれる! ……え? 無理?
カクヨムにも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 12:00:00
695723文字
会話率:40%