現場監督の川島は、怪談の中でしか聞いたことのない、存在すら否定的だった『関わった人間が次々と不幸になるいわくつきの工事現場』を担当することになった。前任者から現場を引き継いだ川島は、安全第一を標榜し、いわくつきの現場へ立ち向かうのであった。
最初はお化けに懐疑的だった川島だったが、次々と起こる怪異に悩まされ、とうとう自身も目撃してしまう。お化けの嫌がらせに堪忍袋の緒が切れた川島は、直接対決で原因を取り除こうと自力で除霊を試みるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 17:00:00
241475文字
会話率:29%
ある日、見知らぬ謎の建物の一室に目を覚ました6人の男女――ミヨリ、サナミ、ユキヤ、ミキヤ、ナナミ、コジロ。彼らは何の前触れもなく集められ、互いに見知らぬ者同士だった。戸惑いの中、部屋に置かれていたVRゴーグルを強制的に装着させられると、
目の前に広がったのは「REAL版人生ゲーム」と呼ばれる仮想現実の世界だった。
このゲームは単なるボードゲームではなく、リアルな人生を模した仮想空間の中で、プレイヤーが自身の駒を動かしながら「職業選択」「結婚」「資産運用」「トラブル対処」などの人生の重大な選択を次々と迫られるシステムだった。だが、その裏には残酷なルールが隠されていた。一度ゲームが始まれば最後までやり遂げなければならず、途中で辞めることは許されない。もし誰かが途中で投げ出せば、全員の命が危険にさらされるという、まさに命がけのゲームだった。
6人はゲームを進めるうちに、それぞれの個性や価値観が浮き彫りになっていく。ミヨリは好奇心旺盛でリーダーシップを発揮し、常に前向きに挑戦を続ける。一方でコジロは懐疑的でゲームそのものに疑念を抱き続ける。サナミは看護師を目指し、慎重で人の痛みに寄り添う一面を持つ。ユキヤは理性的かつ冷静に状況を分析し、ミキヤはやや軽いノリだが時に鋭い洞察を示す。ナナミは内向的で自己防衛的だが、その中に秘めた強さを持っていた。
ゲームの中で彼らは成功や挫折、裏切りや助け合い、時には友情と愛情までも経験しながら、ゴールを目指す。ゲームの進行に合わせて彼らの現実世界の記憶や感情も揺さぶられ、仮想と現実の境界が徐々に曖昧になっていく。
やがてミヨリが一番にゴールし、ゲームは一応の幕を閉じる。しかしそれは終わりではなく、新たな局面の始まりだった。ゲームの背後に潜む真の目的、そして参加者たちを待ち受ける「敗者復活戦」やさらなる試練が次々と明かされていく――。
彼らは果たしてこの過酷な「REAL版人生ゲーム」から無事に解放されることができるのか? そして、このゲームの真実とは何なのか?
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-15 19:30:00
18946文字
会話率:26%
公国で騎士として働き、若き英雄と呼ばれるまでに魔物と戦って来た騎士ハルは。数年ぶりの『聖女』として聖教庁に認められた少女、トリアの護衛騎士として働くことになる。聖女と護衛騎士の仕事――御役目は、聖教庁の指示で公国全土を飛び回って、人々を助け
る事。だがトリアは聖女として認定されたものの、自分が聖女とされた事に懐疑的。実際、聖女としての認定はギリギリだったと語るほどだった。それでも御役目を果たすため、ハルとトリアは公国中を駆け回るが。徐々に公国の『聖女』という存在や自分達が、公国や聖教庁内の権力闘争に使われている事を感じ取る。そして新しい『聖女』が現れ、ハルとトリアは偽物の異端者として処刑されるという噂すら入って来て。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 20:03:20
15725文字
会話率:47%
私は神様からの依頼により異世界転生することになった。
依頼内容は邪神の封印。
神様ができる最大のギフトを受け取ることができるらしい。
不安と少しの期待感を抱きながらいざ転生してみると、勇者召喚の儀の真っ只中。
魔王討伐のための勇者として他
の3人と一緒に召喚されたことになっている。
魔術師たちに囲まれ鑑定される中、自分だけ特別な能力のない普通の子供であることが判明する。
危機を察知した私は自ら戦力外であると進言し、城外へ出て1人で生きていくことを提案する。
だがさすがに幼い子供を1人で追放することに不安を覚えたのか、私の処遇についての話し合いが行われることになった。
その間別室に通され、しばらく待機することに。
結局、城外へ出る許可が下り1人で生きていくことになった。
城の関係者の懐疑的な視線を受けながらその場を後にする。
国王からの待機命令中に改めて自分の能力を確認。
実は秘匿された職業【マモリビト】としての能力をいくつか有していた。
能力が露見することを恐れ、国に滞在することに不安を感じた私は早々に国を出ることにした。
そしてその先で訪れた森で、ある一軒家を見つける。
その家との出逢いを起点に、チート能力取得のための鍛錬と様々な出逢いを重ねて、対邪神のための力を確実に付けていくのだった。
さらにその渦中で多種多様な問題に直面する。
何かと巻き込まれ体質の私は問題解決のために助力することに。
その結果、人間的にも少しずつ成長していったのであった。
そしてついに邪神の封印が完全に解け、その影響が世界中に及ぶ中、神様の依頼を成し遂げるために邪神のもとへ向かう。
これは、1度自分の人生を諦めて神様の依頼のためだけに生きていた私が、旅を通して様々な出逢いを重ねて成長していくことで、1つの命を持つ個として生きていくことの素晴らしさを学ぶ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 02:36:43
20820文字
会話率:18%
大学で宗教民俗を教える非常勤講師・御影遙(34歳)は、幼少期に祖父から聞かされた“仮面神ゴゼ”の伝承を、学術的には懐疑的に受け止めていた。だが、祖父の死後、遺品から「Project MZ-03」という謎の記録と黒い石板を発見し、かつて米軍が
秘密研究を行ったという“鬼来島”へ渡航する。
人口わずか三十余人の孤島には、記録を拒む異形の神・ゴゼを巡る儀式が今も密やかに残っていた。やがて遙は、祖父の過去と仮面神の真実、そして“記憶と地震”をめぐる奇妙な交信に巻き込まれていく。
科学と伝承の狭間で、人は何を「忘れてはならない」のか——。
仮面神ゴゼ ―記録を拒む神と“記憶の島”―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:25:44
6033文字
会話率:22%
物語はファシスト政権下の時代を舞台に、若き主人公、イタロ・マッテウッチの人生を描いています。
彼は名門ファシスト家庭に生まれ育ち、時の有名で影響力のある政治家、ジョヴァンニ・マッテウッチの息子です。作中では「ドゥーチェの右腕」とも呼ばれる人
物です。
主人公のイタロは、たとえ身近にファシストの大物がいたとしても、政権に対して常に懐疑的であり、当時のファシズムの基準に決して染まろうとはしませんでした。
しかし、ある夜、社会に対する彼の見方を根本から変える出来事が起こり、そして謎めいた人物・ジャコモとの出会いが、彼を思いがけず反ファシストのグループと関わらせることになります。
物語が進む中で、イタロは二つの思想の狭間で揺れ動きながら、自らの「自由とは何か」を深く考えるようになります。そして最後には、自分の信じる理想——自由の理想——のために、実の父にさえ立ち向かう覚悟を持つようになるのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 18:13:35
3244文字
会話率:28%
田舎の街で生まれ育った主人公が東京という大都会で暮らしてゆく中で人工物や自然物に対する懐疑的な視点を持ち、冬の街を彩るイルミネーションへの違和感が突如一致する。それは東京の交差する街で美香と出会い恋に堕ちてからのお話である。彼女との出会いは
運命や必然といったどの枠にもハマることのない出会いであり、彼女との出会いが自身の過去と連動して展開してゆく。自然の中で生まれ育った主人公には、人工物で感動する人間が信じられなかった。そんな中彼女を通して出会った謎の男。そして人のオーラが色になって見える女。人工物への猜疑的視点を促す小説家。彼らが交差した時、世界は変わってゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 16:00:18
52061文字
会話率:45%
小さな町の片隅にひっそりと佇む「にまいる動物病院」。その風変わりな名前は、新約聖書の一節から着想を得たという噂を呼び、町の人々の間で謎めいた伝説となっていた。
院長は、クリスチャンとして漢方や鍼灸に情熱を燃やす、何とも個性的な医師。彼と共に
、好奇心旺盛な看護師・木口優愛、地道に粘り強い藤本絵里、クールな藤田友里、几帳面な村田雅子、情熱あふれる夢藤麻美、そして敏腕トリマーの「師匠」や、頼もしい新人「弟子」、そしてキャバ嬢風の看板犬ひまわりといった、風変わりなスタッフたちが勢ぞろいし、日々ペットたちの健康を守る奮闘劇が展開される。
物語の中心となるのは、院長の家に住む19歳の黒サビ猫「ミー様」だ。どこか不思議なオーラを放つミー様は、スタッフの間で「タヌキ」と呼ばれ、時に「猫又では?」という噂までささやかれるほど。だが、毎朝4時に「ニャーニャー」と院長を起こし、朝食を要求するその姿は、厳しさとユーモアが絶妙に混ざり合う、まさにこの病院ならではの風景であった。
ところが、ある日ミー様に慢性腎臓病の兆候が見られ、院長は最新のホモトキシコロジーに基づく「SUC治療法」(Solidago compositum、Ubichinon、Coenzymeの3成分の力で、豚の臓器製剤が腎機能を持ち上げ、毒素を解毒する)を大胆に展開。注射とそれに伴うコミカルな「イカ耳」(怒りを露わにして両耳を伏せる独特のリアクション)も交え、ミー様は着実に回復していく。
しかし、SUC治療開始から約1年後、再びミー様の元気が衰え始めたため、院長は伝統医学のワザとして鍼治療の導入を決意。普段は懐疑的だった木口も、その効果を目の当たりにして認識が変化し、伝統医療への信頼が芽生えていく。脾兪と腎兪というツボを刺激することで、内側からの解毒と腎機能の強化を図るこの新たな試みに、スタッフ一同の士気も高まる。
この奇跡の回復劇は、町に笑いと希望を運び、「にまいるフェスティバル」という年次イベントとして結実。スタッフやペットたちが、ミー様の奮闘を題材にしたショーやコントで町の人々を魅了し、にまいる動物病院は単なる治療の場から、笑いと絆、そして健康の象徴として生まれ変わるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:38:08
2934文字
会話率:0%
私、フレア・ドンミス伯爵令嬢は、代々、騎士団長を担う家系に生まれた。
けれど、女性なうえに、並の体力しかないので、家督相続が危ぶまれていた。
結局、お父様は養子と後妻を迎え入れた。
実母を亡くした私にとって、いきなり義兄と継母ができ
たことになる。
お父様から期待されない私は、このまま他家の男性の許に嫁ぐだろうと思われた。
ところが、私が成人した際、魔力を宿していることが発覚する。
我がエリア王国では、魔力持ちが稀少であったため、国王陛下から将来を嘱望され、私はドンミス伯爵家の家督を継ぎ、魔法を使える騎士団長になるよう言われた。
この国王の宣言によって、我が家に激震が起こった。
魔法の力に懐疑的なお父様と、伯爵家の家督を継ごうとする義兄が、腹を立てたのだ。
その結果、息子を後押しする継母と、義兄によるいじめが始まった。
それなのにお父様は、継母と義兄の肩を持つばかり。
ついには後妻親子から濡れ衣を着せられて、私はお父様から往復ビンタを喰らう。
挙句、「この出来損ないが!」と罵倒されてしまった。
さすがに我慢の限界だ。
お父様、そして下衆な義兄様とお継母様。
「能ある鷹は爪を隠す」という言葉、ご存知じゃありません?
私、本気を出させていただきます。お覚悟を!
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 12:10:00
13999文字
会話率:19%
もし、転生者が居たとしたら?
そんな過去の日本のお話し。
ただし、第三者視点であり、転生者存在には懐疑的、否定的な書き方になっています。
最終更新:2025-02-24 20:00:00
342485文字
会話率:3%
懐疑的で少し虚無的な彝佐早蕨と、生活感覚の肯定(プレゼンス)を自然に持ち、自由な俠子との物語。
愛されているのに、世界の真実が欠如していることに堪えられない。答えを模索する。
言葉や概念ではない叡智(ロゴス)を求めて。
眞神郡シリー
ズ#10
2003から2004に書いた小説。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-09 14:44:09
32855文字
会話率:26%
佐々木直樹(29歳)は、東京本社の営業職でトップクラスの成績を誇っていた。しかし、ある日突然、地方支社への異動を命じられる。「目立ちすぎた」という理由で都落ちさせられた彼は、人口数千人の小さな町へと送られる。
地方支社の環境は厳しく、社員
からもよそ者扱いされ、与えられた住まいは古びた一軒家。やる気を失い、無意味な日々を送る中、地域商店街からの「活性化イベントへの協力依頼」が届く。同僚たちは無関心だったが、直樹は興味を持ち、会議に出席することを決意する。
商店街の店主たちの反応は冷たく、異端者として警戒される。しかし、唯一彼に関心を持ったのは、若者向けカフェを経営する高橋優奈だった。彼女の店は閑散としており、活気を取り戻す方法を模索していた。直樹は営業の知識を活かし、SNSを使ったPRや、特産品を活用したイベントの企画を提案する。最初は懐疑的だった商店街の人々も、試験的なイベントの成功を目の当たりにし、協力を始める。
本格的なイベントの準備が進む中、資金不足や地元住民の反発といった問題が立ちはだかる。直樹はクラウドファンディングを提案し、高校生たちの協力を得ながらプロジェクトを推進。ついに迎えたイベント当日、商店街は活気を取り戻し、多くの来場者が集まる。店主たちも成功を実感し、地域の雰囲気が変わっていく。
イベント後、直樹は「ここに来た意味」を見出し始める。優奈との絆も深まり、彼女と共にこの町の未来をより良くするための新たな挑戦を決意する。満天の星空の下、彼はもう「都落ち」ではなく、「新たな人生のスタートライン」に立っていることを実感するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 17:36:06
4967文字
会話率:59%
橘 麻緒(たちばな まお)は、
精神的な抑うつを抱えながら
アマチュアで写真を撮る25歳。
ある日、散策で見つけた雑貨屋で、
自分のファンを名乗る美男に出会う。
初めは自分にファンがいたことに
懐疑的だった麻緒が、次第に彼を受け入れていく
。
その優しさが甘い毒の始まりだとも知らずにーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 17:20:00
19237文字
会話率:37%
代替タイトル:RE:Dream: The Secret of Our Dreams
夢想家聖使者(ムソウカ・セイシシャ)、16歳の少年は、他の人々とは異なる現実の中で生きている。彼には現実の世界がまるでゲームのように見えていた。周囲の人々
はゲームのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のように、動きが繰り返され、表現に限界があるように感じられる。顔はしばしばぼやけ、まるで未完成のグラフィックのようで、近しい人々だけがはっきりと見えるのだ。
この奇妙な世界の中で、セイシシャは孤独を感じていた。その視界について話すたびに、家族にさえも奇妙な目で見られる。孤独の中、彼を支えるのは一つの大切な経験だった。それは夢か、それとも現実だったのか、彼の心を揺さぶる少女との出会いだ。少女はセイシシャが求めていた温かさと安らぎを与えてくれたが、夢の中で少女が消えてしまった時、彼は深い喪失感に襲われる。
その少女を探し求める執念から、セイシシャは自らの経験や感情を綴った小説を書き上げる。予想外にも、その小説はベストセラーとなった。しかし、世間の冷笑や懐疑的な反応によって、彼の本当の思いは見過ごされてしまう。自分の経験をより深く理解するため、彼は学校の超常現象クラブに参加するが、現在そのクラブの唯一のメンバーとなっている。
クラブを存続させるべきか迷っていたその時、一人の少女が突然クラブに加入したいと現れる。彼女との出会いを通じて、セイシシャは「目に見えない世界」へと再び深く引き込まれていくことになるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 18:54:01
6239文字
会話率:6%
現代からそう遠くない未来、人類はかつてない危機に瀕した。
心を失くしたように何も感じなくなり、次第に気力が衰え、身体が動かせなくなってしまう不治の病。
それは世界中のあらゆる場所で確認されたが、発症は原因不明。
治療の実例は無い。
人類の危機として、世界各国でありとあらゆる分野の研究が進められ、中でも、思考と心の解明は飛躍的な進歩を遂げた。
身体を動かすなどの、行動に関わるモチベーションの多くがーー様々なベクトルの愛=アフェクションで構成されていることが確かに実証された。
そして現在では、より合理的で秩序の約束された社会の実現に向け、全人類のアフェクションがリアルタイムで数値化され、管理されている。
対人トラブルや精神被害の多くは、他者へのアフェクションと他者からのアフェクションのギャップに起因していることから、それぞれをスコア化して差分を金銭で精算するシステムが成立し、社会は更に劇的な変化を遂げた。
更には、他者へのアフェクション、あるいは他者からのアフェクションの異常値により個人や社会へ影響を及ぼすものは、行政指導のもとでアフェクションを消去することで、犯罪や病の多くは未然に防げるものになった。
不治の病すらも防げる病になり、犯罪やトラブルは予防し公正に解決出来るものとなり、人類は限りなく安全で合理的な共同体となった。
アフェクションの管理運用は、行政と連動した公的情報統括機関"アフロディーテ"に一任されており、厳正かつ公正な選考により選ばれた人物のみが籍を置くことを許されている。
アフェクションに懐疑的で、「愛など存在しない」と考えている主人公 柊木ユウトは、なぜかアフロディーテのメンバーとしての推薦を受ける。
人々の愛を精算し、時には消去する中で、ユウトは世界の真理へと近づいていく。
限りなく秩序に守られた世界の中で、愛を信じない青年が、愛の価値と正しさを探究する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 23:42:46
1139文字
会話率:31%
町に伝わる“呪い”により祖父と父を亡くした宮入翔太は、高校二年生の春、「タイムマシンは信じるか」と問いかけてきた転入生の神崎香子と知り合う。その日の放課後、翔太の祖母から町に伝わる呪いのことを聞いた香子は、父と祖父の為に呪いの原因を探る翔
太に協力することを約束する。週末、翔太の幼なじみの時乃を交えた三人は、雨の日に登ると呪いにかかるという深安山に向かい、翔太と時乃の話を聞きながら山頂で香子は試料を採取する。
それから一週間後、部活に入りたいと言い出した香子とともにオーパーツ研究会を訪れた翔太は、タイムトラベルについて調べている筑後と出会う。タイムトラベルに懐疑的な翔太だったが、筑後と意気投合した香子に巻き込まれるようにオーパーツ研究会に入部する。ゴールデンウィークに入ると、オーパーツ研究会の三人はタイムトラベルの逸話の残る坂巻山にフィールドワークに向かう。翔太にタイムトラベルの証拠を見せるために奥へと進もうとする筑後だったが、鉄砲水が迫っていると香子から告げられたことから引き返す。その後、香子の言葉通り鉄砲水が山中を襲う。何故分かったか問われた香子は「未来のお告げ」と笑った。
六月、時乃が一人で深安山に試料を採りに向かう途中で雨が降り始める。呪いを危惧した翔太が向かうと、時乃は既に呪いが発症していた。その直後にやってきた香子により時乃の呪いの症状は治まった。しかしその二週間後、香子に呪いが発症する。病院に運ばれた香子は、翔太に対し自分が未来の翔太から頼まれて時乃を助けに来たことを告げる。呪いは深安山に伝わる風土病であり、元の世界では呪いにより昏睡状態に陥った時乃を救うため、翔太と香子はタイムトラベルの手法を研究していた。時乃を救った代償のように呪いを発症した香子を救う手立てはなく、翌朝、昏睡状態になった香子を救うため、翔太は呪いとタイムトラベルの研究を進めることを誓う。
香子が昏睡状態に陥ってから二十年後、時乃や筑後とともに研究を進めてきた翔太は、時乃が深安山に試料を採りに行った日から未来を変えるためにタイムトラベルに挑む。タイムトラベルに成功した翔太だったが、到達したのは香子が倒れた日の夜だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 12:04:44
91471文字
会話率:47%
この世界には多くの人間がいる。
その大多数が自分以外の者と関わり、信用することによって、世界は成り立っている。
だから自己完結した思考回路の持ち主は珍しいのでは無いかと思う。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し
訳御座いません。
注意事項2
この世界に自分を容れない。
因果は常に自分にある。
そうやって生きていきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 22:09:37
683文字
会話率:31%
見知らぬ王子からの一方的溺愛のせいで、ドラゴン討伐隊の聖女枠に嵌め込まれた街の薬師のナタリア。聖女となら結婚できるからって、何?その選抜理由。
四六時中、愛を囁くヘロリ王子殿下に悩まされながら、討伐隊の一員としてドラゴン城を目指す羽目に。
実はナタリアは修行のために街に出た新米魔女。王子の熱烈求愛には基本的に塩対応で、懐疑的。
ドラゴン討伐隊を率いる王子様とはとても思えない、ゆるーい感じの王子。見た目ヘロいが実はあざとい系王子のしつこい求愛はどうにかなるのか? 6万字程度のコメディでーす。全20話終了。
2024年6月下旬、以前書いた「その婚約者、間違ってます」がアルファポリス社様より書籍化されます。https://www.regina-books.com/content/recently
オチもザマァも愛もあるけど、後味スッキリ、笑えるラブコメです。なろうでは日間2位でした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-08 23:30:00
62590文字
会話率:49%
遥人と奏人はふたりで『ハルカナチャンネル』という配信サイトのチャンネルを持っていた。
五感に優れ勘の良い遥人と、奔放で思い切りの良い奏人。
ふたりのコンビネーションは絶妙で、ネットでも好評であった。
ある日、配信を終えたふたりは共通
の友人である、すわりんの放送を見に行く。
すわりんは話題のホラーゲーム『サクリファイス・ホスピタル』をプレイする、
そして謎のコメントに案内されるまま、遥人が止めるのを聞かずにサクリファイス・ホスピタルの地下へと向かった。
すると遥人のパソコン画面にノイズが入り映像も乱れ、画面の向こうのすわりんは倒れてしまう。
彼女の家まで助けに向かった遥人、倒れたすわりんは小さく『聖母様』と呟いた。
遥人はサクリファイス・ホスピタルと聖母様を調べ始める。
このゲームはいわくつきで、プレイした配信者が次々と配信を止め行方不明になっているという事実を発見する。
このゲームをプレイしてはいけない、と発信していた少女・土御門神楽とコンタクトを取り、彼女に協力を要請する。サクリファイス・ホスピタルとは、かつて実在した廃病院を丸写ししたゲームなのであった。
ゲームと廃病院にかけられた呪いを解くために動く遥人と神楽。それに仏教系配信者、太刀風僧正、降霊術を駆使するあかりが加わり、呪いに懐疑的な奏人も連れて実際の廃病院へと向かう。
そこには数々の怨念や霊、因果と恨みが渦巻いていた。
少しずつ廃病院を浄化していく一行。そこに立ちはだかる数々の悪意と呪術、心霊。
迫りくる敵にひとりで立ち向かう太刀風。独房にとらわれてしまう奏人。
仲間たちとはぐれながらも、立ち止まる事無く向かった地下室で遥人が見たものとは。
そして、サクリファイス・ホスピタルというゲームを作り上げ、廃病院に呪術を込めた黒幕、奏人の真の狙いとは母を蘇らせる事で――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 20:12:18
60713文字
会話率:45%
平穏な世の中に突如として現れた暗黒の渦から現れた凶暴な魔獣たちは世界を狂乱に陥れた。人類滅亡も見えた中で最後の希望となったのは各国から選抜された勇者たちであった。勇者たちは多くの犠牲を出しながらも「最後の勇者」を筆頭に進軍を続け、ついに暗黒
の渦を封印することができた。
平穏になった世界で「最後の勇者」魔法使いエヴァンは郊外でひっそりと暮らしていた。そこに訪れたのは次世代の勇者を育てる機関 アーゲイン勇者学校の生徒。どうやらエヴァンに教師をしてもらうように依頼をしにきたらしい。最初は懐疑的だったエヴァンも次第に心を開き、未来の勇者たちに自分の知識経験を伝えてるようになる。
これから再び起きる戦乱をエヴァン、そして未来の勇者たちは身につけた力で切り開いてゆけるのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 02:00:00
2567文字
会話率:0%