【本編完結しました】
全てを殺す精霊、魔王。
自然発生するそれと人間達は日夜戦いを繰り広げていました。
そんな殺し合いにまみれた世界で、一人の男が魔王の赤ん坊と出会ってしまう。
「うわぁぁぁぁぁ!? 魔王の赤ん坊だぁぁぁぁ!?
」
「あう」
「魔王殺害は人類の義務……死んでもらうッ!」
「あう?」
「…………と思ったけど、まぁいいや。寂し過ぎて死にそうだから、お前を育てて話し相手にでもするか」
そこは無人の大陸でした。
話し相手に飢えまくっていた男は、狂気の沙汰と知りつつ魔王を育ててみることに。
「大きくなっても俺を殺すなよ?」
「あーうー」
やがてその赤ん坊は育ち、男のことを「お父さん」と呼び始めました。
人間である父親と、魔王である娘。
そんな二人は仲良く暮らすようになったのです。
――――だがしかし、どんなに可愛かろうが、満面の笑みで「お父さん」と呼んで男に懐こうが、結局のところ彼女は殺戮の精霊。何もかもを殺す事が定められていた。
二人は出会い。幸せな親子となり。そして世界は滅びの道を突き進む。
「よしよし、たくさんお食べ」
「もぐもぐ。……もぐもぐもぐもぐもぐ」
「食べ過ぎでは?」
魔王を育ててしまった男。
そんな彼を愛した娘。
終わりの時は、必ず訪れる。
「ねぇねぇお父さん! 牛肉ってどんな味なの?」
「最強の味だ」
脳天気な娘と、「まぁいいや」が口癖の男。
二人はいつまでも一緒に暮らしました。
全ては、幸せになるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 20:13:47
2046912文字
会話率:40%
「もしかして私、求められてない……?!」
ハンバーガー専門の大人気チェーン店『MAGDANEL'S』にて、看板メニューのマグバーガーとギガポテトのLサイズを購入した女学生。白を基調とした清潔感あふれる制服、金の装飾が気品を添え、エンブレ
ムが胸元で光る。高く一つに結われた揺蕩う黒髪の先が紫に輝くのがチャームポイント。女学生の名は、桜縁鬼百合霞。
この物語の主人公を一言で表せば「腕の中で揺れるバーガー達を愛でていたら異世界でした」だ。
更に、なんとも非常に非情なことに、彼女の転移させられた異世界は、転生者が求められる〝愛しき世界〟だった!
それを知ってか知らずか、神に異世界へと招き入れられた彼女は世界をどう攻略する!?
※この小説は『カクヨム』様でも同時連載中にございます
【月・火・水・木・金・土】
→更新日は執筆者の出来により
(必ず21:30投稿)
【日・祝日】
→更新なし
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 19:30:00
37219文字
会話率:25%
かつて、命の鼓動と引き換えに動く兵器《ソウルドライヴ》が、戦争に終止符を打つはずだった。
だが、人間はそれを「兵器ではない何か」に変えてしまった。
開発された最終兵器《TITAN(タイタン)》──
それは「魂を燃やすエンジン」と「生きた機
械」の融合。
搭乗者との精神を完全に接続するため、その中枢にはある忌まわしき素材が使われている。
少年テオス・プロライアは、故郷の壊滅、監禁、実験の果てにその巨兵と出会う。
そして彼は気づく──これは兵器などではない。心を持ち、痛み、過去を宿す「生き物」だと。
逃亡、戦い、対話、喪失──
繋がってゆく意思と魂が、彼を“戦場を歩く火”へと変えてゆく。
燃え尽きるまで戦うその姿は、誰にも知られず、歴史の影へと消えていく。
だが、確かに世界は、彼によって変えられた。
これは、業を背負いし者たちの、終わりの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 09:16:53
7642文字
会話率:39%
頭の切れる第二王子に婚約破棄された侯爵令嬢・リリエラ。
(これで推し活に全力投球できますわ──!)
そう胸を張った彼女が“推す”のは、王国一の“もったいないポンコツ”、第一王子・アルト殿下。
勉強は苦手、政治も苦手、それでも誰よりも国
と人を想う、まっすぐで優しい彼の姿──
(尊い……! この愛しきポンコツを、わたくしが支えずして誰が支えましょう!?)
第二王子が仕掛ける陰謀も、リリエラが知略で華麗に回避!
「これぞ真の推し活ですわ!」と、今日も才女は舞い踊る!
けれど──
「リリィ、僕が君を守る番だよ」
まさかの王子から反撃(?)どんでん返し!?
推していたはずが、いつの間にか甘く包囲されていて……!?
これは、婚約破棄された才女が“全力で推した”末に、
王太子と両想いになるまでの、尊さ満載・激甘逆転ラブストーリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 18:01:48
12330文字
会話率:23%
「すまないが僕は真実の愛に目覚めたんだ。ああげに愛しきは君の妹ただ一人だけなのさ」
公爵令嬢の主人公とその婚約者であるこの国の第一王子は、なんでも欲しがる妹によって関係を引き裂かれてしまう。
それだけでは飽き足らず、妹は王家主催の晩
餐会で婚約破棄された姉を大勢の前で笑いものにさせようと計画するが、彼女は自分がそれまで周囲の人間から甘やかされていた本当の意味を知らなかった。
そして実はそれまで虐げられていた主人公こそがみんなから溺愛されており、晩餐会の現場で真実を知らされて立場が逆転した主人公は性格も見た目も醜い妹に決別を告げる――。
※他サイトでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 12:12:03
29670文字
会話率:30%
枢機卿ミスチヴァスは、最近自分の弟子、シンナー・フルーガルに対して違和感を覚えた。彼からふとある故人の気配があったからなのだ。しかもそれは、この権勢を握っている枢機卿深いトラウマを残した故人であった。
「ふぅ......愛しきシンよ、君には
一体何があったの?どうやら私から何か取り組まないと。」
......
時は流れて。
「正直言って、今世紀最も大きかった中傷ですね。」
『グレートアイエガス帝国新聞』に「先帝のご勅命を賜り、幼帝陛下の教養を拝命していますシンナー・フルーガルは初代目邪神の転生である」との記事を見たシンナーは苦笑いを浮かべる。
「根拠は何です?」そばにいる幼き女帝は尋ねた。
「そうですね.......長い話になるのですが。全ては初代目邪神の遺産を、あの時巡り合わせで受け継いでしまったことに因んだと言えるのでしょう。」
そう答えると、シンナーは12歳のあの日、枢機卿ミスチヴァスに連れられていったのを省みる。
ああ、なんという諸悪の根源。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 14:22:24
3439文字
会話率:37%
一児の母親にしてどこにでもいるようなシングルマザーである私は、"モカ'という一匹の犬を飼っていた。
しかし最近、愛しきペットであるモカに対して、虐めたくなるような妙な衝動に駆られ始めていた。
最終更新:2025-05-19 09:36:36
1667文字
会話率:0%
小さな村に住むエリナは、料理が大好きな村の娘。祖母から教わった昔ながらのレシピを大切にし、毎日の食事作りに心を込めていた。ある日、村にやってきた猟師のレオンと出会う。レオンは大柄で無愛想な男だが、村人たちと積極的に交流することは少ない。しか
し、エリナは彼が獲った野生の獣を料理に使う機会を得て、その味わいに感動する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 23:26:29
5189文字
会話率:53%
怪異が蔓延るある世界。人知れず怪異から人々を守るために戦う少年少女達の物語。
最終更新:2025-04-11 11:27:29
153815文字
会話率:48%
「東京で生きること」こそが人生の成功――そう信じ、孤独と不安を抱えながらも都会にしがみついていたアラサーOL。
事故で命を落とした彼女は、目を覚ますと異世界の田舎貴族、フィリーネ・グレイシアとして生まれ変わっていた。
愛情あふれる家族、広
大な自然、穏やかな日常。
それでも心のどこかで“都会”を諦めきれないフィリーネは、王立学園で第一王子カイラスの婚約者として注目を浴びながらも、心はどこか空虚なままだった。
だが卒業パーティーの最中、突如告げられた婚約破棄宣言。その混乱の中、姿を現したのは、隠遁していた名門の若き公爵――レオニス・ファルマント。「我が愛しき婚約者殿」と堂々と手を差し伸べた彼により、フィリーネの人生は静かに、しかし確実に動き始める。
“都会”を捨て、“田舎”で始まる引きこもり婚約生活。
けれど、穏やかに見えた日々の裏には、王都からの思惑、前世の執着、そして――公爵の過去が静かに影を落としていた。
本当に大切なものは何か。
“幸せ”のかたちは、ひとつだけじゃない。
フィリーネが最後に選ぶのは――愛か、誇りか、それとも別の道か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 01:05:13
11088文字
会話率:39%
「そこにはごみと死体しかいない」と称される貧民街にて内臓を売らずに済む程度にはそこそこの暮らしができているラヴァとシークィラの兄妹。
しかしそれはある日崩壊した。
二人は”破者”と呼ばれ人から忌み嫌われ、恐れられる特異な力を持った人間だった
。
二人は混乱し逃避行しようとするが妹のシークィラが破者でありながら破者を迫害する天皆教の信者であるフェリボスという男につかまってしまう。
「体から悪魔を追い出せば人間に戻れる」「死んでしまったとしても人として死ねる」「破者を救うのが私の使命」と首をつかみながら語る男から妹を助けようとした兄、ラヴァだがそれも空しくシークィラはあっけなくフェリボスに殺されてしまう。
生き残ったラヴァは怒りに取り憑かれフェリボスを、妹の仇を殺すことを誓う。
とある神の信者はこう言った。
無償の愛など存在しない、絶対の味方などいない、それでも人はそれを求めるのだ、と__折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 21:03:53
8246文字
会話率:35%
「30で死ぬの」と、愛しきあのコは、いつか恍惚とした表情を顔に滲ませて言った、「そしたら夜空の塵になるの」。
全7章からなる小さな物語。一日一章更新予定。よしなに。
最終更新:2025-03-21 22:00:00
25995文字
会話率:33%
「どうかもう私のことはお忘れください。閣下の幸せを、遠くから見守っております」
とある国で、宰相閣下が結婚するという新聞記事が出た。
これを見た地方官吏のコーデリアは突如、王都へ旅立った。亡き兄の友人であり、年上の想い人でもある「彼」に
別れを告げるために。
だが目当ての宰相邸では使用人に追い返されて途方に暮れる。そこに出くわしたのは、彼と結婚するという噂の美しき令嬢の姿だった――。
これは、冷血宰相と呼ばれた彼の結婚を巡る、恋のから騒ぎ。最後はハッピーエンドで終わるめでたしめでたしのお話です。
完結まで執筆済み、毎日更新
第22回書き出し祭り参加作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 20:10:00
69636文字
会話率:38%
十六歳の洗礼の日、ジルヴェラ・ドレヴァンは全てを思い出した。転生前、己が魔王であったこと。異界の聖女と戦い、負け、死してから千年もの時が経ったことを。『全てを守れる力が欲しい』最期の願いは千年後、聖属性持ちとして叶えられた。ただし今現在、何
故か聖属性魔法は六属性『最弱』とされていた。「ああ……我が君、私の愛しき主人! この日が訪れるのをずっと信じておりました……!」そして魔王時代に右腕だった悪魔・ルシフェルも変わっていた。「……ルシフェル、そなた、だいぶ変わったな……?」主に性格が。これは『最弱』と言われた聖属性持ちに転生した元魔王と右腕の悪魔の物語。(全25話、毎日更新です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 17:03:09
134843文字
会話率:30%
名門貴族の令嬢エリザベスは、ある日突然、婚約者であるアルフレッドから不実の疑いをかけられる。しかし、彼女は動じることなく冷静に対処し、その疑惑がある陰謀によるものであることを見抜く。巧妙に仕組まれた罠を逆手に取り、彼女は自らの手で婚約破棄の
主導権を握り、さらには相手にとって致命的な条件を突きつける。だが、それは単なる婚約破棄の問題では終わらず、より大きな陰謀の一端にすぎなかった。彼女が真に狙う標的とは誰なのか——そして、この策謀の果てに待ち受ける真実とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 22:20:00
3443文字
会話率:57%
「ディアーナ! お前との婚約を破棄する!」
その日、アルテール公爵令嬢のディアーナは国外追放を命じられた。
王太子ヒューバードの愛しき人、ソレイユへの非道の罪により。
ソレイユは義母と義姉の虐げられる哀れな娘であった。
そんな娘をディアーナ
も、また。
嗚呼、なんて冷たい女だろう――と。
そしてディアーナは、国のお外にほっぽりだされた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 19:26:39
9112文字
会話率:8%
あるフリーターの冴えない失敗談と、そこから学んだ教訓を描く、日常系悲劇コメディー(笑)
こんな人生でも、楽しく生きてます
最終更新:2025-02-24 18:32:33
7923文字
会話率:8%
主人公を落としていきます
最終更新:2025-02-18 06:49:40
7089文字
会話率:26%
人間の死後、誰もが求める「天国」は「崩壊」した
だが、その崩壊で諦めない者たちのその欲望で、再び天国を再興する迄の物語である。
最終更新:2025-01-19 16:00:32
1970文字
会話率:45%
金木犀が咲き始めた頃。死神は有り余る感情に押し潰されそうになっている少女――桂花(けいか)に出逢う。桂花に彼女自身の命を奪うよう願われるものの断ると、自身の感情を奪ってほしいと彼女は言った。
感情を知らなかった死神は、少女の感情を喰らう
中、その感情は死神に変化をもたらし――。
これは、感情を知らなかった死神の、愛しき記憶である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 00:00:00
22158文字
会話率:33%