まさかこの領内に、あの恐ろしいドラゴンが棲み付くだなんて──
アリシア・ロマーダ伯爵令嬢は、つくづく自分は運命に見放されていると思った。
ドラゴンとの和平を図るには、古からの慣わしにより領主の娘をドラゴンの花嫁として捧げねばならな
い。
その領主である伯爵家の一人娘がアリシアだったのである。
花嫁などと飾ってみても、所詮は生け贄だ。ドラゴンに食われて死ぬのがアリシアの役目なのだから。
アリシアの婚約者はそんな彼女に、仕方がないねと言ってあっさりと婚約を破棄した。
そう、仕方がない──運命には逆らえないのである。
アリシアから父と母を奪い、性悪な継母に虐げられるのも、運命がそう決めたことなのだから仕方ないのだろう。
運命は悲しいことばかりを与えてくれた。その締めくくりが、自分の死であったというだけの話なのだ。
アリシアはもうそれでいいと思った。
花嫁衣裳のアリシアは、一人恐ろしいドラゴンの棲む洞窟へと歩いて行く。
果たしてドラゴンはそこにいた。彼の名はラフィンドル。
だがそのドラゴンはアリシアの知る人間たちの誰よりもずっと、優しかったのであった。
運命と人間に見捨てられたアリシアを、この優しいドラゴンは本当の花嫁として迎え入れる。
アリシアとラフィンドルの出会いは、彼らの運命をどう変えてゆくのだろうか────
*全6話(短編)
*他サイトに掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 14:16:15
19849文字
会話率:47%
主人公高坂 一真(こうさか かずま)は昼休み学校で過ごしていたら、突然地面に魔法陣が浮かび異世界に転移することになった。転移した異世界で勇者として呼び出され、魔王を倒し世界を救うことを頼まれる。だが一真は騎士の恨みを買ったことにより、城から
追い出され洞窟の中でリンチに合う。その時空から恐ろしいドラゴンが?!
あらすじがうまく書けていませんので、後で書き足します。ヒロインは遅めに出てきます。作者は注意散漫なので誤字脱字が多いのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-08 21:32:48
240035文字
会話率:50%
まっとうな努力で勇者になった銀河は魔王を倒すたびに出た。正統派ファンタジー。
最終更新:2016-10-27 01:13:04
9294文字
会話率:83%
乙女ゲームの世界です。
短編の『自称ヒロインが私のパートナーを奪おうとする。』と同じ世界観です。
昔、ルビーという恐ろしいドラゴンがこの『アンディリア国』を襲いました。しかし、そのドラゴンをサファイアという国の守り神でドラゴンの王が倒
すことで再び人々に平和が訪れました。…そんな伝説がある。学園一の落ちこぼれリリィ=アネットのパートナーは鯉(こい)のルビィ。散々「しょぼい」と言われてきたが、なんとルビィはその伝説に出てきた恐ろしいドラゴンの転生後の姿だったらしい!?
また、ゲームで悪役だったルビー(今はルビィ)に「そいつを倒して、私がヒロインになるわ!」とゲーム知識ありの転生者シャーロット=イベリアに狙われるからさぁ大変!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-21 22:10:05
36543文字
会話率:42%