帝国の片隅、戦争孤児として育った少女・リシアは、生まれながらに“強化素体”という身体能力の異常な才能を持っていた。魔法の才能を持たず、治癒師にもなれず──だが、合理と努力で軍の中を這い上がる。 非情な判断、驚異的な持久力、そして圧倒的な速度
。ついてこられない者は排除する──そうして少女は「戦場の異物」として名を上げていく。
美貌ゆえの差別、魔導士への劣等感、部下を裁く立場の孤独。 そして、軍が抱える闇──命に値段をつける冷酷な現実に触れながら、リシアは「感情」と「生存」の間で揺れる。やがて訪れる極秘部隊《ノクス・コルプス》への招待。 常識も正義も通用しない戦場の果てに、彼女が選ぶのは人間性か、戦術兵器としての生き様か── 異世界×戦争×軍記。 美しき少女兵が軍の底辺から成り上がり、影の中で戦果を刻む物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 11:40:29
48307文字
会話率:27%
「写真部を残したければ、七不思議を全部“激写”してみせろ!」
顧問の無茶ぶりから始まった、高2の春。
気が付けば僕は、“春のサンタ”を追う先輩に巻き込まれていた。
最後まで弾かれないピアノ、幻の教室、鏡に映る他人、
そして、桜に吊るされ
た少女……。
七不思議を追うたびに浮かび上がるのは、形にならなかった願いと後悔。
光を掴んだ怪異たちがひとつずつ落としていく、不思議なお守り。
僕たちは、まだ知らなかった。
お守りを六つ集めたその先に、
願いの成就ではなく、
誰かの“死”が待っていることを。
微笑む“春のサンタ”がくれるのは、
奇跡か、罰か。
最後に選ばれるのは、
一番、願っていない者かもしれない──
春のサンタ、探しに行きませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 09:26:47
14180文字
会話率:45%
中核病院の外来ナース・白石あかりは、夜勤明けのロッカーで“白い花のマーク”が書かれたメモを拾う。
ただの悪戯と思いきや、同僚や患者の持ち物にも次々と現れはじめ――そして花印が付いた患者が、謎の心停止を起こす。
監視カメラには救命センターのク
ールな夜勤ナース黒瀬玲奈の影。
だが彼女は「私が守る」と微笑むだけで、動機も証拠も掴めない。
花は愛か、死の暗号か。
非常灯が点滅する病棟で、あかりは〈白衣の夜〉の正体に対峙する――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 20:10:00
9818文字
会話率:41%
――優雅な宴の陰にある孤独と光が交錯する、切なくも儚い物語。
偽りの気高さを貫いた孤独な魂。彼女が命を燃やして守りたかったものとは。
薄闇の中で、淡々と微笑む伯爵令嬢。
周囲からは冷たいと囁かれながら、その瞳の奥には誰にも言えない秘密が
宿っていた。
硬い仮面を崩さないまま、豪華な舞踏会や社交界を優雅に渡り歩く彼女には、実は噂とは別の“真実”が隠されているという。
婚約者ですら触れられないほど深く閉ざされた心と、どこか弱々しい仕草を見せる侍女の戸惑い。
やがて噂に翻弄される貴族社会の裏で、秘められた日記と、かすかな愛の叫びが動き始める。
誇りを守りながらも、一線を越えられずに傷ついていく彼女の選択は、果たしてどのような未来を導くのか――
優雅な宴の陰にある孤独と光が交錯する、切なくも儚い物語。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 19:10:00
34300文字
会話率:31%
「正義とは、誰が決めるのか?」
神の意志を代理する“神審官”が存在する神聖王国ユーディア。ここでは、あらゆる重大犯罪が**“神審法廷”**で裁かれる。神託と魔法が証拠となり、証人は魂を晒し、被告人は“真実の天秤”にかけられる──その判決は
、絶対だと信じられていた。
そんな閉鎖的な法廷に送り込まれた新米神審補・シアンは、初の実戦で、**“告発された天使”**と出会う。
──天使が、人を殺した?
──ではその殺された者は、果たして人間だったのか?
常識を覆す事件の裏で、シアンは王国の隠された闇、信仰の欺瞞、そして天使と神の真実へと否応なく引きずり込まれていく。「神の名のもとに、誰かが嘘をついている」。その疑念が、彼の胸を焦がす。
これは、神すら被告人となる法廷で、正義の在り方を問う、知と感情の群像ミステリ。
果たして、天使はどちらに微笑むのか──あるいは、誰も微笑まないのか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-28 18:35:21
5863文字
会話率:34%
「先生、この世界は退屈なんですよ。だから、壊していいでしょう?」
清楚で可憐な女子高生・雨宮零。だがその本性は、人を操り殺すことで知的快楽を得るサイコパス。
彼女の“標的”となったのは、「現代のシャーロック・ホームズ」と称される売れっ子推
理作家・神代響。
舞台は、密室トリックだらけの《月光館》。
零は“霊媒師”として潜入し、連続密室殺人事件を仕掛ける。
神代響がどんな推理を披露しても、それはすべて零が“見せたい真相”だった。
最終章で明かされる「彼女の真の目的」と「ループの正体」、
そして“完全犯罪を繰り返す少女”の告白に、あなたの論理は耐えられるか──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 15:06:29
7770文字
会話率:16%
かつて、首都で誰もが名を知る名門・シェリル伯爵家の令嬢、アメリア・シェリル。
優雅で完璧、後継としても期待されていた彼女は――ある日突然、“不正の濡れ衣”を着せられ、全財産と爵位を奪われた。
行き先は、誰も近寄らぬ辺境の凍て地領。
腐敗し
た領主、暴利をむさぼる商人、治安の崩壊――まさに“追放先”としてうってつけの最果て。
だが誰も知らなかった。
アメリアの“本当の正体”は、幼い頃誘拐され、帝国の影に仕えた**伝説の暗殺者「クロウ」**その人であったことを。
「では……辺境の再建と、復讐を始めましょうか」
“偶然”に見える事件、“事故”に見せかけた粛清、“奇跡”に見える改革。
すべての裏に、彼女の冷酷な知略と暗殺技術があった――!
だが、暗闇だけに生きるはずだったアメリアの前に、
彼女の正体を知りながらも微笑む青年領主が現れ、心に揺らぎが生まれてゆく……。
これは、没落した元令嬢にして伝説の暗殺者が、辺境からすべてをひっくり返す物語。
優雅に、冷酷に、そして静かに――彼女は“世界”を葬る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 08:49:20
16469文字
会話率:29%
九尾狐の神を祀る山と、妖狐たちが住まう紅き妖炎山――
その狭間にひっそりと息づく篝守ノ里(かがりもりのさと)には、
神と人とが交わる、静かで温かな日常があった。
山の巫女として村に降り、人々に微笑む少女――
その名は狐末(こずえ)。
彼女
は九尾の神の力を継いだ存在であり、弟の狐流(こる)と共に、
人間の姿を借りて慎ましく生きていた。
里の誰も…神もが知らない。
その穏やかな暮らしの裏に、邪神の気配が迫るのを。
かつて封じられたはずの“邪神”の気配が、
再びこの地に染み出し始めるとき――。
焔に抱かれた里に、ひとつの運命の華が咲く折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:24:36
11312文字
会話率:27%
あらすじ……この世界には多種多様な異能力者達ーー「メイカー」が存在している。そんな彼、彼女等を育成・監視するため、世界中に「異能育成学園」が点在している。その中でも太平洋上にどの国にも所属していない世界最高の学園がある。その学園の上位7人
は、他の異能力者達と隔絶した力を誇っており、畏敬を込めて「セブンキングス」と、呼ばれている。
これはそんな特別な学園に在籍している、個性的(?)な青年の物語。
※カクヨム様でも、投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:00:00
80414文字
会話率:38%
春の日差しが差し込む小さな本屋。通勤路を遠回りして立ち寄る彩は、いつもそこで本を読んでいる奏に心惹かれていた。ある朝、勇気を振り絞って花束を差し出した彩に、奏は優しく微笑む。二人は本の話から始まり、古書店の奥で出会った初版の詩集や次の朗読会
の話を通じて少しずつ距離を縮めていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-27 19:46:24
6511文字
会話率:38%
「やっぱり、もう無理かもな……」
望月レンは、シャッター通りと化した商店街の路地裏で、古びた看板を見上げていた。
“月光堂古書店”。祖父母が営んできた小さな本屋だ。今では来客もまばらで、書棚の埃の方が目立つ。
高校から帰宅したレ
ンが扉を開けると、鈴の音が静かに鳴った。
「おかえり、レン」
奥のカウンターに座る祖父が、新聞から目を上げずに微笑む。だが、その手元の帳簿には赤字の文字が並んでいた。
――何をどうやっても、商売はもうダメかもしれない。
けれど。
(いや、まだ道はある。場所が変わるだけだ)
レンは制服のまま、自室のPC前に腰を下ろした。ディスプレイには、ログイン画面が浮かんでいる。
《オルタナ・クロニクル》――全世界ユーザー数1億人突破の、超人気VRMMORPG。
派手なスキル、壮大な戦争、伝説の武器……普通なら、プレイヤーは「勇者」や「剣士」などの戦闘職を選ぶだろう。
でもレンは、違った。
【職業選択】
──戦士/魔法使い/盗賊/僧侶/行商人(?)←
「これでいい。いや、“これじゃないと”勝てない」
クリックとともに、世界が切り替わる。
仮想の大地。喧騒と熱気に包まれた市場の街。
その片隅、ひとりの少年が布を広げて、木箱を並べた。
「いらっしゃい、安くするよ! ダンジョン帰りの皆さん、ポーション補充どうですか!」
誰も見向きもしないその声が、やがて世界の富を動かすものとなるとは、まだ誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 17:00:00
94079文字
会話率:41%
かつて、王太子エリオスに恋をした魔導師レイナ。
貧しい貴族の娘でありながら、その才覚を認められ王宮で頭角を現す。
だがある日、無実の罪を着せられ、彼女は処刑されてしまう。
――そう、“彼女は死んだはず”だった。
だが、雷のような光に包まれ
た瞬間、レイナは異界へと飛ばされていた。
そこは人ならざる存在が生きる世界。
裏切りと喪失を抱えながら、レイナはその地で〈魔女〉として再生する。
数年後、再びこの世界に舞い戻った彼女は、別人のような気配を纏っていた。
誰も、彼女が“あのレイナ”だとは気づかない。
そして、皮肉にも舞い込んだのはエリオスとの政略結婚――
かつて愛した男の隣に立つこと、それこそが彼女の「復讐」の始まり。
これは、微笑みの裏で牙を研ぐ元王宮魔導師と、
かつて彼女を裏切った王との、偽りの結婚とゆがんだ愛の物語――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 13:46:59
12096文字
会話率:23%
王子殿下の愛は、少々――いや、かなり歪んでいた。
「君を僕のものにしたい。ずっと、一緒に……逃げられないようにね?」
公爵令嬢カレンは、王子・リーガルの一方的な想いによって気がつけばベッドに拘束されていた。
絹の縄に頑丈な鎖、さらには
仮面と溶接まで!?
だがしかし――
「嫌ですわ。わたくし、そういうの得意でしてよ?」
優雅に拘束を解いて微笑むカレンに、王子は言葉を失う。
これは――
縛りたい王子殿下と、縛られたくない公爵令嬢が繰り広げる、
ちょっと(いや、かなり)こじれた拘束系攻防ラブ(?)コメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:38:02
1948文字
会話率:52%
吸血鬼令嬢リリスは、高貴なる吸血鬼の誇りを胸に、聖女セラフィーナの血を吸うことを決意する。策略など不要、堂々と宣言すればいいのだ!
「聖女セラフィーナ! 血を吸わせなさい!」
しかし、聖女は驚くどころか、にっこり微笑んで「いいですよ
」と快諾。すぐさま「聖女の血」と呼ばれる特別なワインを差し出してきた。
リリスはそれを本物の血だと思い込み、誇らしげにゴクリと飲む。「ふふん、人間の血とはこうあるべき――」
――って酒じゃないの!!
思わず叫ぶリリスに、セラフィーナは「わたくしの血と思えば、心の中では本物になりますよ?」と穏やかに微笑む。酔いが回って頬を赤らめるリリスを見て、聖女は「かわいいですね」と微笑ましく眺めるのだった。
こうして、吸血鬼令嬢と聖女の奇妙な関係が始まる――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 12:46:15
13042文字
会話率:43%
公爵令嬢、フローラ・ウィリアムズは王太子の婚約者であった。だが、その王太子はフローラの義妹との浮気に現を抜かすばかりか、濡れ衣を着せて婚約破棄を迫ってきた。王都での立場がなくなり、辺境の自領へと叩き返されることになったフローラは、自分を捨
てた王太子と婚約者を奪った義妹への復讐を誓う───そんな、様を横から眺める少年が一人。
えっ?僕が転生した世界って妹が熱中していた乙女ゲームの世界だったの?
何万年と生きて初耳だったのだけど?
現代日本から悪魔として転生して数万年。悪魔の頂点に抱く原罪が悪魔たちの一柱として君臨する一人の少年は前世でよく見たフローラを眺めながら驚愕する。自分は、乙女ゲームの世界に転生したのかと。
「……私は、一人じゃないものね。えぇ、そうよ。私は、私の人生を生きるわ」
これは開き直り、悪の華道を行こうとする悪役令嬢の隣で執事として微笑む世界最強の悪魔な執事様のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 13:15:04
6609文字
会話率:45%
あるきっかけで、オタク街道まっしぐらの盛福浩司くん。
あるきっかけで、オタク街道まっしぐらの里美カヤさん。
ふたりのオタク魂が、合体…融合…理解していく、ラブストーリーです。
温かく見守ってください。
最終更新:2025-07-27 09:38:21
206903文字
会話率:15%
平凡で退屈な日常に、どこか嫌気がさしていた高校1年生の少女、八坂雪穂は
ある日『悪魔』と呼ばれる存在を知り、悪魔と戦う日常を送ることとなる……!
『悪魔祓い』として戦う彼女の日常は、平凡とは程遠い何かへと変貌していった。
※以前書いていた
『銀の月が見える夜』という作品のリメイク版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:00:00
72578文字
会話率:51%
「無能」と蔑まれ、王太子との婚約を突然破棄された貴族令嬢リリアーナ。
さらには家族からも勘当され、地位も名誉もすべてを失った彼女が辿り着いたのは、かつて文通を交わしていた青年レオンの住む小さな村だった。
再会したレオンは、かつてと変わらぬ
優しさで彼女を迎え入れ、「おかえり」と微笑む。
彼の元で穏やかな時間を過ごすうちに、リリアーナは“人を癒す純粋な魔力”という稀有な才能を花開かせていく。
だが、王都では反逆と陰謀が渦巻き、かつて彼女を切り捨てた王太子と新婚約者アリシアによって王国が混乱に陥っていた――。
大切な人と未来を守るため、再び王都へ戻る決意をしたリリアーナ。
自らを「無能」と見下した世界に、彼女は“愛”と“光”で立ち向かう。
これは、心を癒す“純愛ざまぁ”物語。
涙の先にある、静かでまっすぐなハッピーエンドを、あなたに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 18:21:46
3577文字
会話率:36%
魔物や魔法のあふれる世界。
世界樹に守られている世界。
そんな世界で暮らす、少女エルーシア。
ある事件をきっかけに昏睡し、世界樹の神子デルミーラに保護され、目覚めた時に前世の記憶を呼び覚ます。
成長したエルーシアは、世界樹
の神子の地位、膨大な魔力、前世の記憶で王国を支える存在になるが……それらは重責であり、悩みのもととなる。
同じように、過酷な運命を歩む、半獣人の冒険者ルークと出会い、二人は恋に落ちるが……立場の違う二人の想いは、困難が多い。
しかし、二人の出会いは、王国だけでなく、やがて大陸の運命を変える……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:02:22
1670947文字
会話率:41%
年に数回、集まるのは50代になった幼馴染の女たち7人。
──会場は、お洒落なカフェ。
──ドレスコードは「さりげないリア充感」。
──メニューは、愛憎・嫉妬・マウント・虚勢のフルコース。
「私は幸せ」アピールを笑顔でぶつけ合い、
「そうな
んだ〜すごいね〜」と微笑みで受け流す。
でも、内心ではみんなが思っている。
(本当は私のほうが勝ってるから)
ひとりは子だくさんで奔走中、
ひとりは海外旅行マウントが止まらず、
ひとりは恋愛三昧でトラブル製造機、
ひとりは亡き夫の義妹を介護中、
そして主人公は独身・子なしで人生を謳歌……してる風に見えるけど?
口火を切ったのは、些細なひと言。
いつも通りのランチ会が、いつも通りじゃ済まなくなった日、
テーブルの下で爪を立て合っていた彼女たちに
「人生の精算」が訪れる──!
「この中で一番の勝ち組って、誰だと思う?」
笑えてゾッとする、女たちのランチサバイバル。
でも最後にニヤリと笑うのは
誰だ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 04:37:17
27352文字
会話率:35%
「俺に触れるな、この虫ケラが!」
貴族社会で“虫ケラ”と蔑まれる伯爵令嬢ネリームーアは、ある日、公爵家嫡男カタルスから理不尽な婚約破棄を言い渡される。絶体絶命のその瞬間、カタルスの隣で微笑む絶世の美女が、まさかのプロポーズ――
「この日をず
っと待っていたの! 私と結婚してちょうだい!」
その正体は、ネリームーアの前世で“最推し”だった美貌の女装悪役オネエ、ディートハルトだった!?
推しからの突然のプロポーズで人生が激変したネリームーア。
前世で培った“虫”の知識と愛を武器に、悲劇的な運命を変えるため、今度こそ推しを幸せに導くと誓う!
虫で人の命を救い、寄生虫で病を治し、農業で国を豊かに――
「そんなの無理だ」と笑われても、
“虫ケラ”と蔑まれた少女は、虫と知恵と推し愛で世界を変えていく。
「最推しを幸せにするためなら、何だってやるのです!」
異世界×医療×虫×農業×推し活!
前代未聞の知識チートで、運命も差別もざまぁもひっくり返す!
――“虫ケラ令嬢”の痛快逆転ファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:51:00
91715文字
会話率:32%
日常に棲む奇譚集。袋小路のランドリー室が今夜も怖い。今夜はなぜか……。
「ランドリー」
濡れた洋服が大量に入っている重たい籠が二つ。今日もランドリー室が憂鬱だ。
いや、憂鬱ではなく、本当のことを言うと怖いのだ。でも怖いと言ってしまうと本
当に怖くなってしまう。
ある夜、いつも消えて真っ暗なはずの、ランドリー室に灯がついている。ついさっき私が消したばかりではなかったか……。
「Re・サーチ」
ずぶずぶと、まるで波が引いた砂浜の上を歩いているようだった。灰色のタイルカーペットの上。
唯一輝いているのは自分のパソコンだけ。非常口の灯りが眩しい。灯りに誘われる羽蟻ように非常口に進む。手前のエレベーターが和希のいる階で止まっている………。座る。
「絹子さん」
「絹子さん、こんにちは。ヘルパーの秋山です。今日も外は寒いよ〜」
「こんにちは〜。寒いねぇ。いつもご苦労様」
仏様のように微笑む絹子さん。
「絹子さん、でもこの部屋はあったかいね。お弁当はどこがいい? ここに置きますね。」
いつもと同じようなやりとり。
「じゃあ、私はお掃除、始めますね」
私は部屋を出ようと襖に手をかけると—
「こんにちは〜 やっぱり外は寒い?」
不思議そうな顔をする絹子さん。挨拶済ませたの、もう忘れたのかな?
「さゆり」
同情されるのが1番嫌いなの。
そのお姉さんはいつもおどおどしながら入ってくる。
他のおばさんからはなんの感情も感じられない。おばさんたちはスタスタと入ってくる。
つまり仕事だとは割り切って、奥の部屋まで入っていくの。
だけど、そのお姉さんは-
うわわぁぁぁぁ……。
みたいな顔で毎回入ってくる。
怖いなぁぁと、声が漏れ出ていたときもあった。こっちがうわぁぁって言いたくなる。
お姉さんは扉が壊れて外された子供部屋を横目でちらっと覗いていく。他の人は子供部屋なんて興味もなくて、全然見ないのに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:03:31
21471文字
会話率:28%
妖精が王を決める国であるトライエント王国。
父は知らず、母のことはわずかにしか覚えていないアンシェルはそんな国の片隅で、双子の兄であるアベリックと共に先生のもとで家族と穏やかな日常を送っていた。
幸せな日常は理不尽な暴力を前に突然壊
れ、地獄のような毎日に様変わりした。暗闇の中、差し伸べられた手はアンシェルたちを新しい日々へと連れ出す。
これはアンシェルとアベリックが幸せになるために生きていく、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 05:52:25
23741文字
会話率:45%
「未来が見える」その力を持つ侯爵令嬢リリシア。
彼女はある日、自らの”婚約破棄”と”断罪”の未来を見てしまう。
だが彼女は泣かない。嘆かない。
その未来の先に、誰よりも愛しい結末があると、知っていたから――。
悪役令嬢と呼ばれた少女が、全
てを受け入れ、そして微笑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 16:18:49
1559文字
会話率:24%